JPH08123138A - 像担持体及び帯電システム - Google Patents

像担持体及び帯電システム

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JPH08123138A
JPH08123138A JP6265055A JP26505594A JPH08123138A JP H08123138 A JPH08123138 A JP H08123138A JP 6265055 A JP6265055 A JP 6265055A JP 26505594 A JP26505594 A JP 26505594A JP H08123138 A JPH08123138 A JP H08123138A
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photoconductor
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JP6265055A
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English (en)
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Harumi Ishiyama
晴美 石山
Seiji Mashita
精二 真下
Yasunori Kono
康則 児野
Tadashi Furuya
正 古屋
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被帯電体の母線方向で帯電部材の粒子層の端
部において粒子層が被帯電体に電気的な力によって付着
することを防止する。 【構成】 感光ドラム1の長手方向において帯電部材の
磁性粒子層の端部であって感光ドラム1の基体14より
外側に絶縁体15を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタのよ
うな電子写真装置、静電記録装置等の画像形成装置に用
いることができる像担持体及び帯電システムに関する。
【0002】
【背景技術】従来、電子写真装置の帯電装置としては、
コロナ帯電器が使用されてきた。近年、これに代って、
接触帯電装置が実用化されてきている。これは低オゾ
ン、低電力を目的としており、中でも特に帯電部材とし
て導電ローラを用いたローラ帯電方式が、帯電の安定性
とい点で好ましく、広く用いられている。
【0003】ローラ帯電では、導電性の弾性ローラを被
帯電体に加圧当接させ、これに電圧を印加することによ
って被帯電体への帯電を行う。
【0004】具体的には、帯電は帯電部材から被帯電体
への放電によって行われるため、ある閾値電圧以上の電
圧を印加することによって帯電が開始される。例を示す
と厚さ25μmのOPC感光体に対して帯電ローラを加
圧当接させた場合には、約640V以上の電圧を印加す
れば感光体の表面電位が上昇し始め、それ以降は印加電
圧に対して傾き1で線形に感光体表面電位が増加する。
以後、この閾値電圧を帯電開始電圧Vthと定義する。
【0005】つまり、感光体表面電位Vdを得るために
は帯電ローラにはVd+Vthという必要とされる以上
のDC電圧を印加することが必要となる。このようにし
てDC電圧のみを接触帯電部材に印加して帯電を行う方
法をDC帯電と称する。
【0006】しかし、DC帯電においては環境変動等に
よって接触帯電部材の抵抗値が変動するため、また、感
光体が削れることによって膜厚が変化するとVthが変
動するため、感光体の電位を所望の値にすることが難し
かった。
【0007】このため、更なる帯電の均一化を図るため
に特開昭63−149669号公報に開示されるよう
に、所望のVdに相当するDC電圧に2×Vth以上の
ピーク間電圧を持つAC成分を重畳した電圧を接触帯電
部材に印加するAC帯電方式が用いられる。これは、A
Cによる電位のならし効果を目的としたものであり、被
帯電体の電位はAC電圧のピークの中央であるVdに収
束し、環境等の外乱には影響されることはない。
【0008】ところが、このような接触帯電装置におい
ても、その本質的な帯電機構は、帯電部材から感光体へ
の放電現象を用いているため、先に述べたように帯電部
材に印加する電圧は感光体表面電位以上の値が必要とさ
れ、微量のオゾンは発生する。また、帯電均一化のため
にAC帯電を行った場合にはさらなるオゾンの発生、A
C電圧の電界による帯電部材と感光体の振動、騒音(以
下AC帯電音と称す)の発生、また、放電による感光体
表面の劣化等が顕著になり、新たな問題点となってい
た。
