JP2000310835A - 写真ロールフィルム製造用遮光紙ロール包装体 - Google Patents
写真ロールフィルム製造用遮光紙ロール包装体Info
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Abstract
その含水率の増加を抑制しながら保管することができる
写真ロールフィルム用遮光紙ロール包装体を提供するこ
と。 【解決手段】 長尺パルプシートの表面に遮光性樹脂層
が形成された広幅の長尺遮光シートを長さ方向に沿って
スリットすることにより得られた細幅の長尺遮光紙を巻
芯の周囲に巻き回して形成された、写真ロールフィルム
製造用の長尺遮光紙ロールがプラスチックフィルム製袋
に収容されてなる遮光紙ロール包装体であって、該長尺
遮光紙ロールの平均含水率が、ロールの長さ方向の両側
端部からロールの全長の1/10までの領域では共に3
重量%以下であり、該両側端部領域以外のロール中央領
域では2重量%以下であり、該プラスチックフィルム製
袋が3g/m2(40℃、90%RH、24時間での測
定値)よりも低い透湿度を有することを特徴とする写真
ロールフィルム製造用遮光紙ロール包装体。
Description
ムなどのような写真ロールフィルムを製造するための長
尺遮光紙ロールをプラスチックフィルム製袋に収容した
遮光紙ロール包装体に関する。
る120型、220型写真ロールフィルムでは、写真フ
ィルムには写真ロールフィルム用遮光紙が付設されてい
る。そして、その遮光紙は、写真フィルムともにスプー
ルに巻き付けられ、写真フィルムを感光させないように
遮光保護する役割を有する。このような写真ロールフィ
ルム用遮光紙としては、遮光性黒色紙、パルプシートの
表面にカーボンブラックを添加した高密度ポリエチレン
樹脂と低密度ポリエチレン樹脂とからなるポリエチレン
樹脂層(遮光層)を熱溶融押出しラミネートにより成形
したもの(特開昭60−35728号公報参照)、パル
プシートの表面にカーボンブラックの含有量が5重量%
未満、酸変性接着性ポリオレフィン樹脂の含有量が5〜
90重量%である接着層とカーボンブラックの含有量が
3重量%以上、メルトインデックスが2g/10分以上
のエチレン共重合体樹脂の含有量が10重量%以上であ
る表面層(エクストルージョンラミネート層:遮光層)
を形成したもの(特開平6−51450号公報参照)な
どが知られている。
ールのフランジ部との間に隙間があるとその隙間から光
が侵入して、写真フィルムが感光しやすくなるという問
題があるため、遮光紙の幅とスプールのフランジ部の間
隔を最適化した写真ロールフィルムが提案されている
(特開平4−136842号公報、特開平9−2883
35号公報)。
遮光紙は、広幅の長尺パルプシートの表面に遮光性樹脂
層を形成して製造した広幅の長尺遮光シートを低透湿性
の袋に収容して保管しておき、写真ロールフィルムとの
組合わせ作業を始めるに際して、その広幅長尺遮光シー
トを袋から取りだし、これを長さ方向に沿ってスリット
することにより、細幅の長尺遮光紙を得て、ついでこの
細幅長尺状遮光紙を巻芯の周囲に巻き回して長尺遮光紙
ロールとし、これを改めてプラスチックフィルム製の袋
に収容した状態で保管し、速やかに写真ロールフィルム
との組合わせ作業を行なうことが一般的である。本発明
者は、この細幅にスリットした長尺遮光紙の保管後にし
ばしば見出される遮光紙の高い含水率の原因を調べた。
この遮光紙の含水率が高くなりすぎると、遮光紙の幅が
設定した値よりも広くなるため、写真ロールフィルムと
組み合わせた状態でスプールに巻き付ける際、あるいは
その後の保存時において、遮光紙とスプールのフランジ
とが接触して巻きずれができて、写真ロールフィルムに
巻き太りが発生したり、あるいは遮光が不充分になりや
すくなるという問題が発生する。
ルプシートの表面に遮光性樹脂層が形成されてなる広幅
の長尺遮光シートを長さ方向に沿ってスリットすること
により得られた細幅の長尺遮光紙を巻芯の周囲に巻き回
して形成された、写真ロールフィルム製造用の長尺遮光
紙ロールがプラスチックフィルム製袋(プラスチックフ
ィルムを主な基材とする袋)に収容されてなる遮光紙ロ
ール包装体であって、該長尺遮光紙ロールの平均含水率
が、ロールの長さ方向の両側端部からロールの全長の1
/10までの領域では共に3重量%以下(通常は、0.
