JPH08124176A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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Publication number
JPH08124176A
JPH08124176A JP25680994A JP25680994A JPH08124176A JP H08124176 A JPH08124176 A JP H08124176A JP 25680994 A JP25680994 A JP 25680994A JP 25680994 A JP25680994 A JP 25680994A JP H08124176 A JPH08124176 A JP H08124176A
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JP
Japan
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speed
pickup
track
moving
crossing pulse
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Application number
JP25680994A
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English (en)
Inventor
Kiyoyuki Suenaga
清幸 末永
Taizo Kusano
泰三 草野
Junkichi Yamazaki
淳吉 山崎
Hiroyuki Gondo
浩之 権藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP25680994A priority Critical patent/JPH08124176A/ja
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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク装置の制御を安定かつ高速に行う。 【構成】 光ピックアップ3より第1のトラック横断パ
ルス発生器30にはRF信号が、第2のトラック横断パ
ルス発生器31にはトラッキングエラー信号が入力され
る。シーク開始時はスイッチ32によって第2のトラッ
ク横断パルス発生器31からの出力を選択しておき、光
ピックアップが移動中は、コントローラ15が速度検出
値をモニタしておき、移動速度が低速の場合は切り換え
スイッチ32によって第2のトラック横断パルス発生器
31からの出力を選択し、光ピックアップの移動速度が
高速の場合は第1のトラック横断パルス発生器30から
の出力を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CD等の情報再生を行
う光ディスク装置におけるピックアップのアクセス制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクはオーディオ用CDをはじめ
として、CD−ROM、追記型光ディスク、書換え可能
な光磁気ディスク装置などがすでに実用化されており、
各方面への応用と高性能化への開発が活発に行われてい
る。
【0003】最近ではコンピュータ用のデータ再生装置
としてCD−ROM駆動装置がマルチメディアの中心的
存在として注目をあびている。CD−ROMは従来その
データ再生速度が音楽用CDと同一であり、ハードディ
スク等のそれと比較してかなり遅いものであった。しか
し、画像データのような大量データを扱うアプリケーシ
ョンソフトの増加に応じて高速化のニーズが高まり、昨
今では通常の2倍速の再生速度を持った駆動装置が常識
的になりつつあり、さらに4倍速再生可能な駆動装置も
開発されている。
【0004】これより、CD−ROM駆動装置を例にし
て、従来のディスク装置の構成を図7から図10を用い
て説明する。
【0005】図7は従来のCD−ROM駆動装置の構成
ブロック図である。1は光ディスク(CD−ROM)、
2はスピンドルモータ、3は光ピックアップ、4は対物
レンズ、5は対物レンズアクチュエータ、6は光セン
サ、7はリニアモータ、8はフォーカスサーボ制御部、
9はトラッキングサーボ制御部、10はアクセス制御
部、11は情報信号検出部であり、図示しない信号処理
回路を含む。13はインターフェイス制御部、14はス
ピンドルモータ制御部、15はコントローラである。以
上のように構成された従来のCD−ROM駆動装置につ
いて、その動作について説明する。
【0006】光ディスク1には情報信号が記録されてい
