JP2002052625A - 特定の面形状に引き裂ける包装フィルムの製造方法 - Google Patents

特定の面形状に引き裂ける包装フィルムの製造方法

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JP2002052625A
JP2002052625A JP2000239377A JP2000239377A JP2002052625A JP 2002052625 A JP2002052625 A JP 2002052625A JP 2000239377 A JP2000239377 A JP 2000239377A JP 2000239377 A JP2000239377 A JP 2000239377A JP 2002052625 A JP2002052625 A JP 2002052625A
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cut
packaging
continuous
curves
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Koji Onuma
浩司 大沼
Hiromichi Inagaki
宏道 稲垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カットテープを張り込む以外の手段で、形成
されたカット予定曲線により特定の面形状に引き裂ける
包装フィルムの製造方法 【解決手段】 連続するフィルムF1にフィルム表面粗
し具をフィルムに摺接させかつ横方向に往復動させて二
本の連続するカット予定曲線K1,K2を擦り傷を形成す
るように設けた。カット予定曲線K1,K2をフィルムに
印刷されたカットマークmに対応する位置では間隔が近
接するように形成し、カットマークmから離れる箇所で
は間隔が離間するように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、カットテープを張り
込むことに依らない方法で特定形状に引き裂けるカット
予定曲線を形成できて、しかもフィルムの走行速度を極
めて高くしてもカット予定曲線を形成が良好になしう
る,特定形状に引き裂ける包装フィルムの製造方法に関
する。又、本願発明は、二本のカット予定曲線を両端で
は近接し中程では大きく離間するように設けることが高
速で行えて、しかも包装を解く際には二本のカット予定
曲線に沿って大きく引き裂いていくことができ被包装物
を大変取り出しやすいイージーオープンが実現できる,
特定形状に引き裂ける包装フィルムの製造方法に関す
る。又、本願発明は、包装を解く際には二本のカット予
定曲線に沿って益々幅広く引き裂けていき被包装物を大
変取り出しやすいイージーオープンが実現できる,三角
おにぎり用、丸形おにぎり用、サンドイッチ用の包装シ
ート、三角おにぎり用、丸形おにぎり用、サンドイッチ
用若しくはピロー包装用の原反フィルムロール、海苔入
り袋状の三角おにぎり用の包装シート、袋状の三角おに
ぎり用包装シート及びピロー包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】コンビニエンスストア等で販売されてい
る三角おにぎりの包装形態は、三角おにぎりの三角形の
両面と底面を四隅がカットされた海苔入り袋状の三角お
にぎり包装シートでチャンネル形に包みさらにフィルム
の張出部で三角おにぎりの傾斜面を包みさらに三角形と
なって余る四つのフィルムの隅角部を三角おにぎりの三
角形面に重ねてフィルムの隅角部同士の重なり部分に大
きく被らないように紙製ラベルを貼って封緘してなる。
海苔入り袋状の三角おにぎり包装シートは、外装フィル
ムにカットテープを張り込み接着し該外装フィルムに海
苔を重ねさらに二枚の内装フィルムを重ねて周縁部を接
着し四隅がカットされてなり、開封前は海苔と三角おに
ぎりが直接接触しない状態である。例えば、実開平5-72
764号公報に図示されている。三角おにぎりの三角形の
頂点からカットテープを引いてフィルムの引き裂きを開
始して紙製ラベルを貼っていない側のフィルムの幅中央
を通って引き裂いていき三角おにぎりの底面中央を通っ
て反対面に引き裂きを延伸して行き、さらに、紙製ラベ
ルとフィルムを引き裂いて左右のフィルムの隅角部を開
いて三角形の頂点までカットテープを引くと、包装は左
右に二分されることになり、左右の耳部を引いて二分し
た包装を三角おにぎりの底辺面より離間して取り除く
と、海苔で三角おにぎりを包み込んだ状態になる。
【0003】又、スーパーマーケット等で個人向けに売
られている海苔を収容していない袋状の三角おにぎり包
装シートは、外装フィルムにカットテープを張り込み接
着し、該外装フィルムに二枚の内装フィルムを重ねて周
縁部を接着してなり、購入した個人が遠足や運動会等に
際して使用するもので、二枚の内装フィルムを開いて海
苔を収容して自分で作った三角おにぎりを包装するため
のものであり、海苔入り袋状の三角おにぎり包装シート
と同様に、開封前は海苔と三角おにぎりが直接接触しな
い状態である。なお、コンビニエンスストア等で販売さ
れている三角おにぎりの包装形態には、単フィルムであ
るシートフィルムにカットテープを張り込み接着してな
る三角おにぎり用包装シートにより三角おにぎりを包装
したものは存在しない。海苔を直に巻くか又は海苔を巻
かないおにぎりは、扁平した略円形であり、お饅頭包装
と同様の包装方法で包装されており、単フィルムである
シートフィルムが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】軟らかく成形する三角
おにぎりを海苔入り袋状の三角おにぎり包装シートで包
装すると、開封時に割れてしまうことが多い。三角おに
ぎりが割れる状況は、カットテープを引いていき紙製ラ
ベルとフィルムを引き裂いて左右に二分した包装を三角
おにぎりの底辺面より離間して取り除くときに包装が三
角おにぎりの角に引っかかり引っ張り力が三角おにぎり
に伝わることで生じる。丸形のおにぎりの包装形態、サ
ンドイッチの包装形態、ピロー包装された包装形態にお
いても、包装を解く際にフィルムを引き裂いていくと益
々幅広く引き裂けていき被包装物を取り出しやすいイー
ジーオープンが望まれている。特開2000−1393
82は、二本のカットテープを蛇行して張り込んで引き
裂くと大きな開口を形成できるが、実際には、引き裂い
ていくフィルムは左右の三角の耳片が重なりさらにその
上にラベルが貼られているから、引き裂きをラベルの所
まで延ばしていくと、左右の三角の耳片の下側を潜って
引き裂いていく必要があるので、引き裂きがストップし
てしまう。これを解決することが要望されている。又、
製造上の問題として、巾3mmのカットテープを蛇行し
て張り込むとカットテープが直線に戻ろうとしてフィル
ムにしわが発生する。張り込んだときには、しわが寄ら
ないが、張り込み位置から離れるとフィルムが自由にな
るのでしわが生じてしまう。フィルムを厚くしてカット
テープを薄くすると、カットテープが歪んでフィルムの
しわは小さくなるが皆無とはならないし、カットテープ
の抗張力を極めて弱いものにしてしまう結果になってい
て、ラベルの所で容易に切断してしまうことがある。
又、フィルムを厚くするとフィルムの値段が高くなりコ
スト競争力が無くなるので、フィルムを厚くすることは
できない。さらに、フィルムにカットテープを張り込む
方法は、転写技術を応用しており、フィルムの走行速度
を高めることができないから、生産性が低く生産コスト
が高く付いている。
【0005】本願発明は、カットテープを張り込むこと
に依らない方法で特定形状に引き裂けるカット予定曲線
を形成できて、しかもフィルムの走行速度を極めて高く
してもカット予定曲線を形成が良好になしうる,特定形
状に引き裂ける包装フィルムの製造方法を提供すること
を目的としている。本願発明は、二本のカット予定曲線
を両端では近接し中程では大きく離間するように設ける
ことが高速で行えて、しかも包装を解く際には二本のカ
ット予定曲線に沿って大きく引き裂いていくことができ
被包装物を大変取り出しやすいイージーオープンが実現
できる、特定形状に引き裂ける包装フィルムの製造方法
を提供することを目的としている。又、本願発明は、包
装を解く際には二本のカット予定曲線に沿って益々幅広
く引き裂けていき被包装物を大変取り出しやすいイージ
ーオープンが実現できる,三角おにぎり用、丸形おにぎ
り用、サンドイッチ用の包装シート、三角おにぎり用、
丸形おにぎり用、サンドイッチ用若しくはピロー包装用
の原反フィルムロール、海苔入り袋状の三角おにぎり用
の包装シート、袋状の三角おにぎり用包装シート及びピ
ロー包装体を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願第一の発明は、一軸
延伸又は二軸延伸された連続するフィルムを走行し、該
連続するフィルムのロールに巻き掛けた箇所に、ブラシ
ロール、ラッピングディスク、ルーター研磨工具、ダイ
ヤモンド微粒子を絡めている研磨糸等の一対のフィルム
表面粗し具を摺接させてフィルムの表面を粗しかつロー
ル面長方向に往復動させてフィルムの表面を粗した二本
の蛇行する線を形成し、以て、該二本の蛇行する線を連
続するフィルムに印刷されたカットマークに対応する位
置では近接し、前後方向のカットマーク間では離間する
ように形成することを以て、包装後にフィルムを特定の
面形状に引き裂くための二本の連続するカット予定曲線
とすることを特徴とする,特定の面形状に引き裂ける包
装フィルムの製造方法を提供することにある。本願第二
の発明は、一軸延伸又は二軸延伸された連続するフィル
ムを走行し、押出し機の二つのノズルをフィルムに近接
しかつフィルムの走行方向に対して直交する方向に往復
動させつつ各ノズルより抗張力が大きい溶融ポリマーを
糸状又は細帯状に押し出してフィルムに溶着して二本の
蛇行する条体を形成しかつ該二本の蛇行する条体を連続
するフィルムに印刷されたカットマークに対応する位置
では近接し、前後方向のカットマーク間では離間するよ
うに形成し、以て、包装後にフィルムを特定の面形状に
引き裂くための二本の連続するカット予定曲線とするこ
とを特徴とする,特定の面形状に引き裂ける包装フィル
ムの製造方法を提供することにある。本願第三の発明
は、ヒートシール性がないか又は小さい二軸延伸された
連続するフィルムにヒートシール性を保有させるため
に、該連続するフィルムにヒートシール性を有するポリ
マーを塗膜形成する際に、円錐状に巻いたモノフィラメ
ントの原反ロールからモノフィラメントを両側一対に繰
