JPH08122009A - ダミー腹部曲げひずみ計測装置、それを用いた腹部傷害推定装置 - Google Patents

ダミー腹部曲げひずみ計測装置、それを用いた腹部傷害推定装置

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JPH08122009A
JPH08122009A JP6301315A JP30131594A JPH08122009A JP H08122009 A JPH08122009 A JP H08122009A JP 6301315 A JP6301315 A JP 6301315A JP 30131594 A JP30131594 A JP 30131594A JP H08122009 A JPH08122009 A JP H08122009A
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band
deformation
abdomen
dummy
bending strain
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Application number
JP6301315A
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English (en)
Inventor
Atsushi Tsukada
厚志 塚田
Hidekazu Nishigaki
英一 西垣
Yasuaki Ikeda
泰明 池田
Shigeru Sakuma
茂 佐久間
Shinichi Ishiyama
慎一 石山
Akio Matsuoka
章雄 松岡
Yoshihisa Jinno
義久 神野
Shigeki Hayashi
重希 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M17/00Testing of vehicles
    • G01M17/007Wheeled or endless-tracked vehicles
    • G01M17/0078Shock-testing of vehicles

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部分的変形であるダミー腹部の変形を検出す
るとともに、腹部の傷害の推定を可能にすること。 【構成】 ダミー1の腹部10の前面下端に一端を固定
するとともに、前記腹部10の前面上下方向に沿って配
設された矩形の弾性薄板部材20より成り、障害物とし
てのベルト15が前記腹部に衝突した時の前記腹部10
の変形量を検出するための複数のゲージ3が長手方向に
配設されたバンド2と、該バンド2に配設された前記ゲ
ージ3によって検出された前記バンド2の各部位の曲げ
ひずみに基づき、前記バンドの各部位の変形量の時間的
推移である曲げひずみの時刻歴を計測する変形量計測装
置4とから成るダミー腹部曲げひずみ変形計測装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝突試験用ダミーに装
着され、ダミーの腹部の変形量の時刻歴を計測するとと
もに、腹部の傷害を推定することが出来るダミー腹部変
形計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダミー胸部変形計測装置(SAE
892426)は、図16に示すようにフルブリッジF
を構成するゲージG1ないしG4が配設されケーブルB
とハーネスCを備えたループ状のスチールバンドSを肋
骨によって包まれたダミー胸部Mの周囲に巻付け、前記
ループ状のスチールバンドSの全体的変形を前記ゲージ
G1ないしG4によって検出するものであった。
【0003】また従来のダミー腹部変形計測装置(SA
E892440、902317)は、図17に示すよう
に荷重−変形特性が人体特性に合致し、弾性変形がごく
小さく塑性変形が変形の主体をなす材料を用い、かつ、
形状が標準のダミー(HybridIII)の腹部に適
合する放射状の複数の突起部Tを有する部材Uによっ
て、ダミー腹部の最大変形量を検出するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のダミー胸部
変形計測装置は、肋骨によって包まれたダミー胸部Mの
周囲に巻付けられた前記ループ状のスチールバンドSの
全体的変形を前記ゲージG1ないしG4によって検出す
るものである一方、前記胸部Mのような肋骨が無く背骨
