JPH0812904A - 電磁波吸収ペーストおよびそのペーストで処理された電子部品 - Google Patents

電磁波吸収ペーストおよびそのペーストで処理された電子部品

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JPH0812904A
JPH0812904A JP15222994A JP15222994A JPH0812904A JP H0812904 A JPH0812904 A JP H0812904A JP 15222994 A JP15222994 A JP 15222994A JP 15222994 A JP15222994 A JP 15222994A JP H0812904 A JPH0812904 A JP H0812904A
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JP
Japan
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electromagnetic wave
ferrite powder
paste
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pts
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Application number
JP15222994A
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English (en)
Inventor
Hisatoshi Murakami
久敏 村上
Shohei Morimoto
昌平 森元
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Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
Original Assignee
Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 グラウンドパターンに接続する必要のない電
磁波シールド層を形成する。 【構成】 Mn−Zn,Ni−Zn,Mg−Mn,Mg
−Ni−Zn系フェライト粉体の一種又は二種以上とレ
ゾール型フェノール樹脂とを、重量比で90/10乃至
97/3の範囲で調整し、上記配合100に対しカップ
リング剤を0.1乃至5重量部添加してなる構成の電磁
波吸収ペーストとする。このペーストでもって各種基板
の電磁波シールド6を行う。このシールド層6は、電磁
波吸収によるエネルギーを熱として放散する。このた
め、グラウンドパターンに接続する必要はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電磁波吸収ペース
ト、詳しくは電子部品の表面にディッピング法により塗
布するものであって、該電子部品が製作される工程、回
路基板に装着される工程、例えばディップフロー工程な
どで遭遇する過酷な温度条件に耐えうる電磁波吸収ペー
ストおよびこれを塗布した電子部品に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】本出願人は、これまで銅粉とフ
ェノール樹脂を主配合成分とするEMI対策用導電ペー
ストを開発し市場に提供してきた(特開平3−2233
71号公報、特開平4−11645号公報参照)。この
導電ペーストによる電子部品の電磁波遮蔽の構造は、図
2に示すようにその性質上遮蔽層6から回路基板のグラ
ウンドパターン4aに導電材7を介して電気エネルギー
を落とさなければならない問題がある(短絡させる必要
がある)。同図中、1は樹脂基板、2は各種チップ部
品、3は抵抗などの電子部品素子、4はリード端子、5
は樹脂保護層である。
【0003】一方、グラウンドパターン4aに落とす必
要がなく、且つ電磁波遮蔽効果を得るものとしてフェラ
イト粉を充填した電磁波吸収塗料がある。この電磁波吸
収塗料は、電磁波エネルギーを放熱によって吸収するも
のであり、これまで一般に広く使用されているのは、橋
梁や架橋による反射波による電磁波障害を防止する程度
のもので、それほど高い電磁波吸収特性を要求されなか
った。
【0004】しかしながら、電子部品の電磁波遮蔽とな
ると、従来の程度の吸収特性では不十分で、より高い吸
収特性が求められ、そのためにはフェライト粉の充填量
を多くする必要がある。また、電子部品の製造工程や該
電子部品の回路基板への実装工程を考えると、溶融半田
浴に浸せきさせて基板と電子部品の端子リードとを半田
付けする工程(ディップフロー工程)などがあり、こう
した工程の環境条件に耐えるものが求められるが、従来
の電磁波吸収塗料では、このような条件に叶うものは無
かった。
【0005】本発明は、上記従来の実情に鑑み、化学的
に安定で高温に耐え、且つ高い電磁波吸収特性を有する
ペーストとすることを課題とする。
【0006】
【発明の課題解決のための手段】上記課題の解決のため
に、電磁波吸収ペーストに係る本発明にあっては、Mn
−Zn,Ni−Zn,Mg−Mn,Mg−Ni−Zn系
フェライト粉体の一種又は二種以上とレゾール型フェノ
ール樹脂とを、重量比で90/10乃至97/3の範囲
で調整し、上記配合100に対しカップリング剤を0.
