JPH08122719A - 半導体光位相変調器 - Google Patents

半導体光位相変調器

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JPH08122719A
JPH08122719A JP6253801A JP25380194A JPH08122719A JP H08122719 A JPH08122719 A JP H08122719A JP 6253801 A JP6253801 A JP 6253801A JP 25380194 A JP25380194 A JP 25380194A JP H08122719 A JPH08122719 A JP H08122719A
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JP
Japan
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layer
substrate
plane
clad layer
phase modulator
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JP6253801A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Murai
仁 村井
Mitsushi Yamada
光志 山田
Hiroshi Ogawa
洋 小川
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速動作が可能であり、かつ歩留りを向上さ
せることができる半導体光位相変調器を提供すること。 【構成】 p−InP半導体基板10上に、基板側から
順に、p−InAlAsクラッド層20、多重量子井戸
層30、アンドープト−InAlAsクラッド層40、
n−InAlAsクラッド層50、n−InGaAsキ
ャップ層60が形成されている。また、基板10の面方
位は、(001)面であるため、基板10上に形成され
る各層の面方位も(001)面である。また、アンドー
プト−InAlAsクラッド層40、n−InAlAs
クラッド層50、n−InGaAsキャップ層60は、
ケミカルエッチングによって、軸の方向、つまり光が伝
搬する方向が〈110〉方向となるようにストライプ状
に形成されている。この方向にストライプ領域を形成し
た場合、逆台形状、つまり逆メサ構造になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光通信システム等に
用いられる半導体光位相変調器に関する。
【0002】
【従来の技術】高速、大容量、長距離光伝送システムに
おいては、高速動作が可能で、かつ駆動電圧が低い外部
光変調器が有用である。この種の外部光変調器の一つと
して、光位相変調器が知られ、例えば、文献1:「特開
平3−53225」に開示されている。
【0003】以下、この文献に開示されている光位相変
調器について簡単に説明する。
【0004】面方位が(001)面であるn−InP半
導体基板上に、基板側から順に、n−InAlAsクラ
ッド層、多重量子井戸層、アンドープト(undope
d)−InAlAsクラッド層、p−InAlAsクラ
ッド層、p−InGaAsキャップ層が形成されてい
る。多重量子井戸層は、InGaAsからなる量子井戸
層と、InAlAsからなる障壁層とを交互に積層した
アンド−プトInGaAs/InAlAs多重量子井戸
構造の半導体層により構成されている。つまり、アンド
−プトInGaAs/InAlAs多重量子井戸層とア
ンドープト−InAlAsクラッド層とをn−InAl
Asクラッド層とp−InAlAsクラッド層とにより
挟んだp−i−n構造で構成されている。また、アンド
ープト−InAlAsクラッド層、p−InAlAsク
ラッド層、p−InGaAsキャップ層は、メサ状に形
成されている。
【0005】さらに、基板の下面にはn型電極、キャッ
プ層の上面にはp型電極が形成されている。
【0006】そして、この素子に電界を印加したとき、
アンドープト−InAlAsクラッド層において支配的
に生じる電気光学効果による屈折率変化と、多重量子井
