JPH1033506A - 着座姿勢計測装置および着座姿勢計測方法 - Google Patents

着座姿勢計測装置および着座姿勢計測方法

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JPH1033506A
JPH1033506A JP8208797A JP20879796A JPH1033506A JP H1033506 A JPH1033506 A JP H1033506A JP 8208797 A JP8208797 A JP 8208797A JP 20879796 A JP20879796 A JP 20879796A JP H1033506 A JPH1033506 A JP H1033506A
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JP
Japan
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strain gauges
subject
flexible sheet
seat
person
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Application number
JP8208797A
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English (en)
Inventor
Masaru Inagaki
大 稲垣
Atsushi Nakajima
敦史 中嶋
Kazutoshi Ebe
和俊 江部
Noriyuki Hayamizu
則行 速水
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Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
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Priority to JP8208797A priority Critical patent/JPH1033506A/ja
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  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアルタイムによる精度の高い人の着座姿勢
の計測を実現するとともに、車載を可能にすること。 【解決手段】 帯条のフレキシブルシート1と、該帯条
のフレキシブルシート1の中心部に長手方向に列設した
複数の歪みゲージ2とから成り、前記帯条のフレキシブ
ルシート1の一端において前記複数の歪みゲージ2が列
設された部分以外の部分が弾性的に椅子やシートの一部
に係止されたテープセンサ3と、被験者が装着し前記被
験者の身体との間に前記テープセンサ3が介挿されるボ
デイサポータ4と、前記各歪みゲージが検出した歪みを
増幅する多チャンネルアンプ5と、該多チャンネルアン
プからの出力により、曲率演算を行い着座姿勢を演算す
る演算手段6とから成る着座姿勢計測装置および着座姿
勢計測方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人の着座姿勢を計
測する着座姿勢計測装置において、帯状のフレキシブル
シートと、該帯状のフレキシブルシートの中心部に長手
方向に列設した複数の歪みゲージとから成り、前記帯状
のフレキシブルシートの一端において前記複数の歪みゲ
ージが列設された部分以外の部分が係止されているテー
プセンサを備え、精度の高い着座姿勢の計測を実現する
着座姿勢計測装置および着座姿勢計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の椅子やシートに座った状態を型取
り方法としては、図18に示されるように熱可塑性の樹
脂シートJを用い温めた後に着座し、冷えて固まって着
座姿勢を型取りするもの(特開平4−110701)
や、柔軟性を有する袋内に型取りビーズを封入し着座後
空気を脱気して着座形状を計測するもの(特許第164
511)があった。
【0003】他の従来の着座姿勢計測装置(特開平2−
143104)は、図19に示されるようにシート表面
Sに沿って形状センサKを配置し、着座姿勢を計測する
ものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の型取り方法
は、シートに座ることにより型取りされた前記型Jを、
レーザ等の3次元形状計測器によって計測する必要があ
るとともに、動いている姿勢を実時間で計測することが
出来ないという問題があった。
