JPH08125887A - レベルシフト回路 - Google Patents
レベルシフト回路Info
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- JPH08125887A JPH08125887A JP6287541A JP28754194A JPH08125887A JP H08125887 A JPH08125887 A JP H08125887A JP 6287541 A JP6287541 A JP 6287541A JP 28754194 A JP28754194 A JP 28754194A JP H08125887 A JPH08125887 A JP H08125887A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、レベルシフト回路において、低電源
電圧で入力信号を正負両方向にレベルシフトさせる際、
従来と同様のダイナミツクレンジを確保する。 【構成】第1のトランジスタ(Q9)のエミツタと、コ
レクタと同一の電位をベースに与えた第2のトランジス
タ(Q8)のエミツタとを抵抗(R4 )を介して共通に
接続すると共に、それぞれのコレクタに第1及び第2の
定電流(I2 及びI1 )を流し、抵抗(R4 )に流れる
電流を制御入力(E1 )に応じて調整する。これによ
り、低電源電圧(VCC)で入力信号(S3)を正負両方
向にレベルシフトさせる際、入力信号(S3)を予めレ
ベルシフトさせる必要がなくなつて、従来と同様のダイ
ナミツクレンジを確保し得る。
電圧で入力信号を正負両方向にレベルシフトさせる際、
従来と同様のダイナミツクレンジを確保する。 【構成】第1のトランジスタ(Q9)のエミツタと、コ
レクタと同一の電位をベースに与えた第2のトランジス
タ(Q8)のエミツタとを抵抗(R4 )を介して共通に
接続すると共に、それぞれのコレクタに第1及び第2の
定電流(I2 及びI1 )を流し、抵抗(R4 )に流れる
電流を制御入力(E1 )に応じて調整する。これによ
り、低電源電圧(VCC)で入力信号(S3)を正負両方
向にレベルシフトさせる際、入力信号(S3)を予めレ
ベルシフトさせる必要がなくなつて、従来と同様のダイ
ナミツクレンジを確保し得る。
Description
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図3及び図4) 発明が解決しようとする課題(図4) 課題を解決するための手段(図1) 作用(図1) 実施例(図1及び図2) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はレベルシフト回路に関
し、例えばビデオ信号の同期信号の直流レベルを規定電
位にクランプする同期クランプ回路に適用し得る。
し、例えばビデオ信号の同期信号の直流レベルを規定電
位にクランプする同期クランプ回路に適用し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の同期クランプ回路には、
入力されたビデオ信号の同期信号の直流レベルが別個の
同期レベル検出回路で検出され、この検出出力をフイー
ドバツクして、同期信号の直流レベルを規定電位へ調整
するものがある。
入力されたビデオ信号の同期信号の直流レベルが別個の
同期レベル検出回路で検出され、この検出出力をフイー
ドバツクして、同期信号の直流レベルを規定電位へ調整
するものがある。
【0004】すなわち図3に示すように、同期フイード
バツククランプ回路1は、検出回路(図示せず)の検出
出力に応じて調節されるフイードバツク電圧E1 がフイ
ードバツク入力部2に入力され、このフイードバツク入
力部2の出力E2 をレベルシフト部3に出力する。レベ
ルシフト部3は入力ビデオ信号S1を入力され、この出
力E2 に応じて、入力ビデオ信号S1の電位を下げる方
向いわゆる負方向にシフトした出力ビデオ信号S2を出
力する。
バツククランプ回路1は、検出回路(図示せず)の検出
出力に応じて調節されるフイードバツク電圧E1 がフイ
ードバツク入力部2に入力され、このフイードバツク入
力部2の出力E2 をレベルシフト部3に出力する。レベ
ルシフト部3は入力ビデオ信号S1を入力され、この出
力E2 に応じて、入力ビデオ信号S1の電位を下げる方
向いわゆる負方向にシフトした出力ビデオ信号S2を出
力する。
【0005】フイードバツク電圧E1 は、フイードバツ
ク入力部2のトランジスタQ1に入力される。トランジ
