JPH08127012A - 石膏硬化体の製造法 - Google Patents

石膏硬化体の製造法

Info

Publication number
JPH08127012A
JPH08127012A JP26882894A JP26882894A JPH08127012A JP H08127012 A JPH08127012 A JP H08127012A JP 26882894 A JP26882894 A JP 26882894A JP 26882894 A JP26882894 A JP 26882894A JP H08127012 A JPH08127012 A JP H08127012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
gypsum
rod
product
supplied
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP26882894A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Tawara
英男 田原
Yoshihiko Murata
義彦 村田
Toshiaki Kakinuma
俊明 柿沼
Fumio Matsumoto
文夫 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP26882894A priority Critical patent/JPH08127012A/ja
Publication of JPH08127012A publication Critical patent/JPH08127012A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 石膏混練物をコンベヤ4上に供給して第1層
11とし、この第1層11上にロッド20及びロービン
グ21を介して中間層形成用の気泡含有石膏混練物を供
給して第2層12とし、さらにこの第2層12上にロッ
ド22及びロービング23を介して石膏混練物を供給し
て第3層13を形成する。ロッド20,22は石膏混練
物に埋没した後、1〜5m下流側で引き抜く。 【効果】 層間の剥離強度が高く、しかも反りの小さい
複層構造軽量石膏硬化体を製造することができる。製造
ラインを短くすることも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石膏硬化体の製造法に係
り、詳しくは3層などの複層構造の石膏硬化体を製造す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】3層構造の軽量石膏硬化体は、第3図に
示すように緻密な1対の外層1,3間に、気泡を含んだ
軽量な中間層2を介在させたものである。
【0003】この3層構造の軽量石膏硬化体は、第2図
に示す如く、ベルトコンベヤ4上に外層形成用の石膏混
練物を供給して第1層11を形成し、この第1層11の
上に気泡を含んだ石膏混練物を供給して第2層12を形
成し、さらにその上に外層形成用の石膏混練物を供給し
て第3層13を形成し、その後、石膏を硬化させること
により製造されている。
【0004】なお、外層形成用の石膏混練物は、焼石
膏、ガラス繊維及び水がミキサー5で混練されたもので
ある。
【0005】また、中間層形成用の石膏混練物は、この
混練物に対し泡を供給して気泡を含ませたものである。
この泡は、ポリビニルアルコール(PVA)と水との混
合液を発泡機6中で空気と共に攪拌して発泡させたもの
である。
【0006】第2図の7,8,9は混練物を押えてなら
すためのプレート(成形へら)を示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の軽量石膏硬
化体の製造法は、最初に緻密な外層用の石膏混練物を流
し込み、この第1層11がほぼ硬化するのを待って軽量
な中間層用の石膏混練物を流し込む。そして、この第2
層12がほぼ硬化するのを待って、再び緻密な外層用の
石膏混練物を流し込むことにより3層構造の軽量石膏硬
化体を製造するものであるため、流し込んだ石膏混練物
がある程度硬化するまで次の石膏混練物を流し込むこと
ができない。このため、例えば第2図に示す如く、連続
したベルトコンベア4上で成形を行う場合、製造ライン
を長くすることが必要となり、設備費が高くなるという
欠点があった。
【0008】また、各層間で硬化するまでの時間差があ
るため、これが、硬化時の反り等の変形の原因となって
いた。即ち、例えば、第2図において、第1層11,第
2層12及び第3層13の順に硬化が終了するため、第
1層11と第3層13との硬化終了時間には大差ができ
る。この軽量石膏硬化体の厚さ方向の硬化時間の差によ
り、従来においては、長さ4mの製品で5〜8mm程度
の反りが生じていた。
