JP2001290339A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001290339A JP2000103261A JP2000103261A JP2001290339A JP 2001290339 A JP2001290339 A JP 2001290339A JP 2000103261 A JP2000103261 A JP 2000103261A JP 2000103261 A JP2000103261 A JP 2000103261A JP 2001290339 A JP2001290339 A JP 2001290339A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期の帯電動作を安定して行えるようにし、
安定した良好な画像形成を持続して行えるようにするこ
と。 【解決手段】 感光体ドラム1と、該感光体ドラム1に
当接する磁気ブラシ帯電器2Aを有し該磁気ブラシ帯電
器2Aに帯電バイアスを印加することで感光体ドラム1
の帯電を行う帯電装置2と、を有し、前記磁気ブラシ帯
電器2Aが磁性粒子2dと帯電スリーブ2bからなり、
最初の帯電動作を行う前に、前記磁性粒子2dを前記帯
電スリーブ2bに均一に担持させるために前記帯電スリ
ーブ2bを所定時間回転させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接触帯電方式、ク
リーナレスプロセスの転写式画像形成装置に関する。よ
り詳しくは、電子写真感光体や静電記録誘電体等の像担
持体と、該像担持体に当接する帯電部材を有し、該帯電
部材に帯電バイアスを印加することで像担持体の帯電を
行う接触方式の帯電装置(接触帯電装置、直接帯電装
置)と、該像担持体の帯電処理面に静電潜像を形成する
画像情報書き込み装置と、該静電潜像を現像剤により顕
像化する現像装置と、該像担持体表面の現像剤を被転写
材に移動させる転写装置を具備し、転写装置により被転
写材に移動せずに像担持体表面に残留した現像剤は前記
帯電装置の像担持体に当接する帯電部材に一旦回収さ
せ、その回収現像剤を帯電部材から吐き出させて現像装
置にて再回収させる方式の、複写機、プリンタ等の画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】(a)接触帯電 電子写真方式や静電記録方式の画像形成装置において、
電子写真感光体や静電記録誘電体等の像担持体、その他
の被帯電体を所定の極性・電位に帯電処理する帯電手段
としては、従来より一般にコロナ帯電器が使用されてき
た。これは像担持体(以下、感光体と記す)にコロナ帯
電器を非接触に対向配置して、コロナ帯電器から放出さ
れるコロナに感光体面をさらして該感光体面を所定の極
性・電位に帯電させるものである。
【0003】近年は、上記の非接触タイプのコロナ帯電
器による場合に比べて低オゾン・低電力等の利点を有す
ることから、前記のように、被帯電体としての感光体
に、電圧(帯電バイアス)を印加した帯電部材(接触帯
電部材)を当接させて感光体面を所定の極性・電位に帯
電させる接触方式の帯電装置の実用化がなされてきてい
る。特に、帯電部材として導電ローラ(帯電ローラ)を
用いたローラ帯電方式の装置が帯電の安定性という点か
ら好ましく用いられている。
【0004】また、接触帯電部材として、磁性粒子を磁
性粒子担持体に磁気拘束させた磁気ブラシ部を具備させ
た磁気ブラシ帯電部材(帯電磁気ブラシ、以下、磁気ブ
ラシ帯電器と記す)を用い、該磁気ブラシ帯電器の磁気
ブラシ部を感光体に接触させる磁気ブラシ帯電方式の装
置も帯電装置の安定性という点から好ましく用いられて
いる。磁気ブラシ帯電器は、導電性の磁性粒子を直接マ
グネットに、或いはマグネットを内包するスリーブ上に
磁気的に拘束させて磁気ブラシ部を形成具備させたもの
であり、停止或いは回転させて磁気ブラシ部を感光体に
接触させ、これに電圧を印加することによって感光体の
帯電を開始させる。
【0005】また、導電性の繊維をブラシ状に形成具備
させたもの(ファーブラシ帯電部材、帯電ファーブラ
シ)、導電性ゴムをブレード状にした帯電ゴムブレード
(帯電ブレード)等も接触帯電部材として好ましく用い
られている。
【0006】接触帯電の帯電機構(帯電のメカニズム、
帯電原理)にはコロナ帯電系と電荷注入(直接帯電)帯
電系の2種類の帯電機構が混在しており、どちらが支配
的であるかにより各々の特性が現れる。
【0007】コロナ帯電系は、接触帯電部材と感光体と
の微小間隔に生じるコロナ放電現象による放電生成物で
感光体表面が帯電する系である。コロナ帯電は、接触帯
電部材と感光体に一定の放電しきい値を有するため、帯
電電位より大きな電圧を接触帯電部材に印加する必要が
ある。また、コロナ帯電器に比べれば発生量は格段に少
ないけれども放電生成物を生じる。
【0008】電荷注入帯電系は、接触帯電部材から感光
体に直接に電荷が注入されることで感光体表面が帯電す
る系である。より詳しくは、中抵抗の接触帯電部材が感
光体表面に接触して、放電現象を介さずに、つまり放電
を基本的に用いないで感光体表面に直接電荷注入を行う
ものである。よって、接触帯電部材への印加電圧が放電
しきい値以下の印加電圧であっても、感光体を印加電圧
相当の電位に帯電することができる。この電荷注入帯電
系はイオンの発生を伴わない。しかし電荷注入帯電であ
るため、接触帯電部材の感光体への接触性が帯電性に大
きく効いてくる。そこで接触帯電部材はより密に構成
し、また感光体との速度差を多く持ち、より高い頻度で
感光体に接触する構成をとる必要があり、この点におい
て接触帯電部材として特に磁気ブラシ帯電器は安定した
帯電を行うことができる。
【0009】磁気ブラシ帯電器による電荷注入帯電は、
抵抗とコンデンサの直列回路と等価であると見ることが
できる。理想的な帯電プロセスでは、感光体表面のある
点が磁気ブラシと接触している時間(帯電ニップ×感光
体の周速)にコンデンサが充電され、感光体表面電位が
印加電圧とほぼ同値になる。
【0010】導電性の接触部材に電圧を印加することで
感光体の表面にあるトラップ準位に電荷を注入して感光
体の接触帯電を行う方法がある。また、感光体として通
常の有機感光体上に導電性微粒子を分散させた表層(電