スタQ1とダーリントン接続(Darlington connection
)されたQ2は、電流Iを抵抗R1 を介してダイオー
ド接続されたトランジスタQ3に流す。トランジスタQ
3はベース電圧を出力E2 として出力する。
ク入力部2のトランジスタQ1に入力される。トランジ
スタQ1とダーリントン接続(Darlington connection
)されたQ2は、電流Iを抵抗R1 を介してダイオー
ド接続されたトランジスタQ3に流す。トランジスタQ
3はベース電圧を出力E2 として出力する。
【0006】レベルシフト部3のトランジスタQ4は、
ベースがトランジスタQ3と共通に接続されてカレント
ミラーに構成されている。これによりトランジスタQ4
は電流Iを流す。またトランジスタQ4は、電流Iを抵
抗R2 を介してトランジスタQ5のエミツタより流す。
入力ビデオ信号S1は、トランジスタQ5のベースに入
力され、トランジスタQ4のコレクタ及び抵抗R2 の接
続中点より出力ビデオ信号S2として出力される。
ベースがトランジスタQ3と共通に接続されてカレント
ミラーに構成されている。これによりトランジスタQ4
は電流Iを流す。またトランジスタQ4は、電流Iを抵
抗R2 を介してトランジスタQ5のエミツタより流す。
入力ビデオ信号S1は、トランジスタQ5のベースに入
力され、トランジスタQ4のコレクタ及び抵抗R2 の接
続中点より出力ビデオ信号S2として出力される。
【0007】抵抗R2 に発生する電圧は、フイードバツ
ク電圧E1 に応じて増減する電流Iに従つて増減する。
これにより図4に示すように、出力ビデオ信号S2の同
期信号のクランプレベルは、入力ビデオ信号S1の同期
信号のレベルから抵抗R1 に発生する電圧だけ低下した
レベルにレベルシフトするように調整されることにな
る。因みに、同期フイードバツククランプ回路1には、
電源電圧VCCとして5〔V〕が供給されている。抵抗R
1 及びR2 は同一値である。
ク電圧E1 に応じて増減する電流Iに従つて増減する。
これにより図4に示すように、出力ビデオ信号S2の同
期信号のクランプレベルは、入力ビデオ信号S1の同期
信号のレベルから抵抗R1 に発生する電圧だけ低下した
レベルにレベルシフトするように調整されることにな
る。因みに、同期フイードバツククランプ回路1には、
電源電圧VCCとして5〔V〕が供給されている。抵抗R
1 及びR2 は同一値である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述の同期フ
イードバツククランプ回路1のレベルシフトさせる方向
は、負方向に限定される。このため正負両方向にレベル
シフトさせた出力ビデオ信号S2を得るには、予め抵抗
R2 に一定電流を流して、抵抗R2 に発生する電圧をレ
ベルシフトさせる。また入力ビデオ信号S1を予め正方
向にレベルシフトさせて入力する。さらに抵抗R2 に流
す電流を調整して増減させることによつて、みかけ上、
正負両方向にレベルシフトされた出力ビデオ信号S2が
得られた。
イードバツククランプ回路1のレベルシフトさせる方向
は、負方向に限定される。このため正負両方向にレベル
シフトさせた出力ビデオ信号S2を得るには、予め抵抗
R2 に一定電流を流して、抵抗R2 に発生する電圧をレ
ベルシフトさせる。また入力ビデオ信号S1を予め正方
向にレベルシフトさせて入力する。さらに抵抗R2 に流
す電流を調整して増減させることによつて、みかけ上、
正負両方向にレベルシフトされた出力ビデオ信号S2が
得られた。
【0009】ところがこの方法では、入力ビデオ信号S
1を予め正方向にレベルシフトさせて入力するため、ダ
イナミツクレンジを狭くするという問題があつた。また
この方法のまま同期フイードバツククランプ回路1に供
給する電源電圧VCCを例えば3〔V〕に低下させると、
ダイナミツクレンジも電源電圧VCCに応じて狭くなる。
このため実際上、同期フイードバツククランプ回路1は
集積回路構成として低電圧で使用することに適さなかつ
た。
1を予め正方向にレベルシフトさせて入力するため、ダ
イナミツクレンジを狭くするという問題があつた。また
この方法のまま同期フイードバツククランプ回路1に供
給する電源電圧VCCを例えば3〔V〕に低下させると、
ダイナミツクレンジも電源電圧VCCに応じて狭くなる。
このため実際上、同期フイードバツククランプ回路1は
集積回路構成として低電圧で使用することに適さなかつ
た。
【0010】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、低電源電圧で入力信号を正負両方向にレベルシフト
