JPH08122068A - 位置計測作図装置における円柱状被測定物の計測方法 - Google Patents

位置計測作図装置における円柱状被測定物の計測方法

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JPH08122068A
JPH08122068A JP25376594A JP25376594A JPH08122068A JP H08122068 A JPH08122068 A JP H08122068A JP 25376594 A JP25376594 A JP 25376594A JP 25376594 A JP25376594 A JP 25376594A JP H08122068 A JPH08122068 A JP H08122068A
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JP25376594A
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Kazuo Makimura
和雄 牧村
Shigeru Kojima
滋 小島
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Fujinon Corp
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ターゲットと光測距手段等によって測定点の
位置座標を求め、見取図を作成する位置計測作図装置に
おいて、中心位置がターゲットによって直接指示不能な
電柱等の円柱状被測定物の中心位置および直径を簡易に
測定し得るようにする。 【構成】 測定点を指示する指示部3cを有するとともに
入射光を反射する反射鏡部2が設けられた移動可能なタ
ーゲット1と、前記反射鏡部2に向けて光測距手段13c
から測距光を射出しその反射光の測定で測定点の位置座
標を求める位置検出手段4と、各測定点の計測結果を図
面に作成する作図手段とを備えた装置において、円柱状
被測定物51の表面の複数の測定点を順にターゲット1の
指示部3cによって指示して、表面測定点の位置座標の測
定から円柱状被測定物51の中心位置および直径を求め図
面に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交通事故検分の現場見
取図等を光測距手段とコンピュータ等を利用して機械的
に作図できるようにした位置計測作図装置において、中
心位置が直接測定できない円柱状被測定物の計測方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】交通事故が発生した場合には、事故調査
のために現場状況を把握する必要があり、現場検証官が
実況検分を行って調書を作成するものであるが、その調
書の一部として、現場の地図に事故の発生状況を図で示
すとともに、各位置の距離を測定して記録した後述の図
4に示すような現場見取図(平面図)が作成される。
【0003】この現場見取図を作成する場合に、従来で
は現場検証官が巻尺を用いて各測定点間の距離を直接計
測してその図に表示する各物件の位置を求め、その計測
結果を用いて図面を作成している。しかし、巻尺での計
測は人手を要するとともに、計測のために交通を長時間
遮断して作業する必要があり、交通量の多い現場では交
通渋滞の原因となったり、測定者が側方を通過する車両
に衝突されたりする危険を伴う。このため、上記計測の
機械化、迅速化が要望されている。
【0004】そこで、例えば、特開平6−11345号
公報に見られるように、交通事故現場等における各測定
点に反射鏡部を有するターゲットを持ち回って順に測定
点を指示して該ターゲットを所定の状態(例えば垂直状
態)に保持し、この反射鏡部に対して計測ヘッド部を指
向させて該計測ヘッド部に内蔵した光測距手段から測距
光を射出し、その反射光を測定するとともに、計測ヘッ
ド部の俯仰角度および旋回角度から測定点の位置座標を
順に求め、それらをコンピュータによる図形処理に基づ