り出しかつ両側とも蛇行させて前記ポリマーの塗膜に密
着させることにより、前記モノフィラメントの条体から
なる二本の蛇行する線を形成しかつ該二本の蛇行する線
を連続するフィルムに印刷されたカットマークに対応す
る位置では近接し、前後方向のカットマーク間では離間
するように形成し、以て、包装後にフィルムを特定の面
形状に引き裂くための二本の連続するカット予定曲線と
することを特徴とする,特定の面形状に引き裂ける包装
フィルムの製造方法を提供することにある。本願第四の
発明は、一軸延伸又は二軸延伸された連続するフィルム
を走行し、グラビア輪転印刷機により、若しくはロータ
リースクリン印刷機により、乾くと抗張力を有するイン
ク若しくは溶融樹脂を印刷することにより、該フィルム
に二本の蛇行する条体を形成しかつ該二本の蛇行する条
体を連続するフィルムに印刷されたカットマークに対応
する位置では近接し、前後方向のカットマーク間では離
間するように形成し、以て、包装後にフィルムを特定の
面形状に引き裂くための二本の連続するカット予定曲線
とすることを特徴とする,特定の面形状に引き裂ける包
装フィルムの製造方法 本願第五の発明は、前記第一、第二、第三、又は第四の
発明において、各カットマーク位置で切断してシートフ
ィルムとすると、シートフィルムに二本のカット予定曲
線を有する三角おにぎり用包装シートとなり、又は、外
装フィルムに二本のカット予定曲線を有し該外装フィル
ムに海苔を重ねさらに二枚の内装フィルムを重ねて周縁
部を接着してなる海苔入り袋状の三角おにぎり包装シー
トとなり、又は、外装フィルムに二本のカット予定曲線
を有し該外装フィルムに二枚の内装フィルムを重ねて周
縁部を接着し二枚の内装フィルムを開いて海苔を収容で
きる袋状の三角おにぎり用包装シートとなる,前記シー
トフィルム又は前記外装フィルムを構成するための,特
定の面形状に引き裂ける包装フィルムの製造方法を提供
することにある。本願第六の発明は、前記第一、第二、
第三、又は第四の発明において、前記蛇行する線の前後
方向のカットマーク間の単位蛇行曲線に対応するエンド
レスなカム溝を有する円筒カムを回転させて、前記フィ
ルム表面粗し具、又は前記ノズル、又は前記モノフィラ
メントをフィルムを蛇行させる,特定の面形状に引き裂
ける包装フィルムの製造方法を提供することにある。本
願第七の発明は、前記第一乃至第六の発明のいずれかに
より製造される,特定の面形状に引き裂ける包装フィル
ムを、カットマークに対応する位置より切断しかつ必要
なノッチを付与してカット予定曲線の端を引き裂き開始
端としてなることを特徴とする、三角おにぎり用、丸形
おにぎり用、サンドイッチ用の包装シートを提供するこ
とにある。本願第八の発明は、前記第一、第二、第三、
又は第四の発明の製造方法により製造される,特定の面
形状に引き裂ける包装フィルムを巻き取ってなることを
特徴とする、三角おにぎり用、丸形おにぎり用、サンド
イッチ用若しくはピロー包装用の原反フィルムロールを
提供することにある。本願第九の発明は、前記第八の発
明に係る原反フィルムロールから繰り出すフィルムを外
装フィルムとし、該外装フィルムにカット予定曲線の端
を引き裂き開始端を形成するためのノッチを付与してか
ら、二枚の連続する内装フィルムと重ね合わせるととも
に、外装フィルムと二枚の連続する内装フィルムとの間
に海苔を挟入して前後方向のカットマーク間に位置さ
せ、外装フィルムと内装フィルムの周縁部を接着してカ
ットマークに対応する位置より切断しかつ必要なノッチ
を付与してカット予定曲線の端を引き裂き開始端として
なることを特徴とする、海苔入り袋状の三角おにぎり用
の包装シートを提供することにある。本願第十の発明
は、前記第八の発明に係る原反フィルムロールから繰り
出すフィルムを外装フィルムとし、該外装フィルムにカ
ット予定曲線の端を引き裂き開始端を形成するためのノ
ッチを付与してから、二枚の連続する内装フィルムと重
ね合わせるとともに、外装フィルムの両側縁と各内装フ
ィルムの側縁を接着してからカットマークに対応する位
置より切断してなることを特徴とする、海苔を収容する
ための袋状の三角おにぎり用包装シートを提供すること
にある。本願第十一の発明は、前記第八の発明に係る原
反フィルムロールから繰り出すフィルムを製袋器に掛け
てトンネル状に曲成して端縁同士を重ねてヒートシール
するとともに、製袋器の内側に被包装物を給送して該被
包装物をトンネル状のフィルムの内側に収容して前後方
向のカットマーク間に位置させ、被包装物間で二条にエ
ンドシールしてかつ該二条にエンドシール間を切断し、
かつ、カット予定曲線の端を引き裂き開始端を形成する
ためのノッチを付与してなることを特徴とする、ピロー
包装体を提供することにある。本願第十二の発明は、前
記第十一の発明において、前記第七の発明に係る原反フ
ィルムロールから繰り出すフィルムは、特定の面形状に
引き裂ける包装フィルムに、該包装フィルムを特定の面
形状に引き裂いたときになおも内側を閉じている内フィ
ルムを重ねて所要箇所を溶着してなることを特徴とす
る、ピロー包装体を提供することにある。
【0007】
【発明の実施の形態】本願第一の発明の実施の形態に係
る,特定形状に引き裂ける包装フィルムの製造方法を図
1(a),(b),(c)を参照して説明する。この実施の形態の
製造方法は、一軸延伸又は二軸延伸された連続するフィ
ルムF1を走行し、該連続するフィルムF1のロール10
b1,10b2に巻き掛けた箇所に、ステンレスワイヤーブ
ラシロールからなるフィルム表面粗し具10g1,10h1
を摺接させかつロール面長方向に往復動させてフィルム
の表面を粗した二本の蛇行する線K1,K2を形成し、以
て、該二本の蛇行する線K1,K2を連続するフィルムに
印刷されたカットマークmに対応する位置では近接し、
フィルム走行方向のカットマークm,m間では離間する
ように形成することを以て、包装後にフィルムF1を特
定の面形状に引き裂くための二本の連続するカット予定
曲線とすることを特徴とするものである。図1(a)に示
すように、原反ロールR1をフィルム繰り出しトルクを
一定にするブレーキ力可変のブレーキ装置付きの原反ホ
ルダー軸1に取り付け、原反ロールR1から繰り出す連
続するフィルムF1を、遊動ロール2に巻き掛けてから
原反ロールR1に巻き掛けて(繰り出し速度を制御でき
るから)、それから、サーボモータ3により回転駆動さ
れる繰り出しロール4と転圧ロール5の間に通し、次い
で、フィルムにテンションを与えて撓みが生じるのを回
避するための昇降ロール6の下側半円周に巻き掛けてか
ら遊動ロール7の上側半円周に巻き掛け、遊動ロール8
に巻きがけてから、グラビア印刷機9へ導いている。サ
ーボモータ3は、通常時は繰り出しロール4によるフィ
ルム送り速度がグラビア印刷機9におけるフィルム送り
速度よりも例えば5%遅い速度になるように、該繰り出
しロール4を回転駆動するようになっていて、昇降ロー
ル6が鎖線で示す上限位置に上昇すると、逆に例えば5
%速い速度になるように制御され、さらに、昇降ロール
6が鎖線で示す下限位置に下降すると、再び5%遅い速
度に復帰するように制御される。従って、ロール4〜7
がフィルム繰り出し装置を構成しており、原反ロールR
1から連続するフィルムF1を間断なく繰り出すと共に、
グラビア印刷機9へ送り出すフィルムF1に昇降ロール
6の重量がテンションとして作用するようになってい
る。
【0008】図1(a)に示すように、グラビア印刷機9
では、前記フィルム繰り出し装置4〜7により繰り出さ
れる連続するフィルムF1を、ロール端の支持位置を変
化させてフィルムの蛇行を矯正する役目を果たす遊動ロ
ール9aの下側半周面に巻き掛けてからサーボモータ9b
により駆動回転される印刷ロール9cと圧胴9dの間に通
してから、遊動ロール9e〜9hに巻きがけて、さらに駆
動ロール9iと転圧ロール9jの間に通して遊動ロール9
kに巻きがけて、カット予定曲線形成パート10へ導く
ように構成されている。印刷ロール9cは、インキ皿に
貯留するインキを塗布され余分なインキをドクターで掻
き落とされセルに盛られたインキを連続するフィルムF
1に転移して必要なデザインとカットマークを印刷す
る。乾燥装置9mは、フィルムF1に転移したインキを乾
燥させる。サーボモータ9bは、印刷ロール9cと圧胴9
dと駆動ロール9iを回転駆動する。なお、複数色印刷を
行うときは、グラビア印刷機9を複数基備えるものとす
る。又、印刷を事前に別のラインで行っても良い。
【0009】図1(a)に示すように、カット予定曲線形
成パート10では、フィルムF1を、前後の転圧ロール
10a1と10c1又は10a2と10c2により挟圧されかつ
サーボモータ10dにより回転駆動される受けロール1
0b1,10b2に対して、転圧ロール10a1の下側半周
面、受けロール10b1の上側半周面、転圧ロール10a2
の下側半周面、転圧ロール10b2の下側半周面、受けロ
ール10b2の上側半周面、及び転圧ロール10c2の下側
半周面に順に巻き掛け、次のワインダーパート11へ送
り出している。図2(a)はカット予定曲線K1を形成する
カット予定曲線形成装置を示し、図2(b)はカット予定
曲線K2を形成するカット予定曲線形成装置を示す。カ
ット予定曲線形成パート10は、二つのステイションに
配設された横方向往復動装置10e又は10fで擦り傷付
与装置10g又は10hを支持してなる二つのカット予定
曲線形成装置により受けロール10b1,10b2上を走行
するフィルムF1に対して擦り傷を設けて図1(b)に示す
カット予定曲線K1,K2を形成するものであり、しわが
発生しない。カット予定曲線形成パート10は、図1
(b)に示すように、フィルムの巾方向の所要の中程で左
右が対称になるように二本の蛇行するカット予定曲線K
1,K2を形成する。(なお、左右対称な蛇行に張り込む
必要はない)。図1(b)では、カット予定曲線K1,K2
は、カットマークmに対応する位置ではフィルム巾の中
央に平行して一定長さとなるように張り込み、フィルム
F1の連続する方向のカットマークm,m間ではフィルム
巾の中央から離れ、概略「目」の形をした輪郭線を構成
するように張り込んである。カット予定曲線形成装置
は、いずれも、横方向往復動装置10e又は10fで擦り
傷付与装置10g又は10hを支持して成る。横方向往復
動装置10e,10fは、モータ10e1,10f1により円筒
カム10e2,10f2を回転しカム溝にカムフォロア10e
3,10f3を係合しカムシャフト10e4,10f4を往復動
させて可動台10e5,10f5を横方向に往復動するよう
になっている。図2(a),(b)に示すように、擦り傷付与
装置10g又は10hは、直径十数μmmのステンレスワ
