JPH08125060A - 多層配線基板及びそれを用いた半導体装置 - Google Patents

多層配線基板及びそれを用いた半導体装置

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JPH08125060A
JPH08125060A JP6262264A JP26226494A JPH08125060A JP H08125060 A JPH08125060 A JP H08125060A JP 6262264 A JP6262264 A JP 6262264A JP 26226494 A JP26226494 A JP 26226494A JP H08125060 A JPH08125060 A JP H08125060A
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wiring board
wiring
multilayer wiring
wirings
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JP6262264A
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English (en)
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Kazuhisa Ishida
和久 石田
Shigeru Nakao
滋 中尾
Kazunori Kuki
一徳 九鬼
Koji Matsubara
浩二 松原
Kenichi Eguchi
健一 江口
Takashi Mishima
隆志 三島
宏明 ▲高▼木
Hiroaki Takagi
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は多層配線基板及びそれを用いた半導
体装置に係り、特にハイブリッドICに用いる多層配線
基板及び半導体装置に関する。電子部品を実装するの係
る配線の占める面積を小さくする。また、多層配線基板
及びそれを用いた半導体装置の製造の歩留りを向上させ
る。 【構成】 配線13を有する絶縁層12a乃至12dが
複数積層し、絶縁層12a乃至12dの上下の配線13
がビアホール6によって電気的に接続されて多層配線基
板12となる。絶縁層12bの周縁部に設けられた切欠
部120と、切欠部120を有する絶縁層12bの下面
に配設された絶縁層12c上の配線13cの一部が切欠
部120より露出してなる接続予定部100bは、リー
ド端子4と接続する。多層配線基板の最上面及び最下面
には複数の電子部品が実装されてハイブリッドICを構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多層配線基板及びそれを
用いた半配線装置及に関し、特に複数の電子部品を搭載
したハイブリイドICの多層配線基板及びそれを用いた
半導体装置の製造方法に係る。ハイブリッドICは高度
なLSI製造技術と比較して、簡易な技術で製造が行え
ること、セラミックやプリント板を媒介とする配線は、
モノリシックな半配線装置のSiを媒介とする配線より
も高速で電子部品を駆動させることが可能であること等
の特長を有する半導体装置である。
【0002】しかし、電子機器の小型化及び高機能化の
要請によって、ハイブリッドICにも小型化及び電子部
品の高密度実装の要請が高まっている。また、ハイブリ
ッドICに実装される電子部品も高機能化することによ
って多ピン化しており、電子部品と配線を接続する方法
も複雑になる。よって、ハイブリッドICの小型化及び
ハイブリッドICに実装する電子部品の高実装密度化
は、電子機器の高速化及び小型化に大いに寄与するもの
である。
【0003】
【従来の技術】図9は従来のハイブリッドIC1を側面
から見た断面図である。また、図10は図9のハイブリ
ッドIC1の斜視図であるが、説明の便宜上図9に示し
た封止体5を除去した状態で示している。以下に図9及
び図10を用いて従来の半導体装置であるハイブリッド
IC1の構成を説明する。
【0004】多層配線基板2は、配線8a、8b、8
c、8dを設けた絶縁膜2a、2b、2c、2dが積層
されて、更に配線8a及び8d上にコート絶縁層14が
設けられて構成されている。(絶縁膜に覆われて図示さ
れない配線については符号に括弧を付けて位置のみ示
す。) 多層配線基板2の上面及び下面にIC、コンデンサー、
抵抗といった電子部品3a、3bが配設されている。電
子部品3a、3bは絶縁層2a乃至2cの上面或いは下
面に印刷等の方法によって設けられた配線8a及び8d
に接続されて、配線8a、8b、8c、8dは各絶縁層
2a、2b、2cの周縁部まで延出されている。上面及
び下面に設けられた配線8a及び8dはコート絶縁膜1