のみしかない腹部においては、障害物が衝突する部分の
部分的変形を検出する必要があるため、腹部の部分的変
形の検出には適さないという問題が有った。
【0005】また従来のダミー腹部変形計測装置は、ダ
ミー腹部の最大変形量のみを前記部材Uによって検出す
るもので、ダミーの腹部の変形量の時刻歴を計測するも
のではないため、腹部の傷害を推定することが出来ない
という問題が有った。
【0006】そこで本発明者らは、ダミーの腹部近傍に
一端が固定され、前記腹部前面の上下方向に沿って配設
されたバンドを構成する弾性薄板部材の長手方向に配設
された複数のゲージによって、障害物が前記腹部に衝突
した時の前記腹部の変形量を検出するとともに、検出さ
れた前記バンドの各部位の変形量に基づき、前記バンド
の各部位の変形量の時間的推移である変形量の時刻歴を
計測するという本発明の技術的思想に着眼し、更に研究
開発を重ねて、部分的変形であるダミー腹部の変形を検
出するとともに、腹部の傷害の推定を可能にするという
目的を達成する本発明に到達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)のダミー腹部曲げひずみ計測装置は、ダミ
ーの腹部近傍またはダミーの腹部の内部に一端を固定す
るとともに、前記腹部前面の上下方向に沿って配設され
た弾性薄板部材より成り、障害物が前記腹部に衝突した
時の前記腹部の曲げひずみを検出するための複数のゲー
ジが長手方向に配設されたバンドと、該バンドに配設さ
れた前記ゲージによって検出された前記バンドの各部位
の曲げひずみに基づき、前記バンドの各部位の曲げひず
みの時間的推移である曲げひずみの時刻歴を計測する計
測装置とから成るものである。
【0008】本発明(請求項2に記載の第2発明)の腹
部傷害推定装置は、前記第1発明に対して、前記ゲージ
によって検出された前記バンドの各部位の曲げひずみに
基づき、前記バンドの各部位の変形量及び変形速度の時
間的推移である変形量及び変形速度の時刻歴を計測する
変形量・変形速度計測装置と、前記計測された前記変形
量の時刻歴と変形速度の時刻歴とに基づき前記腹部の傷
害を推定する傷害推定装置とを付加したものである。
【0009】本発明(請求項3に記載の第3発明)のダ
ミー腹部曲げひずみ計測装置あるいはそれを用いた傷害
推定装置は、前記第1発明あるいは第2発明に対して、
前記腹部に沿って配設され前記バンドを構成する前記弾
性薄板部材が介挿されるガイド部材を付加するととも
に、該ガイド部材と前記弾性薄板部材との当接面の摩擦
力を低減する摩擦力低減部材を付加した、あるいは、該
ガイド部材を前記摩擦力低減部材で構成したものであ
る。
【0010】
【作用】上記構成より成る第1発明のダミー腹部曲げひ
ずみ計測装置は、一端が固定され前記腹部前面の上下方
向に沿って配設された弾性薄板部材より成る前記バンド
の長手方向に配設された複数のゲージによって、障害物
が前記腹部に衝突した時の前記腹部の曲げひずみを検出
し、前記ゲージによって検出された前記バンドの各部位
の曲げひずみに基づき、前記計測装置が前記バンドの各
部位の曲げひずみの時間的推移である曲げひずみの時刻
歴を計測するものである。
【0011】上記構成より成る第2発明の腹部傷害推定
装置は、前記変形量・変形速度計測装置が、前記ゲージ
によって検出された前記バンドの各部位の曲げひずみに
基づき、前記バンドの各部位の変形量および変形速度の
時間的推移である変形量および変形速度の時刻歴を計測
し、前記傷害推定装置が、前記計測された前記変形量の
時刻歴と変形速度の時刻歴とに基づき前記腹部の傷害を
推定するものである。
【0012】上記構成より成る第3発明のダミー腹部曲
げひずみ計測装置あるいはそれを用いた腹部傷害推定装
置は、前記腹部に沿って配設された前記ガイド部材に前
記バンドを構成する前記弾性薄板部材が介挿され、前記
摩擦力低減部材あるいは前記ガイド部材自体が前記ガイ
ド部材と前記弾性薄板部材との当接面の摩擦力を低減す
るものである。
【0013】
【発明の効果】上記作用を奏する第1発明のダミー腹部
曲げひずみ計測装置は、前記バンドに配設された複数の
ゲージによって、障害物が前記腹部に衝突した時の前記
腹部の曲げひずみを検出し、前記計測装置が前記バンド
の各部位の曲げひずみの時間的推移である曲げひずみの
時刻歴を計測するもので、部分的変形であるダミー腹部
の変形を検出するための基本データとなる曲げひずみの
データを提供するとともに、腹部の傷害の推定を可能に
するという効果を奏する。
【0014】上記作用を奏する第2発明の腹部傷害推定
装置は、前記バンドの各部位の曲げひずみに基づき前記
