JPH08128652A - 蓄熱材利用マイクロ波熱源調理装置 - Google Patents

蓄熱材利用マイクロ波熱源調理装置

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JPH08128652A
JPH08128652A JP26847594A JP26847594A JPH08128652A JP H08128652 A JPH08128652 A JP H08128652A JP 26847594 A JP26847594 A JP 26847594A JP 26847594 A JP26847594 A JP 26847594A JP H08128652 A JPH08128652 A JP H08128652A
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JP
Japan
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heat storage
storage material
microwave
bag
cooking
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JP26847594A
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Inventor
Hiroshi Uno
浩 宇野
Akiko Mori
章子 森
Makoto Oyama
真 大山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め組み込まれた制御ソフトによる見込み制
御でも定温でさらに均一に加熱でき、調理の出来上りを
よくする。 【構成】 マイクロ波を透過し潜熱蓄熱材9を収納した
蓄熱材収納袋7と、この潜熱蓄熱材9をマイクロ波で加
熱するマイクロ波発生部と、マイクロ波発生部4を制御
する制御部5と、蓄熱材収納袋7を内部に設置し、マイ
クロ波発生部4で発生したマイクロ波を照射させる調理
室2とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は収納袋に収納し真空状態
で密封した調理素材を定温加熱で調理する真空調理用機
器で定温加熱源に潜熱蓄熱材を用い、この潜熱蓄熱材を
融解加熱するためにマイクロ波を用いた蓄熱材利用マイ
クロ波熱源調理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のマイクロ波熱源調理装置
は、図7に示すように、本体1内に調理室2が設けら
れ、さらに本体1と調理室2の間の電装室3にはマイク
ロ波発生部4が設けられ、同様に電装室3にはマイクロ
波発生部4を制御する制御部5が設けられていた。
【0003】上記構成において、収納袋に収納し真空状
態で密封した調理素材6(以下、真空調理素材と記す)
を定温加熱で調理する場合は、調理室2内に真空調理素
材6を置き、制御部5が予め組み込まれた制御ソフトに
よりマイクロ波発生部4を作動させてマイクロ波を発生
し、真空調理素材6を一定温度で定温加熱ができるよう
にしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、制御部5が予め組み込まれた制御ソフト
によりマイクロ波発生部4を作動させてマイクロ波を発
生し加熱すれば、真空調理素材6をある温度のばらつき
でもって定温で加熱できるという見込み制御であり、真
空調理素材6が実際は何度で加熱されているか検出手段
を用いていないため、調理の出来上がりは装置の運転を
停止して調理室2から真空調理素材6を取り出してみな
いとわからないという問題があった。
【0005】また、真空調理素材6は一品づつ全て形状
が微妙に異なり、マイクロ波熱源調理の特徴として真空
調理素材6の表面全てに均一に加熱できず、特定の部分
に集中し、とくに定温加熱が必要な真空調理素材6では