戸層において支配的に生じる電界吸収効果による屈折率
変化との極性を同じにし、位相変調の効率を上げ、光の
位相が変調されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】面方位が(001)面
であるn型基板を用いる場合、アンドープト−InAl
Asクラッド層における電気光学効果による屈折率変化
と、多重量子井戸層(以下、MQW層と称する場合があ
る。)における電界吸収効果による屈折率変化との極性
を同じにするためには、光が伝搬する方向を〈−11
0〉方向または〈1−10〉方向にとるのが好ましい。
この場合、通常行われるケミカルエッチングによって光
が導波するストライプ領域を形成すると、台形状、つま
り順メサ構造になる。
【0008】一般に、1.55μm帯の光が横シングル
モードで導波するためには、多重量子井戸層の厚みを考
慮すると、ストライプの幅は少なくとも2μm以下にし
なければならない。従って、ケミカルエッチングによっ
て光が導波するストライプ領域を作製するためのマスク
の幅は、経験的に1μm程度に制御する必要がある。し
かし、マスクの幅を1μm程度に制御することは困難で
ある。このため、この半導体光位相変調器の作製の歩留
りを向上させることが難しい。
【0009】また、マスクの幅を1μm程度に制御する
と、ケミカルエッチング後のキャップ層の面積が小さく
なる。そのため、電極とのコンタクト面積が小さくなり
オーミック抵抗が高くなる。
【0010】さらに、従来の半導体光位相変調器では、
n型基板を用いるため、上側電極はp型となる。通常得
られるコンタクト抵抗は、p型では1×10-4Ωcm-2
である。これを長さ200μm、ストライプ幅3μmの
場合について当て嵌め、オーミック抵抗を計算すると約
17Ωとなる。
【0011】図2には、この光位相変調器の等価回路図
を示している。この等価回路において、上側電極と下側
電極を含めたその間に、上側電極側から配線のインダク
タンスL1,インダクタンスL2および抵抗50Ωの直
列回路があり、L1とL2との接続中点と下側電極との
間にキャパシタンスCp と抵抗Rs およびi層のキャパ
シタンスCj の直列回路との並列回路がある。
【0012】また、図3は、i層にかかる電圧の周波数
特性を示す図であり、この図では、オーミック抵抗を変
化させた場合の周波数特性を示してある。そこで、同図
において、縦軸には、ある変調周波数fでのi層にかか
る電圧を変調周波数f=0Hzでのi層にかかる電圧で
割った値を電圧比(dB単位で示す。)としてとり、横
軸には変調周波数f(GHzの単位で示す。)をとって
示している。ただし、配線のインダクタンスL1、L2
はそれぞれ0.25nH、電極間のキャパシタンスCp
は0.04pF、p−i−n構造のi層のキャパシタン
スCj は0.4pFとし、オーミック抵抗Rs は、0、
5、10、15、20Ωとした。なお、図2中、曲線a
はオーミック抵抗が0Ω、曲線bはオーミック抵抗が5
Ω、曲線cはオーミック抵抗が10Ω,曲線dはオーミ
ック抵抗が15Ω,曲線eはオーミック抵抗が20Ωの
場合をそれぞれ示す。
【0013】この図3からも理解出来るように、f=0
(GHz)のときの電圧比(以下、電圧降下と表す場合
もある。)は、いずれの場合も0(dB)であり、fが
増大するに従って、電圧比はなだらかに減少していき、
負の大きな値となる。オーミック抵抗Rs が大きいほ
ど、同じfの値における減少の度合も大である。
【0014】半導体光位相変調器を高速作動させるため
には、変調周波数fの帯域を広くとる必要がある。今、
仮に、例えば、−3dBの電圧降下をもって変調周波数
帯域の目安とする場合を考える。n型基板を用いるとす
ると、オーミック抵抗が数十Ωとなる。その結果、図3
から理解できるように、約−3dBの電圧降下では変調
周波数帯域を約20GHz以上にすることは困難であっ
た。従って、半導体光位相変調器の高速特性を向上させ
ることは困難であった。
【0015】従って、高速動作が可能であり、また、歩
留りを向上させることができる半導体光位相変調器の出
現が望まれていた。
【0016】
【課題を解決するための手段】図3から理解できるよう
に、オーミック抵抗Rs が、0、5、10、15、20