4で覆われて保護されているが、最上下面に配した絶縁
層の周縁部分のコート絶縁膜14のみ除去されており、
配線8a、8dの端部が露出することによってリード端
子4と電気的に接続している。この除去部分を図中14
a乃至14dで示し、露出した配線8a端部を接続予定
部100aとする。
【0005】図9及び図10に示した構成では配線とリ
ード端子4との接続はボンディングによって行われてお
り、ワイヤー7が接続予定部100aとリード端子4間
をつなぐ構成となっている。また、上面に配設された電
子部品3aと下面に配設された電子部品3bは多層配線
基板2に開口されたビアホール6によって接続されてい
る。
【0006】次に、多層配線基板2に実装された個々の
電子部品個々を実装する従来技術について以下に述べ
る。図11は図9の破線で囲んだ部分Aを拡大して、か
つ上面から見た概略図である。従来技術によって電子部
品3aに(3bでも同様)設けられた電極13と配線で
あるパッド18a、18bがワイヤー7によってボンデ
ィングされている。電子部品3aにより近い位置に設け
られるパッド18aと、より遠い位置に設けられるパッ
ド18bは図示するように互い違いに配設されている。
この配置方法を本明細書では以降、千鳥状と記すものと
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】先ず、図9及び図10
に示した接続予定部100aとリード端子4との接続に
おける課題は、第1にリード端子4との電気的な接続を
図る接続予定部100aが、絶縁層2aの上面にのみ並
列に配されることによってスペースをとり、ハイブリッ
ドIC1の小型化を妨げる点である。
【0008】一般的にハイブリッドICを搭載する絶縁
層に設ける配線は厚膜法によって形成される場合が多
く、薄膜法で形成するよりも配線幅が広いために狭ピッ
チ化が困難である。よって並列に配置した配線が占める
スペースも大きく、ハイブリッドICにおいて特に小型
化を制限する原因となっている。第2に、最上面の絶縁
層2aに設けられた配線8aを覆うコート絶縁層14の
周縁部のみを除去して、リード端子4との接続に使用し
ているために、上面の電子部品3aと下面の電子部品3
bとをビアホール6によって接続した後に、再び別のビ
アホール6によって電子部品3bと配線8aとを接続し
なければ下面に配置された電子部品3b及び絶縁層2a
より下の面に設けられた絶縁層12b乃至12cに設け
られた配線8b乃至8dをリード端子4に接続すること
ができない点である。
【0009】この点を図12(a)及び(b)を用いて
説明する。図12(a)はリード端子4と絶縁層2の上
面に設けられた配線8aのうち、絶縁層2の周縁部に設
けられた接続予定部100aとリード端子4aが接続さ
れている状態を示す上面図である。破線で示すコート絶
縁層14は配線8a保護の目的で形成されるものであ
る。
【0010】また、図11(b)は図11(a)におい
てA−A’で示す線分に添う断面図る。配線8a−1は
ビアホール6−1によって一端下面に設けられた配線8
bと接続するが、リード端子4と接続させるために再び
スルーホール6−2によって配線8a−2に接続されて
おり、この接続には2個のビアホール6−1、6−2が
必要となる。
【0011】ビアホール6は多層配線基板2の製造工程
において、不良の発生の原因となりやすい箇所であるた
めに、この数が多いと絶縁層2の製造の歩留りが低下す
る。また、電子部品3aと配線の一部であるパッド18
a、18bとの接続においては、先に述べたように配線
の狭ピッチ化が難しいことからパッド18a、18bを
千鳥状に配置している。しかし、この構成ではパッド1
8aの配設に支障が無いようにパッド18bを電子部品
3aより放して配置する必要が生じる。このためにパッ
ド18bと接続するワイヤー7bの長さが長くなる。長
いワイヤー7bがたわんで、隣のワイヤー7aに接触し
てショートした場合にはハイブリッドICに誤動作を起
こさせることになる。
【0012】更にパッド18bが電子部品3a近くに配
設できないことによって、一個の電子部品を絶縁層2上
に実装するのに係るスペースが大きくなり、高密度実装
の妨げとなる。本発明は上記の点を鑑みて、小型であっ
て、かつ歩留りの良いハイブリッド型の半導体装置に使
用する多層配線絶縁層及びそれを用いた半導体装置を提
供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の多層配線基板
では、配線を有する絶縁層が複数積層され、絶縁層の上
下の配線が接続孔によって電気的に接続される多層配線
基板において、上記絶縁層が、切欠部を有し、切欠部を
有する絶縁層の下面に配設された絶縁層上の配線の一部
が切欠部より露出し、露出した配線の一部を電気的接続
