JPH08122981A - 写真感光材料包装体及び包装装置 - Google Patents

写真感光材料包装体及び包装装置

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JPH08122981A
JPH08122981A JP7092369A JP9236995A JPH08122981A JP H08122981 A JPH08122981 A JP H08122981A JP 7092369 A JP7092369 A JP 7092369A JP 9236995 A JP9236995 A JP 9236995A JP H08122981 A JPH08122981 A JP H08122981A
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勇夫 中越
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比呂美 志村
Ikuo Katsumata
育雄 勝俣
Osamu Suzuki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱収縮性フイルムを用いて写真感光材料を集
合包装するときに、加熱処理を行っても写真感光材料に
熱カブリを発生させず、しかも外観の良化とともに包装
体に適度な強度をもたせる。 【構成】 写真フイルムパトローネを収容したPケース
2を5個まとめてシュリンク包装する。ミシン目を有す
るシュリンクフイルム7は二枚構成で、ヒートシールし
た合わせ目9が集合包装体1の天地に形成される。ミシ
ン目8は、集合包装体1からPケース2を一個ずつ切り
離すときに破断される。ミシン目を有するシュリンクフ
イルム7は、140°C、10秒間で加熱したときの熱
収縮率が40〜63%で、厚みは35〜50μmの範囲
のものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フイルムパトロー
ネに代表される写真感光材料収納マガジンの複数個を一
体的にまとめて包装する写真感光材料包装体と、この包
装体で写真感光材料収納マガジンを包装する包装装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真フイルムや印画紙等の写真感光材料
は、取り扱いの簡便性を考慮してパトローネやカートリ
ッジと称されるマガジンにロール状にして収納されてい
る。これらの写真感光材料収納マガジンには写真感光材
料の引き出し,巻戻しのためにスリット状の排出口が形
成されているため、それ自体に防湿性はない。したがっ
て、製造後、使用に供されるまでの間の防湿性を確保す
るために、これらの写真感光材料マガジンはさらに防湿
性のケースに一個ずつ収納されるのが一般的である。例
えば普及型の135タイプの写真フイルムは、よく知ら
れるように金属製のパトローネに収納され、さらにこの
パトローネはPケースと称される円筒形をしたプラスチ
ック製の防湿ケースに収容され、そして紙製の小箱で包
装した状態で販売されている。
【0003】特に上記した135タイプの写真フイルム
は大量に消費される商品であるため、複数個をまとめて
集合包装して販売することも行われている。例えば実開
昭52−148930号公報には、パトローネを収容し
たPケースを複数個まとめて1個の包装箱で包装した包
装体が開示されている。また、包装工程が簡便で、しか
も使用の直前に新規に開封できるようにするというオリ
ジナル性と開封性をもたせるために、ミシン目を有する
熱収縮性フイルム(以下、シュリンクフイルムと表示)
を利用した包装体の例が実開昭58−113653号公
報、特開昭54−67421号公報、実公平6−177
43号公報に記載されている。
【0004】上記シュリンクフイルムで包装を行う包装
装置は、移送される被包装物をシュリンクフイルムで緩
やかに包み込み、このシュリンクフイルムが被包装物か
らずれないように適当な部分を数箇所ヒートシールして
いる。そして、シュリンクフイルムに包み込まれた被包
装物をシュリンクトンネル内に搬送し、このシュリンク
トンネル内を通過する間にシュリンフイルムを加熱して
被包装物に密着させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】実開昭52−1489
30号公報記載の包装体は、複数個のPケースをまとめ
て包装するために紙製の包装箱を用いているため、包装
材料が高いことや包装工程中に糊づけが必要で包装コス
トがかかるという欠点がある。また、搬送途中や落下し
たときなどに包装箱が破れやすく、オリジナル性と開封
性とを同時に満足させることが難しかった。また、実開
昭58−113653号公報記載の包装体は、ミシン目
が入った短冊状の台紙本体に複数の乾電池をミシン目で
区画されたブロックごとにシュリンクフイルムで一体に
緊縛したものであるが、被包装体で乾電池であることか
らシュリンクフイルムによる包装工程にはほとんど制約
がなく、そのままでは複数の写真感光材料を集合的に包
装する包装体には適用できない。
【0006】特開昭54−67421号公報には、Pケ
ースのキャップが外れることを防ぎ、またオリジナル性
と開封性を付与するためにパトローネを収容したPケー
ス一個をミシン目を有するシュリンクフイルムで包装す
る例が記載されているが、複数個のPケースをシュリン
クフイルムで一体的にまとめて包装することに関しては
言及がなく、ここに開示された事項だけからは集合包装
に際しての問題、すなわち集合包装体の中の単品に対す
るオリジナル性と開封性の確保や、しわの発生による外
観不良の防止などに関しては解決することができない。
また、実公平6−17743号公報には、個装小箱に収
納されたPケース入りパトローネの複数個を一体的にシ
ュリンク包装した包装体が記載されているが、個装小箱
を含めて包装しているため包装コストがかかるという欠
点がある。
【0007】また従来の包装装置では、シュリンクフイ
ルムで被包装物を包み込むことが難しく、機構が複雑と
なってコストが増加するとともに、作業速度が遅くなっ
てしまうという欠点がある。更に、被包装物を包んだ後
