JPH08127397A - ヘリコプタの振動低減装置 - Google Patents

ヘリコプタの振動低減装置

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JPH08127397A
JPH08127397A JP26509294A JP26509294A JPH08127397A JP H08127397 A JPH08127397 A JP H08127397A JP 26509294 A JP26509294 A JP 26509294A JP 26509294 A JP26509294 A JP 26509294A JP H08127397 A JPH08127397 A JP H08127397A
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JP
Japan
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vibration
helicopter
mass
masses
unbalanced
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP26509294A
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English (en)
Inventor
Yujiro Shirai
雄二郎 白井
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一定バネと一定の質量体とよりなる従来のヘ
リコプタの振動低減装置では限られた振動領域しか低減
できなかったので、広範囲の振動領域に亘って低減でき
るヘリコプタの振動低減装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 本発明は同軸回りに相互に偏った質量で回転
可能な内ロータ及び外ロータを有してヘリコプタに相互
同軸方向に設置された2基のアンバランスマスと、同2
基の各アンバランスマスを回転させるサーボモータと、
ヘリコプタの振動を検出するセンシング部と、同センシ
ング部が検出した振動信号に基きその振動を相殺する向
きに上記アンバランスマスを回転させる信号を上記サー
ボモータに与える制御部とを具備してなることを特徴と
するヘリコプタの振動低減装置を構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘリコプタの振動低減
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に従来のヘリコプタに用いられてい
る振動低減装置を側面図で模式的に示す。本装置は、動
吸振器と呼ばれるものであり、あらかじめ設定した動吸
振器のスプリング部02,マス部03,(即ちバネ,マ
ス系)の共振点をヘリコプタの加振周波数と同じになる
ようにして機体01に取付けておく。すると、ヘリコプ
タの振動エネルギが動吸振器の運動エネルギに変換され
てヘリコプタの振動低減が実現される。ただし、動吸振
器の振動低減能力は、動吸振器の重量に比例するため、
ヘリコプタへの加振レベルが大きい時に振動低減効果を
増加させるような調整ができない。そのため、入力振動
レベルの変化に対応が困難であり、振動低減効果が限定
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のヘリコプタ
の振動低減装置には解決すべき次の課題があった。
【0004】即ち、ヘリコプタの振動は、ヘリコプタブ
レードの回転数の整数倍の周波数成分が卓越している。
特に、ヘリコプタブレードの回転数(N)とブレード枚
数(P)を掛け合わせた成分(NP成分)が一番大きな
ものとなる。このNP成分は飛行高度,飛行速度によっ
て振動レベルが変化するため、従来の振動低減装置では
振動レベルの変化に対応して、この振動を低減させるこ
とが難しいという問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解消したヘ
リコプタの振動低減装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題の解決
手段として、同軸回りに相互に偏った質量で回転可能な
内ロータ及び外ロータを有してヘリコプタに相互同軸方
向に設置された2基のアンバランスマスと、同2基の各
アンバランスマスを回転させるサーボモータと、ヘリコ
プタの振動を検出するセンシング部と、同センシング部
が検出した振動信号に基きその振動を相殺する向きに上
記アンバランスマスを回転させる信号を上記サーボモー