予定部としてなる構成とすることを特徴とするものであ
る。
【0014】請求項2の多層配線基板では、切欠部を、
絶縁層の周縁部に設けた構成としたことを特徴とするも
のである。請求項3の多層配線基板では、切欠部を、上
記多層配線基板に電子部品を実装する実装予定部に設け
てなる構成としたことを特徴とするものである。
【0015】請求項4の半導体装置では、配線を有する
絶縁層が複数積層され、上記絶縁層の上下の配線が接続
孔によって電気的に接続され、かつ上記絶縁層の周縁部
に切欠部を有し、切欠部を有する絶縁層の下面に配設さ
れた絶縁層上の配線の一部が切欠部より露出して接続予
定部を構成する多層配線基板と、接続予定部に接続され
たリード端子と、多層配線基板の最上面及び最下面に実
装される複数の電子部品と、多層配線基板及び実装され
た該電子部品を封止する封止体とより構成したことを特
徴とするものである。
【0016】請求項5の半導体装置では、配線を有する
絶縁層が複数積層され、上記絶縁層の上下の配線が接続
孔によって電気的に接続され、かつ上記絶縁層のうち電
子部品を実装する実装予定部に切欠部を有し、切欠部を
有する絶縁層の下面に配設された絶縁層上の配線の一部
が切欠部より露出して接続予定部を構成する多層配線基
板と、多層配線基板の最上面及び最下面に実装される複
数の電子部品と、接続予定部を有する配線と接続された
リード端子と、多層配線基板及び実装された該電子部品
を封止する封止体とより構成したことを特徴とするもの
である。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明では、絶縁層に切欠部を設
けて、絶縁層より該配線の一部が露出する構成としたこ
とによって、所望の配線から直接コンタクトをとること
が可能となる。従って各絶縁層に配した配線間を接続す
る配線の引回しの自由度が大きくなり、より高密度な電
子部品の実装が実現できる。請求項2記載の発明では、
絶縁層のうち絶縁層の周縁部に段部を設け、絶縁膜より
配線の一部が露出する構成としたことによって任意の絶
縁層上に配設された配線から、ビアホールを介すること
なくコンタクトをとることが可能になる。
【0018】請求項3記載の発明では、絶縁層のうち電
子部品を実装する電子部品実装予定部に切欠部を設け、
絶縁膜より配線の一部が露出する構成としたことによっ
て、電子部品の近くに配設された配線が絶縁層を介した
多層配線となる。よって配線をより高い密度で配設する
ことが可能となり、半導体装置において電子部品を高実
装密度化及び半導体装置の小型化に有利となる。
【0019】更に短いワイヤー長で接続が可能となるた
めにワイヤーがたわんで互いにショートを起こすことを
防止する。請求項4記載の発明では、絶縁層の周縁部に
段部を設け、絶縁膜より配線の一が露出する構成とした
ことによって任意の絶縁層上に配設された配線から、ビ
アホールを介することなくコンタクトをとることが可能
になる。ビアホールは、その製造上の不具合によって半
導体装置の歩留りを低下させる。従って少ないビアホー
ルの数で各絶縁層上の配線間を接続することは半導体装
置の製造の歩留りを上げ、信頼性を高めることができ
る。
【0020】請求項5記載の発明では、絶縁層に切欠部
を設けて、絶縁層より下面に配設される配線の一部が露
出する構成としたことにより、リード端子と電子部品の
電極の接続を仲介する配線を電子部品近傍に配設するこ
とが可能となる。このために電子部品を高密度に絶縁層
上に実装することが可能となる。よって、高密度実装の
ハイブリッドICタイプの半導体装置が実現できる。
【0021】更に短いワイヤー長で接続が可能となるた
めにワイヤーがたわんで互いにショートを起こすことを
防止して半導体装置の信頼性を高めることができる。
【0022】
【実施例】本発明の第1実施例の多層配線基板12の概
略構成を図1に示す。図1は多層配線基板12全体の斜
視図である。多層配線基板12は、絶縁層12a乃至1
2cの絶縁層上に厚膜印刷によって構成されて、各絶縁
層12a乃至12cには配線13a乃至13dが設けら
れている。配線13aは多層配線基板12の最上面に設
けられ、配線13b及び13cはそれぞれ絶縁層12a
及び12bの間、絶縁層12b及び12cの間に挟み込
まれる構成となっている。また、配線13dは多層配線
基板12の最下面に設けられている。
【0023】各絶縁層12a乃至12dは積層された後
にプレス及び焼成処理を施され一体される。図2におい
て最下面に配された絶縁層12cの下面には図1で示す
電子部品3が実装されて、配線13dと接続している。
14は保護膜として機能するコート絶縁膜であり、最上
面に配された配線13a及び最下面に配される配線13
d上に塗布されて配線13a、13dを保護している。
コート絶縁層14塗布後にも焼成処理が行われる。