調理の出来具合いがよくないという問題点も有してい
た。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の問題点を解
消するもので、予め組み込まれた制御ソフトによる見込
み制御でも定温で加熱でき、さらに均一に加熱し調理の
出来上りをよくすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の蓄熱材利用マイクロ波熱源調理装置はマイ
クロ波を透過させる樹脂製シートから成り、潜熱蓄熱材
を収納した蓄熱材収納袋と、この潜熱蓄熱材をマイクロ
波で加熱するためのマイクロ波発生部と、マイクロ波発
生部を制御する制御部と、蓄熱材収納袋を内部に設置
し、マイクロ波発生部で発生したマイクロ波を内部に照
射させるマイクロ波照射口をもつ調理室とを設けた構成
としたものである。
【0008】また、潜熱蓄熱材は酢酸ナトリウム3水塩
を用いた構成としたものである。また、蓄熱材収納袋は
マイクロ波を透過させる樹脂製シートの外筒と内筒で2
重筒とし、外筒と内筒の一方の端部を融着させて外筒と
内筒の間に潜熱蓄熱材を充填し、次に他方の端部を融着
して形成したものである。
【0009】また、蓄熱材収納袋はマイクロ波を透過さ
せる樹脂製シートの外袋と内袋で2重袋とし、外袋と内
袋の間に潜熱蓄熱材を充填後、外袋と内袋の開口部を互
いに融着させて形成したものである。
【0010】また、調理素材を垂直に立てた状態で収納
できるように蓄熱材収納袋も垂直に立てた状態で複数個
保持でき、調理室に収納,取り出しができる外形寸法
で、蓄熱材収納袋保持具を設けた構成としたものであ
る。
【0011】また、制御部は蓄熱材収納袋で定温加熱調
理をする調理素材を覆い、潜熱蓄熱材が溶融温度に設定
された温度に上昇するとマイクロ波加熱を停止し、溶融
温度よりも温度が下降するとマイクロ波加熱を開始する
ようにマイクロ波発生部を制御する構成としたものであ
る。
【0012】また、制御部は潜熱蓄熱材が溶融温度より
高い融解した液体状態でマイクロ波加熱の開始,停止に
より一定温度になるようにマイクロ波発生部を制御し、
その制御温度は調理素材の種類に応じて変えられる構成
としたものである。
【0013】
【作用】本発明は上記した構成において、真空調理素材
を調理する場合は調理室内で真空調理素材を蓄熱材収納
袋で覆い、マイクロ波発生部を作動させてマイクロ波照
射口からマイクロ波を内部に照射させると、潜熱蓄熱材
が加熱融解する。そこでマイクロ波発生部を停止すると
潜熱蓄熱材の融解温度(潜熱温度)の一定温度で真空調
理素材は加熱され、また、マイクロ波が特定の部分に集
中することもないため、均一に加熱でき、出来映えのよ
い調理ができる。
【0014】また、潜熱蓄熱材に酢酸ナトリウム3水塩
を用いた構成では、酢酸ナトリウム3水塩の融解温度
(潜熱温度)は58℃で、真空調理素材の内でとくに牛
肉のステーキの定温調理温度も58℃と同一であるた
め、牛肉のステーキで出来映えのよい調理ができる。
【0015】また、蓄熱材収納袋は外筒と内筒で2重筒
とし、外筒と内筒の一方の端部を融着させて外筒と内筒
の間に潜熱蓄熱材を充填し、次に他方の端部を融着して
形成した構成では、真空調理素材を内筒の中に挿入し両
端部を閉じるか折り曲げれば、真空調理素材の表面全て
を蓄熱材収納袋で覆うことができ、マイクロ波で直接加
熱されず、潜熱蓄熱材の融解温度(潜熱温度)で加熱さ
れるため、均一に加熱し調理の出来具合いをよくするこ
とができる。
【0016】また、蓄熱材収納袋は外袋と内袋で2重袋
とし、外袋と内袋の間に潜熱蓄熱材を充填後、外袋と内
袋の開口部を互いに融着させて形成した構成では、真空
調理素材を内袋の中に挿入し開口部を閉じるか折り曲げ
れば、真空調理素材の表面全てを蓄熱材収納袋で覆うこ
とができ、マイクロ波で直接加熱されず、潜熱蓄熱材の
融解温度(潜熱温度)で加熱されるため、より均一に加
熱し調理の出来具合いもよりよくすることができる。
【0017】また、調理素材を垂直に立てた状態で収納
