JPH0812517A - 発泡性組成物 - Google Patents

発泡性組成物

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JPH0812517A
JPH0812517A JP14746594A JP14746594A JPH0812517A JP H0812517 A JPH0812517 A JP H0812517A JP 14746594 A JP14746594 A JP 14746594A JP 14746594 A JP14746594 A JP 14746594A JP H0812517 A JPH0812517 A JP H0812517A
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JP
Japan
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group
foaming
nonionic surfactant
carbon atoms
straight chain
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JP14746594A
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Manabu Tonomura
学 外村
Takeshi Otomo
剛 大友
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (a)HLB13以上で、疎水基がC10〜
C16の直鎖アルキル基、C18の直鎖アルケニル基又
はC10〜C16のアルカノイル基である非イオン界面
活性剤のうちで、特定の試験法による泡立ち量が50m
l未満である非イオン界面活性剤;及び、(b)R1-X-O
CH2CH2(OH)CH2OH(式中、R1はC9〜C15の直鎖アル
キル基又はC17H33の直鎖アルケニル基を示し、Xはカル
ボニル基又はメチレン基を示す)で表されるグリセリン
誘導体の一種又は二種以上を重量比で(a):(b)=
9:1〜5:6となるように配合した発泡性組成物。 【効果】 非イオン界面活性剤を基剤に、その長所であ
る低刺激性を損なうことなく、不満とされていた起泡性
の面で十分に満足のいく泡立ちを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発泡性組成物、詳しくは
口腔を含む身体上に使用する洗浄剤、化粧料、医薬品等
に配合し、これらの外用剤に低刺激で、かつ豊かな泡立
ちを容易に付与することができる組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗顔料、シャンプー、歯磨剤等の
泡立ちが要求されるトイレタリー製品の発泡成分として
は、その優れた起泡性から陰イオン界面活性剤を配合す
ることが一般的である。しかしながら、陰イオン界面活
性剤は皮膚、粘膜等に対する刺激性が強いことから、よ
り刺激の低い発泡成分が希求されている。
【0003】これに対し、非イオン界面活性剤は、その
大部分が低刺激で安定性の高いことから洗浄剤を始め、
スキンケア剤、ヘアケア剤、粘膜等の敏感な部位に接触
する食器用洗剤やオーラルケア剤、浴用剤、医薬品、皮
膚に長時間残留することが好ましい皮膚外用クリーム、
乳液、ローション等にも用いられている。また、新生児
や幼児、アトピー性皮膚炎の罹患者等の皮膚の弱い人が
使用する洗浄剤、口腔剤等の界面活性剤としても好まし
いものである。
【0004】しかし、洗浄剤にこの非イオン界面活性剤
を用いた場合、洗浄剤の重要な要因である泡立ちが悪い
という欠点を有する。これを解決するため、非イオン界
面活性剤に、泡立ちをよくするためアミンオキサイド系
界面活性剤や陰イオン界面活性剤を組み合わせることも
行なわれるが、これらは刺激を有し、十分な量を配合し
がたい。
【0005】かかる問題を解決するため、非イオン界面
活性剤に泡立つ性質を付与するための研究がいくつか報
告されている。例えば、不十分ながら非イオン界面活性
剤の中では泡立ちを生じるアルキルグルコシドを用い、
更に処方上の工夫を凝らした例(特開平2−32197
号公報)や同じくショ糖脂肪酸エステルに処方上の工夫
を凝らした例(特開昭52−34941号公報)等があ
る。また、単独では泡立たない非イオン界面活性剤に陰
イオン界面活性剤を組み合わせることにより泡立つ性質
を発現させた例(特開平3−151035号公報や西独
特許3237534号)、非イオン界面活性剤に特定の
ポリエチレンイミン重合体を添加することで起泡力を持
たせた例(特開平4−41596号公報)等が挙げられ
る。