【0024】コート絶縁層はその下面に配された配線1
3a及び13dとの電気的接続を得るために周辺部を除
去してあり、この部分を除去部分14a乃至14dとす
る。除去部分14a乃至14dから露出した配線13a
端部は後でリード端子と接続されることから接続予定部
100aと記す。以上の構成は従来のハイブリッドIC
1で用いた多層配線基板2と同様であるが、本実施例の
特徴は絶縁層12bの周縁部の全周に亘って切欠部12
0a乃至120dが設けられている点である。この切欠
部120a乃至120dのために絶縁層12bと絶縁層
12cの間に段差が生じて、配線13bの端部が露出し
ている。この配線13b端部の部分は後に説明するハイ
ブリッドICタイプの半導体装置11に用いる際に、リ
ード端子とワイヤーによって接続される接続予定部10
0bとなる。
【0025】接続予定部100aと100bは、上下面
で完全に重なると後でリードと接続する際にボンディン
グが出来なくなるために半ピッチ程度ずれて配置されて
いる。よって配線13a、13b間に絶縁層12bが介
在していることによって配線ピッチを配線幅以下にする
ことができるために接続予定部100a及び100bが
平面状に占めるスペースは従来と比較してほぼ半分にな
る。
【0026】次に以上述べた多層配線基板12を用いた
ハイブリドICの半導体装置11について以下述べる。
図2及び図3は半導体装置11の概略構成図である。図
2は半導体装置11全体を側面から見た断面図である。
また、図3は図2の斜視図であるが、内部の構成が分か
るように封止体5を除いた状態を示してある。
【0027】ハイブリッドICである半導体装置11に
用いた配線13a及び配線13bの接続予定部100
a、100bにはAuメッキが施されて、それぞれワイ
ヤー7を介してリード端子4と接続されている。続いて
図4(a)及び(b)に図3のBの部分を拡大して示
す。図4(a)はBの拡大部の斜視図であり、(b)は
(a)を矢印Aから見た側面図である。
【0028】多層基板12に周設するリード端子4は、
ワイヤー4によって接続予定部100aと接続予定部1
00bとに交互に接続されている。前述したように接続
予定部100aと接続予定部100bを一平面上に配設
する設計とした場合よりも平面上ほぼ半分の面積で配設
することが可能であるから、半導体装置の小型化に有利
である。
【0029】また、本実施例の上記構成によって得られ
る効果のうち、多層配線基板12に必要なビアホール6
の数が低減される点を図5(a)及び(b)を用いて以
下に説明する。図5(a)は半導体装置11の上面図で
あり、リード端子4と接続予定部100a及び100b
とが接続する状態を示したものである。また、図5
(b)は図5(a)中に示した線分A−A’に沿う断面
図である。絶縁層12a上の配線13aは、ビアホール
6によって一端絶縁層12b上の配線13bに落とされ
る。絶縁層12aには図示する形状の切欠部120aが
設けてあるから、配線13bの一部が露出して接続予定
部100bとなる。よってワイヤー7を配線13bに直
接接続することが可能となって、配線13bを再び配線
13aに接続するためのビアホール6を設ける必要が無
くなる。
【0030】つまり、図12に示した従来例と比較し
て、少ないビアホール6で各配線間を接続することがで
きる。ビアホール6を絶縁層12a乃至cに開口する工
程は、多層基板12を製造する工程においては比較的歩
留りの悪い工程であって、ビアホール6を設ける数とビ
アホール6開口時に不良が発生する頻度には相関があ
る。従って設計上少ないビアホール6で各配線13a乃
至13dを接続することは、製造する半導体装置12の
歩留りも向上させることになる。
【0031】次に第1実施例の多層配線基板12の製造
方法について簡単に述べる。図6(a)乃至(e)は、
半導体装置11を製造する各工程における状態を図示す
ものである。図6中、(a)及び(c)は図3中に12
aとして示した絶縁層に対して施す処理である。また、
(b)及び(d)は絶縁層12aの下面に配設される絶
縁層12bに対して施す処理である。
【0032】図6(a)における絶縁層12a及び
(b)における絶縁層12bは未焼成のセラミック材で
ある。絶縁層12aにはビアホール6及び切欠部120
aを設ける。絶縁層12bには絶縁層12aに対応する
ようにビアホール6のみを設ける。更に(c)及び
(d)において絶縁層12a及び12b上に厚膜印刷法
によって配線13a及び13bを設けて図(e)のよう
に重ねると切欠部120aより絶縁層12b上の配線1
3bが露出して接続予定部となる。
【0033】更に所望の絶縁層及び配線を重ねてセラミ
ックを焼成した後に多層配線基板12の最上面と最下面
に設けられた配線には保護膜を設け、再び焼成して各セ
ラミックの層を一体化して多層配線基板12が完成す