Ωと増加するに従い、例えば、約−3dBの電圧比で半
導体光位相変調器を作動させる場合の変調周波数帯域は
約27(GHz)、約24(GHz)、約21,5(G
Hz)、約19(GHz)、約16.5(GHz)とい
うように急速に小さくなる。これより、オーミック抵抗
が小さいほど、応答の高速特性が向上するということが
示唆される。
【0017】一方、素子に電界を印加したとき、アンド
ープト−クラッド層とアンドープト−多重量子井戸層の
屈折率が変化することが知られている。
【0018】このような検討の結果から、発明者等はオ
ーミック抵抗を小さくし、かつアンドープト−クラッド
層とアンドープト−多重量子井戸層に電界を印加したと
き生じる2つの屈折率変化、すなわち、アンドープト−
InAlAsクラッド層において支配的に生じる電気光
学効果による屈折率変化と、多重量子井戸層において支
配的に生じる電界吸収効果による屈折率変化との極性を
同じにし、位相変調の効率を上げれば、上述した従来の
問題点の解決が図れるという結論に達した。
【0019】従って、この発明の半導体光位相変調器に
よれば、基板と、基板の上側に第1クラッド層と、第1
クラッド層の上側に光導波路層と、光導波路層の上側に
第2クラッド層と、第2クラッド層の上側に第3クラッ
ド層と、上側および下側電極とを具え、上側および下側
電極に印加する電界によって、光導波路層および第2ク
ラッド層の屈折率を変化させて入射光の位相を変化させ
る半導体光位相変調器において、基板を閃亜鉛鉱型のP
型半導体基板とし、第1クラッド層をP型クラッド層と
し、光導波路層をアンドープト(undoped)−多
重量子井戸層とし、第2クラッド層をアンドープト(u
ndoped)−クラッド層とし、第3クラッド層をN
型クラッド層とし、光導波路層における屈折率変化分の
極性と第2クラッド層における屈折率変化分の極性とが
同一になるような方位に光が伝搬するように光導波路層
および第2クラッド層を形成したことを特徴としてい
る。
【0020】この発明の好適実施例では、基板の上面の
面方位が(100)面、(010)面および(001)
面のうちのいずれか1つの面とし、光導波路層および第
2クラッド層中を伝搬する光の方向を、基板の面方位が
(100)面の場合は〈011〉方向または〈0−1−
1〉方向、基板の面方位が(010)面の場合は〈10
1〉方向または〈−10−1〉方向、基板の面方位が
(001)面の場合は〈110〉方向または〈−1−1
0〉方向とするのが良い。
【0021】なお、例えば、〈0−11〉方向の「−
1」は1のバーを便宜的に表している。
【0022】
【作用】この発明では、電界吸収効果によって付随的に
生じる屈折率変化の極性と、電気光学効果による屈折率
変化の極性とを同じにし、総屈折率変化量を増大し、位
相変調の効率を上げ、光の位相が変調されている。
【0023】先ず、電界吸収効果(EA効果)について
簡単に説明する。EA効果は、あるバンドギャップエネ
ルギーEg0を持つ半導体を、Eg0よりも小さいフォトン
エネルギーEinの光が通過する場合において、半導体に
電界をかけたときにフォトンエネルギーEinにおける吸
収係数が大きくなるとともに、屈折率も変化する現象で
ある。
【0024】一般に、EA効果を用いて光に位相変調を
かける場合、被変調光が、EA効果によって受ける屈折
率変化の符号は、プラスである。なお、EA効果によっ
て生じる屈折率変化の大きさは、導波方向や印加電界の
向きによらない。
【0025】次に、電気光学効果(EO効果)について
簡単に説明する。EO効果は、結晶に電界を印加したと
きに屈折率が変化する現象であり、この変化は印加電圧
が大きいほど大きくなる。
【0026】図4に屈折率変化量Δnの方向依存性を、
縦軸に屈折率変化量Δnをとり、横軸に入射光がTE偏
波である場合の偏波方向と光導波路の方向とをとって示
している。なお、図4には、r41=1.4×10-10
m/V、n0 =3.2とし、電界Ex を〈00−1〉方
向に印加した場合における、いくつかの電界Ex につい
ての結果を示している。図4中、曲線fは電界が0V/
cm、曲線gは電界が0.1×105 V/cm、曲線h
は電界が0.5×105 V/cm、曲線iは電界が1.