に数箇所のヒートシールを行っているが、このヒートシ
ール箇所が多くなるとやはり作業速度が遅くなってしま
う。
【0008】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、円筒状の防湿ケースに収容された感光材料収納マガ
ジンの複数個をシュリンク包装によって一体的にまと
め、包装コストが廉価でオリジナル性と開封性をもち、
しかもシュリンク包装工程で写真感光材料の写真性を劣
化させることがないように工夫された写真感光材料包装
体と、作業速度の向上された包装装置とを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、円筒状の防湿ケースに各々収納された複数
個の写真感光材料収納マガジンを、140°Cで10秒
間加熱したときの熱収縮率が40〜63%で、厚みが3
5〜50μmのミシン目を有する熱収縮性フイルムを加
熱収縮させて防湿ケースごと一体的に集合包装するよう
にしてある。ここで用いられる熱収縮性フイルムのミシ
ン目部分の引張り強度としては、500〜630(gf
/15mm幅)程度にするのが落下強度等の物理強度を
維持しながらオリジナル性と開封性を維持するのに有効
である。さらに、本発明の写真感光材料包装体に防湿袋
を加え、熱収縮性フイルムで一体的にまとめたものを防
湿性の包装袋に封入した包装体としてもよい。
【0010】包装装置としては、複数個の写真感光材料
収納マガジンを緩やかに包み込んだ熱収縮性フイルムの
後端側と、次に複数個の写真感光材料収納マガジンを包
み込む熱収縮性フイルムの先頭側とを同時にヒートシー
ルするようにしたので、ヒートシール作業の減少により
作業効率を向上できる。また、熱収縮性フイルムのシー
ル部分に向けて複数個の写真感光材料収納マガジンを押
し出して緩やかに包み込ませるようにしたので機構が簡
単であり、さらに作業効率を向上できる。
【0011】また、上下一対の搬送ベルトによって熱収
縮性フイルムと写真感光材料収納マガジンとを挟み込ん
で搬送し、ロータリーヒーターを写真感光材料収納マガ
ジンに沿って回転させながら、その搬送方向の先頭側と
後端側との熱収縮性フイルムをヒートシールしてもよ
い。更に、外周面に放射状に複数個のホルダが設けられ
たロータリーインデックスを回転させながら、ホルダに
複数個の写真感光材料収納マガジンと、筒状の熱収縮性
フイルムとを供給するようにしてもよい。
【0012】図2は防湿ケースとして用いられるPケー
ス2に写真フイルムパトローネ3を収容した状態を示
す。写真フイルムパトローネ3は、金属製のパトローネ
本体3aに巻軸3bを回転自在に収納し、巻軸3bには
写真フイルムがロール状に巻かれている。Pケース2
は、有底円筒状のケース本体4とキャップ5とからな
り、これらは各々プラスチックの一体成形品である。P
ケース2はその中に収納した写真フイルムパトローネ3
を湿気,塵,圧縮荷重から保護する作用をしている。ケ
ース本体4に写真フイルムパトローネ3を入れてキャッ
プ5を被せると、キャップ5の凸部5aがケース本体4
の凹部4aに嵌合し、写真フイルムパトローネ3がPケ
ース2内に密封される。
【0013】図1は、写真フイルムパトローネ入りの5
個のPケース2をミシン目を有するシュリンクフイルム
7でまとめて包装した集合包装体1を示す。Pケース2
は、キャップ5側が交互に天地にくるように並んでお
り、熱収縮したミシン目を有するシュリンクフイルム7
によって緊縛包装されている。なお、包装形態によって
はキャップ5側を天地の一方にそろえるようにしてもよ
い。
【0014】Pケース2の相互の境界部に位置するよう
に、シュリンクフイルム7にはミシン目8が施されてい
る。そして、使用の直前にミシン目8に沿ってシュリン
クフイルム7を破断することによって、Pケース2を一
個だけ取り出すことができる。このミシン目8の引張り
強度を500〜630(gf/15mm幅)にすること
によりこの集合包装体1を搬送する際の振動や、落下し
たときの衝撃などによってミシン目7aが簡単に破れる
ことはなく、オリジナル性と開封性が保たれている。な
お、この例ではミシン目を有するシュリンクフイルム7
が二枚構成となっているため、集合包装体1の天地には
それぞれのシュリンクフイルム7をヒートシールした合
わせ目9が形成されている。
【0015】
【実施例】図3及び図4は、図1に示した集合包装体1
を作るための包装装置を概略的に示している。シュリン
クフイルム7a,7bはそれぞれロールに巻かれてお
り、各ロールからそれぞれラッピングユニット10に供
給される。それぞれの供給路の途中には、ミシン目8を
施すための刃付き車11,12と、この刃付き車11,
12とでシュリンクフイルム7a,7bを挟み込むロー
ラ11a,12aとが回転自在に設けられている。ま
た、刃付き車11,12の下流側には、シュリンクフイ
ルム7a,7bをラッピングユニット10に向けて給送
するための給送ローラ対13a,13bが配置されてい
る。
【0016】シュリンクフイルム7a,7bはラッピン
グユニット10内に引き込まれ、供給ローラ13a,1
3bの下流側に配設されたローラ17,19によって給
送経路が変化されている。そして、シュリンクフイルム
7a,7bの先端は、ヒートシール部であるヒーターを
内蔵したシールパッド20と、このシールパッド20に
対向して設けられたローラ21とで挟み込まれてヒート
シールされる。ローラ19は回転自在とされており、ロ
ーラ17は軸17aで反時計方向に回動自在とされたア
ーム17bに回転自在に取り付けられている。このアー
ム17bは、図示しないバネによって時計方向に付勢さ
れている。
【0017】ラッピングユニット10には、その側方か
ら搬送ベルト14によって5個のPケース2がシュリン
クフイルム7a,7bの間に供給される。シュリンクフ
イルム7a,7bの間に供給されたPケース2の後方に
は、5個のPケース2をシュリンクフイルム7a,7b
の接合部に向けて押し出す押出し部22が配置されてい
る。この押出し部22は、Pケース2を押す押出し棒2
2aと、この押出し棒22aを突出させるソレノイド2
2bとから構成されている。なお、ソレノイドの代わり
にエアシリンダやカム等を用いてもよい。