る。次に本発明の第2実施例の構成を図7に示す。第2
実施例は、例えば図2及び図3に示した部分Cに適用す
るもので、つまり第1実施例において絶縁層の周縁部に
設けた切欠部を、電子部品3aの周辺部分に設けた構成
である。
【0034】図7では、絶縁層15b上に配線16bが
設けられて、更にその上に絶縁層15aを積層し、後の
工程で電子部品3aを実装するように予定された絶縁層
15a上の実装予定部200の周辺部に電子部品3aに
直接接する絶縁層15aを残して、切欠部150aを設
けることによって配線16bを露出させて接続予定部1
00cとする。
【0035】絶縁層15a上に配線16aを形成する。
配線16aはコート絶縁層14によって覆われており、
ワイヤー7によってボンディングされる部分だけがコー
ト絶縁層14を除去して接続予定部100dとなる。コ
ート絶縁膜14塗布後の焼成終了後に電子部品3aを実
装し、電子部品3aの電極30と接続予定部100c及
び100dとを接続する。
【0036】上記構成によって、配線16aが設けられ
る面と、16bが設けられる面に段差が生じることによ
り、ワイヤー7と接続予定部100c、100dを接続
する際に隣り合って配設されるワイヤー7を交互に接続
予定部100c及び100dとを接続することによって
ワイヤー7どうしが接触してショートすることを防ぐこ
とができる。
【0037】また、電極30と配線16bを接続する際
には電子部品3aを載置した絶縁層15aの段状となっ
ている端部がワイヤー7を支持する。このためにワイヤ
ー7のたわみ及びショートは一層低減される。更に第1
実施例同様に、配線が占める平面上の面積の低減と、そ
れに伴う高密度配線の効果も得られる。
【0038】また、配線の占める面積を従来と同様に確
保して、配線の幅を大きくとることによって低抵抗かつ
ノイズに強い半導体装置を実現することも可能である。
特に第2実施例においては図8のように電子部品3a−
1及び3a−2の下に線16bを形成することが可能と
なることから、実装する電子部品3a−1、3a−2間
の距離を短くすることができるため、一層高密度実装に
有利である。尚、第1実施例では、切欠部120a乃至
120dを絶縁層12bの全周に沿って設け、第2実施
例では切欠部150aを電子部品3aの全周にわたって
設けるものとして説明したが、上記切欠部はいずれも実
施例に示した形状に限定されるものでは無く、絶縁層の
周縁部の一部に設けても良いし、電子部品の周辺のうち
一部に設けても本発明の効果が得られる。
【0039】更に第1実施例で述べた構成と、第2実施
例で述べた構成の多層配線基板とそれを用いた半導体装
置とを併用して半導体装置を製造することも可能であ
る。また、本実施例において配線13、16は厚膜法に
よって作成したが、他にもプリント印刷による方法等が
考えられる。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の発明によって、各絶縁層
に配した配線間を接続する配線の引回しの自由度が大き
くなると共に、配線の占める平面上の面積が小さくなる
ことによって高密度実装、或いは小型化に有利な配線多
層基板とすることができる。
【0041】また、個々の配線幅を大きくとることによ
って、低抵抗であって耐ノイズ性の高い多層配線基板と
することもできる。請求項2記載の発明によって、ビア
ホールを介することが必要なコンタクトをとる箇所が少
なくなり、多層配線基板を製造する歩留りが向上する。
【0042】請求項3記載の発明によって、ビアホール
を介することが必要なコンタクトをとる箇所が少なくな
り、半導体装置を製造する歩留りが向上する。また、配
線の占める平面上の面積が少なくなるから半導体装置の
小型化及び高実装密度化が可能となる。請求項4記載の
発明では、各絶縁層に配した配線間を接続する配線の引
回しの自由度が大きくなると共に、配線の占める平面上
の面積が小さくなることによって高密度実装、或いは小
型のハイブリッドICを提供することができる。
【0043】また、個々の配線幅を大きくとることによ
って、低抵抗であって耐ノイズ性の高い配線とすること
もできる。請求項5記載の発明によって、電子部品を高
密度に絶縁層上に実装することが可能となり、高密度実
装或いは小型の半導体装置が実現できる。
【0044】更に個々の配線幅を広げることによって低
抵抗でかつ耐ノイズ性の高い半導体装置とすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の多層配線基板の概略構成図であ
る。
【図2】第1実施例の半導体装置の概略構成を示す断面
図である。
【図3】図2の斜視図である。
【図4】(a)は図2中の部分Bを拡大して示す斜視図
である。(b)は(a)の側面図である。
【図5】(a)は第1実施例の効果を説明する図であ