荷注入層)を有するものや、アモルファスシリコン感光
体等を用いると、接触帯電部材に印加したバイアスのう
ちの直流成分と略同等の帯電電位を被帯電体表面に得る
ことが可能である(特開平6−3921号公報)。
【0011】注入帯電方式は、環境依存性が少ないだけ
でなく、放電を用いないため、接触帯電部材に対する印
加電圧は感光体電位と同程度で十分であり、また、オゾ
ンを発生しない利点があり、完全なオゾンレス且つ低電
力消費型帯電が可能となる。
【0012】(b)クリーナレスプロセス(トナーリサ
イクルプロセス) また近年、画像形成装置は小型化が進んできたが、帯電
・露光・現像・転写・定着・クリーニング等の作像プロ
セスの各手段・機器が夫々小型になるだけでは画像形成
装置の全体的な小型化には限界があった。また、転写後
の感光体上の転写残トナー(残留現像剤)はクリーニン
グ手段(クリーナ)によって回収されて廃トナーとなる
が、この廃トナーは環境保護の面からも出ないことが好
ましい。そこで、クリーナを取り外し、感光体上の転写
残トナーは現像手段によって「現像同時クリーニング」
で感光体上から除去し現像手段に回収・再利用する装置
構成にした「クリーナレスプロセス」の画像形成装置も
出現している。現像同時クリーニングとは、転写後に感
光体上に若干残留したトナーを次工程以後の現像時にか
ぶり取り電位差(現像手段に印加する直流電圧と感光体
の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差Vback)
によって回収する方法である。この方法によれば、転写
残トナーは現像手段に回収されて次工程以後用いられる
ため、廃トナーをなくし、メンテナンスに手を煩わせる
ことも少なくすることができる。また、クリーナレスで
あることでスペース面での利点も大きく、画像形成装置
を大幅に小型化できるようになる。また、感光体の帯電
装置が接触帯電性の場合には感光体に接触している帯電
部材に転写残トナーを一旦回収させ、それを再び感光体
上に吐き出させ現像装置で回収させる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の磁気ブラシ注入帯電・クリーナレス方式の画像形成
装置においては、帯電不良により所望の電位まで帯電が
できない場合、帯電器に印加されている直流バイアスと
感光体電位との電位差により、磁性粒子が感光体に付着
し、感光体の回転と共に移動して現像装置内に混入し、
現像特性を大きく変化させてしまうといった現象が起き
る。また、磁性粒子が転写装置や定着装置まで到達して
きたときに、それらを傷付け、画像が劣化するといった
現象も起きる。
【0014】同様に、帯電不良により所望の電位まで帯
電ができない場合、現像においてかぶりが発生し、感光
体に付着したトナーが帯電器で取り込まれ、樹脂が主成
分のトナーの混入により磁気ブラシの電気抵抗が高くな
り、帯電性が低下して更にかぶりが生じたり、磁性粒子
が感光体に付着するといった現象も起きる。
【0015】また、帯電器に磁性粒子を充填する方法
は、本体に帯電器をセットする直前に行う場合と、予め
充填した状態で流通させる方法がある。どちらの場合も
磁性粒子が帯電器のスラスト方向に均一に充填されてい
ないと、帯電を最初に行ったとき、磁気ブラシが正常に
形成されなかった領域において、上述のような現象が生
じ、安定した作像が困難となる。
【0016】特に、帯電器を含む作像カートリッジ(プ
ロセスカートリッジ)として、磁性粒子を充填した状態
で流通させる場合、出荷時に磁性粒子を均一に充填して
も、使用開始時に磁性粒子が片側に偏っている可能性が
ある。
【0017】そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、初期の帯
電動作を安定して行えるようにし、帯電不良を原因とす
る不具合を解消することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、像担持体と、該像担持体に
当接する帯電部材を有し該帯電部材に帯電バイアスを印
加することで像担持体の帯電を行う帯電装置と、を有
し、前記帯電部材が磁性粒子と磁性粒子担持体からな
り、最初の帯電動作を行う前に、前記磁性粒子を前記磁
性粒子担持体に均一に担持させるために前記磁性粒子担
持体を所定時間回転させることを特徴とする。
【0019】本発明によれば、最初に帯電動作を行う前
に、前記磁性粒子担持体を所定時間回転させて前記磁性
粒子を前記磁性粒子担持体に均一に担持させることで、
初期の帯電を安定して行うことが可能となる。
【0020】更に、前記磁性粒子担持体を回転させてい
る間、前記像担持体を回転させることで、帯電部材と像
担持体の間の摩擦帯電に起因する画像不良の発生を防止
することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
適用した画像形成装置の一実施形態について詳細に説明
する。
【0022】尚、以下の実施形態では、画像形成装置と
して、転写式電子写真プロセス利用、電荷注入帯電方
式、クリーナレスプロセスのレーザービームプリンタを
例示している。
【0023】〔第1実施形態〕 (1)画像形成装置 まず、図1を用いて、画像形成装置の概略構成について
説明する。図1は画像形成装置の概略構成図を示す。
【0024】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体(以下、感光体ドラムと記す)である。本実
施形態の感光体ドラム1は、負帯電性・電荷注入帯電性
のOPC感光体(有機光導電性感光体)であり、時計回
り方向(矢印a方向)に150mm/sec.のプロセススピード
(周速度)で回転駆動される。
【0025】2は感光体ドラム1の面を所定の極性・電
位に一様に帯電処理する接触帯電装置である。本実施形
態では磁気ブラシ帯電装置であり、回転する感光体ドラ
ム1の面はこの磁気ブラシ帯電装置2によりほぼ−700V
に電荷注入帯電方式で一様に帯電処理される。
【0026】3は画像情報露光手段(露光装置)であ
り、本実施形態ではレーザービームスキャナである。こ
のレーザービームスキャナ3は、半導体レーザー、ポリ
ゴンミラー、F−θレンズ等を有してなり、CCD等の
光電変換素子を有する原稿読み取り装置、電気計算機、
