JPH08122622A - ミラー保持機構 - Google Patents

ミラー保持機構

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JPH08122622A
JPH08122622A JP25351994A JP25351994A JPH08122622A JP H08122622 A JPH08122622 A JP H08122622A JP 25351994 A JP25351994 A JP 25351994A JP 25351994 A JP25351994 A JP 25351994A JP H08122622 A JPH08122622 A JP H08122622A
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JP
Japan
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mirror
holding
mirror holding
frame
opening
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP25351994A
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English (en)
Inventor
Shuichi Yamataka
修一 山▲高▼
Yasuyuki Miyata
保幸 宮田
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイクロイックミラー12において透過映像
および反射映像の像質劣化の原因となる面精度の低下を
最小限に抑えつつ、簡易かつコンパクトな構成でミラー
12の設置角度を調整できるミラー保持機構を提供す
る。 【構成】 ミラー12を3点保持するミラー保持部16
A、16B、16Cのうち、開口上縁部のミラー保持部
16Aに、ドライバ回転操作により駆動する偏心カム機
構26を設け、該ミラー保持部16Aにおけるミラー保
持点をミラー枠14に対して前後方向に移動調整可能と
する。これにより、ドライバ回転操作を行うだけの簡単
な操作で、ミラー12の上下方向の設置角度調整を行う
ことを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ダイクロイックミラ
ーを角度調整可能に保持するミラー保持機構に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ダイクロイックミラーは、種々の光学系
において、映像の色の分離あるいは合成を行う光学素子
として所定の設置角度で配置されて用いられるが、図8
に示すように、このミラーを結像光束中に配置する場合
には、該ミラーを透過する光束に非点収差が発生し、透
過映像の像質劣化の原因となるので、ミラーの板厚は極
力薄くすることが要求される。
【0003】一方、ダイクロイックミラーは、一般に、
ミラーと略同一形状の開口が形成されたミラー枠に保持
されて用いられるが、ミラーの板厚が薄くなると、ミラ
ー枠にミラーを取り付ける際に発生する歪みによってそ
の面精度が低下しやすくなり、反射映像の像質劣化の原
因となる。このため従来より、ミラー面精度の低下を最
小限に抑えるためのミラー保持構造として、ミラー枠の
開口縁部の3箇所にミラー保持部が設けられた3点保持
構造が採用されている。
【0004】ところで、ミラー保持機構においては、単
にミラー枠でミラーを保持するだけではなく、ミラーを
光学系に合わせて所定の設置角度で配置する機能も必要
となる。その際、ミラーに歪みを発生させないようにし
て設置角度を調整できるようにすることが肝要である。
【0005】そこで、従来、上記のような3点保持構造
を採用した上で、ミラーに歪みを発生させないように設
置角度を調整しようとするため、次のようなミラー保持
機構が用いられていた。
【0006】すなわち、図9に示すように、3点保持構
造を有する第1ミラー枠102を第2ミラー枠104に
左右1対の回動ピン106を介して水平軸線Xまわりに
回動可能に取り付けることにより、上下方向の設置角度
を調整可能にするとともに、上記第2ミラー枠104を
その取付孔108において図示しない光学系支持体に垂
直軸線Yまわりに回動可能に取り付けることにより、左
右方向の設置角度を調整可能としたミラー保持機構が用
いられていた。なお、このミラー保持機構において上下
方向設置角度を調整して保持するための機構については
図示を省略している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のミラー保持機構においては、ミラー枠が第1および
