JPH0812259A - 振れセンサー - Google Patents
振れセンサーInfo
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- JPH0812259A JPH0812259A JP15102594A JP15102594A JPH0812259A JP H0812259 A JPH0812259 A JP H0812259A JP 15102594 A JP15102594 A JP 15102594A JP 15102594 A JP15102594 A JP 15102594A JP H0812259 A JPH0812259 A JP H0812259A
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- Japan
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- trolley
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- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Control And Safety Of Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 吊具の振れ量を迅速に、高精度に検出でき
る。 【構成】 クレーン2のトロリー3からロープ6等によ
り吊り下げられて振れ動く吊具4上のターゲット7に付
した帯状マーカ7aの動きをトロリー3上のカメラ1に
より刻々撮影し、撮影した映像を画像処理装置12へ送
って画像処理し、画像処理後の出力信号を演算装置11
へ送り、ここで、画像処理装置12の出力信号の1つを
基準信号としてこの基準信号と所定時間間隔毎に得られ
た出力信号とを用いてそれぞれの相互相関関数f(δ)
を計算し、このf(δ)が最大になるときのδの変化量
から吊具の振れ量δm を計算するとともに、トロリー3
の三次元方向の移動範囲をそれぞれ所定区画に分割する
ことにより予め得られている各分割区画毎に変化するカ
メラ1の視野内における原点のずれ量Δxo を用いて吊
具4の真の振れ量δ’m =δm −Δxo を計算する。
る。 【構成】 クレーン2のトロリー3からロープ6等によ
り吊り下げられて振れ動く吊具4上のターゲット7に付
した帯状マーカ7aの動きをトロリー3上のカメラ1に
より刻々撮影し、撮影した映像を画像処理装置12へ送
って画像処理し、画像処理後の出力信号を演算装置11
へ送り、ここで、画像処理装置12の出力信号の1つを
基準信号としてこの基準信号と所定時間間隔毎に得られ
た出力信号とを用いてそれぞれの相互相関関数f(δ)
を計算し、このf(δ)が最大になるときのδの変化量
から吊具の振れ量δm を計算するとともに、トロリー3
の三次元方向の移動範囲をそれぞれ所定区画に分割する
ことにより予め得られている各分割区画毎に変化するカ
メラ1の視野内における原点のずれ量Δxo を用いて吊
具4の真の振れ量δ’m =δm −Δxo を計算する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコンテナクレー
ンの吊具の振れ量を検出する振れセンサーに関するもの
である。
ンの吊具の振れ量を検出する振れセンサーに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図5は、岸壁に接岸中の船Sに積まれた
荷5をコンテナクレーン2により陸揚げしている状況を
示している。この荷役中に吊具4の振れ量を検出する従
来例を図5、図6、図7(a)〜(c)により説明す
る。図5に示すようにコンテナクレーン2のトロリー3
からワイヤロープ6を介して吊具4が吊り下げられ、こ
の吊具4上には、帯状マーカ7aを付したターゲット7
が設置されている。またトロリー3上には、カメラ1が
設置されており、任意に振れ動く吊具4(帯状マーカ7
a)の動きをカメラ1により刻々撮影するようになって
いる。
荷5をコンテナクレーン2により陸揚げしている状況を
示している。この荷役中に吊具4の振れ量を検出する従
来例を図5、図6、図7(a)〜(c)により説明す
る。図5に示すようにコンテナクレーン2のトロリー3
からワイヤロープ6を介して吊具4が吊り下げられ、こ
の吊具4上には、帯状マーカ7aを付したターゲット7
が設置されている。またトロリー3上には、カメラ1が
設置されており、任意に振れ動く吊具4(帯状マーカ7
a)の動きをカメラ1により刻々撮影するようになって
いる。
【0003】こうして撮影された映像は、画像処理され
た後、その出力信号を用いて相関処理されて、吊具4の
