JPH08122541A - 光ファイバ接続部用固定装置 - Google Patents
光ファイバ接続部用固定装置Info
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- JPH08122541A JPH08122541A JP6284554A JP28455494A JPH08122541A JP H08122541 A JPH08122541 A JP H08122541A JP 6284554 A JP6284554 A JP 6284554A JP 28455494 A JP28455494 A JP 28455494A JP H08122541 A JPH08122541 A JP H08122541A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光ファイバの接続部に伝送損失等の悪影響を
及ぼすことなく確実に固定することができ、しかも単心
光ファイバ接続部とテープ心線用光ファイバ接続部の二
種類の補強材の寸法に対応することができるようにした
光ファイバ接続部用固定装置を提供する。 【構成】 光ファイバの接続部を把持して固定する光フ
ァイバ接続部用固定部において、固定部にホルダ部材を
並設することにより各ホルダ部材間を光ファイバ接続部
の挟持部とするホルダを構成し、ホルダ部材には光ファ
イバ接続部が挿入された際に拡開し光ファイバ接続部の
挟持部を形成する他のホルダ部材側へ弾性的に押さえ付
ける複数の舌片部を直列に設け、かつ該複数個の舌片部
のうちホルダ部材中央に近い舌片部をこの外側に設けら
れた舌片部の長さより短くし、光ファイバ接続部の径に
応じて内側あるいは外側いずれかの舌片部を使用して把
持するように構成した光ファイバ接続部用固定装置であ
る。
及ぼすことなく確実に固定することができ、しかも単心
光ファイバ接続部とテープ心線用光ファイバ接続部の二
種類の補強材の寸法に対応することができるようにした
光ファイバ接続部用固定装置を提供する。 【構成】 光ファイバの接続部を把持して固定する光フ
ァイバ接続部用固定部において、固定部にホルダ部材を
並設することにより各ホルダ部材間を光ファイバ接続部
の挟持部とするホルダを構成し、ホルダ部材には光ファ
イバ接続部が挿入された際に拡開し光ファイバ接続部の
挟持部を形成する他のホルダ部材側へ弾性的に押さえ付
ける複数の舌片部を直列に設け、かつ該複数個の舌片部
のうちホルダ部材中央に近い舌片部をこの外側に設けら
れた舌片部の長さより短くし、光ファイバ接続部の径に
応じて内側あるいは外側いずれかの舌片部を使用して把
持するように構成した光ファイバ接続部用固定装置であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ファイバの接続部
において使用される固定装置に関するものである。
において使用される固定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバケーブルの接続は、接
続する光ファイバケーブルの端末から光ファイバを十分
な余長を持った単心あるいはテープの状態にそれぞれ露
出させ、それらの相対応する光ファイバ同士を融着して
接続させ、この融着接続部を補強材によって保護した
後、余長の光ファイバおよび補強材によって保護した接
続部を接続箱に収納するように構成している。
続する光ファイバケーブルの端末から光ファイバを十分
な余長を持った単心あるいはテープの状態にそれぞれ露
出させ、それらの相対応する光ファイバ同士を融着して
接続させ、この融着接続部を補強材によって保護した
後、余長の光ファイバおよび補強材によって保護した接
続部を接続箱に収納するように構成している。
【0003】ところで、光ファイバの余長および接続部
を接続箱内に収納する場合、光ファイバの最小曲げ半径
より小さい径で曲げると光伝送損失が増加してしまうの
で、光ファイバの余長を十分に取りなるべく大きな曲率
半径で接続箱に収納する必要があり、また、光ファイバ
接続部は伝送損失の増加等の悪影響を及ぼさない程度
で、かつ、光ファイバに無理がかからない状態で固定す