できるように蓄熱材収納袋も垂直に立てた状態で複数個
保持でき、調理室に収納,取り出しができる外形寸法
で、蓄熱材収納袋保持具を設けた構成では、蓄熱材収納
袋を複数個保持した蓄熱材収納袋保持具を調理室に収納
し、マイクロ波発生部を作動させてマイクロ波照射口か
らマイクロ波を内部に照射させると、潜熱蓄熱材が加熱
融解する。そこでマイクロ波発生部を停止し調理室から
取り出し、別の蓄熱材収納袋を複数個保持した蓄熱材収
納袋保持具を調理室に収納し、同様に潜熱蓄熱材を加熱
融解することを繰り返す。真空調理素材は取り出した蓄
熱材収納袋に収納させると潜熱蓄熱材の融解温度(潜熱
温度)の一定温度で加熱され、短時間に多量に調理がで
きる。
【0018】また、蓄熱材収納袋で定温加熱調理をする
調理素材を覆い、潜熱蓄熱材が溶融温度に設定された温
度に上昇するとマイクロ波加熱を停止し、溶融温度より
も温度が下降するとマイクロ波加熱を開始するためにマ
イクロ波発生部を制御する構成では、予め組み込まれた
制御ソフトによりマイクロ波発生部を作動させて蓄熱材
収納袋を加熱すると、見込み制御であるが、マイクロ波
の増減がばらつきがあっても潜熱蓄熱材はその潜熱熱量
の範囲内で一定温度を維持するため真空調理素材の温度
検出手段を用いなくても定温で加熱できる。
【0019】また、潜熱蓄熱材が溶融温度より高い融解
した液体状態で、マイクロ波加熱の開始,停止により一
定温度になるようにマイクロ波発生部を制御し、その制
御温度は調理素材の種類に応じて変えられる構成では、
予め組み込まれた制御ソフトによりマイクロ波発生部を
作動させて蓄熱材収納袋を加熱すると、見込み制御であ
るためマイクロ波の増減ばらつきで潜熱蓄熱材も融解し
た液体状態で熱的に緩衝の役割を果たし温度変動は直
接、真空調理素材をマイクロ波で加熱する場合よりも小
さい。そこで真空調理素材の温度検出手段を用いなくて
も定温加熱温度が異なる真空調理素材の各種類に応じて
加熱温度を変え、各種類の真空調理素材を調理できるよ
うになる。
【0020】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例を図1に基づ
いて説明する。なお、従来例で説明したものと同一構成
部材には同一番号を用い説明を省略する。
【0021】図1は本発明の第1の実施例の蓄熱材利用
マイクロ波熱源調理装置の断面図である。図1におい
て、7は蓄熱材収納袋でマイクロ波を透過させる樹脂製
シート8から成り、潜熱蓄熱材9を収納している。
【0022】上記構成において、真空調理素材6を調理
する場合は調理室2内で真空調理素材6を蓄熱材収納袋
7で覆い、マイクロ波発生部4を作動させてマイクロ波
を内部に照射させると、潜熱蓄熱材9が加熱融解する。
そこでマイクロ波発生部4を停止すると潜熱蓄熱材9の
融解温度(潜熱温度)の一定温度で真空調理素材6は加
熱され、また、マイクロ波が特定の部分に集中すること
もないため、均一に加熱でき、出来映えのよい調理がで
きる。
【0023】次に、潜熱蓄熱材9に酢酸ナトリウム3水
塩を用いた構成について説明する(図示せず)。この構
成では、潜熱蓄熱材9の酢酸ナトリウム3水塩は融解温
度(潜熱温度)が58℃で、真空調理素材の内でとくに
牛肉のステーキの定温調理温度も58℃と同一であるた
め、牛肉のステーキで出来映えのよい調理ができる。
【0024】(実施例2)本発明の第2の実施例を図2
に基づいて説明する。
【0025】図2は本発明の第2の実施例の蓄熱材利用
マイクロ波熱源調理装置の蓄熱材収納袋の断面図であ
る。図2において7aは蓄熱材収納袋であり、マイクロ
波を透過させる樹脂製の外筒10と内筒11とで2重筒
とし、外筒10と内筒11の一方の端部12aを融着さ
せて外筒10と内筒11の間に潜熱蓄熱材9を充填し、
次に他方の端部12bを融着して形成している。
【0026】この構成では、真空調理素材6を蓄熱材収
納袋7aの内筒11の中に挿入し両端部12a,12b
を閉じるか折り曲げれば、真空調理素材6の表面全てを
蓄熱材収納袋7aで覆うことができ、マイクロ波で直接