【0018】押出し部22aに押し出された5個のPケ
ース2は、図5に示すように、シールパッド20よりも
下流側に移送され、シュリンクフイルム7a,7bもP
ケース2を介して押圧される。このときに、ローラ17
がシュリンクフイルム7aに押圧されるのでアーム17
bがバネの付勢に抗して反時計方向に回動され、シュリ
ンクフイルム7aはPケース2に沿わされる。これによ
り、シュリンクフイルム7aの経路が変わるので、シュ
リンクフイルム7aとシールパッド20との干渉が防止
される。
【0019】図6に示すように、押出し棒22aがソレ
ノイド22bによって引き戻されると、シールパッド2
0がカムやソレノイドあるいはエアシリンダによって下
降され、ローラ21とでシュリンクフイルム7a,7b
を挟み込んでヒートシールする。また、シールパッド2
1の中央部にはシュリンクフイルム7をカットする刃2
0aが形成されているので、シュリンクフイルム7は接
合部の中央でカットされる。これにより5個のPケース
2は、スリーブ状にヒートシールされ、ミシン目8を有
するシュリンクフイルム7で緩く包まれた状態になる。
そして、ワーク15は搬送ベルト16によって図中左方
に向かって搬送される。
【0020】また、シュリンクフイルム7a,7bは、
アーム17bがバネの付勢によって元の位置に戻される
ことにより再び図4に示す状態となり、次に供給される
Pケース2を受け入れる。このようにシュリンクフイル
ム7a,7bのヒートシールは、Pケース2の後端側と
次に供給されるPケース2の先頭側の部分とが同時に行
われるので、効率よくPケース2を包装することができ
る。
【0021】搬送ベルト16は一定速度で連続的に移動
しており、ワーク15はシュリンクトンネル18を通過
する。シュリンクトンネル18の内部は、ミシン目8を
有するシュリンクフイルム7が適切な割合で熱収縮する
ようにヒータで一定温度で加熱されている。ワーク15
がシュリンクトンネル18を通過してくると、ミシン目
8を有するシュリンクフイルム7が熱収縮して集合包装
体1ができあがる。
【0022】できあがった集合包装体1は、シュリンク
フイルム7a,7bの合わせ目9がやや大きいものとな
っている。これは、押出し部22によってPケース2が
押し出されたときに、シュリンクフイルム7a,7bの
接合部が破れないようにするためである。また、合わせ
目9はPケース2の天地の中心にたいして若干ずれてし
まう。これは、シールパッド20でヒートシールを施す
際に、シュリンクフイルム7aのみが下方に引っ張られ
てしまうためであり、この結果シュリンクフイルム7a
と7bとの送り量が異なってしまう。本包装装置では、
1分間におよそ20〜25個程度の集合包装体1を製造
することができる。
【0023】ワーク15がシュリンクトンネル18を通
過する間には、写真フイルム自体も加熱される。写真フ
イルムを加熱し過ぎると、いわゆる熱カブリ現象が生じ
ることが知られている。したがって、上述したシュリン
ク包装工程を行うにあたっては、シュリンクトンネル1
8内の温度と、ワーク15がシュリンクトンネル18を
通過する時間を適切に決める必要がある。また、加熱不
足ではミシン目を有するシュリンクフイルム7を充分に
熱収縮させることができなくなり、緊縛の度合が低下し
たり集合包装体1にしわが寄って外観不良になる。
【0024】このような事情から、ミシン目を有するシ
ュリンクフイルム7の熱収縮率、延伸の方向、厚みなど
の諸特性を充分に考慮する必要がある。以下、これらの
諸特性について検討を行った結果を以下に説明する。
【0025】ミシン目を有するシュリンクフイルム7と
してポリエチレン(PE)一軸延伸フイルムを用い、一
軸延伸倍率を一定にして厚みを30μm、35μm、4
0μm、50μm、60μmと変えたサンプルA〜Eを
用意し、まずその物理的特性を測定した。次の表1はそ
の測定結果を示す。熱収縮率は、各サンプルに5cm×
5cmの正方形を印し、各測定温度に設定したグリセリ
ンバスに10秒間サンプルを浸漬した後、加熱前の正方
形と加熱後の正方形との縦横寸法の差ΔLを求め、 熱収縮率(%)=(ΔL/5)×100 として算出した。なお、「HAZE」は濁度を表す百分
比で、HAZE0%が完全透明、HAZE100%が完
全不透明を表す。PEフイルムでは厚みが増えると白色
の濁り度合が大きくなり、透明度が悪くなる。
【0026】
【表1】
【0027】さらに、厚みが40μm一定となるように
延伸倍率を変えて作成したサンプルF〜Jについて熱収
縮率を測定したところ、次の表2の結果を得た。
【0028】
【表2】
【0029】次に、比較例として二軸延伸のポリエチレ
ンフイルムについてサンプルK,Lを用意し、その熱収
縮率を測定した結果を表3に示す。
【0030】
【表3】
【0031】上記の表1〜3に挙げたサンプルを用い
て、実際に図3に示す包装装置でシュリンク包装処理を
行って、外観,写真性に対する影響,落下に対する強
度,未使用性保証(オリジナル性)などについて評価し
た。このときのシュリンク包装の条件は表4に示すとお
りである。また、シュリンク包装を行う前のスリーブ状
のミシン目を有するシュリンクフイルムの包装容積(内
容積)がPケース5個分の体積の約二倍(525c
2 )になるようにシュリンクフイルム7a,7bの送
り長さを決めた。シュリンクトンネル18内の設定温度
は140°Cとし、加熱処理時間が12秒になるように
搬送ベルト16の速度を設定した。
【0032】
【表4】
【0033】表2に示したサンプルF〜Jを用いて同様
にシュリンク包装を行ったときの評価結果を表5に示
す。
【0034】
【表5】
【0035】表5において、しわの発生度合(本/cm
2 )は、シュリンク包装後に集合包装体の表面に現れた
しわの本数を数え、総本数を表面積で割って単位面積あ
たりのしわの本数に換算した値である。写真性は、フジ
カラースーパーG400(商品名)を使用し、シュリン
ク包装処理の後に現像を行ってカブリが最も出やすい青
色でのカブリ濃度Dmin を測定して評価した。カブリ濃
度の判定は、シュリンク包装処理をしない同一種類の写
真フイルムのカブリ濃度規格Dmin =9.0 ±0.02と比較
した。