き見取図を作図するようにした位置計測作図装置が提案
されている。
【0005】また、その現場見取図においては、電柱、
街路灯、信号灯等の移動不能な固定設置物が基準位置を
表示するものとして併記され、これらの基準位置からの
距離が最終的には表示されるものである。さらに、上記
基準位置を示す固定設置物はシンボル化した記号によっ
て表示することで、さらに見取図の作成を簡素化するよ
うにしている。
【0006】上記のような位置計測作図装置の採用によ
り、操作が簡単で交通事故現場での計測作業が極力短時
間で行えるとともに、事故現場において現場見取図を作
成することにより、事故現場と完成された現場見取図と
の照合を迅速、かつ容易に行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような位置計測作図装置では、地面上の測定点は容易に
測定できるが、前記電柱、街路灯、信号灯等の移動不能
な固定設置物の設置位置の測定においては、中心位置を
ターゲットで指示することはできず、その表面位置にタ
ーゲットの指示部を当接させて測定し、シンボル化した
記号をその測定点を位置座標として標記しているもので
あり、精度の点で問題を有している。
【0008】すなわち、電柱、街路灯、信号灯等は円柱
状であり、これをシンボル化した記号によって簡易標記
を行う場合には、中心位置で示すことが記録の正確性が
高い点から好ましく、特に、この現場見取図は、裁判の
証拠資料となる場合もあり、正確な位置の表示が求めら
れている。しかし、前記のように円柱状被測定物の中心
位置を前記ターゲットによって指示することは不可能で
あり、検分時に実際に測定した位置を明確にすることか
ら、電柱等の被測定物の表面に測定した位置を表示する
シール(標識)を貼付し、後の現場検証での再現性を高
めることが考えられるが、上記シールは剥れて失われる
恐れがあるとともに、測定作業が煩雑となる問題を有し
ている。
【0009】また、前記円柱状被測定物の中心位置およ
び直径を求める計測方法としては、例えば次のような方
法が考えられる。第1に、ターゲットの反射鏡部に巻尺
状のベルトを取り付け、このベルトによって反射鏡部を
電柱等に固定するとともに、ベルトの巻付け長さの測定
からその直径を算出し、反射鏡部位置を光測距手段で測
定し、前記直径とから中心位置を求める計測方法、第2
に、前記反射鏡部をノギス状の直径計測具に取り付けて
同様に反射鏡部位置の測定と直径の測定から中心位置を
求める計測方法があるが、ターゲットの構造が複雑とな
って持ち運びが煩雑となり、また、通常の地面の測定点
の位置計測との切り換えが面倒であり、さらに、前記ベ
ルトまたは直径計測具によって測定したデータをコンピ
ュータに別途に入力する必要があり、その入力操作が煩
雑で計測作業の簡素化を図る際の障害となる。
【0010】そこで、本発明は上記事情に鑑みなされた
ものであって、電柱等の円柱状被測定物の中心位置およ
び直径を簡易に測定し得るようにした位置計測作図装置
における円柱状被測定物の計測方法を提供することを目
的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の位置計測作図装置の計測方法は、位置を測定すべき
測定点に先端を当接させて指示する指示部を有するとと
もに入射光を入射方向に反射する反射鏡部が設けられた
移動可能なターゲットと、該ターゲットの反射鏡部に向
けて光測距手段から測距光を射出しその反射光の測定に
基づき前記測定点の位置座標を求める位置検出手段と、
各測定点の計測結果を図面に作成する作図手段とを備え
た装置において、前記円柱状被測定物の表面の複数の測
定点を順に前記ターゲットの指示部によって指示して、
該表面測定点の位置座標の測定から円柱状被測定物の中
心位置および直径を求め前記図面に表示することを特徴
とするものである。
【0012】また、前記ターゲットは、反射鏡部を前記
光測距手段に正対させた際に入射される測距光とほぼ平
行に延びる表面測定用の指示部を備え、該指示部で円柱
状被測定物の表面の測定点を指示するのが好適である。