させる際、従来と同様のダイナミツクレンジを確保し得
るレベルシフト回路を提案しようとするものである。
で、低電源電圧で入力信号を正負両方向にレベルシフト
させる際、従来と同様のダイナミツクレンジを確保し得
るレベルシフト回路を提案しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、入力信号(S3)を制御入力(E
1 )に応じてレベルシフトした出力信号(S4)を出力
するレベルシフト回路(4)において、第1の定電流
(I2 )をコレクタに流す第1のトランジスタ(Q9)
と、第2の定電流(I1 )をコレクタに流し、コレクタ
と同一の電位をベースに与えた第2のトランジスタ(Q
8)と、第1及び第2のトランジスタ(Q9及びQ8)
のそれぞれのエミツタを接続し、制御入力(E1 )に応
じたレベルシフト電圧を発生する抵抗(R4 )とを設
け、入力信号(S3)を第1のトランジスタ(Q9)の
ベースに入力し、入力信号(S3)をレベルシフト電圧
だけレベルシフトさせた出力信号(S4)を第2のトラ
ンジスタ(Q8)のベースより出力させる。
め本発明においては、入力信号(S3)を制御入力(E
1 )に応じてレベルシフトした出力信号(S4)を出力
するレベルシフト回路(4)において、第1の定電流
(I2 )をコレクタに流す第1のトランジスタ(Q9)
と、第2の定電流(I1 )をコレクタに流し、コレクタ
と同一の電位をベースに与えた第2のトランジスタ(Q
8)と、第1及び第2のトランジスタ(Q9及びQ8)
のそれぞれのエミツタを接続し、制御入力(E1 )に応
じたレベルシフト電圧を発生する抵抗(R4 )とを設
け、入力信号(S3)を第1のトランジスタ(Q9)の
ベースに入力し、入力信号(S3)をレベルシフト電圧
だけレベルシフトさせた出力信号(S4)を第2のトラ
ンジスタ(Q8)のベースより出力させる。
【0012】
【作用】第1のトランジスタ(Q9)のエミツタと、コ
レクタと同一の電位をベースに与えた第2のトランジス
タ(Q8)のエミツタとを抵抗(R4 )を介して共通に
接続すると共に、それぞれのコレクタに第1及び第2の
定電流(I2 及びI1 )を流し、抵抗(R4 )に流れる
電流を制御入力(E1 )に応じて調整することにより、
低電源電圧(VCC)で入力信号(S3)を正負両方向に
レベルシフトさせる際、入力信号(S3)を予めレベル
シフトさせる必要がなくなつて、従来と同様のダイナミ
ツクレンジを確保し得る。
レクタと同一の電位をベースに与えた第2のトランジス
タ(Q8)のエミツタとを抵抗(R4 )を介して共通に
接続すると共に、それぞれのコレクタに第1及び第2の
定電流(I2 及びI1 )を流し、抵抗(R4 )に流れる
電流を制御入力(E1 )に応じて調整することにより、
低電源電圧(VCC)で入力信号(S3)を正負両方向に
レベルシフトさせる際、入力信号(S3)を予めレベル
シフトさせる必要がなくなつて、従来と同様のダイナミ
ツクレンジを確保し得る。
【0013】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
する。
【0014】図3との対応部分に同一符号を付して示す
図1において、4は全体としてビデオテープレコーダの
同期フイードバツククランプ回路を示し、3〔V〕の電
源電圧VCCが供給される集積回路構成でなる。同期フイ
ードバツククランプ回路4は、フイードバツク電圧E1
がフイードバツク入力部5に入力され、このフイードバ
ツク入力部5の出力E3 をレベルシフト部6に出力す
る。
図1において、4は全体としてビデオテープレコーダの
同期フイードバツククランプ回路を示し、3〔V〕の電
源電圧VCCが供給される集積回路構成でなる。同期フイ
ードバツククランプ回路4は、フイードバツク電圧E1
がフイードバツク入力部5に入力され、このフイードバ
ツク入力部5の出力E3 をレベルシフト部6に出力す
る。
【0015】レベルシフト部3は入力ビデオ信号S3が
入力され、この出力E3 に応じて入力ビデオ信号S3の
電位を正方向又は負方向にシフトする。これによりレベ
ルシフト部3は同期信号の直流レベルを規定値にクラン
プした出力ビデオ信号S4を出力する。因みに、フイー
ドバツク電圧E1 は、検出回路(図示せず)が入力ビデ
オ信号S3の同期信号を所定の基準電圧と比較して出力
する検出出力に応じて調節される。
入力され、この出力E3 に応じて入力ビデオ信号S3の
電位を正方向又は負方向にシフトする。これによりレベ
