JP2002002778A - カットテープにより特定の面形状に引き裂ける包装フィルムの製造方法 - Google Patents

カットテープにより特定の面形状に引き裂ける包装フィルムの製造方法

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JP2002002778A
JP2002002778A JP2000177887A JP2000177887A JP2002002778A JP 2002002778 A JP2002002778 A JP 2002002778A JP 2000177887 A JP2000177887 A JP 2000177887A JP 2000177887 A JP2000177887 A JP 2000177887A JP 2002002778 A JP2002002778 A JP 2002002778A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カットテープにより特定の面形状に引き裂け
る包装フィルムの製造方法 【解決手段】 連続するフィルムF1と二本の連続する
カットテープT1,T2をヒートシールロール11c1,11
c2により溶着する直前でカットテープガイド用遊動ロー
ル11g1, 11g2にカットテープT1,T2を巻き掛けて
各カットテープガイド用遊動ロール11g1, 11g2を軸
方向に往復動することにより、二本の連続するカットテ
ープT1,T2を、連続するフィルムに印刷されたカット
マークm,mに対応する位置では間隔が近接するように
貼り込み、カットマークmから離れる箇所では間隔が離
間するように貼り込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、二本のカットテープ
を両端では近接し中程では大きく離間するように張り込
むことが高速で行えて、しかも包装を解く際には二本の
カットテープ形状に沿って大きく引き裂いていくことが
でき被包装物を大変取り出しやすいイージーオープンが
実現できる,カットテープにより特定形状に引き裂ける
包装フィルムの製造方法に関する。又、本願発明は、包
装を解く際には二本のカットテープ形状に沿って益々幅
広く引き裂けていき被包装物を大変取り出しやすいイー
ジーオープンが実現できる,おにぎり包装用、サンドイ
ッチ包装用、及びピロー包装用の原反フィルムロール及
び包装シートに関する。
【0002】
【従来の技術】コンビニエンスストア等で販売されてい
る三角おにぎりの包装形態は、三角おにぎりの三角形の
両面と底面を四隅がカットされた海苔入り袋状の三角お
にぎり包装シートでチャンネル形に包みさらにフィルム
の張出部で三角おにぎりの傾斜面を包みさらに三角形と
なって余る四つのフィルムの隅角部を三角おにぎりの三
角形面に重ねてフィルムの隅角部同士の重なり部分に大
きく被らないように紙製ラベルを貼って封緘してなる。
海苔入り袋状の三角おにぎり包装シートは、外装フィル
ムにカットテープを張り込み接着し該外装フィルムに海
苔を重ねさらに二枚の内装フィルムを重ねて周縁部を接
着し四隅がカットされてなり、開封前は海苔と三角おに
ぎりが直接接触しない状態である。例えば、実開平5-72
764号公報に図示されている。三角おにぎりの三角形の
頂点からカットテープを引いてフィルムの引き裂きを開
始して紙製ラベルを貼っていない側のフィルムの幅中央
を通って引き裂いていき三角おにぎりの底面中央を通っ
て反対面に引き裂きを延伸して行き、さらに、紙製ラベ
ルとフィルムを引き裂いて左右のフィルムの隅角部を開
いて三角形の頂点までカットテープを引くと、包装は左
右に二分されることになり、左右の耳部を引いて二分し
た包装を三角おにぎりの底辺面より離間して取り除く
と、海苔で三角おにぎりを包み込んだ状態になる。
【0003】又、スーパーマーケット等で個人向けに売
られている海苔を収容していない袋状の三角おにぎり包
装シートは、外装フィルムにカットテープを張り込み接
着し、該外装フィルムに二枚の内装フィルムを重ねて周
縁部を接着してなり、購入した個人が遠足や運動会等に
際して使用するもので、二枚の内装フィルムを開いて海
苔を収容して自分で作った三角おにぎりを包装するため
のものであり、海苔入り袋状の三角おにぎり包装シート
と同様に、開封前は海苔と三角おにぎりが直接接触しな
い状態である。なお、コンビニエンスストア等で販売さ
れている三角おにぎりの包装形態には、単フィルムであ
るシートフィルムにカットテープを張り込み接着してな
る三角おにぎり用包装シートにより三角おにぎりを包装
したものは存在しない。海苔を直に巻くか又は海苔を巻
かないおにぎりは、扁平した略円形であり、お饅頭包装
と同様の包装方法で包装されており、単フィルムである
シートフィルムが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】軟らかく成形する三角
おにぎりを海苔入り袋状の三角おにぎり包装シートで包
装すると、開封時に割れてしまうことが多い。三角おに
ぎりが割れる状況は、カットテープを引いていき紙製ラ
ベルとフィルムを引き裂いて左右に二分した包装を三角
おにぎりの底辺面より離間して取り除くときに包装が三
角おにぎりの角に引っかかり引っ張り力が三角おにぎり
に伝わることで生じる。丸形のおにぎりの包装形態、サ
ンドイッチの包装形態、ピロー包装された包装形態にお
いても、包装を解く際にフィルムを引き裂いていくと益
々幅広く引き裂けていき被包装物を取り出しやすいイー
ジーオープンが望まれている。
【0005】本願発明は、二本のカットテープを両端で
は近接し中程では大きく離間するように張り込むことが
高速で行えて、しかも包装を解く際には二本のカットテ
ープ形状に沿って大きく引き裂いていくことができ被包
装物を大変取り出しやすいイージーオープンが実現でき
る,カットテープにより特定形状に引き裂ける包装フィ
ルムの製造方法を提供するものである。又、本願発明
は、包装を解く際には二本のカットテープ形状に沿って
益々幅広く引き裂けていき被包装物を大変取り出しやす
いイージーオープンが実現できる,おにぎり包装用、サ
ンドイッチ包装用、及びピロー包装用の原反フィルムロ
ール及び包装シートを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、連続するフ
ィルムと包装後にフィルムを引き裂くための二本の連続
するカットテープを密着させてヒートシールロールによ
り溶着する直前で各カットテープを前後配置のカットテ
ープガイド用遊動ロールに巻き掛けて、カットテープを
周期的に蛇行させて張り込むための単位蛇行曲線に対応
するエンドレスなカム溝を有する円筒カムを回転させて
各カットテープガイド用遊動ロールを軸方向に往復動す
ることにより、二本の連続するカットテープを、連続す
るフィルムに印刷されたカットマークに対応する位置で
は近接するように貼り込み、前後のカットマーク間では
離間するように貼り込むことを特徴とするカットテープ
により特定の面形状に引き裂ける包装フィルムの製造方
法を提供することにある。又、本願発明は、一定長さで
切断すると、シートフィルムに二本のカットテープを非
直線状に張り込み接着してなる三角おにぎり用包装シー
トとなり、又は、外装フィルムに二本のカットテープを
非直線状に張り込み接着し該外装フィルムに海苔を重ね
さらに二枚の内装フィルムを重ねて周縁部を接着してな
る海苔入り袋状の三角おにぎり包装シートとなり、又
は、外装フィルムに二本のカットテープを非直線状に張
り込み接着し該外装フィルムに二枚の内装フィルムを重
ねて周縁部を接着し二枚の内装フィルムを開いて海苔を
収容できる袋状の三角おにぎり用包装シートとなる,前
記シートフィルム又は前記外装フィルムを構成するため
の,カットテープにより特定の面形状に引き裂ける包装
フィルムの製造方法であって、前記シートフィルム又は
前記外装フィルムを構成するための原反ロールから繰り
出される連続するフィルムと二つの原反ロールから繰り
出される二本の連続するカットテープを密着させて一対
のヒートシールロールに挟圧して相互溶着させ、この溶
着に先行させて、その上流側に設ける二つの各カットテ
ープガイド用遊動ロールに二本の連続するカットテープ
を巻き掛けて各カットテープガイド用遊動ロールを軸方
向に往復動することにより、二本の連続するカットテー
プを、前記連続するフィルムに印刷されたカットマーク
に対応する位置では間隔が近接するように貼り込み、カ
ットマークから離れる箇所では間隔が離間するように貼
り込むことを特徴とする, カットテープにより特定の面