加熱されず、潜熱蓄熱材9の融解温度(潜熱温度)で加
熱されるため、均一に加熱し調理の出来具合いをよくす
ることができる。
【0027】(実施例3)本発明の第3の実施例を図3
に基づいて説明する。
【0028】図3は本発明の第3の実施例の蓄熱材利用
マイクロ波熱源調理装置の蓄熱材収納袋の断面図であ
る。図3において7bは蓄熱材収納袋であり、マイクロ
波を透過させる樹脂製の外袋13と内袋14で2重袋と
し、外袋13と内袋14の間に潜熱蓄熱材9を充填後、
外袋13と内袋14の開口部15を互いに融着させて形
成している。
【0029】この構成では、真空調理素材6を蓄熱材収
納袋7bの内袋14の中に挿入し開口部15を閉じるか
折り曲げれば、真空調理素材6の表面全てを蓄熱材収納
袋7bで覆うことができ、マイクロ波で直接加熱され
ず、潜熱蓄熱材9の融解温度(潜熱温度)で加熱される
ため、より均一に加熱し調理の出来具合いもよりよくす
ることができる。
【0030】(実施例4)本発明の第4の実施例を図4
に基づいて説明する。
【0031】図4は本発明の第4の実施例の蓄熱材利用
マイクロ波熱源調理装置の蓄熱材収納袋保持具の斜視図
である。図4において16は蓄熱材収納袋保持具であ
り、マイクロ波を透過させる樹脂製材料を用い、蓄熱材
収納袋7を垂直に立てた状態で複数個保持でき、外形寸
法は調理室2に収納,取り出しができる寸法になってい
る。
【0032】この構成では、蓄熱材収納袋7を複数個保
持した蓄熱材収納袋保持具16を調理室2に収納し、マ
イクロ波発生部4を作動させてマイクロ波を内部に照射
させると、潜熱蓄熱材9が加熱融解する。そこでマイク
ロ波発生部4を停止し調理室2から取り出し、別の蓄熱
材収納袋7を複数個保持した蓄熱材収納袋保持具16を
調理室2に収納し、同様に潜熱蓄熱材9を加熱融解する
ことを繰り返す。真空調理素材6は取り出した蓄熱材収
納袋16に収納させると潜熱蓄熱材9の融解温度(潜熱
温度)の一定温度で加熱され、短時間に多量に調理がで
きる。
【0033】(実施例5)本発明の第5の実施例を図5
に基づいて説明する。
【0034】図5は本発明の第5の実施例の蓄熱材利用
マイクロ波熱源調理装置の運転特性図である。図5に示
すように予め組み込まれた制御ソフトによりマイクロ波
発生部4を作動させて蓄熱材収納袋7を加熱すると、潜
熱蓄熱材9が溶融温度に設定された温度に上昇するとマ
イクロ波加熱を停止し、溶融温度よりも温度が下降する
とマイクロ波加熱を開始するため、マイクロ波の増減ば
らつきがあっても潜熱蓄熱材9はその潜熱熱量の範囲内
で一定温度t1を維持するため、真空調理素材6の温度
検出手段を用いなくても定温で加熱できる。
【0035】(実施例6)本発明の第6の実施例を図6
に基づいて説明する。
【0036】図6は本発明の第6の実施例の蓄熱材利用
マイクロ波熱源調理装置の運転特性図である。図6に示
すように潜熱蓄熱材9が溶融温度より高い融解した液体
状態で、マイクロ波加熱の開始,停止により一定温度t
2になるようにマイクロ波発生部4を制御するように予
め組み込まれた制御ソフトにより蓄熱材収納袋7を加熱
すると、マイクロ波の増減ばらつきで潜熱蓄熱材9も融
解した液体状態で熱的に緩衝の役割を果たし、温度変動
は直接、真空調理素材6をマイクロ波で加熱する場合よ
りも小さい。そこで真空調理素材6の温度検出手段を用
いなくても定温加熱温度が異なる真空調理素材6の各種
類に応じて加熱温度を変え、各種類の真空調理素材6を
調理できるようになる。例えば、豚肉,ソテーなどは6
7℃であり、野菜,果実などは90〜95℃である。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、マイクロ波を透過させる樹脂製シートから成り、潜
熱蓄熱材を収納した蓄熱材収納袋と、潜熱蓄熱材をマイ
クロ波で加熱するためのマイクロ波発生部と、マイクロ
波発生部を制御する制御部と、蓄熱材収納袋を内部に設
置し、マイクロ波発生部で発生したマイクロ波を内部に