【0005】また従来の着座姿勢計測装置は、前記シー
ト表面Sに沿って前記形状センサKを配置して着座姿勢
を計測するものであるため、シートSに接してない人体
の姿勢を計測することが出来ないとともに、前記形状セ
ンサKの固定部が計測したいシートと一体になっておら
ず別のフレームを必要とするため車載実験等における利
用には困難を伴うという問題があった。
【0006】そこで本発明者らは、帯状のフレキシブル
シートの中心部に長手方向に複数の歪みゲージを列設
し、前記帯状のフレキシブルシートの一端において前記
複数の歪みゲージが列設された部分以外の部分が係止さ
れているテープセンサにより、人の着座姿勢を計測する
という本発明の第1の技術的思想に着眼するとともに、
前記テープセンサを、被験者が装着したボデイサポータ
と前記被験者の身体との間に介挿するという本発明の第
2の技術的思想に着眼し、さらに研究開発を重ねた結
果、リアルタイムによる精度の高い人の着座姿勢の計測
を実現するとともに、車載を可能にするという目的を達
成するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)の着座姿勢計測装置は、人の着座姿勢を計
測する着座姿勢計測装置において、帯状のフレキシブル
シートと、該帯状のフレキシブルシートの中心部に長手
方向に列設した複数の歪みゲージとから成り、前記帯状
のフレキシブルシートの一端において前記複数の歪みゲ
ージが列設された部分以外の部分が係止されているテー
プセンサを備えているものである。
【0008】本発明(請求項2に記載の第2発明)の着
座姿勢計測装置は、前記第1発明において、前記フレキ
シブルシートの一端が、弾性的に椅子やシートの一部に
固着されているものである。
【0009】本発明(請求項3に記載の第3発明)の着
座姿勢計測装置は、前記第2発明において、複数の歪み
ゲージと列設された中心部に長手方向に延在するスロッ
ト内に介挿され基板に穿設された穴に締着されたボルト
によって、前記フレキシブルシートの一端において幅方
向の両側を挾着する挾着部材を介して、前記フレキシブ
ルシートを前記基板に係止するものである。
【0010】本発明(請求項4に記載の第4発明)の着
座姿勢計測装置は、前記第1発明において、前記テープ
センサを、被験者が装着したボデイサポータと前記被験
者の身体との間に介挿したものである。
【0011】本発明(請求項5に記載の第5発明)の着
座姿勢計測方法は、帯状のフレキシブルシートと、該帯
状のフレキシブルシートの中心部に長手方向に列設した
複数の歪みゲージとから成り、前記帯状のフレキシブル
シートの一端において前記複数の歪みゲージが列設され
た部分以外の部分が係止されているテープセンサを、被
験者が装着したボデイサポータと前記被験者の身体との
間に介挿し、被験者が着座した時前記各歪みゲージに生
じた歪みを検出し、人の着座姿勢を計測するものであ
る。
【0012】
【発明の作用および効果】上記構成より成る第1発明の
着座姿勢計測装置は、人の着座姿勢を計測する着座姿勢
計測装置において、帯状のフレキシブルシートと、該帯
状のフレキシブルシートの中心部に長手方向に列設した
複数の歪みゲージとから成り、前記帯状のフレキシブル
シートの一端において前記複数の歪みゲージが列設され
た部分以外の部分が係止されているテープセンサをシー
トまたは椅子に配設して、人が座った時の前記複数の歪
みゲージが検出した歪みに基づき人の着座姿勢を計測す
るものであり、リアルタイムによる人の着座姿勢の計測
を実現するという効果を奏する。
【0013】上記構成より成る第2発明の着座姿勢計測
装置は、前記第1発明の作用および効果に加え、前記フ
レキシブルシートの一端が、弾性的に椅子やシートの一
部に固着されているので、車載を可能にして、リアルタ
イムによる人の着座姿勢の計測を実現するという効果を
奏する。
【0014】上記構成より成る第3発明の着座姿勢計測
装置は、前記第2発明の作用および効果に加え、複数の
歪みゲージと列設された中心部に長手方向に延在するス
ロット内に介挿され基板に穿設された穴に締着されたボ
ルトによって、前記フレキシブルシートの一端において
幅方向の両側を挾着する挾着部材を介して、前記フレキ
シブルシートを前記基板に係止するので、前記複数の歪
みゲージが列設された中心部に固着に伴う応力の発生を
抑制するため、精度の高い人の着座姿勢の計測を実現す
るという効果を奏する。
【0015】前記第3および第4発明において、前記複
数の歪みゲージは着座姿勢計測時に、曲げ歪に比例した
出力電圧変化を得ることができる。つまり、前記複数の
歪みゲージが列設された中心部に固着に伴う軸方向の圧
縮あるいは引っ張り応力の発生を抑制するため、精度の
高い着座姿勢の計測を実現するという効果を奏する。