形状に引き裂ける包装フィルムの製造方法を提供するこ
とにある。本願第三の発明は、本願第一の発明又は本願
第二の発明の製造方法により製造される,カットテープ
により特定の面形状に引き裂ける包装フィルムを、カッ
トマークに対応する位置より切断しかつ必要なノッチを
付与してカットテープの端を引き裂き開始端としてなる
ことを特徴とする、三角おにぎり用、丸形おにぎり用、
サンドイッチ用の包装シートを提供することにある。本
願第四の発明は、本願第一の発明又は本願第二の発明の
製造方法により製造される,カットテープにより特定の
面形状に引き裂ける包装フィルムを巻き取ってなること
を特徴とする、三角おにぎり用、丸形おにぎり用、サン
ドイッチ用若しくはピロー包装用の原反フィルムロー
ル。本願第五の発明は、本願第四の発明の原反フィルム
ロールから繰り出すフィルムを外装フィルムとし、該外
装フィルムにカットテープの端を引き裂き開始端を形成
するためのノッチを付与してから、二枚の連続する内装
フィルムと重ね合わせるとともに、外装フィルムと二枚
の連続する内装フィルムとの間に海苔を挟入して前後の
カットマーク間に位置させ、外装フィルムと内装フィル
ムの周縁部を接着してカットマークに対応する位置より
切断しかつ必要なノッチを付与してカットテープの端を
引き裂き開始端としてなることを特徴とする、海苔入り
袋状の三角おにぎり用の包装シートを提供することにあ
る。本願第六の発明は、本願第四の発明の原反フィルム
ロールから繰り出すフィルムを外装フィルムとし、該外
装フィルムにカットテープの端を引き裂き開始端を形成
するためのノッチを付与してから、二枚の連続する内装
フィルムと重ね合わせるとともに、外装フィルムの両側
縁と各内装フィルムの側縁を接着してからカットマーク
に対応する位置より切断してなることを特徴とする、海
苔を収容するための袋状の三角おにぎり用包装シートを
提供することにある。本願第七の発明は、本願第四の発
明の原反フィルムロールから繰り出すフィルムを製袋器
に掛けてトンネル状に曲成して端縁同士を重ねてヒート
シールするとともに、製袋器の内側に被包装物を給送し
て該被包装物をトンネル状のフィルムの内側に収容して
前後のカットマーク間に位置させ、被包装物間で二条に
エンドシールしてかつ該二条にエンドシール間を切断
し、かつ、カットテープの端を引き裂き開始端を形成す
るためのノッチを付与してなることを特徴とする、ピロ
ー包装体を提供することにある。
【0007】
【発明の実施の形態】本願発明の実施の形態に係る, カ
ットテープにより特定形状に引き裂ける包装フィルムの
製造方法を図1(a),(b),(c)を参照して説明する。本願
発明の実施の形態に係る, カットテープにより特定形状
に引き裂ける包装フィルムの製造方法は、連続するフィ
ルムに二本の連続するカットテープを非直線状に張り込
み接着してカットテープの張り込み形状に沿った特定形
状に大きな開口となるように引き裂ける包装フィルムを
製造する方法である。図1(a)に示すように、第一の原
反ロールR1をフィルム繰り出しトルクを一定にするブ
レーキ力可変のブレーキ装置付きの原反ホルダー軸1に
取り付け、第一の原反ロールR1から繰り出す連続する
フィルムF1を、第一遊動ロール2に巻きがけてから第
一の原反ロールR1に巻きがけて(繰り出し速度を制御
できるから)、それから、サーボモータ3により回転駆
動される繰り出しロール4と転圧ロール5の間に通し、
次いで、フィルムにテンションを与えて撓みが生じるの
を回避するための昇降ロール6の下側半円周に巻き掛け
てから第二の遊動ロール7の上側半円周に巻き掛け、第
三の遊動ロール8に巻きがけてから、グラビア印刷機1
0へ導いている。サーボモータ3は、通常時は繰り出し
ロール4によるフィルム送り速度がグラビア印刷機10
におけるフィルム送り速度よりも例えば5%遅い速度に
なるように、該繰り出しロール4を回転駆動するように
なっていて、昇降ロール6が鎖線で示す上限位置に上昇
すると、逆に例えば5%速い速度になるように制御さ
れ、さらに、昇降ロール6が鎖線で示す下限位置に下降
すると、再び5%遅い速度に復帰するように制御され
る。従って、ロール4〜7が第一のフィルム繰り出し装
置(以下、第一のアキュームレータと称する)を構成し
ており、原反ロールR1から連続するフィルムF1を間断
なく繰り出すと共に、グラビア印刷機10へ送り出すフ
ィルムF1に昇降ロール6の重量がテンションとして作
用するようになっている。
【0008】図1(a)に示すように、グラビア印刷機1
0では、前記第一のアキュームレータにより繰り出され
る連続するフィルムF1を、フィルムの蛇行を矯正する
役目を果たす第四の遊動ロール10m1の下側半周面に巻
き掛けてからサーボモータ10aにより駆動回転される
印刷ロール10bと圧胴10cの間に通してから、第五〜
第八の遊動ロール10d〜10gに巻きがけて、さらに駆
動ロール10hと転圧ロール10iの間に通して第九の遊
動ロール10jに巻きがけて、カットテープ張り込みパ
ート11へ導くように構成されている。印刷ロール10
bは、インキ皿に貯留するインキを塗布され余分なイン
キをドクターで掻き落とされセルに盛られたインキを連
続するフィルムF1に転移して必要なデザインとカット
マークを印刷する。乾燥装置10kは、フィルムF1に転
移したインキを乾燥させる。サーボモータ10aは、印
刷ロール10bと圧胴10cと駆動ロール10hを回転駆
動する。なお、複数色印刷を行うときは、グラビア印刷
機10を複数基備えるものとする。又、印刷を事前に別
のラインで行っても良い。
【0009】図1(a)に示すように、カットテープ張り
込みパート11は、前後のステイションでフィルムF1
に対してカットテープT1,T2を張り込み溶着するもの
であり、図1(b)に示すように、フィルム巾中央で左右
が対称になるように蛇行して張り込み溶着する(なお、
左右対称な蛇行に張り込む必要はない)。図1(c)は、
フィルムF1の端縁に対してカットテープT3を一直線状
に張り込んだ場合を示す。カットテープT3を張り込む
には、図1(a)に示すカットテープ張り込みパート11
におけるカットテープの張り込みを行うステイションを
三つにする。カットテープT1,T2は、カットマークm
に対応する位置ではフィルム巾の中央に平行して一定長
さとなるように張り込み、フィルムF1の連続する方向
のカットマークm,m間ではフィルム巾の中央から離
れ、概略目の輪郭線を構成するように張り込む。詳述す
ると、フィルムF1を、第十の遊動ロール11A1の下側
半周面、第一の受けロール11b1の上側半周面、第十一
の遊動ロール11d1の下側半周面、第十二の遊動ロール
11A2の下側半周面、第二の受けロール11b2の上側
半周面、及び第十三の遊動ロール11d2の下側半周面に
順に巻き掛け、次のワインダーパート13へ送り出して
いる。そして、ブレーキ装置付きの第二の原反ホルダー
軸11j1に取り付けた第二の原反ロールR2から繰り出
す連続するカットテープT1を、前記第一のアキュムレ
ータと原理的同一の構成・作用の第二のアキュムレータ
A2に巻き掛けてから第一のカットテープガイド用遊動
ロール11f1と第一の蛇行張り込み装置12aに支持さ
れる第二のカットテープガイド用遊動ロール11g1に順
に巻き掛けてから第一の受けロール11b1に巻き掛けた
フィルムF1に重なるように通して、第一の受けロール
11b1の上側に外接回転するように設けられる第一のヒ
ートシールロール11c1で加圧・加熱することにより、
図1(b)に示すように、フィルムF1にカットテープT1
を蛇行状に張り込み溶着する。又、ブレーキ装置付きの
第三の原反ホルダー軸11j2に取り付けた第三の原反ロ
ールR3から繰り出す連続するカットテープT2を、前記
第二のアキュムレータA2と同一の構成・作用の第三の
アキュムレータA3に巻き掛けてから第三のカットテー
プガイド用遊動ロール11f2と第二の蛇行張り込み装置
12bに支持される第四のカットテープガイド用遊動ロ
ール11g2に順に巻き掛けてから第二の受けロール11
b2に巻き掛けたフィルムF1に重なるように通して、第
二の受けロール11b2の上側に外接回転するように設け
られる第二のヒートシールロール11c2で加圧・加熱す
ることにより、図1(b)に示すように、フィルムF1にカ
ットテープT2を蛇行状に張り込み溶着する。フィルム
F1の走行が停止されるとき、第一のヒートシールロー
ル11c1と第二のヒートシールロール11c2は図示しな
いエアシリンダにより持ち上げられてフィルムF1から
十分に離れる。第一の蛇行張り込み装置12aと第二の
蛇行張り込み装置12bは、カットマークセンサ11i
