JPH08121964A - 基板自動処理乾燥装置 - Google Patents

基板自動処理乾燥装置

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JPH08121964A
JPH08121964A JP28002994A JP28002994A JPH08121964A JP H08121964 A JPH08121964 A JP H08121964A JP 28002994 A JP28002994 A JP 28002994A JP 28002994 A JP28002994 A JP 28002994A JP H08121964 A JPH08121964 A JP H08121964A
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JP
Japan
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processing
drying
substrate
filter
cassette
Prior art date
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Application number
JP28002994A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Marui
宏之 丸井
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Kaijo Corp
Original Assignee
Kaijo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルターの性能を合理的に発揮せしめてそ
の塵埃除去効率を向上させると共に、吸引される様々な
塵埃に起因する不都合な諸事象の発生を回避した基板自
動処理乾燥装置を提供すること。 【構成】 加熱手段43の上流側に粗フィルター42
を、下流側に精密フィルター44をそれぞれ配設し、以
て、上記の効果を得ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶ディスプレイなど
として利用されるガラス基板やシリコンウェハー等の各
種基板について、処理液を用いて洗浄等のウエット処理
を施すと共に乾燥をも行う基板自動処理乾燥装置に関す
る。
【0002】従来、この種の装置として図8に示すもの
がある。なお。当該装置は例えば特公平3−31112
号公報において開示されている。図示のように、当該基
板自動処理乾燥装置においては、処理手段として第1槽
101乃至第8槽108が並設されており、最後段に乾
燥室110が設けられている。これらの槽101乃至1
08には、有機溶剤、洗剤、市水及び純水等の処理液が
適宜貯留されている。作業対象としての基板(図示せ
ず)は、図示しない搬送手段によって該各槽101乃至
108における処理位置を順に巡るように搬送され、各
種洗浄及びすすぎなどの処理を施される。
【0003】上記搬送手段は、処理を終えた基板を乾燥
室110内に持ち来し、処理液が付着している基板の乾
燥が行われる。該乾燥室110には、加熱気体、この場
合、熱風が送られ、基板はこの熱風によって乾燥され
る。続いて、該熱風を送るための手段について説明す
る。
【0004】図9に示すように、該手段は案内手段とし
てのダクト112を有している。該ダクト112は、乾
燥させるべき基板が収容される乾燥室110内に対し、
気体、この場合大気を案内する気体案内路を形成する。
該気体案内路中には、大気取入側から順に、シロッコフ
ァン113、加熱手段としてのヒーター114及びフィ
ルター115が設けられている。かかる構成において
は、シロッコファン113の作動によって取り込まれた
大気はヒーター114により加熱され、フィルター11
5により清浄化されて乾燥室110に送られる。なお、
乾燥室110の直前にはルーバー116が設けられてお
り、これによって熱風の風向が制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の基板自
動処理乾燥装置は乾燥用大気を清浄化するためのフィル
ター115を備えているが、ガラス基板やシリコンウエ
ハー等の各種基板にとっては極く微細な塵埃の付着も不
都合を生じ易いことから、このフィルター115として
はこれを除去し得る精密フィルターが採用されるのが一
般的である。
【0006】しかしながら、吸引される大気中には紙片
等の比較的大きなものも混入するおそれがあり、これが
混入した場合、精密フィルターの通気面積の少なからぬ
範囲が目詰まりを生じてしまい、微細な塵埃に対する除
去機能が損なわれ、除去効率が悪くなるという問題があ
る。
【0007】また、上記した基板自動処理乾燥装置にお
いては、フィルター115がヒーター114の下流側に
配設されている。従って、大気と共に吸引された塵埃は
まずこのヒーター114を通過することとなり、例えば
紙片やビニール片など、熱によって簡単に発煙したり溶
け易くしかも比較的大きな塵埃がヒーター114に入り
込み得、その場合、これらの事象の発生が懸念される。
【0008】本発明は、上記した点に鑑みてなされたも
のであり、フィルターの性能を合理的に発揮せしめてそ
の塵埃除去効率を向上させるとともに、吸引される様々
な塵埃に起因する不都合な諸事象の発生を回避した基板
自動処理乾燥装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のため、
本発明による基板自動処理乾燥装置は、基板に対して処
理液を用いて所要の処理を施す処理手段と、該処理液が
付着した該基板を加熱気体を以て乾燥させる乾燥手段
と、前記基板を前記処理手段及び乾燥手段を巡るべく搬
送する搬送手段とを備え、前記乾燥手段は、供給される
気体を乾燥させるべき基板に向けて案内する案内手段
と、該案内手段により形成される気体案内路中に設けら
