JPH08124314A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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Publication number
JPH08124314A
JPH08124314A JP25642994A JP25642994A JPH08124314A JP H08124314 A JPH08124314 A JP H08124314A JP 25642994 A JP25642994 A JP 25642994A JP 25642994 A JP25642994 A JP 25642994A JP H08124314 A JPH08124314 A JP H08124314A
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JP
Japan
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optical disk
zone
track
rotation
signal
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Application number
JP25642994A
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English (en)
Inventor
Osamu Inoue
修 井上
Yasuhide Konishi
康英 小西
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤シーク発生等の時にも、速やかにシークし
ているトラックの属するゾーンを判別して、作業効率を
向上させる。 【構成】 光ディスクから読み取った読取信号を、AG
Cアンプ51,微分アンプ52,信号整形部53によっ
て波形整形した後、SM検出部54は整形された読取信
号の中からセクタフォーマットの先頭を示すセクタマー
クを識別する。CPU50は光ディスクの1回転毎に入
力するインデックスパルスの間に、SM検出部54がセ
クタマークを識別した回数をカウントして、トラック1
周分のセクタ数が分る。そのセクタ数はゾーンによって
互いに異なるから、CPU50は直ちに現在シークして
いるトラックの属するゾーンを判別することが出来る。
セクタマークの代りに、セクタフォーマットの先頭部分
に予め記録されているID部を識別してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はMCAV方式の光ディ
スク装置に関し、特にトラック群を複数のゾーンに分割
して光ディスクを一定速度で回転しながら各ゾーン毎に
異なる周波数の記録/再生クロックを用いる光ディスク
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば追記型または消去可能型の(広義
の)光ディスクを記録媒体として用い、レーザ光等によ
り情報の記録/再生(記録又は再生)を行う光ディスク
装置は、光ディスクの半径方向に直線移動する光ヘッド
により光を照射して目的とするトラックをシークし、情
報を記録又は再生するようになっている。
【0003】このような光ディスク装置には、光ディス
クの回転数と記録/再生クロック(以下単に「クロッ
ク」ともいう)の周波数を一定にしたCAV(Constan
tAngular Verocity)方式のものと、クロック周波数を
一定にしたままで、記録/再生を行うトラックの半径に
反比例した回転数で光ディスクを駆動するCLV(Con
stant Linear Verocity)方式のものとがある。
【0004】CAV方式によれば構成が簡単であるが、
外周側のトラックになるほど記録密度が低下するため記
録可能な情報量が少ない。CLV方式によれば全トラッ
クにわたって記録密度が一定であるから、記録可能な情
報量がCAV方式に比べて1.5倍以上(2倍未満)に
増加するが、構成がやや複雑になってコストアップする
ことと、ランダムアクセスが困難であるという問題があ
る。
【0005】現在は高密度記録による情報量のアップす
なわち容量アップが強く要求されており、そのために多
少のコストアップは問題にならないが、ランダムアクセ
スが困難であることは、極く一部の目的を除いて情報処
理機器として致命的な欠陥である。そのため、例えば特
開昭59−167874号公報等に示されたような両者
の特徴を兼備したMCAV(Modified CAV)方式の
光ディスク装置が主流になりつつある。
【0006】図14と図15はMCAV方式とCAV方
式の光ディスクを比較して示す図であり、図14はMC
AV方式の光ディスクの、図15はCAV方式の光ディ
スクのそれぞれ一例を示している。図15に示したCA
V方式の光ディスク8は、トラック80を含む全トラッ
クが最内周のトラックの記録密度によって決定された同
数(図では8個)のセクタ81に分割されている。
【0007】図14に示したMCAV方式の光ディスク
1は、トラック群をそれぞれの半径に応じて複数(図で
は5個)のゾーン82に分割し、最内周のゾーンのトラ
ック80aのセクタ数はCAV方式の光ディスクと同様
に8個であるが、外周になるに従って各ゾーン毎にその
半径に略比例してセクタ数が増えてゆき、最外周のゾー
ンのトラック80bのセクタ数は12個になるから、光
ディスクのサイズが同じであっても総セクタ数すなわち
容量が大きくなっている。
【0008】MCAV方式の光ディスクを用いる光ディ
スク装置には、各ゾーン毎に光ディスクの回転数を(内
周のゾーンでは上げ、外周のゾーンでは下げるように)