第2のミラー枠で2重に構成されているので、ミラー保
持機構の構成が複雑で重くかつコスト高になる、という
問題があった。また、ミラー枠が2重構造のため、ミラ
ー開口面積に対してミラー枠の占有面積がかなり大きく
なってしまい、光学系におけるダイクロイックミラー設
置可能位置に大きな制約が生じる、という問題があっ
た。
【0008】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、ダイクロイックミラーにおいて透過
映像および反射映像の像質劣化の原因となる面精度の低
下を最小限に抑えつつ、簡易かつコンパクトな構成でミ
ラーの設置角度を調整することができるミラー保持機構
を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明は、ダイクロイ
ックミラーにおいて設置角度調整必要量は一般に僅かな
角度であることに着目し、3点保持構造を構成している
ミラー保持部の1つに設置角度調整機能を持たせること
により、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0010】すなわち、請求項1に記載したように、ダ
イクロイックミラーを角度調整可能に保持するミラー保
持機構において、前記ミラーと略同一形状の開口が形成
されたミラー枠と、このミラー枠の開口上縁部の1箇所
および開口下縁部の2箇所に設けられて前記ミラーを3
点保持するミラー保持部とを備え、前記開口上縁部のミ
ラー保持部に、該ミラー保持部におけるミラー保持点を
前記ミラー枠に対して前後方向に移動調整可能な移動調
整機構が設けられている、ことを特徴とするものであ
る。
【0011】上記「開口上縁部」および「開口下縁部」
における上下方向の概念は便宜的なものであって、上記
開口において対向する1対の縁部の各々を単に分かりや
すく表現するためのものに過ぎず、ダイクロイックミラ
ーの光学系内における設置姿勢としての上下方向とは全
く無関係である。
【0012】
【発明の作用および効果】上記構成に示すように、本願
発明においては、ミラーを3点保持するミラー保持部の
うち、開口上縁部のミラー保持部に、該ミラー保持部に
おけるミラー保持点をミラー枠に対して前後方向に移動
調整可能な移動調整機構が設けられているので、この移
動調整を行うことにより、ミラーの上下方向の設置角度
調整を行うことができる。したがって、従来のように2
重のミラー枠を設ける必要がなくなり、またこれら両ミ
ラー枠間の回動調整機構も必要なくなるので、ミラー保
持機構を小型、軽量かつ低コストで構成することができ
る。
【0013】このように、本願発明によれば、ダイクロ
イックミラーにおいて透過映像および反射映像の像質劣
化の原因となる面精度の低下を最小限に抑えつつ、簡易
かつコンパクトな構成でミラーの設置角度を調整するこ
とができる。
【0014】上記「移動調整機構」は、ミラー保持点を
前記ミラー枠に対して前後方向に移動調整することがで
きるものであれば、特定の構成に限定されるものではな
いが、請求項2に記載したように、スクリュウ締付け操
作により駆動するカム機構からなる構成とすれば、極め
て簡易な構成で移動調整機構を実現することができる。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例について説明する。
【0016】図1は、本願発明に係るミラー保持機構の
一実施例を示す斜視図であり、図2は、図1のII-II 線
断面図である。
【0017】図1に示すように、このミラー保持機構1
0は、ダイクロイックミラー12を液晶プロジェクタ等
の光学系内において角度調整可能に保持する機構であっ
て、ミラー12と略同一形状の開口14aが形成された
ミラー枠14と、このミラー枠14の開口上縁部の中央
1箇所および開口下縁部の左右2箇所に設けられてミラ
ー12を3点保持するミラー保持部16A、16B、1
6Cとを備えている。
【0018】図2に示すように、上記ミラー枠14の開
口下縁部のミラー保持部16B、16Cは、ミラー枠1
4における開口14aの下縁部近傍に形成された突起部
14bと、スクリュウ18によりミラー枠14に取り付
けられた係止片20とで、ミラー12を両側から挟むこ
とにより、ミラー12の保持を行うようになっている。
上記係止片20には、該係止片20とミラー12との接
触を点接触とするための突起部20aが形成されてい
る。
【0019】上記ミラー枠14の開口上縁部のミラー保
持部16Aについても、上記ミラー保持部16B、16
Cと同様のミラー保持構造となっているが、ミラー保持
部16B、16Cにおいてミラー枠14に形成された突
起部14bの代わりに、ミラー枠14に取り付けられた
移動調整部材22に形成された突起部22aを備えてい
