JP3261546B2 - 電子部品用電磁波遮蔽フィルム及びその製造方法 - Google Patents

電子部品用電磁波遮蔽フィルム及びその製造方法

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JP3261546B2
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    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/09Use of materials for the conductive, e.g. metallic pattern
    • H05K1/092Dispersed materials, e.g. conductive pastes or inks
    • H05K1/095Dispersed materials, e.g. conductive pastes or inks for polymer thick films, i.e. having a permanent organic polymeric binder

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  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、基板の電子部品を覆
って、その電磁波遮蔽を行うフィルムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】図6に示すように、例えば
プリント配線基板1上には種々の電子部品2が設けら
れ、これらの電子部品2の中には、誤動作防止のため、
外部からの電磁波又は自分自身が発する電磁波を遮蔽す
る必要のものがある。このような場合、従来では、同図
に示すように、アルミニウムケース3を被せていた。し
かし、このアルミニウムケース3は嵩高となるうえに、
取付けも面倒であり、改善が望まれていた。
【0003】このため、図7に示すように、電磁波遮蔽
フィルム4で、電子部品1を被って電磁波遮蔽する技術
が提案されている。
【0004】しかしながら、この従来の一般的なテープ
4は、プラスチックフィルム全面に銅箔を貼り、それを
所要の大きさの複数に切断したものである。すなわち、
図5を参照して説明すると、フィルムQ全面に銅箔貼り
し、それを15等分したものである。このため、テープ
4の端縁にも銅箔端縁が存在して導電性があり、フィル
ム4の可撓性により、その端縁が不必要に他の電子部品
2及び回路に触れるなどの不都合がある。端縁が不必要
に回路に触れれば、短絡などの問題が生じる。
【0005】また、プラスチックフィルム全面に銅箔貼
りし、その銅箔をエッチング処理により、複数の箔片、
すなわち、図5における符号11で示す片とし、それを
プラスチックフィルム上に所要間隔に設けたものとし、
その片のフィルム部分を、周縁にフィルム露出の離隔距
離をとって切断したテープ4もある。このテープ4は端
縁の短絡の恐れはない。
【0006】しかしながら、エッチング処理は作業が煩
雑であり、そのフィルム4も耐食性を必要として高価な
ものとなる。
【0007】また、実願平1−112149号や実願昭
57−180116号で金属箔の表面に絶縁を施したシ
ールド装置が提案されているが、これらの提案はシール
ドからアースに接続する手段が講じられておらず、回路
基板にセットしたときのアース処理が面倒である。
【0008】この発明は、シールドのアース処理を容易
にし、端縁短絡の恐れのない電磁波遮蔽フィルムを安価
に提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明にあっては、周囲の一部に張り出し部を形
成した可撓性絶縁フィルムの周縁を残した中央部と、該
中央部から続いて上記張り出し部の端縁に至るように下
記導電塗料を塗布硬化し、上記張り出し部を除く導電塗
料の塗布面に絶縁被覆を施してなる構成としたのであ
る。前記塗布形状は、シールドする電子部品のシールド
エリアを考慮して適宜に設定する。
【0010】 記 金属銅粉100重量部に対し、レゾール型フェノール樹
脂5〜35重量部、及び分散剤、キレート形成材、アミ