変化させて、記録/再生のためのクロック周波数を一定
に保つZCAV(Zone CAV)方式の装置と、光ディ
スクの回転数を一定に保ったまま、各ゾーン毎にクロッ
ク周波数を(内周のゾーンでは低く、外周のゾーンでは
高くなるように)変化させる装置(以下Zone Constan
t Freguencyすなわち「ZC方式」という)とがある。
【0009】前者のZCAV方式によれば、情報の記録
/再生に当ってノイズ等に対する安定度の余裕が大きい
という利点があるが、異なるゾーンのトラックをシーク
する時に光ディスクの回転数をモータによって機械的に
切換えるため、情報処理のスピードに比べて大幅な遅れ
を生じるという欠点がある。情報の記録/再生を行う度
に最内周部及び最外周部の各複数のトラックにそれぞれ
記録されているファイル管理テーブルのいずれかを読出
して参照するため、遅れの影響が問題になる。
【0010】一方、後者のZCF方式によれば、ZCA
V方式に比べてノイズ等に対する安定度の余裕がやや小
さくなるとしても、異なるゾーンのトラックをシークす
る時のクロック周波数の切換えが電子的に行われるた
め、異なるゾーン間のトラックシークが何回行われても
遅れが全く問題にならないから、光ディスク装置として
のアクセスが速く、作業効率が高いという利点がある。
【0011】しかしながら、ZCAV方式,ZCF方式
のいずれの方式による光ディスク装置も、MCAV方式
の光ディスクを用いる限り、ゾーンの境界を越えた誤シ
ークが発生すると、回転数又はクロック周波数を切換え
るまでは、トラックやセクタのアドレスを示すデータす
ら読取れないという問題がある。
【0012】特にファイル管理データを読出した後で、
該管理データによって判明した目標とするトラックをシ
ークする際には、いくつかのゾーンを横切って行く場合
が多いため、現在シークしているトラックがどのゾーン
に属しているのか、あるいは目標とするトラックがまだ
先にあるのか、過ぎて了ったのかが分らなくなることが
ある。
【0013】このような場合のリカバリとして、従来は
2種類の方法が行われていた。第1の方法は、予め設定
されたホームポジションに一度戻って、その後再び目標
トラックに向ってシークし直すものである。第2の方法
は、ZCAV方式であればモータ回転数を、ZCF方式
であればクロック周波数をそれぞれ順に切換えてゆき、
現在シーク中のトラックがどのゾーンに属しているかを
読取った後、再び目標トラックをシークし直すものであ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
方法は現在シークしているトラックから戻ってホームポ
ジションをシークし、ホームポジションであることを確
認してから、再び目標トラックをシークし直すため、多
大の時間がかかるという問題があり、作業効率を著るし
く損うものであるから実用上好ましくない。
【0015】第2の方法はモータ回転数又はクロック周
波数を順に切換えながら現在シークしているトラックの
属するゾーンに一致するものを探して、アドレスを読取
ってから目標トラックをシークし直すため、分割したゾ
ーンの数が増大するほど切換える回数が増えて一致する
までの時間が長くなる。それでも、ZCF方式であれば
ZCAV方式に比べて短時間に一致するクロック周波数
を探すことが出来るが、ZCAV方式では多大の時間を
要することは明らかである。
【0016】そのため、例えば特開平2−149992
号公報に示されたように、シークしているトラックのア
ドレスが読取れない場合は光ヘッドの位置の誤差分だけ
光ヘッドを移動する提案や、特開平3−40221号公
報に示されたように、ゾーン毎にミラー等による特定の
パターンを設けて検出する提案があったが、前者は光ヘ
ッドの位置の誤差分が分っているならアドレスを読取ら
ずに移動出来る訳であり、後者の提案は特殊な光ディス
クを必要とし、規格化された一般的な光ディスクでない
から採用が困難である。
【0017】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、ゾーンの境界を越えた誤シークが発生した時に
も、速やかにシークしているトラックの属するゾーンを
検出して正しいシークに戻し、作業効率を向上させるこ
とを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、半導体レーザからの光束を予め設定した
一定速度で回転する光ディスク上に集光して情報の記録
又は再生を行う光ディスク装置であって、光ディスク上
の半径に応じて複数のゾーンに分割されたトラック群に
対し、各ゾーン毎に異なる周波数の記録再生クロックを
用いる光ディスク装置において、光ディスクの1回転を
検出するディスク回転検出手段と、光ディスクからの反
射光を検出して光ディスク上の各トラック毎のセクタフ
ォーマットの先頭を示すセクタマークを識別するセクタ
マーク識別手段、或いはセクタフォーマットの先頭部分
に予め記録されているID部を識別するID部識別手段
と、該いずれかの識別手段による識別結果とディスク回
転検出手段による検出結果とから現在識別しているトラ
ックの1回転当りのセクタ数を検出して、該トラックの
属するゾーンを判別するゾーン判別手段とを設けたもの
である。
【0019】上記の光ディスク装置において、ゾーン判
別手段がトラックの属するゾーンを判別している期間だ
け、光ディスクを予め設定した一定速度より速い速度で
回転させる回転速度変更手段を設けるとよい。該回転速
度変更手段が光ディスクを速い速度で回転させている時
に、セクタマーク識別手段又はID部識別手段がそれぞ
れセクタマーク又はID部を識別するための識別レベル
を変更するレベル変更手段を設けてもよく、それぞれの
信号帯域を変更する信号帯域変更手段を設けてもよい。