照射させるマイクロ波照射口をもつ調理室とで構成した
ことにより、定温で加熱でき、さらに均一に加熱し調理
の出来上りをよくすることができる。
【0038】また、潜熱蓄熱材に酢酸ナトリウム3水塩
を用いた構成としたことで、酢酸ナトリウム3水塩は融
解温度(潜熱温度)が58℃で、真空調理素材の内でと
くに牛肉のステーキの定温調理温度も58℃と同一であ
るため、牛肉のステーキで出来映えのよい調理ができる
という効果もある。
【0039】また、蓄熱材収納袋は外筒と内筒で2重筒
とし、外筒と内筒の一方の端部を融着させて外筒と内筒
の間に潜熱蓄熱材を充填し、次に他方の端部を融着して
形成したことで、真空調理素材を蓄熱材収納袋の内筒の
中に挿入し両端部を閉じるか折り曲げれば、真空調理素
材の表面全てを蓄熱材収納袋で覆うことができ、マイク
ロ波で直接加熱されず、潜熱蓄熱材の融解温度(潜熱温
度)で加熱されるため、均一に加熱し調理の出来具合い
をよくすることができるという効果がある。
【0040】また、蓄熱材収納袋は外袋と内袋で2重袋
とし、外袋と内袋の間に潜熱蓄熱材を充填後、外袋と内
袋の開口部を互いに融着させて形成した構成としたこと
で、真空調理素材を蓄熱材収納袋の内袋の中に挿入し開
口部を閉じるか折り曲げれば、真空調理素材の表面全て
を蓄熱材収納袋で覆うことができ、マイクロ波で直接加
熱されず、潜熱蓄熱材の融解温度(潜熱温度)で加熱さ
れるため、より均一に加熱し調理の出来具合いもよりよ
くすることができるという効果がある。
【0041】また、調理素材を垂直に立てた状態で収納
できるように蓄熱材収納袋も垂直に立てた状態で複数個
保持でき、調理室に収納,取り出しができる外形寸法
で、蓄熱材収納袋保持具を設けた構成としたことで、蓄
熱材収納袋を複数個保持した蓄熱材収納袋保持具を調理
室に収納し、マイクロ波発生部を作動させてマイクロ波
を内部に照射させると、潜熱蓄熱材が加熱融解する。そ
こでマイクロ波発生部を停止し調理室から取り出し、別
の蓄熱材収納袋を複数個保持した蓄熱材収納袋保持具を
調理室に収納し、同様に潜熱蓄熱材を加熱融解すること
を繰り返す。真空調理素材は取り出した蓄熱材収納袋に
収納させると潜熱蓄熱材の融解温度(潜熱温度)の一定
温度で加熱され、短時間に多量に調理ができるという効
果がある。
【0042】また、制御部は蓄熱材収納袋で定温加熱調
理をする調理素材を覆い、潜熱蓄熱材が溶融温度に設定
された温度に上昇するとマイクロ波加熱を停止し、溶融
温度よりも温度が下降するとマイクロ波加熱を開始する
ようにマイクロ波発生部を制御する構成としたことで、
制御部に予め組み込まれた制御ソフトによりマイクロ波
発生部を作動させて蓄熱材収納袋を加熱すると、見込み
制御であるが、マイクロ波の増減ばらつきがあっても潜
熱蓄熱材はその潜熱熱量の範囲内で一定温度を維持する
ため、真空調理素材の温度検出手段を用いなくても定温
で加熱できるという効果がある。
【0043】また、制御部は潜熱蓄熱材が溶融温度より
高い融解した液体状態で、マイクロ波加熱の開始,停止
により一定温度になるようにマイクロ波発生部を制御
し、その制御温度は調理素材の種類に応じて変えられる
構成としたことで、制御部に予め組み込まれた制御ソフ
トによりマイクロ波発生部を作動させて蓄熱材収納袋を
加熱すると、見込み制御であるためマイクロ波の増減ば
らつきで潜熱蓄熱材も融解した液体状態で熱的に緩衝の
役割を果たし、温度変動は直接、真空調理素材をマイク
ロ波で加熱する場合よりも小さい。そこで真空調理素材
の温度検出手段を用いなくても定温加熱温度が異なる真
空調理素材の各種類に応じて加熱温度を変え、例えば、
豚肉,ソテーなどは67℃、野菜,果実などは90〜9
5℃のように各種類の真空調理素材を調理できるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の蓄熱材利用マイクロ波
熱源調理装置の断面図
【図2】本発明の第2の実施例の蓄熱材利用マイクロ波
熱源調理装置の蓄熱材収納袋の断面図
