JPH0527375A - ロール状写真感光材料包装体 - Google Patents

ロール状写真感光材料包装体

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JPH0527375A
JPH0527375A JP20256391A JP20256391A JPH0527375A JP H0527375 A JPH0527375 A JP H0527375A JP 20256391 A JP20256391 A JP 20256391A JP 20256391 A JP20256391 A JP 20256391A JP H0527375 A JPH0527375 A JP H0527375A
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JP
Japan
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magazine
sensitive material
barrier bag
package
roll
Prior art date
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Pending
Application number
JP20256391A
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English (en)
Inventor
Keiji Yamaguchi
啓二 山口
Osamu Shibazaki
理 柴崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期保存においても適度な感材含水率を保
ち、安価で使い捨て可能なロール状写真感光材料包装体
を提供する。 【構成】 ロール状に巻回された写真感光材料2を回転
自在に収納する少なくとも一部が紙材で形成されたマガ
ジン1が、該マガジン1を収納できる大きさを有する透
湿度が0.30〜5.00g/m2・24hrsの樹脂フィルムからなる
バリヤー袋5によって密封包装されていることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロール状の写真感光材
料包装体に関し、詳しくは、長期保存においても適度な
感材含水率を保ち、安価で使い捨て可能な写真感光材料
包装体に関するものである。
【0002】
【発明の背景】従来、ロール状に巻回された印画紙、印
刷用感材などはマガジンと称する遮光容器内に収納さ
れ、マガジンごとプリンターにセットするかたちで使用
に供されていた。しかし、従来のマガジンはプラスチッ
クあるいは金属で形成されていたため、使い捨てには適
さず、使い終ったら中身の感材のみを交換していた。中
身の感材のみを交換しようとすると、当然のことながら
この交換作業を暗室内で行わなければならず、必らず暗
室を必要とするなどの場所の問題に加えて、交換作業自
体が煩わしいという不都合があった。
【0003】このようなことから、暗室内でなくても簡
単に使用済み感材の交換を行える方法の出現が望まれて
いた。
【0004】この問題を解決する手段として、安価な段
ボール等のマガジンを使用することが知られている。
【0005】しかしながら、マガジンを構成する段ボー
ル材等は非常に吸湿性が高く、従来写真感光材料の包装
に用いられていたアルミと樹脂との積層シートを使用し
てこれを密封包装すると、感材のもつ水分が段ボール材
に吸湿されてしまい、感材自身の含水率が低下してドラ
イカブリを生ずるようになり、中身の感材の品質が保存
中に変化してしまうという問題が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる問題を解決すべ
く、本発明者は鋭意研究の結果、透湿度が0.30〜5.00g
/m2・24hrs(40℃・90%RH)の樹脂フィルムからな
るバリヤ袋でマガジンを密封包装することによって、包
装体内が適度な湿度を保ち、感材自身の含水率も適度に
維持され保存中に中身の写真感光材料の品質が変化する
ような不都合が生じないことを見い出した。
【0007】従って、本発明の目的とするところは、長
期保存においても適度な感材含水率を保ち、安価で使い
捨て可能なロール状写真感光材料包装体を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のロール状写真感光材料包装体は、ロール状
に巻回された写真感光材料を回転自在に収納する少なく
とも一部が紙材で形成されたマガジンが、該マガジンを
収納できる大きさを有する透湿度が0.30〜5.00g/m2・2
4hrs(40℃・90%RH)の樹脂フィルムからなるバリヤ
袋によって密封包装されていることを特徴とする。
【0009】本発明の構成によれば、長期保存において
も包装体内の感材が適度な含水率を保ち、写真性能には
何ら影響をおよぼすことがない。しかも、本発明で用い
るマガジンは、材質的に安価なものであり、廃棄しても
公害上の問題がないため、マガジンごと使い捨てにする
ことが可能で、感材の交換もマガジンごと行なえ、従来
のように暗室内で行わなくて済む。
【0010】以下、本発明をさらに詳述する。
【0011】図1は本発明のロール状写真感光材料包装
体の一構成例を示すもので、(a)はロール状の写真感
光材料を収納するマガジン、(b)はこのマガジンをバ