【0009】そこで新たな帯電方式として、感光体への
電荷の直接注入による帯電方式が、特開平06−003
921に開示されている。この帯電方式は、帯電ロー
ラ、帯電ブラシ、帯電磁気ブラシ等の接触導電部材に電
圧を印加し、感光体表面にある電荷注入層の電荷トラッ
プ準位、あるいは導電粒子に電荷を直接注入して帯電を
行う方法である。この帯電方式では、放電現象を用いな
いため、帯電に必要とされる電圧は所望する感光体表面
電位分のみであり、オゾンの発生もない。さらに、AC
電圧を印加しないので、帯電音の発生もなく、ローラ帯
電方式と比べると、オゾンレス、低電力の優れた帯電方
式である。
【0010】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、電
荷注入による帯電方式において特に接触帯電部材として
マグネットローラ22上にスリーブ21をかぶせ、スリ
ーブ21上に磁性粒子23を担持する磁気ブラシを用い
た場合は、ブラシの長手端部の磁性粒子であるキャリア
23が、磁気ブラシと感光ドラム1の当接部であるニッ
プ内で長手方向の外側(図6のD領域)へ、押し出され
てしまう(矢印Aの方向)。このD領域は、ブラシ23
が感光体1に常時接触していないため、感光体表面が均
一に帯電されておらず、感光体1の表面電位としては帯
電電位よりもかなり低くなっている。ところが、磁気ブ
ラシには帯電電位分の電圧(例;−700V)が印加さ
れているので、磁気ブラシとドラム表面の間には電位差
が生じ、キャリアにスリーブ21より電荷が注入されて
生じる力(矢印Bの方向)により、キャリアが帯電部材
からドラムへ移動してしまう。この現象は、中抵抗の磁
性粒子より構成する磁気ブラシで帯電する注入帯電に特
有の現象であり、高抵抗の磁気ブラシや、単に磁気ブラ
シで摺擦した場合には生じない。
【0011】また、二成分現像などの磁気ブラシの場合
は、通常、現像コントラスト(現像電位と現像されるド
ラム表面電位の差)は磁気ブラシを帯電に用いる場合の
帯電コントラスト(帯電部材に印加する電圧とドラム表
面電位の差)よりも小さいので、ドラムへのキャリア付
着は、磁気ブラシを帯電に用いた場合ほど顕著ではな
い。さらに、現像に磁気ブラシを用いた場合は、磁気ブ
ラシ内にトナーが存在し、キャリアよりも先にトナーが
ドラムに付着する。これは、トナーの方がキャリアより
も軽く、かつ、抵抗が高いために保持電荷も高い。よっ
て、トナーが電気的な力でドラムに付着しやすくなる。
そのためキャリアがドラムに付着することは少ない。
【0012】磁気ブラシ帯電において、ドラムへのキャ
リア付着が生じると、帯電部材である磁気ブラシのキャ
リアが徐々に減少し、徐々に帯電不良などによる画像不
良が生じるため長期に渡って使用できないという欠点が
あった。
【0013】
【発明の目的】本発明の目的は、被帯電体の母線方向で
帯電部材の粒子層の端部において粒子層が被帯電体に電
気的な力によって付着することを防止するものである。
【0014】本発明の他の目的は、粒子層の端部と、こ
れが接する被帯電体の部分と、の間に電界を生じないよ
うにするものである。
【0015】本発明の他の目的は、帯電部材の粒子層が
減少することを防止するものである。
【0016】
【発明の構成】本発明は、基体と、この基体上に設けら
れた像担持層と、を有し、電圧が印加され、粒子層を備
える帯電部材と接触し、この帯電部材によって注入帯電
が行われる像担持体において、前記像担持体の母線方向
において前記粒子層の端部であって前記基体より外側に
絶縁体を有することを特徴とする像担持体である。
【0017】また、本発明は、基体と、この基体上に設
けられた被帯電層と、を備える被帯電体と、電圧が印加
され、粒子層を備える帯電部材であって、前記被帯電層
と接触し、前記被帯電層に注入帯電を行う帯電部材と、
を有する帯電システムにおいて、前記被帯電体の母線方
向において前記粒子層の端部であって前記基体より外側
に絶縁体を有することを特徴とする帯電システムであ
る。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0019】電荷注入帯電方式の原理について説明す
る。
【0020】電荷注入帯電方式は、中抵抗の接触帯電部
材で、中抵抗の表面抵抗率を持つ感光体表面に電荷注入
を行うものであり、電荷注入層の導電粒子またはトラッ
プ準位に電荷を充電して帯電を行う方式である。
【0021】具体的には図4に示すように、電荷輸送層
11を誘電体、接地されるアルミニウムの導電性基板1
4と電荷注入層13内の分散された導電粒子12または
トラップ準位を両電極板とする微小なコンデンサーに、