イヤーを放射状にかつ円盤状に束ねたブラシロールから
なるフィルム表面粗し具10g1,10h1を可動台10e5,
10f5に枢支される回転軸10g2,10h2に取り付けら
れ、かつ可動台10e5,10f5に取り付けられるモータ
10g3,10h3により回転軸10g2,10h2を回転してフ
ィルム表面粗し具10g1,10h1を回転させ、連続する
フィルムF1の受けロール10b1,10b2に巻き掛けた箇
所に摺接させかつ該フィルム表面粗し具具10g1,10h
1を横方向往復動装置10e,10fによってロール面長方
向に往復動させてフィルムF1の表面を数μmmの深さ
粗すように擦り傷を付けて二本の蛇行する線K1又はK2
を形成し、以て、該二本の蛇行する線K1,K2を連続す
るフィルムに印刷されたカットマークmに対応する位置
では近接し、前後方向のカットマークm,m間では離間
するように形成することを以て、包装後にフィルムF1
を特定の面形状に引き裂くための二本の連続するカット
予定曲線K1,K2としている。
【0010】図1(a)に戻って、ワインダーパート11
は、カット予定曲線形成パート10においてカット予定
曲線K1,K2が付与されたフィルムF1を、巻き取り軸1
1gに被嵌固定したコアに巻き取る。詳述すると、カッ
ト予定曲線K1,K2が付与されたフィルムF1を、サーボ
モータ11aにより回転駆動される引き込みロール11b
に巻き掛けて、これに外接回転する転圧ロール11cと
の間に通し、次いで、フィルム繰り出し装置11dに巻
きがけてから、遊動ロール11eの下側半周面に巻き掛
け、最後にサーボモータ11fにより回転駆動される巻
き取り軸11gに被嵌固定したコアに巻き取る。引き込
みロール11bと転圧ロール11cとで引き込むフィルム
F1の走行速度は、フィルムF1に対する印刷速度やカッ
トテープの張り込み速度と同一である。サーボモータ1
1fは、巻き取りの最初は、引き込みロール11bと転圧
ロール11cとで引き込むフィルムF1の走行速度よりも
例えば5%速く巻き取るように回転し、これによって、
フィルム繰り出し装置11dの昇降ロールが鎖線で示す
上限位置に来たときには、今までの回転数よりも例えば
8%遅く回転するように減速し、これによって昇降ロー
ルが鎖線で示す下限位置に来たときには、再び5%速く
巻き取るように回転し、しばらくの時間この変速を反復
してコアに巻き取る原反ロールR2の径が大きくなった
ら、それに対応させて、上記の5%速く巻き取るように
回転するところを、その回転数よりも例えば5%小さい
回転数に変更し、又、上記のように、それまでの回転数
よりも8%遅くなるように回転するところを、7.5%
遅くなるように回転数を変更し、このようにして、原反
ロールR2の径が大きくなるのに対応して段階的に増速
・減速の巾を狭めて行き、もって、昇降ロールの上限位
置から下限位置に到達するまでの時間、及び下限位置か
ら上限位置に到達するまでの時間が極端に短くならない
ようにする。
【0011】上記の説明のように、図1(a)に示すフィ
ルムF1へカット予定曲線K1,K2を形成する装置は、原
反ロールR2として巻き取るものであるが、原反ロール
R2として巻き取らないで、カットマークmに対応する
位置に必要な切り込みを入れてカットマークmからカッ
トして四隅を切除して三角おにぎり用の包装シートとし
ても良い。走行するフィルムに対して擦り傷を設ける位
置を左右一対として所要に近接させたり離間させて蛇行
させるものであるから、カット予定曲線K1,K2を近接
させることができ、二つのS字カーブが180度位相が異
なる状態にクロスするように高速でカット予定曲線K1,
K2を形成することもできる。カット予定曲線K1,K2を
換えるには、円筒カム10e2,10f2をカム曲線の異な
るものに取り替えれば足りるので、三角おにぎりの大き
さの変更に伴い、包装シートの長さが変更になる場合に
あっても、カム曲線の異なる円筒カム10e2,10f2に
取り替えかつサーボモータ10e1,10f1の回転速度を
変えればカット予定曲線K1,K2のフィルムF1に対する
非直線状な張り込みを換えることができる。
【0012】図3(a),(b)は、本願第一の発明の他の実
施の形態にかかるカット予定曲線形成装置を示すもの
で、図1(a)に示すカット予定曲線形成装置との相違点
は、横方向往復動装置10e,10fについて、円筒カム
ではなく、円盤の端面に溝カムを形成した正面カム10
e6,10f6を用いている点である。横方向往復動装置1
0e,10fは、モータ10e1,10f1により正面カム10
e6,10f6を回転しカム溝にカムシャフト10e4,10f4
に設けたカムフォロア10e7,10f7を係合して該カム
シャフト10e4,10f4を往復動させて可動台10e5,1
0f5を横方向に往復動するようになっている。なお、カ
ムを用いないでサーボモータでボールねじを往復動させ
て可動台10e5,10f5を往復動させても良い。
【0013】図4(a),(b)は、本願第一の発明の他の実
施の形態にかかるカット予定曲線形成装置を示すもの
で、図(a)はカット予定曲線K1を形成するカット予定曲
線形成装置を示し、図(b)はカット予定曲線K2を形成す
るカット予定曲線形成装置を示す。カット予定曲線形成
装置は、いずれも、横方向往復動装置の可動台10e5,
10f5に擦り傷付与装置10g又は10hを支持して成
る。この実施の形態の擦り傷付与装置10g又は10h
は、モータ10g3,10h3によりシャフト10g4,10h4
を回転し該シャフト10g4,10h4の先端に被嵌固定し
たラッピングディスク、又はルーター研磨工具からなる
フィルム表面粗し具10g5,10h5をばね10g6,10h6
の弾発力により摺接させて走行するフィルムF1に擦り
傷を付け、かつ、可動台10e5,10f5をロール面長方
向に往復動させてフィルムの表面を粗した二本の蛇行す
る線を形成し、以て、該二本の蛇行する線K1,K2を連
続するフィルムに印刷されたカットマークmに対応する
位置では近接し、フィルム走行方向のカットマークm,
m間では離間するように形成することを以て、包装後に
フィルムF1を特定の面形状に引き裂くための二本の連
続するカット予定曲線K1,K2とするものであり、しわ
が発生しない。フィルム表面粗し具10g5,10h5は、
片側のカット予定曲線について数条の擦り傷をもって形
成できる。
【0014】図5(a),(b)は、さらに本願第一の発明の
他の実施の形態にかかるカット予定曲線形成装置を示
す。図5(a)に示すカット予定曲線形成装置は、横方向
往復動装置の可動台10e5又は10f5に擦り傷付与装置
10g又は10hを支持して成る。この実施の形態の擦り
傷付与装置10g又は10hは、一方のリールに巻かれた
ダイヤモンド微粒子を絡めている研磨糸を繰り出してフ
ィルムF1に押し当てて擦り傷を付けるロールに巻いて
他方のリールに巻き取る巻き取りカセット式のフィルム
表面粗し具10g7又は10h7を装着して、モータ10g8
又は10h8によりシャフト10g9又は10h9を1分間に
例えば15度回転するようになっていて、フィルムF1
に研磨糸を摺接させて走行するフィルムF1に擦り傷を
付け、かつ、可動台10e5,10f5をロール面長方向に
往復動させてフィルムの表面を粗した二本の蛇行する線
を形成し、以て、該二本の蛇行する線K1,K2を連続す
るフィルムに印刷されたカットマークmに対応する位置
では近接し、フィルム走行方向のカットマークm,m間
では離間するように形成することを以て、包装後にフィ
ルムF1を特定の面形状に引き裂くための二本の連続す
るカット予定曲線K1,K2とするものであり、しわが発
生しない。図5(b)に示すカット予定曲線形成装置は、
サーボモータ35により回転する二本のボールねじ軸に
螺合するボールナットランナーがボックスフレームを兼
ねた直動ガイド36に係合案内される二つのスライドテ
ーブル37a,37bと結合されていて、各スライドテー
ブルに設けた摘み調整によりロッドを伸縮できるダイヤ
ルゲージ型のチャックホルダー装置38a,38bのチャ
ックに板ばね構造のL字形ブラケット39a,39bが支
持され、各L字形ブラケットの先端にダイヤモンドヤス
リからなるフィルム表面あらし具40a,40bが固定さ
れて成り、フィルム表面あらし具40a,40bでフィル
ムの速度が30mであっても良好にフィルムF1に二条
の蛇行状の擦り傷K1,K2を設けることができる。サー
ボモータ35の正逆回転は、カットマーク間のパターン
で一往復するようにかつラインの走行速度に合わせられ
るようにプログラムする。
【0015】続いて、本願第二の発明の実施の形態に係
る,特定形状に引き裂ける包装フィルムの製造方法を図
6を参照して説明する。この製造方法は、図1(a)に示
す本願第一の発明の製造方法とは、カット予定曲線を形
成する手段のみが相違する。この製造方法では押出機1
2を用いて溶融ポリマーを糸状又は細帯状に押し出して
フィルムF1に溶着して二本の蛇行する条体を形成して
いる。相違点ついて詳述すると、可撓管12c,12cを
介して押出し機本体12のヘッドに接続されている二つ
のノズル12a,12bを横方向往復動装置の可動台10e
5,10f5に支持し、ノズル12a,12bの下側近傍に余
熱テーブル13を設けて一軸延伸又は二軸延伸された連
続するフィルムF1を走行し、余熱テーブル13の上流
側の端及び下流側の端にフィルムF1の下面全巾をロー
ル14a,14bで受けかつ上面の中程を避け両縁部をロ
ール14c,14dで押さえてフィルムF1を平滑に安定さ
せ、テーブル13の下流側を流れるフィルムF1の上下
面に冷風装置15により冷風を当てて冷却するようにな
っている。ノズル12a,12bからは抗張力が大きい溶
融ポリマー、好ましくはポリプロピレン樹脂を糸状又は
細帯状に押し出して余熱テーブル13により余熱したフ
ィルムF1に溶着するようになっている。ノズル12a,
12bは、可動台10e5,10f5に支持されフィルムF1
の走行方向に対して直交する方向に往復動を与えられ、
以て、ノズル12a,12bから押し出す溶融ポリマーを
フィルムF1に溶着して二本の蛇行する条体を形成し、
かつ、図1(b)に示すように、該二本の蛇行する条体を
連続するフィルムF1に印刷されたカットマークに対応
する位置では近接し、前後方向のカットマーク間では離
間するように形成し、以て、包装後にフィルムを特定の
面形状に引き裂くための二本の連続するカット予定曲線
とするものである。この製造方法に依れば、毎分30m
の速度で蛇行するカット予定曲線を形成できてしかもし
わの発生が皆無である。なお、ホットメルトアプリケー