る点が異なっている。
【0020】図3、4および5は、ミラー保持部16A
を詳細に示す図であって、それぞれ図2のIII 部詳細
図、図1のIV方向矢視図、図1のV方向矢視図である。
【0021】上記移動調整部材22は、ミラー保持部1
6Aにおけるミラー保持点を、ミラー枠14に対して前
後方向(図示A方向)に移動調整できるようにするため
の部材であって、左右方向中央部に小判型の孔22bが
形成されており、この孔22bには偏心ドライバ24が
上方から挿入されるようになっている。この偏心ドライ
バ24は、図6に単品で示すように、先端軸24aと、
この先端軸24aの軸線に対して偏心した軸線を有する
円柱状の頭部軸24bとからなり、この頭部軸24bの
上面における先端軸24aの軸線延長上にグリップ24
cが形成されている。また、上記頭部軸24bの直径
は、小判型の孔22bの前後幅と略同一寸法に設定され
ている。このため、偏心ドライバ24をドライバで回す
と、その頭部軸24bと小判型の孔22bとが偏心カム
機構26として機能し、ミラー枠14に対して移動調整
部材22は前後方向に変位することとなる。したがっ
て、ドライバ回転操作により、ミラー保持点の前後方向
の移動調整を行うことができる。そして、この移動調整
を行うことにより、ミラー保持部16B、16Cにおけ
るミラー保持点を結ぶ直線(水平軸線X)まわりにミラ
ー12を回動させ、その上下方向の設置角度調整を行う
ことができる。
【0022】上記移動調整部材22は、その小判型の孔
22bの左右両側において1対のスクリュウ28により
ミラー枠14に固定されるようになっているが、これら
スクリュウ28を挿通させるために移動調整部材22に
形成される孔(図示せず)は、スクリュウ28の軸径よ
りもある程度大きい径の遊嵌孔(あるいは前後方向に延
びる長孔)となっており、これにより、ミラー枠14に
対する移動調整部材22の前後方向変位を許容するよう
になっている。
【0023】以上詳述したように、本実施例において
は、ミラー12を3点保持するミラー保持部16A、1
6B、16Cのうち、開口上縁部のミラー保持部16A
に、該ミラー保持部16Aにおけるミラー保持点をミラ
ー枠14に対して前後方向に移動調整可能な偏心カム機
構26が設けられているので、この偏心カム機構26を
ドライバ回転操作により駆動するだけの簡単な操作で、
ミラー12の上下方向の設置角度調整を行うことができ
る。したがって、従来のように2重のミラー枠を設ける
必要がなくなり、またこれら両ミラー枠間の回動調整機
構も必要なくなるので、ミラー保持機構を小型、軽量か
つ低コストで構成することができる。
【0024】このように、本実施例によれば、ダイクロ
イックミラー12において透過映像および反射映像の像
質劣化の原因となる面精度の低下を最小限に抑えつつ、
簡易かつコンパクトな構成でミラー12の設置角度を調
整することができる。
【0025】なお、上記設置角度調整に必要なミラー保
持点の移動調整量は、1〜1.5mm程度であるため、
上記偏心カム機構26でも十分に設置角度調整機構とし
ての機能を果たすことができる。
【0026】なお、上記実施例において、上記ミラー1
2の左右方向の設置角度調整については、次のようにし
て行うことができる。
【0027】すなわち、図1において、ミラー枠14の
ベース部14cの左右方向中央部に形成された孔14d
に回動軸ピンを挿入し、ベース部14cの右端部に形成
された小判型の孔14eを利用して上記偏心カム機構2
6と同様の前後方向移動調整機構を構成し、これにより
ミラー枠14を垂直軸線Yまわりに回動可能とし、さら
に左右1対の遊嵌孔14fにスクリュウを挿通させてミ
ラー枠14を所定角度位置で固定することにより、上記
ミラー12の左右方向の設置角度調整を行うことができ
る。
【0028】上記各ミラー保持部16A、16B、16
Cにおけるミラー保持点においては、移動調整部材22
の突起部22a、ミラー枠14の突起部14b、および
係止片20の突起部20aを各々微小面積でミラー12
と接触させることが、ミラー12の歪みを最小限に抑え
る上で好ましく、理想的には球面接触とするのが望まし
いが、ミラー12の表裏面の接触位置を一致させること
は困難であるため、本実施例においては、次善の策とし
て、図7にミラー保持部16Aの例を示すように、係止
片20の突起部20aは球面形状、移動調整部材22の
突起部22aおよびミラー枠14の突起部14bは円筒
形状とし、上下方向の設置角度調整を行った場合におけ
るミラー12の歪みを最小限に抑えるようになってい
る。
【0029】なお、このようにミラー枠14の突起部1
4bを円筒形状とした場合、ミラー保持部16B、16
Cのミラー保持点相互間に製造誤差による前後方向の段