【図3】本発明の第3の実施例の蓄熱材利用マイクロ波
熱源調理装置の蓄熱材収納袋の断面図
【図4】本発明の第4の実施例の蓄熱材利用マイクロ波
熱源調理装置の蓄熱材収納袋保持具の斜視図
【図5】本発明の第5の実施例の蓄熱材利用マイクロ波
熱源調理装置の運転特性図
【図6】本発明の第6の実施例の蓄熱材利用マイクロ波
熱源調理装置の運転特性図
【図7】従来のマイクロ波熱源調理装置の断面図
【符号の説明】
2 調理室 4 マイクロ波発生部 5 制御部 6 調理素材(真空調理素材) 7,7a,7b 蓄熱材収納袋 8 樹脂製シート 9 潜熱蓄熱材 10 外筒 11 内筒 12a,12b 端部 13 外袋 14 内袋 15 開口部 16 蓄熱材収納袋保持具

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜熱蓄熱材と、マイクロ波を透過させる
    樹脂製シートから成り、前記潜熱蓄熱材を収納した蓄熱
    材収納袋と、前記潜熱蓄熱材をマイクロ波で加熱するた
    めのマイクロ波発生部と、前記マイクロ波発生部を制御
    する制御部と、前記蓄熱材収納袋を内部に設置し、前記
    マイクロ波発生部で発生したマイクロ波を内部に照射さ
    せるマイクロ波照射口をもつ調理室とを備えた蓄熱材利
    用マイクロ波熱源調理装置。
  2. 【請求項2】 潜熱蓄熱材は酢酸ナトリウム3水塩であ
    る請求項1記載の蓄熱材利用マイクロ波熱源調理装置。
  3. 【請求項3】 蓄熱材収納袋はマイクロ波を透過させる
    樹脂製シートの外筒と内筒で2重筒とし、外筒と内筒の
    一方の端部を融着させて外筒と内筒の間に潜熱蓄熱材を
    充填し、次に他方の端部を融着して形成した請求項1記
    載の蓄熱材利用マイクロ波熱源調理装置。
  4. 【請求項4】 蓄熱材収納袋はマイクロ波を透過させる
    樹脂製シートの外袋と内袋で2重袋とし、外袋と内袋の
    間に潜熱蓄熱材を充填後、外袋と内袋の開口部を互いに
    融着させて形成した請求項1記載の蓄熱材利用マイクロ
    波熱源調理装置。
  5. 【請求項5】 調理素材を垂直に立てた状態で収納でき
    るように蓄熱材収納袋も垂直に立てた状態で複数個保持
    でき、調理室に収納,取り出しができる外形寸法で、蓄
    熱材収納袋保持具を設けた請求項1記載の蓄熱材利用マ
    イクロ波熱源調理装置。
  6. 【請求項6】 制御部は蓄熱材収納袋で定温加熱調理を
    する調理素材を覆い、潜熱蓄熱材が溶融温度に設定され
    た温度に上昇するとマイクロ波加熱を停止し、溶融温度
    よりも温度が下降するとマイクロ波加熱を開始するよう
    にマイクロ波発生部を制御するようにした請求項1記載
    の蓄熱材利用マイクロ波熱源調理装置。
  7. 【請求項7】 制御部は潜熱蓄熱材が溶融温度より高い
    融解した液体状態で、マイクロ波加熱の開始,停止によ
    り一定温度になるようにマイクロ波発生部を制御し、そ
    の制御温度は調理素材の種類に応じて変えられるように
    した請求項1記載の蓄熱材利用マイクロ波熱源調理装
    置。
JP26847594A 1994-11-01 1994-11-01 蓄熱材利用マイクロ波熱源調理装置 Pending JPH08128652A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1063489A3 (de) * 1999-06-24 2001-01-17 Rational AG Gargerät mit Speicherelement zum Speichern von Energie
JP2002304689A (ja) * 2001-04-04 2002-10-18 Nec San-Ei Instruments Ltd 温度遠隔計測装置及びこれに用いる耐熱容器

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