【0020】
【作用】上記のように構成した光ディスク装置は、セク
タマーク識別手段又はID部識別手段が、シークしてい
るトラックのセクタフォーマットの先頭を示すセクタマ
ーク又はセクタフォーマットの先頭部分に予め記録され
てID部をそれぞれ識別し、一方、ディスク回転検出手
段が光ディスクの1回転を検出する。ゾーン判別手段は
いずれかの識別手段による識別結果と、ディスク回転検
出手段による検出結果とにより、シークしているトラッ
クの1回転当りのセクタ数を検出して、各ゾーン毎にセ
クタ数が決っているから、容易にトラックの属するゾー
ンを判別することが出来る。
【0021】回転速度変更手段は、ゾーン判別手段がト
ラックの属するゾーンを判別している期間だけ、光ディ
スクを予め設定した一定速度より速い速度で回転させる
から、ゾーンの判別に要する時間をそれだけ短縮するこ
とが出来る。そのように光ディスクの回転数を上げて
も、それぞれ規格化されている識別し易いパターンのセ
クタマークも、特定の構成を有するID部も、一般のデ
ータを読取るのと異なり、誤識別の恐れが殆んどない。
【0022】さらに、回転速度変更手段が光ディスクの
回転数を上げている間、レベル変更手段あるいは信号帯
域変更手段は、セクタマーク識別手段又はID部識別手
段がそれぞれセクタマーク又はID部を識別するための
識別レベルあるいは信号帯域をそれぞれ変更するから、
ノイズ等による誤識別に対する安全性を更に高めること
が出来る。
【0023】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。なお、以下の説明において、シーク又は
識別あるいは読み取っているトラックを「オントラッ
ク」といい、或るトラックをシーク又は識別あるいは読
み取ることを「トラックオンする」という。
【0024】この発明の実施例に使用する図14に示し
たMCAV方式の光ディスク1は、消去可能型の光磁気
ディスクからなり、図13に示すように、FAT(ファ
イル管理テーブル)或いは誤記録を生じる欠陥セクタと
その代替セクタのアドレス等、情報の記録/再生に必要
な管理データを記録するCTL(コントロール)ゾーン
と、情報それ自体を記録するための10個のゾーン(ゾ
ーン0〜ゾーン9)とに分割されている。
【0025】図13に示した光ディスク1において、C
TLゾーン及びゾーン0乃至ゾーン9の各ゾーンに属す
る各トラックは、それぞれのゾーンの半径に略比例し
て、Nct及びN0,N1〜N9個のセクタからなってい
る。光ディスク装置は、光ディスク1の回転数を一定に
保ったまま各ゾーン毎に記録/再生のためのクロック周
波数を変化させるZCF方式を採用しているから、各ゾ
ーン毎のクロック周波数はそれぞれ属するトラックのセ
クタ数Nct,N0〜N9に比例したfct,f0〜f9に
設定されている。
【0026】
【表1】
【0027】表1は、CTLゾーンを除いたゾーン番号
iのゾーンのセクタ数Niと、光ディスク1を3000
rpmで回転させた時のクロック周波数fiにより定ま
るデータの転送ルート(Mb/s)の一例を示す表であ
る。
【0028】図2は、この発明の第1実施例である光デ
ィスク装置の主要部を示す概略構成図である。図2に示
した光ディスク装置100は、光ディスク1を回転駆動
するスピンドルモータ(以下単に「モータ」という)2
と、図示しないリニアモータによって光ディスク1の半
径方向に直線往復駆動される光ヘッド部3とからなる機
構系と、光ディスク装置100全体の制御とデータ処理
を行う制御/処理部5を中心として各種のサーボ制御回
路,データ演算回路等からなる電気系とによって構成さ
れている。
【0029】光ヘッド部3は、半導体レーザであるLD
(レーザダイオード)10が出力するレーザビームの光
路上に配置された各種のビームスプリッタ,プリズム,
レンズ等からなる光学系と、該光学系によって分割され
たレーザビームを受光して電気信号に変換する4個のP
D(フォトダイオード)からなる受光系とによって構成
されている。
【0030】LD10から出力されたレーザビームは、
先ずカップリングレンズ11により平行ビームに変換さ
れた後、ビームスプリッタ12によって透過光と反射光
とに分割される。分割された反射光は左に進み、集光レ
ンズ14により集光されてパワーモニタ用のモニタPD
15に入射する。透過光は上に進んで、対物レンズ17
により光ディスク1の記録面上にスポットとして結像す
る。
【0031】対物レンズ17はF(フォーカス)アクチ
ュエータ18によって光軸に沿って(図2上で)上下に
高速駆動され、光ディスク1の記録面と光ヘッド部3と
の距離が変動しても確実にスポットを形成する。また、
対物レンズ17はT(トラック)アクチュエータ19に
よって光ディスク1の半径方向すなわち(図2上で)左
右に高速駆動され、光ディスク1の偏芯等によってトラ
ックが左右に移動してもオントラックに対して確実に追
隨(トラッキング)するようになっている。
【0032】記録面上のスポットの光ディスク1による
反射ビームは下に進んで、対物レンズ17により再び平
行ビームに変換された後、ビームスプリッタ12により
反射されて右に進み、集光レンズ21により集光され
る。収斂する反射ビームは、その一部がナイフエッジプ
リズム22の先端をかすめて、2分割PDからなるフォ
ーカスPD23の分割線を挾んだ両側のPD23a,P
D23bにそれぞれ入射する。
【0033】反射ビームのうち、ナイフエッジプリズム
22の斜面によって下方に反射された他の一部は、偏光
ビームスプリッタ25によって互いに偏光面が直交する
透過成分光と反射成分光とに分割され、透過成分光はM
O−PD26に入射し、反射成分光は2分割PDからな
るトラックPD27の分割線を挾んだ両側のPD27
