JPH08129161A - 液晶スイッチング素子 - Google Patents

液晶スイッチング素子

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JPH08129161A
JPH08129161A JP26593394A JP26593394A JPH08129161A JP H08129161 A JPH08129161 A JP H08129161A JP 26593394 A JP26593394 A JP 26593394A JP 26593394 A JP26593394 A JP 26593394A JP H08129161 A JPH08129161 A JP H08129161A
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JP
Japan
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liquid crystal
substrate
ferroelectric liquid
crystal layer
voltage
Prior art date
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Withdrawn
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JP26593394A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Shigeno
信行 重野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶分子の自発分極方向を反転させる際に、
ドメイン生成を伴わず、かつ高速なスイッチング動作を
実現する液晶スイッチング素子を提供する。 【構成】 基板1及び基板2の間に強誘電性液晶層3が
あり、また、基板1の表面に対向電極5及び補助電極6
が、基板2の表面に主電極4が貼着されている。なお、
後に基板1と基板2との間に注入される強誘電性液晶分
子が均一に配向するように、例えば、基板の表面を布で
擦るラビング処理等の適当な処理を基板1及び基板2に
施してから、基板1及び基板2を所定の位置に固定し貼
り合わせる。また、強誘電性液晶層3は、SmC* 相を
形成する強誘電性液晶分子、例えば、DOBAMBCを
用いる。なお、強誘電性液晶層3の層構造は、図面に対
して平行になるように配向させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶ディスプレイ装置
等の表示画面に使用される液晶スイッチング素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年において、強誘電性液晶を用いた液
晶ディスプレイ装置が知られている。強誘電性液晶は、
図3に示すように、液晶分子31の長軸方向に対して垂
直な方向、すなわち矢印32で示される方向に自発分極
を起こすことを特徴としている。従って、液晶内に分極
が生じていることになる。この分極は外部からの電界に
反応する。ここで、液晶分子31に対して上記自発分極
する方向と逆の方向、すなわち矢印33で示される方向
に電界を加えると、液晶分子は円錐34の外側に沿って
反対側に回転する。すなわち、上記自発分極する方向
は、矢印32で示される方向から矢印33で示される方
向に反転することになる。この動作は、スイッチングと
呼ばれている。一般に、強誘電性液晶のスイッチング動
作においては、従来のTN(twisted nematic )型液晶
に比べて応答速度が大きいことが知られている。
【0003】さらに、強誘電性液晶の第二の特徴とし
て、表面安定化状態にて上記スイッチング動作で反転し
た液晶分子は、電界が切られてもこの反転した状態を維
持することである。この電圧が遮断されても電圧遮断前
の状態を維持する性質は、双安定性と呼ばれている。上
記従来のTN型液晶は、電圧が遮断されると電圧印加前
の状態に戻ってしまう、すなわち双安定性を持たないも
のであった。
【0004】また、従来のTN型液晶を用いた画面表示
様式において、画面を構成する画素を水平方向に順に駆
動する場合、駆動開始直後に駆動電圧が印加された画素
は、駆動電圧が遮断されると徐々に消えるため、駆動電
圧が印加される時間の異なる画素間で動作状態に差が生
じることになり、一般に画素数を増やすとコントラスト
が低下する。このコントラストの低下を防止するのに駆
動電圧を上げると、単純マトリックスと呼ばれる駆動方
式では、一つの画素を駆動する電圧の一部が他の画素に
も加わる現象、いわゆるクロストークが起こる。このク
ロストークを避けるため、各画素に加わる駆動電圧が遮
断されても表示した状態を維持するように、上記各画素
にトランジスタやダイオードを組み込んだアクティブマ
トリックスと呼ばれる駆動方式が採用されている。
【0005】強誘電性液晶を用いた画面表示様式におい
ては、上述したように各画素に加える駆動電圧が遮断さ
れても、電圧遮断前の状態を維持することを特徴として
いるため、上述したような画素数の増加に伴うコントラ
ストの低下は起きないことが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の強誘
電性液晶において、電界を印加して自発分極の向きを反
転させて、ある均一状態から別の均一状態へのスイッチ