【0013】一方、前記円柱状被測定物の円周上表面の
3点の位置座標を測定することで被測定物の中心位置お
よび直径が測定可能である。また、同様に、前記円柱状
被測定物の円周上表面の中心を通る直径の両端の位置座
標を測定することで被測定物の中心位置および直径が測
定可能である。さらに、前記円柱状被測定物の円周上表
面の中心を通る直交2点の位置座標を測定することで被
測定物の中心位置および直径が測定可能である。
【0014】
【作用】本発明によれば、反射鏡部を備えたターゲット
の指示部を測定点に合わせて指示した状態で、光測距手
段から測距光を射出して反射光を測定し、各測定点の位
置座標を求めるとともに、電柱、街路灯、信号灯等の円
柱状被測定物の位置を計測する場合には、この円柱状被
測定物の表面の複数の点の位置座標を所定のパターン、
例えば3点測定、直径2点測定もしくは直交2点測定な
どによって測定し、その測定結果に基づいて中心位置お
よび直径が演算し得るものであり、他の各測定点の測定
と同様な作業によって中心位置が直接測定できない固定
円柱状被測定物の位置が正確かつ簡易に計測し得て、図
面に標記可能であり、さらに精度の高い見取図が作図で
きる。
【0015】また、前記ターゲットを、その反射鏡部を
光測距手段に向けた際にその測距光とほぼ平行に延びる
表面測定用の指示部を設けるようにしたものでは、この
指示部で円柱状被測定物の表面の測定点を指示すること
により、正確でかつ容易に円柱状被測定物の中心位置お
よび直径の測定が行える。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に沿って説明す
る。図1は一実施例の位置計測作図装置の全体構成を示
す概略斜視図、図2は位置計測作図装置の全体ブロック
図、図3は測定点の位置座標の計測原理を示す説明図、
図4は交通事故現場見取図の作図例を示している。
【0017】本例の位置計測作図装置は、現場検分を行
う交通事故現場等で各測定点に持ち回るターゲット1
と、車両に設置した架台10に起伏移動および旋回移動可
能に設置された計測ヘッド部11と、同様に車両に設置さ
れるコンピュータ15、CRT等の画像表示手段14、入力
用のマウス16等を有する制御部8と、見取図を印刷する
ためのX−Yプロッタ17とで構成され、前記制御部8と
計測ヘッド部11およびX−Yプロッタ17とは図示しない
ケーブルで相互に接続されている。
【0018】前記ターゲット1は、ポール3の一部に反
射鏡部2が止着され、ポール3の両端部は先鋭に形成さ
れて測定点を指示して垂直に起立させる第1指示部3aと
第2指示部3bが設けられている。前記反射鏡部2は第1
指示部3aの近傍に偏った位置に設けられている。さら
に、反射鏡部2の背部にはポール3の伸長方向と直交す
る方向に延びる短い第3指示部3cが設けられている。
【0019】上記反射鏡部2は、入射光線を入射方向に
反射するコーナーキューブ反射鏡、反射プリズム等によ
る反射体22と、該反射体22の周囲に円形状に配設された
多数のLEDなどからなる捕捉光の発光体21とを有し、
この発光体21には図2に示すように点灯回路21a が接続
され捕捉光の点灯が行われる。
【0020】さらに、前記ターゲット1のポール3に
は、測定準備が完了した際に操作者によって操作される
準備完了スイッチ24が配設され、また、前記各指示部3a
〜3cのいずれの指示部によって測定点が指示されている
かを設定する図示しない設定スイッチが内蔵されてい
る。
【0021】前記制御部8におけるコンピュータ15は、
周知のように演算処理を行うCPU、入出力処理を行う
I/Oポート、プログラムおよびデータを格納している
ROMおよびRAM、データバス等を備え、図2におい
ては、上記コンピュータ15をその処理プログラムに対応
した各機能に別けてそれぞれコンピュータ15a 〜15fと
して示している。さらに、この制御部8には、操作者に
よる入力処理用のマウス16、前記X−Yプロッタ17がそ
れぞれ接続されるマウスドライバ16a およびプロッタコ