ノ化合物、密着性向上剤、導電性向上剤、カプセルリン
グ剤を適宜量添加して成る導電性ペースト。
【0011】この構成において、上記レゾール型フェノ
ール樹脂を、それが有する2−1置換体、2、4−2置
換体、2、4、6−3置換体、メチロール基、ジメチレ
ンエーテル、フェニル基の赤外分光法による赤外線透過
率をl、m、n、a、b、cとするとき、各透過率の間
に下記の関係の成り立つものとすることができる。 記 (イ)l/n= 0.8〜1.2 (ロ)m/n= 0.8〜1.2 (ハ)b/a= 0.8〜1.2 (ニ)c/a= 1.2〜1.5
【0012】また、これらの構成において、上記可撓性
絶縁フィルムの端部片面に粘着層を形成し、その粘着層
を離型紙で覆って成るものとすることができる。
【0013】上記構成の電磁波遮蔽フィルムは、可撓性
絶縁フィルムの表面に、請求項1または2に記載の導電
塗料により張り出し部を有するパターンを間隔を空けて
縦・横規則的に印刷して導電塗膜を形成し、該導電塗膜
上に、上記張り出し部の端縁を除いて絶縁被覆を施し、
上記張り出し部の端縁を除く上記導電塗膜の周囲に導電
塗膜のない周り縁(まわりふち)ができるように裁断し
て得ることができる。
【0014】上記可撓性絶縁フィルムには、熱可塑性プ
ラスチックフィルム、熱硬化性プラスチックフィルム、
エンジニアリングプラスチックフィルムなどの合成樹脂
フィルムのみならず、紙等のその他の任意の絶縁フィル
ムを使用し得る。
【0015】上記導電塗料には、下記の本出願人に係る
特願平1−139570号(特開平3−6268号)、
特願平2−85153号(特開平3−223371
号)、特願平2−112222号、特願平2−1148
34号(特開平4−11675号)、特願平3−670
72号、特願平3−67073号、特願平3−1299
71号、特願平4−156861号等の銅ペーストを使
用し得る。
【0016】 記 〔特願平1−139570号(特開平3−6268
号)〕 「形状が樹枝状であって、平均粒径が2〜30μmであ
り、かつ、かさ密度が1.5〜3.5g/cc、比表面
積と水素還元減量との比が11000以上の銅粉末10
0重量部に対して、レゾール型フェノール樹脂6〜35
重量部および不飽和脂肪酸またはそのアルカリ金属塩
0.5〜7重量部を配合してなる導電性銅ペースト」。
【0017】 〔特願平2−85153号(特開平3−223371
号)〕 「金属銅粉100重量部、上記(イ) 、(ロ) 、(ハ) 、(ニ)
の関係が成り立つレゾール型フェノール樹脂20〜95
重量%と、塗膜に可撓性を付与する官能基を持つレゾー
ル型フェノール樹脂5〜80重量%とからなるレゾール
型フェノール樹脂混和物5〜33重量部、アミノ化合物
0.5〜3.5重量部、キレート層形成剤0.5〜2.
5重量部を配合してなる導電性銅ペースト」。
【0018】 〔特願平2−112222号〕 「金属銅粉100重量部、レゾール型フェノール樹脂5
〜30重量部、分散剤0.1〜2重量部、キレート形成
剤0.5〜4重量部、密着性向上剤0.1〜5重量部、
導電性向上剤0.5〜7重量部を配合してなる導電性銅
ペースト」。
【0019】 〔特願平2−114834号(特開平4−11675
号)〕 「金属銅粉100重量部、上記(イ) 、(ロ) 、(ハ) 、(ニ)
の関係が成立するレゾール型フェノール樹脂5〜33重
量部、アミノ化合物0.5〜3.5重量部、キレート層
形成剤0.5〜2.5重量部、カップリング剤0.2〜
3.0重量部を配合した導電性銅ペースト」。
【0020】 〔特願平3−67072号〕 「0.05〜0.2重量部のチタネート、ジルコネー
ト、またはその混合物により表面被覆した、金属銅粉1
00重量部、上記(イ) 、(ロ) 、(ハ) 、(ニ)の関係が成り
立つレゾール型フェノール樹脂5〜33重量部、アミノ
化合物0.5〜3.5重量部、キレート層形成剤3.0
〜10重量部を配合して成る導電性銅ペースト」。
【0021】 〔特願平3−67073号〕 「0.05〜0.2重量部のチタネート、ジルコネー
ト、またはその混合物により表面被覆した、金属銅粉1
00重量部、上記(イ) 、(ロ) 、(ハ) 、(ニ)の関係が成り
立つレゾール型フェノール樹脂5〜30重量部、チキソ
トロピック調整剤0.5〜4重量部、アミノ化合物0.