振れ量が計算される。次に同振れセンサーの振れ量検出
手順を図7(a)〜(c)により説明する。図7(a)
は、カメラ1により撮影された画像例を示しており、画
像Aのマーカ像C0 と画像Bのマーカ像C1 とは基準線
に対してΔX1 だけ離れている。同様に時間間隔のそれ
ぞれ異なる画像Bのマーカ像C2 、C3 は基準線に対し
て反対方向にΔX2 、ΔX3 だけ離れている。
た後、その出力信号を用いて相関処理されて、吊具4の
振れ量が計算される。次に同振れセンサーの振れ量検出
手順を図7(a)〜(c)により説明する。図7(a)
は、カメラ1により撮影された画像例を示しており、画
像Aのマーカ像C0 と画像Bのマーカ像C1 とは基準線
に対してΔX1 だけ離れている。同様に時間間隔のそれ
ぞれ異なる画像Bのマーカ像C2 、C3 は基準線に対し
て反対方向にΔX2 、ΔX3 だけ離れている。
【0004】図7(b)は、図7(a)の画像処理後の
出力信号を示している。即ち、画像AのラインLA 上の
y軸方向の出力信号をφA 、画像BのラインLB 上の軸
方向の出力信号をφB とすると、出力信号φA 、φ
B は、ΔX1 だけ間隔がずれている。ここで上記出力信
号φA を基準信号とし、δ=ΔX1 とおくと、その相互
相関関数f(δ)は、
出力信号を示している。即ち、画像AのラインLA 上の
y軸方向の出力信号をφA 、画像BのラインLB 上の軸
方向の出力信号をφB とすると、出力信号φA 、φ
B は、ΔX1 だけ間隔がずれている。ここで上記出力信
号φA を基準信号とし、δ=ΔX1 とおくと、その相互
相関関数f(δ)は、
【0005】
【数1】
【0006】と定義される。この相互相関関数f(δ)
は、図7(b)から明らかなようにyの有限の区間にお
いて、δ=ΔX1 がある値のとき以外は、零になるの
で、微小時間間隔毎に撮影した各画像の出力信号のそれ
ぞれについて相互相関関数f(δ)を計算して、max
|f(δ)|となくδの値を求めると、図7(c)のよ
うにδi =(i=1〜)として変化する。
は、図7(b)から明らかなようにyの有限の区間にお
いて、δ=ΔX1 がある値のとき以外は、零になるの
で、微小時間間隔毎に撮影した各画像の出力信号のそれ
ぞれについて相互相関関数f(δ)を計算して、max
|f(δ)|となくδの値を求めると、図7(c)のよ
うにδi =(i=1〜)として変化する。
【0007】かくして吊具4の最大振れ量δm は、 δm =δ01+δ02 として算出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の振れセンサ
ーでは、振れがなくてトロリー3からのワイヤロープ6
により吊り下げられた吊具4が完全に静止した状態での
カメラ視野内のマーカ像位置を原点とし、振れに基づく
原点からのマーカのずれ量を吊具4の振れ量として検出
するものである。
ーでは、振れがなくてトロリー3からのワイヤロープ6
により吊り下げられた吊具4が完全に静止した状態での
カメラ視野内のマーカ像位置を原点とし、振れに基づく
原点からのマーカのずれ量を吊具4の振れ量として検出
するものである。
【0009】ところがカメラ1をトロリー3に取付けた
際に取付け誤差がある場合(マーカ7aの真上よりずれ
ている場合)、及び荷を吊り下げてトロリー3がガーダ
2a上を横行することにより、ガーダ2aに傾きが生じ
た場合、カメラ1に傾きまたは平行ずれが生じる。この
傾きまたは平行ずれは、トロリー3の横行位置及びロー
プ長、吊荷重量により変化するので、吊具4が完全に静
止しているとき、既に吊具4位置により原点となるカメ
ラ1視野内におけるマーカ位置に少しずつ、ずれが生じ
ており、これが吊具4の振れ量の検出精度を低下させる
という問題があった。
際に取付け誤差がある場合(マーカ7aの真上よりずれ
ている場合)、及び荷を吊り下げてトロリー3がガーダ
2a上を横行することにより、ガーダ2aに傾きが生じ
た場合、カメラ1に傾きまたは平行ずれが生じる。この
傾きまたは平行ずれは、トロリー3の横行位置及びロー
プ長、吊荷重量により変化するので、吊具4が完全に静
止しているとき、既に吊具4位置により原点となるカメ
ラ1視野内におけるマーカ位置に少しずつ、ずれが生じ
ており、これが吊具4の振れ量の検出精度を低下させる
という問題があった。
【0010】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、吊具の振れ量を迅速に、
高精度に検出できる振れセンサーを提供しようとする点
にある。
であり、その目的とする処は、吊具の振れ量を迅速に、
高精度に検出できる振れセンサーを提供しようとする点
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の振れセンサーは、ロープ等により吊り下