ントローラ17b が設置されるとともに、磁気ディスク等
による外部記憶媒体13s へのデータの記録および読み出
しを行うディスクドライブ13r が設置され、さらに、測
定や作図の操作を対話方式で行うとともに撮影像および
見取図を表示する画像表示手段14が接続されている。
【0022】また、前記計測ヘッド部11には、前記測定
点の位置座標を求める位置検出手段4の一部を構成する
光測距手段としての光学距離計13c が設置されるととも
に、4分割素子による捕捉光受光部5と、TVカメラに
よる撮影手段6が内蔵されている(図2参照)。
【0023】そして、この計測ヘッド部11は、測距光を
射出し反射光を受光する前記光学距離計13c からの測距
光の照射方向が、前記ターゲット1の反射鏡部2に向く
ように、その起伏動を俯仰モータ11a の駆動により、旋
回動を旋回モータ11b の駆動により制御するように設け
られている。その制御は、前記ターゲット1の反射鏡部
2の発光体21からの捕捉光を前記捕捉光受光部5で受光
し、その受光位置が4分割素子の中心位置と合致するよ
うに、制御部8の演算に基づいて旋回モータ11b と俯仰
モータ11a を駆動して、前記捕捉光を追尾するように制
御する。この追尾機能の詳細については後述する。
【0024】前記ターゲット1のいずれかの指示部3a〜
3cにより測定点を指示してポール3を起立させて計測準
備が完了すると、動作指令用のコンピュータ15e からの
距離計制御指令信号13e によって、前記反射鏡部2を追
尾して移動した計測ヘッド部11の光学距離計13c から測
距光が射出され、この測距光は反射鏡部2の反射体22で
反射され、この反射光が光学距離計13c に入射するまで
の時間の計測に応じて反射鏡部2までの距離が測定さ
れ、その反射鏡測距データ13d が測距用のコンピュータ
15a に入力される。また、前記計測ヘッド部11の移動に
おいて、基準位置からの俯仰角度および旋回角度が、前
記俯仰モータ11a および旋回モータ11b に設置したエン
コーダ11c,11d によってそれぞれ角度読取カウンタ13g
で検出され、そのデータが同様に測距用のコンピュータ
15a に入力される。
【0025】そして、上記計測に基づき測距用のコンピ
ュータ15a は、図3に示すように、反射鏡部2までの距
離をDS、俯仰角度をEL、旋回角度をAZとすると、
反射鏡部2(反射体22)の高さがDD、計測ヘッド部11
の高さがHでそれぞれ既知であることから、前記ターゲ
ット1の第1指示部3aが示している測定点の位置座標
(DX,DY,DZ)を、 DX=DS× cosEL× cosAZ DY=DS× sinEL× sinAZ DZ=H+DS× sinEL−DD によって求めるものである。
【0026】さらに、前記計測において、図5の平面図
に示すように、円柱状の被測定物51(電柱)の中心位置
と直径とを求める場合には、この円柱状被測定物51の円
周表面の3か所に、A,B,Cの状態でターゲット1の
第3指示部3cの先端を順に接触させて、各測定点での第
3指示部3cが相互に平行となるようにセットする。反射
鏡部2を計測ヘッド部11に正対させた状態で、前記と同
様に、光学距離計13cから測距光を反射体22に射出しそ
の反射光を測定して、反射鏡部2までの距離を計測す
る。この測距状態のターゲット1は、第3指示部3cが入
射される測距光と平行に延び、円柱状被測定物51の表面
の測定点の位置は、前記測定距離DSに第3指示部3cの
長さを加算した位置となる。そして、前記測距用のコン
ピュータ15a は3点の位置座標を求め、この3点を通る
円を描いてその中心位置および直径を演算するものであ
る。なお、この位置座標からの中心位置および直径の演
算は公知の事項であり、説明を省略する。
【0027】また、図6に示すように、前記円柱状被測
定物51の中心を通る直径の両端を測定点として、A,B
の状態でそれぞれターゲット1を保持して2点の位置座
標を計測し、その位置座標から円柱状被測定物51の中心
点および直径を演算してもよい。
【0028】さらに、図7に示すように、前記円柱状被