る必要がある。
を接続箱内に収納する場合、光ファイバの最小曲げ半径
より小さい径で曲げると光伝送損失が増加してしまうの
で、光ファイバの余長を十分に取りなるべく大きな曲率
半径で接続箱に収納する必要があり、また、光ファイバ
接続部は伝送損失の増加等の悪影響を及ぼさない程度
で、かつ、光ファイバに無理がかからない状態で固定す
る必要がある。
【0004】しかしながら、固定装置が光ファイバ接続
部を把持する力が弱すぎて接続部が容易に動いてしまう
ようでは、接続部の根本付近で光ファイバに小曲りが生
じたり、あるいは光ファイバに戻り力,引張力が加わっ
てしまい伝送損失が増加してしまう虞がある。
部を把持する力が弱すぎて接続部が容易に動いてしまう
ようでは、接続部の根本付近で光ファイバに小曲りが生
じたり、あるいは光ファイバに戻り力,引張力が加わっ
てしまい伝送損失が増加してしまう虞がある。
【0005】従来は、光ファイバ接続部用固定装置に光
ファイバ接続部を保護する補強材の寸法に合わせて合成
ゴムを成形した接続部ホルダを使用していた。この斜視
図を図8(a)に、断面図を図8(b)に示す。即ち、
合成ゴムの弾性体で成形されたホルダ11は単心の光フ
ァイバ2の接続部5を4本納められるように4本の溝1
2を設けてある。この溝12は、光ファイバ接続部5を
収納するための円筒状溝部分12aとその上部に設けた
垂直のスリット12bとで構成され、把持力が適切にな
るよう、かつ、接続部を装着し易くなるように構成され
ている。
ファイバ接続部を保護する補強材の寸法に合わせて合成
ゴムを成形した接続部ホルダを使用していた。この斜視
図を図8(a)に、断面図を図8(b)に示す。即ち、
合成ゴムの弾性体で成形されたホルダ11は単心の光フ
ァイバ2の接続部5を4本納められるように4本の溝1
2を設けてある。この溝12は、光ファイバ接続部5を
収納するための円筒状溝部分12aとその上部に設けた
垂直のスリット12bとで構成され、把持力が適切にな
るよう、かつ、接続部を装着し易くなるように構成され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在で
は光ファイバの多心化に伴い、光ファイバを複数本並べ
てテープ化したテープ心線を使用する光ファイバケーブ
ルの需要が高まってきている。この場合、テープ心線同
士は一括して融着して接続され、光ファイバ接続部を保
護する補強材の径は図8(a),(b)に示した単心用
ホルダでは固定することができない。このため、新しい
サイズのホルダの成形品を作る必要がある。しかし、単
心用光ファイバ接続部とテープ心線用光ファイバ接続部
の二つを使い分けしなければならない欠点がある。ま
た、構造上の点から接続部の数とホルダが接続部を固定
できる数とが必ずしも一致しないので、未使用の部分は
そのまま無駄となってしまい、コスト面で不経済となる
ばかりでなく、接続箱はそれだけ光ファイバの余長収納
スペースが狭くなってしまうという欠点がある。
は光ファイバの多心化に伴い、光ファイバを複数本並べ
てテープ化したテープ心線を使用する光ファイバケーブ
ルの需要が高まってきている。この場合、テープ心線同
士は一括して融着して接続され、光ファイバ接続部を保
護する補強材の径は図8(a),(b)に示した単心用
ホルダでは固定することができない。このため、新しい
サイズのホルダの成形品を作る必要がある。しかし、単
心用光ファイバ接続部とテープ心線用光ファイバ接続部
の二つを使い分けしなければならない欠点がある。ま
た、構造上の点から接続部の数とホルダが接続部を固定
できる数とが必ずしも一致しないので、未使用の部分は
そのまま無駄となってしまい、コスト面で不経済となる
ばかりでなく、接続箱はそれだけ光ファイバの余長収納
スペースが狭くなってしまうという欠点がある。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
ので、上述した従来技術の欠点を解消し、光ファイバの
接続部に伝送損失等の悪影響を及ぼすことなく確実に固
定することができ、しかも単心光ファイバ接続部とテー