ターを流用することができる。横方向往復動装置につい
ても、図5(b)の構造のものを採用することができる。
【0016】さらに続いて、本願第三の発明の実施の形
態に係る,特定形状に引き裂ける包装フィルムの製造方
法を図7(a),(b),(c)を参照して説明する。この製造方
法は、原反フィルムロールR1からヒートシール性がな
いか又は小さい二軸延伸された連続するフィルム(OP
P)F1を繰り出しガイドロール16a,16b,16cに巻
き掛け、次いで、大径のラミネートロール16d,16e
に巻き掛け、さらにガイドロール16f,16gに巻き掛
け、最後に原反フィルムロールR2として巻き取るよう
に構成しておいて、ラミネートロール16dから16eへ
向かって走行する連続するフィルムF1に押出機17の
T型ダイ17aより低温可溶性のヒートシール性を有す
るポリマー(ポリプロピレン)を押し出して塗膜形成す
るとともに、T型ダイ17aの上流側に設置した円錐状
に巻いたモノフィラメント(一軸延伸されたポリプロピ
レンの条体)の糸巻き状原反ロール18A,18Bからモ
ノフィラメント18a,18bをフィルムの走行方向に対
して左右両側に繰り出しかつ両側とも往復スライダー1
9a,19bに付設したリング金具20a,20bに通して往
復スライダー19a,19bを図1(a)に示す横方向往復動
装置10e,10fと同様の機構により往復動させて繰り
出し、以て、モノフィラメント18a,18bを連続する
フィルムF1とラミネートフィルムF2との間にサンドイ
ッチにして、前記モノフィラメント18a,18bからな
る二本の蛇行する条体を形成し、かつ、図1(b)に示す
ように、該二本の蛇行する条体を連続するフィルムに印
刷されたカットマークに対応する位置では近接し、前後
方向のカットマーク間では離間するように形成し、以
て、包装後にフィルムを特定の面形状に引き裂くための
二本の連続するカット予定曲線とするものである。モノ
フィラメント18a,18bは、直径及び抗張力を種々に
選択できる。図8は、本願第三の発明の他の実施の形態
に係る,特定形状に引き裂ける包装フィルムの製造方法
を示すもので、図7(a)と相違する点は、T型ダイ17a
の下流側に設置した円錐状に巻いた一軸延伸されたモノ
フィラメント(ポリプロピレン)の糸巻き状原反ロール
18A,18Bからモノフィラメント18a,18bをラミネ
ートフィルムF2に接着固定させるものである。引き裂
き効果は、図7(a)よりも良好である。
【0017】なお、図示しないがこの他に、本願第四の
発明に係る,特定形状に引き裂ける包装フィルムの製造
方法として、連続するフィルムを走行し、グラビア輪転
印刷機若しくはロータリースクリン印刷機により、連続
するフィルムに対して、高温では液体で常温では乾いて
高い抗張力を有するインク若しくは溶融樹脂を印刷する
ことにより、該フィルムに二本の蛇行する条体を形成し
かつ該二本の蛇行する条体を連続するフィルムに印刷さ
れたカットマークに対応する位置では近接し、前後方向
のカットマーク間では離間するように形成し、以て、包
装後にフィルムを特定の面形状に引き裂くための二本の
連続するカット予定曲線としても良い。
【0018】図1(a)乃至図3に示す装置、又は図4に
示す装置、又は図5に示す装置、又は図6に示す装置、
又は図7に示す装置、又は図8に示す装置により、又は
第四の発明により製造するカット予定曲線を設けたフィ
ルムの用途を、以下の様々な実施の形態によって示す。
【0019】図9は、海苔を直に巻くか又は海苔を巻か
ない三角おにぎりを包装するための,三角おにぎり用包
装シートS1を示すもので、図1(b)に示すように、連続
するフィルムF1にカットマークmが印刷されかつカッ
ト予定曲線K1,K2を非直線状に蛇行状に形成して巻き
取ってなる原反ロールから、フィルムF1を繰り出して
巾方向両側の各カットマークm,m間に対応してノッチ
21,21を付与してカット予定曲線K1,K2の一端部を
引き裂き開始用摘み部としてから巾方向両側の各カット
マークm,m間を結ぶ線でカットして、さらに、200枚位
を束ねて四隅をカットしてなる。フィルムF1には、例
えば溶着温度が140℃以上の厚さ25μmmの二軸延伸ポ
リプロピレンフィルムの両面に例えば溶着温度が120℃
以上のポリエチレン樹脂をコートして、両面がヒートシ
ール性を有するフィルムが使用される。なお、四隅のカ
ットは、各カットマークm,m間を結ぶ線でカットする
前にダイカットロールでカットしても良い。図10(a)
は、図9に示す三角おにぎり用包装シートS1を使用し
て三角おにぎりM1を包装する包装途中の形態を示す。
この包装対象の三角おにぎりM1は三角おにぎり用包装
シートS1で包装する前に海苔を直に巻いたものである
か、海苔を巻かないタイプである。三角おにぎり用包装
シートS1をチャンネル形に折って三角おにぎりM1の三
角形の両面と底面を包みさらにフィルムの張出部を三角
おにぎりの傾斜面に沿って折り込んだ状態である。その
後、フィルムの四隅を三角おにぎりM1の三角形面(上
面)に重ねてポイントシールa,bを施し、次いで、図1
0(b)に示すように、紙製ラベル22を左右のフィルム
隅角部の重なりに小さく重なるように貼って封緘すると
包装形態が完了する。図10(c)は、三角おにぎりの包
装形態の正面図を示す。カット予定曲線K1,K2は、包
装形態の正面では、図10(c)から分かるように、三角
おにぎりM1の頂点で平行しかつ近接していて三角おに
ぎりM1の両側の傾斜面に沿って間隔を開いていき三角
形面の下部では紙製ラベル22の巾寸法よりも例えば10
〜15mm位小さい寸法で離間して略平行していて、図1
0(a)から分かるように、そのままの平行間隔で三角お
にぎりM1の底辺面を通過し、図9(a),(b)から分かるよ
うに、三角おにぎりM1の裏面側に移って張り込み状態
が傾斜することにより間隔を狭めていきコーナーカット
された三角形の隅角部同士の側縁の交差ポイントcより
も手前で平行しかつ近接している。図9に示す三角おに
ぎり用包装シートS1を使用して三角おにぎりを包装す
る場合には、海苔入り袋状の三角おにぎり用包装シート
を使用して三角おにぎりを包装している,現在稼働して
いるおにぎり包装機を流用できる。図1(a)に示す装置
等により製造した,図1(b)に示すように、連続するフィ
ルムF1にカットマークmが印刷されかつカット予定曲
線K1,K2を非直線状に蛇行状に形成して、さらに図1
(a)に示す装置において図4に示すノッチ21,21を付
与し、かつダイカットロールでコーナーカットをしてか
ら巻き取ってなる原反ロールをおにぎり包装機を取り付
けて包装しても良い。この場合には、上記の現在稼働し
ているおにぎり包装機の包装シート供給機構を取り外
し、替わりに、原反ロールを取り付けるロールホルダー
軸と、フィルム繰り出し装置と、フィルムの繰り出し端
を把持して一定寸法引っぱり出すフィルム引き出し装置
と、カットマークmよりカットするフィルムカット装置
を付設する。図11は、三角おにぎり用包装シートS1
で三角おにぎりM1を包装した包装形態から、開封する
ところを示すもので、ノッチ21,21間の引き裂き開
始用摘み部を摘んで180度折り返し捲りを行って引き裂
いていくとカット予定曲線K1,K2の張り込み形状に沿
って引き裂いていくことができる。すなわち、紙製ラベ
ル22を貼っていない側(包装形態の正面)を覆ってい
るフィルムF1を広い幅で引き裂いていくことができて
三角おにぎりM1の底辺面に至り(図(a))、包装形態の裏
面は、紙製ラベル22の中程の手前までは同じ広い幅で
紙製ラベル22及びフィルムF1を引き裂くことができ
て、引き裂きが紙製ラベル22の中程に至ると、三角形
の隅角部同士の側縁に沿ってカット予定曲線K1,K2が
間隔を狭めていき、三角形の隅角部同士の側縁の交差ポ
イントcでは近接して平行することになり、このため、
紙製ラベル22が三角形の隅角部同士を押さえていても
引き裂きがストップすることがなく、紙製ラベル22が
被さっていないで小さく重なっている左右のフィルム隅
角部を外側へ開いて引き裂きを最後まで続行できる(図
(b))。こうして、大きく切り開いた後に残る左右に二分
した包装は、三角おにぎりM1の底辺面の両側に掛かる
部分が小さいので、三角おにぎりの底辺面より包装を離
間して取り除くようにしたときに包装が三角おにぎりの
角に引っかからずに円滑に抜けていくから、包装が三角
おにぎりに引っ掛かることがないから、軟らかく成形す
る三角おにぎりであっても割れないように包装を除去で
きる。
【0020】図12は、海苔を直に巻くか又は海苔を巻
かない三角おにぎりを包装するための,三角おにぎり用
包装シートS2を示すもので、図1(a)に示す装置と同様
の装置(カット予定曲線K3を形成するカット予定曲線
形成装置が追加になる)により製造した,図1(c)に示
す,連続するフィルムF1にカットマークmが印刷されか
つ三本のカット予定曲線K1,K2,K3を形成して巻き取
ってなる原反ロールから、フィルムF1を繰り出して巾
方向両側の各カットマークm,m間に対応してノッチ2
1,21を付与してカット予定曲線K1,K2の両端部を引
き裂き開始用摘み部とするとともに、ノッチ23を付与
してカット予定曲線K3の端部をラベル斜め引き裂き開
始用摘み部とし、さらにノッチ23の延長線上にミシン
目24を付与しかつカット予定曲線K3を断続するカッ
ト予定曲線分断用ノッチ25を付与してから、巾方向両
側の各カットマークm,m間を結ぶ線でカットしてな
る。この三角おにぎり用包装シートS2の,図8に示す三
角おにぎり用包装シートS1と比較して相異する点は、
三本目のカット予定曲線K3がフィルムF1の端縁に直線
状に張り込まれかつノッチ23とミシン目24とカット
予定曲線分断用ノッチ25が付与されていることであ
る。三角おにぎり用包装シートS2による三角おにぎり
の包装工程も、図10に示す三角おにぎり用包装シート
S1による三角おにぎりの包装と同様であり、三角おに
ぎり用包装シートS2をチャンネル形に折って三角おに
ぎりM1の三角形の両面と底面を包みさらにシートの張
出部で三角おにぎりの傾斜面を包み(図10(a)参
照)、さらにコーナーカットされていないシートの四隅
を三角おにぎりの三角形面に重ねて紙製ラベル22を左
右のフィルム隅角部の重なりに大きく重なるように貼っ
て封緘してなる。三角おにぎり用包装シートS2は四隅
がカットされていないので、包装後の結果である包装形
態は、左右の三角形の隅角部同士が大きく重なり、紙製
ラベル22も左右の三角形の隅角部同士の大きく重なり
の上に大きく被さって貼着することになり、包装が完全
になる。この包装対象の三角おにぎりM1も三角おにぎ