電源S1に接続された接触帯電部材2で電荷を充電する
理論に基づくものである。この際、注入層13内の導電
粒子は互いに電気的には独立であり、一種の微小なフロ
ート電極を形成している。このため、マクロ的には感光
体表面は均一電位に充電、帯電されているように見える
が、実際には微小な無数の充電された導電粒子またはト
ラップ準位が感光体表面を覆っているような状況となっ
ている。このため、レーザによって画像露光を行っても
それぞれの導電粒子またはトラップ準位は電気的に独立
なため、静電潜像を保持することが可能になる。導電粒
子としてはSnO2 を用いることが好ましい。また、電
荷注入帯電方式として感光体の電荷注入層は、体積抵抗
率が1×1010〜1×1015Ωcm(100V印加時)
であることが望ましい。なお体積抵抗率を測定するため
にYHP社製のHIGH RESISTANCEMET
ER 4329AにRESISTIVITY CELL
16008Aを接続してシート状のサンプルを測定し
た。
【0022】次に、本実施例の画像形成装置について説
明する。
【0023】図5は画像形成装置の一例の概略構成図で
ある。本実施例の画像形成装置は電子写真プロセス利用
のレーザービームプリンタである。
【0024】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体である。本実施例は直径30mmのOPC感
光体であり、矢示の時計方向に100mm/secのプ
ロセススピード(周速度)をもって回転駆動される。
【0025】2は感光体1に当接された接触帯電部材と
しての導電磁気ブラシであり、回転可能な非磁性の電極
スリーブ21にマグネット22の磁力により磁性粒子層
23が付着して構成している。この磁気ブラシ2には帯
電バイアス印加電源S1から−700VのDC帯電バイ
アスが印加されていて、電荷注入帯電によって回転する
感光体1の外周面がほぼ−700Vに一様に帯電され
る。なお帯電部材には、AC電圧が印加されていない。
注入帯電方式は、帯電部材に印加されるDC電圧(V)
と、感光体の帯電電位(V)と、の関係が傾き1で比例
することが望ましい。
【0026】この感光体1の帯電面に対してレーザーダ
イオード・ポリゴンミラー等を含む不図示のレーザービ
ームスキャナから出力される目的の画像情報の時系列電
気ディジタル画素信号に対応して強度変調されたレーザ
ービームによる走査露光Lがなされ、感光体1の周面に
対して目的の画像情報に対応した静電潜像が形成され
る。その静電潜像は負に帯電された磁性一成分絶縁性ト
ナーを用いた現像装置3によりトナー像として反転現像
される。3aはマグネットを内包する直径16mmの非
磁性現像スリーブであり、この現像スリーブに上記のネ
ガトナーをコートし、感光体1表面との距離を300μ
mに固定した状態で、感光体1と等速で回転させ、スリ
ーブ3aに現像バイアス電源S2より現像バイアス電圧
を印加する。現像バイアス電圧は、−500VのDC電
圧と、周波数1800Hz、ピーク間電圧1600Vの
矩形のAC電圧を重畳したものを用い、スリーブ3aと
感光体1の間でジャンピング現像を行わせる。
【0027】一方、不図示の給紙部から供給される記録
材としての転写材Pは、感光体1と、これに所定の押圧
力で当接させた接触転写手段としての、中抵抗の転写ロ
ーラ4との圧接ニップ部(転写部)Tに所定のタイミン
グにて導入される。転写ローラ4には転写バイアス印加
電源S3から所定の転写バイアス電圧が印加される。
【0028】本実施例ではローラ抵抗値は5×108 Ω
のものを用い、+2000VのDC電圧を印加して転写
を行った。
【0029】転写部Tに導入された転写材Pはこの転写
部Tを挟持搬送されて、その表面側に感光体1の表面に
形成担持されているトナー画像が順次に静電気力と押し
圧力にて転写されていく。
【0030】トナー画像の転写を受けた転写材Pは感光
体1の面から分離されて熱定着方式等の定着装置5へ導
入されてトナー画像の定着を受け、画像形成物(プリン
ト、コピー)として装置外へ排出される。
【0031】また転写材Pに対するトナー画像転写後の
感光体面はクリーニング装置6により残留トナー等の付
着汚染物の除去を受けて清掃され繰り返して作像に供さ
れる。
【0032】本実施例の画像形成装置は、感光体1・接
触帯電部材2・現像装置3・クリーニング装置6の4つ
のプロセス機器をカートリッジ20に包含させて画像形
成装置本体に対して一括して着脱交換自在のカートリッ
ジ方式の装置であるが、カートリッジ20は少なくとも
感光体と1つのプロセス機器で構成されれば良い。ま
た、帯電部材2がカートリッジに設けられた場合、電源