測定物51の中心を通る直交する2点を測定点として、
A,Bの状態でそれぞれターゲット1を保持して2点の
位置座標を計測し、その位置座標から円柱状被測定物51
の中心点および直径を演算してもよい。
【0029】なお、図6および図7の計測は、2点測定
で測定そのものは簡易であるが、測定点を第3指示部3c
によって正確に指示する必要があり、図5の計測では測
定点が多いが任意の3点を測定することで計測できるの
で正確な計測結果が期待できる。
【0030】また、前記計測結果は、図8に示すよう
に、後述の作図手段により見取図に電柱のシンボル化し
た記号51a が、その円柱形状の中心点と実際の大きさの
直径51b とともに標記されて作図されるものである。
【0031】ここで、前記ターゲット追尾機能について
説明すれば、前記光学距離計13c においては、図示して
いないが、測距用発光素子による測距光と反射光とは同
一光路を逆方向に進み、反射光はビームスプリッタによ
って測距用受光素子に入射するように設けられ、さら
に、前記反射鏡部2の発光体21からの捕捉光も同一光路
を進み、別のビームスプリッタによって前記捕捉光受光
部5の4分割受光素子に結像するように光学系が配設さ
れている。
【0032】上記捕捉光受光部5は上下左右に分割され
た4分割受光素子で構成され、左上の受光素子、左下の
受光素子、右上の受光素子、右下の受光素子のそれぞれ
の受光量に応じた出力信号の値をそれぞれEa,Eb,
Ec,Edとすると、この出力信号Ea〜Edが光軸ズ
レ量検出手段13b で検出され、追尾用のコンピュータ15
b に入力される。この追尾用のコンピュータ15b では、
例えば、 (Ea+Ec)−(Eb+Ed)=K ……(1) (Ea+Eb)−(Ec+Ed)=L ……(2) の演算を行う。すなわち(1)式は上半分の受光量と下
半分の受光量との差を求め、(2)式は左半分の受光量
と右半分の受光量との差を求めている。
【0033】そして、前記発光体21が円形で均等に配列
されていることで、捕捉光が捕捉光受光部5の受光面に
円形状(もしくは楕円形状)に結像され、その結像位置
は光学距離計13c(計測ヘッド部11)の指向方向に応じて
変化し、光学距離計13c の光軸すなわち測距光の射出光
軸が反射鏡部2の中心位置と一致しているときに、捕捉
光受光部5の中心と捕捉光の結像中心とが一致するよう
に設定してある。
【0034】これにより、前記捕捉光受光部5の各受光
素子の出力電圧の値Ea〜Edは捕捉光受光部5の結像
位置に応じて変化し、4つの出力電圧がともに「0」で
なく、(1)式および(2)式の値K,Lがともに
「0」となる場合には、発光体21の捕捉光が捕捉光受光
部5の中央部に入射し、発光体21からの捕捉光が各受光
素子に均等に入射したことになる。
【0035】なお、前記光軸ズレ量検出手段13b は、捕
捉光受光部5の各素子の出力をバンドパスフィルタ、同
期検波回路により前記捕捉光の受光量に応じた電圧と
し、AD変換回路によってデジタル変換するものであ
る。
【0036】上記原理に基づき、前記追尾用のコンピュ
ータ15b は、前記(1)式の値Kが小さくなる方向の制
御信号13f を俯仰モータ11a に、(2)式の値Lが小さ
くなる方向の制御信号13f を旋回モータ11b に出力し、
前記ターゲット1が検証官によって移動されるのを追尾
しつつ計測ヘッド部11を旋回および起伏駆動する。
【0037】なお、前記前記光軸ズレ量検出手段13b と
角度読取カウンタ13g の出力は、角度移動指令信号13h
とともに追尾用のコンピュータ15b によって演算され、
操作者の指令に基づく計測ヘッド部11の移動が角度指令
モータ制御信号13f として出力される。
【0038】また、前記発光体21の点灯回路21a には状
態検出送出回路23が接続されて、該発光体21から発せら
れる捕捉光には、ターゲット1の状態、例えば、ターゲ
ット1のどの指示部31〜3cによって測定点を指示してい
るかの指示状態、準備完了スイッチ24の作動に伴う指示
完了状態、および、前記円柱状被測定物51の測定パター