【0016】上記構成より成る第4発明の着座姿勢計測
装置は、前記第1発明の作用および効果に加え、前記テ
ープセンサを、被験者が装着したボデイサポータと前記
被験者の身体との間に介挿して、該ボデイサポータによ
って該被験者の身体に沿わせるので、シートに接触して
いない部分の人の着座姿勢の計測を実現するという効果
を奏する。
【0017】上記構成より成る第5発明の着座姿勢計測
方法は、帯状のフレキシブルシートと、該帯状のフレキ
シブルシートの中心部に長手方向に列設した複数の歪み
ゲージとから成り、前記帯状のフレキシブルシートの一
端において前記複数の歪みゲージが列設された部分以外
の部分が係止されているテープセンサを、被験者が装着
したボデイサポータと前記被験者の身体との間に介挿さ
れ、被験者が着座した時前記各歪みゲージに生じた歪み
を検出して、人の着座姿勢を計測するので、シートに接
触していない部分の人の着座姿勢の計測を実現するとい
う効果を奏する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき、
図面を用いて説明する。
【0019】(第1実施形態)本第1実施形態の着座姿
勢計測装置および着座姿勢計測装置は、図1ないし図1
7に示されるように帯状のフレキシブルシート1と、該
帯状のフレキシブルシート1の中心部に長手方向に列設
した複数の歪みゲージ2とから成り、前記帯状のフレキ
シブルシート1の一端において前記複数の歪みゲージ2
が列設された部分以外の部分が弾性的に椅子やシートの
一部に係止されたテープセンサ3と、被験者が装着し前
記被験者の身体との間に前記テープセンサ3が介挿され
るボデイサポータ4と、前記各歪みゲージが検出した歪
みを増幅する多チャンネルアンプ5と、該多チャンネル
アンプからの出力により、曲率演算を行い着座姿勢を演
算する演算手段6とから成るものである。
【0020】前記フレキシブルシート1は、図2に示さ
れるように中心部分に金属薄膜としてのSUSテープ1
1を配設した幅50mm、長さ700mmのフレキシブ
ルプリント基板10によって構成され、前記歪みゲージ
2が、前記フレキシブルプリント基板10の中心部分に
長手方向に配設したSUSテープ11の上下両面に間隔
をおいて配設されているものである。
【0021】各歪みゲージ2は、検出感度の向上、温度
補償、圧縮・引張応力のキャンセルの観点より、図3に
示されるように前記SUSテープ11の両面に歪みゲー
ジを配置している。SUSテープ11に上下対称位置に
配置された、2枚1組の歪みゲージはハーフブリッジ構
成により、前記の効果を実現している。ハーフブリッジ
構成された複数の各歪みゲージのオフセット電圧は、基
準電圧と共に図4に示されるような差動アンプに入力さ
れ、曲げ歪み量に比例した電圧変化分のみが検出される
ようになっている。
【0022】前記フレキシブルプリント基板10は、図
5および図6に示されるように前記複数の歪みゲージ2
が列設された中心部に長手方向に延在する逃げ許容する
ばか穴としてのスロット11内に介挿され基板71に穿
設された2個の穴72に締着された2個のボルトによっ
て、前記フレキシブルシート1の一端においてスロット
731が形成された樹脂ブロック部材73と幅方向の両
側を挾着する樹脂製の薄板材より成るコの字状の挾着部
材74を介して、前記フレキシブルプリント基板10を
折り返しをつけずスムースな角度で前記基板71に係止
される。
【0023】前記基板71は、図7に示されるように剪
断力を逃がすためのクッション材としてのウレタンフォ
ーム材より成る大容量弾性部材77を介して椅子やシー
トの一部のヘッドレスト75が固定されるヘッドレスト
固定部76に固定された基台70に接着性シリコーンゴ
ムより成る軟接着層78によって固着されている。
【0024】前記被験者の身体との間に前記テープセン
サ3が介挿される被験者が装着するボデイサポータ4
は、前記被験者の背中全体を被うベスト状に形成され、
従来の着座姿勢計測装置が着座密着部分の形状のみの形
状しか計測できなかった点を克服するために被験者がボ
デイサポータ4を装着し、前記テープセンサ3を身体と
該ボデイサポータ4との間に滑り込ませて配置するもの
で、シートや椅子に密着していない背中や肩の部分の着
座姿勢の計測を可能にする構成より成る。
【0025】前記多チャンネルアンプ5は、図1および
図6に示されるように前記基板71に固定される前記フ
レキシブルプリント基板10の一端に配設された配線端
子パターン51を介して前記フレキシブルプリント基板
10の中心部分に長手方向に配設したSUSテープ11
の上に間隔をおいて配設された前記複数の歪みゲージ2
に接続された48chアンプによって構成されている。