り用包装シートS2で包装する前に海苔を直に巻いたも
のであるか、海苔を巻かないタイプである。なお、図9
に示す三角おにぎり用包装シートS1と同様に、図1(c)
に示すように、連続するフィルムF1にカットマークm
が印刷されかつカット予定曲線K1,K2,K3を張り込み
溶着して、さらにノッチ21,21,23を付与してから
巻き取ってなる原反ロールをおにぎり包装機を取り付け
て包装しても良い。図13は、包装完了後の包装形態か
ら開封するところを示すもので、第一手順として、ノッ
チ23の付与により形成したラベル斜め引き裂き開始用
摘み部を摘んで180度折り返し捲りを行ってカット予定
曲線K3の引っ張り強度の弱さに頼ってミシン目24よ
り外側に重なっている右のフィルム隅角部の側縁を引き
裂いていき紙製ラベル22をカット予定曲線K1,K2を
越えるところまで最長でノッチ25が設けられていると
ころまで斜めに切り開いて被さり状態の解消する(図
(a))。第二手順として、ノッチ21,21間の引き裂き
開始用摘み部を摘んで180度折り返し捲りを行って引き
裂いていくとカット予定曲線K1,K2の形状に沿って引
き裂いていくことができる。すなわち、ラベルを貼って
いない側のフィルムF1を広い幅で引き裂いていくこと
ができて三角おにぎりM1の底辺面に至り(図(b))、紙製
ラベル22の中程の手前までは同じ広い幅で紙製ラベル
22及びフィルムF1を引き裂くことができて、引き裂
きが紙製ラベル22の中程に至ると、三角形の隅角部同
士の側縁に沿ってカット予定曲線K1,K2が間隔を狭め
ていき、三角形の隅角部同士の側縁の交差ポイントcで
は近接して平行することになり、このため、紙製ラベル
22が三角形の隅角部同士を押さえていても引き裂きが
ストップすることがなく、紙製ラベル22が被さってい
ないで小さく重なっている左右のフィルム隅角部を外側
へ開いて引き裂きを最後まで続行できる(図(b))。こう
して、大きく切り開いた後に残る左右に二分した包装
は、三角おにぎりM1の底辺面の両側に掛かる部分が小
さいので、三角おにぎりの底辺面より包装を離間して取
り除くようにしたときに包装が三角おにぎりの角に引っ
かからずに円滑に抜けていくから、包装が三角おにぎり
に引っ掛かることがないから、軟らかく成形する三角お
にぎりであっても割れないように包装を除去できる。す
なわち、この包装形態の開封は、第一の開封手順が追加
されるが、コーナーカットがない三角おにぎり用包装シ
ートを使用でき、包装シートの製造コストを低減でき、
又、包装が一層完全になるというメリットがある。
【0021】図14(a),(b)は、包装した状態では海苔
が三角おにぎりに密着せず包装をイージーオープンする
と海苔が三角おにぎりに密着することができる,海苔入
り袋状の三角おにぎり用包装シートS3を示すもので、
外装フィルムF1を有するとともに、該外装フィルムF1
の幅方向の中央に両端では間隔が近接しテーパ状に広が
って中程で平行している非直線状態に形成された二本の
カット予定曲線K1,K2と、カット予定曲線K1,K2の一
端両側へのノッチ21,21の付与により形成される引
き裂き開始端を有し、さらに外装フィルムF1の内面側
に、該外装フィルムF1の幅方向中央において端縁同士
が上下に重なる二枚の内装フィルムF3,F4を重ね、か
つ、外装フィルムF1と二枚の内装フィルムF3,F4との
間に前記外装フィルムF1より一回り小さい海苔Pを挟
入して、外装フィルムF1と二枚の内装フィルムF3,F4
とが重なる周縁部について、前記二枚の内装フィルムF
3,F4同士の重なり部分及び引き裂き開始端を避けてヒ
ートシール26を施し、最後に四隅をカットしてなる。
外装フィルムF1には、例えば溶着温度が140℃以上の厚
さ25μmmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムの両面に
例えば溶着温度が120℃以上のポリエチレン樹脂をコー
トして、両面がヒートシール性を有するフィルムが使用
される。内装フィルムF3,F4には、例えば厚さ20μm
mの微細な凹凸表面を有し両面がヒートシール性を有す
るフィルム、例えば特開平7-884号公報のフィルムが使
用される。
【0022】上記の海苔入り袋状の三角おにぎり用包装
シートS3を構成している外装フィルムF1は、図1(a)
に示す装置により製造した,図1(b)に示す,連続するフ
ィルムF1にカットマークmが印刷されかつ二本のカッ
ト予定曲線K1,K2を形成して巻き取ってなる原反ロー
ルから繰り出したものを使用している。従って、二本の
カット予定曲線K1,K2の形成は、従来とは異なり、海
苔屋さんでは行わず、フィルム加工メーカーが行うこと
になる。
【0023】上記の海苔入り袋状の三角おにぎり用包装
シートS3の製造は、海苔屋さんで行う。二本のカット
予定曲線K1,K2を形成した外装フィルムF1を原反ロー
ルから繰り出すとともに、それぞれ内装フィルムF3,F
4を他の二つの原反ロールから繰り出し、外装フィルム
F1を二枚の内装フィルムF3,F4に合わせる前に、外装
フィルムF1に対して巾方向両側の各カットマークm,m
間に対応してノッチ21,21を付与し、又、二枚の内
装フィルムF3,F4の端縁同士を重ね合わせ、しかる後
に、外装フィルムF1を二枚の内装フィルムF3,F4に合
わせ、かつ外装フィルムF1と二枚の内装フィルムF3,
F4の間に海苔Pをカットマークm,m間に位置するよう
に挟入し、二枚の内装フィルムF3,F4同士の重なり部
分及び引き裂き開始端を避けてヒートシール26を施し
てから巾方向両側の各カットマークm,m間を結ぶ線で
カットし、シート約100枚を束ねて四隅をカットしてな
る。
【0024】この海苔入り袋状の三角おにぎり用包装シ
ートS3により三角おにぎりを包装する折込み工程は、
図10(a)に示す方法と同様に行われる。海苔入り袋状
の三角おにぎり用包装シートS3をチャンネル形に折っ
て三角おにぎりM1の三角形の両面と底面を包みさらに
フィルムの張出部を三角おにぎりの傾斜面に沿って折り
込み、その後、フィルムの四隅を三角おにぎりM1の三
角形面(上面)に重ねてポイントシールa,bを施し、次
いで、図14(c)に示すように、紙製ラベル22を左右
のフィルム隅角部の重なりに被さるように貼って封緘す
ると包装形態が完了する。カット予定曲線K1,K2は、
包装形態の正面では、三角おにぎりM1の頂点で平行し
かつ近接していて三角おにぎりM1の両側の傾斜面に沿
って間隔を開いていき三角形面の下部では紙製ラベル2
2の巾寸法よりも例えば10〜15mm位小さい寸法で離間
して略平行していて、そのままの平行間隔で三角おにぎ
りM1の底辺面を通過し、三角おにぎりM1の裏面側に移
って張り込み状態が傾斜することにより間隔を狭めてい
きコーナーカットされた三角形の隅角部同士の側縁の交
差ポイントcよりも手前で平行しかつ近接している。
【0025】この包装形態の開封は、図10に示す開封
手順と同一である。相異する点は、最後に海苔Pが三角
おにぎりM1を直接接触して包む状態になることであ
る。一応説明する。図15(a),(b)は、三角おにぎり用
包装シートS3で三角おにぎりM1を包装した包装形態か
ら、開封するところを示すもので、ノッチ21,21間
の引き裂き開始用摘み部を摘んで180度折り返し捲りを
行って引き裂いていくとカット予定曲線K1,K2の形状
に沿って引き裂いていくことができる。詳述すると、紙
製ラベル22を貼っていない側(包装形態の正面)を覆
っているフィルムF1を広い幅で引き裂いていくことが
できて、海苔Pを大きく露出させることができ、三角お
にぎりM1の底辺面に至り(図(a))、包装形態の裏面は、
紙製ラベル22の中程の手前までは同じ広い幅で紙製ラ
ベル22及びフィルムF1を引き裂くことができて、引
き裂きが紙製ラベル22の中程に至ると、三角形の隅角
部同士の側縁に沿ってカット予定曲線K1,K2が間隔を
狭めていき、三角形の隅角部同士の側縁の交差ポイント
cでは近接して平行することになり、このため、紙製ラ
ベル22が三角形の隅角部同士を押さえていても引き裂
きがストップすることがなく、紙製ラベル22が被さっ
ていないで小さく重なっている左右のフィルム隅角部を
外側へ開いて引き裂きを最後まで続行できる(図(b))。
こうして、大きく切り開いた後に残る左右に二分した包
装は、三角おにぎりM1の底辺面の両側に掛かる部分が
小さいので、三角おにぎりの底辺面より包装を離間して
取り除くようにしたときに包装が三角おにぎりの底辺の
角に引っかからずに円滑に抜けていくから、包装が三角
おにぎりに引っ掛かることがないから、軟らかく成形す
る三角おにぎりであっても割れないように包装を除去で
きる。左右に二分した包装を取り除くと、海苔Pが三角
おにぎりM1を直接接触して包む状態になる。
【0026】図16(a),(b)は、包装した状態では海苔
が三角おにぎりに密着せず包装をイージーオープンする
と海苔が三角おにぎりに密着することができる,海苔入
り袋状の三角おにぎり用包装シートS4を示すもので、
外装フィルムF1を有するとともに、該外装フィルムF1
の幅方向の中央に両端では間隔が近接しテーパ状に広が
って中程で平行している非直線状状態に張り込まれ溶着
された二本のカット予定曲線K1,K2と、カット予定曲
線K1,K2の一端両側へのノッチ21,21の付与により
形成される引き裂き開始端を有し、さらに外装フィルム
F1の内面側に、該外装フィルムF1の幅方向中央にお
いて端縁同士が上下に重なる二枚の内装フィルムF3,F
4を重ね、かつ、外装フィルムF1と二枚の内装フィルム
F3,F4との間に前記外装フィルムF1より一回り小さい
海苔Pを挟入して、外装フィルムF1と二枚の内装フィ
ルムF3,F4とが重なる周縁部について、前記二枚の内
装フィルムF3,F4同士の重なり部分及び引き裂き開始
端を避けてヒートシール26が施されていて、外装フィ
ルムF1と二枚の内装フィルムF3,F4のヒートシール2
6が施されている所要個所にノッチ23を付与して前記
ラベル斜め裂き用カット予定曲線K3の端をラベル斜め
裂き開始端とし、ノッチ23の延長上に30mm位の長さ
のミシン目24を設け、ミシン目24の終端にカット予
定曲線分断用ノッチ25を設けてなる。この三角おにぎ
り用包装シートS4の,図14(a),(b)に示す三角おにぎ
り用包装シートS3と比較して相異する点は、三本目の
カット予定曲線K3がフィルムF1の端縁に直線状に張り
込まれかつノッチ23とミシン目24とノッチ25が付
与されていることである。三角おにぎり用包装シートS
4による三角おにぎりの包装工程も、図14(a),(b)に示
す三角おにぎり用包装シートS3による三角おにぎりの