ンすなわち図5〜図7のいずれの測定かなどを示す設定
スイッチの状態が、前記発光体21による点灯制御によっ
て捕捉光に重畳して計測ヘッド部11に送信するように構
成されている。これに対応して前記捕捉光受光部5には
状態検出手段13a が接続され、該捕捉光受光部5で捕捉
された捕捉光に含まれている状態信号から前記ターゲッ
ト1の状態が検出され、測距用のコンピュータ15a に送
出される。
【0039】この測距用のコンピュータ15a は、前記図
5に示す測定を行うことを表す状態信号が入力されたと
きには、その測定データに基づいて円柱状被測定物51の
中心位置および直径を求める演算を行う。なお、1種類
の測定パターンしか行わない場合には、円柱状測定物51
の測定を開始する状態信号を送信すればよい。
【0040】前記捕捉光への状態信号の重畳は、例えば
捕捉光は所定の周期および発光時間で明滅するパルスに
よって発光し、この捕捉光にその1/2の周期で順に設
定スイッチのON状態によって立ち上がる状態信号パル
スで発光体21を点灯させるものであり、前記状態信号パ
ルスの前後にスタートパルスとストップパルスとを重畳
して行う。また、他の方式によって状態信号を重畳して
もよい。
【0041】前記状態検出送出回路23はカウンタ同期回
路、発光パターンを出力する発振回路、パラレル−シリ
アル変換回路とで構成され、前記状態検出手段13a は、
アンプ、カウンタ同期回路、発振回路、シリアル−パラ
レル変換回路で構成されている。これにより、前記捕捉
光に重畳された状態信号が、レジスタに登録されること
になる。
【0042】一方、前記反射鏡測距データ13d と角度読
取カウンタ13g の角度データに基づいて測距用のコンピ
ュータ15a で演算された反射鏡位置データ13j は、作図
手段としての作図用のコンピュータ15c に送出されて見
取図データ13n を作成するときのデータとして使用され
る。そのデータには前記電柱等の円柱状被測定物51に対
する測定位置データも含まれている。
【0043】前記作図用のコンピュータ15c は、作図指
令信号13o によって見取図データ13n の作成を行うもの
で、ディスク13s に予めメモリされている文字や記号、
見取図枠のデータ13t あるいはシンボルや作図パターン
のデータ13u など作図に係るデータをディスクドライブ
13r から読み出し、前記反射鏡位置データ13j とともに
処理して、見取図の作図を行う。作成された見取図デー
タ13n は、画像処理用のコンピュータ15d に送出される
とともに、当該事故に係る事故情報データ13pと該事故
現場の道路等に係る地図情報データ13q とに分割され
て、ディスクドライブ13r からディスク13s にメモリさ
れる。
【0044】他方、前記撮影手段6は動作指令用のコン
ピュータ15e から送出されるカメラ制御信号13h によっ
て制御され、撮影したTV画像13i はそのまま、または
静止画保持手段13m によって静止画とされて、画像切換
機能を有する画像処理用のコンピュータ15d に送出され
る。さらに、この画像処理用のコンピュータ15d には、
前記見取図データ13n が入力され、これらは切換自在に
画像表示手段14に画像合成を行うコンピュータ15f を通
して送出される。該画像表示手段14では、撮影手段6で
撮影した現場の状況と、静止画保持手段13m によって保
持された静止画像と、作成中あるいは完成した見取図デ
ータ13n とが選択して表示される。
【0045】また、前記マウス16の信号はマウスドライ
バ16a に送出され、該マウスドライバ16a の出力のマウ
ス・カーソル表示信号16b は前記画像合成用のコンピュ
ータ15f に送出され、画像合成されて画像表示手段14に
表示されるとともに、動作指令用のコンピュータ15e に
よってディスクドライブ13r から入力された各種命令用
画像データ13y と比較演算されて各種制御信号13x とな
って所定の部位に出力される。また各種命令用画像デー
タ13y は画像合成用のコンピュータ15f に送出されて画