【0026】前記演算手段6は、図1に示されるように
パソコンによって構成され、本第1実施形態においては
車載計測も考慮してノート型パソコンによって構成し
て、前記多チャンネルアンプ5からの増幅された歪み出
力により曲率を求め形状算出を行うものであるが、特開
平6−301315に詳述された形状予測法の原理と同
様である。
【0027】図9は、図8に示す前記フレキシブルシー
ト1の変形形状の模式図を示し、x、y平面上に矩形の
フレキシブルプリント基板10を置き、矩形のフレキシ
ブルプリント基板10の長手方向の座標をsとし、s=
0は固定点であり、s=Lは終端で自由端である。
【0028】前記矩形のフレキシブルプリント基板10
の中心線上長手方向に曲げ歪みを検出するn個の単軸歪
みゲージ(i=1〜n)が貼着されている。着座姿勢計
測時、矩形の弾性薄板部材を構成するステンレス薄板
は、被験者の背中表面に沿って変形するので、前記歪み
ゲージの貼ってある各点(i=1〜n)の曲げ歪みεi
と曲率ki は、以下の数1で表される。
【数1】 前記数1において、Csは較正によって定まる定数であ
る。
【0029】これらn個の離散的曲率ki から、ステン
レス薄板の全長間(s=0〜L)の曲率分布について、
以下に述べるように近似的に求める。
【0030】材料力学の梁理論によれば、前記フレキシ
ブルシート1を構成するステンレス薄板の帯に等分布荷
重が作用した場合、曲率分布k(s)は、sの2次関数
で表される。ここでは原点S=0からゲージ番号i=2
までの(ゲージ番号i=1を含む)領域をD1 とし、以
下i点とi+1点の間の領域Di (i=2,n−1)の
曲率分布k(s)を以下の数2で表されるsの2次式で
近似した。
【数2】
【0031】上記数2において、未知数ai i+1 、b
i i+1 、ci i+1 は、以下の条件で求められる。条
件1.歪みゲージ位置(s1 〜sn )での曲率(k1
n )が求められているので、ki i+1 は、以下の数
3および数4で表される。
【数3】
【数4】
【0032】条件2.歪みゲージ位置(s1 〜sn )で
曲率の1次係数が連続であるので、以下の数5のように
表される。
【数5】
【0033】条件3.上記数2の未知数は3n−3、数
3ないし数5の数は3n−4のため、もう一つの条件式
として、i=1の歪みゲージを原点近くに貼り、原点位
置をs=0とし、完全固定の条件を設けると、以下の数
6のように表される。
【数6】
【0034】以上の条件により、数2中の未知数ai
i+1 、bi i+1 、ci i+1 が定まり、曲率の長さ方
向の分布式である曲率分布k(s)が定まる。
【0035】そのプロセスを詳細に示すと、以下のよう
になる。数3および数4から以下の数7が得られる。
【数7】
【0036】上記数7のbi i+1 、bi+1 i+2 を上
記数5に代入すると、以下の数8が得られる。
【数8】 上記数7から以下の数9が得られる。
【数9】 上記数3から以下の数10が得られる。
【数10】
【0037】すなわち、数7からc1 2 を数8からc
i+1 i+2 ;i=1〜n−2を数9からbi i+1
i=2〜n−1を数10からai i+1 ;i=1〜n
−1を計算することにより、全未知数(数2の係数)を
決めることができ、曲率分布k(s)が求まる。
【0038】上述のように求めた曲率分布k(s)を使
用して、変形形状を求める演算について図10を用いて
以下説明する。腹部表面の変形曲線を求めるx、y座標
系と記号が図10に示される。
【0039】ひずみゲージ接着位置i,i+1間の領域
i をさらに微小区間dsに分割する。微小区間では曲
率分布k(s)を一定(円弧の一部)と仮定する。変形
曲線の傾き角度をθs、その増分をΔθsとすると、増
分Δθsは、数11によって求めることができる。
【数11】 ここでk(s)の符号は、上記数1の曲げひずみεi の符号
に対応するので、x方向に凸の場合は負、凹の場合は正
となる。
【0040】また、領域D1 ,D2 ・・・,Di-1 につ
いても上記数11が成立するから、上記数11を領域D
1 〜Di に適用すると、変形曲線の傾き各θsは、数1
2によって求めることができる。
【数12】 ここに、θs=0は原点における傾き角度。
【0041】また、図10に示す幾何学的関係により、
θsおよびΔθsを用いて、x座標の増分Δx,y座標
の増分Δyは数13および数14から求めることができ
る。
【数13】
【数14】 前記フレキシブルシート1を構成するステンレス薄板の
帯のx、y座標系における変形形状は、数13、数14
を数値積分することにより求められるものである。
【0042】このような原理に基づき着座姿勢を演算
し、かつ、着座した被験者背中の任意点の変位量(シー
ト座面、背面との距離)を演算するものである。図11