ルシフト部3は同期信号の直流レベルを規定値にクラン
プした出力ビデオ信号S4を出力する。因みに、フイー
ドバツク電圧E1 は、検出回路(図示せず)が入力ビデ
オ信号S3の同期信号を所定の基準電圧と比較して出力
する検出出力に応じて調節される。
【0016】フイードバツク電圧E1 は、フイードバツ
ク入力部5のNPN形トランジスタQ6に入力される。
トランジスタQ6と、ベースをトランジスタQ6のコレ
クタに接続されたPNP形トランジスタQ7とは、電流
I1 を抵抗R3 を介してダイオード接続されたNPN形
トランジスタQ3に流す。トランジスタQ3はベース電
圧を出力E3 として出力する。
ク入力部5のNPN形トランジスタQ6に入力される。
トランジスタQ6と、ベースをトランジスタQ6のコレ
クタに接続されたPNP形トランジスタQ7とは、電流
I1 を抵抗R3 を介してダイオード接続されたNPN形
トランジスタQ3に流す。トランジスタQ3はベース電
圧を出力E3 として出力する。
【0017】レベルシフト部6のNPN形トランジスタ
Q4は、ベースがトランジスタQ3と共通に接続されて
カレントミラーに構成されている。これによりトランジ
スタQ4は、電流I1 を流す。またトランジスタQ4の
コレクタは、ダイオード接続されたNPN形トランジス
タQ8のエミツタに接続されていると共に、抵抗R4を
介してNPN形トランジスタQ9のエミツタに接続され
ている。
Q4は、ベースがトランジスタQ3と共通に接続されて
カレントミラーに構成されている。これによりトランジ
スタQ4は、電流I1 を流す。またトランジスタQ4の
コレクタは、ダイオード接続されたNPN形トランジス
タQ8のエミツタに接続されていると共に、抵抗R4を
介してNPN形トランジスタQ9のエミツタに接続され
ている。
【0018】トランジスタQ8及びQ9は、コレクタが
PNP形トランジスタQ10及びダイオード接続された
PNP形トランジスタQ11でなるカレントミラーのそ
れぞれのコレクタに接続されている。入力ビデオ信号S
3は、トランジスタQ9のベースに入力され、出力ビデ
オ信号S4は、トランジスタQ8のベースより出力され
る。トランジスタQ9のエミツタ及び抵抗R4 の接続中
点は電流I2 を流す定電流源7を介して接地ラインに接
続されている。
PNP形トランジスタQ10及びダイオード接続された
PNP形トランジスタQ11でなるカレントミラーのそ
れぞれのコレクタに接続されている。入力ビデオ信号S
3は、トランジスタQ9のベースに入力され、出力ビデ
オ信号S4は、トランジスタQ8のベースより出力され
る。トランジスタQ9のエミツタ及び抵抗R4 の接続中
点は電流I2 を流す定電流源7を介して接地ラインに接
続されている。
【0019】以上の構成において、電流I2 及びI1 が
次式、
次式、
【数1】 となるとき、抵抗R4 に流れる電流IR は、IR =0と
なり、抵抗R4 の両端には電圧が発生しない。これによ
り入力ビデオ信号S3の電圧をVIN、出力ビデオ信号S
4の電圧をVOUT とすると、次式、
なり、抵抗R4 の両端には電圧が発生しない。これによ
り入力ビデオ信号S3の電圧をVIN、出力ビデオ信号S
4の電圧をVOUT とすると、次式、
【数2】 が求められる。
【0020】ここで電流I1 をΔIだけ増やし、I1 +
ΔIとする場合を考える。この場合、トランジスタQ8
及びQ9のそれぞれのコレクタ電流I8C及びI9Cは、カ
レントミラーのトランジスタQ10及びQ11で折り返
されていることにより、次式、
ΔIとする場合を考える。この場合、トランジスタQ8
及びQ9のそれぞれのコレクタ電流I8C及びI9Cは、カ
レントミラーのトランジスタQ10及びQ11で折り返
されていることにより、次式、
【数3】 の関係となる。
【0021】従つて、トランジスタQ8及びQ9のエミ
ツタ電流I8E及びI9Eは、近似的に、次式、
ツタ電流I8E及びI9Eは、近似的に、次式、
【数4】 の関係となる。またエミツタ電流I8E及びI9Eは、次
式、
式、
【数5】 で求められる。(1)式及び(3)式より、次式、
【数6】 が求められる。
【0022】トランジスタQ9のエミツタ側の定電流源
7は定電流I2 を流していることにより、トランジスタ
Q9のエミツタ側より抵抗R4 を介してトランジスタQ
8のエミツタ側に流れる電流IR は、IR =ΔI/2と
なる。このときの電圧VIN及びVOUT は、次式、
7は定電流I2 を流していることにより、トランジスタ
Q9のエミツタ側より抵抗R4 を介してトランジスタQ