バンドの各部位の変形量の時刻歴および変形速度の時刻
歴とを計測し、前記腹部の傷害を推定することを可能に
するという効果を奏する。
【0015】上記作用を奏する第3発明のダミー腹部曲
げひずみ計測装置あるいはそれを用いた腹部傷害推定装
置は、前記ガイド部材と前記弾性薄板部材との当接面に
介挿された前記摩擦力低減部材あるいは前記ガイド部材
自体が、前記弾性薄板部材に作用する摩擦力を低減する
ので、変形量、変形量の時刻歴、変形速度の時刻歴、お
よびそれに基づく前記腹部の傷害の推定等の精確な計測
を可能にするという効果を奏する。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例につき、図面を用いて説
明する。
【0017】(第1実施例)第1実施例のダミー腹部曲
げひずみ計測装置は、図1ないし図7に示すようにダミ
ー1の腹部10の前面下端に一端を固定するとともに、
前記腹部10の前面上下方向に沿って配設された矩形の
弾性薄板部材20より成り、障害物としてのベルト15
が前記腹部に衝突した時の前記腹部10の変形量を検出
するための複数のゲージ3が長手方向に配設されたバン
ド2と、該バンド2に配設された前記ゲージ3によって
検出された前記バンド2の各部位の曲げひずみに基づ
き、前記バンドの各部位の曲げひずみの時間的推移であ
る曲げひずみの時刻歴を計測する変形量計測装置4とか
ら成るものである。
【0018】前記ダミー1は、最下部に配設される脚部
11の上部に配設される骨盤部12と、該骨盤部12の
上部に配設される背柱部13との前方に後述されるネオ
プレン15(商品名)のような発砲ゴムより成る前記腹
部10が配設され、該腹部10の上部に胸廊部14が配
設されている。
【0019】前記バンド2を構成する矩形の弾性薄板部
材20は、図1および図2に示すように板厚0.1m
m、幅12.7mm、長さ296mmの短冊状のステン
レス薄板(SUS301)より成り、下端において2個
のボルトによって前記腹部10の前面下部の固定部に固
定されている。
【0020】前記ゲージ3は、図2および図3に示すよ
うに前記矩形の弾性薄板部材20の長手方向に例えば1
5個配設する。ついで前記弾性薄板部材およびリード線
部を形成するフレキシブルプリント基板を、片面に粘着
剤を塗布した0.13mmテフロンシートで上に置くこ
とにより相互の位置決めを行う。次いで、弾性薄板部材
上のゲージとフレキシブルプリント基板との計測用配線
を行ったあと、これらの上面を0.13mmテフロンシ
ートで覆うことにより一体のバンドとする。従って、バ
ンドは上下面をテフロンシートで覆われたものである。
【0021】前記変形量計測装置4は、前記ベルト15
が衝突した時の前記バンド2に配設された前記ゲージ3
によって検出された前記バンド2の各部位の変形量に基
づき、前記バンドの曲率分布および前記バンドの変形形
状の演算を行い、前記バンドの各部位の変形量の時間的
推移を求めて、変形量の時刻歴を計測演算し得る構成よ
り成る。
【0022】前記変形量計測装置4における前記ベルト
15が衝突した時の前記ベルトの曲率分布演算につい
て、図4を用いて以下説明する。図4は、前記バンド2
の変形形状の模式図を示し、x、y平面上に矩形の弾性
薄板部材20を置き、矩形の弾性薄板部材20の長手方
向の座標をsとし、s=0は固定点であり、s=Lは終
端で自由端である。
【0023】前記矩形の弾性薄板部材20の中心線上長
手方向に曲げ歪みを検出するn個の単軸歪みゲージ(i
=1〜n)が貼着されている。前記ベルトの衝突中、矩
形の弾性薄板部材を構成するステンレス薄板は、前記腹
部10の表面に沿って変形するので、前記歪みゲージの
貼ってある各点(i=1〜n)の曲げ歪みεと曲率k
は、以下の数1で表される。
【数1】 前記数1において、Csは較正によって定まる定数であ
る。
【0024】これらn個の離散的曲率kから、ステン
レス薄板の全長間(s=0〜L)の曲率分布について、
以下に述べるように近似的に求める。
【0025】材料力学の梁理論によれば、前記バンド2
を構成するステンレス薄板の帯に等分布荷重が作用した
場合、曲率分布k(s)は、sの2次関数で表される。
ここでは原点S=0からゲージ番号i=2までの(ゲー
ジ番号i=1を含む)領域をDとし、以下i点とi+
1点の間の領域D(i=2,n−1)の曲率分布k
(s)を以下の数2で表されるsの2次式で近似した。
【数2】
【0026】上記数2において、未知数ai+1
i+1、Ci+1は、以下の条件で求められ
る。条件1.歪みゲージ位置(s〜s)での曲率