がカットマークmを検出した信号に基づいて、フィルム
F1の連続する方向のカットマークm,m間で第二のカッ
トテープガイド用遊動ロール11g1又は第二のカットテ
ープガイド用遊動ロール11g2を軸方向に一往復させる
ことで、カットテープT1,T2を第一のヒートシールロ
ール11c1又は第二のヒートシールロール11c2で加圧
・加熱することにより、図1(b)に示すように、フィル
ムF1にカットテープT1を非直線状状態に蛇行状に張り
込み溶着する。なお、フィルムF1は二軸延伸フィルム
であり、カットテープT1,T2は、引っ張り強度の強い
二軸延伸フィルムである。
【0010】ワインダーパート13は、カットテープ張
り込みパート11においてカットテープT1,T2が張り
込まれたフィルムF1を、巻き取り軸13fに被嵌固定し
たコア13gに巻き取る。詳述すると、カットテープ張
り込みパート11においてカットテープT1,T2が張り
込まれたフィルムF1を、サーボモータ13aにより回転
駆動される引き込みロール13bに巻き掛けて、これに
外接回転する転圧ロール13cとの間に通し、次いで、
前記第一のアキュムレータと原理的同一の構成・作用の
第四のアキュムレータA4に巻きがけてから、第十四の
遊動ロール13dの下側半周面に巻き掛け、最後にサー
ボモータ13eにより回転駆動される巻き取り軸13fに
被嵌固定したコア13gに巻き取る。引き込みロール1
3bと転圧ロール13cとで引き込むフィルムF1の走行
速度は、フィルムF1に対する印刷速度やカットテープ
の張り込み速度と同一である。サーボモータ13eは、
巻き取りの最初は、引き込みロール13bと転圧ロール
13cとで引き込むフィルムF1の走行速度よりも例えば
5%速く巻き取るように回転し、これによって、第四の
アキュムレータA4の昇降ロール13hが鎖線で示す上限
位置に来たときには、今までの回転数よりも例えば8%
遅く回転するように減速し、これによって昇降ロール1
3hが鎖線で示す下限位置に来たときには、再び5%速
く巻き取るように回転し、しばらくの時間この変速を反
復してコア13gに巻き取る原反ロールR4の径が大き
くなったら、それに対応させて、上記の5%速く巻き取
るように回転するところを、その回転数よりも例えば
0.5%小さい回転数に変更し、又、上記のように、そ
れまでの回転数よりも8%遅くなるように回転するとこ
ろを、7.5%遅くなるように回転数を変更し、このよ
うにして、原反ロールR4の径が大きくなるのに対応し
て段階的に増速・減速の巾を狭めて行き、もって、昇降
ロール13hの上限位置から下限位置に到達するまでの
時間、及び下限位置から上限位置に到達するまでの時間
が極端に短くならないようにする。
【0011】図2は、第一の蛇行張り込み装置12aの
平面図を示す。第一の蛇行張り込み装置12aは、装置
フレーム14a,14bにフィルム走行方向に直交する軸
方向にスライド自在かつ回転自在な駆動軸121及びガイ
ド桿122が平行に二点支持され、装置フレーム14a,1
4b間に位置させる可動テーブル123を駆動軸121及びガ
イド桿122が摺動自在に貫通係合し、駆動軸121に軸用止
め輪124,124を被嵌して可動テーブル123を駆動軸121と
一体的に軸方向に移動自在とし、さらに、可動テーブル
123の二股状端部123a,123bに軸125を両端支持し、該軸1
25に、第二のカットテープガイド用遊動ロール11g1を
被嵌し(図1(a)参照)、駆動軸121の装置フレーム14
aの外側に張り出す軸端部121aにキー136を固定し、軸端
部121a及びキー136にタイミングプーリー126を軸方向に
相対的に移動自在に被嵌し、ブラケット127でタイミン
グプーリー126の両端の軸部126a,126aを両端枢支し、
又、駆動軸121の装置フレーム14bの外側に張り出す軸
端部121bに、円筒面に周方向に前記カットテープの単位
蛇行曲線に対応するエンドレスなカム溝128aを有する円
筒カム128を固定し、軸端部121bの端をブラケット129で
枢支し、ブラケット129に調整自在にアーム130を固定し
該アーム130に枢着したカムフォロア131を円筒カム128
のカム溝128aに係合し、装置フレーム14aに取り付け
たサーボモータ132の出力軸に固定したタイミングプー
リー133と前記タイミングプーリー126にタイミングベル
ト(符号なし)を巻き掛け、可動テーブル123の二股状
端部123a,123bの下面にブラケット134を固定し該ブラケ
ット134のフィルム走行方向下流側に延びる張り出し端
に、上側半部と下側半部を合わせてなり下側半部の合わ
せ面の幅中央に形成したカットテープT1の幅と略一致
する浅い直線溝にカットテープT1を通しかつ該カット
テープT1を押さえ込まないように上側半部に形成した
突条部を嵌合しもってカットテープT1を走行自在にな
るように確保しつつカットテープT1の幅方向の変動が
生じないように拘束する,カットテープ走行通路拘束ガ
イド135を第一のヒートシールロール11c1の上流側に
近接して設けてなる。従って、サーボモータ132により
タイミングプーリー126を回転すると、駆動軸121が回転
し駆動軸121と一体の円筒カム128が回転しカムフォロア
131とカム溝128aとの係合により、駆動軸121が軸方向に
移動し、駆動軸121に対して軸方向に相対移動不能に係
合している可動テーブル123及びカットテープ走行通路
拘束ガイド135が駆動軸121と一体に軸方向に往復動す
る。図1(a)に示すように、カットテープT1の第一のカ
ットテープガイド用遊動ロール11f1から離れていくポ
イントが一定していて、第一の蛇行張り込み装置12a
に支持される第二のカットテープガイド用遊動ロール1
1g1が、上記説明のように、駆動軸121が軸方向に往復
動するから、カットテープT1は、第一のカットテープ
ガイド用遊動ロール11f1から第二のカットテープガイ
ド用遊動ロール11g1へ走行する間では左右に触れて走
行することになり、第二のカットテープガイド用遊動ロ
ール11g1からカットテープ走行通路拘束ガイド135を
通過するまでの間は、絶対的にはフィルムF1に対して
左右に振幅するものの、相対的には真っ直ぐに走行し、
カットテープ走行通路拘束ガイド135の先端より離れて
第一の受けロール11b1と第一のヒートシールロール1
1c1の接触点に到達するまでに左右に振れて張り込まれ
ることになり、極短い距離で触れて走行するから、有効
な蛇行張り込みが保障され、第一の受けロール11b1と
第一のヒートシールロール11c1の接触点でフィルムF
1にカットテープT1を蛇行状に張り込み溶着することが
できる。カットテープ走行通路拘束ガイド135が存在し
ない場合は、カットテープT1は、第二のカットテープ
ガイド用遊動ロール11g1から第一の受けロール11b1
と第一のヒートシールロール11c1の接触点に到達する
までスパンで振幅する。カットテープT1の蛇行状の張
り込みは、円筒カム128のカム溝128aのカム曲線によっ
て決まる。カットテープT1を異なる蛇行状に張り込む
には異なるカム曲線のエンドレスなカム溝を有する円筒
カムと交換すれば良い。第二のカットテープガイド用遊
動ロール11g1を駆動軸121に対して被嵌しても良い。
サーボモータ132による駆動軸121、円筒カム128の一回
転は、図1(b)に示すフィルムF1に印刷したカットマー
クm,m間の距離に合わせる。そうしないと、カットマ
ークmとカットテープT1の蛇行状の張り込みとの間に
ずれが生じて蓄積し、カットマークmに合わせて切断し
てシートとしたときにカットテープT1の蛇行状の張り
込みが大きくずれて用をなさなくなる。このため、サー
ボモータ132を駆動する一サイクルの信号数の標準を決
めておき、カットマークセンサ11iがカットマークm
を検出する各信号に基づいて、一サイクルの信号数を更
新して送信するようにすると、カットマークmとカット
テープT1の蛇行状の張り込みとの間にずれが生じな
い。
【0012】図3は、第二の蛇行張り込み装置12bの
平面図を示す。構成・作用は第二の蛇行張り込み装置1
2bと相違するものではない。相違する点は、円筒カム
128のカム溝128aのカム曲線が第一の蛇行張り込み装置
12aの場合に比べて対象的である。従って、図1(b)
に示すように、カットテープT1の蛇行状の張り込みと
は対象となるように、カットテープT1の蛇行状の張り
込みができる。
【0013】上記の説明のように、図1(a)に示すフィ
ルムへカットテープを非直線的に張り込む装置は、カッ
トテープガイド用遊動ロール11g1,11g2にカットテ