8のエミツタ側に流れる電流IR は、IR =ΔI/2と
なる。このときの電圧VIN及びVOUT は、次式、
【数7】 で求められる。すなわち図4に示すように、入力ビデオ
信号S3に対して−ΔI・R4 /2だけレベルシフトさ
せたものが出力ビデオ信号S4となる。
信号S3に対して−ΔI・R4 /2だけレベルシフトさ
せたものが出力ビデオ信号S4となる。
【0023】一方、電流I1 をΔIだけ減らし、I1 −
ΔIとする場合を考える。この場合、上述した電流I1
をΔIだけ増や場合と同様の手順で考えることによつ
て、電圧VIN及びVOUT は、次式、
ΔIとする場合を考える。この場合、上述した電流I1
をΔIだけ増や場合と同様の手順で考えることによつ
て、電圧VIN及びVOUT は、次式、
【数8】 で求められる。すなわち入力ビデオ信号S3に対してΔ
I・R4 /2だけレベルシフトさせたものが出力ビデオ
信号S4となる。
I・R4 /2だけレベルシフトさせたものが出力ビデオ
信号S4となる。
【0024】電流I2 を基準の定電流とし、電流I1 を
同期レベル検出回路の検出出力に応じた誤差電流等で可
変させた時のレベルシフト電圧をVOFF とすると、次
式、
同期レベル検出回路の検出出力に応じた誤差電流等で可
変させた時のレベルシフト電圧をVOFF とすると、次
式、
【数9】 となる。これにより電流I1 及びI2 が、次式、
【数10】 のときには負のレベルシフトが発生する。一方、電流I
1 及びI2 が、次式、
1 及びI2 が、次式、
【数11】 のときには正のレベルシフトが発生することになる。
【0025】このようにして、入力ビデオ信号S3を予
め規定レベルと異なるようレベルシフトさせることな
く、入力ビデオ信号S3に対して正負両方向のレベルシ
フトを発生させることができる。これにより入力ビデオ
信号S3に与えていたレベルシフトが不要となつて、低
電圧でも従来と同様のダイナミツクレンジを確保するこ
とができる。
め規定レベルと異なるようレベルシフトさせることな
く、入力ビデオ信号S3に対して正負両方向のレベルシ
フトを発生させることができる。これにより入力ビデオ
信号S3に与えていたレベルシフトが不要となつて、低
電圧でも従来と同様のダイナミツクレンジを確保するこ
とができる。
【0026】因みに、レベルシフト特性線の傾きは、電
流I1 及びI2 と、抵抗R4 とによつて決められる。フ
イードバツククランプの誤差電流に対する感度は、抵抗
R3及びR4 の比で決められる(ここではR3 =R4 /
2に設定されている)。トランジスタQ8のベースに接
続される出力部は、トランジスタQ8のベースとコレク
タとを同電位とするものであれば、バートン回路等、任
意の構成をとることができる。
流I1 及びI2 と、抵抗R4 とによつて決められる。フ
イードバツククランプの誤差電流に対する感度は、抵抗
R3及びR4 の比で決められる(ここではR3 =R4 /
2に設定されている)。トランジスタQ8のベースに接
続される出力部は、トランジスタQ8のベースとコレク
タとを同電位とするものであれば、バートン回路等、任
意の構成をとることができる。
【0027】以上の構成によれば、トランジスタQ9の
エミツタと、ダイオード接続されたトランジスタQ8の
エミツタとを抵抗R4 を介して共通に接続すると共に、
それぞれのコレクタに同一電流を流し、抵抗R4 に流れ
る電流IR をフイードバツク電圧E1 に応じて調整する
ことにより、低電源電圧で入力ビデオ信号S3を正負両
方向にレベルシフトさせる際、入力ビデオ信号S3を予
めレベルシフトさせる必要がなくなつて、従来と同様の
ダイナミツクレンジを確保することができる。
エミツタと、ダイオード接続されたトランジスタQ8の
エミツタとを抵抗R4 を介して共通に接続すると共に、
それぞれのコレクタに同一電流を流し、抵抗R4 に流れ
る電流IR をフイードバツク電圧E1 に応じて調整する
ことにより、低電源電圧で入力ビデオ信号S3を正負両
方向にレベルシフトさせる際、入力ビデオ信号S3を予
めレベルシフトさせる必要がなくなつて、従来と同様の
ダイナミツクレンジを確保することができる。
【0028】また感度が抵抗R3 及びR4 の比で設定さ
れることにより、感度設定を簡素化することができる。
れることにより、感度設定を簡素化することができる。
【0029】なお上述の実施例においては、トランジス
タQ8及びQ9のエミツタにそれぞれトランジスタQ4
及び定電流源7を接続する場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、トランジスタQ8及びQ9のエミツ