(k〜k)が求められているので、ki+1
は、以下の数3および数4で表される。
【数3】
【数4】
【0027】条件2.歪みゲージ位置(s〜s)で
曲率の1次係数が連続であるので、以下の数5のように
表される。
【数5】
【0028】条件3.上記数2の未知数は3n−3、数
3ないし数5の数は3n−4のため、もう一つの条件式
として、i=1の歪みゲージを原点近くに貼り、原点位
置をs=0とし、完全固定の条件を設けると、以下の数
6のように表される。
【数6】
【0029】以上の条件により、数2中の未知数a
i+1、bi+1、Ci+1が定まり、曲率の
長さ方向の分布式である曲率分布k(s)が定まる。
【0030】そのプロセスを詳細に示すと、以下のよう
になる。数3および数4から以下の数7が得られる。
【数7】
【0031】上記数7のbi+1、bi+1
i+2を上記数5に代入すると、以下の数8が得られ
る。
【数8】 上記数7から以下の数9が得られる。
【数9】 上記数3から以下の数10が得られる。
【数10】
【0032】すなわち、数7からCを数8からC
i+1i+2;i=1〜n−2を数9からb
i+1 ;i=2〜n−1を数10からa
i+1 ;i=1〜n−1を計算することにより、全未
知数(数2の係数)を決めることができ、曲率分布k
(s)が求まる。
【0033】上述のように求めた曲率分布k(s)を使
用して、変形形状を求める演算について図5を用いて以
下説明する。腹部表面の変形曲線を求めるx、y座標系
と記号が図5に示される。
【0034】ひずみゲージ接着位置i,i+1間の領域
をさらに微小区間dsに分割する。微小区間では曲
率分布k(s)を一定(円弧の一部)と仮定する。変形
曲線の傾き角度をθs、その増分をΔθsとすると、増
分Δθsは、数11によって求めることができる。
【数11】 ここでk(s)の符号は、上記数1の曲げひずみε
符号に対応するので、x方向に凸の場合は負、凹の場合
は正となる。
【0035】また、領域D,D・・・,Di−1
ついても上記数11が成立するから、上記数11を領域
〜Dに適用すると、変形曲線の傾き各θsは、数
12によって求めることができる。
【数12】 ここに、θs=0は原点における傾き角度。
【0036】また、図5に示す幾何学的関係により、θ
sおよびΔθsを用いて、x座標の増分Δx,y座標の
増分Δyは数13および数14から求めることができ
る。
【数13】
【数14】 前記バンド2を構成するステンレス薄板の帯のx、y座
標系における変形形状は、数13、数14を数値積分す
ることにより求められるものである。
【0037】上記構成より成る第1実施例のダミー腹部
曲げひずみ計測装置を用いた腹部傷害推定装置は、障害
物としてのベルト15が前記腹部に衝突すると、ダミー
1の腹部10の下端に一端が固定され、前記腹部10の
上下方向に沿って配設された矩形の弾性薄板部材20よ
り成る前記バンド2が前記腹部10の変形に応じて変形
するので、前記バンド2の長手方向に配設された前記複
数のゲージ3によって前記腹部10の変形量が検出さ
れ、前記変形量計測装置4が該バンド2に配設された前
記ゲージ3によって検出された前記バンド2の各部位の
変形量に基づき、上述のように前記バンドの各部位の曲
率分布および前記バンドの変形形状を演算するととも
に、変形量の時間的推移である変形量の時刻歴を計測す
るものである。
【0037】本第1実施例のダミー腹部曲げひずみ計測
装置を用いた腹部傷害推定装置における上述の前記バン
ドの各部位の曲率分布および前記バンドの変形形状の計
算結果の妥当性について、以下に述べる。入力された前
記バンド2の形状は、図6に示すように2次曲線のよう
に変形する形状にした。
【0038】離散的曲率を長さ方向に9点(n=9)お
よび15点(n=15)与え、上述した式に従い計算す
る。全区間の微小増分総数は5000である。また原点
と最初の曲率入力点までの距離は、s=2mm、s
=5mmの2種類である。
【0039】計算結果は、図7に示される。n=9の場
合は、図6に示される入力形状と計算結果との間に差が
認められるが、n=15の場合はその差が小さい。すな
わち、曲率を測定する歪みゲージの数が多い程、計算精
度が高くなることが明らかになる。
【0040】また、原点と最初の曲率入力点までの距離
は、小さい程変形形状が精確に計算されている。し
たがって、最初の歪みゲージは、出来るだけ固定点(s
=0)に近い位置に配設するのが望ましいということに
なる。
【0041】上記作用を奏する第1実施例のダミー腹部
曲げひずみ計測装置を用いた腹部傷害推定装置は、前記