ワードプロセッサ等の不図示のホスト装置から入力する
目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応し
て変調されたレーザー光Lを射出して、回転感光体ドラ
ム1の一様帯電処理面をレーザー光走査露光する。この
レーザー光走査露光により回転感光体ドラム1の周面に
目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
【0027】4は現像装置である。本実施形態では、重
合法で作成した、転写残トナーの少ない高離型性球形ト
ナーと、磁性キャリアを混合した現像剤による2成分接
触現像方式の現像装置を用いている。そして、回転感光
体ドラム1面の静電潜像をトナー像として反転現像させ
ている。
【0028】5は感光体ドラム1の下側に配置した転写
装置であり、本実施形態の転写装置は転写ベルトタイプ
である。5aは無端状の転写ベルト(例えば、膜厚75μ
mのポリイミドのベルト)であり、駆動ローラ5bと従
動ローラ5c間に懸回張設されていて、感光体ドラム1
の回転方向に順方向に感光体ドラム1の回転速度とほぼ
同じ周速度で回動される。5dは転写ベルト5aの内側
に配設した導電性ブレードであり、転写ベルト5aの上
行側ベルト部分を感光体ドラム1の下面部分に加圧して
転写部位としての転写ニップ部Tを形成させている。
【0029】6は給紙カセットであり、紙等の被転写材
Pを積載収納させてある。給紙ローラ7の駆動により給
紙カセット6内に積載収納されている被転写材Pが1枚
分離給紙され、搬送ローラ8等を含むシートパス9を通
って所定の制御タイミングにて回転感光体ドラム1と転
写装置5の転写ベルト5aとの間の転写ニップ部Tに給
送される。
【0030】転写ニップ部Tに給送された被転写材Pは
回転感光体ドラム1と転写ベルト5aの間を挟持搬送さ
れ、その間、導電性ブレード5dに転写バイアス印加電
源E5から所定の転写バイアスが印加されて、被転写材
Pの裏面からトナーと逆極性の帯電がなされる。これに
より、転写ニップ部Tを通る被転写材Pの表面側に回転
感光体ドラム1面側のトナー像が順次静電転写されてい
く。
【0031】転写ニップ部Tを通ってトナー像の転写を
受けた被転写材Pは、回転感光体ドラム1面から順次分
離されてシートパス10を通って定着装置(例えば熱ロー
ラ定着装置)11に導入されてトナー像の定着処理を受け
てプリントアウトされる。
【0032】本実施形態のプリンタはクリーナレスプロ
セスであり、転写ニップ部Tで被転写材Pに転写されず
に回転感光体ドラム1の表面に残ったトナーを除去する
専用のクリーナは配置していないが、転写残トナーは、
後述するように、引き続く感光体ドラム1の回転で磁気
ブラシ帯電装置2の位置に至り、感光体ドラム1に接触
している接触帯電部材としての磁気ブラシ帯電器2Aの
磁気ブラシ部に一時的に回収され、その回収トナーが再
び感光体ドラム1面に吐き出されて最終的に現像装置4
に回収され、感光体ドラム1は繰り返して作像に供され
る。
【0033】12は転写装置5と磁気ブラシ帯電装置2と
の間において感光体ドラム1に当接させ、ACバイア
ス、帯電と逆極性のDCバイアス、又はACバイアスを
重畳した帯電と逆極性のDCバイアスを印加した導電性
ブラシであり、磁気ブラシ帯電装置2による帯電直前の
感光体ドラム表面電位をならすと同時に、転写残トナー
を除電、若しくは感光体ドラム1の帯電と逆極性に帯電
して、磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部での回収を
容易にする。
【0034】尚、本実施形態では、前記感光体ドラム
1、磁気ブラシ帯電器2A、現像装置4、及び導電性ブ
ラシ12が1組にまとめられ、装置本体に対して着脱自在
である、プロセスカートリッジとしての作像カートリッ
ジ(不図示)となっている。
【0035】(2)画像形成装置の動作シーケンス 次に、図2を用いて、上記プリンタの動作シーケンスに
ついて説明する。図2は上記プリンタの動作シーケンス
図である。
【0036】a.前多回転工程:プリンタの始動動作期
間(起動動作期間、ウォーミング期間)である。メイン
電源スイッチオンにより、装置のメインモータを駆動さ
せて感光体ドラムを回転駆動させ、所定のプロセス機器
の準備動作を実行させる。
【0037】b.前回転工程:プリント前動作を実行さ
せる期間である。この前回転工程は前多回転工程中にプ
リント信号が入力したときには前多回転工程に引き続い
て実行される。プリント信号の入力がないときには前多
回転工程の終了後にメインモータの駆動が一旦停止され
て感光体ドラムの回転駆動が停止され、プリンタはプリ
ント信号が入力されるまでスタンバイ(待機)状態に保
たれる。プリント信号が入力すると、前回転工程が実行
される。
【0038】c.印字工程(画像形成工程、作像工
程):所定の前回転工程が終了すると、引き続いて回転
感光体ドラムに対する作像プロセスが実行され、回転感
光体ドラム面に形成されたトナー像の被転写材への転
写、定着手段によるトナー像の定着処理がなされて画像
形成物がプリントアウトされる。連続印字(連続プリン
ト)モードの場合は、上記の印字工程が所定の設定プリ
ント枚数分繰り返して実行される。
【0039】d.紙間工程:連続印字モードにおいて一
の被転写材の後端部が転写ニップ部を通過した後、次の
被転写材の先端部が転写ニップ部に到達するまでの間
の、転写ニップ部における被転写材の非通紙状態期間で
ある。この期間に転写ニップ部を通過する回転感光体ド
ラムの領域がその前に帯電ニップ部を通過する間は、帯
電バイアスのAC成分の印加を停止させ、磁気ブラシ帯
電部材で一時的に回収した転写残トナーを回転感光体ド
ラム面に吐き出す。
【0040】e.後回転工程:最後の転写材の印字工程
が終了した後もしばらくの間メインモータの駆動を継続
させて感光体ドラムを回転駆動させ、所定の後動作を実
行させる期間である。この期間においても紙間工程と同
様に帯電バイアスのAC成分の印加を停止させること
で、磁気ブラシ帯電部材で一時的に回収した転写残トナ
ーを回転感光体ドラム面に吐き出す。
【0041】f.スタンバイ(待機):所定の後回転工
程が終了すると、メインモータの駆動が停止され感光体
ドラムの回転駆動が停止され、プリンタは次のプリント