包装と同様であり、三角おにぎり用包装シートS4をチ
ャンネル形に折って三角おにぎりM1の三角形の両面と
底面を包みさらにシートの張出部で三角おにぎりの傾斜
面を包み(図10(a)参照)、さらにコーナーカットさ
れていないシートの四隅を三角おにぎりの三角形面に重
ねて紙製ラベル22を左右のフィルム隅角部の重なりに
大きく重なるように貼って封緘してなる。三角おにぎり
用包装シートS4は四隅がカットされていないので、包
装後の結果である包装形態は、左右の三角形の隅角部同
士が大きく重なり、紙製ラベル22も左右の三角形の隅
角部同士の大きく重なりの上に大きく被さって貼着する
ことになり、包装が完全になる。
【0027】上記の海苔入り袋状の三角おにぎり用包装
シートS4を構成している外装フィルムF1は、図1(a)
に示す装置と同様の装置により製造した,図1(c)に示
す,連続するフィルムF1にカットマークmが印刷されか
つ三本のカット予定曲線K1,K2,K3を張り込み溶着し
て巻き取ってなる原反ロールを使用する。上記の海苔入
り袋状の三角おにぎり用包装シートS4の製造は、海苔
屋さんで行う。二本のカット予定曲線K1,K2,K3を形
成した外装フィルムF1を原反ロールから繰り出すとと
もに、それぞれ内装フィルムF3,F4を他の二つの原反
ロールから繰り出し、外装フィルムF1を二枚の内装フ
ィルムF3,F4に合わせる前に、外装フィルムF1に対し
て巾方向両側の各カットマークm,m間に対応してノッ
チ21,21を付与し、又、二枚の内装フィルムF3,F4
の端縁同士を重ね合わせ、しかる後に、外装フィルムF
1を二枚の内装フィルムF3,F4に合わせ、かつ外装フィ
ルムF1と二枚の内装フィルムF3,F4の間に海苔Pをカ
ットマークm,m間に位置するように挟入し、二枚の内
装フィルムF3,F4同士の重なり部分及び引き裂き開始
端を避けてヒートシール26を施してから、ノッチ23
を付与してカット予定曲線K3の端部をラベル斜め引き
裂き開始用摘み部とし、さらにノッチ23の延長線上に
ミシン目24を付与しかつカット予定曲線K3を断続す
るノッチ25を付与し、最後に巾方向両側の各カットマ
ークm,m間を結ぶ線でカットしてなる。
【0028】この海苔入り袋状の三角おにぎり用包装シ
ートS4により三角おにぎりを包装する折込み工程は、
図10(a)に示す方法と同様に行われる。海苔入り袋状
の三角おにぎり用包装シートS4をチャンネル形に折っ
て三角おにぎりM1の三角形の両面と底面を包みさらに
フィルムの張出部を三角おにぎりの傾斜面に沿って折り
込み、その後、フィルムの四隅を三角おにぎりM1の三
角形面(上面)に重ねてポイントシールa,bを施し、次
いで、図16(c)に示すように、紙製ラベル22を左右
のフィルム隅角部の重なりに被さるように貼って封緘す
ると包装形態が完了する。
【0029】この包装形態の開封は、図13に示す開封
手順とほぼ同一である。相異する点は、最後に海苔Pが
三角おにぎりM1を直接接触して包む状態になることで
ある。一応説明する。図17(a),(b),(c)は、包装完了
後の包装形態から開封するところを示すもので、第一手
順として、ノッチ23の付与により形成したラベル斜め
引き裂き開始用摘み部を摘んで180度折り返し捲りを行
ってカット予定曲線K3の引っ張り強度に頼ってミシン
目24より外側に重なっている右のフィルム隅角部の側
縁を引き裂いていき紙製ラベル22をカット予定曲線K
1,K2を越えるところまで最長でノッチ25が設けられ
ているところまで斜めに切り開いて被さり状態の解消す
る(図(a))。第二手順として、ノッチ21,21間の引き
裂き開始用摘み部を摘んで180度折り返し捲りを行って
引き裂いていくとカット予定曲線K1,K2のに沿って引
き裂いていくことができる。すなわち、ラベルを貼って
いない側のフィルムF1を広い幅で引き裂いていくこと
ができて三角おにぎりM1の底辺面に至り(図(b))、紙製
ラベル22の中程の手前までは同じ広い幅で紙製ラベル
22及びフィルムF1を引き裂くことができて、引き裂
きが紙製ラベル22の中程に至ると、三角形の隅角部同
士の側縁に沿ってカット予定曲線K1,K2が間隔を狭め
ていき、三角形の隅角部同士の側縁の交差ポイントcで
は近接して平行することになり、このため、紙製ラベル
22が三角形の隅角部同士を押さえていても引き裂きが
ストップすることがなく、紙製ラベル22が被さってい
ないで小さく重なっている左右のフィルム隅角部を外側
へ開いて引き裂きを最後まで続行できる(図(b))。こう
して、大きく切り開いた後に残る左右に二分した包装
は、三角おにぎりM1の底辺面の両側に掛かる部分が小
さいので、三角おにぎりの底辺面より包装を離間して取
り除くようにしたときに包装が三角おにぎりの角に引っ
かからずに円滑に抜けていくから、包装が三角おにぎり
に引っ掛かることがないから、軟らかく成形する三角お
にぎりであっても割れないように包装を除去できる。左
右に二分した包装を取り除くと、海苔Pが三角おにぎり
M1を直接接触して包む状態になる。この包装形態の開
封は、第一の開封手順が追加されるが、コーナーカット
がない三角おにぎり用包装シートを使用でき、包装シー
トの製造コストを低減でき、又、包装が一層完全になる
というメリットがある。
【0030】なお、上記した海苔入り袋状の三角おにぎ
り用包装シートS3,S4の製造方法を実施する装置で、
海苔Pを収容しないでかつフィルム長さ方向のシールを
施さないで製造する空袋は個人使用の三角おにぎり用包
装シートとなる。この三角おにぎり用包装シートを購入
した個人が二枚の内装フィルムF3,F4を開いて海苔P
を収容して内装フィルムF3,F4を閉じ、自分で手作り
する三角おにぎりを包装するのに供する。
【0031】図18(a)〜(e) はサンドイッチ用包装シ
ートS5によりサンドイッチM2を包装するところを示
す。このサンドイッチ用包装シートS5は、図1(a)に示
す装置等により、図1(b)に示すように、フィルムF1に
カット予定曲線K1,K2を非直線状に蛇行状に形成しそ
れを巻いてなる原反ロールR2を使用することができ
る。原反ロールR2からフィルムを繰り出して巾方向両
側の各カットマークm,m間に対応してノッチ21,21
を付与してカット予定曲線K1,K2の一端部を引き裂き
開始用摘み部としてから巾方向両側の各カットマーク
m,m間を結ぶ線でカットして、さらに、四隅をカット
をシートを200枚位を束ねてプレス切断により行ってな
る。なお、サンドイッチM2の最大矩形面が載置するよ
うに、長方形の保護フィルムをサンドイッチ用包装シー
トS5の中央部に載置して所要個所を点状又は線状に溶
着してこの保護フィルムでサンドイッチM2の最大矩形
面に密着して具に付いているソースやマヨネーズ等がシ
ートに付着しないように保護する役目を持たせるのが良
い。包装する工程を図18(a)〜(e)を参照して説明する
と、サンドイッチ用包装シートS5の略中央にサンドイ
ッチM2を載置し(図(a))、次いで両側のフィルム周辺部
を直角に折ってサンドイッチM2の両側の三角形の面に
密着し(図(b))、次いで、両側のフィルム余剰部をサン
ドイッチM2の二つの傾斜面を被覆するように折り重ね
る(図(c))とともに、サンドイッチM2の両側の三角形の
頂点同士を結ぶ三つの稜線よりそれぞれ外方へ延びる三
つのフィン27a,27b,27cをそれぞれ形成し(図
(d))、サンドイッチM2の二つの傾斜面を被覆する二枚
のフィルム部分のうち、外側に重なるフィルムの端縁を
内側に重なるフィルムに対してヒートシール28a,28
bを施す(図(d))とともに、各フィンの稜線の近傍にヒー
トシール29a,29b,29cを施し、最後にフィン27
a,27cを折り曲げてサンドイッチM2の傾斜面に溶着し
てなる(図(e))。
【0032】図19は、サンドイッチの包装形態を示す
とともに包装形態から包装を解く状態を示す。フィン2
7bにノッチ21,21があって引き裂き開始用摘み部と
なっているので、これを摘んで180度折り返し捲りを行
って引き裂いていくと、カット予定曲線K1,K2の張り
込み形状に従って引き裂いていくことができて、サンド
イッチM2を取り出しやすいように大きく露出させるイ
ージーオープンがなし得る。
【0033】図20は、横ピロー包装機で包装されたピ
ロー包装品を示す。このピロー包装に使用する包装フィ
ルムS6は、図1(a)に示す装置等により製造される、図
1(b)に示すようなフィルムF1にカット予定曲線K1,K
2を非直線状に蛇行状に形成しそれを巻いてなる原反ロ
ールを使用している。詳述すると、図1(a)に示す装置
等により製造される、図1(b)に示すようなフィルムF1
をトンネル状に曲成して周方向の両縁を重ねてセンター
ヒートシールを施すとともに被包装物をフィルムF1の
内側に収容してフィルムF1の母線方向の両端縁を扁平
してエンドシール30,30を施してなるピロー包装品
であって、前記フィルムF1には、内面の幅方向の中程
に、包装後にフィルムF1を引き裂いて包装の完全密封
を解くための二本のカット予定曲線K1,K2が両側のエ
ンドシール30の近辺では近接し中程では前記被包装物
を取り出すのに十分な離間寸法となるように形成されて
いて、カットマークmに対応してカット予定曲線K1,K
2の端の所を内側へ迂回するエンドシール30を二条に
施し、かつ、カット予定曲線K1,K2の端の両側にノッ
チ21,21を付与し引き裂き開始用摘み部を形成して
から二条のエンドシール30,30間をカットしてな
る。図21は、上記のピロー包装品の包装を解く状態を
示す。引き裂き開始用摘み部を摘んで180度折り返し捲
りを行って引き裂いていくと、カット予定曲線K1,K2
に従って引き裂いていくことができて、被包装品M3を
取り出しやすいように大きく露出させるイージーオープ
ンがなし得る。
【0034】図22, 図23, 図24は、図20に示す
ピロー包装品をさらに発展させて、包装フィルムS6の
内面側にカット予定曲線K1,K2にオーバーラップする
ように内フィルムを重ねて該内フィルムをカット予定曲
線K1,K2の外側近傍で包装フィルムS6に溶着して、も
って、カット予定曲線K1,K2に従って引き裂いていく
と内フィルムがなおも引き裂き開口を閉じるように設け
たピロー包装品であり、電子レンジ加熱食品やばらもの
で少量ずつ取り出すもの、例えば飴やチョコレートなど
の包装に適する。詳述すると、図22は、包装フィルム
S6の内面に前記二本のカット予定曲線K1,K2の両側に
両側縁が位置するように開口部閉塞用の内フィルムF5
が被さりかつ内フィルムF5の両側縁が包装フィルムS6
の内面に接着されており、さらに、エンドシールに近接