バンド2に配設された複数のゲージ3によって、ベルト
15が前記腹部10に衝突した時の前記腹部10の変形
量を検出し、前記バンド2の各部位の曲率分布および前
記バンド2の変形形状を演算するとともに、前記変形量
計測装置が前記バンドの各部位の変形量の時間的推移で
ある変形量の時刻歴を計測するもので、部分的変形であ
る前記ダミー1の前記腹部10の変形を検出するととも
に、前記腹部10の傷害の推定を可能にするという効果
を奏する。
【0042】また第1実施例のダミー腹部曲げひずみ計
測装置を用いた腹部傷害推定装置は、図5に示すように
前記バンド2に貼着される曲率を測定する歪みゲージの
数を多くすると、精度の高い計測を可能にするという効
果を奏する。
【0043】(第2実施例)第2実施例のダミー腹部曲
げひずみ計測装置を用いた腹部傷害推定装置は、図8な
いし図12に示すようにダミー1の腹部10の内部下端
に一端を固定するとともに、前記腹部10の前面上下方
向に沿って配設された低摩擦材より成るガイド部材22
に介挿されたU字状に配設された矩形の弾性薄板部材2
1より成り、障害物としてのインパクタ16その他が前
記腹部10に衝突した時の該腹部10の変形量を検出す
るための複数のゲージ31が長手方向に配設されたバン
ド2と、該ゲージ31によって検出された前記バンド2
の各部位の変形量に基づき、前記バンドの各部位の変形
量の時間的推移である変形量の時刻歴を計測する変形量
計測装置4と、前記ゲージ31によって検出された前記
バンド2の各部位の変形量に基づき、前記バンド2の各
部位の変形速度の時間的推移である変形速度の時刻歴を
計測する変形速度計測装置5と、前記計測された前記変
形量の時刻歴と変形速度の時刻歴とに基づき前記腹部の
傷害を推定する傷害推定装置6から成るものである。
【0044】前記ダミー1は、図8および図9に示すよ
うに最下部に配設される脚部11の上部に配設される骨
盤部12と、該骨盤部12の上部に配設される腰部を構
成する背柱部13との前方にダミー腹部部材として表1
に示されるネオプレン15(商品名)のような発砲ゴム
より成る前記腹部10が配設され、該腹部10の上部に
胸廊部14が配設されている。
【表1】
【0045】前記腹部10は、前記ネオプレン15の厚
さ30mmのシートを6枚積層したのち、機械加工し
た。腹部前端から2層目と3層目の間には、衝撃中の腹
部材回転防止のため、自動車シート用布を挟み、布の下
端は、縦20mm、横78mm、厚さ3mmの鋼板2枚
でボルト締めして挟み、前記背柱固定ブロックの前端に
2本のボルトにより固定される。
【0046】前記バンド2を構成する矩形の弾性薄板部
材21は、図8および図9に示すようにシックネステー
プの中から選定した板厚0.1mm、幅12.7mm、
長さ380mmの短冊状のステンレス薄板(SUS30
1)より成り、角部をR加工した下部の固定端において
2個のボルトによって前記背柱下部前面の固定部に固定
され、背中側から腹部前面側にU字状に配置されてい
る。本実施例においては、鋼(SUS301冷間加工
材)を用いているが、これは鋼以外のばね特性が良好な
金属の薄板、あるいは、ばね特性が良好な非金属材料た
とえばプラスチックの薄板を用いてもよい。ここで、
「ばね特性が良好」とは、材料のひずみに対する比例限
度あるいは弾性限度が大きいことを意味している。
【0047】前記ゲージ31は、ゲージ長1mm、厚さ
0.04mmのフォイル型単軸ゲージによって構成さ
れ、図10および図11に示すように変形が大きい領域
には歪みゲージ間隔を密にし、変形が小さい領域には歪
みゲージ間隔を疎にして前記矩形の弾性薄板部材21の
長手方向に歪みゲージ間隔12ないし18mmで25個
貼着されている。
【0048】図10に示すように前記矩形の弾性薄板部
材21の長手方向に貼着された歪みゲージに対応して並
設されるフレキシプルなプリント基板に前記25個の歪
みゲージのリード線の抵抗が同一になるとともに、曲げ
剛性が長手方向に一様になるように設計されたプリント
基板によって、リード部23が形成されている。センサ
のひずみゲージは、半導体単結晶の箔片により製作して
鋼帯表面に絶縁性接着剤で接着して構成してもよく、あ
るいは、鋼帯表面に絶縁層を形成した後、半導体または
導体薄膜を蒸着法、スパッタリング法あるいはエッチン
グ法によって形成してもよい。ひずみゲージは抵抗変化
を利用するものであればよく、本実施例においては、箔
ゲージを接着して構成した。
【0049】前記ゲージ31は、図12に示すように前
記リード線を介してブリッジ回路32を構成し、アクテ