a,PD27bにそれぞれ入射する。
【0034】光ディスク1を回転駆動するスピンドルモ
ータであるモータ2は、その回転を制御するモータコン
トローラ30によって予め設定された定常回転数、例え
ば3000rpm(毎分回転数)で回転し、その1回転
毎にモータ2によって定まる回転状態を示す複数のパル
スをモータコントローラ30とパルス形成回路31に出
力する。
【0035】電気系を構成するサーボ制御回路の1つで
あるモータコントローラ30は、後述する制御/処理部
5のCPUから出力されるモータ速度信号に応じてモー
タ2を静止又は定速回転させ、回転中はモータ2から出
力される回転状態を示すパルスを入力して、定常回転数
を正しく維持するようにサーボ制御する。ディスク回転
検出手段であるパルス形成回路31はモータ2から入力
するパルスを分周して、1回転毎に1個のインデックス
パルスを制御/処理部5に出力する。
【0036】LD10のパワー(出力光量)のサーボ制
御回路はLDコントローラ33,LDドライバ34から
なり、LDコントローラ33は制御/処理部5から入力
する光量指示信号と、モニタPD15から入力する光量
モニタ信号とに応じてサーボ制御された光量信号をLD
ドライバ34に出力し、LDドライバ34は入力する光
量信号に応じた駆動電流をLD10に出力してLD10
を発光させる。光量指示信号は書込モードの時には強い
光量、読取モードの時には弱い光量でそれぞれ発光する
ように指示する。
【0037】光ディスク1上のスポットのフォーカスの
サーボ制御回路はフォーカスコントローラ36,フォー
カスドライバ37からなる。フォーカスPD23の2分
割されたPD23a,PD23bの出力は、それぞれフ
ォーカスコントローラ36に入力して差をとられ、その
差信号がフォーカス制御信号としてフォーカスドライバ
37に出力される。
【0038】フォーカスドライバ37は、入力するフォ
ーカス制御信号の正負に応じてFアクチュエータ18に
流れる電流を増減あるいは反転することにより、対物レ
ンズ17を光軸に沿って前後させ、スポットが光ディス
ク1の記録面上に正しく結像するようにサーボ制御す
る。
【0039】光ディスク1上のスポットのトラッキング
のサーボ制御回路はトラックコントローラ39,トラッ
クドライバ40からなる。トラックPD27の2分割さ
れたPD27a,PD27bの出力は、それぞれトラッ
クコントローラ39に入力して差をとられ、その差信号
がトラック制御信号としてトラックドライバ40に出力
される。
【0040】トラックドライバ40は、入力するトラッ
ク制御信号の正負に応じてTアクチュエータ19に流れ
る電流を増減あるいは反転することにより、対物レンズ
17を図上で左右に微動させ、スポットが光ディスク1
のオントラックに正しく追従するようにサーボ制御す
る。
【0041】トラックPD27の2分割されたPD27
a,PD27bの出力の差信号はトラック制御信号にな
ったが、その和信号は偏光ビームスプリッタ25からト
ラックPD27に入射する反射成分光の光量に比例して
いる。一方、透過成分光はMO−PD26に入射し、光
磁気ディスクの場合には、LD10が出力するレーザビ
ームの偏光方向が光ディスク1で反射する時にわずかに
右旋回するか左旋回するかによって「1」か「0」かを
読み取るようになっている。
【0042】したがって、例えはLD10が出力するレ
ーザビームの偏光方向を紙面に対して45°傾けておけ
ば、偏光ビームスプリッタ25により紙面に平行な成分
と垂直な成分とに分割された透過成分光と反射成分光と
を比較して、いずれが大きいかによって「1」か「0」
かを読み取ることが出来る。
【0043】すなわち、それぞれアナログの加算回路4
2と減算回路43とからなる信号読取回路において、加
算回路42は2分割されたPD27a,PD27bの出
力をそれぞれ入力して加算することにより、トラックP
D27に入射する全光量である反射成分光信号を減算回
路43の一方の入力端子に出力する。減算回路43はそ
の反射成分光信号と、MO−PD26から他の入力端子
に入力する透過成分光信号との差をとって、その差信号
であるデータの読取信号を制御/処理部5に出力する。
【0044】図3は規格化されたセクタフォーマットの
構成の一例を示す図であり、図3の(A)は725B
(Byte)の1個のセクタ全体、同図の(B)は1個
のSM(セクタマーク)、同図の(C)は1個のID+
CRC部のそれぞれ構成を示している。
【0045】図3の(A)に示した725B長のセクタ
は、予め書き込まれている52B長のID部と、ID部
との間に6B長のギャップを介して書き込まれる654
B長のデータ領域と、次のセクタの先頭を示すSMとの
間に設けるPA1及び12B長のバッファとからなって
いる。なお、バイト長の記入していない部分はそれぞれ
1B長である。
【0046】図3の(B)に示した5B長のSMは、セ
クタの先頭に予め書き込まれているID部の更に先頭に
設けられており、ID部の他のセクション及びデータ領
域に書き込まれる情報等と明らかに識別出来るように、
0(ハイ)と1(ロー)がそれぞれ長く連続する特異な
構成になっている。なお、2Tが1b(ビット)に相当
する長さであり、5B長は40bすなわち80Tになっ
ている。最後の10T長の部分は(000001001
0)である。
【0047】図3の(C)に示した5B長のID+CR
C部は、2B長のトラック番号と1B長のセクタ番号と
からなるIDデータと、2B長のCRC(Cyclic Red
un-dancy Check code :巡回冗長符号)とからなって
いる。IDデータは目標とするセクタを見出すために極
めて重要なアドレスであるから、ID部の中に3個同じ
ID+CRC部を設けて、読み落しを防止するようにな