プ心線用光ファイバ接続部の二種類の補強材の寸法に対
応することができるようにした光ファイバ接続部用固定
装置を提供することを目的とする。
ので、上述した従来技術の欠点を解消し、光ファイバの
接続部に伝送損失等の悪影響を及ぼすことなく確実に固
定することができ、しかも単心光ファイバ接続部とテー
プ心線用光ファイバ接続部の二種類の補強材の寸法に対
応することができるようにした光ファイバ接続部用固定
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光ファイバ接続部用固定装置は、光ファイ
バの接続部を把持して固定する光ファイバ接続部用固定
部において、固定部にホルダ部材を並設することにより
各ホルダ部材間を光ファイバ接続部の挟持部とするホル
ダを構成し、ホルダ部材には光ファイバ接続部が挿入さ
れた際に拡開し光ファイバ接続部の挟持部を形成する他
のホルダ部材側へ弾性的に押さえ付ける複数の舌片部を
直列に設け、かつ該複数個の舌片部のうちホルダ部材中
央に近い舌片部をこの外側に設けられた舌片部の長さよ
り短くし、光ファイバ接続部の径に応じて内側あるいは
外側いずれかの舌片部を使用して二種類の接続部を同一
のホルダで把持するように構成した光ファイバ接続部用
固定装置である。テープ心線光ファイバ接続部は単心光
ファイバ接続部より径が大きく長さが短いので、例えば
4個の舌片部のうちホルダ部材中央に近い2個の舌片部
をそれらの外側にある2個の舌片部の長さよりも短く
し、かつ、外側の2個の舌片部間距離をテープ心線光フ
ァイバ接続部長さよりも大きく形成している。そして、
このホルダは接続箱内に複数収納可能なトレイ上に設け
ることが望ましい。
め、本発明の光ファイバ接続部用固定装置は、光ファイ
バの接続部を把持して固定する光ファイバ接続部用固定
部において、固定部にホルダ部材を並設することにより
各ホルダ部材間を光ファイバ接続部の挟持部とするホル
ダを構成し、ホルダ部材には光ファイバ接続部が挿入さ
れた際に拡開し光ファイバ接続部の挟持部を形成する他
のホルダ部材側へ弾性的に押さえ付ける複数の舌片部を
直列に設け、かつ該複数個の舌片部のうちホルダ部材中
央に近い舌片部をこの外側に設けられた舌片部の長さよ
り短くし、光ファイバ接続部の径に応じて内側あるいは
外側いずれかの舌片部を使用して二種類の接続部を同一
のホルダで把持するように構成した光ファイバ接続部用
固定装置である。テープ心線光ファイバ接続部は単心光
ファイバ接続部より径が大きく長さが短いので、例えば
4個の舌片部のうちホルダ部材中央に近い2個の舌片部
をそれらの外側にある2個の舌片部の長さよりも短く
し、かつ、外側の2個の舌片部間距離をテープ心線光フ
ァイバ接続部長さよりも大きく形成している。そして、
このホルダは接続箱内に複数収納可能なトレイ上に設け
ることが望ましい。
【0009】
【作用】上記構成の固定装置では、単心光ファイバ接続
部でもテープ心線光ファイバ接続部でも同様に同一のホ
ルダに確実に把持・固定することができる。しかも、伝
送損失の増加や固定装置による光ファイバ接続部に傷を
付けることもない。
部でもテープ心線光ファイバ接続部でも同様に同一のホ
ルダに確実に把持・固定することができる。しかも、伝
送損失の増加や固定装置による光ファイバ接続部に傷を
付けることもない。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。図1は接続箱内で光ファイバ同士を接続した状
態を示す側面図、図2は接続する光ファイバケーブルの
横断面図である。図1において、波長1.3μm用で、
外径0.4mmのUV樹脂で被覆されているシングルモ
ード光ファイバ2が12心挿入されている光ファイバケ
ーブル1,1´をプラスチック製の接続箱3内で接続し
ている状態を示している。この接続箱3内には、光ファ
イバ接続部5と接続作業時の光ファイバ余長20を収納
するトレイ4があり、収納されるトレイ4の枚数は光フ
ァイバ2の心線数や光ファイバケーブル1の構造によっ
て変わってくるが、図2に示すようなスペーサ21の溝
に光ファイバ2を2心づつ入れた構造のものでは、通常