差があると、ミラー12の歪みが発生する原因となる
が、本実施例においては、図7に示すように、移動調整
部材22の突起部22aおよびミラー枠14の突起部1
4bの左右両端部がテーパ状に形成されているので、上
記前後方向の段差に対してミラー12の歪みを最小限に
抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るミラー保持機構の一実施例を示
す斜視図
【図2】図1のII-II 線断面図
【図3】図2のIII 部詳細図
【図4】図1のIV方向矢視図
【図5】図1のV方向矢視図
【図6】上記実施例における偏心ドライバを単品で示す
斜視図
【図7】図3のVI方向矢視図
【図8】ダイクロイックミラーが配置される光学系の例
を示す図
【図9】従来例を示す、図1と同様の図
【符号の説明】
10 ミラー保持機構 12 ダイクロイックミラー 14 ミラー枠 14a 開口 14b 突起部 16A、16B、16C ミラー保持部 18 スクリュウ 20 係止片 20a 突起部 22 移動調整部材 22a 突起部 22b 小判型の孔 24 偏心ドライバ 24a 先端軸 24b 頭部軸 24c グリップ 26 偏心カム機構(移動調整機構) 28 スクリュウ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイクロイックミラーを角度調整可能に
    保持するミラー保持機構において、 前記ミラーと略同一形状の開口が形成されたミラー枠
    と、このミラー枠の開口上縁部の1箇所および開口下縁
    部の2箇所に設けられて前記ミラーを3点保持するミラ
    ー保持部とを備え、 前記開口上縁部のミラー保持部に、該ミラー保持部にお
    けるミラー保持点を前記ミラー枠に対して前後方向に移
    動調整可能な移動調整機構が設けられている、ことを特
    徴とするミラー保持機構。
  2. 【請求項2】 前記移動調整機構が、スクリュウ締付け
    操作により駆動するカム機構からなる、ことを特徴とす
    るミラー保持機構。
JP25351994A 1994-10-19 1994-10-19 ミラー保持機構 Withdrawn JPH08122622A (ja)

Priority Applications (1)

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JP25351994A JPH08122622A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 ミラー保持機構

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JP25351994A JPH08122622A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 ミラー保持機構

Publications (1)

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JPH08122622A true JPH08122622A (ja) 1996-05-17

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ID=17252503

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JP25351994A Withdrawn JPH08122622A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 ミラー保持機構

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JP (1) JPH08122622A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017186553A1 (de) * 2016-04-26 2017-11-02 Robert Bosch Gmbh Aufsatz für ein scheinwerfereinstellgerät, einstellvorrichtung zur ausrichtung eines scheinwerfereinstellgeräts, sowie verfahren zur ausrichtung eines scheinwerfereinstellgerätes
JP2017227762A (ja) * 2016-06-22 2017-12-28 株式会社リコー 画像投射装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020115