る情報トラックがらせん状に形成されており、そのトラ
ックピッチが非常に小さいため(1.6μm)、情報信
号を正確に検出するためには、回転中のディスクに対し
て光スポットを高精度に位置決め制御する必要がある。
光ピックアップ3は機構部と光学部などから構成され、
機構部には光ディスク1の記録面に光を集光させるため
の対物レンズ4と、これをディスク面に垂直な方向(以
下フォーカス方向と称す)やディスクのラジアル方向
(以下トラッキング方向と称す)に動かすためのアクチ
ュエータが一体構成された対物レンズアクチュエータ5
が構成されている。光学部は半導体レーザをはじめとす
る各種プリズム、センサが構成されている。半導体レー
ザからの光は対物レンズによって集光され、ディスク1
上に微小スポットを形成する。光ディスク1からの反射
光は再び対物レンズ4に戻り、フォーカス方向の光スポ
ットの位置ずれやトラック方向の位置ずれを検出するた
めの光センサ6により光検出される。
【0007】光ピックアップ内のセンサ6からの信号は
フォーカスサーボ制御部8に入力され、光スポットの焦
点位置と光ディスク1の情報信号記録面とのずれを表す
フォーカスエラー信号が生成される。フォーカスサーボ
制御部8ではこのフォーカスエラー信号に基づいて光ス
ポットの焦点位置が常にディスクの情報信号記録面に追
従するように対物レンズ4のフォーカス方向の位置制御
を行う。また、光ピックアップ内の光センサ6からの信
号はトラッキングサーボ制御部9にも入力され、光スポ
ットの中心と情報トラックの中心とのずれを表すトラッ
キングエラー信号が生成される。トラッキングサーボ制
御部9では、トラッキングエラー信号に基づいて光スポ
ットが常に目標トラックに追従するように対物レンズ4
のディスク半径方向の位置制御を行う。また、トラック
間を大きく移動する際は、アクセス制御部10によって
リニアモータ7を制御し、光ピックアップを目標トラッ
クまで移動させる。
【0008】一方、センサ6の信号は情報信号であるR
F信号の検出にも用いられ、このRF信号は情報信号検
出部11に入り、信号検出された後に、変復調回路やエ
ラー訂正回路などからなる信号処理回路によって変復
調、データ誤り訂正などの信号処理が行われ、インタフ
ェース制御部13を介して、パソコンなどのホスト機器
に信号送出される。
【0009】CD−ROMは、情報信号が情報トラック
上に線密度一定で記録されているディスク(以下CLV
ディスクという)であるため、半径の異なるディスク上
の各トラックに書き込まれたデータを正しく再生するた
めには、各トラックの線速度が一定になるようにディス
クの回転速度を制御しなければならない。すなわち、ス
ピンドルモータ2はスピンドルモータ制御部14によっ
てディスクを線速度一定で回転させるように制御され
る。この回転制御はトラックに書き込まれたデータを読
み取ることによりPLL制御される。最近の駆動装置
は、この情報再生速度として標準速度と倍速のモードを
持つものが多くなってきた。コントローラ15はこれら
情報再生モードの切り換えを行うとともに、これらのブ
ロックのシーケンス制御や、アクセス制御部10、スピ
ンドルモータ制御部14などの制御を行うためのもので
ある。
【0010】ここで、光ディスクをコンピュータの外部
記憶装置として用いる場合、データ処理速度としてシス
テム全体のスループットを向上させるためには、光ディ
スクの処理動作をより高速に行う必要があり、このため
には、光スポットを目標セクタへ移動させるシーク動作
を高速に行う必要がある。この方法について以下説明す
る。
【0011】シーク動作は光スポットがディスクラジア
ル方向に移動する際のトラックをカウントすることによ
って行われる。このことを図8と図9を用いて説明す
る。図8は従来のCD−ROM装置におけるトラック横
断パルス信号の生成回路を示す図である。図8において
16はピークホールド回路、17はボトムホールド回
路、18は差動増幅器、19は振幅中点検出器、20は
比較器である。
【0012】図9は従来のCD−ROM装置におけるト
ラック横断パルス信号の生成原理を示す図である。図9
において、(a)は図8のA点の波形であるRF信号波
形、(b)は図8のB点の波形であるRF信号のピーク
ホールド波形、(c)は図8のC点の波形であるRF信
号のボトムホールド波形、(d)は図8のD点の波形で
あるトラック横断信号波形、(e)は(d)の波形の振
幅の中心レベルである図8のE点の波形、(f)は比較
器20によって(d)と(e)を比較して2値化された
図8のF点の波形であるトラック横断パルス波形であ
る。すなわち同図(f)に示すパルスの1周期がトラッ
ク1本分を横切ることに相当し、これをカウントすれば