【0006】しかし、これらの多くは十分満足のいく泡
立ちを有していなかったり、処方上の制限が厳しかった
り、極めて限定された界面活性剤系であるため、低刺激
化が不十分であるという問題を抱えていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、皮膚や粘膜に対する刺激性が低く、かつ豊かな泡立
ちを有する組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる実情に鑑み、本発
明者は刺激性が低い、という非イオン界面活性剤の性質
を損なうことなく、泡立ちの良い組成物を得るために鋭
意研究を重ねた結果、単独では起泡性のほとんどない、
比較的高HLBの非イオン界面活性剤と低HLBの非イ
オン界面活性剤であるグリセリンのモノ脂肪酸エステル
又はグリセリンのモノアルキルエーテルとを特定の重量
比で配合すると、十分な泡立ちを有する組成物が得られ
ることを見出し、本発明を完成した。
【0009】すなわち本発明は、次の成分(a)及び
(b); (a)HLB13以上で、疎水基が炭素数10〜16の
直鎖アルキル基、炭素数18の直鎖アルケニル基又は炭
素数10〜16のアルカノイル基である非イオン界面活
性剤のうちで、この界面活性剤2gに精製ラノリン1g
及び食塩1gを加えて100ml水溶液とし、40℃に
加温し、内径4cmの有栓メスシリンダーに入れ、10
秒間に20回、10cm幅で垂直方向に振とうし、1分
間静置後の泡立ち量が50ml未満である非イオン界面
活性剤 (b)次の一般式(1) R1-X-OCH2CH2(OH)CH2OH (1) (式中、R1は炭素数9〜15の直鎖アルキル基又はC17H
33の直鎖アルケニル基を示し、Xはカルボニル基又はメ
チレン基を示す)で表されるグリセリン誘導体の一種又
は二種以上を重量比で(a):(b)=9:1〜5:6
となるように配合した発泡性組成物を提供するものであ
る。
【0010】本発明発泡性組成物の成分(a)として用
いられる非イオン界面活性剤のHLBは13以上である
ことが必要であり、HLBが13未満の場合には成分
(b)を配合したときにも泡立ちはほとんど認められな
い。また、塩や油脂の存在下でも良好な発泡性を得るた
めには、成分(a)の非イオン界面活性剤のHLBは1
5以上であることが好ましい。
【0011】尚、ここでいうHLB値とは、Griff
inの方法によるもので、次式によって求められる
(W.C.Griffin,Surface Acti
ve Agent,Atlas Powder C
o.,)。
【0012】HLB=(E+P)/5 式中、Eは1分子中のポリオキシエチレン基及びポリオ
キシプロピレン基の重量%を示し、Pは1分子中のポリ
オールの重量%を示す。
【0013】更に、これにより算出できない時には、曇
数A(無水の試料0.5gを98%エチルアルコール5
mlに溶解し、25℃の定温に保ち、かき混ぜながら2
%フェノール水溶液で滴定したときの、フェノール水溶
液の滴下ml数)を用いて次式により求めた値をいう。 HLB=曇数A×0.89+1.11
【0014】また、本発明で用いる非イオン界面活性剤
(a)は、単独で使用した時の泡立ち量が50ml未満
という低起泡性のものである。ここで泡立ち量は次の方
法で測定した値を基準にした。すなわち、1%精製ラノ
リン、1%食塩を加えた4%界面活性剤水溶液100m
lを40℃に加温し、内径4cmの有栓メスシリンダー
に入れ、10秒間に20回、10cm幅で垂直方向に振
とうする振とう機(TAIYO RECIPRO SH
AKER SR−II・大洋科学工業(株)製)にかけ振
り混ぜた後、1分静置後の泡量の測定値を基準にした。
【0015】また、成分(a)の非イオン界面活性剤
は、その疎水部に炭素数10〜16のアルキル基を有す
るものであることが好ましい。疎水部のアルキル基の炭
素数がこの範囲外では十分な泡立ちを得られない場合が
ある。また、当該アルキル基は水酸基等の置換基を有さ
ないもの、特に直鎖のアルキル基が好ましい。
【0016】更に好ましい成分(a)としては、炭素数
10〜16のアルキル基を有するポリオキシアルキレン
アルキルエーテル類、炭素数10〜16のアルカノイル
基又はC18H33の直鎖アルケニル基を有するポリオキシア
ルキレン脂肪酸エステル類、炭素数10〜16のアルカ
ノイル基を有するポリオキシアルキレンソルビタン脂肪
酸エステル類、炭素数10〜16のアルカノイル基を有
するポリグリセリン脂肪酸エステル類、炭素数10〜1
6のアルカノイル基を有するショ糖脂肪酸エステル類等
が挙げられる。ここでポリオキシアルキレンとしてはポ
リオキシエチレン、及びポリオキシエチレンとポリオキ
シプロピレンの組み合わせ等が挙げられる。また、炭素