ープT1,T2を巻き付けて、カットテープガイド用遊動
ロール11g1,11g2を軸方向に往復動することによ
り、カットテープT1,T2を規則的に反復蛇行させ、前
記連続するフィルムF1に印刷されたカットマークmに
対応する位置ではフィルム巾中央に位置して間隔が連続
して近接平行するように貼り込み、カットマークmから
離れるに従い漸次に両側に広がり、カットマークm,m
間では間隔が大きく離間し平行するように貼り込み、も
って連続するフィルムF1にカットマークmが印刷され
かつカットテープT1,T2を張り込んである原反ロール
R4として巻き取るものである。なお、原反ロールR4と
して巻き取らないで、カットマークmに対応する位置に
必要な切り込みを入れてカットマークmからカットして
四隅を切除して包装シートとしても良い。カットテープ
ガイド用遊動ロール11g1,11g2をフィルムの走行方
向に前後配置になるようにして軸方向に往復動させてカ
ットテープT1,T2を蛇行させるものであるから、カッ
トテープT1,T2を近接させることができ、二つのS字
カーブが180度位相が異なる状態にクロスするように高
速で張り込むこともできる。カットテープT1,T2のフ
ィルム2に対する非直線状な張り込みを換えるには、カ
ム曲線の異なる円筒カム128に取り替えれば足りるの
で、販売納入先のコンビニエンスストアへの差別化した
引き裂きの開封形状を容易に変更できる。又、ジャンボ
おにぎりのように、三角おにぎりの大きさの変更に伴
い、包装シートの長さが変更になる場合にあっても、カ
ム曲線の異なる円筒カム128に取り替えかつサーボモー
タ132の回転速度を変えればカットテープT1,T2のフィ
ルムF1に対する非直線状な張り込みを換えることがで
きる。
【0014】図1(a)に示すフィルムへカットテープを
非直線的に張り込む装置により製造するフィルムの用途
を、以下の様々な実施の形態によって示す。
【0015】図4は、海苔を直に巻くか又は海苔を巻か
ない三角おにぎりを包装するための,三角おにぎり用包
装シートS1を示すもので、図1(a)に示すフィルムへカ
ットテープを非直線的に張り込む装置により製造した,
図1(b)に示すように、連続するフィルムF1にカットマ
ークmが印刷されかつカットテープT1,T2を非直線状
に蛇行状に張り込み溶着して巻き取ってなる原反ロール
から、フィルムF1を繰り出して巾方向両側の各カット
マークm,m間に対応してノッチ15,15を付与してカ
ットテープT1,T2の一端部を引き裂き開始用摘み部と
してから巾方向両側の各カットマークm,m間を結ぶ線
でカットして、さらに、200枚位を束ねて四隅をカット
してなる。フィルムF1には、例えば溶着温度が140℃以
上の厚さ25μmmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムの
両面に例えば溶着温度が120℃以上のポリエチレン樹脂
をコートして、両面がヒートシール性を有するフィルム
が使用される。なお、四隅のカットは、各カットマーク
m,m間を結ぶ線でカットする前にダイカットロールで
カットしても良い。図5(a)は、図4に示す三角おにぎ
り用包装シートS1を使用して三角おにぎりM1を包装す
る包装途中の形態を示す。この包装対象の三角おにぎり
M1は三角おにぎり用包装シートS1で包装する前に海苔
を直に巻いたものであるか、海苔を巻かないタイプであ
る。三角おにぎり用包装シートS1をチャンネル形に折
って三角おにぎりM1の三角形の両面と底面を包みさら
にフィルムの張出部を三角おにぎりの傾斜面に沿って折
り込んだ状態である。その後、フィルムの四隅を三角お
にぎりM1の三角形面(上面)に重ねてポイントシール
a,bを施し、次いで、図5(b)に示すように、紙製ラベル
16を左右のフィルム隅角部の重なりに小さく重なるよ
うに貼って封緘すると包装形態が完了する。図5(c)
は、三角おにぎりの包装形態の正面図を示す。カットテ
ープT1,T2は、包装形態の正面では、図5(c)から分か
るように、三角おにぎりM1の頂点で平行しかつ近接し
ていて三角おにぎりM1の両側の傾斜面に沿って間隔を
開いていき三角形面の下部では紙製ラベル16の巾寸法
よりも例えば10〜15mm位小さい寸法で離間して略平行
していて、図5(a)から分かるように、そのままの平行
間隔で三角おにぎりM1の底辺面を通過し、図5(a),(b)
から分かるように、三角おにぎりM1の裏面側に移って
張り込み状態が傾斜することにより間隔を狭めていきコ
ーナーカットされた三角形の隅角部同士の側縁の交差ポ
イントcよりも手前で平行しかつ近接している。図4に
示す三角おにぎり用包装シートS1を使用して三角おに
ぎりを包装する場合には、海苔入り袋状の三角おにぎり
用包装シートを使用して三角おにぎりを包装している,
現在稼働しているおにぎり包装機を流用できる。図1
(a)に示すフィルムへカットテープを非直線的に張り込
む装置により製造した,図1(b)に示すように、連続する
フィルムF1にカットマークmが印刷されかつカットテ
ープT1,T2を非直線状に蛇行状に張り込み溶着して、
さらに図1(a)に示す装置において図4に示すノッチ1
5,15を付与し、かつダイカットロールでコーナーカ
ットをしてから巻き取ってなる原反ロールをおにぎり包
装機を取り付けて包装しても良い。この場合には、上記
の現在稼働しているおにぎり包装機の包装シート供給機
構を取り外し、替わりに、原反ロールを取り付けるロー
ルホルダー軸と、フィルム繰り出し装置と、フィルムの
繰り出し端を把持して一定寸法引っぱり出すフィルム引
き出し装置と、カットマークmよりカットするフィルム
カット装置を付設する。図6は、三角おにぎり用包装シ
ートS1で三角おにぎりM1を包装した包装形態から、開
封するところを示すもので、ノッチ15,15間の引き
裂き開始用摘み部を摘んで180度折り返し捲りを行って
引き裂いていくとカットテープT1,T2の張り込み形状
に沿って引き裂いていくことができる。すなわち、紙製
ラベル16を貼っていない側(包装形態の正面)を覆っ
ているフィルムF1を広い幅で引き裂いていくことがで
きて三角おにぎりM1の底辺面に至り(図(a))、包装形態
の裏面は、紙製ラベル16の中程の手前までは同じ広い
幅で紙製ラベル16及びフィルムF1を引き裂くことが
できて、引き裂きが紙製ラベル16の中程に至ると、三
角形の隅角部同士の側縁に沿ってカットテープT1,T2
が間隔を狭めていき、三角形の隅角部同士の側縁の交差
ポイントcでは近接して平行することになり、このた
め、紙製ラベル16が三角形の隅角部同士を押さえてい
ても引き裂きがストップすることがなく、紙製ラベル1
6が被さっていないで小さく重なっている左右のフィル
ム隅角部を外側へ開いて引き裂きを最後まで続行できる
(図(b))。こうして、大きく切り開いた後に残る左右に
二分した包装は、三角おにぎりM1の底辺面の両側に掛
かる部分が小さいので、三角おにぎりの底辺面より包装
を離間して取り除くようにしたときに包装が三角おにぎ
りの角に引っかからずに円滑に抜けていくから、包装が
三角おにぎりに引っ掛かることがないから、軟らかく成
形する三角おにぎりであっても割れないように包装を除
去できる。
【0016】図7は、海苔を直に巻くか又は海苔を巻か
ない三角おにぎりを包装するための,三角おにぎり用包
装シートS2を示すもので、図1(a)に示す,フィルムへ
カットテープを非直線的に張り込む装置と同様の装置に
より製造した,図1(c)に示す,連続するフィルムF1にカ
ットマークmが印刷されかつ三本のカットテープT1,T
2,T3を張り込み溶着して巻き取ってなる原反ロールか
ら、フィルムF1を繰り出して巾方向両側の各カットマ
ークm,m間に対応してノッチ15,15を付与してカッ
トテープT1,T2の両端部を引き裂き開始用摘み部とす
るとともに、ノッチ17を付与してカットテープT3の
端部をラベル斜め引き裂き開始用摘み部とし、さらにノ
ッチ17の延長線上にミシン目18を付与しかつカット
テープT3を断続するカットテープ分断用ノッチ19を
付与してから、巾方向両側の各カットマークm,m間を
結ぶ線でカットしてなる。この三角おにぎり用包装シー
トS2の,図4に示す三角おにぎり用包装シートS1と比
較して相異する点は、三本目のカットテープT3がフィ
ルムF1の端縁に直線状に張り込まれかつノッチ17と
ミシン目18とカットテープ分断用ノッチ19が付与さ
れていることである。三角おにぎり用包装シートS2に
よる三角おにぎりの包装工程も、図4に示す三角おにぎ
り用包装シートS1による三角おにぎりの包装と同様で
あり、三角おにぎり用包装シートS2をチャンネル形に