タにそれぞれ定電流源7及びトランジスタQ4を接続す
ることによつて、上述と逆向きのレベルシフトを発生す
ることができる。この場合にも上述と同様の効果を得る
ことができる。
タQ8及びQ9のエミツタにそれぞれトランジスタQ4
及び定電流源7を接続する場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、トランジスタQ8及びQ9のエミツ
タにそれぞれ定電流源7及びトランジスタQ4を接続す
ることによつて、上述と逆向きのレベルシフトを発生す
ることができる。この場合にも上述と同様の効果を得る
ことができる。
【0030】また上述の実施例においては、トランジス
タQ3、Q4、Q6〜Q9がNPN形でなり、トランジ
スタQ10及びQ11がPNP形でなる場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、トランジスタQ3、Q
4、Q6〜Q9がPNP形でなり、トランジスタQ10
及びQ11がNPN形でなる場合にも適用できる。
タQ3、Q4、Q6〜Q9がNPN形でなり、トランジ
スタQ10及びQ11がPNP形でなる場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、トランジスタQ3、Q
4、Q6〜Q9がPNP形でなり、トランジスタQ10
及びQ11がNPN形でなる場合にも適用できる。
【0031】さらに上述の実施例においては、電流I1
及びI2 が等しく設定されている場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、電流I1 及びI2 が不等に
設定されている場合にも適用できる。
及びI2 が等しく設定されている場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、電流I1 及びI2 が不等に
設定されている場合にも適用できる。
【0032】さらに上述の実施例においては、入力ビデ
オ信号S3の同期信号の直流レベルをクランプする場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、任意の信号
の直流レベルを検出した検出出力に応じて入力信号をレ
ベルシフトする場合に広く適用できる。
オ信号S3の同期信号の直流レベルをクランプする場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、任意の信号
の直流レベルを検出した検出出力に応じて入力信号をレ
ベルシフトする場合に広く適用できる。
【0033】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、第1のト
ランジスタのエミツタと、コレクタと同一の電位をベー
スに与えた第2のトランジスタのエミツタとを抵抗を介
して共通に接続すると共に、それぞれのコレクタに第1
及び第2の定電流を流し、抵抗に流れる電流を制御入力
に応じて調整することにより、低電源電圧で入力信号を
正負両方向にレベルシフトさせる際、入力信号を予めレ
ベルシフトさせる必要がなくなつて、従来と同様のダイ
ナミツクレンジを確保し得るレベルシフト回路を実現で
きる。
ランジスタのエミツタと、コレクタと同一の電位をベー
スに与えた第2のトランジスタのエミツタとを抵抗を介
して共通に接続すると共に、それぞれのコレクタに第1
及び第2の定電流を流し、抵抗に流れる電流を制御入力
に応じて調整することにより、低電源電圧で入力信号を
正負両方向にレベルシフトさせる際、入力信号を予めレ
ベルシフトさせる必要がなくなつて、従来と同様のダイ
ナミツクレンジを確保し得るレベルシフト回路を実現で
きる。
【図1】本発明によるレベルシフト回路の一実施例によ
る同期フイードバツククランプ回路を示す接続図であ
る。
る同期フイードバツククランプ回路を示す接続図であ
る。
【図2】実施例によるレベルシフトの方向を示す波形図
である。
である。
【図3】従来の同期フイードバツククランプ回路を示す
接続図である。
接続図である。
【図4】従来のレベルシフトの方向を示す波形図であ
る。
る。
1、4……同期フイードバツククランプ回路、2、5…
…フイードバツク入力部、3、6……レベルシフト部、
7……定電流源。
…フイードバツク入力部、3、6……レベルシフト部、
7……定電流源。
Claims (7)
- 【請求項1】入力信号を制御入力に応じてレベルシフト