光スポットのトラック横切り本数を知ることができる。
【0013】また、光ピックアップを目標トラックへ高
精度で高速に移動させるためには、光ピックアップを理
想的な速度プロファイルに従って移動させることが必要
であり、図9(f)に示すパルスの周期を測定して光ス
ポットの移動速度を検出し、シーク時の光スポット移動
速度制御に利用している。
【0014】図10に従来のシーク制御部のブロック図
を示す。図10において、3は光ピックアップ、15は
コントローラ、21はトラック横断パルス発生部、22
は速度検出部、23は周期検出部、24は速度変換部、
25は移動トラック数演算部、26はトラックカウン
タ、27は目標速度発生部、28は比較器、29は駆動
アンプである。以下、図10を用いてシーク制御動作に
ついて説明する。
【0015】まずコントローラ15からの目標セクタ信
号を受けて、移動トラック数演算部25において現在の
セクタアドレス信号をもとに現在のトラックから目標セ
クタが位置する目標トラックまでのトラック数を演算に
よって求め、移動トラック数指令信号を出力する。次に
移動トラック数指令信号をトラックカウンタ26に初期
設定する。光ピックアップ3が移動中はトラックカウン
タ26によって移動したトラック数がカウントされてい
き、そのカウント値に応じて目標速度発生部27より速
度指令値が出力される。
【0016】一方、実際の光ピックアップの移動速度に
ついては、RF信号をトラック横断パルス発生部21に
よってパルス化したトラック横断パルス信号を用いて実
際の光スポットの移動速度を速度検出部22で検出す
る。速度検出部22では、トラック横断パルスの周期を
タイマカウンタ等によって構成される周期検出部23に
て計測し、この周期に応じて速度変換部24にて速度検
出値を検出する。そして、比較器28で速度検出値と速
度指令値との差をとり、その結果を駆動アンプ29によ
って増幅してピックアップ3を駆動する。すなわち、速
度指令値と速度検出値の差がゼロになるように光ピック
アップに駆動信号を送出し、光スポットの移動制御を行
っている。
【0017】このように先述の速度指令値と逐次比較制
御するサーボ制御によって光ピックアップの移動速度を
制御し、最適速度制御を行うシーク方法が用いられてい
る。この方法によって、光スポットを目標トラックに安
定に引き込むことができる。
【0018】しかし、粗シーク動作ではこのトラック移
動に多少の誤差を生じ、光スポットが目標位置の手前に
て停止したり、あるいは行き過ぎたりする場合がたびた
び生じる。このような場合、光ピックアップ3でセクタ
アドレス信号を読み取り、現在の光スポットの位置を認
識することによって、再び目標トラックへの移動補正動
作を行う。これが密シークに相当する動作である。この
密シークによって目標トラックへ突入したら、再びセク
タアドレス信号を読み取ってそのセクタの確認を行う。
そして、目標セクタがディスクの回転に伴って光スポッ
ト上に到達するまで回転待ちし、目標セクタの読み取り
を行う。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】近年、ドライブ装置が
高速化されるに伴いアクセス時間の短縮化が推進されて
いる。従来のアクセス時間仕様であれば、粗シーク時に
トラック横断パルス発生部が少々誤パルスを発生しトラ
ック移動のカウントミスをしても、ミスをしたトラック
数をトラックジャンプ、ステップジャンプ等で時間をか
けて密シークを行わせて目標アドレスに移動させるとい
った時間余裕が充分にあった。
【0020】しかしながら、アクセス時間短縮化のニー
ズにより、上記に示したような粗シーク動作のトラック
誤差の低減、即ちトラック横断パルス検出回路としてミ
スパルス発生を防止する構成が要求されている。
【0021】さらに、検出したトラック横断パルスの周
期も合わせて測定することで、これをシーク時の速度制
御に使用するため、安定な速度制御を行うためにトラッ
ク横断パルスの高精度な検出も要求されている。
【0022】そこで、従来の回路における問題点を別の
波形列として図11を用いて説明する。図11はアクセ
ス動作における光ピックアップの移動速度が比較的遅い
場合のトラック横断パルス発生部21における波形であ
る。図11において(a)は図8のA点の波形であるR
F信号波形、(b)は図8のB点の波形であるRF信号
のピークホールド波形、(c)は図8のC点の波形であ
るRF信号のボトムホールド波形、(d)は図8のD点
の波形であるトラック横断信号波形、(e)は(d)の
波形の振幅の中心レベルである図8のE点の波形、
(f)は比較器20によって(d)と(e)を比較して
2値化された図8のF点の波形であるトラック横断パル
ス波形である。