ィブゲージが1枚のホイートストンブリッジの1ゲージ
法を構成する。
【0050】前記矩形の弾性薄板部材21およびリード
部は、図8および図9に示すように厚さ0.13mmの
摩擦力低減部材を構成するテフロンシートに包まれ、前
記腹部10の前面に両面接着テープによって貼られた厚
さ0.08mmのガイド部材を構成するテフロン製のさ
やによって構成されるガイド部材22の中に介挿されて
いる。
【0051】前記変形量・変形速度計測装置5は、前記
インパクタ16が衝突した時の前記バンド2に配設され
た前記ゲージ3によって検出された前記バンド2の各部
位の曲げひずみに基づき、前記バンドの曲率分布および
前記バンドの変形形状の演算を行い、前記バンドの各部
位の変形量の時間的推移を求めて、変形量の時刻歴を計
測演算し得る構成より成る。
【0052】前記変形量・変形速度計測装置5は、前記
ゲージ3によって検出された前記バンド2の各部位の曲
げひずみに基づき、障害物が前記腹部に衝突した当該領
域における最大変形点の時間的推移を求め、該最大変形
点の変形量の時間微分を求める演算を行うことにより、
前記バンド2の各部位の変形量及び変形速度の時間的推
移である変形量及び変形速度の時刻歴を計測し得る構成
より成る。
【0053】前記傷害推定装置6は、前記計測された前
記変形量Cの時刻歴と変形速度Vの時刻歴とに基づき、
変形量Cの時間的推移における最大値Cm、ならびに、
変形量Cと変形速度Vとの積の時間的推移における最大
値VCmを求め、これらの値を腹部傷害度推定基準と比
較する演算を行うことより前記腹部の傷害を推定し得る
構成より成る。
【0054】上記構成より成る第2実施例のダミー腹部
曲げひずみ計測装置を用いた腹部傷害推定装置は、障害
物としての前記インパクタ16が前記腹部10に衝突す
ると、ダミー1の腹部10の中央下端に一端が固定さ
れ、前記腹部10の中央から前記腹部10の前面上下方
向に沿って配設された矩形の弾性薄板部材21より成る
前記バンド2が前記腹部10の変形に応じて変形するの
で、前記バンド2の長手方向に配設された前記複数のゲ
ージ3によって前記腹部10の変形量が検出され、前記
変形量計測装置4が該バンド2に配設された前記ゲージ
3によって検出された前記バンド2の各部位の曲げひず
みに基づき、上述のように前記バンドの各部位の曲率分
布および前記バンドの変形形状を演算するとともに、前
記変形量計測装置4が変形量の時間的推移である変形量
の時刻歴を計測し、変形速度計測装置5が前記バンド2
の各部位の変形速度の時刻歴を計測し、前記傷害推定装
置6が前記変形量の時刻歴と変形速度の時刻歴とに基づ
き前記腹部の傷害を推定するものである。
【0055】本第2実施例のダミー腹部曲げひずみ計測
装置を用いた腹部傷害推定装置およびダミー腹部部材の
有効性を確認するために、インパクタ固定用の保持具を
有し、該インパクタを保持具とともに水平方向、ないし
下方鉛直方向に高速で打ち出し、定盤上に設置したダミ
ー腹部に高速で衝突させることが可能な機能を有する歩
行者保護試験機を用いて、インパクタ衝撃試験を実施し
た。インパクタ16は、円柱棒で直径50mm、質量は
保持具を含み20kgであり、衝突速度は、3.01m
/sであり、前記ダミー1の腹部10の変形は、本第2
実施例のダミー腹部変形計測装置および高速度写真 に
より計測および解析行った。
【0056】上記試験において、前記インパクタ目標位
置は腹部10の上面から下方31mmであり、この位置
は、ランバ・スパインブラケット上面から上方101m
mに相当する。
【0057】上記試験結果は、図13に示すように実線
は本第2実施例のダミー腹部曲げひずみ計測装置を用い
た腹部傷害推定装置およびダミー腹部部材を用いた計測
結果であり、破線は高速度写真の解析結果であり、前記
インパクタ16の衝突時0ms、衝突後の時刻10m
s、20ms、30ms、40msにおける変形モード
を示すもので、前記腹部へ取り付けた時の形状および衝
突中の前記腹部10の変形モードは、両者で良く合って
いる。時刻40msにおけるインパクタ侵入量約96m
mにおける差は7パーセントである。
【0058】粘性基準VCの最大値VCmを、本第2実
施例装置の胴体厚さ(206mm)をもとに計算してみ
たところ、本第2実施例装置による計測値が0.7m/
s、高速度写真による値は、0.8m/sであった。
【0059】前記歩行者保護試験機の先端に、治具を介
してベルト幅48mmのラップベルトを取付け、本第2
実施例装置の前記腹部10を水平に配置し、上方からラ
ップベルトで衝撃を加えた。インパクタ質量は、21.