ング動作を行った場合、傾いたブックシェルフ(book-s
helf)本棚状構造をとるもの以外は、転傾、すなわちド
メインの生成を伴うスイッチング動作が誘起されること
が確認されている。上記ドメインの生成を伴うスイッチ
ング動作は、非常に遅く、例えば、DOBA−1−MP
C(P-decyloxybenzylidene-P'-amino-1-methylpropyl-
cinnamate)を用いたスイッチング動作の際の応答速度
の電界依存性は、±400mVの電界を印加した場合、
ドメイン生成を伴わないスイッチング動作が約0.3ミ
リ秒で完了するのに対し、ドメイン生成を伴うものは約
10ミリ秒もの時間を要することが知られている。
【0007】
【化1】
【0008】そこで、本発明は上述した実情に鑑みてな
されたものであり、液晶分子の自発分極方向を反転させ
る際に、ドメイン生成を伴わず、かつ高速なスイッチン
グ動作を実現する液晶スイッチング素子を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る液晶スイッ
チング素子は、上述した問題を解決するために、強誘電
性液晶分子が均一な状態で配向した液晶層と、上記液晶
層を挟む一対の電極と、上記一対の電極の一方の電極と
同一面上で、かつ上記液晶層の各強誘電性液晶分子の長
軸方向にほぼ垂直な方向に電界が生じるように設けられ
た電極、すなわち補助電極とを有している。
【0010】また、上記液晶層は、光学活性を有するス
メクティックC相(chiral smecticC:SmC*)を形
成する強誘電性液晶分子から成る液晶層であるものとす
る。
【0011】さらに、上記強誘電性液晶層は、DOBA
MBC(P-decyloxybenzylidene-P'-amino-2-methylbut
yl-cinnamate)分子から成る液晶層であることが挙げら
れる。
【0012】
【作用】本発明に係る液晶スイッチング素子によれば、
強誘電性液晶分子から成る液晶層を挟む電極の一方の電
極と同一面上に設けた電極、いわゆる補助電極に電圧を
印加しながら、上記液晶層を挟む電極に上記強誘電性液
晶分子が反転する閾電圧以上の大きさの電圧を印加する
ことで、上記強誘電性液晶分子の自発分極方向が反転す
る、すなわちスイッチング動作する際に生じる虞がある
上記液晶層内部におけるドメイン生成を抑える。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る液晶スイッチング素子が
適用される好ましい実施例について、図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0014】図1は、本実施例の液晶スイッチング素子
の概略構成を示す図である。
【0015】図1で、基板1及び基板2の間に強誘電性
液晶層3があり、また、基板1の表面に対向電極5及び
補助電極6が、また、基板2の表面に主電極4が貼着さ
れている。なお、後に基板1と基板2との間に注入され
る強誘電性液晶分子が均一に配向するように、例えば、
基板の表面を布で擦るラビング処理等の適当な処理を、
基板1及び基板2に施してから、基板1及び基板2を所
定の位置に固定し貼り合わせる。また、強誘電性液晶層
3は、光学活性を有するスメクティックC相、いわゆる
SmC* (chiral smectic C )と呼ばれる相を形成す
る強誘電性液晶分子、例えば、従来から知られているD
OBAMBC(P-decyloxybenzylidene-P'-amino-2-met
hylbutyl-cinnamate)を用いる。なお、強誘電性液晶層
3の層構造は、図面に対して平行になるように配向させ
る。
【0016】
【化2】
【0017】図2は、本実施例の液晶スイッチング素子
の動作を説明する図である。すなわち、図2は、図1で
示した主電極4に印加する電圧を電圧a、補助電極に印
加する電圧を電圧bとし、対向電極は常時接地された状
態にして、電圧a及びbを印加するタイミングを示す図
である。
【0018】図2で、縦軸に電圧の振幅値を、横軸に時
間をとる。また、電圧aの振幅値は2Va(±Va)、
電圧bの振幅値はVbとする。
【0019】ここで、図2によれば、強誘電性液晶層3
にて、図2で示されたタイミングで主電極4に電圧a
を、また、補助電極6に電圧bをそれぞれ印加すると、
3種類の状態が存在する。そこで、上記3種類の状態
を、状態1、状態2及び状態3とする。先ず、状態1
は、矢印11で示される時間範囲において、強誘電性液
晶層3がとっている状態である。すなわち、主電極4か
ら対向電極5に向かって振幅値がVaとなる電圧aが印
加され、各液晶分子が反転、すなわちスイッチング動作
を行った後、上記各液晶分子は主電極4に印加される正
の電圧で定められる均一状態で安定化している。なお、
上記振幅値Vaは、強誘電性液晶層3を構成する液晶分
子が反転動作を行う際の閾値以上の値である。
【0020】次に、状態2は、矢印12で示される時間
範囲において、強誘電性液晶層3がとっている状態であ
る。すなわち、主電極4から対向電極5に向かって印加
される電圧aの他に、補助電極6から対向電極5に向か
って電圧bが印加され、各液晶分子は、分子の長軸方向
に対して(90度+1/2コーン角)、あるいは(90
度−1/2コーン角)だけ、すなわち矢印7で示される
方向に横磁化を受ける。
【0021】次に、状態3は、矢印13で示される時間
範囲において、強誘電性液晶層3がとっている状態あ
る。すなわち、主電極4から対向電極5に向かって振幅