【0023】光ピックアップが高速で移動する際は、図
9(d)で示したようにトラック横断信号成分の変化量
に対してピット信号成分の凹凸の影響は少ないため、比
較的容易に2値化できる。しかしながら、光ピックアッ
プが低速で移動する時は、従来のトラック横断パルス検
出回路ではピークホールド回路やボトムホールド回路の
時定数は固定であり、光ピックアップの移動速度が速い
方に対応することを重視して時定数を設定すると、図1
1(d)に示すようにトラック横断信号上にピット信号
成分が影響して高周波の凹凸が重畳された波形になる。
移動速度が遅いためにトラック横断信号成分の変化量が
小さく、そのため2値化する際に(e)の基準電圧近傍
に対して(d)のピット信号成分の凹凸が影響し、横断
したトラックに対応していない不正規なパルス(チャタ
リング)がトラック横断パルス信号(f)に発生するこ
とがある。
【0024】このため、このチャタリングを含めてカウ
ントすることで、実際には1トラックの移動であるにも
かかわらず、あたかも2トラック移動したと計数してし
まい、シーク誤差を発生することになる。
【0025】また、パルス幅を計測する事によって速度
を検出する際に、このチャタリングが発生することによ
って、実際の速度に対して大きく異なる速度値を検出し
てしまう恐れがある。こうなるとパルス幅を使用しての
速度制御は不安定になってしまい、シーク動作ができな
くなってしまう。
【0026】ここで、トラック横断パルス検出回路のピ
ークホールド回路やボトムホールド回路の時定数を光ピ
ックアップの移動速度が遅い方に対応することを重視し
て設定すると、光ピックアップが高速で移動した場合に
正確なトラック横断パルス生成が不可能となってしま
う。
【0027】また、ピット信号成分の凹凸の影響をなく
すために、2値化回路のヒステリシスを大きくとる方法
もあるが、トラック横断信号の振幅変動等に対して検出
精度が劣化してしまい、トラック横断パルスの欠落等が
発生しやすくなってしまう。
【0028】以上より、本発明では光ピックアップの移
動速度によらずチャタリングのない安定なトラック横断
パルス信号を生成し、さらにチャタリングが発生した場
合でも安定なシーク動作を行うことができる光ディスク
装置を提供することを目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明のディスク装置は、ディスクの半径方向に移動
可能で前記ディスクのトラックに記録されている情報信
号を読み取るピックアップと、前記ピックアップが移動
中に前記ピックアップから出力される情報信号のエンベ
ロープ成分からトラック横断パルスを出力する第1のト
ラック横断パルス検出手段と、前記ピックアップから出
力されるトラッキングエラー信号からトラック横断パル
スを出力する第2のトラック横断パルス検出手段と、前
記2つのトラック横断パルス検出手段の出力を選択して
出力する切り換え手段と、前記トラック横断パルスの周
期を検出して速度値に変換して出力する速度変換手段
と、速度指令値を発生する速度指令値発生手段と、前記
ピックアップを駆動するためのピックアップ駆動手段
と、前記ピックアップの移動速度に応じて前記2つのト
ラック横断パルス検出手段からの出力を前記切り換え手
段によって選択して前記速度変換手段によって速度値を
検出し、前記速度検出値と前記速度指令値とに基づいて
前記ピックアップを駆動することによって移動速度を制
御するシーク制御手段と、前記ピックアップ駆動手段の
出力をミュートするミュート手段と、前記速度検出値と
前記速度指令値の差または比が所定の範囲内にあるか否
かを検出して前記ミュート手段をオン/オフする速度判
定手段と、キック電圧発生手段とを備え、シーク動作開
始直後から所定の時点までは前記キック電圧発生手段に
よって強制的に前記ピックアップを移動させ、その後は
シーク制御手段による速度制御を行う構成を持つ。
【0030】
【作用】上記のように、光ピックアップの低速移動時と
高速移動時のそれぞれに対してトラック横断パルス検出
手段を備え、光ピックアップの移動速度によらずチャタ
リングの発生しにくい安定なトラック横断パルス信号を
生成することができ、またチャタリングが発生した場合
でもそれによって得られた速度検出値を無効とする構成
によって高精度の速度検出が可能となる。またシーク開
始時は速度検出値によらず光ピックアップを駆動し、適
当な速度まで加速された後に速度制御を開始する構成に
よって、光ピックアップの速度制御をスムーズに行うこ
とができる。
【0031】
【実施例】図1〜図6を用いて本発明の実施例について
説明する。
【0032】図1に本発明の第1の実施例におけるシー
ク制御部のブロック図を示す。図1において、3は光ピ
ックアップ、15はコントローラ、21はトラック横断