5〜3.5重量部、キレート層形成剤3.0〜10重量
部を配合して成る導電性銅ペースト」。
【0022】 〔特願平3−129971号〕 「0.05〜0.2重量部のチタネート、ジルコネー
ト、またはその混合物により表面被覆した、金属銅粉1
00重量部、レゾール型フェノール樹脂5〜30重量
部、キレート形成剤0.5〜4重量部、密着性向上剤
0.1〜5重量部、導電性向上剤0.5〜7重量部を配
合して成る導電性銅ペースト」。
【0023】 〔特願平4−156861号〕 「0.05〜0.2重量部のチタネート、ジルコネー
ト、またはその混合物により表面被覆した、金属銅粉1
00重量部、レゾール型フェノール樹脂5〜33重量
部、アミノ化合物0.5〜3.5重量部、キレート層形
成剤3.0〜10重量部を配合して成り、前記レゾール
型フェノール樹脂の3〜30重量部が水酸基又はメチロ
ール基をブトキシ基にしたものである導電性銅ペース
ト」。
【0024】上記半田付け性の良い導電塗料bには、下
記の本出願人に係る特願昭63−167229号(特開
平2−16172号)、特願平1−139572号(特
開平3−6254号)、特願平4−19906号等の銅
ペーストを使用し得る。
【0025】 記 〔特願昭63−167229号(特開平2−16172
号)〕 「金属銅粉A85〜95重量%と、上記(イ) 、(ロ) 、
(ハ) 、(ニ)の関係が成り立つレゾール型フェノール樹脂
B15〜5重量%と、その両者A、Bの合計100重量
部に対し、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸若しくはそれらの
金属塩0.5〜8重量部と、金属キレート形成材1〜5
0重量部とを配合してなる導電性銅ペースト」。
【0026】 〔特願平1−139572号(特開平3−6254
号)〕 「上記特願昭63−167229号のものに、金属銅粉
Aを、形状が樹枝状、平均粒子径が2〜30μm、かさ
密度が1.5〜3.5g/cc、比表面積(cm2
g)と水素還元減量(%)との比(cm2 /g)/(%)
が11000以上である導電性銅ペースト」。
【0027】 〔特願平4−19906号〕 「金属銅粉A85〜95重量%と、レゾール型フェノー
ル樹脂B15〜5重量%と、その両者A、Bの合計10
0重量部に対し、分散剤として、飽和脂肪酸、不飽和脂
肪酸若しくはそれらの金属塩又は飽和脂肪酸若しくは不
飽和脂肪酸を末端に有するチタンカップリング剤0.5
〜8重量部と、金属キレート形成材1〜50重量部と、
半田付け促進剤としてのトコフェロール0.1〜1.5
重量部とから成る導電性銅ペースト」。
【0028】上記導電塗料において、導電性銅ペースト
のレゾール型フェノール樹脂が5重量%未満では、金属
銅粉が十分にバインドされず、得られる塗膜も脆くな
り、導電性が低下すると共にスクリーン印刷性が悪くな
る。逆に35重量%を超えるときは、導電性を著しく低
下させる。
【0029】上記レゾール型フェノール樹脂は、その化
学量、2−1置換体量をλ、2、4−2置換体量をμ、
2、4、6−3置換体量をν、メチロール基量をα、ジ
メチレンエーテル量をβ、フェニル基量をγとすると、
前記構成のl/n、m/nが大きいということは、λ/
ν、μ/νが小さいということになる。すなわち、2−
1置換体量λ、2、4−2置換体量μ、に比して、2、
4、6−3置換体量νが多いということを意味する。
【0030】また、前記構成のb/a、c/aが大きい
ということは、β/α、γ/αが小さいということにな
る。すなわち、ジメチレンエーテル量β、フェニル基量
γに比して、メチロール基量αが多いということを意味
する。
【0031】一般に2、4、6−3置換体量νが大きく
なると、レゾール型フェノール樹脂の架橋密度が大きく
なるため、前記λ/ν、μ/νが小さい方が、すなわ
ち、l/n、m/nが大きい方が塗膜の導電性は良くな
る。しかし、逆に塗膜が硬く、脆くなる傾向を示し、物
理的特性が悪くなる。また、γ/αが大きいと塗膜の導
電性が悪くなる。
【0032】従って、得られる導電性ペーストにおい
て、塗膜の硬さを適切にし、良好な導電性と半田付け性
とを兼備するレゾール型フェノール樹脂としては、前記
構成に示すl/n、m/n、b/aがそれぞれ0.8〜
1.2、c/aが1.2〜1.5とするのが好ましい。
【0033】飽和脂肪酸若しくは不飽和脂肪酸又はそれ
らの金属塩とは、飽和脂肪酸にあっては、炭素数16〜
20のパルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸など、
不飽和脂肪酸にあっては炭素数16〜18のゾーマリン
酸、オレイン酸、リノレン酸などで、それらの金属塩に
あってはカリウム、銅、アルミニウム、ナトリウム、亜
鉛などの金属との塩である。また、チタンカップリング
剤はこれらの脂肪酸を骨格に有するものである。
【0034】これらの分散剤の使用は、金属銅粉とレゾ
ール型フェノール樹脂との配合において、金属銅粉の樹
脂中への微細分散を促進し、導電性の良好な塗膜を形成
するので好ましい。
【0035】分散剤の配合量が、0.5重量部未満で
は、金属銅粉の微細分散性が期待できず、逆に8重量部
を超えるときは、塗膜の導電性を低下させ、塗膜と基板
との密着性の低下をまねくので好ましくない。好ましく
は1〜3重量部である。
【0036】金属キレート形成剤には、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
エチレンジアミン、トリエチレンジアミン、トリエチレ
ンテトラアミン、などの脂肪族アミンから選ばれる少な
くとも一種を使用する。
【0037】添加する金属キレート形成剤は、金属銅粉
の酸化を防止し、導電性の維持に寄与すると共に、半田
付け性をより向上させる。
【0038】金属キレート形成剤の配合量が、1重量未
満では導電性が低下し、且つ半田付け性も好ましいもの
とならない。逆に50重量部を超えるときは、塗料自体
の粘度が下がり過ぎて印刷性に支障をきたすので好まし
くない。
【0039】トコフェロールは、本願発明者らが知見し
た半田付け促進剤であり、天然、合成いずれでもよい。
この促進剤は金属銅粉に被着又は付着すれば、金属銅粉
の酸化を防止して防錆剤の役目を果すとともに、半田付
け時の銅くわれ(銅粉の半田中への拡散)を抑制し、良
好な半田付け性を得るのに寄与する。
【0040】そのトコフェロールの配合量が0.1重量
部未満では、防錆性及び半田付け性が低下する。逆に
1.5重量部を越えると、導電性が低下するとともに、
基材との密着性が低下する。
【0041】上記絶縁被覆は、上述の絶縁フィルムのラ
ミネート、ホットプレス、貼着等の他、熱硬化又はUV
硬化の樹脂コーティングによることができる。コーティ
ングには印刷、塗布等の公知の手段を採用し得る。
【0042】この発明に係る導電性ペーストには、粘度
調節をするために、通常の有機溶剤を適宜使用すること
ができる。例えば、ブチルカルビトール、ブチルカルビ
トールアセテート、ブチルセロソルブ、メチルイソブチ
ルケトン、トルエン、キシレンなどの公知の溶剤であ
る。
【0043】
【作用】このように構成する電磁波遮蔽フィルムは、従
来の金属フィルムと同様に取付けて電磁波遮蔽を行う。
このとき、導電塗料の周りの絶縁フィルム上にはその塗
料がないため、導電塗料層が他の電子部品及び回路に不
必要に触れて短絡する恐れがなく、シールドの接地接続
が極めて簡単にできるようになる。
【0044】粘着層があれば、その層でもって、フィル
ム両端部を貼着して取付ける。ない場合には、ステープ
ル(ホッチキス)、接着剤等の公知の手段を採用する。
【0045】
【実施例】図1、図2に示すように、幅:1.8cm、
長さ:4.2cmの張り出し部を有するポリイミドフィ
ルム(厚さ:50μm)10上に、その周辺を除いて、
導電塗11が約25μm厚で形成され、その導電塗膜
11は紫外線(UV)硬化型樹脂を塗布して絶縁被覆1
2が施される。導電塗膜11の張り出し部11aはフィ
ルム10の張り出し部の端縁に至り、その張り出し部
1aには絶縁被覆12が被覆されておらず、半田付け性
の良い導電塗料bがスポット塗りされている。
【0046】フィルム10の端部には粘着層13が形成
されており、その粘着層13は離型紙14で覆われてい
る。
【0047】上記導電塗膜11の大きさ、形状は、被覆
する電子部品2に応じて適宜に決定すればよく、その面
は、図3に示すように、べた塗りでなく、多状縞目また
は網目でもよい。
【0048】この実施例は、図4に示すように、基板1
上の電子部品2の周りを包むように被い、粘着層13で
もってその両端部を貼着し、導電塗膜11の張り出し部
11aを基板1上のシールド層1a又はグランドパター
ンに半田付けする。
【0049】図5は上記実施例の製造方法に係るもので
あり、所要大きさのフィルムQ又はフィルムロールの表
に、上記導電塗料により張り出し部11a を有するパ