【0009】なお、層間にネット又は不織布を介在させ
ることにより石膏混練物の混ざり合いを防ぎ、第1層又
は第2層の供給直後にその上に第2層又は第3層を供給
する方法も考えられているが、層間の剥離強度が小さく
なると共に、コストがかなり高くなる。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の石膏硬化体の
製造法は、緻密な1対の外層の間に気泡を含んだ軽量な
中間層を介在させた3層構造の軽量石膏硬化体を製造す
る方法において、外層形成用の石膏混練物をコンベヤ上
に供給して第1層とし、該第1層上にガラス繊維ロービ
ング及び中間層形成用の気泡含有石膏混練物を供給して
第2層とし、さらにこの第2層上にガラス繊維ロービン
グ及び外層形成用の石膏混練物を供給して第3層とする
軽量石膏硬化体の製造法であって、該第1層の上に複数
のロッドを配列し、この上に前記ガラス繊維ロービング
及び気泡含有石膏混練物を供給して第2層を形成した
後、該ロッドを引き抜き、該第2層の上に複数のロッド
を配列し、この上に前記ガラス繊維ロービング及び石膏
混練物を供給して第3層を形成した後該ロッドを引き抜
くことを特徴とするものである。
【0011】請求項2の石膏硬化体の製造法は、石膏混
練物をコンベヤ上に供給して第1層を形成し、該第1層
上にガラス繊維ロービング及び石膏混練物を供給して第
2層を形成する工程を有した石膏硬化体の製造法におい
て、該第1層の上に複数のロッドを配列し、この上に前
記ガラス繊維ロービング及び気泡含有石膏混練物を供給
して第2層を形成した後、該ロッドを引き抜くことを特
徴とするものである。
【0012】請求項3の石膏硬化体の製造法は、請求項
1又は2において、前記ロッドをすべて引き抜いた後、
積層された混練物を厚み方向に押圧することを特徴とす
るものである。
【0013】以下に本発明を図面を参照して詳細に説明
する。
【0014】第1図(a)は本発明の石膏硬化体の製造
法の一実施例方法を示す断面図、(b)は同平面図であ
る。なお、第1図において、第2図に示す部材と同一機
能を奏する部材には同一符号を付してある。第1図
(b)ではプレート7〜9やミキサ5は図示が省略され
ている。
【0015】図示の如く、第1層11を形成した後、そ
の上に複数本のロッド20を所定間隔をおいて配列する
と共に、このロッド20上にガラス繊維ロービング21
を複数本、所定間隔をおいて供給する。このロッド20
及びロービング21は第1層11と共にベルトコンベヤ
4によって図の右方向に送られ、その上に気泡含有石膏
混練物が供給され、第2層12が成形される。第2層1
2を形成した後、その上に複数本のロッド22を所定間
隔をおいて配列すると共に、このロッド22上にガラス
繊維ロービング23を複数本、所定間隔をおいて供給す
る。このロッド22及びロービング23は第2層12と
共にベルトコンベヤ4によって図の右方向に送られ、そ
の上に石膏混練物が供給され、第3層13が成形され
る。
【0016】なお、図示の通り、ロッド20,22はベ
ルトコンベヤ4の幅方向に配列される。ロービング2
1,23はベルトコンベヤ4の送り方向に、その送り速
度と同速度で供給される。
【0017】第1層11上に第2層12が形成された
後、ロッド21を引き抜き、第2層12上に第3層13
が形成された後、ロッド22を引き抜く。ロービング2
1,23は、そのまま石膏混練物中に残り、硬化体の補
強用ロービングとなる。
【0018】なお、第1,2図では3層構造の石膏硬化
体を製造しているが、第1層と第2層のみからなる2層
構造の石膏硬化体あるいは4層以上の石膏硬化体の製造
法にも適用できる。
【0019】
【作用】かかる成形方法においては、ロッド20とロー
ビング21、及びロッド22とロービング23とが格子
を構成し、それぞれ第1層11と第2層12、第2層1
2と第3層13との混ざり合いを防ぐ。従って、第1,
2層11,12がベルトコンベヤ4上に形成された後、
すぐに第2,3層を供給できる。
【0020】また、この軽量石膏硬化体の製造において
は、第1〜3層11,12,13がほぼ同時に形成さ
れ、第1〜3層11,12,13の硬化の始発と終結が
ほぼ同時となるため、硬化時間の短縮、即ち、製造ライ
ンの短縮、製造設備の小型化を図ることができる。
【0021】しかも、この硬化に当り、第1〜3層1
1,12,13の硬化がほぼ同時に進行することから、
硬化時の硬化膨張は軽量石膏硬化体の厚さ方向において
対称的に生じるため、軽量石膏硬化体に反り等の変形が
生じることは殆どなくなる。さらに、硬化後に各層間に
ネットや不織布が残留せず、層間の剥離強度がきわめて
高いものとなる。
【0022】なお、ロッド20,22の太さは2〜5m
mが好ましい。ロッド同士の間隔は5〜50mmとくに
5〜20mmが好ましい。ロービング同士の間隔は5〜
30mmが好ましい。