を用いてさらに詳述する。
【0043】図11において、座面の角度θ1 および背
面の角度θ2 およびテープセンサ3上の任意点Pの座標
P(xp ,yp )は、既知である。ただし座標系として
座面および背面の交点を原点とするx−y直交座標を考
える。線分PP2 の長さXおよび線分PP1 の長さYを
以下の数15に従い演算するものである。
【数15】
【0044】本第1実施形態の着座姿勢計測方法は、前
記フレキシブルプリント基板10と、該フレキシブルプ
リント基板10の中心部に長手方向に列設した複数の歪
みゲージ2とから成り、前記フレキシブルプリント基板
10の一端において前記複数の歪みゲージ2が列設され
た部分以外の部分が係止されているテープセンサ3を、
被験者が装着した前記ボデイサポータ4と前記被験者の
身体との間に介挿し、被験者が着座した時前記各歪みゲ
ージ2に生じた歪みを検出し、人の着座姿勢を上記形状
予測法の原理に基づき計測するものである。
【0045】上記構成より成る第1実施形態の着座姿勢
計測装置は、人の着座姿勢を計測する着座姿勢計測装置
において、前記フレキシブルプリント基板10と、該フ
レキシブルプリント基板10の中心部に長手方向に列設
した複数の歪みゲージ2とから成り、前記フレキシブル
プリント基板10の一端において前記複数の歪みゲージ
2が列設された部分以外の部分が係止されている前記テ
ープセンサ3をシートまたは椅子に配設して、人が座っ
た時の前記複数の歪みゲージ2が検出した歪みに基づき
人の着座姿勢を計測するものであり、リアルタイムによ
る人の着座姿勢の計測を実現するという効果を奏する。
【0046】また第1実施形態の着座姿勢計測装置は、
前記フレキシブルシートが、中心部分にSUSテープ1
1を配設したフレキシブルプリント基板10によって構
成され、前記歪みゲージ2が、前記フレキシブルプリン
ト基板10の中心部分に長手方向に配設したSUSテー
プ11の上に間隔をおいて配設されているので、精度の
高い人の着座姿勢の計測を実現するという効果を奏す
る。
【0047】さらに第1実施形態の着座姿勢計測装置
は、前記フレキシブルプリント基板10の一端が、弾性
的に椅子やシートの一部に係止されているので、車載を
可能にして、リアルタイムによる人の着座姿勢の計測を
実現するという効果を奏する。
【0048】また第1実施形態の着座姿勢計測装置は、
前記複数の歪みゲージ2と列設された中心部に長手方向
に延在するスロット11内に介挿され前記基板71に穿
設された穴72に締着されたボルトによって、前記フレ
キシブルプリント基板10の一端において幅方向の両側
を挾着する挾着部材74を介して、前記フレキシブルプ
リント基板10を前記基板71にルースに係止するの
で、前記複数の歪みゲージ2が列設された中心部に固着
に伴う応力の発生を抑制するため、精度の高い人の着座
姿勢の計測を実現するという効果を奏する。
【0049】すなわち本第1実施形態においては、歪み
検出用のテープセンサ3を固定する場合、該テープセン
サ3の無駄な長さを省いたり、姿勢計測時に計測誤差を
生じさせるような歪みを発生させないため、固定部を計
測面に対して直角部に設ける必要じあり、この状態で姿
勢計測を行うと、テープセンサの固定部から計測部へ至
る屈曲部分に曲げ歪みが生ずるので、この曲げ歪みは、
曲率計算して形状を算出することになる。
【0050】ところが、前記テープセンサ3の固定部を
リジッドに固定すると、屈曲部から固定部に向けて剪断
力が加わり、この剪断力はテープセンサ3の歪みゲージ
配置によっては除去することができないため、計測誤差
を生ずることになり、正確な姿勢計測の障害となるた
め、本第1実施形態においては、テープセンサ3の固定
部をルースに固定するために、テープセンサ3の中央部
長手方向に馬鹿穴を設けて固定部で発生する剪断力を緩
和するために逃げを造るもので、テープセンサ固定台を
ウレタンフォームに取り付けて、ルース固定を促進して
剪断力発生を極力防ぐように構成されているため、剪断
力の影響が緩和されている。
【0051】さらに第1実施形態の着座姿勢計測装置
は、前記基板71が、ウレタンフォーム材より成る前記
大容量弾性部材77を介して椅子やシートの一部に固着
されているので、該大容量弾性部材77の変形によって
前記椅子やシートに固着したことによる前記歪みゲージ
2への影響を抑制するため、精度の高い人の着座姿勢の
計測を実現するという効果を奏する。
【0052】すなわち、図12に示されるように180
°方向を変換して固定治具によって固定した従来装置に
おいては、人が着座した場合においては固定部に近い部
分に剪断力が作用するという問題があったが、図13に
示されるようにクッション材77によってシートの背面