数10〜16のアルキル基としてはラウリル基、ミリス
チル基、パルミチル基等が挙げられ、炭素数10〜16
のアルカノイル基としてはラウロイル基、ミリストイル
基、パルミトイル基等が挙げられる。更に、これらのア
ルキル基及びアルカノイル基は天然油脂由来のものも好
ましく用いられる。これら(a)成分の特に好ましい市
販品としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル
(E.O.;「付加モル数」9〜50)(エマルゲン・花王(株)
製;ニッコール・日光ケミカルズ(株)製;エマレック
ス・日本エマルジョン(株)製)、ポリオキシエチレン
セチルエーテル(E.O.;10〜40)(エマルゲン・花王
(株)製;ニッコール・日光ケミカルズ(株)製;エマ
レックス・日本エマルジョン(株)製)、ポリオキシエ
チレンオレイルエーテル(E.O.;10〜50)(エマルゲン
・花王(株)製;ニッコール・日光ケミカルズ(株)
製;エマレックス・日本エマルジョン(株)製)、ポリ
オキシエチレンソルビタンモノラウレート(E.O.;6〜2
0)(レオドール・花王(株)製;ニッコール・日光ケミ
カルズ(株)製;エマレックス・日本エマルジョン
(株)製)、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミ
テート(E.O.;10〜20)(レオドール・花王(株)製;ニ
ッコール・日光ケミカルズ(株)製;エマレックス・日
本エマルジョン(株)製)、ポリオキシエチレンソルビ
タンモノオレート(E.O.;10〜20)(レオドール・花王
(株)製;ニッコール・日光ケミカルズ(株)製;エマ
レックス・日本エマルジョン(株)製)、ポリオキシエ
チレンソルビットモノラウレート(E.O.;6)(ニッコール
GL−1・日光ケミカルズ(株)製)、ポリエチレング
リコールモノラウレート(エマノーン1112・花王
(株))、ポリオキシエチレングリセリンモノオレート
(E.O.;15)(TMGO−15・日光ケミカルズ(株)
製)、デカグリセリンモノカプリレート(MCA−75
0・阪本薬品工業(株)製)、デカグリセリンモノオレ
ート(MO−750・阪本薬品工業(株)製)、ヘキサ
グリセリンモノラウレート(ML−500・阪本薬品工
業(株)製)、ヘキサグリセリンモノミリステート(D
ecaglyn1−M・阪本薬品工業(株)製)、ショ
糖パルミテート(リョートーシュガーエステルL−16
95・三菱化成食品(株)製)、ショ糖パルミテート
(リョートーシュガーエステルP−1670、三菱化成
食品(株)製)が挙げられる。
【0017】本発明に用いられるグリセリン誘導体(成
分(b))としては、デカン酸モノグリセリル、ラウリ
ン酸モノグリセリル、ミリスチン酸モノグリセリル、パ
ルミチン酸モノグリセリル、グリセリンモノデカリルエ
ーテル、グリセリンモノラウリルエーテル、グリセリン
モノミリスチルエーテル、グリセリンモノパルミチルエ
ーテル等が挙げられる。
【0018】一般に、市販の上記モノグリセリルエーテ
ル又はモノグリセリルエステルにはジエーテル、トリエ
ーテル又はジエステル、トリエステルが含まれている
が、全エーテル又は全エステルに対し、モノエーテル又
はモノエステルを80重量%以上、特に90重量%以上
含んでいるものが好ましい。ジ、トリエーテル又はジ、
トリエステルがこの割合以上に含まれると、本発明の泡
立ち効果を損なうことになる。
【0019】本発明の組成物は、成分(a)と成分
(b)の重量比が9:1〜5:6の範囲にあり、泡の対
塩性や対油脂性を考慮するとこの重量比は9:1〜5:
5の範囲にあることが更に好ましい。
【0020】本発明組成物は上記必須成分(a)及び
(b)のみの構成で発泡性組成物として用いることもで
きるほか、用途に応じて他の界面活性剤と組み合わせて
用いることもできる。ただし、他の界面活性剤を配合す
る場合には、皮膚や粘膜に対する刺激性を考慮して必要
最小限とすべきである。
【0021】また、本発明組成物には、無機塩、アミノ
酸塩等の安定剤やpH調整剤等も少量配合することもで
き、更にアルコール類や水溶性高分子も適宜配合するこ
とができる。ここで用いられるアルコール類としては、
エタノール等の一価アルカノール;プロピレングリコー
ル、1,3−ブタンジオール,グリセリン等の多価アル
コール;ソルビトール、キシリトール等の糖アルコー
ル;ポリエチレングリコール類;及びジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコールモノ
グルコシド等のポリエチレングリコールエーテル類等が
挙げられる。
【0022】また、水溶性高分子としては多糖類、タン
パク・ポリアミノ酸系高分子、ビニル系高分子、ポリエ