折って三角おにぎりM1の三角形の両面と底面を包みさ
らにシートの張出部で三角おにぎりの傾斜面を包み(図
5(a)参照)、さらにコーナーカットされていないシー
トの四隅を三角おにぎりの三角形面に重ねて紙製ラベル
16を左右のフィルム隅角部の重なりに大きく重なるよ
うに貼って封緘してなる。三角おにぎり用包装シートS
2は四隅がカットされていないので、包装後の結果であ
る包装形態は、左右の三角形の隅角部同士が大きく重な
り、紙製ラベル16も左右の三角形の隅角部同士の大き
く重なりの上に大きく被さって貼着することになり、包
装が完全になる。この包装対象の三角おにぎりM1も三
角おにぎり用包装シートS2で包装する前に海苔を直に
巻いたものであるか、海苔を巻かないタイプである。な
お、図4に示す三角おにぎり用包装シートS1と同様
に、図1(c)に示すように、連続するフィルムF1にカッ
トマークmが印刷されかつカットテープT1,T2,T3を
張り込み溶着して、さらにノッチ15,15,17を付与
してから巻き取ってなる原反ロールをおにぎり包装機を
取り付けて包装しても良い。図8は、包装完了後の包装
形態から開封するところを示すもので、第一手順とし
て、ノッチ17の付与により形成したラベル斜め引き裂
き開始用摘み部を摘んで180度折り返し捲りを行ってカ
ットテープT3の引っ張り強度に頼ってミシン目18よ
り外側に重なっている右のフィルム隅角部の側縁を引き
裂いていき紙製ラベル16をカットテープT1,T2を越
えるところまで最長でノッチ19が設けられているとこ
ろまで斜めに切り開いて被さり状態の解消する(図
(a))。第二手順として、ノッチ15,15間の引き裂き
開始用摘み部を摘んで180度折り返し捲りを行って引き
裂いていくとカットテープT1,T2の張り込み形状に沿
って引き裂いていくことができる。すなわち、ラベルを
貼っていない側のフィルムF1を広い幅で引き裂いてい
くことができて三角おにぎりM1の底辺面に至り(図
(b))、紙製ラベル16の中程の手前までは同じ広い幅で
紙製ラベル16及びフィルムF1を引き裂くことができ
て、引き裂きが紙製ラベル16の中程に至ると、三角形
の隅角部同士の側縁に沿ってカットテープT1,T2が間
隔を狭めていき、三角形の隅角部同士の側縁の交差ポイ
ントcでは近接して平行することになり、このため、紙
製ラベル16が三角形の隅角部同士を押さえていても引
き裂きがストップすることがなく、紙製ラベル16が被
さっていないで小さく重なっている左右のフィルム隅角
部を外側へ開いて引き裂きを最後まで続行できる(図
(b))。こうして、大きく切り開いた後に残る左右に二分
した包装は、三角おにぎりM1の底辺面の両側に掛かる
部分が小さいので、三角おにぎりの底辺面より包装を離
間して取り除くようにしたときに包装が三角おにぎりの
角に引っかからずに円滑に抜けていくから、包装が三角
おにぎりに引っ掛かることがないから、軟らかく成形す
る三角おにぎりであっても割れないように包装を除去で
きる。すなわち、この包装形態の開封は、第一の開封手
順が追加されるが、コーナーカットがない三角おにぎり
用包装シートを使用でき、包装シートの製造コストを低
減でき、又、包装が一層完全になるというメリットがあ
る。
【0017】図9(a),(b)は、包装した状態では海苔が
三角おにぎりに密着せず包装をイージーオープンすると
海苔が三角おにぎりに密着することができる,海苔入り
袋状の三角おにぎり用包装シートS3を示すもので、外
装フィルムF1を有するとともに、該外装フィルムF1の
幅方向の中央に両端では間隔が近接しテーパ状に広がっ
て中程で平行している非直線状状態に張り込まれ溶着さ
れた二本のカットテープT1,T2と、カットテープT1,
T2の一端両側へのノッチ15,15の付与により形成さ
れる引き裂き開始端を有し、さらに外装フィルムF1の
内面側に、該外装フィルムF1の幅方向中央において端
縁同士が上下に重なる二枚の内装フィルムF2,F3を重
ね、かつ、外装フィルムF1と二枚の内装フィルムF2,
F3との間に前記外装フィルムF1より一回り小さい海苔
Pを挟入して、外装フィルムF1と二枚の内装フィルム
F2,F3とが重なる周縁部について、前記二枚の内装フ
ィルムF2,F3同士の重なり部分及び引き裂き開始端を
避けてヒートシール20を施し、最後に四隅をカットし
てなる。外装フィルムF1には、例えば溶着温度が140℃
以上の厚さ25μmmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム
の両面に例えば溶着温度が120℃以上のポリエチレン樹
脂をコートして、両面がヒートシール性を有するフィル
ムが使用される。内装フィルムF2,F3には、例えば厚
さ20μmmの微細な凹凸表面を有し両面がヒートシール
性を有するフィルム、例えば特開平7-884号公報のフィ
ルムが使用される。
【0018】上記の海苔入り袋状の三角おにぎり用包装
シートS3を構成している外装フィルムF1は、図1(a)
に示す,フィルムへカットテープを非直線的に張り込む
装置により製造した,図1(b)に示す,連続するフィルム
F1にカットマークmが印刷されかつ二本のカットテー
プT1,T2を張り込み溶着して巻き取ってなる原反ロー
ルから繰り出したものを使用している。従って、二本の
カットテープT1,T2を張り込み溶着は、従来とは異な
り、海苔屋さんでは行わず、フィルム加工メーカーが行
うことになる。
【0019】上記の海苔入り袋状の三角おにぎり用包装
シートS3の製造は、海苔屋さんで行う。二本のカット
テープT1,T2を張り込んだ外装フィルムF1を原反ロー
ルから繰り出すとともに、それぞれ内装フィルムF2,F
3を他の二つの原反ロールから繰り出し、外装フィルム
F1を二枚の内装フィルムF2,F3に合わせる前に、外装
フィルムF1に対して巾方向両側の各カットマークm,m
間に対応してノッチ15,15を付与し、又、二枚の内
装フィルムF2,F3の端縁同士を重ね合わせ、しかる後
に、外装フィルムF1を二枚の内装フィルムF2,F3に合
わせ、かつ外装フィルムF1と二枚の内装フィルムF2,
F3の間に海苔Pをカットマークm,m間に位置するよう
に挟入し、二枚の内装フィルムF2,F2同士の重なり部
分及び引き裂き開始端を避けてヒートシール20を施し
てから巾方向両側の各カットマークm,m間を結ぶ線で
カットし、シート約100枚を束ねて四隅をカットしてな
る。
【0020】この海苔入り袋状の三角おにぎり用包装シ
ートS3により三角おにぎりを包装する折込み工程は、
図5(a)に示す方法と同様に行われる。海苔入り袋状の
三角おにぎり用包装シートS3をチャンネル形に折って
三角おにぎりM1の三角形の両面と底面を包みさらにフ
ィルムの張出部を三角おにぎりの傾斜面に沿って折り込
み、その後、フィルムの四隅を三角おにぎりM1の三角
形面(上面)に重ねてポイントシールa,bを施し、次い
で、図9(c)に示すように、紙製ラベル16を左右のフ
ィルム隅角部の重なりに被さるように貼って封緘すると
包装形態が完了する。カットテープT1,T2は、包装形
態の正面では、三角おにぎりM1の頂点で平行しかつ近
接していて三角おにぎりM1の両側の傾斜面に沿って間
隔を開いていき三角形面の下部では紙製ラベル16の巾
寸法よりも例えば10〜15mm位小さい寸法で離間して略
平行していて、そのままの平行間隔で三角おにぎりM1
の底辺面を通過し、三角おにぎりM1の裏面側に移って
張り込み状態が傾斜することにより間隔を狭めていきコ
ーナーカットされた三角形の隅角部同士の側縁の交差ポ
イントcよりも手前で平行しかつ近接している。
【0021】この包装形態の開封は、図6に示す開封手
順と同一である。相異する点は、最後に海苔Pが三角お
にぎりM1を直接接触して包む状態になることである。
一応説明する。図10(a),(b)は、三角おにぎり用包装
シートS3で三角おにぎりM1を包装した包装形態から、
開封するところを示すもので、ノッチ15,15間の引
き裂き開始用摘み部を摘んで180度折り返し捲りを行っ
て引き裂いていくとカットテープT1,T2の張り込み形
状に沿って引き裂いていくことができる。詳述すると、
紙製ラベル16を貼っていない側(包装形態の正面)を
覆っているフィルムF1を広い幅で引き裂いていくこと
ができて、海苔Pを大きく露出させることができ、三角
おにぎりM1の底辺面に至り(図(a))、包装形態の裏面
は、紙製ラベル16の中程の手前までは同じ広い幅で紙
製ラベル16及びフィルムF1を引き裂くことができ
て、引き裂きが紙製ラベル16の中程に至ると、三角形
の隅角部同士の側縁に沿ってカットテープT1,T2が間
隔を狭めていき、三角形の隅角部同士の側縁の交差ポイ