【0023】ロッド20,22を引き抜くタイミングと
しては、当該ロッドが石膏混練物に埋もれてから5m以
内(特に1〜4mの範囲)とするのが好ましい。
【0024】本発明では、ロッド22を引き抜いた後、
第3層13の上からローラ24などでプレスし、ローラ
20,22の抜き跡を押し潰すようにしても良い。
【0025】上記の説明は3層構造の石膏硬化体の製造
法に関するものであるが、第1層と第2層(又は第2層
と第3層)のみからなる2層構造の石膏硬化体の製造法
にも本発明を適用できる。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。
【0027】実施例1 第1図に示す本発明の方法に従って、軽量石膏硬化体の
製造を行った。なお、緻密な第1,3層用の石膏混練物
としては、石膏100重量部と水90重量部とガラス繊
維0.5重量部とを混練したものを用いた。
【0028】まず、製造ラインのベルトコンベア上に、
厚さ10mmとなるようにこの石膏混練物を供給した。
その上に、ロッド間隔10mmとなるように直径4mm
のロッドを配列し、その上にガラス繊維ロービングを2
0mm間隔で供給した。その上に、石膏100重量部、
水90重量部に気泡剤としてポリビニルアルコールを
0.3重量部加え、さらにガラス繊維0.3重量部を加
えてなる軽量層用気泡含有石膏混練物を厚さ45mmと
なるように流し込んだ。そして、その上に、ロッド間隔
10mmとなるように直径4mmのロッドを配列し、そ
の上にガラス繊維ロービング(製造メーカー:旭ファイ
バーグラス,品名:グラスロンロービング)を20mm
間隔で供給した。次いで、第3層用の石膏混練物を厚さ
が10mmとなるように供給した。なお、ロッドが石膏
混練物に埋もれた後、3m下流側で該ロッドを引き抜い
た。
【0029】成形後、得られた軽量石膏硬化体を通風乾
燥機にて60℃で48時間乾燥を行い、乾燥後の硬化体
の長さ方向の反りを測定したところ、長さ4mの製品で
1mmと、反りは極めて少なかった。
【0030】また、層間の剥離強度を測定したところ、
4.2kg/cm2 であった。この硬化体の曲げ強度は
40kg/cm2 、比重は0.9であった。また、各層
の厚みを測定したところ、極めて均一であることが認め
られた。なお、各層の厚みのバラツキ(平均値との差)
は最大でも2mmであった。
【0031】比較例1 実施例1においてロッド20,22を用いなかったこと
以外は同様にして石膏硬化体を製造したところ、各層の
厚みが著しく不均一になっていることが認められた。各
層の厚みのバラツキは最大で10mmにも達していた。
【0032】比較例2 実施例1において、ロービング及びロッドを全く使用せ
ず、代わりに重量120g/m2 の不織布を各層間に介
在させたところ、得られた石膏硬化体の層間剥離強度は
2.9kg/cm2 ときわめて低いものであった。
【0033】
【発明の効果】以上の通り、請求項1〜3の石膏硬化体
の製造法によれば、層間の剥離強度が高い複層構造石膏
硬化体を製造することができる。また、製造ラインを短
くすることも可能である。なお、請求項1の方法による
と、反りの小さい3層構造の軽量石膏硬化体を製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る軽量石膏硬化体の製造法を示す断
面図及び平面図である。
【図2】従来例に係る軽量石膏硬化体の製造法を示す断
面図である。
【図3】軽量石膏硬化体の断面図である。
【符号の説明】
1,3 外層 2 中間層 5 ミキサー 6 発泡機 11 第1層 12 第2層 13 第3層 20,22 ロッド 21,23 ロービング 24 ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 5/18 13/04 13/14 C04B 38/00 301 A E04C 2/04 E (72)発明者 松本 文夫 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社セメント研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緻密な1対の外層の間に気泡を含んだ軽
    量な中間層を介在させた3層構造の軽量石膏硬化体を製
    造する方法において、 外層形成用の石膏混練物をコンベヤ上に供給して第1層
    とし、 該第1層上にガラス繊維ロービング及び中間層形成用の
    気泡含有石膏混練物を供給して第2層とし、 さらにこの第2層上にガラス繊維ロービング及び外層形
    成用の石膏混練物を供給して第3層とする軽量石膏硬化
    体の製造法であって、 該第1層の上に複数のロッドを配列し、この上に前記ガ
    ラス繊維ロービング及び気泡含有石膏混練物を供給して