像表示手段14に表示され、マウス16により各種命令を指
示する際の表示として用いられる。各種制御信号13x の
うち見取図印刷指令信号17a はプロッタコントローラ17
b に送出され、該プロッタコントローラ17b によって前
記X−Yプロッタ17が駆動され、見取図が印刷される。
【0046】前記のような位置計測作図装置の作用を、
現場見取図を作成する様子とともに説明する。
【0047】図9は交通事故現場を示す模写図であり、
見取図を作成すべき現場を見渡せる適宜位置に計測ヘッ
ド部11および制御部8を搭載した車両を停止し、他方、
位置座標を計測すべき測定点に、反射鏡部2を取り付け
たターゲット1を持ち運んで、いずれかの指示部3a〜3c
を測定点に当接して直立状態とするとともに、反射鏡部
2の発光体21および反射体22を計測ヘッド部11に正対さ
せる。
【0048】この図9の例では、事故車両30の位置(走
行途中の各位置)に加えて、周辺の各物件の位置、例え
ば、電柱51,52、街灯53(図4参照)、標識54、横断歩
道55等の位置がそれぞれ測定され、図4の見取図に記載
されるものである。
【0049】前記ターゲット1の第1指示部3aは通常の
地面における測定点を指示するものであり、反射鏡部2
と測定点とが近接していることで測定誤差が小さく、第
2指示部3bは計測ヘッド部11と測定点との間に障害物が
ある場合に、この障害物より上方の位置で測定する場合
に使用するものであり、第3指示部3cは前記電柱51,5
2、街灯53等の円柱状被測定物の測定時および壁面等の
測定に使用するものである。
【0050】また、前記ターゲット1の発光体21の点灯
に基づいて、その捕捉光を追尾する機能により計測ヘッ
ド部11は反射鏡部2の中心に光学距離計13c の測距光の
光軸が向くように旋回角および俯仰角が自動調整され
る。なお、初期の状態または遮蔽物の存在等によって追
尾がされなかった場合には、撮影手段6による撮影像を
示している画像表示手段14に前記反射鏡部2が写される
ように、マウス16を操作して指示を与えて計測ヘッド部
11の旋回および起伏動を調整する。
【0051】そして、撮影手段6が反射鏡部2を画面中
心付近に撮影すると、反射鏡部2の発光体21から発せら
れる捕捉光が光学距離計13c の捕捉光受光部5の受光面
に結像され、その4分割された各受光素子の受光量に対
応して捕捉光の中心と捕捉光受光部5の中心とが一致す
るように前述のように位置制御が行われる。
【0052】上記計測ヘッド部11の位置調整が行われ、
ターゲット1を保持している操作者によって準備完了ス
イッチ24が操作されると、光学距離計13c から測距光が
射出され、反射鏡部2の反射体22で反射した反射光を測
定してその距離の計測を行う。そして、上記のようにし
て、順次測定点をターゲット1によって指示し、それぞ
れの位置座標を計測する。これらの測定点の位置座標に
基づき、作図手段によって座標を水平面に投影し、投影
された座標から図4に示すような現場見取図が作成され
る。なお、この現場見取図の作成は、前述した画像表示
手段14に表示させた状態で行い、X−Yプロッタ17で印
刷すればよい。この現場見取図には、図8に例示した様
な、計測基準点となる電柱51が、実際の大きさと中心位
置とが、シンボル化された記号とともに簡易に正確な位
置に表示されている。
【0053】なお、前記実施例においては、捕捉信号に
状態信号を重畳することによって電柱等の円柱状被測定
物の中心位置の測定を開始する情報をコンピュータ15側
へ送信するようにしているが、制御部の操作者が撮影手
段による画像を見るとともにターゲット保持者とのトラ
ンシーバによる連絡等に基づいてマウスによって入力設
定するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、円柱状被測定物の表面
の複数の測定点を順にターゲットの指示部によって指示
して、該表面測定点の位置座標の測定から円柱状被測定
物の中心位置および直径を求め図面に表示するようにし
たことにより、中心位置が直接測定できない円柱状被測