して前記二本のカット予定曲線K1,K2を分断して引き
裂き開始端32bを形成するためのノッチ32aが包装フ
ィルムS6に付与されていて、さらに、前記内フィルム
F5が、端縁同士が互いに上下に重なりかつ粘着剤で閉
じ合わされる二枚のフィルムよりなる。なお、長さ方向
に延びるミシン目若しくはスリットが設けられてなる一
枚のフィルムとしても良い。符号34はヒートシール部
である。図23は、包装フィルムS6に、開口部を形成
するための二本のカット予定曲線K1,K2と、加熱調理
後に調理品である被包装物を取り出すために包装を破る
ための三本目のカット予定曲線K3が形成されていて、
開口部を形成するための二本のカット予定曲線K1,K2
を覆うように、ピンホールを有する熱膨張容易な一軸延
伸フィルムからなる内フィルムF5が重ねられかつその
周縁が包装フィルムS6に溶着されていて、包装フィル
ムS6には、内フィルムF5と溶着される前に、袋巾中央
の位置でかつエンドシールから離れた位置にノッチ32
aを付与してカット予定曲線K1,K2を分断して引き裂き
開始端32bが形成されているとともに、さらに同様
に、別のノッチ33aを付与して三本目のカット予定曲
線K3を分断して引き裂き開始端33bが形成された構成
である。符号34はヒートシール部である。図24は、
包装フィルムS6の内面側にカット予定曲線K1,K2にオ
ーバーラップさせる内フィルムF5に対して、カット予
定曲線K1,K2よりも約10mm内側に楕円状のミシン
目31を設けていると共に、カット予定曲線K1,K2と
ミシン目31の間の楕円環状エリアにフィルム同士の合
わせ面を密着するための粘着材を塗布し、さらにミシン
目31で囲まれるエリア全面を包装フィルムS6に強く
溶着して、もって、カット予定曲線K1,K2に従って引
き裂いていくと内フィルムF5がミシン目31から引き
裂かれて楕円状の開口を開くが、開口周縁には粘着材が
塗布してあるから、引き裂いたフィルム片を閉じ蓋とし
て使用できるので、電子レンジ加熱食品やばらもので少
量ずつ取り出すもの、例えば飴やチョコレートなどの包
装に適する。
【0035】
【発明の効果】本願第一乃至第五の発明の製造方法は、
カットテープを張り込むことに依らない方法で特定形状
に引き裂けるカット予定曲線を形成できて、しかもフィ
ルムの走行速度を極めて高くしてもカット予定曲線を形
成が良好になし得、二本のカット予定曲線が両端では近
接し中程では大きく離間するように設ける者であるの
で、包装を解く際には二本のカット予定曲線に沿って大
きく引き裂いていくことができ被包装物を大変取り出し
やすいイージーオープンが実現できる、特定形状に引き
裂ける包装フィルムの製造方法を提供できる。又、本願
発明は、包装を解く際には二本のカット予定曲線に沿っ
て益々幅広く引き裂けていき被包装物を大変取り出しや
すいイージーオープンが実現できる,三角おにぎり用、
丸形おにぎり用、サンドイッチ用の包装シート、三角お
にぎり用、丸形おにぎり用、サンドイッチ用若しくはピ
ロー包装用の原反フィルムロール、海苔入り袋状の三角
おにぎり用の包装シート、袋状の三角おにぎり用包装シ
ート及びピロー包装体を提供できる。本願発明の製造方
法は、連続する包装用のフィルムに該フィルムを一定の
輪郭形状で引き裂くための二本の連続するカット予定曲
線を非平行に蛇行状に形成して、カット予定曲線より特
定形状に引き裂ける包装フィルムの製造方法であって、
二本のカット予定曲線を、フィルムに印刷されたカット
マークに対応する位置では間隔が近接するように貼り込
み、カットマークから離れる箇所では間隔が離間するよ
うに形成するものあるので、確実にカット予定曲線を極
めて高速で形成することが可能である。カット予定曲線
の形状はカムを交換することによりいくらでも容易に変
更できる。そして、本願発明の製造方法により製造され
る,特定形状に引き裂ける包装フィルムよりなる原反フ
ィルムロールや包装シートは、おにぎり用包装シートや
海苔入り袋状の三角おにぎり包装シートや海苔を収容で
きる袋状の三角おにぎり用包装シートやサンドイッチ用
包装シートとなり、或いはピロー包装用フィルムとなり
得るものであり、しかも、二本のカット予定曲線の張り
込み形状に沿って大きく引き裂いていくことができ被包
装物を大変取り出しやすいイージーオープンが実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第一の発明の特定形状に引き裂ける包装フ
ィルムの製造方法の第一の実施の形態に係り、(a)は、
製造方法を実施するための装置の概略全体正面図、(b),
(c)は、カット予定曲線により特定形状に引き裂ける包
装フィルムの形状図。
【図2】図1(a)に示す装置の要部であるカット予定線
形成装置の平面図。
【図3】本願第一の発明の特定形状に引き裂ける包装フ
ィルムの製造方法の第二の実施の形態に係る装置の要部
であるカット予定線形成装置の平面図。
【図4】本願第一の発明の特定形状に引き裂ける包装フ
ィルムの製造方法の第三の実施の形態に係る装置の要部
であるカット予定線形成装置の平面図。
【図5】(a)は、本願第一の発明の特定形状に引き裂け
る包装フィルムの製造方法の第四の実施の形態に係る装
置の要部であるカット予定線形成装置の正面図、(b)
は、本願第一の発明の特定形状に引き裂ける包装フィル
ムの製造方法の第五の実施の形態に係る装置の要部であ
るカット予定線形成装置の正面図。
【図6】本願第二の発明の、特定形状に引き裂ける包装
フィルムの製造方法を実施するための装置の概略全体正
面図。
【図7】本願第三の発明の、特定形状に引き裂ける包装
フィルムの製造方法の第一の実施の形態に係り、(a)は
製造方法を実施するための装置の概略全体正面図、(b)
及び(c)は要部斜視図。
【図8】本願第三の発明の、特定形状に引き裂ける包装
フィルムの製造方法の第二の実施の形態に係り、製造方
法を実施するための装置の概略全体正面図。
【図9】海苔を直に巻くか又は海苔を巻かない三角おに
ぎりを包装するための,本願発明の製造方法で製造され
た,カット予定曲線により特定形状に引き裂ける包装フ
ィルムを使用してなる,三角おにぎり用包装シートの第
一の実施の形態の正面図。
【図10】包装工程及び包装形態を説明するための工程
図。
【図11】包装形態から包装を解く手順を説明するため
の工程図。
【図12】(a)は海苔を直に巻くか又は海苔を巻かない
三角おにぎりを包装するための,本願発明の製造方法で
製造された,カット予定曲線により特定形状に引き裂け
る包装フィルムを使用してなる,三角おにぎり用包装シ
ートの第二の実施の形態の正面図、(b)は包装形態の裏
面図。
【図13】包装形態から包装を解く手順を説明するため
の工程図。
【図14】(a)は包装した状態では海苔が三角おにぎり
に密着せず包装をイージーオープンすると海苔が三角お
にぎりに密着することができる,本願発明の製造方法で
製造された,カット予定曲線により特定形状に引き裂け
る包装フィルムを使用してなる,海苔入り袋状の三角お
にぎり用包装シートの第一の実施の形態の正面図、(b)
は(a)におけるXIVb−XIVb断面図、(c)は包装形態の裏面
図。
【図15】包装形態から包装を解く手順を説明するため
の工程図。
【図16】(a)は包装した状態では海苔が三角おにぎり
に密着せず包装をイージーオープンすると海苔が三角お
にぎりに密着することができる,本願発明の製造方法で
製造された,カット予定曲線により特定形状に引き裂け
る包装フィルムを使用してなる,海苔入り袋状の三角お
にぎり用包装シートの第二の実施の形態の正面図、(b)
は(a)におけるXVIb−XVIb断面図、(c)は包装形態の裏面
図。
【図17】包装形態から包装を解く手順を説明するため
の工程図。
【図18】本願発明の製造方法で製造された、特定形状
に引き裂ける包装フィルムからなるサンドイッチ用包装
シートによりサンドイッチを包装する手順を説明するた
めの工程図。
【図19】(a)はサンドイッチの包装形態を示す斜視
図、(b)は包装を解く状態を示す斜視図。
【図20】ピロー包装品の包装形態を示す斜視図。
【図21】包装を解く状態を示す斜視図。
【図22】本願発明にかかる他のピロー包装品の斜視
図。
【図23】本願発明にかかる他のピロー包装品の斜視
図。
【図24】本願発明にかかる他のピロー包装品の斜視
図。
【符号の説明】
F1・・・連続するフィルム、10g1,10h1・・・フィ
ルム表面粗し具、m・・・カットマーク、K1,K2・・
・カット予定曲線、R1・・・原反ロール、1・・・原
反ホルダー軸、2・・・遊動ロール、3・・・サーボモ
ータ、4・・・繰り出しロール、5・・・転圧ロール、
6・・・昇降ロール、7,8・・・遊動ロール、9・・
・グラビア印刷機、9a, 9e〜9h,9k・・・遊動ロー
ル、9b・・・サーボモータ、9c・・・印刷ロール、9
d・・・圧胴、9i・・・駆動ロール、9j・・・転圧ロ
ール、9m・・・乾燥装置、10・・・カット予定曲線
形成パート、10a1,10c1,10a2,10c2・・・転圧
ロール、10d・・・サーボモータ、10b1,10b2・・
・受けロール、10e,10f・・・横方向往復動装置、
10g,10h・・・擦り傷付与装置、10e1,10f1・・
・モータ、10e2,10f2・・・円筒カム、10e3,10
f3・・・カムフォロア、10e4,10f4・・・カムシャ
フト、x10e5,10f5・・・可動台、10g1,10h1・
・・フィルム表面粗し具、10g2,10h2・・・回転
軸、10g3,10h3・・・モータ、11・・・ワインダ
ーパート、11a・・・サーボモータ、11b・・・引き
込みロール、11c・・・転圧ロール、11d・・・フィ
ルム繰り出し装置、11e・・・遊動ロール、11f・・
・サーボモータ、11g・・・巻き取り軸、10e6,10
f6・・・正面カム、10e7,10f7・・・カムフォロ
ア、10g4,10h4・・・シャフト、10g5,10h5・・
・フィルム表面粗し具、10g6,10h6・・・ばね、1
0g7、10h7・・・フィルム表面粗し具、10g8,10h
8・・・モータ、10g9,10h9・・・シャフト、12・
・・押出機、12c,12c・・・可撓管、12a,12b・
・・ノズル、13・・・余熱テーブル、14a,14b,1
4c,14d・・・ロール、15・・・冷風装置、16a,
16b,16c・・・繰り出しガイドロール、16d,16e
・・・ラミネートロール、16f,16g・・・ガイドロ
ール、17a・・・T型ダイ、18A,18B・・・糸巻き
状原反ロール、18a,18b・・・モノフィラメント、
19a,19b・・・往復スライダー、20a,20b・・・