1乃至5重量部添加してなる構成としたのである。その
レゾール型フェノール樹脂は下記の構成のものとすると
よい。
【0007】記 2−1置換体、2,4−2、2,4,6−3置換体、メ
チロール基、ジメチレンエーテル、フェニル基の各赤外
線透過率をl,m,n,a,b,c,とするとき、各透
過率の間に (イ)1/n=0.8〜1.2 (ロ)m/n=0.8〜1.2 (ハ)b/a=0.8〜1.2 (ニ)c/a=1.2〜1.5 なる関係が成り立つレゾール型フェノール樹脂。
【0008】また、電子部品に係る本発明にあっては、
その外部表面に、接続端子極を除いて上記電磁波吸収ペ
ーストを塗布してなる構成としたのである。
【0009】上記フェライト粉体の粒径は100μm 以
下とし、好ましくは5〜30μm である。100μm を
越えると塗布面が悪くなり、スクリーン印刷法による塗
布では良好な塗布面を望むことができなくなる。
【0010】上記配合においてフェライト粉体の配合量
が少ないときは電磁波吸収機能が期待できず、過多のと
きは樹脂によるフェライト粉体のバインドが不十分とな
り、クラックが入りかえって電磁波吸収機能が悪くな
る。
【0011】上記フェノール樹脂の配合量が規定量より
少ないときはフェライト粉体のバインドが不十分となっ
て塗膜の剥落したり、クラックが入ったりして電磁波吸
収機能が悪くなる。また、過多のときは塗膜の電磁波吸
収機能が低下する。
【0012】Mn−Zn,Ni−Zn,Mg−Mn,M
g−Ni−Zn系フェライト粉体の一種又は二種以上と
レゾール型フェノール樹脂とのより好ましい配合範囲
は、重量比で94/6乃至92/8の範囲で、この範囲
で調整したものは特性が最も安定している。
【0013】レゾール型フェノール樹脂は、上記の範囲
で良好な硬度と接着力の塗膜がえられる。また、その化
学量、2−1置換体量をλ、2,4−2置換体量をμ、
2,4,6−3置換体量をν、メチロール基量をα、ジ
メチレンエーテル量をβ、フェニール基量をγとする
と、前記構成の1/n、m/n、が大きいということ
は、λ/ν、μ/νが小さいということになる。すなわ
ち、2−1置換体量λ、2,4−2置換体量μに比し
て、2,4,6−3置換体量νが多いことを意味する。
また、前記構成のb/a、c/aが大きいということ
は、β/α、γ/αが小さいということになる。すなわ
ち、ジメチレンエーテル量β、フェニール基量γに比し
て、メチロール基量αが多いということを意味する。
【0014】一般に、2,4,6−3置換体量νが大き
くなると、レゾール型フェノール樹脂の架橋密度が大き
くなるため、前記λ/ν、μ/νが小さい方が、すなわ
ち、1/n、m/nが大きい方が塗膜が硬く、脆くなる
傾向を示し物理的特性が悪くなる。
【0015】従って、塗膜の硬さ、物理的特性を適当に
するレゾール型フェノール樹脂としては、前記構成に示
す1/n、m/n、b/a、がそれぞれ0.8〜1.
2、c/aが1.2〜1.5とするのが適している。
【0016】ペースト中のフェライト粉体の分散をよく
するために、フェライト粉体をチタネート、ジルコネー
ト、ステアリン酸、ステアリン酸塩、またはこれらの混
合物(以下、単にカップリング剤という。)で表面処理
するか、それらを配合の際に添加する。添加量は0.1
〜5.0重量部とし、好ましくは0.3〜2.0重量部
とする。添加量が少ないときは分散が不十分となり、多
くしても分散の効果はそれ以上望めないばかりか、多す
ぎると塗膜の密着性が悪くなる。
【0017】
【作用】上記の如く構成する発明にあっては、フェライ
ト粉体とレゾール形フェノール樹脂とが上記配合でもっ
て混和されているため、その樹脂によってフェライト粉
体が有効にバインドされる。このため、フェライト粉体
の充填量も多くすることができ、これにより、電磁波吸
収特性が向上し、一方、フェライト粉体の増量は放熱効
果の向上ともなり、耐熱性も向上する。
【0018】
【実施例】実施例1〜5として、下記表1で示す、平均
粒径30μm のMn−Zn、Ni−Zn、Mg−Mn、
Mg−Ni−Zn系フェライト粉と、レゾール型フェノ
ール樹脂(群栄化学株式会社,商品番号PL4348)と、を
重量比率で91/9乃至96/4とし、両者を100と
してカップリング剤を0.1乃至2.0重量部(味の素
株式会社,商品番号KR-TTS)を添加し、溶剤として3−
メチル3−メトキシ1−ブタノールを加えながら3軸ロ
ールで混練し、その粘度が20乃至40ポイズ(リオン
社製,粘度測定器VT−04型)に調整して電磁波吸収
ペーストを得た。
【0019】一方、比較例1、2として、同表1で示
す、同平均粒径30μmのフェライト粉とレゾール型フ
ェノール樹脂とを、重量比で90/11以下、又は98
/2以上とし、両者を100としてカップリング剤を
0.1乃至5重量部添加した電磁波吸収ペースト、及び
比較例3、4として、同重量比を90/10乃至97/
3、同重量部を0.05又は6とした電磁波吸収ペース
トを得た。
【0020】なお、上記溶剤に代えて、ブチルセロソル