げられて任意に振れ動くクレーンの吊具上に設置されて
帯状マーカが付されたターゲットと、クレーンのトロリ
ー上に設置されて前記ターゲット上の帯状マーカの動き
を撮影するカメラと、同カメラにより刻々撮影した映像
を画像処理する画像処理装置と、同画像処理装置の出力
信号の1つを基準信号としてこの基準信号と所定時間間
隔毎に得られた出力信号とを用いてそれぞれの相互相関
関数f(δ)を計算しこのf(δ)が最大になるときの
δの変化量から吊具の振れ量δmを計算するとともに前
記トロリーの三次元方向の移動範囲をそれぞれ所定区画
に分割することにより予め得られている各分割区画毎に
変化する前記カメラの視野内における原点のずれ量Δx
o を用いて吊具の真の振れ量δ’m =δm −Δxoを計
算する演算装置とを具えている。
めに、本発明の振れセンサーは、ロープ等により吊り下
げられて任意に振れ動くクレーンの吊具上に設置されて
帯状マーカが付されたターゲットと、クレーンのトロリ
ー上に設置されて前記ターゲット上の帯状マーカの動き
を撮影するカメラと、同カメラにより刻々撮影した映像
を画像処理する画像処理装置と、同画像処理装置の出力
信号の1つを基準信号としてこの基準信号と所定時間間
隔毎に得られた出力信号とを用いてそれぞれの相互相関
関数f(δ)を計算しこのf(δ)が最大になるときの
δの変化量から吊具の振れ量δmを計算するとともに前
記トロリーの三次元方向の移動範囲をそれぞれ所定区画
に分割することにより予め得られている各分割区画毎に
変化する前記カメラの視野内における原点のずれ量Δx
o を用いて吊具の真の振れ量δ’m =δm −Δxoを計
算する演算装置とを具えている。
【0012】
【作用】本発明の振れセンサーは前記のように構成され
ており、クレーンのトロリーからロープ等により吊り下
げられて振れ動く吊具上のターゲットに付した帯状マー
カの動きをトロリー上のカメラにより刻々撮影し、撮影
した映像を画像処理装置へ送って画像処理し、画像処理
後の出力信号を演算装置へ送り、ここで、画像処理装置
の出力信号の1つを基準信号としてこの基準信号と所定
時間間隔毎に得られた出力信号とを用いてそれぞれの相
互相関関数f(δ)を計算しこのf(δ)が最大になる
ときのδの変化量から吊具の振れ量δm を計算するとと
もに、前記トロリーの三次元方向の移動範囲をそれぞれ
所定区画に分割することにより予め得られている各分割
区画毎に変化する前記カメラの視野内における原点のず
れ量Δxo を用いて吊具の真の振れ量δ’m =δm −Δ
xo を計算する。
ており、クレーンのトロリーからロープ等により吊り下
げられて振れ動く吊具上のターゲットに付した帯状マー
カの動きをトロリー上のカメラにより刻々撮影し、撮影
した映像を画像処理装置へ送って画像処理し、画像処理
後の出力信号を演算装置へ送り、ここで、画像処理装置
の出力信号の1つを基準信号としてこの基準信号と所定
時間間隔毎に得られた出力信号とを用いてそれぞれの相
互相関関数f(δ)を計算しこのf(δ)が最大になる
ときのδの変化量から吊具の振れ量δm を計算するとと
もに、前記トロリーの三次元方向の移動範囲をそれぞれ
所定区画に分割することにより予め得られている各分割
区画毎に変化する前記カメラの視野内における原点のず
れ量Δxo を用いて吊具の真の振れ量δ’m =δm −Δ
xo を計算する。
【0013】
【実施例】次に本発明の振れセンサーを図1〜図4に示
す一実施例により説明する。図1は、吊具の三次元移動
範囲の分割要領を示し、図2は、カメラ視野内の原点の
ずれを示し、図3は、振れセンサーの構成を示し、図4
は、振れ量検出手順を示している。
す一実施例により説明する。図1は、吊具の三次元移動
範囲の分割要領を示し、図2は、カメラ視野内の原点の
ずれを示し、図3は、振れセンサーの構成を示し、図4
は、振れ量検出手順を示している。
【0014】振れセンサーによる振れ量検出状況は、前
記図5、図6に示す場合と同様である。即ち、コンテナ
クレーン2のトロリー3からワイヤロープ6を介して吊
具4が吊り下げられ、この吊具4上には、帯状マーカ7
aを付したターゲット7が設置されている。またトロリ
ー3上には、カメラ1が設置されており、任意に振れ動
く吊具4(帯状マーカ7a)の動きをカメラ1により刻
々撮影するようになっている。
記図5、図6に示す場合と同様である。即ち、コンテナ
クレーン2のトロリー3からワイヤロープ6を介して吊
具4が吊り下げられ、この吊具4上には、帯状マーカ7
aを付したターゲット7が設置されている。またトロリ
ー3上には、カメラ1が設置されており、任意に振れ動
く吊具4(帯状マーカ7a)の動きをカメラ1により刻
々撮影するようになっている。