    第2層を形成した後、該ロッドを引き抜き、 該第2層の上に複数のロッドを配列し、この上に前記ガ
    ラス繊維ロービング及び石膏混練物を供給して第3層を
    形成した後該ロッドを引き抜くことを特徴とする石膏硬
    化体の製造法。
  2. 【請求項2】 石膏混練物をコンベヤ上に供給して第1
    層を形成し、 該第1層上にガラス繊維ロービング及び石膏混練物を供
    給して第2層を形成する工程を有した石膏硬化体の製造
    法において、 該第1層の上に複数のロッドを配列し、この上に前記ガ
    ラス繊維ロービング及び気泡含有石膏混練物を供給して
    第2層を形成した後、該ロッドを引き抜くことを特徴と
    する石膏硬化体の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記ロッドを
    すべて引き抜いた後、積層された混練物を厚み方向に押
    圧することを特徴とする石膏硬化体の製造法。
JP26882894A 1994-11-01 1994-11-01 石膏硬化体の製造法 Withdrawn JPH08127012A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26882894A JPH08127012A (ja) 1994-11-01 1994-11-01 石膏硬化体の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26882894A JPH08127012A (ja) 1994-11-01 1994-11-01 石膏硬化体の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08127012A true JPH08127012A (ja) 1996-05-21

Family

ID=17463826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26882894A Withdrawn JPH08127012A (ja) 1994-11-01 1994-11-01 石膏硬化体の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08127012A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0033733A1 (en) METHOD AND APPARATUS FOR PRODUCING COMPOSITE SHEET MATERIAL.
US3839521A (en) Process for making ferro-cement structures
JPH08127012A (ja) 石膏硬化体の製造法
JPH08127013A (ja) 石膏硬化体の製造方法
JPH08104578A (ja) 軽量石膏硬化体
KR20110043233A (ko) 건축물 외장 겸용 단열재와, 이를 이용한 외단열 마감공법 및 단열 거푸집 공법
JPS598529B2 (ja) Grc成形体の振動成形法
JPS5819445B2 (ja) 複合パネルの製造方法
GB2045675A (en) >Preventing distortion when making panels
JPH0825326A (ja) 軽量石膏硬化体の製造方法
RU2777817C1 (ru) Способ изготовления армированных изделий
CN101927523B (zh) 玻璃纤维增强石膏冰格栅板的制造方法
JPH0647724A (ja) コンクリート建材の製造方法
JPH04179502A (ja) 軽量コンクリート平板瓦及びその製造方法
SU1051050A1 (ru) Способ изготовлени бетонных изделий
JP2802829B2 (ja) コンクリートまたはモルタル成形方法
JPH0815764B2 (ja) 軽量コンクリートパネルの製造方法
JPH08323734A (ja) 石膏硬化体及びその製造方法
JPH0655474B2 (ja) 軽量石膏硬化体の製造方法
GB1385512A (en) Laminated building panel and method of producing same
SU1472280A1 (ru) Способ изготовлени облегченных панелей
JP3308487B2 (ja) 防火性構造用ボードおよびその製造方法
JPH115207A (ja) 繊維補強コンクリート板の製造方法
JPS6239203A (ja) 補強セメント板の製造方法
JPH02102002A (ja) 複合コンクリート製品の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020115