ブ、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテー
ト、ブチルセロソルブアセテート、メチルイソブチルチ
レン、トルエン、キシレン等公知の溶剤を使用すること
ができる。
【0021】
【表1】
【0022】つぎに、図1に示すように、銅箔回路パタ
ーンを形成したエポキシ樹脂基板1上に、各種チップ部
品2、抵抗3等の電子部品素子を搭載又は印刷して設け
るとともに、その回路から所要数のリード端子4……を
突出させる。
【0023】その基板1をエポキシ樹脂浴中に浸漬し、
所要厚の保護層5を形成する。その浸漬の際、各リード
端子4……の露出部(接続部)まで、すなわち、接続部
を残して浸漬し、各リード端子4……間が確実に樹脂で
充填被覆されるようにする。これは、後述のシールド層
6とリード端子4……を短絡させないためである。
【0024】つづいて、その基板1を、上記電磁波吸収
ペーストの浴に浸漬して、所要厚のシールド層6を形成
する。その浸漬深さはリード端子4側の保護層5の縁に
到らないようにする。こうして塗布したシールド層6を
硬化するために、100℃で10分間仮乾燥し、次い
で、160℃で30分間加熱する。
【0025】このようにして、得られた電子部品搭載基
板を半田ディップ試験(260℃×10sec ×5cycle
)を行った後、電磁波遮蔽効果、塗膜の密着度、塗膜
の亀裂発生の有無の試験を行った結果を、同表の下欄に
示す。
【0026】密着度の試験は、JIS K 5400の
碁盤目テープ法に準拠し、塗膜の亀裂の有無とともに目
視により判断し、良品を○、やや不良を△で表示した。
また、電磁波遮蔽効果は、初期の目的特性を達成したも
のを○、達成に至らなかったものを△として表示した。
【0027】試験の結果、実施例のものは全ての試験項
目に合格しているが、比較例1は、密着度との亀裂の項
では問題ないが、フェライト粉が少ないので電磁波遮蔽
効果が不十分である。同2のものは、樹脂量が不足して
いるため、亀裂、密着が不十分でフェライト粉のバイン
ドが悪くなった結果、電磁波遮蔽効果も不十分になって
いる。同3のものは、亀裂、密着性に問題はないが、カ
ップリング剤の不足によりフェライト粉が偏在し、その
結果、電磁波遮蔽効果が不十分となった。同4のもの
は、カップリング剤が多くなった結果、密着性が不十分
になった。
【0028】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、電
磁波吸収によるエネルギーは、熱となって放散されるの
で、金属粉の塗膜の電磁波遮蔽のようにクラウンドパタ
ーンに接続する必要がなく、容易に電磁波遮蔽処理をす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の断面図
【図2】(a)は従来例の正面図、(b)は同図のX−
X線断面図
【符号の説明】
1 基板 2 チップ部品 3 抵抗 4 リード端子 4a グラウンドパターン(グラウンドリード端子) 5 保護層 6 シールド層(電磁波遮蔽層) 7 導電材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mn−Zn,Ni−Zn,Mg−Mn,
    Mg−Ni−Zn系フェライト粉体の一種又は二種以上
    とレゾール型フェノール樹脂とを、重量比で90/10
    乃至97/3の範囲で調整し、上記配合100に対しカ
    ップリング剤を0.1乃至5重量部添加してなることを
    特徴とする電磁波吸収ペースト。
  2. 【請求項2】 電子部品の外部表面に、接続端子極を除
    いて請求項1記載の電磁波吸収ペーストを塗布してなる
    ことを特徴とする電子部品。
JP15222994A 1994-07-04 1994-07-04 電磁波吸収ペーストおよびそのペーストで処理された電子部品 Pending JPH0812904A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001010180A1 (en) * 1999-08-03 2001-02-08 Moon Ho Lee Space defining structure for magnetic homogenization
JP2006143903A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Bio Media Co Ltd 電磁波吸収性塗布剤の製造方法及び装置
US20180315527A1 (en) * 2015-09-30 2018-11-01 Amosense Co., Ltd. Magnetic Shielding Unit For Magnetic Security Transmission, Module Comprising Same, And Portable Device Comprising Same

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