【0015】図3の12が本発明の振れセンサーの画像
処理装置で、同画像処理装置12は、カメラ1に接続し
た入力部8と、同入力部8に接続した演算部9と、同演
算部9に接続した記憶装置10とにより構成されてい
る。また11が演算装置で、同演算装置11が画像処理
装置12の演算部9及び記憶装置10に接続されてい
る。
処理装置で、同画像処理装置12は、カメラ1に接続し
た入力部8と、同入力部8に接続した演算部9と、同演
算部9に接続した記憶装置10とにより構成されてい
る。また11が演算装置で、同演算装置11が画像処理
装置12の演算部9及び記憶装置10に接続されてい
る。
【0016】次に前記図1〜図4に示す振れセンサーの
作用を具体的に説明する。カメラ1で撮影した映像を画
像処理装置12へ送って、画像処理し、同画像処理装置
13からの出力信号を演算装置11へ送り、相関処理し
て、吊具4の振れ量を算出し、この算出した振れ量を予
め得られている出力画像における原点のずれ量により補
正して、吊具4の真の振れ量を求める。
作用を具体的に説明する。カメラ1で撮影した映像を画
像処理装置12へ送って、画像処理し、同画像処理装置
13からの出力信号を演算装置11へ送り、相関処理し
て、吊具4の振れ量を算出し、この算出した振れ量を予
め得られている出力画像における原点のずれ量により補
正して、吊具4の真の振れ量を求める。
【0017】ところがカメラ1をトロリー3に取付ける
際に、マーカ7aの真上位置より少しずれて取付けられ
ている場合、或いはトロリー3が荷5を吊り下げて移動
してガーダ2aが変形した場合、カメラ1に傾き及び平
行ずれが生じる。図2は、カメラ1がトロリー3の取付
位置に正しく取付けられ、また振れがなくて吊具4が完
全に静止しているときのカメラ視野m×n内における原
点(マーカ7a位置)Oが、吊具4に振れはないものの
カメラ1に傾きや平行ずれが生じて、O→O’へΔx0
だけずれた状態を示している。
際に、マーカ7aの真上位置より少しずれて取付けられ
ている場合、或いはトロリー3が荷5を吊り下げて移動
してガーダ2aが変形した場合、カメラ1に傾き及び平
行ずれが生じる。図2は、カメラ1がトロリー3の取付
位置に正しく取付けられ、また振れがなくて吊具4が完
全に静止しているときのカメラ視野m×n内における原
点(マーカ7a位置)Oが、吊具4に振れはないものの
カメラ1に傾きや平行ずれが生じて、O→O’へΔx0
だけずれた状態を示している。
【0018】このずれΔx0 の大きさは、カメラ1の傾
き、平行ずれが大きい程、大きく、またカメラ1の傾
き、平行ずれは、ワイヤロープ6の長さh、吊荷5の重
量m、トロリー3の移動位置xにより変化する。即ち、 Δx0 =F(h、m、x) 但しh: ワイヤロープ6の長さ m: 吊荷5の重量 x: トロリー3の横行位置 として表される。
き、平行ずれが大きい程、大きく、またカメラ1の傾
き、平行ずれは、ワイヤロープ6の長さh、吊荷5の重
量m、トロリー3の移動位置xにより変化する。即ち、 Δx0 =F(h、m、x) 但しh: ワイヤロープ6の長さ m: 吊荷5の重量 x: トロリー3の横行位置 として表される。
【0019】そこで、図1に示すように吊具4の三次元
方向の移動範囲、即ち、ガーダ2a長さ方向、ワイヤロ
ープ6長さ方向、ガーダ長さ方向及びワイヤロープ6長
さ方向に直角な方向の各範囲をそれぞれi、j、kに分
割すると、任意き分割区画p(i、j、k)の上記ずれ
Δx0 は、 Δx0 (i、j、k)=(hj、mk、xi) 但しi=1〜nko j=1〜nho k=1〜nmo として表される。
方向の移動範囲、即ち、ガーダ2a長さ方向、ワイヤロ
ープ6長さ方向、ガーダ長さ方向及びワイヤロープ6長
さ方向に直角な方向の各範囲をそれぞれi、j、kに分
割すると、任意き分割区画p(i、j、k)の上記ずれ
Δx0 は、 Δx0 (i、j、k)=(hj、mk、xi) 但しi=1〜nko j=1〜nho k=1〜nmo として表される。
【0020】かくして所定重量の吊荷5を吊り下げた吊
具4の任意移動位置(i、j、k)におけるカメラ視野
内の原点のずれΔx0 を知ることができ、このΔx0 に
より吊具4の振れ量検出値を補正して、吊具4の真の振
れ量を求める。次に前記振れセンサーの作用を図4によ
りさらに説明する。先ずコンテナクレーン2のトロリー
3からワイヤロープ6を介して吊り下げられて任意に動
く吊具4上のターゲット7に付した帯状マーカ7aの動
きを、トロリー3上のカメラ1により刻々撮影し、撮影
した映像を画像処理装置12へ送って、画像処理し、画
像処理装置12の出力信号を演算装置11へ送り、ここ
で、上記出力信号の1つを基準信号として、この基準信
号と所定間隔毎に得られた出力信号とにより、相互相関