スタート信号が入力するまでスタンバイ状態に保たれ
る。
【0042】1枚だけのプリントの場合は、そのプリン
ト終了後、プリンタは後回転工程を経てスタンバイ状態
になる。スタンバイ状態においてプリントスタート信号
が入力すると、プリンタは前回転工程に移行する。
【0043】尚、上記シーケンスにおいて、cの印字工
程時が画像形成時であり、aの前多回転工程、bの前回
転工程、dの紙間工程、eの後回転工程が非画像形成時
(非作像時)になる。
【0044】(2)感光体ドラム 図3を用いて、感光体ドラム1について説明する。本実
施形態の感光体ドラム1は、前述したように負帯電性・
電荷注入性のOPC感光体であり、図3に層構成模型図
を示したように、φ30mmのアルミニウム製のドラム基体
1a上に第1〜第5の機能層1b〜1fを下から順に設
けたものである。
【0045】第1層1b:下引き層であり、アルミニウ
ムドラム基体1aの欠陥などをならすため、またレーザ
ー露光の反射によるモアレの発生を防止するために設け
られている厚さ約20μmの導電層である。
【0046】第2層1c:正電荷注入防止層であり、ア
ルミニウムドラム基体1aから注入された正電荷が感光
体表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割
を果たし、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンに
よって106Ω・cm程度に、抵抗調整された厚さ約1μmの
中抵抗層である。
【0047】第3層1d:電荷発生層であり、ジスアゾ
系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であり、レ
ーザー露光を受けることによって正負の電荷対を発生す
る。
【0048】第4層1e:電荷輸送層であり、ホリカー
ボネイト樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型
半導体である。従って、感光体表面に帯電された負電荷
は、この層を移動することはできず、電荷発生層1dで
発生した正電荷のみを感光体表面に輸送することができ
る。
【0049】第5層1f:電荷注入層であり、バインダ
としての光硬化性のアクリル樹脂に光透過性の導電フィ
ラーであるアンチモンをドーピングして低抵抗化(導電
化)した粒径0.03μmの酸化錫SnO2の超微粒子(導電性
微粒子1g)を樹脂に対して70重量パーセント分散した
材料の約3μmの塗工層である。この電荷注入層1fの
電気抵抗値は、十分な帯電性と画像流れを起こさない条
件である1×1010Ω・cm〜1×1014Ω・cmである必要があ
る。本実施形態では、表面抵抗が1×1011Ω・cmの感光
体ドラムを用いた。
【0050】(4)磁気ブラシ帯電装置 図4〜図6を用いて、磁気ブラシ帯電装置2について説
明する。図4は磁気ブラシ帯電装置2の拡大横断面模型
図である。本実施形態の磁気ブラシ帯電装置2は、大き
く分けて、磁気ブラシ帯電部材(磁気ブラシ帯電器)2
A、該磁気ブラシ帯電器2Aと導電性磁性粒子(帯電キ
ャリア)2dを収容させた容器(ハウジング)2B、磁
気ブラシ帯電器2Aに対する帯電バイアス印加電源E2
等からなる。
【0051】磁気ブラシ帯電器2Aは、本実施形態のも
のはスリーブ回転タイプであり、マグネットロール(磁
石)2aと、このマグネットロール2aに外嵌させた非
磁性ステンレス製スリーブ(電極スリーブ、導電スリー
ブ、帯電スリーブなどと称される)2bと、該スリーブ
2bの外周にスリーブ内部のマグネットロール2aの磁
気力で磁気拘束させて形成保持させた磁性粒子2dの磁
気ブラシ部2cからなる。
【0052】マグネットロール2aは非回転の固定部材
であり、スリーブ2bはこのマグネットロール2aの外
回りを矢印b方向に不図示の駆動系により所定の周速
度、本実施形態では225mm/sec.の周速で回転駆動され
る。また、スリーブ2bは感光体ドラム1に対してスペ
ーサコロなどの手段で500μm程度の隙間を保たせて配設
してある。
【0053】2eは容器2Bに取り付けた、非磁性ステ
ンレス製の磁気ブラシ層厚規制ブレードであり、スリー
ブ2b表面とのギャップが900μmになるように配置され
ている。
【0054】容器2B内の磁性粒子2dは、その一部が
スリーブ2bの外周面にスリーブ内部のマグネットロー
ル2aの磁気力で磁気拘束されて磁気ブラシ部2cとし
て保持される。磁気ブラシ部2cはスリーブ2bの回転
駆動に伴い、スリーブ2bと一緒にスリーブ2bと同方
向に回転する。このとき、磁気ブラシ部2cの層厚はブ
レード2eにより均一の厚さに規制させる。
【0055】そして、その磁気ブラシ部2cの規制層厚
は、スリーブ2bと感光体ドラム1との対向隙間部の間
隔より大きいから、磁気ブラシ部2cはスリーブ2bと
感光体ドラム1との対向部において感光体ドラム1に対
して所定幅のニップ部を形成して接触する。この接触ニ
ップ部が帯電ニップ部Nである。従って、回転感光体ド
ラム1は帯電ニップ部Nにおいて磁気ブラシ帯電器2A
のスリーブ2bの回転に伴い回転する磁気ブラシ部2c
で摺擦される。この場合、帯電ニップ部Nにおいて感光
体ドラム1の移動方向と磁気ブラシ部2cの移動方向は
逆方向となり、相対移動速度は速くなる。
【0056】スリーブ2bと磁気ブラシ層厚規制ブレー
ド2eは電源E2から所定の帯電バイアスが印加され
る。そして、感光体ドラム1が回転駆動され、磁気ブラ
シ帯電器2Aのスリーブ2bが回転駆動され、電源E2
から所定の帯電バイアスが印加されることで、回転感光
体ドラム1の周面が、本実施形態の場合は注入帯電方式
で所定の極性・電位に一様に接触帯電処理される。
【0057】スリーブ2b内に固定配置されているマグ
ネットロール2aは、スリーブ2bと感光体ドラムの最
近接位置cとの角度θを感光体ドラム回転方向上流側20
°から下流側10°の範囲に入るようにすることが望まし
く、上流側15°〜0°であれば更に良い。それより下流
だと主極位置に磁性粒子が引き付けられ、帯電ニップ部
Nの感光体ドラム回転方向下流側に磁性粒子の滞留が発
生し易くなり、また上流すぎると、帯電ニップ部Nを通
過した磁性粒子の搬送性が悪くなり、滞留が発生し易く
なる。また、帯電ニップ部Nに磁極がない場合は、磁性