0×105 V/cm、曲線jは電界が1.5×105
/cmの場合である。
【0027】図4からも理解できるように、電界が変化
しても屈折率変化量ΔnがΔn=0となる偏波方向は同
じであるが、電界が大きくなるにしたがって、同一の偏
波方向におけるΔnの値は大きくなってくる。
【0028】すなわち、図4から理解できるように、導
波光がEO効果によって受ける屈折率変化量Δnは、印
加電界の大きさと向き、および偏波方向、つまり導波路
の方向によって決まる。この変化量Δnがプラスの最大
となる導波路の方向は、〈110〉方向とまたは〈−1
−10〉方向である。
【0029】従って、この発明では、p型基板を用いて
いるので、オーミック抵抗が実質的に0Ωとなる。した
がって、例えば、約−3dBの電圧比で半導体光位相変
調器を作動させる場合、変調周波数帯域は約28GHz
である。さらに、この発明によれば、p型基板の面方位
を、例えば(001)面とした場合には、導波路の方向
は〈110〉方向または〈−1−10〉方向にしてある
ので、EA効果によって付随的に生じる屈折率変化のプ
ラスとEO効果による屈折率変化との極性を同じにする
ことによって、総屈折率変化量を大きくすることが可能
となり、位相変調の効率を上げることができる。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例を
説明する。これらの図面において、各構成成分は、この
発明が理解出来る程度に各構成成分の形状、大きさ、お
よび配置関係を概略的に示してあるにすぎない。
【0031】図1は、この発明の実施例である半導体光
位相変調器を構成する素子の要部を取り出して示す概略
的斜視図である。p−InP半導体基板10上に、基板
側から順に、p−InAlAsクラッド層20、多重量
子井戸層30、アンドープト−InAlAsクラッド層
40、n−InAlAsクラッド層50、n−InGa
Asキャップ層60が形成されている。多重量子井戸層
は、例えば、厚さ70〜90ÅのInGaAsからなる
量子井戸層と、例えば、InAlAsからなる障壁層と
を交互に積層したアンド−プトInGaAs/InAl
As多重量子井戸構造の半導体層により構成されてい
る。そして、各層は有機金属気相成長法(MOCVD
法)により形成される。さらに、基板の下面にはp型の
下側電極70、キャップ層の上面にはn型の上側電極8
0が形成されている。
【0032】また、基板10の面方位は、例えば、(0
01)面であるため、基板10上に形成される各層の面
方位も(001)面である。電界は逆バイアス電圧を印
加することによって生じる。従って、電界は〈00−
1〉方向にかかる。
【0033】また、アンドープト−InAlAsクラッ
ド層40、n−InAlAsクラッド層50、n−In
GaAsキャップ層60は、ケミカルエッチングによっ
て、ストライプ状に形成されている。このストライプ領
域の軸の方向、つまり光が伝搬する方向は、例えば、
〈110〉方向である。そして、この方向にストライプ
領域を形成した場合、逆台形状、つまり逆メサ構造にな
る。このため、ケミカルエッチングによって光が導波す
るストライプ領域を形成するためのマスクの幅を制御す
ることが容易になる。従って、この半導体光位相変調器
の作製の歩留りを向上させることが可能になる。
【0034】この実施例では、p型基板10を用いてい
るため、素子最上部のキャップ層(オーミックコンタク
ト層と称する場合もある。)60がn型になっている。
通常、InGaAsキャップ層がp型である場合には電
極としてAuZnを用い、n型である場合には電極とし
てAuGeNiを用いることが多い。この2つの電極の
コンタクト抵抗を比較すると、n型の場合の方が、p型
の場合に比べて2桁程度小さいことが知られ(例えば、
文献2:「physics&Chemistry se
miconductor interfaces, T
able8」)、通常得られるコンタクト抵抗は、n型
では、1×10-6Ωcm-2である。これを、長さ200
μm、ストライプ幅3μmの場合について当てはめオー
ミック抵抗を計算すると、約0.17Ωとなり、ほとん
ど0Ωと考えられる。
【0035】したがって、例えば、約−3dBの電圧比
で半導体光位相変調器を作動させる場合、図3に示すよ
うに上側電極80がp型の場合に比べて、変調周波数f
の帯域は約10GHz向上する。つまり、上側電極80
のオーミック抵抗値を極めて小さくできるため、20G
Hz以上の広帯域な変調特性が期待出来る。つまり、応
答の高速特性が向上する。
【0036】また、この実施例では、面方位が(00
1)面のp型基板10を用いているため、電界は〈00
−1〉方向にかかる。従って、p型基板10を用いてE
A効果にともなって生じるプラスの屈折率変化とEO効
果による屈折率変化との極性を同じにするには、光導波
路の形成方向はEO効果による屈折率変化がプラスとな
る〈110〉方向または〈−1−10〉方向にすればよ
い。この方向に光導波路を形成すれば、総屈折率変化量
を大きくすることが可能となり、位相変調の効率を上げ
ることができる。
【0037】また、閃亜鉛鉱型の結晶構造をもつ半導体
では、一次の電気光学係数r52、r63はr41と等しい。
したがって、面方位が(100)面である基板や、面方