に対して鈍角を成してスライド可能に係止されている本
第1実施形態においては人が着座した場合においてはク
ッション材77の変形によって剪断力を吸収するため、
固定部に近い部分に剪断力が作用するのが抑制される。
【0053】また第1実施形態の着座姿勢計測装置は、
前記テープセンサ3を、被験者が装着したボデイサポー
タ4と前記被験者の身体との間に介挿して、該ボデイサ
ポータ4によって該被験者の身体に沿わせるので、従来
の装置では計測することが出来なかったシートに接触し
ていない部分の人の着座姿勢の計測を実現するという効
果を奏する。
【0054】すなわち、テープセンサ部をシートに沿わ
せてその状態で着座姿勢を計測する従来の着座姿勢計測
装置は、クッション部分については特に問題が生じない
がシートバック(背部)に関しては、シートバックに接
している部分は姿勢が計測できるものの、背中の上部す
なわち首の付け根から下の部分はシートバックに接しな
い状態が生じた場合正確な姿勢計測が出来ないことにな
り、特に車の運転などの着座姿勢で作業するような場合
背中の上部はシートバックから離れることになる。
【0055】ところが第1実施形態の着座姿勢計測装置
においては、前記テープセンサ3を被験者の身体に沿わ
せるためにボデイサポータ4を用い、背中上部から下部
にセンサを沿わせることによってシートバックに接して
いない部分の着座姿勢を計測できるもので、真の着座姿
勢を計測することが可能になった。よって、被験者は計
測する前に、ボデイサポータ4を着用して前記テープセ
ンサ3を該ボデイサポータ4と人体背部の間に滑り込ま
せるようにして装着し、着座姿勢を計測すれば、前記被
験者の背部がシートバックから離れるような作業姿勢に
おいても背部全体の正確な着座姿勢を計測出来るもので
ある。
【0056】さらに第1実施形態の着座姿勢計測装置
は、前記多チャンネルアンプ5が前記各歪みゲージ2が
検出した歪みを増幅し、前記演算手段6が前記多チャン
ネルアンプ5からの出力により、形状予測法に基づき着
座姿勢を演算するので、一層精度の高い人の着座姿勢の
計測を実現するという効果を奏する。
【0057】すなわち、本第1実施形態における出力デ
ータの一例を図14および図15に示す。図14は、被
験者の背柱正中線に相当する姿勢形状データであり、図
15は、前記テープセンサ3の任意の2点(図14中1
および2で示される位置)におけるシートバックに平行
な前後変位とシートクッションに垂直な上下変位をリア
ルタイムで表示したものであり、リアルタイムの計測を
可能にするものである。
【0058】また本第1実施形態の装置によって計測さ
れた着座姿勢データと被験者の姿勢との対応について、
被験者にマーカーを張りつけて撮影した写真観測データ
との比較において、図16を用いて以下に説明する。
【0059】図16(A)は、計測前の状態を示し、図
16(B)は、基準着座姿勢形状データを示し、図16
(C)は、猫背着座姿勢形状データを示し、図16
(D)は、つっぱり着座姿勢形状データを示し、図16
(E)は、前すべり姿勢形状データを示し、各姿勢に対
応した形状データが得られる。
【0060】図16および図17から明かなように、写
真観測データでは背中や腰部の形状は計測できないが、
本第1実施形態装置によれば、被験者の背中や腰部の形
状も計測できるとともに、被験者の正確な背柱正中線の
変化を読み取ることが出来、シートに密着していない肩
の部分の姿勢も正確に計測することが出来るものであ
る。
【0061】さらに第1実施形態の着座姿勢計測装置
は、椅子やシートに座った時の人体の形状、特に背柱の
形状を正確に計測できれば、シートや椅子の着座特性や
人間側から見たシートの良否の程度を評価することが出
来るという効果を奏する。
【0062】また第1実施形態の着座姿勢計測装置は、
車のシートのように運転に伴う車両運動によって乗員や
ドライバは身体の状態が走行に応じて絶えず動くため、
安定した姿勢を保つためにはシートの乗員ホールド性が
重要な要素となっているので、運転環境等の着座姿勢を
計測することは、シートの乗員ホールド性の評価および
車両の運動性能の評価を可能にするという効果を奏す
る。
【0063】また第1実施形態の着座姿勢計測方法は、
前記フレキシブルプリント基板10の中心部に長手方向
に複数の歪みゲージ2が列設され、一端において前記複
数の歪みゲージ2が列設された部分以外の部分が係止さ
れている前記テープセンサ3を、被験者が装着した前記
ボデイサポータ4と前記被験者の身体との間に介挿さ
れ、被験者が着座した時前記各歪みゲージ2に生じた歪
みを検出して、人の着座姿勢を計測するので、簡単な操
作によりシートに接触していない部分の人の着座姿勢の
計測を実現するという効果を奏する。
【0064】上述の実施形態は、説明のために例示した