【0036】落下特性は、Pケース5個を集合包装した
各サンプルをJISZ0200「適正包装貨物試験法」
に準じて行ったものである。未使用性の保証(オリジナ
ル性)は、集合包装体から1個のPケース2をミシン目
8に沿って切り離した後、意識的にミシン目を有するシ
ュリンクフイルム7を取り除かないとPケース2のキャ
ップ5が外れないかどうかで判断した。
【0037】表5から分るように、厚みが40μmの一
軸延伸フイルムでは、落下特性,未使用保証性(オリジ
ナル性)を考慮すると、熱収縮率を40%以上にするの
が好ましい。また熱収縮率が63%を越えるとしわ度合
が大きく、熱収縮率がさらに大きくなるとしわ度合も増
えることが分るから、熱収縮率としては40〜63%が
良好である。
【0038】次に、表1に挙げた各サンプルA〜Eにつ
いて、同様のシュリンク包装処理を行った。ミシン目
は、1mm長のミシン目穴を2mmのピッチ間隔であけ
たもので、その配列方向はミシン目を有するシュリンク
フイルムの延伸方向に沿った方向、すなわちミシン目か
ら引き裂くときの荷重方向が非延伸方向となるようにし
てある。
【0039】評価結果は表6のとおりである。落下強度
と未使用保証性(オリジナル性)は表5と同じ手法で行
ったときの評価で、落下強度欄にはテストの結果、不良
になったものの百分比を示してある。切り離し性(開封
性)の評価は、性別,年齢について無作為に選んだ10
名に集合包装体1からPケース2を一個切り離す操作を
行わせ、操作性の良否に基づいて評価した。また、ミシ
ン目部分の引張り強度については、引っ張り試験機によ
る引張り荷重を測定した。
【0040】
【表6】
【0041】上記評価結果から、シュリンクフイルムの
厚みは30〜50μm、好ましくは35〜40μmが適
していることが分かった。また、ミシン目部分の引張り
強度が630(gf/15mm幅)を越えると切り離し
時の操作性(開封性)が悪くなるので、ミシン目部分の
引張り強度は630(gf/15mm幅)以下にするの
がよい。また、落下時の衝撃により破断を生じさせない
ためには、400(gf/15mm幅)の強度が必要で
あることが分かった。
【0042】次に、シュリンクフイルムの最適延伸方向
を確認するために、表3に挙げた二軸延伸でつくったサ
ンプルK,Lと、比較のために表1に挙げたサンプルC
について、表5,表6と同様のテストを行った評価結果
を次の表7に示す。なおミシン目は、1mm長のミシン
目穴を2mmのピッチ間隔をあけて形成したものであ
る。なお、ミシン目の形態としては、ミシン目穴の長さ
とピッチ間隔とを1:2の割合で配分すれば、必ずしも
上記寸法でなくても同等の機能が得られる。
【0043】
【表7】
【0044】表7に示すとおり、二軸延伸フイルムの場
合には、引き裂こうとするときに延伸して引き裂きにく
くなり、切り離し性(開封性)に問題がある他、しわ発
生度合も大きくなって外観上問題が出やすいことが分
る。したがって、シュリンク包装用のPEフイルムとし
ては一軸延伸のものの方が適している。
【0045】切り離し性はミシン目の形態によっても変
わるため、2種類のミシン目について評価を行った。テ
ストサンプルとしては表1に挙げたサンプルCを用い、
1mm長のミシン目穴を2mmのピッチ間隔で形成した
もの(サンプルC−1)と、1mm長のミシン目穴を1
mmのピッチ間隔で形成したもの(サンプルC−2)に
ついて比較した。その評価結果を表8に示す。
【0046】
【表8】
【0047】ミシン目ピッチが1:1のものは、切り離
し性(開封性)は良好であるが、しわ発生度合,未使用
保証性(オリジナル性),落下強度の点で問題があり、
ミシン目ピッチ1:2の方が実用的には優れていること
が分る。
【0048】以上の各評価試験結果を定量的に図式化す
ると図7〜図11のとおりである。
【0049】図7はミシン目を有するシュリンクフイル
ムの熱収縮率に対し、集合包装体の緊縛度及びしわの発
生度合との相関を表している。集合包装体の緊縛度と
は、被包装体自体の体積に対し、シュリンク包装体の包
装容積(内容積)と被包装体の体積との差がどのような
割合になっているかを百分比で表したものである。すな
わち、5個のPケースの体積をPv (cm3 )、ミシン
目付きシュリンクフイルムの包装体積をSv(cm3
としたとき、緊縛度Kは、 K=〔1−{(Sv−Pv)/Pv}〕×100 で表される。
【0050】例えば、5個のPケース全体の体積Pv が
250(cm3 )、シュリンク処理前のミシン目付きシ
ュリンクフイルム7の包装体積Sv(≒2Pv )が50
0(cm3 )で、140°Cで8秒間のシュリンク処理
でシュリンクフイルム7の包装体積Svが400(cm
3 )になったとすると、シュリンク処理前では、 K=〔1−{(500−250)/250}〕×100 =0% となり、シュリンク処理後には、 K=〔1−{(400−250)/250}〕×100 =40% となる。
【0051】図7によれば、熱収縮率が40〜63%の
範囲であれば、集合包装体の緊縛度及びしわの発生度合
からほぼ良好な外観が得られ、特に熱収縮率が45〜5
9%の範囲のものは、集合包装体の緊縛度が65%以
上、しわの発生度合が2本/cm2 )となってより好ま
しい外観を得ることができる。
【0052】図8にシュリンクフイルムの厚みと落下破
損率との相関を示す。落下破損率は、JISZ0200
「適正包装貨物試験法」で落下テストを行い、破損が生
じたサンプルの個数を百分比で表してある。ミシン目を
有するシュリンクフイルムの厚みを35μm以上にする
のがよいことが分る。さらに、ミシン目を有するシュリ
ンクフイルムの厚みとミシン目部分の引張り強度との関
係を確認し、これを図9に示す。
【0053】図9において、ミシン目部分の引張り強度
の値は、引張り試験機を用いてミシン目が破断するとき
の荷重を示す。なお、ミシン目ピッチは1:2にしてあ
る。ミシン目部分の引張り強度の値としては、落下等に
よって不用意に破断することがない(オリジナル性の確
保)ように500(gf/15mm幅)以上必要である
ことから、ミシン目を有するシュリンクフイルムの厚み
としては35μm以上がよい。同じミシン目のままで厚
みを大きくし過ぎた場合には切り離し時の操作性(開封