っている。
【0048】図1は、図2に示した光ディスク装置10
0の制御/処理部5の構成の一例を示す回路図である。
図1に示した制御/処理部5は、制御とデータ処理の中
心であるCPU50と、読取信号を処理して各セクタに
記録されているセクタフォーマットの先頭を示す図3の
(B)に示したSM(セクタマーク)を検出するための
処理回路をそれぞれ構成するAGCアンプ51,微分ア
ンプ52,信号整形部53,SM検出部54と、D/A
コンバータ(DAC)55とから構成されている。
【0049】初段のAGCアンプ51は、入力する読取
信号のレベルが各ゾーンのクロック周波数又は転送レー
トによって変動するので、そのレベル或いは振幅を或る
程度揃えて微分アンプ52に出力し、微分アンプ52は
入力する読取信号を微分して信号整形部53に出力す
る。信号整形部53は入力する読取信号の微分波形をC
PU50からD/Aコンバータ55を介して入力する識
別レベルに応じてパルス変換する等の処理を行って、波
形整形された読取信号をSM検出部54に出力する。
【0050】セクタマーク識別手段であるSM検出部5
4は、信号整形部53から入力する整形された読取信号
を判定して、セクタマークを検出する度にSM検出信号
をCPU50に出力する。ゾーン判別手段であるCPU
50は、パルス形成回路31から入力するインデックス
パルスの1周期、すなわち光ディスク1が1回転する間
に入力するSM検出信号をカウントして、オントラック
の属するゾーンを判別する。
【0051】図4は、図1に示した信号整形部53の構
成の一例を示す回路図であり、図5は制御/処理部5の
各部信号の一例を示す波形図である。図4に示した信号
整形部53はヘッドアンプ60と、その2個の入力端子
をそれぞれ抵抗Rを介してバイアス電圧にプルアップす
るバイアス電源61と、2個のコンパレータ62,63
及びRS−FF(フリップフロップ回路)64とにより
構成されている。
【0052】図5の(A)はAGCアンプ51が出力す
る振幅が揃えられた読取信号を示し、同図の(B)は微
分アンプ52がAGCアンプ51から入力する読取信号
を微分して出力する微分波形を示している。微分された
読取信号は信号整形部53のヘッドアンプ60のバイア
ス電源61によってプルアップされた2個の入力端子の
うちの+端子に入力し、ヘッドアンプ60は図5の
(B)に示した波形の信号をコンパレータ62に出力す
ると共に、その波形と極性の反転した(図示しない)信
号をコンパレータ63に出力する。
【0053】コンパレータ62,63は、それぞれの+
入力端子にヘッドアンプ60から互いに極性反転した信
号を入力し、−入力端子にはCPU50(図1)からの
識別レベルをD/Aコンバータ55を介して入力する。
従って、コンパレータ62は図5の(B)に示した微分
波形が正の識別レベル以上になった時に、同図の(C)
に示すパルス信号をRS−FF64のS端子に出力し、
コンパレータ63は微分波形が負の識別レベル以下にな
った時に、同図の(D)に示すパルス信号をRS−FF
64のR端子に出力する。
【0054】RS−FF64は、S端子に入力する信号
の立上りで出力端子Qのレベルをハイ(セット)にし、
R端子に入力する信号の立上りで出力端子Qのレベルを
ロー(リセット)にするから、信号整形部53は図5の
(E)に示すような波形の信号を出力する。その出力信
号は、減算回路43(図2)から入力する読取信号を波
形整形したものに他ならない。
【0055】図6は、CPU50がゾーンを判別するル
ーチンの一例をサブルーチン型式で示すフロー図であ
る。図6に示したゾーン判別のサブルーチンがスタート
すると、先ずステップ1でインデックスパルスの入力を
待機し、インデックスパルスが入力するとステップ2に
進んで、カウンタの内容をクリアしてステップ3に進
む。
【0056】ステップ3ではSM検出信号の入力を待機
し、SM検出信号が入力するとステップ4でカウンタの
内容nをインクリメントしてステップ5に進む。ステッ
プ5でインデックスパルスが入力しているか否かを判定
し、否ならばステップ3に戻ってSM検出信号の入力を
待機し、インデックスパルスが入力していればステップ
6に進む。
【0057】ステップ6ではカウンタの内容nを読み取
って、nすなわちオントラックの1周上のセクタ数Ni
からオントラックの属するゾーンiを判別する。表1に
示した例の場合、n=32であればオントラックの属す
るゾーンはゾーン1であり、n=36であればゾーン
3、n=48であればゾーン9であるとそれぞれ判別し
てリターンする。
【0058】SM(セクタマーク)は図3の(B)に示
したように、0又は1の信号がそれぞれ規則的に長く連
続する特異な構成を有しているから、相当異なったクロ
ック周波数又は転送レートで入力して来ても、SM検出
部54は間違いなくSMを検出することが出来る。
【0059】したがって、この発明によれば、或るゾー
ンのトラックをシークしている時に誤まって隣接するゾ
ーンに入って了ったような誤シークが発生しても、目標
とするトラックをシークするために先ずそのトラックが
属するゾーンに到達しようとしている時も、現在トラッ
クオンしているトラックの属するゾーンを直ちに判別し
て、もとへ戻るか先に進むかを決定することが可能にな
る。
【0060】また、ゾーンを判別している時に、例えば
3000rpmの定常回転数のままであってもよいが、
上記の理由から、最も転送レートが大きくなる光ディス
ク1の最外周ゾーン(例えばゾーン9)のSMを判別出
来ることを上限としてモータの回転数をアップすること
により、より短時間にゾーンを判別することも可能にな
る。
【0061】すなわち、ゾーン判別手段であるCPU5
0がゾーンを判別している期間だけ、回転速度変更手段