タに与える制御部とを具備してなることを特徴とするヘ
リコプタの振動低減装置を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【作用】本発明は上記のように構成されるので次の作用
を有する。
【0008】即ち、先ずアンバランスマスは同軸回りに
相互に偏った質量で回転可能な内ロータ及び外ロータを
有するため、その回転を各適切にすることによって回転
軸に対する質量の偏りを大きく或は小さくできる。この
よう質量の偏りを生じるアンバランスマスが同じ軸方向
の向きにヘリコプタに2基設置されているため、各アン
バランスマス間の軸まわりの回転角速度を適切に選ぶこ
とによって、あるいは位相角を適切に変えることによっ
て周期的に偏質量による振動を生じさせることができ、
それをヘリコプタの振動を相殺する向き(共振の逆)に
調整すればヘリコプタの振動を低減できる。その際、各
内ロータと外ロータの軸回りの位相を適切にすることに
よって、あるいは刻々に変化させることによって、更に
それらの組合わせによって得られる一方のアンバランス
マスの周期的軸回りの質量変化を他方のアンバランスマ
スの同様変化と組合わせることによって、所望の周期の
起振力(即ちヘリコプタに対する制振力)を創出でき
る。
【0009】このようにして得られる起振力,即ち回転
軸回りの偏質量の向きをセンシング部が検出した振動,
即ち、ヘリコプタ質量の微視的変位方向とは逆向きに制
御部によりサーボモータを介してアンバランスマスに与
えることにより、殆どあらゆる振動数(NP成分)のヘ
リコプタ振動を低減できる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図1及び図2により説明
する。
【0011】図1は本実施例の構成と各要素間の作用の
順を同時に表わしたブロック図であるが駆動部2内の2
基のアンバランスマス(A)13及びアンバランスマス
(B)14はそれらの回転軸が紙面に平行に、かつ図の
左右方向に向いているものとして稍実態的に模式化して
示してある。それらの右側に付された回転矢印はそれら
アンバランスマスがその向きに回転することを示す。但
し、回転の向きは特段の意味を有しない。
【0012】図2は図1のアンバランスマス(A)13
のA−A矢視断面の模式図である。アンバランスマス
(B)14の場合も刻々の内ロータ11,外ロータ12
の向きは別として構成は同様である。
【0013】図1について先ず概述すると1は機体振動
(ヘリコプタ振動)を検出するセンシング部,2は2基
のアンバランスマス(A)13,(B)14をそれらに
付設の各サーボモータ(A)4,(B)5で駆動する駆
動部,3はセンシング部1が検出した機体振動信号に基
き、その振動を相殺する向きに上記アンバランスマス
(A)13,(B)14を回転させるようサーボモータ
(A)4,(B)5に信号を出力するための制御部であ
る。その他の細部構成については作用と併わせ後述す
る。
【0014】次に図2について概述すると、13は上記
アンバランスマス(A),11はアンバランスマス軸13
a回りに回転可能な偏質量の内ロータ,12は同じくア
ンバランスマス軸13a回りに回転可能な偏質量の外ロー
タ,13aはそれらの回転軸をなすアンバランスマス軸,
15は内ロータ11,外ロータ12等を保護するための
保護筒である。
【0015】次に上記構成を更に詳しく作用と共に説明
する。駆動部2は2個のサーボモータ(A)4とサーボ
モータ(B)5から構成されており、その先に各々アン
バランスマス(A)13とアンバランスマス(B)14
が直結されている。アンバランスマス(A)13とアン
バランスマス(B)14は、内ロータ11と外ロータ1
2が逆方向に回転する構造になっているため斜線で示し
たアンバランスなマスが同じ量の場合にある1方向に荷
重を発生するよう構成されている。また、制御部3は2
個のサーボドライバ(A)6とサーボドライバ(A)7
とアンプ8,エンコーダカウンタボードインターフェー
ス9,DSPボード10により構成されている。
【0016】機体振動がセンシング部1により検出され
ると、その信号はアンプ8により増幅される。振動低減
を実現するようにサーボモータ(A)4とサーボモータ
(B)5を駆動させる信号がDSPボード10により演
算される。DSPボード10で演算された信号は、エン
コーダカウンタボードインターフェース9に入力され、
実際のサーボモータ(A)4,サーボモータ(B)5の
位相信号と比較し、サーボドライバ(A)6,サーボド
ライバ(B)7を介してその信号によりサーボモータ
(A)4とサーボモータ(B)5を駆動する。
【0017】ここで、2つのアンバランスマス(A)1
3とアンバランスマス(B)14で荷重をコントロール