1枚のトレイ4に2心の光ファイバ接続部5を固定・収
容し、合計6枚のトレイで行うのが一般的である。
明する。図1は接続箱内で光ファイバ同士を接続した状
態を示す側面図、図2は接続する光ファイバケーブルの
横断面図である。図1において、波長1.3μm用で、
外径0.4mmのUV樹脂で被覆されているシングルモ
ード光ファイバ2が12心挿入されている光ファイバケ
ーブル1,1´をプラスチック製の接続箱3内で接続し
ている状態を示している。この接続箱3内には、光ファ
イバ接続部5と接続作業時の光ファイバ余長20を収納
するトレイ4があり、収納されるトレイ4の枚数は光フ
ァイバ2の心線数や光ファイバケーブル1の構造によっ
て変わってくるが、図2に示すようなスペーサ21の溝
に光ファイバ2を2心づつ入れた構造のものでは、通常
1枚のトレイ4に2心の光ファイバ接続部5を固定・収
容し、合計6枚のトレイで行うのが一般的である。
【0011】トレイ4は、ループ状の光ファイバ2の余
長20を全長約180mm,幅約100mmで巻けるも
のあり、光ファイバ接続部5を把持して固定するホルダ
7部分と、光ファイバ2の余長20が飛び出さないよ
う、高さ10mmの側壁およびストッパ(図示せず)を
設けてある。そして全心線の接続後は、6枚のトレイ4
は振動などで動かないように接続箱3に一体に固定する
ようにしている。光ファイバ接続部5のホルダ部分は、
3個のホルダ部材6a,6b,6cをトレイ4上に同一
向きに相前後して立設し、ホルダ部材6a,6b間およ
び6b,6c間に光ファイバ接続部5を挟む挟持部を形
成したホルダ7からなる。
長20を全長約180mm,幅約100mmで巻けるも
のあり、光ファイバ接続部5を把持して固定するホルダ
7部分と、光ファイバ2の余長20が飛び出さないよ
う、高さ10mmの側壁およびストッパ(図示せず)を
設けてある。そして全心線の接続後は、6枚のトレイ4
は振動などで動かないように接続箱3に一体に固定する
ようにしている。光ファイバ接続部5のホルダ部分は、
3個のホルダ部材6a,6b,6cをトレイ4上に同一
向きに相前後して立設し、ホルダ部材6a,6b間およ
び6b,6c間に光ファイバ接続部5を挟む挟持部を形
成したホルダ7からなる。
【0012】次に、図3および図4により光ファイバ接
続部5のホルダ7部分の構成を説明する。図3(a)は
接続箱内のトレイ上に単心光ファイバ接続部を把持・固
定した状態を示す斜視図、図3(b)はその平面図、図
3(c)はテープ光ファイバ接続部の固定状態を示す平
面図である。図3(a),(b),(c)においては、
代表的に2個のホルダ部材6a,6bについて示してあ
り、ホルダの向き、つまりホルダ部材6a,6b,6c
によって把持されるべき光ファイバ接続部5の向きは、
光ファイバケーブル1,1´の出入り方向に一致させて
ある。各ホルダ部材6は、支持用の背部分となる平板部
8の両端およびその内側に、「く」の字状に一体に設け
られた弾性的に拡開可能な長短の舌片部9a,9bを有
する。
続部5のホルダ7部分の構成を説明する。図3(a)は
接続箱内のトレイ上に単心光ファイバ接続部を把持・固
定した状態を示す斜視図、図3(b)はその平面図、図
3(c)はテープ光ファイバ接続部の固定状態を示す平
面図である。図3(a),(b),(c)においては、
代表的に2個のホルダ部材6a,6bについて示してあ
り、ホルダの向き、つまりホルダ部材6a,6b,6c
によって把持されるべき光ファイバ接続部5の向きは、
光ファイバケーブル1,1´の出入り方向に一致させて
ある。各ホルダ部材6は、支持用の背部分となる平板部
8の両端およびその内側に、「く」の字状に一体に設け
られた弾性的に拡開可能な長短の舌片部9a,9bを有
する。
【0013】図3(a)は、単心光ファイバ2aの接続
部5aを把持・固定した斜視図である。単心接続部5a
はホルダ部材6aの平板部8と、ホルダ部材6bの平板
部8の両端に設けられた長い舌片部9aによって把持・
固定される。このとき、ホルダ部材6bの中央付近に設
けられた短い舌片部9bは、単心接続部5aに接触しな
い長さにしているため何ら障害とはならない。図3