位が(010)面である基板についても上述した面方位
が(001)面の場合と同様の効果を得ることが出来
る。表1に、基板の面方位がそれぞれ(100)面、
(010)面、(001)面の場合について、電界の印
加方向と光導波路の形成方向について示している。基板
の面方位が(100)面の場合には、電界の印加方向
は、〈−100〉方向であり、光導波路の形成方向は、
〈011〉方向または〈0−1−1〉方向である。ま
た、基板の面方位が(010)面の場合には、電界の印
加方向は、〈0−10〉方向であり、光導波路の形成方
向は、〈101〉方向または〈−10−1〉方向であ
る。また、基板の面方位が(001)面の場合には、電
界の印加方向は、〈00−1〉方向であり、光導波路の
形成方向は、〈110〉方向または〈−1−10〉方向
である。
【0038】
【表1】
【0039】この発明は、上述した実施例に限定される
ものではないことは明らかである。
【0040】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明の半導体光位相変調器によれば、上側電極はn型で
あるため、オーミック抵抗値を極めて小さく出来る。従
って、半導体光位相変調器の高速特性を向上させること
ができる。
【0041】また、素子に電界を印加したとき、アンド
ープト−InAlAsクラッド層において支配的に生じ
る電気光学効果による屈折率変化と、多重量子井戸層に
おいて支配的に生じる電界吸収効果による屈折率変化と
の極性は同じである。このため、位相変調の効率を上が
り、光の位相が変調される。
【0042】また、ケミカルエッチングによって形成さ
れるストライプ領域は、逆台形状、つまり逆メサ構造に
なる。このため、ケミカルエッチングによって光が導波
するストライプ領域を形成するためのマスクの幅を制御
することが容易になり、半導体光位相変調器の作製の歩
留りを向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に用いた半導体光位相変調器を構成する
素子の要部を取り出して示す概略的斜視図である。
【図2】図1の半導体光位相変調器の等価回路図であ
る。
【図3】図1の半導体光位相変調器を構成するi層にか
かる電圧の周波数特性である。
【図4】屈折率変化量の方向依存性を示す曲線図であ
る。
【符号の説明】
10:p−InP半導体基板 20:p−InAlAsクラッド層 30:多重量子井戸層 40:アンドープト−InAlAsクラッド層 50:n−InAlAsクラッド層 60:n−InGaAsキャップ層(オーミックコンタ
クト層) 70:下側電極 80:上側電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板の上側に第1クラッド層
    と、該第1クラッド層の上側に光導波路層と、該光導波
    路層の上側に第2クラッド層と、該第2クラッド層の上
    側に第3クラッド層と、上側および下側電極とを具え、
    該上側および下側電極に印加する電界によって、該光導
    波路層および該第2クラッド層の屈折率を変化させて入
    射光の位相を変化させる半導体光位相変調器において、 前記基板を閃亜鉛鉱型のP型半導体基板とし、 前記第1クラッド層をP型クラッド層とし、 前記光導波路層をアンドープト(undoped)−多
    重量子井戸層とし、 前記第2クラッド層をアンドープト(undoped)
    −クラッド層とし、 前記第3クラッド層をN型クラッド層とし、 前記光導波路層における屈折率変化分の極性と前記第2
    クラッド層における屈折率変化分の極性とが同一になる
    ような方位に光が伝搬するように前記光導波路層および
    前記第2クラッド層を形成したことを特徴とする半導体
    光位相変調器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体光位相変調器に
    おいて、 前記基板の上面の面方位が(100)面、(010)面
    および(001)面のうちのいずれか1つの面とし、 前記光導波路層および前記第2クラッド層中を伝搬する
    光の方向を、前記基板の面方位が(100)面の場合は
    〈011〉方向または〈0−1−1〉方向、前記基板の
    面方位が(010)面の場合は〈101〉方向または
    〈−10−1〉方向、前記基板の面方位が(001)面
    の場合は〈110〉方向または〈−1−10〉方向とす
    ることを特徴とする半導体光位相変調器。
JP6253801A 1994-10-19 1994-10-19 半導体光位相変調器 Withdrawn JPH08122719A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012168356A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体光変調素子及び半導体光集積素子
WO2016194369A1 (ja) * 2015-06-02 2016-12-08 日本電信電話株式会社 半導体光変調素子
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