5重量%以上)であり、該両側端部領域以外のロール中
央領域では2重量%以下(通常は、0.5重量%以上)
であり、該プラスチックフィルム製の袋が3g/m
2(40℃、90%RH、24時間での測定値)よりも
低い透湿度を有することを特徴とする写真ロールフィル
ム製造用遮光紙ロール包装体にある。長尺遮光紙ロール
の、ロールの長さ方向の両側端部からロールの全長の1
/10までの領域での平均含水率と、該両側端部領域以
外のロール中央領域の平均含水率との差が、0.1〜
1.0重量%の範囲にあることが好ましい。
遮光紙ロール包装体は、平均含水率が、シートの長さ方
向の両側の端部から、シートの全長の1/10までの領
域では共に3重量%以下であり、該両側端部領域以外の
ロール中央領域では2重量%以下である広幅の長尺遮光
シートを、その長さ方向に沿ってスリットすることによ
り得られた細幅の長尺遮光紙を巻芯の周囲に巻き取って
形成した、写真ロールフィルム製造用の円盤状の細幅長
尺遮光紙ロールを、3g/m2(40℃、90%RH、
24時間での測定値)よりも低い透湿度を有する、一辺
において開口したプラスチックフィルム製袋に挿入し、
ついで、そのプラスチックフィルム製袋の開口部を折り
重ねた後、封止具を用いて封止する方法を利用すること
により有利に製造することができる。
遮光紙ロール包装体で用いる巻芯の透湿度は、9g/m
2(40℃、90%RH、24時間での測定値)よりも
低いことが好ましい。
ロール包装体の製造に用いる広幅の長尺遮光シートとし
ては、平均含水率が、シートの長さ方向の両側の端部か
ら、シートの全長の1/10までの領域では共に3重量
%以下(通常は、0.5重量%以上)であり、該両側端
部領域以外のロール中央領域では2重量%以下(通常
は、0.5重量%以上)である長尺遮光シートを用いる
ことが好ましい。また、広幅の長尺パルプシートとし
て、平均含水率が、シートの長さ方向の両側の端部か
ら、シートの全長の1/10までの領域では共に4重量
%以下(通常は、0.5重量%以上)であり、該両側端
部領域以外のシート中央領域では3.5重量%以下(通
常は、0.5重量%以上)である長尺パルプシートを用
いることが好ましい。
IS−Z−0208(カップ法)に記載されている方法
に従って測定した値であって、温度40℃、相対湿度9
0%RHの雰囲気下で測定した、面積1m2当たり、2
4時間の間に透過する水蒸気の量を意味する。
用遮光紙ロール包装体の構成を添付図面を参照しながら
次に詳しく説明する。
の長尺遮光紙ロールの斜視図を図1に、そして遮光紙ロ
ール包装体の斜視図を図2に示す。図1に示すように、
長尺遮光紙ロール1は、細幅にスリットした長尺状の遮
光紙2を巻芯3に巻き回した円盤状の形状にある。そし
て、この円盤状の長尺遮光紙ロール1が、低透湿性プラ
スチックフィルム製袋4に収容され、かつ紙製のガムテ
ープ、紐などの封止具5により封止されている。
す。遮光紙1は、パルプシート6の一方の面に一層の遮
光層7が形成され、他方の面には機能上必要な文字や記
号あるいは、商品価値を高めるための印刷層8と、さら
にその上に表面の光沢及び印刷層の保護のために保護層
(ラッカーコート層またはニスともいう)9が形成され
ている。
悪影響を与えなければ特に制限はなく、例えば、上記特
開平6−51450号公報、特開平9−288335号
公報に記載されているように天然パルプ、合成繊維、合
成パルプ、再生パルプや故紙などを任意の比率に混合し
たものなどを用いることができる。パルプシートとして
は通常、幅が50〜150cm、そして長さが500〜
5000m程度の広幅のものが用いられ、このパルプシ
ートを用いて製造される広幅の遮光紙シートを、その長
さ方向に沿ってスリットし、幅が1.5〜15cm程度
の細幅の遮光紙シートにして、これを写真ロールフィル
ムと組合わせて用いる。
た樹脂材料(結合剤)とからなる層である。遮光性物質
及び樹脂材料は、写真フィルムに悪影響を与えなければ
特には制限はなく、上記特開平6−51450号公報、
特開平9−288335号公報に記載されているものを
使用することができる。具体的には、遮光性物質として
は、カーボンブラック、窒化チタン、グラファイト等が
挙げられる。遮光性、コスト等の観点から、カーボンブ
ラックが好ましく、特にファーネスカーボンブラック、