(b)は、図3(a)の真上から見た図を示している。
また、図3(c)は、テープ心線光ファイバ2bのテー
プ心接続部5bを把持・固定した平面図を示している。
テープ心接続部5bは、ホルダ部材6bの平板部8とホ
ルダ部材6aの中央付近に設けられた短い舌片部9bに
把持・固定される。
部5aを把持・固定した斜視図である。単心接続部5a
はホルダ部材6aの平板部8と、ホルダ部材6bの平板
部8の両端に設けられた長い舌片部9aによって把持・
固定される。このとき、ホルダ部材6bの中央付近に設
けられた短い舌片部9bは、単心接続部5aに接触しな
い長さにしているため何ら障害とはならない。図3
(b)は、図3(a)の真上から見た図を示している。
また、図3(c)は、テープ心線光ファイバ2bのテー
プ心接続部5bを把持・固定した平面図を示している。
テープ心接続部5bは、ホルダ部材6bの平板部8とホ
ルダ部材6aの中央付近に設けられた短い舌片部9bに
把持・固定される。
【0014】さらに詳しく舌片部の形状について説明す
る。図4(a),(b)に側面図および正面図を示すよ
うに、長さL1 の平板部8の両端に角度θ1 で長さL2
の舌片部9aを平板部8と同一幅L3 ,同一肉厚L4 で
形成する。また、平板部8の中央付近に角度θ2 で長さ
L5 の舌片部9bをL6 の間隔で平板部8と同一幅L3
,同一肉厚L4 で形成している。かつ、その平板部8
の下部にトレイ4に対し着脱可能な嵌合用突起10を一
体に形成して構成されている。
る。図4(a),(b)に側面図および正面図を示すよ
うに、長さL1 の平板部8の両端に角度θ1 で長さL2
の舌片部9aを平板部8と同一幅L3 ,同一肉厚L4 で
形成する。また、平板部8の中央付近に角度θ2 で長さ
L5 の舌片部9bをL6 の間隔で平板部8と同一幅L3
,同一肉厚L4 で形成している。かつ、その平板部8
の下部にトレイ4に対し着脱可能な嵌合用突起10を一
体に形成して構成されている。
【0015】上記3個のホルダ部材6a,6b,6c
は、それらが同一向きに相前後してトレイ4上に立設さ
れ、1つのホルダを形づくる。光ファイバ接続部5は、
図3(a)または図3(c)に示すように、ホルダ部材
6a,6b間の挟持部に挟まれることでホルダ7に把持
される。この場合、図3(b)または図3(c)に示さ
れるように、一方のホルダ部材6の舌片部9が変形(拡
開)し、その舌片部9の拡開時の弾発力により、光ファ
イバ接続部5は他方のホルダ部材の平板部8に押しつけ
られ、所定の保持力でホルダ7に把持されることにな
る。
は、それらが同一向きに相前後してトレイ4上に立設さ
れ、1つのホルダを形づくる。光ファイバ接続部5は、
図3(a)または図3(c)に示すように、ホルダ部材
6a,6b間の挟持部に挟まれることでホルダ7に把持
される。この場合、図3(b)または図3(c)に示さ
れるように、一方のホルダ部材6の舌片部9が変形(拡
開)し、その舌片部9の拡開時の弾発力により、光ファ
イバ接続部5は他方のホルダ部材の平板部8に押しつけ
られ、所定の保持力でホルダ7に把持されることにな
る。
【0016】上記実施例において、光ファイバ接続部5
を保持する力は、ホルダ部材6の舌片部9に関する寸法
(L1 ,L2 ,L3 ,L4 ,L5 ,L6 ,θ1 ,θ2 )
およびホルダ部材6a,6b,6cの間隔(L7 )〔図
3(b)参照〕によって決まる。本実施例では、単心接
続部5a(外径3.0mm,長さ60mm)とテープ心
接続部5b(外径3.5mm,長さ40mm)を把持す
る寸法として、各々L1 =35mm,L2 =10mm,
L3 =3mm,L4 =1mm,L5 =7mm,L6 =2
0mm,L7 =6mm,θ1 =160°,θ2 =160
°とした。
を保持する力は、ホルダ部材6の舌片部9に関する寸法
(L1 ,L2 ,L3 ,L4 ,L5 ,L6 ,θ1 ,θ2 )
およびホルダ部材6a,6b,6cの間隔(L7 )〔図
3(b)参照〕によって決まる。本実施例では、単心接
続部5a(外径3.0mm,長さ60mm)とテープ心
接続部5b(外径3.5mm,長さ40mm)を把持す
る寸法として、各々L1 =35mm,L2 =10mm,