S1は画像形成装置本体に設けられ、カートリッジ20
を装置本体に装着することによって帯電部材2と電源S
1との電気接点が接続される。また、カートリッジ20
は導電性基板を接地するために装置本体のアース端子と
接続する電気接点を備える。
【0033】次に、本実施例で用いた感光体について述
べる。
【0034】感光体1は負帯電のOPC感光体であり、
直径30mmのアルミニウム製のドラム基体14上に下
記の第1〜第5の5層の機能層を下から順に設けたもの
である。
【0035】第1層は下引き層であり、アルミニウムド
ラムの欠陥等をならすため、またレーザ露光の反射によ
るモアレの発生を防止するために設けられている厚さ約
20μmの導電層である。
【0036】第2層は正電荷注入防止層であり、基体1
4から注入された正電荷が感光体表面に帯電された負電
荷を打ち消すのを防止する役割を果たし、アミラン樹脂
とメトキシメチル化ナイロンによって106 Ωcm程度
に抵抗調整された厚さ約1μmの中抵抗層である。
【0037】第3層は電荷発生層であり、ジスアゾ系の
顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であり、レ
ーザ露光を受けることによって正負の電荷対を発生す
る。
【0038】第4層は電荷輸送層であり、ポリカーボネ
ート樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、p型半導
体である。従って、感光体表面に帯電された負電荷はこ
の層を移動することはできず、電荷発生層で発生した正
電荷のみを感光体表面に輸送することができる。
【0039】第5層は電荷注入層13であり、光硬化性
のアクリル樹脂に超微粒子のSnO2 を分散した材料の
塗工層である。具体的には、アンチモンをドーピング
し、低抵抗化した粒径約0.03μmのSnO2 粒子を
樹脂に対して70重量パーセント分散した材料の塗工層
である。このようにして調合した塗工液をディッピング
塗工法にて、厚さ約2μmに塗工して電荷注入層13と
した。
【0040】感光体は、OPC感光体に限定するもので
はなく、アモルファスシリコン感光体、Se感光体、C
dS感光体でもよい。
【0041】次に接触帯電部材について述べる。
【0042】接触帯電部材としての磁気ブラシは、回転
可能な非磁性の電極スリーブ21にマグネット22の磁
力により磁性粒子23が付着して構成している。スリー
ブ上でのマグネットによる磁束密度は800×10-4
(テスラ)である。
【0043】スリーブ上の磁性粒子は厚さ1mmでコー
トして感光体との間に幅約5mm(感光体移動方向)の
帯電ニップを形成し、図5の矢印の方向(感光体表面に
対してカウンター方向)に回転しながら、感光体表面に
接触している。本実施例で磁気ブラシのキャリア量は約
10gで電極スリーブ21と感光体1とのニップでのキ
ャップは500μmである。ここで磁気ブラシと感光体
との周速比は、以下の式で定義する。
【0044】周速比(%)=(磁気ブラシ周速−ドラム
周速)/ドラム周速×100 *磁気ブラシの周速は接触部においてカウンター回転の
場合は負の値。
【0045】周速比は、−100%はブラシが停止して
いる状態なので、ブラシの感光体表面に停止した形状が
そのまま帯電不良となって、画像に出てしまう。また順
方向の回転は、カウンター方向と同じ周速比を得ようと
すると、磁気ブラシの回転数が高くなってしまう。磁気
ブラシが遅い速度でドラムと順回転で接触すると、磁気
ブラシの磁性粒子がドラムに付着しやすくなる。よっ
て、周速比は−100%以下が好ましく、本実施例では
−150%とした。
【0046】磁気ブラシの磁性粒子としては ・樹脂とマグネタイト等の磁性粉体を混練して粒子に成
型したもの、もしくはこれに抵抗値調節のために導電カ
ーボン等を混ぜたもの、 ・焼結したマグネタイト、フェライト、もしくはこれら
を還元または酸化処理して抵抗値を調節したもの、 ・上記の磁性粒子を抵抗調整をしたコート材(フェノー
ル樹脂にカーボンを分散したもの等)でコートまたはN
i等の金属でメッキ処理して抵抗値を適当な値にしたも
の 等が用いられる。これら磁性粒子の抵抗値としては、高
すぎると感光体に電荷が均一に注入できず、微小な帯電
不良によるカブリ画像となってしまう。低すぎると感光
体表面にピンホールがあったとき、ピンホールに電流が
集中して帯電電圧が降下し感光体表面を帯電することが
できず、帯電ニップ状の帯電不良となる。よって磁性粒
子の抵抗値としては、1×104 〜1×108 Ωが望ま
しい。キャリアの抵抗値は、電圧が印加できる金属セル
(底面積227mm2 )にキャリアを2g入れた後6.