粒子に働くスリーブ2bへの拘束力が弱くなり、磁性粒
子が感光体ドラム1に付着し易くなるのは明らかであ
る。ここで述べている帯電ニップ部Nは、帯電時に磁気
ブラシ部2cの磁性粒子が感光体ドラム1と接触してい
る領域を示す。本実施形態では、上流側10°の位置に約
90mTの磁極を配置した。
【0058】帯電バイアスは電源E2によってスリーブ
2bと規制ブレード2eに印加される。本実施形態では
DC成分にAC成分が重畳しているバイアスを用いてい
る。
【0059】帯電ニップ部Nにおける、磁気ブラシ帯電
器2Aの磁気ブラシ部2cによる感光体ドラム1面の摺
擦と、磁気ブラシ帯電器2Aへの帯電バイアスの印加に
より、磁気ブラシ部2cを構成している帯電用磁性粒子
2dから電荷が感光体ドラム1上に与えられ、感光体ド
ラム1面が所定の極性・電位に一様に接触帯電される。
本例の場合は前述したように、感光体ドラム1はその表
面に電荷注入層1fを具備させたものであるから、電荷
注入帯電により感光体ドラム1の帯電処理がなされる。
即ち、感光体ドラム1面が帯電バイアスDC+ACのD
C成分に対応した電位に帯電される。スリーブ2bは回
転速度が速いほど帯電均一性が良好になる傾向にある。
【0060】磁気ブラシ帯電器2Aによる感光体ドラム
1の電荷注入帯電は、図5の等価回路に示すような、抵
抗RとコンデンサCの直列回路とみなすことができる。
このような回路の場合、抵抗値をr、感光体ドラムの静
電容量をCp、印加電圧をV0、帯電時間(感光体ドラム
表面のある点が帯電ニップ部Nを通過する時間)をT0
とすると、感光体ドラムの表面電位Vdは下記数式1で
表される。
【0061】
【数1】
【0062】帯電バイアスDC+ACにおいて、DC成
分は必要とされる感光体ドラム1の表面電位と同値、本
実施形態では−700Vとした。
【0063】画像形成時(作像時)におけるAC成分
は、そのピーク間電圧Vppは、100V以上2000V以下、
特に300V以上1200V以下が好ましい。ピーク間電圧Vp
pがそれ以下では、帯電均一性、電位の立ち上がり向上
の効果が薄く、それ以上では、磁性粒子の滞留や感光体
ドラムへの付着が悪化する。周波数は100Hz以上5000Hz
以下、特に500Hz以上2000Hz以下が好ましい。それ以下
では、磁性粒子の感光体ドラムへの付着悪化や、帯電均
一性、電位の立ち上がり性向上の効果が薄くなり、それ
以上でも帯電均一性、電位の立ち上がり性向上の効果が
得られにくくなる。ACの波形は矩形波、三角波、sin
波などが良い。本実施形態ではピーク間電圧Vppは700
Vを用いた。
【0064】磁気ブラシ部2cを構成させる磁性粒子2
dは、本実施形態では、焼結した強磁性体(フェライ
ト)を還元処理をしたものを用いたが、他に樹脂と強磁
性体粉を混練して粒子状に成形したもの、若しくはこれ
に抵抗値調節のために導電性カーボン等を混ぜたもの
や、表面処理を行ったものも同様に用いることができ
る。磁気ブラシ部2cの磁性粒子2dは感光体ドラム表
面のトラップ準位に電荷を良好に注入する役割と、感光
体ドラム上に生じたピンホールなどの欠陥に帯電電流が
集中してしまうことに起因して生じる帯電部材及び感光
体の通電破壊を防止する役割を兼ね備えていなければな
らない。従って、磁気ブラシ帯電器2Aの電気抵抗値は
1×104Ω〜1×109Ωであることが好ましく、特には1
×104Ω〜1×107Ωであることが好ましい。磁気ブラシ
帯電器2Aの電気抵抗値が1×104Ω未満ではピンホー
ルリークが生じ易くなる傾向があり、1×109Ωを超え
ると良好な電荷の注入がしにくくなる傾向にある。ま
た、抵抗値を上記範囲内に制御するためには、磁性粒子
2dの体積抵抗値は1×104Ω・cm〜1×109Ω・cmである
ことが望ましく、特には1×104Ω・cm〜1×107Ω・cmで
あることがより好ましい。
【0065】本実施形態で用いた磁気ブラシ帯電器2A
の電気抵抗値は、1×106Ωであり、帯電バイアスのD
C成分として−700Vを印加することで、感光体ドラム
1の表面電位も、−700Vとなった。
【0066】磁性粒子2dの体積抵抗値は、図6に示す
要領で測定した。即ち、セルAに磁性粒子2dを充填
し、該充填磁性粒子2dに接するように主電極17及び上
部電極18を配し、該電極17,18間に定電圧電源22から電
圧を印加し、そのとき流れる電流を電流計20で測定する
ことにより求めた。19は絶縁物、21は電圧計、24はガイ
ドリングを示す。その測定条件は、23℃、65%の環境で
充填磁性粒子2dのセルとの接触面積S=2cm2、厚み
d=1mm、上部電極18の荷重10kg、印加電圧100Vであ
る。
【0067】磁性粒子2dの平均粒径及び粒度分布測定
におけるピークは5〜100μmの範囲にあることが、粒子
表面の汚染による帯電劣化防止、及び、磁性粒子2dの
感光体ドラム1表面への付着防止の観点から好ましい。
磁性粒子2dの平均粒径は、水平方向最大弦長で示し、
測定法は顕微鏡法により磁性粒子300個以上をランダム
に選び、その径を実測して算術平均をとる。
【0068】(5)現像装置 次に、図7を用いて、現像装置4について説明する。
【0069】まず、静電潜像のトナー現像方法として
は、一般に次のa〜dの4種類に大別される。
【0070】a.非磁性トナーについてはブレード等で
スリーブ上にコーティングし、磁性トナーは磁性力によ
ってコーティングして搬送し感光体ドラムに対して非接
触状態で現像する方法(1成分非接触現像)。
【0071】b.上記のようにしてコーティングしたト
ナーを感光体ドラムに対して接触状態で現像する方法
(1成分接触現像)。
【0072】c.トナー粒子に対して磁性のキャリアを
混合したものを現像剤として用いて磁力によって搬送し
感光体ドラムに対して接触状態で現像する方法(2成分
接触現像)。
【0073】d.上記の2成分現像剤を感光体ドラムに
対して非接触状態にして現像する方法(2成分非接触現
像)。
【0074】この中で、画像の高画質化や高安定性の面
から、cの2成分接触現像法が多く用いられている。
【0075】図7は本実施形態で用いた現像装置4の拡
大横断面模型図である。本実施形態における現像装置4
は、重合法で作成した高離型性球形非磁性トナーと磁性
キャリア(現像用磁性粒子、現像キャリア)を混合した
ものを現像剤として用い、該現像剤を現像剤担持体(現