関数f(δ)を求め、このf(δ)が最大になるときの
δを求め、このδの変化量から吊具4の振れ量δm を算
出する。
具4の任意移動位置(i、j、k)におけるカメラ視野
内の原点のずれΔx0 を知ることができ、このΔx0 に
より吊具4の振れ量検出値を補正して、吊具4の真の振
れ量を求める。次に前記振れセンサーの作用を図4によ
りさらに説明する。先ずコンテナクレーン2のトロリー
3からワイヤロープ6を介して吊り下げられて任意に動
く吊具4上のターゲット7に付した帯状マーカ7aの動
きを、トロリー3上のカメラ1により刻々撮影し、撮影
した映像を画像処理装置12へ送って、画像処理し、画
像処理装置12の出力信号を演算装置11へ送り、ここ
で、上記出力信号の1つを基準信号として、この基準信
号と所定間隔毎に得られた出力信号とにより、相互相関
関数f(δ)を求め、このf(δ)が最大になるときの
δを求め、このδの変化量から吊具4の振れ量δm を算
出する。
【0021】一方、記憶装置10には、吊具4の任意移
動区画(i、j、k)におけるカメラ視野内の原点から
のずれ量Δx0 が予め求められて、記憶されており、前
記吊具4の振れ量δm の算出に合わせて、吊具位置に対
応したずれ量Δx0 が検索され、このΔx0 を用いて前
記振れ量検出値δm が補正されて、吊具4の真の振れ量
δ’m が、 δ’m =δm −Δx0 として算出される。
動区画(i、j、k)におけるカメラ視野内の原点から
のずれ量Δx0 が予め求められて、記憶されており、前
記吊具4の振れ量δm の算出に合わせて、吊具位置に対
応したずれ量Δx0 が検索され、このΔx0 を用いて前
記振れ量検出値δm が補正されて、吊具4の真の振れ量
δ’m が、 δ’m =δm −Δx0 として算出される。
【0022】
【発明の効果】本発明の振れセンサーは前記のようにク
レーンのトロリーからロープ等により吊り下げられて振
れ動く吊具上のターゲットに付した帯状マーカの動きを
トロリー上のカメラにより刻々撮影し、撮影した映像を
画像処理装置へ送って画像処理し、画像処理後の出力信
号を演算装置へ送り、ここで、画像処理装置の出力信号
の1つを基準信号としてこの基準信号と所定時間間隔毎
に得られた出力信号とを用いてそれぞれの相互相関関数
f(δ)を計算しこのf(δ)が最大になるときのδの
変化量から吊具の振れ量δm を計算するとともに、前記
トロリーの三次元方向の移動範囲をそれぞれ所定区画に
分割することより予め得られている各分割区画毎に変化
する前記カメラの視野内における原点のずれ量Δxo を
用いて吊具の真の振れ量δ’m =δm −Δxo を計算す
るので、吊具の振れ量を迅速に、高精度に検出できる。
レーンのトロリーからロープ等により吊り下げられて振
れ動く吊具上のターゲットに付した帯状マーカの動きを
トロリー上のカメラにより刻々撮影し、撮影した映像を
画像処理装置へ送って画像処理し、画像処理後の出力信
号を演算装置へ送り、ここで、画像処理装置の出力信号
の1つを基準信号としてこの基準信号と所定時間間隔毎
に得られた出力信号とを用いてそれぞれの相互相関関数
f(δ)を計算しこのf(δ)が最大になるときのδの
変化量から吊具の振れ量δm を計算するとともに、前記
トロリーの三次元方向の移動範囲をそれぞれ所定区画に
分割することより予め得られている各分割区画毎に変化
する前記カメラの視野内における原点のずれ量Δxo を
用いて吊具の真の振れ量δ’m =δm −Δxo を計算す
るので、吊具の振れ量を迅速に、高精度に検出できる。
【図1】本発明の振れセンサーにおける吊具の三次元移
動範囲の分割要領を示す説明図である。
動範囲の分割要領を示す説明図である。
【図2】同振れセンサーにおけるカメラ視野内の原点の
ずれを示す説明図である。
ずれを示す説明図である。
【図3】同振れセンサーの一構成例を示す系統図であ
る。
る。
【図4】同振れセンサーの振れ量検出手順を示す説明図
である。
である。
【図5】従来の振れセンサーによる吊具の振れ量検出状
況を示す説明図である。
況を示す説明図である。
【図6】同振れセンサーのターゲットに付したマーカを
示す説明図である。
示す説明図である。
【図7】(a)は同振れセンサーの画像例を示す説明
図、(b)は画像処理した後の出力信号を示す説明図、
(c)は相関処理して得られた間隔の変化を示す説明図
である。
図、(b)は画像処理した後の出力信号を示す説明図、
(c)は相関処理して得られた間隔の変化を示す説明図
である。