6kg/cm2 で加重し、電圧を1〜1000V印加し
て測定した。
【0047】キャリアの磁気特性としては、ドラムへの
キャリア付着を防止するために磁気拘束力を高くする方
がよく、飽和磁化が50(A・m2 /kg)以上が望ま
しい。
【0048】実際に、本実施例で用いたキャリアは、平
均粒径が30μmで、抵抗値が1×106 Ω、飽和磁化
が58(A・m2 /kg)であった。
【0049】(実施例1)本実施例の特徴である感光ド
ラムの形状について図1を用いて説明する。図1は感光
ドラムの母線方向(長手方向)端部の長手断面図で、感
光層域内は接地されたアルミニウムからなる導電性基体
14上に感光層11を形成しさらにその上に電荷注入層
13を形成している。一方、磁気ブラシの端部が当接す
る位置はポリカーボネイトより成る絶縁部15を設けて
ある。絶縁部15の厚さは、像担持層である感光層11
と注入層13の厚さの和より大きい。
【0050】従来、帯電ニップでドラム表面が帯電電位
になっていない長手方向外側へ押し出されていた磁気ブ
ラシのキャリアが、キャリアに注入された電荷による電
気的な力でドラムに付着していたが、本構成をとること
により、キャリアとドラムの間に電界が働かないので、
キャリアが電気的な力でドラムに付着することを防止で
きた。
【0051】本実施例の絶縁部15は、ポリカーボネイ
トで構成しているが、これに限った構成である必要はな
く、POM(ポリアセタール)、ウレタンやアクリル、
フェノールなどの絶縁性の樹脂等の材料であれば同様の
効果が得られた。
【0052】(実施例2)本実施例では、感光体の母線
方向端部の絶縁部を駆動ギアと一体で構成する。この絶
縁部は磁気ブラシの端部と当接する。
【0053】図2は本実施例の感光ドラムの長手方向端
部の長手断面図で、長手方向端部の絶縁部と駆動ギアが
一体形成されてポリカーボネイトより成るフランジ16
を構成している。フランジ16の内部には感光体の基体
14アースをとるための電極17が配設されている。絶
縁部16の厚さは、像担持層である、感光層11と注入
層13の厚さの和より大きい。
【0054】本構成をとることにより、キャリアがドラ
ムに付着することを防止するとともに、ドラム端部の絶
縁部が駆動ギアと一体となっているので、ドラムを構成
する部品数が減りコスト的に安価な構成である。
【0055】フランジ16はポリカーボネイトで構成し
ているが、これに限った構成である必要はなく、POM
やウレタンやアクリル、フェノールなどの絶縁性の樹脂
等の材料で同様の効果が得られた。
【0056】(実施例3)本実施例では、感光体の基体
14の母線方向端部を絶縁体で構成する。
【0057】図3は、本実施例の感光ドラムの長手方向
端部の長手断面図で、感光体の母線方向において磁気ブ
ラシの端部が当接する位置におけるドラムの基体はポリ
カーボネイトより成る絶縁体18で構成されている。ア
ルミニウム基体14と絶縁性支持体18を結合した後、
基体表面に段差が生じない様に研磨し、平滑な表面を形
成し、その後、通常の塗布方法でアルミニウム基体14
上に実施例1で述べた第1層下引き層19を図に示すよ
うに端部に段差が生じないように端部をなだらかに塗工
し、第2層〜第5層の感光層11は、絶縁性支持体18
上にまで塗工する。ここで、絶縁基体18上に下引き層
を塗工しなかったのは、塗工するとこの層は導電層であ
るため感光体端部を所望の絶縁状態にできないためであ
る。
【0058】本構成をとることにより、磁気ブラシの長
手方向端部のキャリアにはドラムへ付着する電気的な力
が働かないので、キャリアがドラムに付着することがな
くなった。また、実施例1及び2では感光体と端部絶縁
体との結合部に段差が生じてしまい、その段差にキャリ
アが付着して磁気ブラシのキャリアが長い間に徐々に減
少することがあった。しかし本構成では、アルミニウム
基体14と絶縁性支持体18を結合した後に感光層を塗
布しているので、ドラム表面は段差のない平滑な面とな
る。よって、キャリアがドラムに付着することがなくな