パルス発生部、22は速度検出部、23は周期検出部、
24は速度変換部、25は移動トラック数演算部、26
はトラックカウンタ、27は目標速度発生部、28は比
較器、29は駆動アンプ、30は第1のトラック横断パ
ルス発生器、31は第2のトラック横断パルス発生器、
32は切り換えスイッチである。
【0033】以下、図1を用いてトラック横断パルス発
生部の動作について説明する。まず、コントローラ15
からの目標セクタ信号をうけて、移動トラック数演算部
25において現在のセクタアドレス信号をもとに現在の
トラックから目標セクタが位置する目標トラックまでの
トラック数を演算によって求め、移動トラック数指令信
号を出力する。次に移動トラック数指令信号をトラック
カウンタ26に初期設定する。
【0034】光ピックアップ3より第1のトラック横断
パルス発生器30にはRF信号が、第2のトラック横断
パルス発生器31にはトラッキングエラー信号が入力さ
れる。第1のトラック横断パルス発生器30は従来例で
述べたようにピークホールド回路とボトムホールド回路
とから構成される。第2のトラック横断パルス発生器3
1は比較器によって構成される。
【0035】ここでは第2のトラック横断パルス発生器
31の動作について説明する。第2のトラック横断パル
ス発生器31はトラッキングエラー信号と基準信号を比
較してパルス信号を発生する。トラッキングエラー信号
にはRF信号のピット信号成分はほとんど混入していな
いので、比較器によって正確な2値化が可能である。シ
ーク開始時はスイッチ32によって第2のトラック横断
パルス発生器31からの出力を選択しておき、光ピック
アップが移動中は、コントローラ15が例えば速度検出
値をモニタしておき、移動速度が低速の場合は切り換え
スイッチ32によって第2のトラック横断パルス発生器
31からの出力を選択し、光ピックアップの移動速度が
高速の場合は第1のトラック横断パルス発生器30から
の出力を選択する。
【0036】このようにして、光ピックアップの移動速
度に応じてトラック横断パルス発生器を選択することに
よって、光ピックアップの移動速度にかかわらず正確な
トラック横断パルスを得ることが可能となり、正確なト
ラックカウントおよび正確な速度検出が可能となる。
【0037】また、コントローラ15による切り換えス
イッチ32の切り換えは、速度検出値を用いなくとも速
度指令値をモニタすることによっても同様の動作が可能
である。
【0038】以上に述べたトラック横断パルスを用い
て、光ピックアップ3が移動中はトラックカウンタ26
によって移動したトラック数がカウントされていき、そ
のカウント値に応じて目標速度発生部27より速度指令
値が出力される。
【0039】一方、実際の光ピックアップの移動速度は
速度検出部22で検出する。速度検出部22では、トラ
ック横断パルスの周期をタイマカウンタ等によって構成
される周期検出部23にて計測し、この周期に応じて速
度変換部24にて速度検出値を検出する。そして、速度
検出値と速度指令値とを比較器28で差をとり、その結
果を駆動アンプ29によって増幅してピックアップ3を
駆動する。
【0040】すなわち、速度指令値と速度検出値の差が
ゼロになるように光ピックアップの駆動信号を送出し、
光スポットの移動制御を行っている。シーク制御中にお
いては、目標速度発生部27は目標トラックまでの距離
に応じて速度指令値を出力する。
【0041】図2に本発明の第2の実施例におけるシー
ク制御部のブロック図を、図3に光ピックアップ駆動信
号の波形例に示す。図2において、33はキック電圧発
生器34はスイッチである。
【0042】以上のように構成される本発明の一実施例
における速度検出部のブロック図の動作について図2と
図3を用いて以下説明する。シーク動作開始時はコント
ローラ15によってスイッチ34をキック電圧発生器3
3側に閉じておく。シーク動作が開始されると、キック
電圧発生器33から図3に示すようなキック電圧が駆動
アンプ29に印加され、光ピックアップ3が移動を開始
し、トラック横断パルスが発生する。移動速度が遅い時
にはチャタリングが発生しやすいがキック電圧が印加さ
れ続けることによって移動速度が増していき、チャタリ
ングが発生しなくなる。
【0043】コントローラ15はトラックカウンタ26
の出力をモニタしておき、数トラック移動したところで
スイッチ34を比較器28側に閉じて速度制御をオンと
し、以後光ピックアップ3の速度制御が開始される。以
下、本発明の第1の実施例と同様に動作を行う。
【0044】このような構成によって、光ピックアップ
3の移動開始直後の移動速度が遅い時にトラック横断パ
ルスにチャタリングが発生しても、キック電圧発生器3
3によって光ピックアップが速度検出値にかかわらず強