定物の中心位置および直径についても他の各測定点の測
定と同様な作業によって計測でき、さらに精度の高い見
取図が簡易な測定によって作図できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の位置計測作図装置の全体構
成を示す概略斜視図
【図2】位置計測作図装置の全体ブロック図
【図3】測定点の位置座標の計測原理を示す説明図
【図4】作図例を示す交通事故現場の見取図
【図5】円柱状被測定物の測定パターンの一例を示す概
略平面図
【図6】同測定パターンの他の例を示す概略平面図
【図7】同測定パターンのさらに他の例を示す概略平面
【図8】図5の測定パターンに基づく電柱の記述例を示
す要部見取図
【図9】図4の見取図に示した交通事故現場の模写図
【符号の説明】
1 ターゲット 2 反射鏡部 3a〜3c 指示部 4 位置検出手段 5 捕捉光受光部 8 制御部 10 架台 11 計測ヘッド部 11a 俯仰モータ 11b 旋回モータ 11c,11d エンコーダ 13c 光学距離計(光測距手段) 14 画像表示手段 15 コンピュータ(作図手段) 16 マウス 17 X−Yプロッタ 21 発光体 22 反射体 51〜53 円柱状被測定物(電柱、街灯等)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置を測定すべき測定点に先端を当接さ
    せて指示する指示部を有するとともに入射光を入射方向
    に反射する反射鏡部が設けられた移動可能なターゲット
    と、 該ターゲットの反射鏡部に向けて光測距手段から測距光
    を射出しその反射光の測定に基づき前記測定点の位置座
    標を求める位置検出手段と、 各測定点の計測結果を図面に作成する作図手段とを備え
    た位置計測作図装置において円柱状被測定物の中心位置
    を計測する方法であって、 前記円柱状被測定物の表面の複数の測定点を順に前記タ
    ーゲットの指示部によって指示して、該表面測定点の位
    置座標の測定から円柱状被測定物の中心位置および直径
    を求め前記図面に表示することを特徴とする位置計測作
    図装置における円柱状被測定物の計測方法。
  2. 【請求項2】 前記ターゲットは、反射鏡部を前記光測
    距手段に正対させた際に入射される測距光とほぼ平行に
    延びる表面測定用の指示部を備え、該指示部で円柱状被
    測定物の表面の測定点を指示することを特徴とする請求
    項1記載の位置計測作図装置における円柱状被測定物の
    計測方法。
  3. 【請求項3】 前記円柱状被測定物の円周上表面の3点
    の位置座標を測定することを特徴とする請求項1または
    2記載の位置計測作図装置における円柱状被測定物の計
    測方法。
  4. 【請求項4】 前記円柱状被測定物の円周上表面の中心
    を通る直径の両端の位置座標を測定することを特徴とす
    る請求項1または2記載の位置計測作図装置における円
    柱状被測定物の計測方法。
  5. 【請求項5】 前記円柱状被測定物の円周上表面の中心
    を通る直交2点の位置座標を測定することを特徴とする
    請求項1または2記載の位置計測作図装置における円柱
    状被測定物の計測方法。
JP25376594A 1994-10-19 1994-10-19 位置計測作図装置における円柱状被測定物の計測方法 Withdrawn JPH08122068A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010160082A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Sokkia Topcon Co Ltd 測量機
CN104330026A (zh) * 2014-10-29 2015-02-04 上海飞机制造有限公司 飞机座椅滑轨位置的检测装置及其测量方法

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