り、磁気ブラシのキャリアが減少しないので長期に渡り
良好な帯電性が得られる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被帯電体の母線方向において粒子層の端部であって基体
より外側に絶縁体を設けることにより粒子層が被帯電体
に電気的な力で付着することがなくなる。従って、帯電
部材の粒子が減少せず、長期に渡って良好な帯電を行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である像担持体の長手方向
端部の断面図。
【図2】本発明の第2実施例である像担持体の長手方向
端部の断面図。
【図3】本発明の第3実施例である像担持体の長手方向
端部の断面図。
【図4】注入帯電の原理を説明する説明図。
【図5】本発明の像担持体及び帯電システムを適用した
画像形成装置の断面図。
【図6】粒子層を備える帯電部材の長手方向断面図。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 磁気ブラシ 11 感光層 12 導電粒子またはトラップ準位 13 電荷注入層 14 アルミ基体 15 絶縁体 16 絶縁フランジ 18 絶縁体 19 下引き層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古屋 正 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体と、この基体上に設けられた像担持
    層と、を有し、電圧が印加され、粒子層を備える帯電部
    材と接触し、この帯電部材によって注入帯電が行われる
    像担持体において、 前記像担持体の母線方向において前記粒子層の端部であ
    って前記基体より外側に絶縁体を有することを特徴とす
    る像担持体。
  2. 【請求項2】 前記像担持層は、感光層であることを特
    徴とする請求項1の像担持体。
  3. 【請求項3】 前記絶縁体の厚さは、前記像担持層の厚
    さより大きいことを特徴とする請求項1又は2の像担持
    体。
  4. 【請求項4】 前記像担持体は、ギア部を備え、このギ
    ア部は、前記絶縁体と一体的に形成されることを特徴と
    する請求項1乃至3の像担持体。
  5. 【請求項5】 前記基体は、導電性であり、接地される
    ことを特徴とする請求項1乃至4の像担持体。
  6. 【請求項6】 基体と、この基体上に設けられた被帯電
    層と、を備える被帯電体と、 電圧が印加され、粒子層を備える帯電部材であって、前
    記被帯電層と接触し、前記被帯電層に注入帯電を行う帯
    電部材と、を有する帯電システムにおいて、 前記被帯電体の母線方向において前記粒子層の端部であ
    って前記基体より外側に絶縁体を有することを特徴とす
    る帯電システム。
  7. 【請求項7】 前記被帯電層は、感光層であることを特
    徴とする請求項6の帯電システム。
  8. 【請求項8】 前記絶縁体の厚さは、前記被帯電層の厚
    さより大きいことを特徴とする請求項6又は7の帯電シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記被帯電体は、ギア部を備え、このギ
    ア部は、前記絶縁体と一体的に形成されることを特徴と
    する請求項6乃至8の帯電システム。
  10. 【請求項10】 前記基体は、導電性であり、接地され
    ることを特徴とする請求項6乃至9の帯電システム。
  11. 【請求項11】 前記粒子層は、磁性体であることを特
    徴とする請求項6乃至10の帯電システム。
  12. 【請求項12】 前記粒子層は、1×104 〜1×10
    8 Ωであることを特徴とする請求項6乃至11の帯電シ
    ステム。
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