性)が悪くなってくるので、その場合にはミシン目の形
態を変え、ミシン目部分の引張り強度が630(gf/
15mm幅)以下になるように対処すればよい。
【0054】図10に、シュリンクトンネル内のシュリ
ンク処理温度と、しわの発生度合及び写真フイルムの青
色のカブリ濃度の相関を示す。カブリ濃度を規格幅内に
収めるためにはシュリンク処理温度を180°C以下に
すればよいが、後述のミシン目を有するシュリンクフイ
ルムの熱溶融によるピンホールの発生を考慮すると、1
70°C以下にするのがよい。また、シュリンク処理温
度が110°C以下であると、シュリンクフイルムの熱
収縮が不完全でしわが多発し、110〜120°Cの範
囲でもしわが多すぎて実用的に問題がある。125〜1
55°Cの範囲ではしわも少なく外観が良好である。1
55〜170°Cの範囲では、シュリンクフイルムの熱
収縮によってミシン目穴が膨張するが、ミシン目の形態
を工夫すれば実用が可能な範囲である。180°C以上
になると、カブリ濃度が規格幅内に収まらないだけでな
く、ミシン目を有するシュリンクフイルムが170°C
以上になると部分的に熱溶融してピンホールができるこ
ともあり、外観も不良となる。したがって、シュリンク
処理温度の範囲としては、120〜170°Cの範囲が
よく、より好ましくは125〜155°Cの範囲にする
とよい。
【0055】図11は、ミシン目を有するシュリンクフ
イルムの熱収縮率とシュリンク処理温度との関係から、
集合包装体の外観が良化できる範囲を検討した結果を表
す。これによれば、シュリンク処理温度を120〜17
0°C、熱収縮率を40〜63%の範囲にすればよく、
より好ましくはシュリンク処理温度を125〜155°
C、熱収縮率を45〜59%の範囲にするのがよい。
【0056】図12及び図13は、集合包装体の他の実
施例を示す。図12に示す例では、2枚構成のシュリン
クフイルム7a,7bを用いて3個のPケース2をシュ
リンク包装するときに、シュリンクフイルム7a,7b
相互のシール部分が側面にくるようにしたもので、シー
ルによる合わせ目9がPケース2のケース本体部分を横
切るように形成される。また、シュリンク包装コストを
下げるには、上記実施例のようにシュリンクフイルムを
二枚構成にするのがよいが、シュリンクフイルムを1枚
構成にした場合には、図13に示す実施例のように合わ
せ目9を一本にすることができ、外観が良化する。
【0057】図14に示す実施例は、溶融したポリエチ
レン樹脂を最初からスリーブ状にインフレーション成形
したシュリンクフイルム25を用いてシュリンク包装を
行ったもので、これによればシール部分がないため合わ
せ目は生じない。この集合包装体26は、図示した防湿
性の包装袋28に密封包装され、より防湿性を高めて商
品化される。包装袋28には吊り下げハンガーディスプ
レイに引っ掛けて展示できるように穴28aが形成され
る。なお、第1図、第12図及び第13図に示す集合包
装体についても、同様の防湿性をもった包装袋で包装し
て最終商品となる。包装袋28に集合包装体26を密封
する作業は自動包装機で行われるが(人手作業も可)、
その包装対象が一体的にまとめた集合包装体26である
ため、複数のPケース2を個々に包装するのと比較して
包装工程が簡単になり、自動包装効率を格段に向上させ
ることができる。なお、防湿袋の代わりに紙製の包装箱
で包装することも可能である。
【0058】上記の包装袋28の層構成は、図15に代
表例を示すように、包装したときに内側になる方から順
に、EVA(エチレンビニルアルコール)層30が40
μm、PE(ポリエチレン)層31が20μm、アルミ
箔32が7μm、PE層33が15μm、ポリエステル
フイルム層34が12μmとなっており、アルミ箔32
の内側とPE層33の外側には、それぞれアンカーコー
ト35,36が施され、アンカーコート36の表面には
製品名やメーカー名等の印刷層37が設けられる。この
包装袋28の層構成は上記に限定されるものではなく、
防湿ケースにより防湿性が確保され、ミシン目を有する
シュリンクフイルムによりオリジナル性を確保されてい
るので外観上の商品価値を向上できるものであれば公知
の各種の包装袋を使用することができる。
【0059】なお、上記包装装置は、2枚のシュリンク
フイルム7a,7bの合わせ目9がやや大きくなるとと
もに、Pケース2の天地の中心に対してずれてしまうた
め外観の見栄えが若干劣ってしまう。次に、シュリンク
フイルムの合わせ目が小さく、Pケースの天地面の中心
に配置できる包装装置について説明する。
【0060】図16は包装装置の概略を示すものであ
り、その構成はロール状に巻かれたシュリンクフイルム
30a,30bと、このシュリンクフイルム30a,3
0bで5個のPケース2を緩やかに包み込むラッピング
ユニット31と、Pケース2をシュリンクフイルム30
a,30bで包み込んだワーク32をシュリンクトンネ
ル33に向けて搬送する搬送ベルト34となっている。
シュリンクフイルム30a,30bの供給路の途中に
は、ミシン目46(図17参照)を施すための刃付き車
35,36と、この刃付き車35,36とでシュリンク
フイルム30a,30bを挟み込むローラ37,38が
回転自在に設けられている。
【0061】ラッピングユニット31へのPケース2の
供給は、シュリンクフイルム30a,30bの間に配置
された搬送ベルト40,41によって、ラッピングユニ
ット31の後方側から行われる。搬送ベルト40,41
は、複数個のPケース2を上下で挟み込んでラッピング
ユニット31内に向けて送り込む。
【0062】ラッピングユニット31の内部には、シュ
リンクフイルム30a,30bを搬送する上下一対の搬
送ベルト42,43と、Pケース2に沿って回転しなが
ら、その搬送方向の先頭側と後端側とのシュリンクフイ
ルム30a,30bをヒートシールするロータリーヒー
ター44とが配設されている。搬送ベルト42,43
は、それぞれシュリンクフイルム30aと30bとに接
触して回転することによりシュリンクフイルム30a,
30bをラッピングユニット31内部に引き込んで行
く。また、搬送ベルト42,43により搬送されるシュ
リンクフイルム30a,30bの間には、5個のPケー