でもあるCPU50はモータ速度信号を定常回転数より
速いゾーン判別回転数に切換えればよい。図7は、この
ような場合のCPU50のルーチンの一例を示すフロー
図である。
【0062】図7に示したモータ回転数を上げてゾーン
を判別するルーチンがスタートすると、ステップ10で
モータ速度信号を切換えてモータの回転数をアップさ
せ、ステップ11で図6に示したサブルーチンにジャン
プしてオントラックのゾーン判別を行った後、ステップ
12でモータの回転数を定常回転数に復帰させてエンド
になる。
【0063】オントラックのゾーン判別が目標とするゾ
ーンに到達するためのものであれば、図7に示したルー
チンを何回も繰返すより、ステップ11の次にオントラ
ックのゾーンが目標とするゾーンであるか否かを判定す
るステップを設け、目標とするゾーンに到達するまでス
テップ11を繰返して、到達したならばステップ12に
進むようにした方がよい。
【0064】このようにゾーン判別に要する時間を短縮
するためにモータの回転数をアップさせる、例えばゾー
ン判別回転数を定常回転数から30%アップさせて39
00rpmにすると、必然的に転送レートも30%アッ
プし、定常回転数の時にゾーンによって転送レートが
8.7〜13.92Mb/s(表1)の間で変化していたも
のが、11.31〜18.10Mb/sの範囲で変化するよ
うになる。
【0065】そのため、定常回転時にもゾーンによって
減算回路43が出力する読取信号のレベル又は振幅が変
化していたものが、ゾーン判別回転時には更に変化が大
きくなり、特に転送レートが速くなる外周のゾーンでは
一般にレベル又は振幅が低下するから、AGCアンプ5
1,微分アンプ52を通しても波形整形が正しく行われ
ない恐れが出てくる。
【0066】図8はこのような場合のCPU50のルー
チンの一例を示すフロー図である。図8に示したモータ
回転数を上げた時に識別レベルを変更するルーチンがス
タートすると、ステップ20でモータの回転数をゾーン
判別回転数にアップするためにモータ速度信号を切換え
てステップ21に進み、モータの回転数が上っている間
に、レベル変更手段であるCPU50は識別レベル信号
を切換え、D/Aコンバータ55を介して信号整形部5
3に識別レベルを変更する(例えば下げる)ように指示
する。
【0067】ステップ22で図6に示したサブルーチン
にジャンプしてオントラックのゾーン判別を行った後
(必要ならばサブルーチンへのジャンプを繰返して目標
とするゾーンに到達した後)、ステップ23に進んでモ
ータの回転数を定常回転数に、ステップ24で識別レベ
ルを通常のレベルにそれぞれ復帰させるように信号を切
換えてエンドになる。
【0068】図9は、この発明の第2実施例である光デ
ィスク装置の主要部を示す概略構成図であり、図2に示
した第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を
省略する。図9に示した光ディスク装置200が第1実
施例の光ディスク装置100と異なる所は、制御/処理
部5に代えて帯域制御信号を出力する制御/処理部5a
を設けたことであり、その帯域制御信号は加算回路4
2,減算回路43にそれぞれ出力される。
【0069】制御/処理部5aの構成は、図1に示した
制御/処理部5と殆んど同じであるが、図1に2点鎖線
で示したように、信号帯域変更手段であるCPU50が
モータの回転数をゾーン判別回転数にアップしている
間、信号帯域を変更する(高周波域にシフトする)帯域
制御信号を制御/処理部5aの外部の加算回路42,減
算回路43と、内部のAGCアンプ51,微分アンプ5
2とにそれぞれ出力する。
【0070】加算回路42,減算回路43,AGCアン
プ51,微分アンプ52等のアナログ信号系の回路の周
波数帯域を、予め定常回転数とゾーン判別回転数のいず
れのゾーンの転送レートをもカバーするように広く設定
しておくと、ノイズ等を拾って誤信号を発生する確率が
高くなるから、必要かつ十分な帯域に設定しておいて、
ゾーン判別回転数の時にモータの回転数がアップした分
だけその帯域を高周波域にシフトすれば、誤信号の発生
を防止出来る。
【0071】図10は、この第2実施例におけるCPU
50のルーチンの一例を示すフロー図である。図10に
示したモータ回転数を上げた時に信号帯域を変更するル
ーチンがスタートすると、ステップ30でモータの回転
数をゾーン判別回転数にアップするためにモータ速度信
号を切換えてステップ31に進み、モータの回転数が上
っている間に、信号帯域変更手段であるCPU50は帯
域制御信号を切換え、加算回路42等のアナログ信号系
の回路に信号帯域を変更する(高周波域にシフトする)
ように指示する。
【0072】ステップ32で図6に示したサブルーチン
にジャンプしてオントラックのゾーン判別を行った後
(必要ならばサブルーチンへのジャンプを繰返して目標
とするゾーンに到達した後)、ステップ33に進んでモ
ータの回転数を定常回転数に、ステップ34で信号帯域
を通常の信号帯域にそれぞれ復帰させるように信号を切
換えてエンドになる。
【0073】なお特に図示しないが、第2実施例におい
ても第1実施例と同様に、モータの回転数をアップした
時に識別レベルを変更すれば更によいことはいうまでも
ない。その場合のルーチンは、図10に示したフロー図
において、ステップ31の信号帯域変更とステップ34
の信号帯域復帰の各ステップの前又は後に、図8に示し
たステップ21の識別レベル変更とステップ24の識別
レベル復帰の各ステップをそれぞれ挿入すればよい。
【0074】図11は、この発明の第3実施例である光
ディスク装置に用いられる制御/処理部の構成の一例を
示す回路図である。図11に示した制御/処理部6を用
いる光ディスク装置の第3実施例の構成は、図2に示し