像部材、現像器)に磁気力によって磁気ブラシ層とし保
持させて現像部に搬送し感光体ドラム面に接触させて静
電潜像をトナー像として現像する2成分磁気ブラシ接触
現像方式の反転現像装置である。
【0076】4aは現像容器、4bは現像剤担持体とし
ての現像スリーブ、4cはこの現像スリーブ4b内に固
定配置された磁界発生手段としての磁石(マグネットロ
ーラ)、4dは現像スリーブ表面に現像剤の薄層を形成
するための現像剤層厚規制ブレード、4eは現像剤攪拌
搬送スクリュー、4fは現像容器4a内に収容した2成
分現像剤であり、上記のように非磁性トナーtと現像キ
ャリアcを混合したものである。
【0077】現像スリーブ4bは少なくとも現像時にお
いては、感光体ドラム1に対し最近接距離(隙間)が約
500μmになるように配置され、該現像スリーブ4bの外
面に担持させた現像剤磁気ブラシ薄層4f′が感光体ド
ラム1の面に接触するように設定されている。この現像
剤磁気ブラシ薄層4f′と感光体ドラム1の接触ニップ
部mが現像領域(現像部)である。
【0078】現像スリーブ4bは内部の固定磁石4cの
磁力により現像剤4f(t+c)の磁気ブラシが形成さ
れる。その現像剤磁気ブラシはスリーブ4bの回転とと
もに搬送され、ブレード4dにより層厚規制を受けて所
定層厚の現像剤磁気ブラシ薄層4f′として現像容器外
に持ち出されて現像部mへ搬送されて感光体ドラム1面
に接触し、引き続くスリーブ4bの回転で再び現像容器
4a内に戻し搬送される。
【0079】現像スリーブ4bには現像バイアス印加電
源E4によりDC成分とAC成分を重畳した所定の現像
バイアスが印加される。本実施形態での現像特性は、感
光体ドラム1の帯電電位(−700V)と現像バイアスの
DC成分値の差が200V以下であるとかぶりが生じ、350
V以上であると現像キャリアcの感光体ドラム1への付
着が生じたので、現像バイアスのDC成分は−400Vと
した。
【0080】現像容器4a内の現像剤4f(t+c)の
トナー濃度(現像キャリアcとの混合割合)は、トナー
が静電潜像の現像に消費されて逐次消費されていく。現
像容器4a内の現像剤4fのトナー濃度は不図示の検知
手段により検知されて所定の許容下限濃度まで低下する
とトナー補給部4gから現像容器4a内の現像剤4fに
トナーtの補給がなされて現像容器4a内の現像剤4f
のトナー濃度を常に所定の許容範囲内に保つようにトナ
ー補給制御される。
【0081】(6)クリーナレスプロセス 本実施形態のプリンタは、クリーナレスプロセスである
から、被転写材Pに対するトナー像転写後の感光体ドラ
ム1に残留したトナー(転写残トナー)は、感光体ドラ
ム1の帯電ニップ部Nに持ち運ばれて磁気ブラシ帯電装
置2の磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部2cに混入
して一時的に回収される。感光体ドラム1上の転写残ト
ナーは転写時の剥離放電などにより、極性が正のものと
負のものが混在していることが多い。この極性が混在し
た転写残トナーが磁気ブラシ帯電器2Aに至って磁気ブ
ラシ部2c内に混入して一時的に回収される。この転写
残トナーの磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部2cへ
の取り込みは、磁気ブラシ帯電器2AにAC成分を印加
することで、磁気ブラシ帯電器2A、感光体ドラム1間
の振動電界効果によってより効果的に行わせることがで
きる。そして、磁気ブラシ部2c内に取り込まれた転写
残トナーは、極性が全て負に帯電されて感光体ドラム1
上に吐き出される。極性が揃えられて感光体ドラム1上
に吐き出された転写残トナーは、現像部mに至って現像
装置4の現像スリーブ4bにより現像時のかぶり取り電
界によって現像同時クリーニングで回収される。この転
写残トナーの現像同時回収は、回転方向の画像領域が、
感光体ドラム1の周長よりも長い場合には、その他の帯
電、露光、現像、転写といった画像形成工程と同時進行
で行われる。これにより転写残トナーは現像装置4内に
回収されて次工程以後も用いられるため、廃トナーをな
くすことができる。また、スペースの面での利点も大き
く、画像形成装置の大幅な小型化が可能となる。
【0082】現像剤のトナーtとして重合法で作成した
高離型性球形トナーを用いることで、転写残トナーの発
生量を少なくすることができるし、また、磁気ブラシ帯
電器2Aから吐き出されたトナーの現像装置4への回収
性を向上させることができる。2成分接触現像方式の現
像装置4を用いることでも磁気ブラシ帯電器2Aから吐
き出されたトナーの現像装置4への回収性を向上させて
いる。ここで、通常、トナーは電気抵抗が比較的高いか
ら、磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部2cにそのよ
うなトナー粒子が混入することは磁気ブラシ部2cの電
気抵抗を上昇させて帯電能を低下させる因子であり、混
入トナー量が比較的多い場合は、非作像時に大量のトナ
ーを吐き出すことで、良好な帯電を維持することができ
る。
【0083】また、磁気ブラシ部2cから感光体ドラム
1へ吐き出されたトナーは極めて均一な散布状態にあ
り、また、その量も少量であるため、次の像露光過程に
実質的に悪影響を及ぼすことはない。また、転写残トナ
ーパターンに起因するゴースト像の発生もない。
【0084】(7)作像カートリッジの初期化動作 本実施形態では、作像カートリッジの初期化動作とし
て、最初の帯電動作を行う前に、磁性粒子2dをスリー
ブ2bに均一に担持させて磁気ブラシ部2cを形成する
ために、前記スリーブ2bを所定時間回転させるように
している。以下、詳しく説明する。
【0085】本実施形態では、注入帯電器内の磁性粒子
を予め片側に偏った状態にしておき、そのまま作像を行
った場合と、帯電スリーブを一定時間回転した後に作像
を行った場合で、感光体ドラム表面や現像装置の状態を
比較した。
【0086】磁性粒子は、図8に示すようにスラスト方
向の左半分にのみ充填した。本実施形態で用いた帯電器
の場合、帯電スリーブ2bの回転によりスラスト全域に
わたって磁性粒子2dを担持し磁気ブラシ部2cを形成
するためには最短90秒の時間が必要であるため、今回は
120秒間、帯電スリーブ2bの回転を行った。