ス2が挟み込まれる。これにより、Pケース2は、シュ
リンクフイルム30a,30bを介して搬送ベルト4
2,43により搬送されることになる。
【0063】ロータリーヒーター44は内部にヒーター
が内蔵され、外周にはシールパッド44aが突出されて
いる。そして、ロータリーヒーター44がPケース2の
移動に応じて回転して、シールパッド44aでシュリン
クフイルム30a,30bを挟み込んでヒートシールす
るとともに、余分なシュリンクフイルム30を切断す
る。また、Pケース2の後端側のシュリンクフイルム3
0a,30bをヒートシールした後には、シールパッド
44aでPケース2を次の搬送ベルト34まで押し進め
る。
【0064】搬送ベルト34上に送り出されたワーク3
2は、シュリンクトンネル33を通過する。シュリンク
トンネル33の内部は、ミシン目を有するシュリンクフ
イルム30が適切な割合で熱収縮するようにヒータで一
定温度で加熱されている。ワーク32がシュリンクトン
ネル33を通過してくると、ミシン目を有するシュリン
クフイルム30が熱収縮して集合包装体45ができあが
る。本包装装置では、1分間におよそ100個程度の集
合包装体45を製造することができる。
【0065】本包装装置によれば、図17に示すよう
に、シュリンクフイルム30の合わせ目47を線状にす
ることができ、さらに合わせ目47が必ずPケース2の
天地の中央に配置されるので外観が良好となる。また、
シュリンクフイルム30a,30bの送り量が同じにな
る。
【0066】上記二例の包装装置では、シュリンクフイ
ルムの合わせ目がPケースの天地にそれぞれ設けられ、
更に2枚のシュリンクフイルムのズレによって隣合うP
ケースの間にミシン目が配置されないため、外観が若干
劣るものとなる。次に、シュリンクフイルムの合わせ目
を1本にして、ミシン目を適正に配置することのできる
包装装置について説明する。
【0067】図18は、縦型に配置された包装装置の概
略を示すものである。シュリンクフイルム50は、1枚
のシュリンクフイルムの両端部を接合して筒状に加工さ
れたものであり、ロール状に巻かれている。このロール
から引き出されたシュリンクフイルム50は、給送ロー
ラ対51によって第1ミシン目加工部52に送られる。
第1ミシン目加工部52は、図19に示すように、Pケ
ース2を個々に分離する際に用いられるPケース2の長
手方向に沿ったミシン目53を形成する。
【0068】第1ミシン目加工部52を通過したシュリ
ンクフイルム50は、第2ミシン目加工部55に送られ
る。第2ミシン目加工部55は、図19に示すように、
Pケース2を全てシュリンクフイルム50から取り出す
際に用いられるミシン目56を形成する。また、第2ミ
シン目加工部55では、シュリンクフイルム50を5個
のPケース2を包装するのに必要な長さに定尺切断して
フイルムストリップ57に加工するとともに、筒状に開
いて下方に配置されたフイルム供給アーム58に供給す
る。フイルム供給アーム58は2個の搬送ベルト58
a,58bからなり、この搬送ベルト58a,58bに
筒状に開かれたフイルムストリップ57が被せられる。
そして、搬送ベルト58a,58bが回転すると、被せ
られたフイルムストリップ57が下方に送り出される。
【0069】Pケース2は、搬送ベルト59によってロ
ータリーインデックス60に供給される。ロータリーイ
ンデックス60は正六角形の箱形状とされており、外周
に縦壁60aが設けられている。そして、軸61によっ
て回転自在とされていて、図示しないモータによって間
欠回転される。ロータリーインデックス60の各外周面
には、5個のPケース2が収納されるホルダ62が放射
状に設けられている。搬送ベルト59から供給されたP
ケース2は、ガイド63を介してホルダ62に落とし込
まれる。
【0070】ロータリーインデックス60が間欠回転さ
れてPケース2が収納されたホルダ62がフイルム供給
アーム58の下方に移動すると、フイルム供給アーム5
8の搬送ベルト58a,58bによってフイルムストリ
ップ57が下方に移動し、ガイド62に被せられる。ロ
ータリーインデックス60が更に45度の間欠回転をさ
れると、フイルムストリップ57が被せられたガイド6
2は第1予備加熱部65に移動される。第1予備加熱部
65は、フイルムストリップ57の端部に被せられて予
備加熱を行うカップ状のヒーター65aと、このヒータ
ー65aをホルダ62に向けて突き出すソレノイド65
bとから構成されている。これにより、フイルムストリ
ップ57の端部が収縮される。なお、ソレノイドの代わ
りにカムやエアシリンダ等を用いてもよい。
【0071】ロータリーインデックス60が更に45度
間欠回転されると、端部が収縮されたフイルムストリッ
プ57が被せられたホルダ62が第2予備加熱部66に
移動される。第2予備加熱部66は、第1予備加熱部6
5と同じ構成となっており、フイルムストリップ57の
端部を更に加熱して収縮させ、フイルムストリップ57
からPケース2がこぼれ落ちるのを防止する。
【0072】ロータリーインデックス60が更に間欠回
転されると、フイルムストリップ57が被せられたホル
ダ62は下方を向くことになるが、ロータリーインデッ
クス60の外周に形成された外周ガイド67によってホ
ルダ62からPケース2とフイルムストリップ57とが
落下するのが防止される。
【0073】フイルムストリップ57が被せられたホル
ダ62がPケース排出部68に到達すると、ロータリー
インデックス60の中心部に設けられた押出し部69が
押出し棒69aを縦壁60aに形成された穴60bを通
して突き出して、Pケース2を押圧する。これにより、
Pケース2がフイルムストリップ57と一緒にガイド6
2からガイド70に送り出される。ガイド70の側方に
は、フイルムストリップ57の側方を予備加熱するヒー
ター71が配置されている。
【0074】ヒーター71で予備加熱されたフイルムス
トリップ57とPケース2とは、搬送ベルト72上に載
置され、シュリンクトンネル73に向けて搬送される。
シュリンクトンネル73では、フイルムストリップ57
が加熱されて収縮し、5個のPケース2に密着し、図1
9に示す集合包装体75となる。
【0075】上記包装装置で形成された集合包装体75