た第1実施例の光ディスク装置100と殆んど同じであ
り、制御/処理部5の代りに制御/処理部6を置き換え
るだけであるから、図示及び説明を省略する。
【0075】この制御/処理部6は、図1に示した制御
/処理部5がSM(セクタマーク)を検出してセクタ数
をカウントしたものであるのに対して、各セクタの先頭
部分に予め書き込まれているID部(図3)を検出して
セクタ数をカウントするものであり、光ディスク1の1
回転当りのセクタ数によってオントラックの属するゾー
ンを判定する点は全く同じである。
【0076】制御/処理部6は、図11に示したよう
に、CPU50とその出力する識別レベルを変換するD
/Aコンバータ55、並びにLPF(ローパスフィル
タ)56,コンパレータ57,カウンタ58とにより構
成されている。図12は、制御/処理部6の各部信号の
一例を示す波形図であり、図5に示した制御/処理部5
の波形図に比べて、時間軸は遙かに短縮されている。以
下、図12に示した波形図を参照しながら制御/処理部
6の作用を説明する。
【0077】図12の(A)は減算回路43から入力す
る読取信号の波形を示し、交流成分の振幅が大きく平均
レベルの下っている部分がID部の信号である。図12
の(B)はLPF56の出力波形を示し、LPF56に
よって同図の(A)に示した読取信号の高周波域が遮断
された信号になっている。
【0078】図12の(C)はコンパレータ57の出力
波形を示し、コンパレータ57が同図の(B)に示した
波形の信号を、D/Aコンパレータ55を介してCPU
50から入力する破線で示した識別レベルと比較して、
識別レベルより高い部分をハイ、識別レベル以下の部分
をローとして出力したものであるから、ローの部分すな
わちID部をカウントすることによりセクタ数が得られ
る。
【0079】カウンタ58の作用は、第1及び第2実施
例においてCPU50がソフト的に行っていたルーチン
(図6のステップ1乃至ステップ5)をハード的に行う
ものであり、カウント数nすなわち光ディスク1の1回
転当りのオントラックのセクタ数をCPU50に出力し
て、ゾーンの判別はCPU50が行うようになってい
る。
【0080】図12の(D)はパルス形成回路31から
CPU50とカウンタ58に入力するインデックスパル
スの波形の一例を示し、カウンタ58は図示したインデ
ックスパルスの立下りでリセットされて、同図の(C)
に示した入力信号のカウントを開始する。カウントは入
力信号の立上り又は立下りのいずれでもよい。カウンタ
58は次のインデックスパルスの立上りでカウントを停
止し、そのパルスが立下る前にその内容すなわちカウン
ト数nをCPU50に出力する。
【0081】厳密にいえば、図12の(D)に示したよ
うにインデックスパルスの立上り又は立下りからそれぞ
れ次の立上り又は立下りまでの間が光ディスク1の1回
転に相当するが、インデックスパルスの幅は1回転に要
する時間に比べて極めて短かいから、立下りから次の立
上りまでのカウントでも問題にならない。もし、インデ
ックスパルスの幅の間にカウントすべき入力信号の立上
り又は立下りが入るようなタイミングであれば、カウン
ト数nは必ず1個少なくなるから、表1に示した例の場
合に、CPU50はカウント数nが35又は36ならば
オントラックの属するゾーンはゾーン3であると判別す
ればよい。
【0082】制御/処理部6を用いた第3実施例も第1
実施例と同様に、CPU50がゾーンを判別している期
間だけモータの回転数をアップしてもよく、第1実施例
がSMを検出するのに比べればID部を検出する第3実
施例は遙かに低周波域で信号を処理するから、モータ回
転数をさらに大幅にアップすることが可能になる。ま
た、モータ回転数をアップした時にそのアップ分に応じ
て識別レベルを変更しても、第1実施例と同様な効果が
得られる。
【0083】そのような場合のCPU50のルーチンは
改めて図示しないが、図7及び図8にフロー図として示
した第1実施例のCPU50のルーチンのそれぞれステ
ップ11及びステップ22のゾーン判定のサブルーチン
へのジャンプに代えて、カウンタ58の内容nを入力し
てオントラックのゾーンを判別するステップとするだけ
で、その他のステップは何等変更する必要がない。
【0084】また、低周波域の信号処理であるから第2
実施例の場合ほど顕著な効果はないが、図9に示した光
ディスク装置200の制御/処理部5aの代りに、制御
/処理部6において2点鎖線で示したようにCPU50
が帯域制御信号を内部のLPF56と外部(の加算回路
42,減算回路43)に出力するようにした制御/処理
部を設けてもよい。その場合のCPU50のルーチン
は、図10に示したルーチンのステップ32を、図7の
ステップ11及び図8のステップ22の時と同様なステ
ップに置き換えるだけでよい。
【0085】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明による光デ
ィスク装置は、ゾーンの境界を越えた誤シークが発生し
た時にも速やかにシークしているトラックの属するゾー
ンを判別して正しいシークに戻すことが出来、作業効率
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による制御/処理部の構成の一例を示
す回路図である。
【図2】図1に示した制御/処理部を用いた光ディスク
装置の第1実施例の主要部を示す概略構成図である。
【図3】この発明に用いる光ディスクのセクタフォーマ
ットの一例を示す図である。
【図4】図1に示した信号整形部の構成の一例を示す回
路図である。
【図5】図1に示した制御/処理部の各部信号の一例を
示す波形図である。
【図6】図1に示したCPUがゾーンを判別するサブル
ーチンの一例を示すフロー図である。
【図7】図6に示したサブルーチンを使用するCPUの