1 カメラ 2 クレーン 2a ガーダ 3 トロリー 4 吊具 5 吊荷 6 ロープ 7 ターゲット 7a 帯状マーカ 8 画像処理装置12の入力部 9 〃 の演算部 10 〃 の記憶装置 11 演算装置 12 画像処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱本 芳孝 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 ロープ等により吊り下げられて任意に振
れ動くクレーンの吊具上に設置されて帯状マーカが付さ
れたターゲットと、クレーンのトロリー上に設置されて
前記ターゲット上の帯状マーカの動きを撮影するカメラ
と、同カメラにより刻々撮影した映像を画像処理する画
像処理装置と、同画像処理装置の出力信号の1つを基準
信号としてこの基準信号と所定時間間隔毎に得られた出
力信号とを用いてそれぞれの相互相関関数f(δ)を計
算しこのf(δ)が最大になるときのδの変化量から吊
具の振れ量δm を計算するとともに前記トロリーの三次
元方向の移動範囲をそれぞれ所定区画に分割することに
より予め得られている各分割区画毎に変化する前記カメ
ラの視野内における原点のずれ量Δxo を用いて吊具の
真の振れ量δ’m =δm −Δxo を計算する演算装置と
を具えていることを特徴とした振れセンサー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15102594A JP3154619B2 (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 振れセンサー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15102594A JP3154619B2 (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 振れセンサー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0812259A true JPH0812259A (ja) | 1996-01-16 |
JP3154619B2 JP3154619B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=15509664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15102594A Expired - Fee Related JP3154619B2 (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 振れセンサー |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3154619B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009087101A1 (en) * | 2008-01-11 | 2009-07-16 | Outotec Oyj | Method and apparatus for monitoring the operability of a travelling grate in a sintering machine |
TWI554463B (zh) * | 2014-05-28 | 2016-10-21 | 行政院原子能委員會核能研究所 | 三維天車系統之適應模糊滑動影像追蹤控制裝置 |
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1994
- 1994-07-01 JP JP15102594A patent/JP3154619B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009087101A1 (en) * | 2008-01-11 | 2009-07-16 | Outotec Oyj | Method and apparatus for monitoring the operability of a travelling grate in a sintering machine |
TWI554463B (zh) * | 2014-05-28 | 2016-10-21 | 行政院原子能委員會核能研究所 | 三維天車系統之適應模糊滑動影像追蹤控制裝置 |
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Publication number | Publication date |
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JP3154619B2 (ja) | 2001-04-09 |
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