リヤ袋で密封包装した包装体をそれぞれ示している。
【0012】1は少なくとも一部が紙材で形成されたマ
ガジンで、その中に、芯部材3の回りにロール状に巻回
された写真感光材料2を回転自在に収納している。マガ
ジン1の所定位置には、中身のロール状写真感光材料2
を引き出すための引出口4が設けられており、該引出口
4には、遮光性を保つための遮光布を貼着してある。マ
ガジン1に使用される紙材としては、厚手の板紙、段ボ
ール材等が使用でき、特に段ボール材が好ましく用いら
れる。この段ボール材の種類は特に限定されるものでは
ないが、E段ボール、B段ボール、A段ボール、W段ボ
ール(B段+A段)などが使用できる。
【0013】5はバリヤ袋で、透湿度が0.30〜5.00g/m
2・24hrs(40℃,90%RH)の樹脂フィルムからなる。
本発明において、透湿度とは、JIS−Z−0208の記載
に従って測定された値をいう。透湿度が0.30g/m2・24h
rs未満だと、中身の感材のもつ水分がマガジンに吸湿さ
れて感材自身の含水率の低下をおさえることができずド
ライカブリを生ずる。また、透湿度が5.00g/m2・24hrs
を超えると、外気が高湿の場合に包装体内に外気が入り
込んで、感材の含水率が高くなり、くっつきなどの搬送
上の不良を起こし、外気が低湿の場合には包装体内の水
分が外へ出ていき、感材自身の含水率の低下によるドラ
イカブリが生ずる。
【0014】バリヤ袋5に用いる樹脂は透湿度が0.30〜
5.00g/m2・24hrsのものであれば特に限定されるもので
はないが、具体的には、ポリエチレン(低密度ポリエチ
レン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(L−LD
PE)、高密度ポリエチレン(HDPE)など)、ポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン樹
脂等が挙げられる。なかでも、透湿度が0.50〜2.50g/m
2・24hrsの範囲にあるものが好ましく、またヒートシー
ル性を有するものが望ましい。
【0015】また、上記樹脂中にはフィルム成形性を考
慮して種々の添加剤を適宜含有することができる。また
更に、バリヤ袋5自体に遮光性を持たせる目的で、上記
樹脂中にカーボンブラック等の色材を含有することがで
き、その含有量は樹脂に対して0.1〜10重量%程度であ
る。
【0016】バリヤ袋5を構成する樹脂フィルムは単層
シートであっても、また共押出しあるいはラミネートに
よる積層構造のシートであっても構わない。この樹脂フ
ィルムの厚さは20〜300μ、好ましくは50〜200μ程度で
ある。
【0017】バリヤ袋5でマガジン1を密封包装するの
には、例えばヒートシールなど公知の手段を任意に用い
て行なうことができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。
【0019】実施例−1 図2に示すような、E段ボールで構成された本体7(8
は引出用のスリット口)と、その両側端面に嵌合される
カーボン含有ポリスチレン製のサイドキャップ9とから
なるマガジンを使用し、中に収納する感材としてカラー
ペーパー(コニカ(株)製)を用いた。
【0020】また、以下のバリヤ袋を作製し使用した。 ・バリヤ袋A(本発明) 外側から順に、延伸ポリプロピレン/HDPE/LDP
Eの層構成からなる厚み100μの積層フィルムで、透湿
度は1.60g/m2・24hrs、最内層のLDPE中には3重量
%の割合でカーボンブラックを混入した。
【0021】・バリヤ袋B(比較バリヤ袋B) 外側から順に、O−ナイロン/Al/LDPEの層構成
からなる厚み100μの積層フィルムで、透湿度は0.23g/
m2・24hrs。
【0022】・バリヤ袋C(比較バリヤ袋C) 厚み30μのHDPE(カーボンブラック3重量%含有)
からなり、透湿度は7.92g/m2・24hrs。
【0023】バリヤ袋A,B,Cを各々用いて上記マガ
ジンをヒートシールで密封包装し、これを35℃60%RH
の雰囲気下に30日間保存した後、中身の感材のレギュラ
ー層のカブリ濃度を測定し、その結果を後記表1に示し
た。カブリ濃度が0.02以上あると、目視で黄ばんで見え
実用不可である。
【0024】また、保存後の感材をマガジンから容易に
引き出せるかどうかについても検討を行ない、その結果
についても表1に示した。表中、○は引き出し荷重が80
0g未満で引き出し容易、△は引き出し荷重が800g以上で
引き出し困難、×は引き出し不能であることを示す。
【0025】実施例−2 図3に示すような、ともにE段ボールで形成されている
内箱10(11は遮光布)と外箱13とからなり、内箱10の中
の感材を内箱10の外側からポリスチレン製の回転コア12
で支持し、この全体を外箱13の中に入れて使用する構成
のマガジンを用い、中に収納する感材は実施例−1と同
一のものを使用した。
【0026】また、本発明のバリヤ袋として下記のバリ
ヤ袋Dを使用した。 ・バリヤ袋D(本発明) 厚み150μのLDPE(カーボンブラック3重量%含
有)からなり、透湿度は2.35g/m2・24hrs。
【0027】該バリヤ袋D及び前記実施例−1のバリヤ
袋B,Cを各々用いて上記マガジンをヒートシールで密
封包装し、実施例−1と同一の条件で保存し同様の評価
を行なった。結果は表1に示す。
【0028】実施例−3 図4に示すような、感材の両端を各々W段ボール製の保