L3 =3mm,L4 =1mm,L5 =7mm,L6 =2
0mm,L7 =6mm,θ1 =160°,θ2 =160
°とした。
【0017】上記固定装置を用いた光ファイバケーブル
接続箱3についての振動試験を図6(a),(b)に示
す方法で行った。即ち、図7に示すように光ファイバ2
aおよび接続部5aの軸方向をzとし、これに垂直方向
をx,y方向とするx,y,z軸を設定し、それぞれの
軸方向について振動試験を行った。ここでx軸はトレイ
4と平行である。x,y方向についての試験は、図6
(a)に示す上下振動の振動試験機13により、また、
z方向については、図6(b)に示す振動試験機13に
固定具14を併用して行った。振動条件は振幅±5m
m,周波数10Hzで単心接続部5aとテープ心接続部
5bを固定した場合についてそれぞれ100万回振動を
加えて行った。試験後、接続箱3を解体し、光ファイバ
の接続部5a,5bの補強材,光ファイバ2の余長のズ
レを調べたところ、何ら問題はなかった。その後、光源
とパワーメータを用いて伝送損失を調べたが、試験前の
測定結果と比較して、いずれも伝送損失の増加は認めら
れなかった。
接続箱3についての振動試験を図6(a),(b)に示
す方法で行った。即ち、図7に示すように光ファイバ2
aおよび接続部5aの軸方向をzとし、これに垂直方向
をx,y方向とするx,y,z軸を設定し、それぞれの
軸方向について振動試験を行った。ここでx軸はトレイ
4と平行である。x,y方向についての試験は、図6
(a)に示す上下振動の振動試験機13により、また、
z方向については、図6(b)に示す振動試験機13に
固定具14を併用して行った。振動条件は振幅±5m
m,周波数10Hzで単心接続部5aとテープ心接続部
5bを固定した場合についてそれぞれ100万回振動を
加えて行った。試験後、接続箱3を解体し、光ファイバ
の接続部5a,5bの補強材,光ファイバ2の余長のズ
レを調べたところ、何ら問題はなかった。その後、光源
とパワーメータを用いて伝送損失を調べたが、試験前の
測定結果と比較して、いずれも伝送損失の増加は認めら
れなかった。
【0018】なお、,図4(a)において、舌片部9b
を設けず、かつ、L1 ,L2 ,θ1の寸法を種々変更し
て単心光ファイバケーブル接続部5aおよびテープ心光
ファイバケーブル接続部5bの双方を把持できる構造に
して行ってみたが、テープ心光ファイバケーブル接続部
5bの表面に傷が付くことが分かった。また、収納後に
おける再接続を模擬するため、ホルダ部材6を5個並設
し、そこにテープ心光ファイバケーブル接続部5bを4
個把持した後、その1個を外して再び装着したところ、
舌片部9aの拡開の影響で装着が困難であった。そこ
で、舌片部9aの平板部の長さL1 を小さくし、上記の
ような問題点を解決すると、逆に単心光ファイバケーブ
ル接続部5aの把持力が小さくなりすぎ、振動試験にお
いてズレの発生がでて伝送損失の増加を招くことが分か
った。
を設けず、かつ、L1 ,L2 ,θ1の寸法を種々変更し
て単心光ファイバケーブル接続部5aおよびテープ心光
ファイバケーブル接続部5bの双方を把持できる構造に
して行ってみたが、テープ心光ファイバケーブル接続部
5bの表面に傷が付くことが分かった。また、収納後に
おける再接続を模擬するため、ホルダ部材6を5個並設
し、そこにテープ心光ファイバケーブル接続部5bを4
個把持した後、その1個を外して再び装着したところ、
舌片部9aの拡開の影響で装着が困難であった。そこ
で、舌片部9aの平板部の長さL1 を小さくし、上記の
ような問題点を解決すると、逆に単心光ファイバケーブ
ル接続部5aの把持力が小さくなりすぎ、振動試験にお
いてズレの発生がでて伝送損失の増加を招くことが分か
った。
【0019】これに対し本発明の固定装置では、上記の
ような問題点はまったく発生しなかった。これらのこと
は、本発明の固定装置が単心光ファイバケーブル接続部
5aを把持する舌片部9aとテープ心光ファイバケーブ
ル接続部5bを把持する舌片部9bの二種類を設けたこ
とにより、舌片部の変形が適宜となったことによるもの
である。