制的に駆動されており、適当な速度まで加速された後に
速度制御を開始するので、光ピックアップが安定に速度
制御を開始することができる。
【0045】図4に本発明の第3の実施例におけるシー
ク制御部のブロック図を示す。図4において、35は速
度判定器、36はスイッチである。以上のように構成さ
れる本発明の第3の実施例における速度検出部のブロッ
ク図について以下説明する。
【0046】まずコントローラ15からの目標セクタ信
号をうけて、移動トラック数演算部25において現在の
セクタアドレス信号をもとに現在のトラックから目標セ
クタが位置する目標トラックまでのトラック数を演算に
よって求め、移動トラック数指令信号を出力する。次に
移動トラック数指令信号をトラックカウンタ26に初期
設定する。
【0047】一方、実際の光ピックアップの移動速度に
ついては、RF信号をトラック横断パルス発生部21に
よってパルス化したトラック横断パルス信号を用いて、
実際の光スポットの移動速度を速度検出部22で検出す
る。速度検出部22では、トラック横断パルスの周期を
タイマカウンタ等によって構成される周期検出部23に
て計測し、この周期に応じて速度変換部24にて速度検
出値を検出する。そして、速度検出値と速度指令値とを
比較器28で差をとり、その結果を駆動アンプ29によ
って増幅してピックアップ3を駆動する。
【0048】すなわち、速度指令値と速度検出値の差が
ゼロになるように光ピックアップの駆動信号を送出し、
光スポットの移動制御を行っている。
【0049】シーク制御中においては、目標速度発生部
27は目標トラックまでの距離に応じて速度指令値を出
力する。速度判定器35は速度検出値と速度指令値を比
較し、速度検出値の信頼性を判定し、判定信号を出力す
る。
【0050】図5に速度判定器の構成ブロック図を示
す。図5において、37は第1比較器、38は第2比較
器である。
【0051】以下、図5を用いて速度判定器の動作を説
明する。速度検出値と速度指令値が第1比較器37に入
力される。第1比較器37は、例えば除算器によって構
成されており、速度指令値と速度検出値の比を算出して
出力する。第2比較器38は、例えばコンパレータによ
って構成されており、第1比較器の出力が所定の範囲内
の値の場合はHを出力するような構成になっている。こ
の速度判定信号がHの場合はスイッチ36がオンとな
り、速度差が駆動アンプ31に入力され、駆動信号が発
生する。判定信号がLの時はスイッチ36がオフとな
り、駆動信号がミュートされる。以上の動作を図6を用
いて説明する。
【0052】図6にシーク中のトラック横断パルス、速
度検出値、速度指令値、判定信号および駆動信号の波形
例を示す。ここでは、ピックアップの移動速度を一定速
度に制御する際の各波形を示している。速度検出値はト
ラック横断パルスが発生する度に検出されるため、図6
のように凸凹の波形となり、トラック横断パルスにチャ
タリングが生じた際に、その短いパルス幅に反応して速
度指令値に対して大きな速度検出値になっている。判定
信号は、これまでに述べたように速度指令値に対して速
度検出値が所定の範囲を超えた場合にLとなるので、ち
ょうどチャタリングによって大きな速度検出値が生じた
際に駆動信号が零となる。また、トラック横断パルスの
欠落によって速度検出値の誤差が大きくなった場合にも
同様の動作を行う。
【0053】このように、トラック横断パルスのチャタ
リングやディスクの傷によるトラック横断パルスの欠落
等が発生した場合に速度指令値に対して速度検出値が異
常な値を示すため、その場合は光ピックアップ3に対し
て駆動信号を停止し、光ピックアップの誤制御を防ぐ構
成になっている。この方法によって、トラック横断パル
スのチャタリングやディスクの傷によるトラック横断パ
ルスの欠落等が発生した場合でも安定な速度制御が可能
となる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、光ピックアップに移動
速度によらずチャタリングの発生しにくい安定なトラッ
ク横断パルス信号を生成することができ、またチャタリ
ングが発生した場合でもそれによって得られた速度検出
値を無効とする構成によって高精度の速度検出が可能と
なる。またシーク開始時は速度検出値によらず光ピック
アップを駆動し、適当な速度まで加速された後に速度制
御を開始する構成によって、ディスク装置の光ピックア
ップの速度制御を高精度に行うことができ、安定でかつ
高速アクセスが可能な優れたディスク装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるシーク制御部の
ブロック図
【図2】本発明の第2の実施例におけるシーク制御部の
ブロック図