帯電防止効果を有するアセチレンカーボンブラック、変
性副生カーボンブラックであるケッチェンカーボンブラ
ック等が好ましい。樹脂材料の例としては、低密度、中
密度、高密度、直鎖状の各種ポリエチレンやポリプロピ
レンなどのポリオレフィン系、エチレン酢酸ビニルなど
のポリビニル系、エチレンエチルアクリレートやエチレ
ンメチルアクリレートなどのアクリル系、スチレン・ブ
タジエンなどのゴム系、アイオノマなどの単体、グラフ
ト重合体ポリアミド系、ポリエチレン・テレフタレート
などのポリエステル系、などの単体、二種以上のブレン
ド、あるいはコポリマーなどが挙げられる。上記遮光層
は、二層以上設けても良い。
は、写真フィルムに悪影響を与えなければ特には制限は
なく、公知のものが使用できる。具体的な例としては、
上記特開平6−51450号公報、特開平9−2883
35号公報に記載されている塩化ビニル・酢酸ビニル共
重合体樹脂、硝化綿、ポリエステル、ポリアミドウレタ
ン、ポリアクリル、ロジン変性マレイン酸、エチレン酢
酸ビニル、ビニルエーテル、ウレタン酢酸ビニル、塩化
ビニル・酢酸ビニルウレタン樹脂、変性アルキッド樹
脂、変性フェノール樹脂、アルカリ可溶型樹脂(ロジン
変性マレイン酸樹脂、スチレンマレイン酸樹脂、スチレ
ンアクリル酸樹脂、アクリル酸エステルアクリル酸樹
脂、メタクリル酸エステルアクリル酸樹脂)、ハイドロ
ゾル型樹脂(スチレンマレイン酸樹脂、スチレンアクリ
ル酸樹脂、α−メチルスチレンアクリル酸樹脂、アクリ
ル酸エステルアクリル酸樹脂、メタクリル酸エステルア
クリル酸樹脂)、エマルジョン型樹脂(スチレン樹脂、
スチレンアクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル
共重合体樹脂、メタクリル酸エステル共重合体樹脂)、
UVインキ用樹脂として、アクリル系不飽和基を持つポ
リマーが一般に使用されており、代表的な例としては、
ポリエステル/アクリル酸エステル、ポリエステル/ウ
レタン樹脂/アクリル酸エステル、エポキシ樹脂/アク
リル酸エステル、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、ヘキサ
ンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジ
アクリレート、トリエチレングリコールジアクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレートなどが挙げられ
る。
ては、特開昭63−44653号公報、上記特開平6−
51450号公報、特開平9−288335号公報に記
載されている各種顔料及びアゾ顔料または無機顔料など
が挙げられる。その他、インキを構成する原材料として
必要に応じて、各種溶剤、分散材、湿潤材、消泡剤、レ
ベリング剤、増粘剤、安定剤、架橋剤、ワックス、ドラ
イヤーなどの添加剤を使用しても良い。
無害であれば特には制限はなく、公知のものが使用でき
る。具体的な例としては、上記特開平6−5145号公
報、特開平9−288335号公報に記載されているア
クリル樹脂、酢酸繊維素などのセルロース系樹脂、ウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アイオノ
マ樹脂、EEA樹脂、各種ポリエチレン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂などが挙げられる。またワックスなども使用
できる。
は、その基体層としてパルプシート(原紙ともいう)を
用いている。従って、空気中の水分を吸収保持しやす
い。ところが、パルプシートが過度の水分含量(含水
率)を持つようになると、前述のように、寸法安定性が
低下し、スプールに巻き付ける際にトラブルが発生しや
すくなる。従って、本発明の細幅の遮光紙ロールの水分
含量は、ロールの長さ方向の両側端部からロールの全長
の1/10までの領域では共に3重量%以下(通常は、
0.5重量%以上)であり、該両側端部領域以外のロー
ル中央領域では2重量%以下(通常は、0.5重量%以
上)であるように調整されている。遮光紙ロールの両端
側の領域は、周囲の雰囲気に接触する面積が大きくなる
傾向が有り、従って中央部領域よりも水分含量が高く成