した出力信号を出力するレベルシフト回路において、 第1の定電流をコレクタに流す第1のトランジスタと、 第2の定電流をコレクタに流し、コレクタと同一の電位
をベースに与えた第2のトランジスタと、 上記第1及び第2のトランジスタのそれぞれのエミツタ
を接続し、上記制御入力に応じたレベルシフト電圧を発
生する抵抗とを具え、上記入力信号を上記第1のトラン
ジスタのベースに入力し、当該入力信号を上記レベルシ
フト電圧だけレベルシフトさせた上記出力信号を上記第
2のトランジスタのベースより出力することを特徴とす
るレベルシフト回路。 - 【請求項2】上記第1及び第2の定電流は、ほぼ等し
く、 上記レベルシフト電圧は、上記抵抗の両端側にそれぞれ
流す電流を異ならせることによつて発生させることを特
徴とする請求項1に記載のレベルシフト回路。 - 【請求項3】第1の電源に接続して、上記第1及び第2
の定電流を流すカレントミラー電流源と、 上記第1のトランジスタのエミツタと上記抵抗の一端と
の接続中点を第2の電源に接続する第2の電流源と、 上記第2のトランジスタのエミツタと上記抵抗の他端と
の接続中点を上記第2の電源に接続する第3の電流源と
を有し、上記第2又は第3の電流源が流す電流を上記制
御入力に応じて制御して、上記抵抗の両端側にそれぞれ
流す電流を異ならせることによつて上記レベルシフト電
圧を発生させることを特徴とする請求項1又は請求項2
に記載のレベルシフト回路。 - 【請求項4】上記第1及び第2の電源の差電圧は、ほぼ
3〔V〕以下でなることを特徴とする請求項1、請求項
2又は請求項3に記載のレベルシフト回路。 - 【請求項5】上記第1及び第2のトランジスタは、第1
導電形でなり上記カレントミラー電流源は、第2導電形
のトランジスタで構成されることを特徴とする請求項
1、請求項2又は請求項3に記載のレベルシフト回路。 - 【請求項6】上記制御入力は、上記入力信号の直流成分
に基づいて調整されることを特徴とする請求項1に記載
のレベルシフト回路。 - 【請求項7】上記入力信号は、ビデオ信号でなり、 上記直流成分は、上記ビデオ信号の同期信号の直流成分
でなり、 上記制御入力は、上記同期信号の直流成分と基準電圧と
の誤差電圧に応じて調整され、 上記同期信号の直流成分を所定の値にクランプすること
を特徴とする請求項1又は請求項6に記載のレベルシフ
ト回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6287541A JPH08125887A (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | レベルシフト回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6287541A JPH08125887A (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | レベルシフト回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08125887A true JPH08125887A (ja) | 1996-05-17 |
Family
ID=17718677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6287541A Pending JPH08125887A (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | レベルシフト回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08125887A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010258813A (ja) * | 2009-04-24 | 2010-11-11 | Mitsumi Electric Co Ltd | 映像信号入力回路 |
-
1994
- 1994-10-26 JP JP6287541A patent/JPH08125887A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010258813A (ja) * | 2009-04-24 | 2010-11-11 | Mitsumi Electric Co Ltd | 映像信号入力回路 |
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