ーテル系高分子、ポリアミド系高分子、ポリエステル系
高分子、ポリウレタン又はこれらの誘導体等が用いられ
る。これらのうち、多糖類又はその誘導体の具体例とし
てはグアーガム、ローカストビーンガム、カラギーナ
ン、アラビアゴム、トラガント、ペクチン、キサンタン
ガム、マルメロ抽出物、デキストリン、サクシノグルカ
ン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等の天然多糖類
又はこれらの誘導体としてメチルセルロース、エチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カチ
オン化セルロース、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレ
ングリコール、可溶性デンプン、カルボキシメチルデン
プン、メチルデンプン等の合成あるいは半合成多糖類又
はこれらの誘導体が;タンパク・ポリアミノ系高分子又
はその誘導体の具体例としてはゼラチン、カゼイン、ア
ルブミン、コラーゲン、ポリグルタミン酸、ポリリジ
ン、ポリアルギニン又はこれらの誘導体が;ビニル系高
分子又はその誘導体の具体例としてはポリビニルアルコ
ール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエ
ーテル等のポリビニルエーテル類、ポリアクリル酸、ポ
リアクリル酸ヒドロキシエチル、ポリメタクリル酸ジメ
チルアミノエチル等のアクリル酸系あるいはメタクリル
酸系ポリマー、ポリメタクリルアミド、ポリN,N−ジ
メチルアクリルアミド等のポリアクリルあるいはポリメ
タクリルアミド酸、ポリビニルピロリドン、ポリN−ビ
ニルイミダゾール、ポリ4−ビニルピリジンあるいはこ
れらの誘導体、マレイン酸等のカルボキシビニル基含有
ポリマー、ポリ(N,N−ジメチル−3,5−メチレン
ピペリジウムクロライド)(マーコート100・メルク
(株)製)、N,N−ジメチル−3,5−メチレンピペ
リジニウムクロライド)−アクリルアミド共重合体(マ
ーコート550・メルク(株)製)又はこれらの誘導
体、更には、上記ポリマーの単量体を含有する共重合体
等が;また、その他の水溶性高分子又はその誘導体とし
てはポリエチレングリコール等のポリエーテル系高分
子、水溶性ナイロン等のポリアミド系高分子、ポリエス
テル系高分子、水溶性ポリウレタン又はこれらの誘導体
等が挙げられる。
【0023】これらの水溶性高分子のうち、本発明組成
物においては、特に、キサンタンガム、アクリル酸重合
体、カチオン化セルロース、メタクリル酸系両性イオン
ポリマー(例えば、N−メタクリロイルエチルN,N−
ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタ
イン/メタクリル酸ブチル共重合体(ユカフォーマAM
−75・三菱油化(株)製)、カルボキシメチルセルロ
ース、ポリエチレングリコール又はこれらの誘導体を用
いるのが好ましい。
【0024】更に、本発明組成物は、洗浄剤、化粧料、
医薬品等に通常使用される薬効剤、保湿剤、抗炎症剤、
防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、増粘剤、色素剤、
賦形剤、増量剤、香料、固型油脂等と組み合わせて使用
することもできる。
【0025】更に、本発明組成物は洗浄剤、化粧料、医
薬品等の用途に応じた様々なタイプの剤型、例えば液
状、ゲル状、粉末状、固型状等に、通常の常法に従い製
造することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の発泡性組成物は非イオン界面活
性剤を基剤に、その長所とされる低刺激性を損なうこと
なく、従来では不満とされていた起泡性の面でも十分に
満足のいく泡立ちを有するものである。従って、特にア
トピー性皮膚炎の罹患者などの皮膚の弱い人向けの洗浄
剤や、往々にして目に入ることがある洗顔料やシャンプ
ー、あるいは歯磨剤、肛門洗浄剤等における発泡成分と
して有用である。
【0027】
【実施例】次に試験例、実施例により本発明を説明する
が、本発明はこれらによって何ら限定されるものではな
い。
【0028】試験例1:表1の非イオン界面活性剤を2
0%、モノラウリン酸グリセリル(サンソフト750・
太陽化学(株)製)を10%、バランスとしてイオン交
換水を加えた組成物100mlを調製し、更にこの組成
物を10g取り、精製ラノリン1g、食塩1g、水を加
えて100mlとしたものを40℃に加温し、内径4c
mの有栓メスシリンダーに入れ、10秒間に20回、1
0cm幅で振とうし、1分間静置後、泡立ち量を測定し
た。また、単独使用時の泡立ち量は、非イオン界面活性