ントcでは近接して平行することになり、このため、紙
製ラベル16が三角形の隅角部同士を押さえていても引
き裂きがストップすることがなく、紙製ラベル16が被
さっていないで小さく重なっている左右のフィルム隅角
部を外側へ開いて引き裂きを最後まで続行できる(図
(b))。こうして、大きく切り開いた後に残る左右に二分
した包装は、三角おにぎりM1の底辺面の両側に掛かる
部分が小さいので、三角おにぎりの底辺面より包装を離
間して取り除くようにしたときに包装が三角おにぎりの
底辺の角に引っかからずに円滑に抜けていくから、包装
が三角おにぎりに引っ掛かることがないから、軟らかく
成形する三角おにぎりであっても割れないように包装を
除去できる。左右に二分した包装を取り除くと、海苔P
が三角おにぎりM1を直接接触して包む状態になる。
【0022】図11(a),(b)は、包装した状態では海苔
が三角おにぎりに密着せず包装をイージーオープンする
と海苔が三角おにぎりに密着することができる,海苔入
り袋状の三角おにぎり用包装シートS4を示すもので、
外装フィルムF1を有するとともに、該外装フィルムF1
の幅方向の中央に両端では間隔が近接しテーパ状に広が
って中程で平行している非直線状状態に張り込まれ溶着
された二本のカットテープT1,T2と、カットテープT
1,T2の一端両側へのノッチ15,15の付与により形成
される引き裂き開始端を有し、さらに外装フィルムF1
の内面側に、該外装フィルムF1の幅方向中央において
端縁同士が上下に重なる二枚の内装フィルムF2,F3を
重ね、かつ、外装フィルムF1と二枚の内装フィルムF
2,F3との間に前記外装フィルムF1より一回り小さい海
苔Pを挟入して、外装フィルムF1と二枚の内装フィル
ムF2,F3とが重なる周縁部について、前記二枚の内装
フィルムF2,F3同士の重なり部分及び引き裂き開始端
を避けてヒートシール20が施されていて、外装フィル
ムF1と二枚の内装フィルムF2,F3のヒートシール20
が施されている所要個所にノッチ17を付与して前記ラ
ベル斜め裂き用カットテープT3の端をラベル斜め裂き
開始端とし、ノッチ17の延長上に30mm位の長さのミ
シン目18を設け、ミシン目18の終端にカットテープ
分断用ノッチ19を設けてなる。この三角おにぎり用包
装シートS4の,図9(a),(b)に示す三角おにぎり用包装
シートS3と比較して相異する点は、三本目のカットテ
ープT3がフィルムF1の端縁に直線状に張り込まれかつ
ノッチ17とミシン目18とノッチ19が付与されてい
ることである。三角おにぎり用包装シートS4による三
角おにぎりの包装工程も、図9(a),(b)に示す三角おに
ぎり用包装シートS3による三角おにぎりの包装と同様
であり、三角おにぎり用包装シートS4をチャンネル形
に折って三角おにぎりM1の三角形の両面と底面を包み
さらにシートの張出部で三角おにぎりの傾斜面を包み
(図5(a)参照)、さらにコーナーカットされていない
シートの四隅を三角おにぎりの三角形面に重ねて紙製ラ
ベル16を左右のフィルム隅角部の重なりに大きく重な
るように貼って封緘してなる。三角おにぎり用包装シー
トS4は四隅がカットされていないので、包装後の結果
である包装形態は、左右の三角形の隅角部同士が大きく
重なり、紙製ラベル16も左右の三角形の隅角部同士の
大きく重なりの上に大きく被さって貼着することにな
り、包装が完全になる。
【0023】上記の海苔入り袋状の三角おにぎり用包装
シートS4を構成している外装フィルムF1は、図1(a)
に示す,フィルムへカットテープを非直線的に張り込む
装置と同様の装置により製造した,図1(c)に示す,連続
するフィルムF1にカットマークmが印刷されかつ三本
のカットテープT1,T2,T3を張り込み溶着して巻き取
ってなる原反ロールを使用する。上記の海苔入り袋状の
三角おにぎり用包装シートS4の製造は、海苔屋さんで
行う。二本のカットテープT1,T2,T3を張り込んだ外
装フィルムF1を原反ロールから繰り出すとともに、そ
れぞれ内装フィルムF2,F3を他の二つの原反ロールか
ら繰り出し、外装フィルムF1を二枚の内装フィルムF
2,F3に合わせる前に、外装フィルムF1に対して巾方向
両側の各カットマークm,m間に対応してノッチ15,1
5を付与し、又、二枚の内装フィルムF2,F3の端縁同
士を重ね合わせ、しかる後に、外装フィルムF1を二枚
の内装フィルムF2,F3に合わせ、かつ外装フィルムF1
と二枚の内装フィルムF2,F3の間に海苔Pをカットマ
ークm,m間に位置するように挟入し、二枚の内装フィ
ルムF2,F2同士の重なり部分及び引き裂き開始端を避
けてヒートシール20を施してから、ノッチ17を付与
してカットテープT3の端部をラベル斜め引き裂き開始
用摘み部とし、さらにノッチ17の延長線上にミシン目
18を付与しかつカットテープT3を断続するノッチ1
9を付与し、最後に巾方向両側の各カットマークm,m
間を結ぶ線でカットしてなる。
【0024】この海苔入り袋状の三角おにぎり用包装シ
ートS4により三角おにぎりを包装する折込み工程は、
図5(a)に示す方法と同様に行われる。海苔入り袋状の
三角おにぎり用包装シートS4をチャンネル形に折って
三角おにぎりM1の三角形の両面と底面を包みさらにフ
ィルムの張出部を三角おにぎりの傾斜面に沿って折り込
み、その後、フィルムの四隅を三角おにぎりM1の三角
形面(上面)に重ねてポイントシールa,bを施し、次い
で、図11(c)に示すように、紙製ラベル16を左右の
フィルム隅角部の重なりに被さるように貼って封緘する
と包装形態が完了する。
【0025】この包装形態の開封は、図8に示す開封手
順と同一である。相異する点は、最後に海苔Pが三角お
にぎりM1を直接接触して包む状態になることである。
一応説明する。図12(a),(b),(c)は、包装完了後の包
装形態から開封するところを示すもので、第一手順とし
て、ノッチ17の付与により形成したラベル斜め引き裂
き開始用摘み部を摘んで180度折り返し捲りを行ってカ
ットテープT3の引っ張り強度に頼ってミシン目18よ
り外側に重なっている右のフィルム隅角部の側縁を引き
裂いていき紙製ラベル16をカットテープT1,T2を越
えるところまで最長でノッチ19が設けられているとこ
ろまで斜めに切り開いて被さり状態の解消する(図
(a))。第二手順として、ノッチ15,15間の引き裂き
開始用摘み部を摘んで180度折り返し捲りを行って引き
裂いていくとカットテープT1,T2の張り込み形状に沿
って引き裂いていくことができる。すなわち、ラベルを
貼っていない側のフィルムF1を広い幅で引き裂いてい
くことができて三角おにぎりM1の底辺面に至り(図
(b))、紙製ラベル16の中程の手前までは同じ広い幅で
紙製ラベル16及びフィルムF1を引き裂くことができ
て、引き裂きが紙製ラベル16の中程に至ると、三角形
の隅角部同士の側縁に沿ってカットテープT1,T2が間
隔を狭めていき、三角形の隅角部同士の側縁の交差ポイ
ントcでは近接して平行することになり、このため、紙
製ラベル16が三角形の隅角部同士を押さえていても引
き裂きがストップすることがなく、紙製ラベル16が被
さっていないで小さく重なっている左右のフィルム隅角
部を外側へ開いて引き裂きを最後まで続行できる(図
(b))。こうして、大きく切り開いた後に残る左右に二分
した包装は、三角おにぎりM1の底辺面の両側に掛かる
部分が小さいので、三角おにぎりの底辺面より包装を離
間して取り除くようにしたときに包装が三角おにぎりの
角に引っかからずに円滑に抜けていくから、包装が三角
おにぎりに引っ掛かることがないから、軟らかく成形す
る三角おにぎりであっても割れないように包装を除去で
きる。左右に二分した包装を取り除くと、海苔Pが三角
おにぎりM1を直接接触して包む状態になる。この包装
形態の開封は、第一の開封手順が追加されるが、コーナ
ーカットがない三角おにぎり用包装シートを使用でき、
包装シートの製造コストを低減でき、又、包装が一層完
全になるというメリットがある。
【0026】なお、上記した海苔入り袋状の三角おにぎ
り用包装シートS3,S4の製造方法を実施する装置で、
海苔Pを収容しないでかつフィルム長さ方向のシールを
施さないで製造する空袋は個人使用の三角おにぎり用包
装シートとなる。この三角おにぎり用包装シートを購入
した個人が二枚の内装フィルムF2,F3を開いて海苔P
を収容して内装フィルムF2,F3を閉じ、自分で手作り
する三角おにぎりを包装するのに供する。
【0027】図13(a)〜(e) はサンドイッチ用包装シ
ートS5によりサンドイッチM2を包装するところを示