【0087】その結果、帯電スリーブ2bを120秒間回
転した後に作像を行った場合は、帯電スリーブ2bの一
定時間の回転によりスラスト全域にわたって均一な磁気
ブラシが形成されているため、最初から安定した帯電が
行え、良好な画像が得られ、作像カートリッジに異常は
生じなかった。これに対して、帯電スリーブ2bを回転
させることなく前述の如く磁性粒子2dが偏った状態の
まま作像を行った場合は、スラスト方向右半分はカブリ
(ベタ)が発生し、正常な画像の領域とカブリの領域の
境界には磁性粒子が付着していた。また、作像カートリ
ッジのスラスト方向中央部の現像スリーブ4bから規制
ブレード4dにかけて磁性粒子が付着していた。
【0088】この結果より、未使用の作像カートリッジ
を本体にセットした後、操作パネル(不図示)より帯電
スリーブ2bを回転させる命令を入力し、一定時間(本
実施形態では120秒間)回転させることで、初期から良
好な作像を行うことができた。
【0089】〔第2実施形態〕本実施形態では、前述し
た作像カートリッジに不揮発性メモリを設け、そこにカ
ートリッジが未使用であるかそうでないかを判断する情
報を記録させ、未使用である場合には自動的に帯電スリ
ーブを一定時間回転させる構成としている。尚、これ以
外の構成は前述した実施形態と同様である。
【0090】まず、本体に1度もセットされていない未
使用カートリッジには、その不揮発性メモリのカートリ
ッジ状態を示すアドレスに「0」を入力しておく。
【0091】そして、本体の電源が入った時や、作像カ
ートリッジが本体内に入れられた時には、前記不揮発性
メモリのカートリッジ状態を示すアドレスの値を読み出
し、「0」であれば、自動的に帯電スリーブを所定時間
(本実施形態では120秒間)回転させる。そして、回転
終了後は、そのアドレス値に「1」を書き込むことで、
次回電源ON時や、カートリッジの出し入れ後の帯電ス
リーブの回転を省くことができる。また、帯電スリーブ
を自動的に一定時間回転させることで、カートリッジの
イニシャライズ(初期化)を必ず行うことができ、前述
の如き磁性粒子の感光体付着やカブリ発生を確実に防ぐ
ことができる。
【0092】尚、前述の如くカートリッジの状態を示す
アドレスを独立で設ける他に、前記不揮発性メモリに記
録されている他の情報を代用する構成としても良い。例
えば、通紙枚数に「0」を記録しておき、帯電スリーブ
の回転を行った後に、「1」を書き込むことでも、同様
の動作が可能となる。
【0093】〔第3実施形態〕本実施形態では、前述の
如く、最初の帯電動作の前に、帯電スリーブを回転させ
ている間は、前記感光体ドラムも回転させる構成として
いる。尚、これ以外の構成は前述した実施形態と同様で
ある。
【0094】磁気ブラシ帯電を用いたクリーナレスプロ
セスにおいては、帯電器で一時的に取り込んだ転写残ト
ナーを効率良く負極に摩擦帯電して、トナー飛散の防止
や吐き出しトナーの現像での回収性を良くするために、
磁性粒子の表面を帯電系列で正極側になるようにコート
処理を行う。その結果、感光体ドラム表面と磁性粒子の
帯電系列上の距離が大きくなり、磁気ブラシ帯電器の磁
気ブラシ部と感光体ドラムの間で摩擦帯電が起きる可能
性がある。
【0095】このような場合、感光体ドラム表面が負極
に摩擦帯電し、その度合いが強い場合は、直後に作像を
行うと感光体ドラム周期で濃度の薄い横筋が発生する。
【0096】このことをふまえ、本実施形態では、最初
の帯電動作の前に、帯電スリーブを所定時間回転する
間、感光体ドラムも回転させている。これにより、感光
体ドラムを回転させない場合に、直後にハーフトーン画
像を作像すると、図9に示すように濃度の低い筋が出た
のに対し、感光体ドラムを回転させた場合は均一なハー
フトーンの作像ができた。
【0097】〔他の実施形態〕前述した実施形態では、
画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリ
ッジとして、本発明を適用した帯電装置を一体に有する
プロセスカートリッジ、更に詳しくは感光体ドラムと、
該感光体ドラムに作用するプロセス手段としての帯電手
段,現像手段を一体に有するプロセスカートリッジを例
示したが、これに限定されるものではなく、例えば、感
光体ドラムの他に、帯電手段、現像手段(或いはクリー
ニング手段)のうち、いずれか1つを一体に有するプロ
セスカートリッジであっても良い。
【0098】更に前述した実施形態では、感光体ドラム
を含むプロセスカートリッジが画像形成装置本体に対し
て着脱自在な構成を例示したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば各構成部材がそれぞれ組み込まれた画
像形成装置、或いは各構成部材がそれぞれ着脱可能な画
像形成装置であっても良い。
【0099】また前述した実施形態では、帯電装置を含
むカートリッジに不揮発性メモリを設け、そこにカート
リッジが未使用であるかそうでないかを判断する情報を
記録させる構成を例示したが、これに限定されるもので
はなく、例えば、帯電装置に前記不揮発性メモリを設
け、そこに帯電装置が未使用であるかそうでないかを判
断する情報を記録させる構成としても良い。
【0100】また前述した実施形態では、画像情報書き
込み装置である露光手段としてレーザースキャナを使用
したが、これに限定されるものではなく、例えばLED
アレイ等を使用しても良い。
【0101】また前述した実施形態では、モノクロ画像
形成を行う画像形成装置を例示したが、これに限定され
るものではなく、カラー画像形成を行う画像形成装置で
あっても良い。この場合、前述の如きプロセスカートリ
ッジを複数使用するが、この使用個数は限定されるもの
ではなく、必要に応じて適宜設定すれば良い。或いは、
プロセスカートリッジに限らず、各構成部材を各色毎に
配置構成した装置であっても良い。
【0102】また前述した実施形態では、画像形成装置
としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、例えば、複写機、ファクシミリ装置等
の他の画像形成装置、或いはこれらの機能を組み合わせ
た複合機等の他の画像形成装置などであっても良く、該
画像形成装置に本発明を適用することにより同様の効果