する原理は次による。
【0018】1基のアンバランスマスで発生する荷重を
f,サーボモータの位相角をθt,2基のアンバランス
マスの位相差をφとすると全体の荷重Fは次式で表わさ
れる。
【0019】F=fcosθt+fcos(θt−φ) =2fcos(θt−(φ/2))cos(φ/2) よって、荷重の振幅は2f・|cos(φ/2)|とな
る。すなわち、φをO≦φ≦180°の間でコントロー
ルすることにより、2f〜Oまでの荷重振動をだすこと
ができる。このようにヘリコプタの広範囲の振動,詳し
くはNP成分の振動に対して有効な制振を行なうことが
できる。
【0020】以上の通り本実施例によれば内ロータ1
1,外ロータ12を有するアンバランスマス(A)1
3,(B)14を2基同じ軸方向に並べてヘリコプタに
設置し、センシング部1の検出した振動信号をベースに
して、同振動を打消すよう制御部3を介しサーボモータ
(A)4,(B)5にそれぞれアンバランスマス(A)
13,(B)14を適切な位相で回転させる信号を入力
するのできわめて有効にヘリコプタ(の機体)振動が低
減されるという利点がある。
【0021】また、内ロータ11,外ロータ12の回転
によるアンバランスマスの偏質量の変化,更にアンバラ
ンスマス同志の偏質量の変化の組合わせにより非常に広
範囲のNP成分のヘリコプタ振動に対応できるので、飛
行高度,飛行速度によって変化する刻々の振動レベルに
ついても対応低減できるという利点がある。
【0022】また、アンバランスマスの振動,即ち回転
にはサーボモータを用いるので大きなバネ体を必要とし
ないという利点がある。
【0023】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるので次
の作用を有する。
【0024】即ち、センシング部の検出したヘリコプタ
の振動情報により2基のアンバランスマスの位相を適切
に変えてヘリコプタ振動に対応制振するので、きわめて
広範囲の振動,特に振動力の強く現われるNP成分の振
動を有効に低減することができる。
【0025】また、飛行高度,飛行速度等によって刻々
に変化する振動レベルにも対応して有効に振動低減でき
る。
【0026】また、アンバランスマスの駆動(振動)に
はサーボモータを用いるので大きなバネ体を必要としな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るヘリコプタの振動低減
装置の構成を示すブロック図、
【図2】図1のA−A矢視断面図、
【図3】従来のヘリコプタの振動低減装置(動吸振器)
の側面図である。
【符号の説明】
1 センシング部 2 駆動部 3 制御部 4 サーボモータ(A) 5 サーボモータ(B) 6 サーボドライバ(A) 7 サーボドライバ(B) 8 アンプ 9 エンコーダカウンタボードインターフェース 10 DSPボード 11 内ロータ 12 外ロータ 13 アンバランスマス(A) 14 アンバランスマス(B) 15 保護筒

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸回りに相互に偏った質量で回転可能
    な内ロータ及び外ロータを有してヘリコプタに相互同軸
    方向に設置された2基のアンバランスマスと、同2基の
    各アンバランスマスを回転させるサーボモータと、ヘリ
    コプタの振動を検出するセンシング部と、同センシング
    部が検出した振動信号に基きその振動を相殺する向きに
    上記アンバランスマスを回転させる信号を上記サーボモ
    ータに与える制御部とを具備してなることを特徴とする
    ヘリコプタの振動低減装置。
JP26509294A 1994-10-28 1994-10-28 ヘリコプタの振動低減装置 Withdrawn JPH08127397A (ja)

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JP26509294A JPH08127397A (ja) 1994-10-28 1994-10-28 ヘリコプタの振動低減装置

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JP26509294A JPH08127397A (ja) 1994-10-28 1994-10-28 ヘリコプタの振動低減装置

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Date Code Title Description
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Effective date: 20020115