る。(b)は図(a)中、A−A’で示した線分に沿う
断面図である。
【図6】第1実施例の多層配線基板の製造方法を説明す
る図である。
【図7】第2実施例の概略構成を示す図である。
【図8】第2実施例の変形例の概略構成を示す図であ
る。
【図9】従来のハイブリッドICの概略構成を示す図で
ある。
【図10】図9の斜視図である。
【図11】従来の半導体装置の問題点を説明する図であ
る。
【図12】(a)は従来の半導体装置の別の問題点を説
明する図である。(b)は(a)中A−A’で示す線分
に沿う断面図である。
【符号の説明】
3a、3b 電子部品 4 リード端子 5 封止体 6 ビアホール 7 ワイヤー 11 第1実施例の半導体装置。 12 第1実施例の配線多層基板。 12a乃至12c 絶縁層 13 配線 13a乃至13d 配線 14 コート絶縁層 14a、14b、14c、14d 切除部 15a乃至15c 絶縁層 16a、16b 配線 100a、100b、100c、100d 接続予定部 120a、120b、120c、120d 切欠部 200 実装予定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/12 W (72)発明者 九鬼 一徳 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 (72)発明者 松原 浩二 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 (72)発明者 江口 健一 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 (72)発明者 三島 隆志 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 (72)発明者 ▲高▼木 宏明 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線を有する絶縁層が複数積層され、上
    記絶縁層の上下の配線が接続孔によって電気的に接続さ
    れる多層配線基板において、 上記絶縁層が、切欠部を有し、 該切欠部を有する絶縁層の下面に配設された絶縁層上の
    配線の一部が該切欠部より露出し、 露出した該配線の一部を電気的接続予定部としてなる構
    成としたことを特徴とする多層配線基板。
  2. 【請求項2】 該切欠部を、該絶縁層の周縁部に設けた
    構成としたことを特徴とする請求項1記載の多層配線基
    板。
  3. 【請求項3】 該切欠部を、上記多層配線基板に電子部
    品を実装する実装予定部に設けてなる構成としたことを
    特徴とする請求項1記載の多層配線基板。
  4. 【請求項4】 配線を有する絶縁層が複数積層され、上
    記絶縁層の上下の配線が接続孔によって電気的に接続さ
    れ、かつ上記絶縁層の周縁部に切欠部を有し、 該切欠
    部を有する絶縁層の下面に配設された絶縁層上の配線の
    一部が該切欠部より露出して接続予定部を構成する多層
    配線基板と、 該接続予定部に接続されたリード端子と、 該多層配線基板の最上面及び最下面に実装される複数の
    電子部品と、 該多層配線基板及び実装された該電子部品を封止する封
    止体とより構成したことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 配線を有する絶縁層が複数積層され、上
    記絶縁層の上下の配線が接続孔によって電気的に接続さ
    れ、かつ上記絶縁層のうち電子部品を実装する実装予定
    部に切欠部を有し、該切欠部を有する絶縁層の下面に配
    設された絶縁層上の配線の一部が該切欠部より露出して
    接続予定部を構成する多層配線基板と、 該多層配線基板の最上面及び最下面に実装される複数の
    電子部品と、 該接続予定部を含む該配線と接続されたリード端子と、 該多層配線基板及び実装された該電子部品を封止する封
    止体とより構成したこを特徴とする半導体装置。
JP6262264A 1994-10-26 1994-10-26 多層配線基板及びそれを用いた半導体装置 Withdrawn JPH08125060A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005029934A1 (ja) * 2003-09-19 2005-03-31 Fujitsu Limited プリント基板およびその製造方法
KR100815745B1 (ko) * 2006-01-13 2008-03-20 후지쯔 가부시끼가이샤 프린트 기판 및 그 제조 방법

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