りがちである。
沿った含水率の代表的な分布を、グラフとして図4に示
す。このグラフは、全長2500mの遮光紙ロールとし
た本発明の細幅の遮光紙ロールについて、その巻芯側
(グラフの右側)から長さ方向に沿った各位置で測定し
た含水率(重量%)を表示している。なお、比較のため
に、公知の代表的な細幅遮光紙ロールの長さ方向に沿っ
た含水率の分布を示すグラフを一緒に示す。
維持させるために、それを収容するプラスチックフィル
ム製の袋は、3g/m2(40℃、90%RH、24時
間での測定値)よりも低い透湿度を有する必要がある。
そのような低透湿度を示すプラスチックフィルム製の袋
を製造するための材料としては、LDPE(低密度ポリ
エチレン)、CPP(未延伸ポリプロピレン)、OP
(二軸延伸ポリプロピレン)などのような低透湿性プラ
スチック材料のフィルムの表面に蒸着などの手段により
アルミニウム金属薄層を形成した積層フィルムが好まし
く用いられる。
もまた、遮光紙ロールの低含水率を維持させるために、
9g/m2(40℃、90%RH、24時間での測定
値)よりも低い透湿度を示すものであることが好まし
い。そのような低透湿度を示す巻芯を製造するための材
料の例としては、LDPE(低密度ポリエチレン)、C
PP(未延伸ポリプロピレン)、OP(二軸延伸ポリプ
ロピレン)などのような低透湿性プラスチック材料を挙
げることができる。
している遮光紙ロール包装体の製造方法について説明す
る。
造するために用いられるロール状のパルプシート(パル
プシートロール)6の例の斜視図である。このパルプシ
ートロール6は、巻芯10の周囲に巻き付けられてい
る。本発明の低含水率の細幅遮光紙ロールを製造するた
めには、このパルプシートロールの段階から低含水率に
調整しておくことが望ましい。そのようなパルプシート
ロールの長さ方向に沿った含水率の代表的な分布を、グ
ラフとして図6に示す。このグラフは、全長2500m
のパルプシートロールについて、その巻芯側(グラフの
右側)から長さ方向に沿った各位置で測定した含水率
(重量%)を表示している。
あっても、大気中に放置すると空気中の水分を吸収して
含水率が高くなる。従って、このパルプシートロールに
ついても、透水性の低いプラスチックシート製の包装材
料(例えば、前述した細幅の遮光紙ロールの包装に使用
した袋の材料と同様な低透湿性材料から形成された包装
材料)で包装した状態において保管することが望まし
い。そのような保管形態の例を、図7と図8とに示す。
を、パルプシートロール6の幅よりも長くしておき、パ
ルプシートロール6の周囲を覆うように被せた包装シー
ト11の側面を巻芯10の両端部の回りに巻き付け、紐
やテープなどの結束材12で封止状態となるように包装
シート11を固定して保管する方法を示す。この場合の
巻芯もまた、低透湿性のプラスチック材料から形成する
ことが望ましい。
の長さを、パルプシートロール6の幅と略同等としてお
き、パルプシートロール6の周囲を覆うように被せた包
装シート11の側面を巻芯10の内側に収容した上で、
その巻芯の両端部に透湿性の低い材料からなるキャップ
13をはめ込むことにより包装シート11を固定して保
管する方法を示す。この場合の巻芯もまた、低透湿性の
プラスチック材料から形成することが望ましい。
されているパルプシートロールの表面には、公知の方法
で遮光層や印刷層、そして保護層などが付設され、図9
に示すような広幅の遮光紙ロール14とされる。この広
幅遮光紙ロール14は、巻芯15の周囲に巻き付けられ
ている。本発明の低含水率の細幅遮光紙ロールを製造す
るためには、この広幅の遮光紙ロールの段階においても
低含水率に調整しておくことが望ましい。そのような広
幅遮光紙ロールの長さ方向に沿った含水率の代表的な分
布を、グラフとして図10に示す。このグラフは、全長
2500mの広幅遮光紙ロールについて、その巻芯側
(グラフの右側)から長さ方向に沿った各位置で測定し
た含水率(重量%)を表示している。
あっても、大気中に放置すると空気中の水分を吸収して
含水率が高くなる。従って、この広幅遮光紙ロールにつ
いても、透水性の低いプラスチックシート性の包装材料
(例えば、前述した細幅の遮光紙ロールの包装に使用し
た袋の材料と同様な低透湿性材料から形成された包装材
料)で包装した状態で保管することが望ましい。そのよ