ターンをスクリーン印刷法又は凹版印刷法により間隔を
空けて縦・横規則的に印刷して導電塗膜11を形成し、
さらに張り出し部11a上に上述の半田付け性の良い導
電性ペースト(導電塗料b)をスポット塗りしたのち、
導電塗膜11上に、スクリーン印刷法等によってUV樹
脂をコーティングして絶縁被覆12とし、その絶縁被覆
12に接して両面接着テープaを一面離型紙14付で貼
付する。このものから、図1又は図3に示す電磁波遮蔽
フィルムPをトムソン刃により打ち抜く。この製造手段
は、ロールからロールへの一貫生産が可能である。
【0050】なお、絶縁被覆12は、フィルムのラミネ
ート又はホットプレスによっても形成し得る。半田付け
性良好な導電塗料bのスポット塗りは絶縁被覆12を施
してからでもよい。また、張り出し部11aに鳩目を打
ってもよい。
【0051】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したの
で、電子部品の電磁波遮蔽を短絡等の不具合を招くこと
なく、かつ、シールドの接地接続が極めて簡単に行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の斜視図
【図2】同実施例の断面図
【図3】他の実施例の斜視図
【図4】実施例の使用説明図
【図5】実施例の製作説明図
【図6】従来例の斜視図
【図7】従来例の斜視図
【符号の説明】
1 プリント配線基板 2 電子部品 10 可撓性絶縁フィルム 11 導電塗膜 11a 導電塗膜の張り出し部 12 絶縁被覆 13 粘着層 14 離型紙 P 電磁波遮蔽フィルム a 両面粘着テープ b 半田付け性の良い導電性ペースト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−223371(JP,A) 特開 平4−11675(JP,A) 特開 平4−301310(JP,A) 特開 平4−301309(JP,A) 特開 平3−6268(JP,A) 実開 平3−51896(JP,U) 実開 昭59−84719(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 9/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲の一部に張り出し部を形成した可撓
    性絶縁フィルムの周縁を残した中央部と、該中央部から
    続いて上記張り出し部の端縁に至るように下記導電塗料
    を塗布硬化し、上記張り出し部を除く導電塗料の塗布面
    に絶縁被覆を施してなる電子部品用電磁波遮蔽フィル
    ム。 記 金属銅粉100重量部に対し、レゾール型フェノール樹
    脂5〜35重量部を添加して成る導電塗料
  2. 【請求項2】 上記レゾール型フェノール樹脂を、それ
    が有する2−1置換体、2、4−2置換体、2、4、6
    −3置換体、メチロール基、ジメチレンエーテル、フェ
    ニル基の赤外分光法による赤外線透過率をl、m、n、
    a、b、cとするとき、各透過率の間に下記の関係が成
    り立つものとしたことを特徴とする請求項1記載の電子
    部品用電磁波遮蔽フィルム。 記 (イ)l/n= 0.8〜1.2 (ロ)m/n= 0.8〜1.2 (ハ)b/a= 0.8〜1.2 (ニ)c/a= 1.2〜1.5
  3. 【請求項3】 上記可撓性絶縁フィルムの端部片面に粘
    着層を形成し、その粘着層を離型紙で覆って成る請求項
    1または2に記載の電子部品用電磁波遮蔽フィルム。
  4. 【請求項4】 可撓性絶縁フィルムの表面に、請求項1
    または2に記載の導電塗料により張り出し部を有するパ
    ターンを間隔を空けて縦・横規則的に印刷して導電塗膜
    を形成し、該導電塗膜上に、上記張り出し部の端縁を除
    いて絶縁被覆を施し、上記張り出し部の端縁を除く上記
    導電塗膜の周囲に導電塗膜のない周り縁(まわりふち)
    ができるように裁断する電子部品用電磁波遮蔽フィルム
    の製造 方法。
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KR101325483B1 (ko) * 2012-06-01 2013-11-07 (주)우리엔지니어링 Emi 쉴드 부착방법

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