リング金具、F2・・・ラミネートフィルム、S1・・・
三角おにぎり用包装シート、21,21・・・ノッチ、
M1・・・三角おにぎり、22・・・紙製ラベル、S2・
・・三角おにぎり用包装シート、23・・・ノッチ、2
4・・・ミシン目、25・・・カット予定曲線分断用ノ
ッチ、K3・・・カット予定曲線、S3・・・海苔入り袋
状の三角おにぎり用包装シート、26・・・ヒートシー
ル、F3,F4・・・内装フィルム、a,b・・・ポイントシ
ール、c・・・交差ポイント、P・・・海苔、S4・・
・海苔入り袋状の三角おにぎり用包装シート、S5・・
・サンドイッチ用包装シート、M2・・・サンドイッ
チ、27a,27b,27c・・・フィン、28a,28b・・
・ヒートシール、29a,29b,29c・・・ヒートシー
ル、S6・・・ピロー包装に使用する包装フィルム、3
0,30・・・エンドシール、S5・・・内フィルム、
31・・・ミシン目、32a・・・ノッチ、32b・・・
引き裂き開始端、34・・・ヒートシール部、33a・
・・ノッチ、33b・・・引き裂き開始端、35・・・
サーボモータ、36・・・直動ガイド、37a,37b・
・・スライドテーブル、38a,38b・・・チャックホ
ルダー装置、39a,39b・・・L字形ブラケット、4
0a,40b・・・フィルム表面あらし具、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 65/30 B65D 65/30 3E096 75/60 75/60 85/36 85/36 A 85/50 85/50 E Fターム(参考) 3E035 AA09 AA20 AB07 BA08 BB08 BC02 CA08 3E064 AA05 BA21 FA01 GA04 HN05 HP01 HP03 3E067 AA11 AB01 AB13 BA12A BB14A BB16A BB18A BB25A BB26A CA24 EA06 EA24 EB02 EB03 EB07 EE02 EE21 EE34 EE35 EE59 FB07 3E075 BA42 DE12 DE14 GA05 3E086 AC11 AC12 AC15 AD08 BA04 BA15 BA24 BA33 BB51 CA01 CA02 DA08 3E096 AA01 BA28 BB07 CA11 DA10 FA27

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一軸延伸又は二軸延伸された連続するフィ
    ルムを走行し、該連続するフィルムのロールに巻き掛け
    た箇所に、ブラシロール、ラッピングディスク、ルータ
    ー研磨工具、ダイヤモンド微粒子を絡めている研磨糸等
    の一対のフィルム表面粗し具を摺接させてフィルムの表
    面を粗しかつロール面長方向に往復動させてフィルムの
    表面を粗した二本の蛇行する線を形成し、以て、該二本
    の蛇行する線を連続するフィルムに印刷されたカットマ
    ークに対応する位置では近接し、前後方向のカットマー
    ク間では離間するように形成することを以て、包装後に
    フィルムを特定の面形状に引き裂くための二本の連続す
    るカット予定曲線とすることを特徴とする,特定の面形
    状に引き裂ける包装フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】一軸延伸又は二軸延伸された連続するフィ
    ルムを走行し、押出し機の二つのノズルをフィルムに近
    接しかつフィルムの走行方向に対して直交する方向に往
    復動させつつ各ノズルより抗張力が大きい溶融ポリマー
    を糸状又は細帯状に押し出してフィルムに溶着して二本
    の蛇行する条体を形成しかつ該二本の蛇行する条体を連
    続するフィルムに印刷されたカットマークに対応する位
    置では近接し、前後方向のカットマーク間では離間する
    ように形成し、以て、包装後にフィルムを特定の面形状
    に引き裂くための二本の連続するカット予定曲線とする
    ことを特徴とする,特定の面形状に引き裂ける包装フィ
    ルムの製造方法。
  3. 【請求項3】ヒートシール性がないか又は小さい二軸延
    伸された連続するフィルムにヒートシール性を保有させ
    るために、該連続するフィルムにヒートシール性を有す
    るポリマーを塗膜形成する際に、円錐状に巻いたモノフ
    ィラメントの原反ロールからモノフィラメントを両側一
    対に繰り出しかつ両側とも蛇行させて前記ポリマーの塗
    膜に密着させることにより、前記モノフィラメントの条
    体からなる二本の蛇行する線を形成しかつ該二本の蛇行
    する線を連続するフィルムに印刷されたカットマークに
    対応する位置では近接し、前後方向のカットマーク間で
    は離間するように形成し、以て、包装後にフィルムを特
    定の面形状に引き裂くための二本の連続するカット予定
    曲線とすることを特徴とする,特定の面形状に引き裂け
    る包装フィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】一軸延伸又は二軸延伸された連続するフィ
    ルムを走行し、グラビア輪転印刷機により、若しくはロ
    ータリースクリン印刷機により、乾くと抗張力を有する
    インク若しくは溶融樹脂を印刷することにより、該フィ
    ルムに二本の蛇行する条体を形成しかつ該二本の蛇行す
    る条体を連続するフィルムに印刷されたカットマークに
    対応する位置では近接し、前後方向のカットマーク間で
    は離間するように形成し、以て、包装後にフィルムを特
    定の面形状に引き裂くための二本の連続するカット予定
    曲線とすることを特徴とする,特定の面形状に引き裂け
    る包装フィルムの製造方法。
  5. 【請求項5】各カットマーク位置で切断してシートフィ
    ルムとすると、シートフィルムに二本のカット予定曲線
    を有する三角おにぎり用包装シートとなり、又は、外装
    フィルムに二本のカット予定曲線を有し該外装フィルム
    に海苔を重ねさらに二枚の内装フィルムを重ねて周縁部
    を接着してなる海苔入り袋状の三角おにぎり包装シート
    となり、又は、外装フィルムに二本のカット予定曲線を
    有し該外装フィルムに二枚の内装フィルムを重ねて周縁
    部を接着し二枚の内装フィルムを開いて海苔を収容でき
    る袋状の三角おにぎり用包装シートとなる,前記シート
    フィルム又は前記外装フィルムを構成するための,[請
    求項1],[請求項2],[請求項3], [請求項4],又は
    [請求項5]に記載の,特定の面形状に引き裂ける包装フ
    ィルムの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記蛇行する線の前後方向のカットマー
    ク間の単位蛇行曲線に対応するエンドレスなカム溝を有
    する円筒カム又は円盤カムを回転させて、前記フィルム
    表面粗し具、又は前記ノズル、又は前記モノフィラメン
    トをフィルムを蛇行させることを特徴とする,[請求項
    1],[請求項2],[請求項3], [請求項4]又は[請求
    項5]に記載の,特定の面形状に引き裂ける包装フィル
    ムの製造方法。
  7. 【請求項7】 [請求項1] 乃至[請求項6]のいずれか
    一に記載の製造方法により製造される,特定の面形状に
    引き裂ける包装フィルムを、カットマークに対応する位
    置より切断しかつ必要なノッチを付与してカット予定曲
    線の端を引き裂き開始端としてなることを特徴とする、
    三角おにぎり用、丸形おにぎり用、サンドイッチ用の包
    装シート。
  8. 【請求項8】 [請求項1],[請求項2],[請求項3],
    [請求項4]又は[請求項5]に記載の製造方法により製
    造される,特定の面形状に引き裂ける包装フィルムを巻
    き取ってなることを特徴とする、三角おにぎり用、丸形
    おにぎり用、サンドイッチ用若しくはピロー包装用の原
    反フィルムロール。
  9. 【請求項9】 [請求項8]に記載の原反フィルムロー
    ルから繰り出すフィルムを外装フィルムとし、該外装フ
    ィルムにカット予定曲線の端を引き裂き開始端を形成す
    るためのノッチを付与してから、二枚の連続する内装フ
    ィルムと重ね合わせるとともに、外装フィルムと二枚の
    連続する内装フィルムとの間に海苔を挟入して前後方向
    のカットマーク間に位置させ、外装フィルムと内装フィ
    ルムの周縁部を接着してカットマークに対応する位置よ
    り切断しかつ必要なノッチを付与してカット予定曲線の
    端を引き裂き開始端としてなることを特徴とする、海苔
    入り袋状の三角おにぎり用の包装シート。
  10. 【請求項10】 [請求項8]に記載の原反フィルムロ
    ールから繰り出すフィルムを外装フィルムとし、該外装
    フィルムにカット予定曲線の端を引き裂き開始端を形成
    するためのノッチを付与してから、二枚の連続する内装
    フィルムと重ね合わせるとともに、外装フィルムの両側
    縁と各内装フィルムの側縁を接着してからカットマーク
    に対応する位置より切断してなることを特徴とする、海
    苔を収容するための袋状の三角おにぎり用包装シート。
  11. 【請求項11】 [請求項8]に記載の原反フィルムロ
    ールから繰り出すフィルムを製袋器に掛けてトンネル状
    に曲成して端縁同士を重ねてヒートシールするととも
    に、製袋器の内側に被包装物を給送して該被包装物をト
    ンネル状のフィルムの内側に収容して前後方向のカット
    マーク間に位置させ、被包装物間で二条にエンドシール
    してかつ該二条にエンドシール間を切断し、かつ、カッ
    ト予定曲線の端を引き裂き開始端を形成するためのノッ
    チを付与してなることを特徴とする、ピロー包装体。
  12. 【請求項12】 [請求項8]に記載の原反フィルムロ
    ールから繰り出すフィルムは、特定の面形状に引き裂け
    る包装フィルムに、該包装フィルムを特定の面形状に引
    き裂いたときになおも内側を閉じている内フィルムを重
    ねて所要箇所を溶着してなることを特徴とする、[請求
    項11]に記載のピロー包装体。
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