は、シュリンクフイルム50の合わせ目76が予め筒状
に加工された際にできた線状のものが1本だけとなり、
この合わせ目76もPケース2の任意の位置に配するこ
とができるので、外観に与える影響は小さい。また、第
1ミシン目加工部52で形成されたミシン目53は、確
実に隣合うPケース2の間に配置される。更に第2ミシ
ン目加工部55で形成されたミシン目56も同様に適正
な位置に配される。本包装装置では、1分間におよそ5
0〜60個の集合包装体75を製造することができる。
【0076】以上、本発明の包装体について説明した
が、ミシン目を有するシュリンクフイルムの素材として
は、請求項1又は2に記載した物性をもつものであれ
ば、必ずしもポリエチレンフイルムのみに限定されるも
のではない。また、透明,半透明の未加工原反フイルム
だけでなく、商品名やメーカー名、説明文等を印刷し、
あるいは色付けしたものをミシン目を有するシュリンク
フイルムとして用いることも可能である。以下に、この
ような印刷,着色に用いられるインキの種類を挙げる。
【0077】1)有機顔料 ・アゾ顔料(モノアゾ顔料及びジスアゾ顔料を含む不溶
性顔料、アゾレーキ、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔
料) ・多環式顔料(フタロシアニン系、アントラキノン系、
ベリレン及びベリメン系、チオインジゴ系等) ・染付けレーキ(塩基性染料型、酸性染料型) ・その他(アジン顔料、昼光蛍光顔料、ニトロン,ニト
ロ顔料等)
【0078】2)無機顔料 二酸化チタン、硫酸鉛、酸化亜鉛、鉄黒、クロームイエ
ロー、ジンクイエロー、クロームパーミリオン、ベンガ
ラ、コバルト紫、群青、紺青、クロームグリーン、酸化
クローム、コバルトグリーン等 3)塗料 ・油性 エポキシユリア(溶剤:キシレン、ブタノー
ル)、ポリエステル(溶剤:セルソルブアセテート)、
ポリエステルアミノ(溶剤:キシレン,セルソルブアセ
テート) ・UV エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレ
ート、ポリウレタンアクリレート等
【0079】次に、本発明の好ましい実施態様を挙げ
る。 写真感光材料を収容した円筒状の防湿ケースを複数
個集合させてシュリンク包装する際のミシン目を有する
シュリンクフイルムとして、140°Cで10秒間加熱
したときの縦方向の熱収縮率が40〜63%で、厚みが
35〜50μmの縦一軸分子配光(延伸を含む)フイル
ムを用い、防湿ケースを一個ずつ切り離しできるように
ミシン目を施した写真感光材料包装体。 実施態様において、加熱温度を120〜170°
C、好ましくは125〜155°Cの範囲にし、加熱時
間を10〜15秒でシュリンク包装した写真感光材料包
装体。 実施態様又はにおいて、ミシン目穴の長さとピ
ッチ間隔とを1:2にした写真感光材料用包装体。 実施態様〜において、ミシン目部分の引張り強
度を500〜630(gf/15mm幅)にした写真感
光材料包装体。 ヒートシールによる合わせ目を天地に有する請求項
1〜3または実施態様〜記載の写真感光材料包装
体。
【0080】以上説明した各包装装置は、シュリンク包
装するPケースの個数は適宜に増減することができる。
また、写真フイルムパトローネの他にも、円筒形のケー
スに収容された感光材料をケースごと集合包装する場合
や、その他の円筒形物にも等しく適用可能である。上記
3例の包装装置で最も効率良く集合包装体を製造できる
のは図16に示す包装装置であり、最も外観を良化でき
るのは図18に示す包装装置であり、最も低コストに導
入できるのは図3に示す包装装置である。このように集
合包装体に求める特徴によって任意に包装装置を選ぶこ
とができる。
【0081】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、140°Cで10秒間加熱したときの熱収縮率が4
0〜63%で、厚みが35〜50μmのミシン目を有す
る熱収縮性フイルムを用いて円筒形の防湿ケースごと写
真感光材料を集合包装するようにしたから、緊密でしわ
の発生が少ない集合包装を行うことができる。また、熱
収縮性フイルムの引き裂き強度を500〜630(gf
/15mm幅)にしておくと、切り離し操作性(開封
性)を損なうことなく、落下等の衝撃に対しても充分な
耐性(オリジナル性)を確保することができ、そして一
個だけ切り離した後にも、残ったものは緊密に包装され
た状態を保っているので、オリジナル性を保つことがで
きる。さらに、この包装体を防湿性の包装袋に密封する
際には、複数個の写真感光材料がいちどきに封入できる
ため作業効率が向上し、包装コストを下げることができ
る。
【0082】また、包装装置は、円筒状の防湿ケースに
収納された写真感光材料収納マガジンを簡単な機構で効
率良く包み込むとともに、ヒートシール作業も減らすこ
とができるので、装置の故障も少なく作業効率の向上を
図ることができる。更に、収縮後の熱収縮性フイルムの
外観も良化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた集合包装体の外観図である。
【図2】写真フイルムパトローネを収容したPケースの
断面図である。
【図3】シュリンク包装装置の概略を示す斜視図であ
る。
【図4】シュリンク包装装置の概略図である。
【図5】Pケースをシュリンクフイルムに押し込んでい
る状態のシュリンク包装装置の概略図である。
【図6】ヒートシール中のシュリンク包装装置の概略図
である。
【図7】ミシン目を有するシュリンクフイルムの熱収縮
率と、包装体の緊縛度及びしわの発生度合の関係を示す
グラフである。
【図8】ミシン目を有するシュリンクフイルムの厚みと
落下破損率との関係を示すグラフである。
【図9】ミシン目を有するシュリンクフイルムの厚みと
ミシン目部分の引張り強度との関係を示すグラフであ
る。
【図10】シュリンク処理温度と、しわの発生度合及び
カブリ濃度との関係を示すグラフである。
【図11】ミシン目を有するシュリンクフイルムの熱収
縮率とシュリンク処理温度との組み合わせの適切な範囲
を示す評価グラフである。
【図12】シュリンクフイルムの他の実施例を示す外観
図である。