もので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の着座姿勢計測装置およ
び着座姿勢計測方法を示すブロック図である。
【図2】本第1実施形態におけるテープセンサを示す斜
視図である。
【図3】本第1実施形態における歪みゲージの配設形態
を示す断面図および平面斜視図である。
【図4】本第1実施形態における歪みゲージによる検出
回路を示す回路図である。
【図5】本第1実施形態におけるテープセンサの固定部
を構成する各要素を示す展開斜視図である。
【図6】本第1実施形態におけるテープセンサの固定部
の固定状態を示す斜視図である。
【図7】本第1実施形態におけるテープセンサのシート
への固定状態を示す斜視図である。
【図8】本第1実施形態のテープセンサを示す正面図で
ある。
【図9】本第1実施形態のテープセンサの変形形状を示
す模式図である。
【図10】本第1実施形態における腹部表面の変形曲線
を説明するための線図である。
【図11】本第1実施形態における曲率演算手段を説明
するための線図である。
【図12】従来装置における着座時のテープセンサの固
定形態による影響を説明するための説明図である。
【図13】本第1実施形態における着座時のテープセン
サの固定形態による影響を説明するための説明図であ
る。
【図14】本第1実施形態における着座姿勢計測データ
を示す線図である。
【図15】本第1実施形態における図14中1および2
の点の前後変位および上下変位の時系列データを示す線
図である。
【図16】本第1実施形態の各姿勢における計測データ
と写真観測データとを示す線図である。
【図17】本第1実施形態の各姿勢における計測データ
と写真観測データとをまとめて示した線図である。
【図18】従来型取り方法を説明する断面図である。
【図19】従来の着座姿勢計測装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 フレキシブルシート 2 歪みゲージ 3 テープセンサ 4 ボデイサポータ 5 多チャンネルアンプ 6 演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江部 和俊 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 速水 則行 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人の着座姿勢を計測する着座姿勢計測装
    置において、 帯状のフレキシブルシートと、 該帯状のフレキシブルシートの中心部に長手方向に列設
    した複数の歪みゲージとから成り、 前記帯状のフレキシブルシートの一端において前記複数
    の歪みゲージが列設された部分以外の部分が係止されて
    いるテープセンサを備えていることを特徴とする着座姿
    勢計測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記フレキシブルシートの一端が、弾性的に椅子やシー
    トの一部に固着されていることを特徴とする着座姿勢計
    測装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 複数の歪みゲージと列設された中心部に長手方向に延在
    するスロット内に介挿され基板に穿設された穴に締着さ
    れたボルトによって、前記フレキシブルシートの一端に
    おいて幅方向の両側を挾着する挾着部材を介して、前記
    フレキシブルシートを前記基板に係止することを特徴と
    する着座姿勢計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記テープセンサを、被験者が装着したボデイサポータ
    と前記被験者の身体との間に介挿したことを特徴とする
    着座姿勢計測装置。
  5. 【請求項5】 帯状のフレキシブルシートと、該帯状の
    フレキシブルシートの中心部に長手方向に列設した複数
    の歪みゲージとから成り、前記帯状のフレキシブルシー
    トの一端において前記複数の歪みゲージが列設された部
    分以外の部分が係止されているテープセンサを、被験者
    が装着したボデイサポータと前記被験者の身体との間に
    介挿し、 被験者が着座した時前記各歪みゲージに生じた歪みを検
    出し、 人の着座姿勢を計測することを特徴とする着座姿勢計測
    方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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