ような問題点はまったく発生しなかった。これらのこと
は、本発明の固定装置が単心光ファイバケーブル接続部
5aを把持する舌片部9aとテープ心光ファイバケーブ
ル接続部5bを把持する舌片部9bの二種類を設けたこ
とにより、舌片部の変形が適宜となったことによるもの
である。
【0020】上記実施例の説明では、ホルダ部材6a,
6b,6cに設ける舌片部9a,9bをそれぞれ内外に
1個づつ設けるのものについて説明したが、これは9
a,9bをそれぞれ内外に2個づつ設けるようにしても
よい。
6b,6cに設ける舌片部9a,9bをそれぞれ内外に
1個づつ設けるのものについて説明したが、これは9
a,9bをそれぞれ内外に2個づつ設けるようにしても
よい。
【0021】次に、変形例を説明する。上記実施例の説
明では舌片部9a,9bの形状を直線のストレートなも
のに付いて説明したが、これを図5に示すように先端に
曲率半径R1 =2mmの丸みを形成した舌片部9として
もよい。これは舌片部9に当接する光ファイバケーブル
接続部5に傷の発生を抑制するためである。
明では舌片部9a,9bの形状を直線のストレートなも
のに付いて説明したが、これを図5に示すように先端に
曲率半径R1 =2mmの丸みを形成した舌片部9として
もよい。これは舌片部9に当接する光ファイバケーブル
接続部5に傷の発生を抑制するためである。
【0022】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の光ファイ
バ接続部用固定装置によれば、単心光ファイバケーブル
接続部およびテープ心光ファイバケーブル接続部双方を
同じホルダを使用して確実に把持させ固定することが可
能であり、かつ、伝送損失の増加および固定したことに
よる接続部表面の傷の発生もなく、信頼性の高い光ファ
イバ接続部用固定装置となる。また、光ファイバケーブ
ルの接続替えの際に生じる接続部の脱着作業性も優れた
ものとなる。
バ接続部用固定装置によれば、単心光ファイバケーブル
接続部およびテープ心光ファイバケーブル接続部双方を
同じホルダを使用して確実に把持させ固定することが可
能であり、かつ、伝送損失の増加および固定したことに
よる接続部表面の傷の発生もなく、信頼性の高い光ファ
イバ接続部用固定装置となる。また、光ファイバケーブ
ルの接続替えの際に生じる接続部の脱着作業性も優れた
ものとなる。
【図1】本発明による光ファイバ接続部用固定装置の接
続状態を示す側面図、
続状態を示す側面図、
【図2】接続する光ファイバケーブルの断面図、
【図3】(a)は接続箱内のトレイ上のホルダ部材に単
心接続部を装着した状態を示す斜視図、(b)は(a)
の平面図、(c)はテープ心接続部を装着した状態を示
す平面図、
心接続部を装着した状態を示す斜視図、(b)は(a)
の平面図、(c)はテープ心接続部を装着した状態を示
す平面図、
【図4】(a),(b)は、ホルダ部材の詳細な構成を
示す側面図および正面図、
示す側面図および正面図、
【図5】変形例のホルダ部材の舌片部の一部分を拡大し
て示した側面図、
て示した側面図、
【図6】(a),(b)は、振動試験方法を示す説明
図、
図、
【図7】図6の試験方法におけるパラメータを示す斜視
図、
図、
【図8】(a),(b)は、従来のホルダを示す斜視図
および断面図である。
および断面図である。
1,1´ 光ファイバケーブル 2,2a,2b 光ファイバ 3 接続箱 4 トレイ 5,5a,5b 光ファイバ接続部 6a,6b,6c ホルダ部材 7 ホルダ 8 平板部 9,9a,9b 舌片部 10 嵌合用突起 11 ホルダ 12 溝 13 振動試験機 20 光ファイバ余長
Claims (3)
- 【請求項1】 光ファイバの接続部を把持して固定する
光ファイバ接続部用固定部において、固定部にホルダ部
材を並設することにより各ホルダ部材間を光ファイバ接
続部の挟持部とするホルダを構成し、ホルダ部材には光
ファイバ接続部が挿入された際に拡開し光ファイバ接続
部の挟持部を形成する他のホルダ部材側へ弾性的に押さ
え付ける複数の舌片部を直列に設け、かつ該複数個の舌
片部のうちホルダ部材中央に近い舌片部をこの外側に設