を得ることができる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
初期の帯電が安定して行え、安定した良好な画像形成を
持続して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の構成例を示す概略
構成図
【図2】画像形成装置の動作シーケンス図
【図3】感光体の層構成模型図
【図4】磁気ブラシ帯電装置の拡大横断面模型図
【図5】帯電回路の等価回路図
【図6】磁性粒子(帯電キャリア)の電気抵抗値(体積
抵抗値)の測定要領説明図
【図7】現像装置の拡大横断面模型図
【図8】帯電装置の磁性粒子の充填状態を示す図
【図9】感光体ドラムを回転させないで帯電スリーブを
回転させた後に作像を行ったときのハーフトーン画像を
示す図
【符号の説明】
E2 …帯電バイアス印加電源 E4 …現像バイアス印加電源 E5 …転写バイアス印加電源 N …帯電ニップ部 P …被転写材 T …転写ニップ部 m …接触ニップ部 1 …感光体ドラム 1a …ドラム基体 1b …下引き層 1c …正電荷注入防止層 1d …電荷発生層 1e …電荷輸送層 1f …電荷注入層 1g …導電性微粒子 2 …磁気ブラシ帯電装置 2A …磁気ブラシ帯電器 2B …容器 2a …マグネットロール 2b …非磁性ステンレス製スリーブ 2c …磁気ブラシ部 2d …磁性粒子 2e …磁気ブラシ層厚規制ブレード 3 …レーザービームスキャナ 4 …現像装置 4a …現像容器 4b …現像スリーブ 4c …磁石 4d …現像剤層厚規制ブレード 4e …現像剤攪拌搬送スクリュー 4f …現像剤 4f′ …現像剤磁気ブラシ薄層 4g …トナー補給部 5 …転写装置 5a …転写ベルト 5b …駆動ローラ 5c …従動ローラ 5d …導電性ブレード 6 …給紙カセット 7 …給紙ローラ 8 …搬送ローラ 9 …シートパス 10 …シートパス 11 …定着装置 12 …導電性ブラシ 17,18 …電極 19 …絶縁物 20 …電流計 21 …電圧計 22 …定電圧電源 24 …ガイドリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小宮 義行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 門田 修一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 渋谷 健一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2H003 BB11 CC04 DD03 2H068 AA05 CA37 FA27 FC01 FC15 2H077 AA37 AB02 AC02 AC16 AD06 AD13 AD36 BA09 DA10 DB01 EA03 EA14 EA15 EA16 GA11 GA17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、該像担持体に当接する帯電
    部材を有し該帯電部材に帯電バイアスを印加することで
    像担持体の帯電を行う帯電装置と、を有し、 前記帯電部材が磁性粒子と磁性粒子担持体からなり、最
    初の帯電動作を行う前に、前記磁性粒子を前記磁性粒子
    担持体に均一に担持させるために前記磁性粒子担持体を
    所定時間回転させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記磁性粒子担持体を回転させている
    間、前記像担持体を回転させることを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記像担持体に形成された静電潜像を現
    像剤により顕像化する現像装置と、前記像担持体に形成
    された現像剤像を被転写材に転写する転写装置と、を有
    し、前記現像装置が転写後に像担持体表面に残留した現
    像剤を回収するクリーニング手段を兼ねることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記像担持体と、前記帯電装置と、前記
    像担持体に形成された静電潜像を現像剤により顕像化す
    る現像装置をプロセスカートリッジとして一体化し、該
    プロセスカートリッジが着脱自在であることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記プロセスカートリッジが不揮発性メ
    モリを具備していることを特徴とする請求項4に記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記磁性粒子担持体の回転を前記不揮発
    性メモリ内の情報により決定することを特徴とする請求
    項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記像担持体が電子写真感光体であるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画
    像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記像担持体が電荷注入帯電性であるこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画
    像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記像担持体が絶縁性のバインダ中に導
    電性微粒子を分散させた電荷注入層を有する電子写真感
    光体であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1
    項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記像担持体の帯電処理面に静電潜像
    を形成する画像情報書き込み装置が露光装置であること
    を特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像
    形成装置。
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