【図3】本発明の第2の実施例における光ピックアップ
駆動信号の波形例を示す図
【図4】本発明の第3の実施例におけるシーク制御部の
ブロック図
【図5】本発明の第3の実施例における速度判定器の構
成ブロック図
【図6】本発明の第3の実施例におけるシーク中のトラ
ック横断パルス、速度検出値、速度指令値、判定信号お
よび駆動信号の波形例を示す図
【図7】従来のCD−ROM駆動装置の構成ブロック図
【図8】従来のCD−ROM装置におけるトラック横断
パルス信号の生成回路を示す図
【図9】従来のCD−ROM装置におけるトラック横断
パルス信号の生成原理を示す図
【図10】従来のシーク制御部のブロック図
【図11】光ピックアップの移動速度が比較的遅い場合
のトラック横断パルス発生部における波形を示す図
【符号の説明】
3 光ピックアップ 15 コントローラ 21 トラック横断パルス発生部 22 速度検出部 23 周期検出部 24 速度変換部 25 移動トラック数演算部 26 トラックカウンタ 27 目標速度発生部 28 比較器 29 駆動アンプ 30 第1のトラック横断パルス発生器 31 第2のトラック横断パルス発生器 32 切り換えスイッチ 33 キック電圧発生器 34 スイッチ 35 速度判定器 36 スイッチ 37 第1比較器 38 第2比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 権藤 浩之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクの半径方向に移動可動で前記ディ
    スクのトラックに記録されている情報信号を読み取るピ
    ックアップと、前記ピックアップが移動中に前記ピック
    アップから出力される情報信号のエンベロープ成分から
    トラック横断パルスを検出して出力する第1のトラック
    横断パルス検出手段と、前記ピックアップから出力され
    るトラッキングエラー信号からトラック横断パルスを検
    出して出力する第2のトラック横断パルス検出手段と、
    前記2つのトラック横断パルス検出手段からの出力を選
    択して出力する切り換え手段と、ピックアップが移動中
    にトラック横断パルスの周期を検出して速度値に変換し
    て出力する速度変換手段と、前記ピックアップに対する
    速度指令値を発生する速度指令値発生手段と、前記ピッ
    クアップを駆動するためのピックアップ駆動手段と、前
    記ピックアップの移動速度に応じて前記2つのトラック
    横断パルス検出手段からの出力を前記切り換え手段によ
    って選択するとともに、前記速度変換手段によって速度
    値を検出し、前記速度値と前記速度指令値とに基づいて
    前記ピックアップの移動速度を制御するシーク制御手段
    を備えることを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】ディスクの半径方向に移動可能で前記ディ
    スクのトラックに記録されている情報信号を読み取るピ
    ックアップと、前記ピックアップが移動中に前記ピック
    アップの移動速度を検出する速度検出手段と、前記ピッ
    クアップに対する速度指令値を発生する速度指令値発生
    手段と、ピックアップを駆動させるためのピックアップ
    駆動手段と、前記速度検出値と前記速度指令値とに基づ
    いて前記ピックアップの移動速度を制御するシーク制御
    手段と、前記ピックアップ駆動手段の出力をミュートす
    るミュート手段と、前記速度検出値と前記速度指令値の
    差または比が所定の範囲内にあるか否かを検出して前記
    ミュート手段の動作をオン/オフする判定信号を出力す
    る速度判定手段を備えることを特徴とするディスク装
    置。
  3. 【請求項3】ディスクの半径方向に移動可能で前記ディ
    スクのトラックに記録されている情報信号を読み取るピ
    ックアップと、前記ピックアップが移動中に前記ピック
    アップの移動速度を検出する速度検出手段と、前記ピッ
    クアップに対する速度指令値を発生する速度指令値発生
    手段と、前記速度検出値と前記速度指令値と差に基づい
    て前記ピックアップの移動速度を制御するシーク制御手
    段と、キック電圧発生手段とを備え、シーク動作開始直
    後から所定の時点までは前記キック電圧発生手段によっ
    て強制的に前記ピックアップを移動させ、その後はシー
    ク制御手段による速度制御を行うことを特徴とするディ
    スク装置。
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