1kgであり、衝突速度は、2.91m/s、5.15
m/sであり、衝撃付加位置は、ランバ・スパインブラ
ケットの上面から上方89mmである。
【0060】衝突速度2.91m/sにおける結果を図
14に示し、衝突速度5.15m/sにおける結果を図
15に示し、図中実線は本第2実施例のダミー腹部変形
計測装置による計測結果であり、破線は高速度写真の解
析結果であり、本第2実施例装置による前記腹部形状
は、時刻t=0において若干の差が認められるが、衝突
中の変形モードは、両者で良く対応しており、ラップベ
ルトが衝突中に上方に移動していく様子が明らかであ
る。
【0061】最大変形量は、衝突速度2.91m/sの
場合、時刻50msにおいて、本第2実施例装置による
計測値が、87mm、高速度写真による解析値が89m
mであり、誤差は2%である。衝突速度5.15m/S
の場合は、時刻30msにおいて両者にかなりの差がみ
られる。これは、ラップベルトの底着きによる計測誤差
によるものと思われ、前記矩形の弾性薄板部材21が塑
性変形していることなどによるものと思われる。
【0062】上記作用を奏する第2実施例のダミー腹部
変形計測装置は、前記バンド2に配設された複数のゲー
ジ3によって、前記インパクタ16およびベルト15が
前記腹部10に衝突した時の前記腹部10の変形量を検
出し、前記バンド2の各部位の曲率分布および前記バン
ド2の変形形状を演算するとともに、前記変形量計測装
置4が図13ないし図15に示すように前記バンドの各
部位の変形量の時間的推移である変形量の時刻歴を計測
するもので、部分的変形である前記ダミー1の前記腹部
10の変形を検出するという効果を奏する。
【0063】また第2実施例のダミー腹部曲げひずみ計
測装置を用いた腹部傷害推定装置は、前記変形速度計測
装置5が、前記バンド2の各部位の変形速度の時刻歴を
計測し、前記傷害推定装置6が、前記変形量の時刻歴と
変形速度の時刻歴とに基づき前記腹部の傷害を推定する
ので、腹部の傷害を把握することが出来るという効果を
奏する。
【0064】さらに第2実施例のダミー腹部曲げひずみ
計測装置を用いた腹部傷害推定装置は、センサに相当す
る前記バンド2を構成する前記矩形の弾性薄板部材21
をステンレス薄帯によって構成するとともに前記リード
部をプリント基板によって構成することにより、曲げ剛
性を小さくして変形し易くするとともに、変形中に軸ひ
ずみが発生しないので、前記腹部の精確な変形形状の計
測を可能にするという効果を奏する。
【0065】また第2実施例装置は、前記バンド2を構
成する前記矩形の弾性薄板部材21を腹部10の背面側
から前面側にU字状に配設したので、衝突時前記腹部1
0に局部的な大変形が生じても、前記矩形の弾性薄板部
材21が動き易くするとともに、前記矩形の弾性薄板部
材21に引張ひずみや、R加工が施された固定部付近に
おける前記矩形の弾性薄板部材21の折れ曲がりを防止
するという効果を奏する。
【0066】さらに第2実施例装置は、前記バンド2を
構成する前記矩形の弾性薄板部材21をステンレス薄帯
によって構成するとともに前記リード部をプリント基板
によって構成することにより、曲げ剛性を小さくして、
減衰力が小さく、応答性が良いという効果を奏する。
【0067】また第2実施例装置は、前記矩形の弾性薄
板部材21およびリード部が、摩擦低減部材を構成する
テフロンシートに包まれ、前記腹部10の前面に貼られ
たテフロン製のさやによって構成されるガイド部材22
の中に介挿されているので、前記矩形の弾性薄板部材2
1の動きを滑らかにするので、前記矩形の弾性薄板部材
21に引張ひずみの発生を防止して、前記腹部の精確な
変形形伏の計測を可能にするという効果を奏する。
【0068】さらに第2実施例装置は、前記曲率を測定
するひずみゲージを25個前記バンド2に貼着したの
で、精度の高い計測を可能にするという効果を奏する。
【0069】また第2実施例装置は、衝突速度6m/s
における人体腹部応答特性に合う材料であるクロロプレ
ンゴム発泡材(ネオプレン15(商品名))によって腹
部10が構成されているので、腹部の傷害を精確に把握
することが出来るという効果を奏する。
【0070】腹部材料の候補として、荷重−たわみ特性
を調査した4種類の材料の化学構造、スプリング硬さ
(度)、みかけ比重(gf/cm)スプリング硬さは
JISK6301のスプリング式硬さ試験機による計測
値であり、みかけ比重は日本ゴム協会標準規格SRIS
0101による。
【0071】厚さ30mmの板5枚を重ね合わせて積層
した腹部材料(縦175mm、横300mm、厚さ15
0mm)を固定壁に平面で固定した上記表2に示される
4種類の腹部材料について、直径25mmの円柱棒を使
用したインパクタを衝突質量20kgおよび衝突速度6
m/sで衝突させた時の荷重−たわみ応答曲線を求め、
図18に示した。
【0072】クロロプレンゴム発泡材(図12中のネオ
プレン15)の30mmの厚さのシートを積層て、機械
加工して図20ないし図22に示すような形状に仕上げ
たものをダミーの腰部脊柱で支えた場合の上記図12に
おけるインバクタおよび衝突質量、焼結速度の条件と同
じ条件で衝突させた時の荷重−たわみ応答曲線を求め図
19に示した。
【0073】比較のために図19においては、Cava
naughらがSAEで発表(SAE861878,1
986)した、非防腐処理死体を用い直径25mmの円
柱棒を使用したインパクタを衝突速度6.1m/sおよ