持側板14及びポリスチレン製の回転コア12で保持し、こ
れをE段ボール製の本体15の中に入れて使用する構成の
マガジンを用い、中に収納する感材は実施例−1と同一
のものを使用した。
【0029】また、本発明のバリヤ袋として下記バリヤ
袋Eを使用した。 ・バリヤ袋E(本発明) 外側から順に、O−ナイロン/LDPE/HDPE/L
DPE+L−LDPEの層構成からなる厚み150μの積
層フィルムで、透湿度は1.14g/m2・24hrs、最内層のL
DPEとL−LDPEのブレンド中にはカーボンブラッ
ク3重量%を含有した。
【0030】該バリヤ袋E及び前記実施例−1のバリヤ
袋B,Cを各々用いて上記マガジンをヒートシールで密
封包装し、実施例−1と同一の条件で保存した後、同様
の評価を行なった。結果は表1に示す。
【0031】実施例−4 実施例−2において、本発明のバリヤ袋Dの代わりに下
記の本発明バリヤ袋Fを使用した以外は実施例−2と同
様なテストを行なった。結果は表1に示す。 ・バリヤ袋F(本発明) 外側から順に、延伸ポリプロピレン/LDPE/HDP
E/LDPE+L−LDPEの層構成からなる厚み200
μの積層フィルムで、透湿度は0.75g/m2・24hrs、最内
層のLDPEとL−LDPEのブレンド中にはカーボン
ブラック3重量%を含有した。
【0032】
【表1】 表1の結果から、本発明のバリヤ袋を使用すると、高
温高湿の長期保存においても、包装体内の感材の品質に
は何ら変化が生じないことがわかる。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のロ
ール状写真感光材料包装体によれば、包装体内が適度な
湿度を保つことが出来るので、長期保存においても中身
の写真感光材料の品質には何ら変化がなく、しかも、本
発明で用いるマガジンは、材質的に安価なものであり、
廃棄しても公害上の問題がないため、マガジンごと使い
捨てにすることが可能で、感材の交換もマガジンごと行
なえ、従来のように暗室内で行わなくて済むという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロール状写真感光材料包装体の一構成
例を示し、(a)はマガジンの斜視図、(b)はマガジ
ンをバリヤ袋で密封包装した包装体の斜視図である。
【図2】実施例−1で使用するマガジンの構成を示す斜
視図である。
【図3】実施例−2で使用するマガジンの構成を示す斜
視図である。
【図4】実施例−3で使用するマガジンの構成を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 マガジン 2 写真感光材料 3 芯部材 4 取出口 5 バリヤ袋 6 包装体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状に巻回された写真感光材料を回
    転自在に収納する少なくとも一部が紙材で形成されたマ
    ガジンが、該マガジンを収納できる大きさを有する透湿
    度が0.30〜5.00g/m2・24hrs(40℃・90%RH)の樹脂
    フィルムからなるバリヤ袋によって密封包装されている
    ことを特徴とするロール状写真感光材料包装体。
  2. 【請求項2】 バリヤ袋が遮光性を有している請求項1
    記載のロール状写真感光材料包装体。
JP20256391A 1991-07-17 1991-07-17 ロール状写真感光材料包装体 Pending JPH0527375A (ja)

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JP20256391A JPH0527375A (ja) 1991-07-17 1991-07-17 ロール状写真感光材料包装体

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JPH0527375A true JPH0527375A (ja) 1993-02-05

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07330032A (ja) * 1994-05-31 1995-12-19 Eastman Kodak Co 物品支持用エネルギー減衰支持板およびそれを用いた包装体
WO2010001915A1 (ja) * 2008-07-01 2010-01-07 住友化学株式会社 感光性組成物が充填された容器を包装するための包装体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07330032A (ja) * 1994-05-31 1995-12-19 Eastman Kodak Co 物品支持用エネルギー減衰支持板およびそれを用いた包装体
WO2010001915A1 (ja) * 2008-07-01 2010-01-07 住友化学株式会社 感光性組成物が充填された容器を包装するための包装体
US8420190B2 (en) 2008-07-01 2013-04-16 Sumitomo Chemical Company, Limited Packaging material for packaging of container having photosensitive composition filled therein

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