けられた舌片部の長さより短くし、光ファイバ接続部の
径に応じて内側あるいは外側いずれかの舌片部を使用し
て把持するように構成したことを特徴とする光ファイバ
接続部用固定装置。 - 【請求項2】 上記舌片部の先端部に曲率半径R1 の丸
みを形成したこと特徴とする請求項1記載の光ファイバ
接続部用固定装置。 - 【請求項3】 上記ホルダは接続箱内に複数枚収納可能
なトレイ上に設けたことを特徴とする請求項1記載の光
ファイバ接続部用固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06284554A JP3134684B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 光ファイバ接続部用固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06284554A JP3134684B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 光ファイバ接続部用固定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08122541A true JPH08122541A (ja) | 1996-05-17 |
JP3134684B2 JP3134684B2 (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=17679964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06284554A Expired - Fee Related JP3134684B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 光ファイバ接続部用固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3134684B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11337741A (ja) * | 1997-05-30 | 1999-12-10 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバ固定ガイド |
JP2002071968A (ja) * | 2000-08-29 | 2002-03-12 | Shoden Corp | 光ファイバ融着接続トレイ |
JP2006126487A (ja) * | 2004-10-28 | 2006-05-18 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光ケーブルホルダ |
-
1994
- 1994-10-26 JP JP06284554A patent/JP3134684B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11337741A (ja) * | 1997-05-30 | 1999-12-10 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバ固定ガイド |
JP2002071968A (ja) * | 2000-08-29 | 2002-03-12 | Shoden Corp | 光ファイバ融着接続トレイ |
JP2006126487A (ja) * | 2004-10-28 | 2006-05-18 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光ケーブルホルダ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3134684B2 (ja) | 2001-02-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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