び衝突質量31.4kgの条件で求めた荷重−たわみ特
性を併せて示した。図19より、ネオプレン15の特性
がCavanaughらの結果と良く一致していること
が分かる。
【0074】上述の実施例は、説明のために例示したも
ので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例装置を示す断面図である。
【図2】本第1実施例のバンドを示す正面図である。
【図3】本第1実施例のバンドのゲージ配設位置を示す
説明図である。
【図4】本第1実施例のバンドの変形形状を示す模式図
である。
【図5】本第1実施例における腹部表面の変形曲線を説
明するための線図である。
【図6】本第1実施例におけるバンドの変形入力形状を
示す線図である。
【図7】本第1実施例による演算結果であるバンドの変
形形状を示す線図である。
【図8】本発明の第2実施例装置を示す断面図である。
【図9】本第2実施例装置を示す斜視図である。
【図10】本第2実施例のバンドを示す正面図である。
【図11】本第2実施例のゲージおよびリード部を示す
斜視図である。
【図12】本第2実施例のゲージによって構成されるブ
リッジ回路を示すブロック図である。
【図13】本第2実施例のバンドの変形推移を示す線図
である。
【図14】本第2実施例のバンドのラップベルトによる
衝突速度2.91における変形推移を示す線図である。
【図15】本第2実施例のバンドのラップベルトによる
衝突速度5.15における変形推移を示す線図である。
【図16】第1の従来装置のスチールバンドおよびブリ
ッジ回路を示す説明図である。
【図17】第2の従来装置を示す説明図である。
【図18】4種類の腹部材料の荷重−たわみ特性を示す
線図である。
【図19】上記腹部材料(ネオプレン15)とCava
naughらの腹部材料の荷重−たわみ特性を示す線図
である。
【図20】シートを積層して記載加工した腹部の他の例
を示す平面図である。
【図21】上記腹部の後面を示す背面図である。
【図22】上記腹部の図20におけるA−A線に沿う断
面を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ダミー 2 バンド 3 ゲージ 4 変形量計測装置 10 腹部 15 ベルト 20 矩形の弾性薄板部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西垣 英一 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 池田 泰明 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 佐久間 茂 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 石山 慎一 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 松岡 章雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 神野 義久 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 林 重希 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダミーの腹部近傍またはダミーの腹部の
    内部に一端を固定するとともに、前記腹部前面の上下方
    向に沿って配設された弾性薄板部材より成り、障害物が
    前記腹部に衝突した時の前記腹部の曲げひずみを検出す
    るための複数のゲージが長手方向に配設されたバンド
    と、 該バンドに配設された前記ゲージによって検出された前
    記バンドの各部位の曲げひずみに基づき、前記バンドの
    各部位の曲げひずみの時間的推移である曲げひずみの時
    刻歴を計測する計測装置とから成ることを特徴とするダ
    ミー腹部曲げひずみ計測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に対して、 前記ゲージによって検出された前記バンドの各部位の曲
    げひずみに基づき、前記バンドの各部位の変形量及び変
    形速度の時間的推移である変形量及び変形速度の時刻歴
    を計測する変形量・変形速度計測装置と、 前記計測された前記変形量の時刻歴と変形速度の時刻歴
    とに基づき前記腹部の傷害を推定する傷害推定装置とを
    付加したことを特徴とする腹部傷害推定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に対して、 前記腹部に沿って配設され前記バンドを構成する前記弾
    性薄板部材が介挿されるガイド部材を付加するととも
    に、 該ガイド部材と前記弾性薄板部材との当接面の摩擦力を
    低減する摩擦力低減部材を付加した、あるいは、該ガイ
    ド部材を前記摩擦力低減部材で構成することを特徴とす
    るダミー腹部曲げひずみ計測装置あるいはそれを用いた
    腹部傷害推定装置。
JP6301315A 1994-10-27 1994-10-27 ダミー腹部曲げひずみ計測装置、それを用いた腹部傷害推定装置 Pending JPH08122009A (ja)

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