剤2g、精製ラノリン1g及び食塩1gに水を加えて1
00mlとした水溶液を上記と同様にして泡立ち量を測
定した。この泡立ち量を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】結果 表1から明らかなように、本発明における成分(a)の
条件を満たさない非イオン界面活性剤とモノグリセリド
を組み合わせた場合には、泡立ち量はほとんど向上しな
かった。
【0031】試験例2:表2で示すような、非イオン界
面活性剤のうちポリオキシエチレン鎖を有さない非イオ
ン界面活性剤とモノラウリン酸グリセリル(サンソフト
750・太陽化学(株)製)を組み合わせた組成物の泡
立ち量を試験例1と同様の方法で測定し、その結果を表
2に示した。
【0032】
【表2】
【0033】結果 表2から明らかなように、本発明における成分(a)の
条件を満たさない非イオン界面活性剤とモノグリセリド
を組み合わせた場合には、泡立ち量は向上しなかった。
【0034】試験例3
【0035】表4の非イオン界面活性剤を15%、表2
のグリセリン誘導体を10%、バランスとしてイオン交
換水を加えた組成物100mlを調製し、更にこの組成
物を7g取り、精製ラノリン1g、食塩1g、水を加え
て100mlとしたものの泡立ち量を実施例1と同様に
測定し、表3の基準から評価し、その結果を表4に示し
た。
【0036】
【表3】泡立ち評価 グリセリン誘導体を組み合わせた時の泡立ち量が50m
l以上のものを:○ グリセリン誘導体を組み合わせても泡立ち量が50ml
以下のものを :×
【0037】
【表4】
【0038】タイプ Et:ポリオキシエチレンアルキルエーテル Es:ポリオキシエチレン脂肪酸エステル Sb:ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルポリエチレンを有さない非イオン界面活性剤1 **:C18H33を意味する *のみ日本エマルジョン(株)製、(他は花王(株)
製)ポリエチレンを有さない非イオン界面活性剤 *1:SYグリスターML−310・阪本薬品工業
(株)製 *6:SYグリスターMSW−750・阪本薬品工業
(株)製 *7:リョートーシュガーエステルL−1695・三菱
化成食品(株)製 他は花王(株)製グリセリン脂肪酸エステル 1):モノカプリン酸グリセリル(サンソフト760・太
陽化学(株)製) 2):モノラウリン酸グリセリル(サンソフト750・太
陽化学(株)製) 3):モノミリスチン酸グリセリル(サンソフト8002
・太陽化学(株)製) 4):モノパルミチン酸グリセリル(サンソフト8001
・太陽化学(株)製) 5):モノステアリン酸グリセリル(花王(株)製) 6):グリセリンモノラウリルエーテル(花王(株)製)
【0039】結果 表4から明らかなように、本発明における成分(a)の
条件を満たす非イオン界面活性剤と本発明における成分
(b)の条件を満たすグリセリン誘導体とを組み合わせ
た時に、単独では泡立たない非イオン界面活性剤の泡量
が向上し、非イオン界面活性剤又はグリセリン誘導体の
いずれか一方が本発明の条件を満たさない組み合わせの
場合には泡立ち量は向上しなかった。
【0040】実施例1〜7、比較例1〜8:
【0041】表6、表7の非イオン活性剤とグリセリン
誘導体、イオン交換水を60℃まで加熱混合した後、室
温まで放置冷却した。更に、この組成物を用いて、専門
パネラーによる手洗い泡立ち試験を行なった。試験方法
としては、各組成物を適量手に取り、十分に泡立て、表
6の基準から評価した。その結果を表6、表7に示し
た。
【0042】
【表5】手洗い泡立ち効果 効果あり:○ 効果なし:×
【0043】
【表6】
【0044】
【表7】
【0045】実施例8・洗顔料:
【表8】 (成分) (%) (1) モノラウリン酸ポリエチレングリコール(分子量600) (花王(株)製) 20.0 (2) モノオレイン酸ポリエチレングリコール (エマノーン3115・花王(株)社製) 1.0 (3) モノパルミチン酸グリセリル (サンソフト8001・太陽化学(株)製) 8.0 (4) クエン酸ナトリウム 0.1 (5) プロピレングリコール 4.0 (6) ステアリン酸マグネシウム 0.1 (7) PEG250000 (アルコックスE−100・明成化学工業(株)製) 0.1 (8) 防腐剤 適 量 (9) 香料 適 量(10)精製水 バランス 計 100.0
【0046】実施例8で得られた洗顔料は通常の洗顔料
と同様の泡立ちを有するうえに、肌の敏感な人が使用し
た際も刺激がないものであった。
【0047】実施例9・石鹸:
【表9】 (成分) (%) (1) ポリオキシエチレン(50)ラウリルエーテル (エマレックス750・日本エマルジョン(株)製) 30.0 (2) モノラウリン酸グリセリル (サンソフト750・太陽化学(株)製) 20.0 (3) モノカプリン酸グリセリル (サンソフト760・太陽化学(株)製) 0.5 (4) ソルビトール(粉末) 0.2 (5) グリチルレチン酸ジカリウム 0.02 (6) 固体パラフィン 0.1 (7) 溶性デンプン 45.0 (8) 香料 微 量(9)精製水 バランス 計 100.0
【0048】実施例10・歯磨き:
【表10】 (成分) (%) (1) 無水ケイ酸 23.0 (2) モノラウリン酸ポリエチレングリコール(分子量600) 1.5 (花王(株)製) (3) モノラウリン酸グリセリル (サンソフト750・太陽化学(株)製) 0.5 (4) ソルビトール(70%) 20.0 (5) プロピレングリコール 5.0 (6) 増粘剤 0.75 (7) アラントイン 0.05 (8) pH調整剤 0.05 (9) 香料 0.15(10)精製水 バランス 計 100.0
【0049】実施例10で得た歯磨剤は、アルキル硫酸
ナトリウムを活性剤として用いた従来の歯磨き剤と比較
して、口腔粘膜に刺激がなく、風味が良いために歯磨き
後の違和感や食べ物の味を変える弊害もなく、更に薬効
剤の安定性も良いものであった。
【0050】実施例11・シャンプー:
【表11】 (成分) (%) (1) ポリオキシエチレン(30)ラウリルエーテル (エマルゲン130・花王(株)製) 20.0 (2) モノカプリン酸グリセリル (サンソフト760・太陽化学(株)製) 10.0 (3) ステアリン酸 0.5 (4) ジメチルシロキサン 0.1 (5) グリセリン 7.0 (6) エタノール 4.0 (7) 塩化ナトリウム 0.5 (8) 香料 微 量(9)精製水 バランス 計 100.0
【0051】実施例11で得たシャンプーは泡立ち、櫛
通りが良く、頭皮や毛髪への刺激が少ないため、洗浄乾
燥後の髪の毛にサッパリ感とライト感を与え、フケも少
ないものであった。
【0052】実施例12・浴用発泡剤:
【表12】 (成分) (%) (1) モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 40.0 (レオドールTW−L120 花王(株)製) (2) モノミリスチン酸グリセリル 30.0 (3) グリセリン バランス (4) 尿素 0.05 (5) pH調整剤 1.0 (6) エタノール 4.0(7) 香料 3.0 計 100.0
【0053】実施例12で得られた組成物をゼラチンカ
プセルに封入して製剤とし、入浴に使用したところ、泡
立ちが良く、入浴後の肌のカサつきもなく、しっとり感
を与えるものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/10 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)及び(b); (a)HLB13以上で、疎水基が炭素数10〜16の
    直鎖アルキル基、炭素数18の直鎖アルケニル基又は炭
    素数10〜16のアルカノイル基である非イオン界面活
    性剤のうちで、この界面活性剤2gに精製ラノリン1g
    及び食塩1gを加えて100ml水溶液とし、40℃に
    加温し、内径4cmの有栓メスシリンダーに入れ、10
    秒間に20回、10cm幅で垂直方向に振とうし、1分
    間静置後の泡立ち量が50ml未満である非イオン界面
    活性剤 (b)次の一般式(1) R1-X-OCH2CH2(OH)CH2OH (1) (式中、R1は炭素数9〜15の直鎖アルキル基又はC17H
    33の直鎖アルケニル基を示し、Xはカルボニル基又はメ
    チレン基を示す)で表されるグリセリン誘導体の一種又
    は二種以上を重量比で(a):(b)=9:1〜5:6
    となるように配合した発泡性組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002284640A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Nof Corp ホットクレンジング料
JP2006315994A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Gyunyu Sekken Kyoshinsha Kk バブルバス組成物
JP2015221783A (ja) * 2014-04-30 2015-12-10 マルホ株式会社 起泡性組成物

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