【図13】シュリンクフイルムのさらに他の実施例を示
す外観図である。
【図14】集合包装体を防湿袋に収納する実施例を示す
外観図である。
【図15】防湿性の包装袋の層構成を示す概略断面図で
ある。
【図16】包装装置の別の実施例を示す概略図である。
【図17】別の実施例の包装装置で形成された集合包装
体の外観図である。
【図18】包装装置のさらに別の実施例の概略図であ
る。
【図19】さらに別の実施例の包装装置で形成された集
合包装体の外観図である。
【符号の説明】
1,26,45,75 集合包装体 2 Pケース 3 写真フイルムパトローネ 4 ケース本体 5 キャップ 7,30,50 シュリンクフイルム 8,46,53,56 ミシン目 9,47,76 合わせ目 10,31 ラッピングユニット 11,12,35,36 刃付き車 15,32 ワーク 18,33,73 シュリンクトンネル 42,43 搬送ベルト 44 ロータリーヒーター 57 フイルムストリップ 58 フイルム供給アーム 60 ロータリーインデックス 62 ホルダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 収 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の防湿ケースに各々収納された複
    数個の写真感光材料収納マガジンを、140°Cで10
    秒間加熱したときの熱収縮率が40〜63%で、厚みが
    35〜50μmのミシン目を有する熱収縮性フイルムを
    加熱収縮させて防湿ケースを含めて一体的に集合包装し
    たことを特徴とする写真感光材料包装体。
  2. 【請求項2】 前記ミシン目を有する熱収縮性フイルム
    のミシン目部分の引張り強度が500〜630(gf/
    15mm幅)であることを特徴とする請求項1記載の写
    真感光材料包装体。
  3. 【請求項3】 前記ミシン目を有する熱収縮性フイルム
    により防湿ケースを含めて集合包装された複数個の写真
    感光材料収納マガジンを防湿性の包装袋に封入したこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の写真感光材料包装
    体。
  4. 【請求項4】 円筒状の防湿ケースに各々収納された複
    数個の写真感光材料収納マガジンを供給するマガジン供
    給部と、この複数個の写真感光材料収納マガジンの上方
    と下方とに熱収縮性フイルムを供給するフイルム供給部
    と、この熱収縮性フイルムで複数個の写真感光材料収納
    マガジンを緩やかに包み込み、写真感光材料収納マガジ
    ンの搬送方向の先頭側と後端側とをヒートシールするラ
    ッピングユニットと、複数個の写真感光材料収納マガジ
    ンを包み込んだ熱収縮性フイルムが通過する間に加熱し
    て防湿ケースに密着させるシュリンクトンネルとから構
    成された包装装置において、 前記ラッピングユニットは、複数個の写真感光材料収納
    マガジンを緩やかに包み込んだ熱収縮性フイルムの後端
    側と、次に複数個の写真感光材料収納マガジンを包み込
    む熱収縮性フイルムの先頭側とを同時にヒートシール
    し、その間を切断するヒートシール部と、この熱収縮性
    フイルムのシール部分に向けて複数個の写真感光材料収
    納マガジンを押し出して緩やかに包み込ませる押出し部
    とを備えたことを特徴とする包装装置。
  5. 【請求項5】 円筒状の防湿ケースに各々収納された複
    数個の写真感光材料収納マガジンを供給するマガジン供
    給部と、この複数個の写真感光材料収納マガジンの上方
    と下方とに熱収縮性フイルムを供給するフイルム供給部
    と、この熱収縮性フイルムで複数個の写真感光材料収納
    マガジンを緩やかに包み込み、写真感光材料収納マガジ
    ンの搬送方向の先頭側と後端側とをヒートシールするラ
    ッピングユニットと、複数個の写真感光材料収納マガジ
    ンを包み込んだ熱収縮性フイルムが通過する間に加熱し
    て防湿ケースに密着させるシュリンクトンネルとから構
    成された包装装置において、 前記ラッピングユニットは、熱収縮性フイルムと複数個
    の写真感光材料収納マガジンとを上下で挟み込んで搬送
    する一対の搬送ベルトと、写真感光材料収納マガジンに
    沿って回転しながらその搬送方向の先頭側と後端側との
    熱収縮性フイルムをヒートシールするロータリーヒータ
    ーとを備えたことを特徴とする包装装置。
  6. 【請求項6】 円筒状の防湿ケースに各々収納された複
    数個の写真感光材料収納マガジンを熱収縮性フイルムで
    包装する包装装置であり、複数個の写真感光材料収納マ
    ガジンを保持するホルダが外周面に放射状に複数個設け
    られ、回転自在とされたロータリーインデックスと、こ
    のロータリーインデックスの外周に配置され、ホルダに
    写真感光材料収納マガジンを供給するマガジン供給部
    と、予め筒状に加工された熱収縮性フイルムにミシン目
    を形成し、定尺に切断するとともに筒状に開いて前記ホ
    ルダに被せるフイルム供給部と、ホルダに被せられた筒
    状の熱収縮性フイルムの外側を加熱して写真感光材料収
    納マガジンが熱収縮性フイルムからこぼれ落ちないよう
    にする予備加熱部と、ロータリーインデックス内から写
    真感光材料収納マガジンを押圧して熱収縮性フイルムご
    とホルダから押し出す手段と、写真感光材料収納マガジ
    ンを収めた熱収縮性フイルムを加熱して防湿ケースに密
    着させるシュリンクトンネルとからなることを特徴とす
    る包装装置。
  7. 【請求項7】 前記ミシン目は、複数個の写真感光材料
    収納マガジンを個別に分離するためのミシン目と、熱収
    縮性フイルムから全ての写真感光材料収納マガジンを取
    り出すためのミシン目とであることを特徴とする請求項
    6記載の包装装置。
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