す。このサンドイッチ用包装シートS5は、図1(a)に示
すフィルムへカットテープを非直線的に張り込む装置に
より、図1(b)に示すように、フィルムF1にカットテー
プT1,T2を非直線状に蛇行状に張り込みそれを巻いて
なる原反ロールR4を使用することができる。原反ロー
ルR4からフィルムを繰り出して巾方向両側の各カット
マークm,m間に対応してノッチ15,15を付与してカ
ットテープT1,T2の一端部を引き裂き開始用摘み部と
してから巾方向両側の各カットマークm,m間を結ぶ線
でカットして、さらに、200枚位を束ねて四隅をカット
してなる。包装する工程を図13(a)〜(e)を参照して説
明すると、サンドイッチ用包装シートS5の略中央にサ
ンドイッチM2を載置し(図(a))、次いで両側のフィルム
周辺部を直角に折ってサンドイッチM2の両側の三角形
の面に密着し(図(b))、次いで、両側のフィルム余剰部
をサンドイッチM2の二つの傾斜面を被覆するように折
り重ねる(図(c))とともに、サンドイッチM2の両側の三
角形の頂点同士を結ぶ三つの稜線よりそれぞれ外方へ延
びる三つのフィン21a,21b,21cをそれぞれ形成し
(図(d))、サンドイッチM2の二つの傾斜面を被覆する二
枚のフィルム部分のうち、外側に重なるフィルムの端縁
を内側に重なるフィルムに対してヒートシール22a,2
2bを施す(図(d))とともに、各フィンの稜線の近傍にヒ
ートシール23a,23b,23cを施し、最後にフィン2
1a,21cを折り曲げてサンドイッチM2の傾斜面に溶着
してなる(図(e))。
【0028】図14は、サンドイッチの包装形態を示す
とともに包装形態から包装を解く状態を示す。フィン2
1bにノッチ15,15があって引き裂き開始用摘み部と
なっているので、これを摘んで180度折り返し捲りを行
って引き裂いていくと、カットテープT1,T2の張り込
み形状に従って引き裂いていくことができて、サンドイ
ッチM2を取り出しやすいように大きく露出させるイー
ジーオープンがなし得る。
【0029】図15は、横ピロー包装機で包装されたピ
ロー包装品を示す。このピロー包装に使用する包装フィ
ルムS5は、図1(a)に示すフィルムへカットテープを非
直線的に張り込む装置により、図1(b)に示すように、
フィルムF1にカットテープT1,T2を非直線状に蛇行状
に張り込みそれを巻いてなる原反ロールを使用してい
る。カットマークmに対応してカットテープT1,T2の
端の所を内側へ迂回するエンドシール24を二条に施
し、かつ、カットテープT1,T2の端の両側にノッチ1
5,15を付与し引き裂き開始用摘み部を形成してから
二条のエンドシール24,24間をカットしてなる。図
16は、上記のピロー包装品の包装を解く状態を示す。
引き裂き開始用摘み部を摘んで180度折り返し捲りを行
って引き裂いていくと、カットテープT1,T2の張り込
み形状に従って引き裂いていくことができて、被包装品
M3を取り出しやすいように大きく露出させるイージー
オープンがなし得る。
【0030】
【発明の効果】本願発明の製造方法は、連続する包装用
のフィルムに該フィルムを一定の輪郭形状で引き裂くた
めの二本の連続するカットテープを非平行に張り込み接
着して、カットテープにより特定形状に引き裂ける包装
フィルムの製造方法であって、二本のカットテープを、
フィルムに印刷されたカットマークに対応する位置では
間隔が近接するように貼り込み、カットマークから離れ
る箇所では間隔が離間するように貼り込むものであり、
フィルムと二本のカットテープを一対のヒートシールロ
ールに挟圧して相互溶着させる、その上流側で二つの各
カットテープガイド用遊動ロールに二本のカットテープ
を巻き掛けて各カットテープガイド用遊動ロールを軸方
向に往復動することにより、二本の連続するカットテー
プを非平行に張り込むものあるので、確実にカットテー
プを規則的な非平行にしかも極めて高速で張り込むこと
が可能である。カットテープを張り込む形状は円筒カム
を交換することによりいくらでも変更できる。そして、
本願発明の製造方法により製造される,カットテープに
より特定形状に引き裂ける包装フィルムよりなる原反フ
ィルムロールや包装シートは、おにぎり用包装シートや
海苔入り袋状の三角おにぎり包装シートや海苔を収容で
きる袋状の三角おにぎり用包装シートやサンドイッチ用
包装シートとなり、或いはピロー包装用フィルムとなり
得るものであり、しかも、二本のカットテープの張り込
み形状に沿って大きく引き裂いていくことができ被包装
物を大変取り出しやすいイージーオープンが実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本願発明の、カットテープにより特定
形状に引き裂ける包装フィルムの製造方法を実施するた
めの装置の概略全体正面図、(b),(c)は、カットテープ
により特定形状に引き裂ける包装フィルムの形状図。
【図2】図1(a)に示す装置の要部である第一の蛇行張
り込み装置の平面図。
【図3】図1(a)に示す装置の要部である第二の蛇行張
り込み装置の平面図。
【図4】海苔を直に巻くか又は海苔を巻かない三角おに
ぎりを包装するための,本願発明の製造方法で製造され
た,カットテープにより特定形状に引き裂ける包装フィ
ルムを使用してなる,三角おにぎり用包装シートの第一
の実施の形態の正面図。
【図5】包装工程及び包装形態を説明するための工程
図。
【図6】包装形態から包装を解く手順を説明するための
工程図。
【図7】(a)は海苔を直に巻くか又は海苔を巻かない三
角おにぎりを包装するための,本願発明の製造方法で製
造された,カットテープにより特定形状に引き裂ける包
装フィルムを使用してなる,三角おにぎり用包装シート
の第二の実施の形態の正面図、(b)は包装形態の裏面
図。
【図8】包装形態から包装を解く手順を説明するための
工程図。
【図9】(a)は包装した状態では海苔が三角おにぎりに
密着せず包装をイージーオープンすると海苔が三角おに
ぎりに密着することができる,本願発明の製造方法で製
造された,カットテープにより特定形状に引き裂ける包
装フィルムを使用してなる,海苔入り袋状の三角おにぎ
り用包装シートの第一の実施の形態の正面図、(b)は(a)
におけるIVb−IVb断面図、(c)は包装形態の裏面図。
【図10】包装形態から包装を解く手順を説明するため
の工程図。
【図11】(a)は包装した状態では海苔が三角おにぎり
に密着せず包装をイージーオープンすると海苔が三角お
にぎりに密着することができる,本願発明の製造方法で
製造された,カットテープにより特定形状に引き裂ける
包装フィルムを使用してなる,海苔入り袋状の三角おに
ぎり用包装シートの第二の実施の形態の正面図、(b)は
(a)におけるVIb−VIb断面図、(c)は包装形態の裏面図。
【図12】包装形態から包装を解く手順を説明するため
の工程図。
【図13】本願発明の製造方法で製造された、カットテ
ープにより特定形状に引き裂ける包装フィルムからなる
サンドイッチ用包装シートによりサンドイッチを包装す
る手順を説明するための工程図。
【図14】(a)はサンドイッチの包装形態を示す斜視
図、(b)は包装を解く状態を示す斜視図。
【図15】(a)はピロー包装品の包装形態を示す斜視
図、(b)は包装を解く状態を示す斜視図。
【符号の説明】
R1・・・第一の原反ロール、1・・・原反ホルダー
軸、F1・・・フィルム、2・・・第一遊動ロール、3
・・・サーボモータ、4・・・繰り出しロール、5・・
・転圧ロール、6・・・昇降ロール、7・・・第二の遊
動ロール、8・・・第三の遊動ロール、10・・・グラ
ビア印刷機、10m1・・・第四の遊動ロール、10a・
・・サーボモータ、10b・・・印刷ロール、10c・・
・圧胴、10d〜10g・・・第五〜第八の遊動ロール、
10h・・・駆動ロール、10i・・・転圧ロール、10
j・・・第九の遊動ロール、11・・・カットテープ張
り込みパート、10k・・・乾燥装置、T1,T2,T3・・
・カットテープ、m・・・カットマーク、11A1・・
・第十の遊動ロール、11b1・・・第一の受けロール、
11d1・・・第十一の遊動ロール、11A2・・・第十
二の遊動ロール、11b2・・・第二の受けロール、11
d2・・・第十三の遊動ロール、13・・・ワインダーパ
ート、11j1・・・第二の原反ホルダー軸、R2・・・
第二の原反ロール、A1・・・第一のアキュムレータ、
A2・・・第二のアキュムレータ、11f1・・・第一の
カットテープガイド用遊動ロール、12a・・・第一の
蛇行張り込み装置、11g1・・・第二のカットテープガ
イド用遊動ロール、11c1・・・第一のヒートシールロ