うな保管形態の例を、図11と図12とに示す。
5を、広幅遮光紙ロール14の幅よりも長くしておき、
広幅遮光紙ロール11の周囲を覆うように被せた包装シ
ート16の側面を巻芯15の両端部の回りに巻き付け、
紐やテープなどの結束材17で封止状態となるように包
装シート16を固定して保管する方法を示す。この場合
の巻芯もまた、低透湿性のプラスチック材料から形成す
ることが望ましい。
5の長さを、広幅遮光紙ロール14の幅と略同等として
おき、広幅遮光紙ロール14の周囲を覆うように被せた
包装シート16の側面を巻芯15の内側に収容した上
で、その巻芯の両端部に透湿性の低い材料からなるキャ
ップ18をはめ込むことにより包装シート16を固定し
て保管する方法を示す。この場合の巻芯もまた、低透湿
性のプラスチック材料から形成することが望ましい。
管されている広幅遮光紙ロール14は、公知の方法でそ
の長さ方向に沿ってスリットされ、写真フィルムと組合
わせるための円盤状の細幅遮光紙ロール(図1参照)と
される。そして、この細幅遮光紙ロールは、前述のよう
に、低透湿性のプラスチック製袋に収容される。
も、前述のように、長尺の細幅遮光紙からなるため、そ
の重量は、通常の人間の手で運搬移動するのに困難を伴
うことが多く、また、円盤状の細幅遮光紙ロールを低透
湿性のプラスチックフィルム製袋に手で収容する作業を
人間の手で行う場合、細幅遮光紙ロールに傷が付いた
り、プラスチックフィルム製袋が破れたりすることもあ
る。従って、そのような重い円盤状の細幅遮光紙ロール
の低透湿性のプラスチックフィルム製袋への収容は、円
盤状の細幅遮光紙ロールを垂直に立たせた状態で運搬す
るベルトコンベア(コンベアベルトあるいはコンベアシ
ート)、一辺が開口した低透湿性のプラスチックフィル
ム製袋を供給する袋供給機、袋に挿入された細幅遮光紙
ロールを寝かせた状態にするための反転テーブル、袋の
開口部を封止具を用いて封止する封止機とを備えた円盤
状細幅遮光ロールの袋詰めのための装置を用いることが
好ましい。
めの装置に、備えられている封止機は、袋の開口部を折
り重ねる工程と、封子具(紙ガムテープ)を用いて封止
する工程とを自動的に行うものである。以下各工程につ
いて、図を参照しながら説明する。
を図13に示す。図13において(A)〜(F)は、袋
の開口部を折り重ねる各工程を順に図示したものであ
る。図に示すように、それぞれが長さ方向で平行になる
ように固定された二本の折り曲げバー19a、19bの
中間点を中心として、二本の折り曲げバーを回転させな
がら移動させることにより、袋4の開口部を折り重ねる
ことができる。すなわち、図13(A)に示すように、
折り曲げバー19aを袋4の開口部の下面側に接触させ
て、ついで、二本の折り曲げバーを時計回りに回転させ
ながら、袋4の遮光紙ロール1側に移動させることによ
り袋開口部折り重ねることができる[図12(B)〜
(F)]。
れた袋の開口部を封止する一連の工程の一例を図14に
示す。図14において(A)〜(C)は、袋の開口部を
封止する各工程を順に図示したものである。図14
(A)に示すように、図示しない紙ガムテープ供給機に
より、所定の長さに切断された紙ガムテープ5aを、支
持ローラ21a、21bと押し付けローラ20とで支持
しながら、袋4の開口部近傍に支持ローラ21a、21
bと袋4とが接触するまで移動させる。次に、図14
(B)に示すように、押し付けローラ20を紙ガムテー
プの末端部まで移動させ、次いで、紙ガムテープ末端部
を押し付けローラ20で袋4に押し付けながら、支持ロ
ーラ21a、21bと押し付けローラ20とを紙ガムテ
ープ5aのもう一方の末端部に移動させる。そして、図
14(C)に示すように、紙ガムテープ5aのもう一方
の末端部まで、押し付けローラ20を移動させることに
より、紙ガムテープ5aにより、袋4の開口部を封止す
ることができる。
めの装置を用いることによって、含水率を調整した広幅
の長尺遮光紙ロールをスリットして円盤状の細幅遮光ロ
ールを、垂直に立たせた状態で運搬するベルトコンベア
に載せて移動させ、そのままの状態で袋供給機から供給
された一辺が開口した低防湿性のプラスチックフィルム
製袋に挿入し、ついで、反転テーブルを用いて、長尺遮
光紙ロールを袋ごと寝かせた状態にした後、袋の開口部