ルーチンの一例を示すフロー図である。
【図8】図6に示したサブルーチンを使用するCPUの
ルーチンの他の一例を示すフロー図である。
【図9】この発明の第2実施例である光ディスク装置の
主要部を示す概略構成図である。
【図10】図9に示した第2実施例のCPUのルーチン
の一例を示すフロー図である。
【図11】この発明の第3実施例である光ディスク装置
に用いられる制御/処理部の構成の一例を示す回路図で
ある。
【図12】図11に示した制御/処理部の各部信号の一
例を示す波形図である。
【図13】この発明の実施例に使用するMCAV方式の
光ディスクのゾーンの構成を示す平面図である。
【図14】MCAV方式の光ディスクのセクタの配列の
一例を示す図である。
【図15】CAV方式の光ディスクのセクタの配列の一
例を示す図である。
【符号の説明】
1:光ディスク 10:LD(半導体レーザ) 31:パルス形成回路(ディスク回転検出手段) 50:CPU(ゾーン判別手段,回転速度変更手段,レ
ベル変更手段,信号帯域変更手段) 54:SM検出部(セクタマーク識別手段) 57:コンパレータ(ID部識別手段) 80,80a,80b:トラック 82:ゾーン 100,200:光ディスク装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザからの光束を予め設定した
    一定速度で回転する光ディスク上に集光して情報の記録
    又は再生を行う光ディスク装置であって、前記光ディス
    ク上の半径に応じて複数のゾーンに分割されたトラック
    群に対し、前記各ゾーン毎に異なる周波数の記録再生ク
    ロックを用いる光ディスク装置において、 前記光ディスクの1回転を検出するディスク回転検出手
    段と、 前記光ディスクからの反射光を検出して、前記光ディス
    ク上の各トラック毎のセクタフォーマットの先頭を示す
    セクタマークを識別するセクタマーク識別手段と、 該識別手段による識別結果と前記ディスク回転検出手段
    による検出結果とから、現在識別しているトラックの1
    回転当りのセクタ数を検出して、該トラックの属するゾ
    ーンを判別するゾーン判別手段とを設けたことを特徴と
    する光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 半導体レーザからの光束を予め設定した
    一定速度で回転する光ディスク上に集光して情報の記録
    又は再生を行う光ディスク装置であって、前記光ディス
    ク上の半径に応じて複数のゾーンに分割されたトラック
    群に対し、前記各ゾーン毎に異なる周波数の記録再生ク
    ロックを用いる光ディスク装置において、 前記光ディスクの1回転を検出するディスク回転検出手
    段と、 前記光ディスクからの反射光を検出して、前記光ディス
    ク上の各トラック毎のセクタフォーマットの先頭部分に
    予め記録されているID部を識別するID部識別手段
    と、 該識別手段による識別結果と前記ディスク回転検出手段
    による検出結果とから、現在識別しているトラックの1
    回転当りのセクタ数を検出して、該トラックの属するゾ
    ーンを判別するゾーン判別手段とを設けたことを特徴と
    する光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の光ディスク装置に
    おいて、 前記ゾーン判別手段が前記トラックの属するゾーンを判
    別している期間だけ、前記光ディスクを予め設定した前
    記一定速度より速い速度で回転させる回転速度変更手段
    を設けたことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の光ディスク装置におい
    て、 前記回転速度変更手段が前記光ディスクを速い速度で回
    転させている時に、前記セクタマーク識別手段又は前記
    ID部識別手段がそれぞれセクタマーク又はID部を識
    別するための識別レベルを変更するレベル変更手段を設
    けたことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の光ディスク装置に
    おいて、 前記回転速度変更手段が前記光ディスクを速い速度で回
    転させている時に、前記セクタマーク識別手段又は前記
    ID部識別手段がそれぞれセクタマーク又はID部を識
    別するための信号帯域を変更する信号帯域変更手段を設
    けたことを特徴とする光ディスク装置。
JP25642994A 1994-10-21 1994-10-21 光ディスク装置 Pending JPH08124314A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003022537A (ja) * 2001-07-05 2003-01-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスクドライブ装置用の増幅回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003022537A (ja) * 2001-07-05 2003-01-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスクドライブ装置用の増幅回路
JP4713022B2 (ja) * 2001-07-05 2011-06-29 パナソニック株式会社 光ディスクドライブ装置用の増幅回路

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