ール、11j2・・・第三の原反ホルダー軸、R3・・・
第三の原反ロール、A3・・・第三のアキュムレータ、
11f2・・・第三のカットテープガイド用遊動ロール、
12b・・・第二の蛇行張り込み装置、11g2・・・第
四のカットテープガイド用遊動ロール、11c2・・・第
二のヒートシールロール、13f・・・巻き取り軸、1
3g・・・コア、13a・・・サーボモータ、13b・・
・引き込みロール、13c・・・転圧ロール、A4・・・
第四のアキュムレータ、13d・・・第十四の遊動ロー
ル、13e・・・サーボモータ、13f・・・巻き取り
軸、13g・・・コア、13h・・・昇降ロール、14a,
14b・・・装置フレーム、121・・・駆動軸、122・・
・ガイド桿、123・・・可動テーブル、124・・・軸用止
め、123a,123b・・・可動テーブルの二股状端部、125・
・・軸、121a・・・軸端部、136・・・キー、126・・・
タイミングプーリー126を、127・・・ブラケット、126a
・・・軸部、121b・・・軸端部、128a・・・カム溝、12
8・・・円筒カム、129・・・ブラケット、130・・・ア
ーム、131・・・カムフォロア、132・・・サーボモー
タ、133・・・タイミングプーリー、134・・・ブラケッ
ト、135・・・カットテープ走行通路拘束ガイド、12
b・・・第二の蛇行張り込み装置、S1・・・三角おに
ぎり用包装シート、15・・・ノッチ、M1・・・三角
おにぎり、16・・・紙製ラベル、S2・・・三角おに
ぎり用包装シート、17・・・ノッチ、18・・・ミシ
ン目、19・・・カットテープ分断用ノッチ、S3・・
・海苔入り袋状の三角おにぎり用包装シート、P・・・
海苔、20・・・ヒートシール、F2,F3・・・内装フ
ィルム、S4・・・海苔入り袋状の三角おにぎり用包装
シート、S5・・・サンドイッチ用包装シート、21a,
21b,21c・・・フィン、22a,22b・・・ヒートシ
ール、23a,23b,23c・・・ヒートシール、

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続するフィルムと包装後にフィルムを引
    き裂くための二本の連続するカットテープを密着させて
    ヒートシールロールにより溶着する直前で各カットテー
    プを前後配置のカットテープガイド用遊動ロールに巻き
    掛けて、カットテープを周期的に蛇行させて張り込むた
    めの単位蛇行曲線に対応するエンドレスなカム溝を有す
    る円筒カムを回転させて各カットテープガイド用遊動ロ
    ールを軸方向に往復動することにより、二本の連続する
    カットテープを、連続するフィルムに印刷されたカット
    マークに対応する位置では近接するように貼り込み、前
    後のカットマーク間では離間するように貼り込むことを
    特徴とするカットテープにより特定の面形状に引き裂け
    る包装フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 一定長さで切断すると、シートフィルム
    に二本のカットテープを非直線状に張り込み接着してな
    る三角おにぎり用包装シートとなり、又は、外装フィル
    ムに二本のカットテープを非直線状に張り込み接着し該
    外装フィルムに海苔を重ねさらに二枚の内装フィルムを
    重ねて周縁部を接着してなる海苔入り袋状の三角おにぎ
    り包装シートとなり、又は、外装フィルムに二本のカッ
    トテープを非直線状に張り込み接着し該外装フィルムに
    二枚の内装フィルムを重ねて周縁部を接着し二枚の内装
    フィルムを開いて海苔を収容できる袋状の三角おにぎり
    用包装シートとなる,前記シートフィルム又は前記外装
    フィルムを構成するための,カットテープにより特定の
    面形状に引き裂ける包装フィルムの製造方法であって、 前記シートフィルム又は前記外装フィルムを構成するた
    めの原反ロールから繰り出される連続するフィルムと二
    つの原反ロールから繰り出される二本の連続するカット
    テープを密着させて一対のヒートシールロールに挟圧し
    て相互溶着させ、この溶着に先行させて、その上流側に
    設ける二つの各カットテープガイド用遊動ロールに二本
    の連続するカットテープを巻き掛けて各カットテープガ
    イド用遊動ロールを軸方向に往復動することにより、二
    本の連続するカットテープを、前記連続するフィルムに
    印刷されたカットマークに対応する位置では間隔が近接
    するように貼り込み、カットマークから離れる箇所では
    間隔が離間するように貼り込むことを特徴とする, カッ
    トテープにより特定の面形状に引き裂ける包装フィルム
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 [請求項1]又は[請求項2]に記載の
    製造方法により製造される,カットテープにより特定の
    面形状に引き裂ける包装フィルムを、カットマークに対
    応する位置より切断しかつ必要なノッチを付与してカッ
    トテープの端を引き裂き開始端としてなることを特徴と
    する、三角おにぎり用、丸形おにぎり用、サンドイッチ
    用の包装シート。
  4. 【請求項4】 [請求項1]又は[請求項2]に記載の
    製造方法により製造される,カットテープにより特定の
    面形状に引き裂ける包装フィルムを巻き取ってなること
    を特徴とする、三角おにぎり用、丸形おにぎり用、サン
    ドイッチ用若しくはピロー包装用の原反フィルムロー
    ル。
  5. 【請求項5】 [請求項4]に記載の原反フィルムロー
    ルから繰り出すフィルムを外装フィルムとし、該外装フ
    ィルムにカットテープの端を引き裂き開始端を形成する
    ためのノッチを付与してから、二枚の連続する内装フィ
    ルムと重ね合わせるとともに、外装フィルムと二枚の連
    続する内装フィルムとの間に海苔を挟入して前後のカッ
    トマーク間に位置させ、外装フィルムと内装フィルムの
    周縁部を接着してカットマークに対応する位置より切断
    しかつ必要なノッチを付与してカットテープの端を引き
    裂き開始端としてなることを特徴とする、海苔入り袋状
    の三角おにぎり用の包装シート。
  6. 【請求項6】 [請求項4]に記載の原反フィルムロー
    ルから繰り出すフィルムを外装フィルムとし、該外装フ
    ィルムにカットテープの端を引き裂き開始端を形成する
    ためのノッチを付与してから、二枚の連続する内装フィ
    ルムと重ね合わせるとともに、外装フィルムの両側縁と
    各内装フィルムの側縁を接着してからカットマークに対
    応する位置より切断してなることを特徴とする、海苔を
    収容するための袋状の三角おにぎり用包装シート。
  7. 【請求項7】 [請求項4]に記載の原反フィルムロー
    ルから繰り出すフィルムを製袋器に掛けてトンネル状に
    曲成して端縁同士を重ねてヒートシールするとともに、
    製袋器の内側に被包装物を給送して該被包装物をトンネ
    ル状のフィルムの内側に収容して前後のカットマーク間
    に位置させ、被包装物間で二条にエンドシールしてかつ
    該二条にエンドシール間を切断し、かつ、カットテープ
    の端を引き裂き開始端を形成するためのノッチを付与し
    てなることを特徴とする、ピロー包装体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7820231B2 (en) 2002-08-01 2010-10-26 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Manufacturing apparatus
JP4637260B1 (ja) * 2009-12-25 2011-02-23 朋和産業株式会社 切断補助線形成方法、包装材及び切断補助線形成用の受け材
KR20180068829A (ko) 2016-12-14 2018-06-22 일야상사 주식회사 식품 포장재
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JP7509410B2 (ja) 2020-07-20 2024-07-02 不二精機株式会社 三分割可能な包装袋で包皮した包装おにぎり形態

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