を封止することにより、本発明の写真ロールフィルム製
造用遮光紙ロール包装体を工業的に有利に製造すること
ができる。
ール包装体に収容された細幅遮光紙ロールは、長期間保
管しても含水率の増加が起こりにくいため、写真ロール
フィルムの製造時に巻きづれが起こりにくくなり、また
非撮影時の不本意な露光の発生も起こりにくくなる。ま
た、円盤状の細幅遮光紙ロールを低透湿性プラスチック
製袋に収容する作業を自動化することにより、重筋作業
の低減、作業効率が向上し、さらに、人間の手で細幅遮
光紙ロールを袋に収容する作業を行うよりも細幅遮光紙
ロールに傷が付いたり、プラスチックフィルム製袋が破
れたりする確率が少なくなる。
る。
明の包装体の斜視図である。
紙の一例の層構成を示す模式図である。
た含水率の代表的な分布を示すグラフである。
るパルプシートロールの斜視図である。
沿った含水率の代表的な分布を示すグラフである。
装体の構造の例を示す断面図である。
装体の別の構造の例を示す断面図である。
る広幅の遮光紙ロールの斜視図である。
沿った含水率の代表的な分布を示すグラフである。
装体の構造の例を示す断面図である。
装体の別の構造の例を示す断面図である。
性のプラスチック製袋の開口部を折り重ねる一連の工程
の一例を示す工程図であり、(A)〜(F)は、袋の開
口部を折り重ねる各工程を順に示したものである。
られた低透湿性のプラスチック製袋の開口部を紙ガムテ
ープを用いて封止する一連の工程の一例を示す工程図で
あり、(A)〜(C)は、袋の開口部を封止する各工程
を順に示したものである。
Claims (4)
- 【請求項1】 広幅の長尺パルプシートの表面に遮光性
樹脂層が形成されてなる広幅の長尺遮光シートを長さ方
向に沿ってスリットすることにより得られた細幅の長尺
遮光紙を巻芯の周囲に巻き回して形成された、写真ロー
ルフィルム製造用の長尺遮光紙ロールがプラスチックフ
ィルム製袋に収容されてなる遮光紙ロール包装体であっ
て、該長尺遮光紙ロールの平均含水率が、ロールの長さ
方向の両側端部からロールの全長の1/10までの領域
では共に3重量%以下であり、該両側端部領域以外のロ
ール中央領域では2重量%以下であり、該プラスチック
フィルム製袋が3g/m2(40℃、90%RH、24
時間での測定値)よりも低い透湿度を有することを特徴
とする写真ロールフィルム製造用遮光紙ロール包装体。 - 【請求項2】 上記巻芯の透湿度が、9g/m2(40
℃、90%RH、24時間での測定値)よりも低いこと
を特徴とする請求項1に記載の写真ロールフィルム製造
用遮光紙ロール包装体。 - 【請求項3】 上記の広幅の長尺パルプシートの平均含
水率が、シートの長さ方向の両側の端部から、シートの
全長の1/10までの領域では共に4重量%以下であ
り、該両側端部領域以外のシート中央領域では3.5重
量%以下であることを特徴とする請求項1乃至2のうち
のいずれかの項に記載の写真ロールフィルム製造用遮光
紙ロール包装体。 - 【請求項4】 平均含水率が、シートの長さ方向の両側
の端部から、シートの全長の1/10までの領域では共
に3重量%以下であり、該両側端部領域以外のロール中
央領域では2重量%以下である広幅の長尺遮光シート
を、その長さ方向に沿ってスリットすることにより得ら
れた細幅の長尺遮光紙を巻芯の周囲に巻き取って形成し
た、写真ロールフィルム製造用の円盤状の細幅長尺遮光
紙ロールを、3g/m2(40℃、90%RH、24時
間での測定値)よりも低い透湿度を有する、一辺におい
て開口したプラスチックフィルム製袋に挿入し、つい
で、そのプラスチックフィルム製袋の開口部を折り重ね
た後、封止具を用いて封止することを特徴とする請求項
1に記載の写真ロールフィルム製造用遮光紙ロール包装
体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11939899A JP3573655B2 (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | 写真ロールフィルム製造用遮光紙ロール包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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