値が−Vaとなる電圧aが印加され、各液晶分子が主電
極4に印加される負の電圧で定められる均一状態で安定
化している。なお、電圧aが正の振幅値から負の振幅値
へ反転した直後は、上述したように各液晶分子は電圧b
の印加により横磁化を受けているため、上記各液晶分子
の回転方向が規制され、各液晶分子は、図3で示される
円錐34上で同一方向に回転するため、転傾、すなわち
ドメインの生成を伴わないスイッチング動作が行われ
る。
【0022】以上のように構成することで、主電極と対
向電極の他に補助電極を設けて、液晶層の各液晶分子の
スイッチング動作時に、補助電極−対向電極の電圧を印
加しながら、主電極−対向電極間の電圧を印加すること
で、上記各液晶分子はドメイン生成を伴わないスイッチ
ング動作を行い、さらに、上記スイッチング動作が完了
した状態で安定化する液晶スイッチング素子の実現が可
能となる。
【0023】なお、本実施例では、強誘電性液晶とし
て、DOBAMBCを用いたが、これに限定されること
はなく、他のSmC* 相をとることが知られている強誘
電性液晶を用いても本発明の効果を得ることができる。
【0024】また、基板1及び基板2の表面をラビング
処理してから強誘電性液晶を基板1−基板2間に注入し
て、液晶スイッチング素子を構成したが、これに限定さ
れることはなく、上記基板の表面を強誘電性液晶を注入
する以前に施す処理として、基板間に注入する液晶層が
均一の方向をとるようであれば、他の方法を行っても差
し支えない。
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
液晶スイッチング素子によれば、強誘電性液晶分子から
成る液晶層を挟む電極の一方の電極と同一面上に設けた
電極に電圧を印加しながら、上記液晶層を挟む電極に上
記強誘電性液晶分子が反転する閾電圧以上の大きさの電
圧を印加することで、上記強誘電性液晶分子の自発分極
方向が反転する、すなわちスイッチング動作する際に生
じる虞がある上記液晶層内部におけるドメイン生成を抑
えることができるため、高速でかつ安定なスイッチング
動作を行い、さらに、上記スイッチング動作が完了した
状態で安定化する液晶スイッチング素子の実現が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶スイッチング素子の実施例の
概略構成を示す図である。
【図2】本実施例の液晶スイッチング素子の動作を説明
する図である。
【図3】強誘電性液晶を説明する図である。
【符号の説明】
1 基板 2 基板 3 強誘電性液晶層 4 主電極 5 対向電極 6 補助電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電性液晶分子に電圧を印加し、この
    液晶分子の自発分極方向を反転させてスイッチング動作
    を行う液晶スイッチング素子において、 上記強誘電性液晶分子が均一な状態で配向した液晶層
    と、 上記液晶層を挟む一対の電極と、 上記一対の電極の一方の電極と同一面上に設けられた電
    極と、を有することを特徴とする液晶スイッチング素
    子。
  2. 【請求項2】 上記液晶層は、光学活性を有するスメク
    ティックC相(chiralsmectic C:SmC*)を形成す
    る強誘電性液晶分子から成る液晶層であることを特徴と
    する請求項1記載の液晶スイッチング素子。
  3. 【請求項3】 上記強誘電性液晶層は、DOBAMBC
    (P-decyloxybenzylidene-P'-amino-2-methylbutyl-cin
    namate)分子から成る液晶層であることを特徴とする請
    求項2記載の液晶スイッチング素子。
JP26593394A 1994-10-31 1994-10-31 液晶スイッチング素子 Withdrawn JPH08129161A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002029481A1 (en) * 2000-10-04 2002-04-11 Neo Tek Research Co., Ltd. Smectic liquid crystal display in a transverse electrode configuration
US6757040B1 (en) * 1999-05-07 2004-06-29 Lg. Philips Lcd Co., Ltd. Multi-domain liquid crystal display
KR100628259B1 (ko) * 2000-11-22 2006-09-27 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정 디스플레이 패널
KR20130040064A (ko) * 2011-10-13 2013-04-23 엘지전자 주식회사 전기 스위치 및 그 제조 방법

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US7274422B2 (en) 2000-11-22 2007-09-25 Lg.Philips Lcd Co., Ltd. Liquid crystal display panel
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Effective date: 20020115