れて各々気体の清浄化、加熱を行う2つのフィルター及
び加熱手段とを有し、該フィルター各々が該加熱手段を
挾んで前記気体案内路の上流側と下流側に配置されてい
るものである。
【0010】
【作用】かかる構成の基板自動処理乾燥装置において
は、基板乾燥用として供給される気体が、まず上流側フ
ィルターを通過し、次いで加熱手段及び下流側フィルタ
ーを順に経て基板の加熱に供される。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例としての基板自動処理
乾燥装置について添付図面を参照しつつ説明する。な
お、当該基板自動処理乾燥装置が処理対象として扱うの
は液晶ディスプレイなどとして利用されるガラス基板
(図示はしない)であり、該ガラス基板は各図において
参照符号Kにて示すカセット内に多数が配列収容された
状態で搬送され、処理、乾燥される。
【0012】図1乃至図3に示すように、当該基板自動
処理乾燥装置は、形鋼等を素材とするフレーム1と、該
フレーム1上に覆設されたパネル3とから成る装置本体
を備えている。図2及び図3に示すように、該装置本体
の底部には、当該基板自動処理乾燥装置を工場の床5等
の上に設置する際に使用する脚部6が設けられている。
【0013】図1及び図2に示すように、上記装置本体
内にはローダ部11が最前段に配設され、これに続い
て、夫々処理手段として、2つの洗剤槽12及び13、
5つの水洗槽14乃至18、並びに温水引上げ槽19が
一列に並設され、最後段にアンローダ部20が設けられ
ている。
【0014】上記ローダ部11は、前段の工程にてガラ
ス基板(図示せず)を収納されて順次供給されるカセッ
トKを後続の洗剤槽12等の各処理手段に供すべく取り
入れるためのものである。また、アンローダ部20は、
これら各処理手段を経たカセットKを回収するためのも
のであり、図示のように、その回収経路中に乾燥室21
を備えている。カセットKは回収に際してこの乾燥室2
1内に一旦納められ、ここで熱風によるガラス基板の乾
燥が行われる。この基板乾燥のための構成に関しては後
に詳述する。
【0015】続いて、上記各処理手段について説明す
る。
【0016】図1及び図2に示すように、第1段目及び
第2段目の処理手段として設けられた両洗剤槽12及び
13には各々、強アルカリ性の洗剤(図示せず)が処理
液として貯留されており、これら洗剤は約30℃乃至約
50℃に保温されている。そして、該両洗剤槽12及び
13はカセット受け12a,13aと、該各カセット受
け12a,13aを上下方向(矢印Z方向及びその反対
方向)において往復動させる駆動手段12b及び13b
とを具備している。上記カセットKはこのカセット受け
12a,13a上に載置されることにより洗剤に浸漬さ
れ、該カセット受け12a,13aの昇降動作によって
ガラス基板の洗浄が助長される。なお、カセット受け1
2a,13a並びに上記駆動手段12b及び13bにつ
いては、後に詳述する水洗槽18に設けられたものと同
様に構成されている。また、図2に示すように、両洗剤
槽12及び13は夫々、その底部に振動子12c,13
cを備え、これら振動子12c,13cは装置本体内の
所定位置に配設された超音波発振器(図示せず)により
駆動され、洗浄中に該各振動子12c,13cより超音
波振動が付与される。
【0017】次に、第3段目の処理手段として設けられ
た水洗槽14には、処理液として脱イオン水(DIW;
deionized water:図示せず)が約30
℃乃至約50℃に保温された状態で貯留されている。ま
た、上記両洗剤槽12及び13と同様に昇降するカセッ
ト受け14a及びその駆動をなす駆動手段14b並びに
振動子14cを備えている。
【0018】第4段目の処理手段として設けられた水洗
槽15には、常温の逆浸透水(ROW;reverse
osmosis water)が貯留されていると共
に、カセット受け15a及び振動子15cが設けられて
いる。図2から明らかなように、この水洗槽15におい
ては、該カセット受け15aは昇降動作は行わず、左右
方向(矢印X方向及びその反対方向)において往復動自
在であり、図示しない駆動手段によって往復動(図2に
おいて矢印X1 及びX2 で示す)させられ、これによっ
て洗浄効果が増大する。なお、上記から明らかなよう
に、当該基板自動処理乾燥装置に関し、その上方向を各
図において矢印Zにて示している。また、装置側から見
て前方向を矢印Yで示し、この前方に向って左方向を矢
印Xにて示している。従って、逆の下方向、後方向及び
右方向についてはこれら各矢印とは反対の方向として示
される。
【0019】第5段目及び第6段目の処理手段として設
けられた水洗槽16及び水洗槽17は、夫々常温の脱イ
オン水(DIW)及び逆浸透水(ROW)を貯留し、3
段目の水洗槽14と同様に昇降動作を行うカセット受け
16a,17a及びこれを駆動する駆動手段16b,1
7bと共に、振動子16c,17cを具備している。
【0020】また、処理手段として第7段目に配置され
た水洗槽18に関しては、適当な温度に保温された脱イ
オン水(DIW)が貯留され、上記各水洗槽16,17
と同様のカセット受け18a、駆動手段18b、振動子
18cが設けられている。
【0021】ここで、この水洗槽18が備えたカセット
受け18a及び駆動手段18bの構成について詳述す
る。なお、これまでの説明から明らかなように、前述し
た両洗剤槽12及び13並びに各水洗槽14,16,1
7が各々具備するカセット受け及び駆動手段はこのカセ
ット受け18a、駆動手段18bと同様に構成されてい
る。
【0022】図3に示すように、上記カセット受け18
aは、底板24aと、側板24bと、上部の張出部24
cとから成り、カセットKは該底板24a上に搭載され
る。そして、該カセット受け18aは、上下方向におい
て伸長して設けられた2本のガイドシャフト26の上端
に該張出部24cにて取り付けられている。該両ガイド
シャフト26は、装置本体上に固設されたリニアブッシ
ュ27によってその軸方向において移動自在に案内され
る。
【0023】一方、上記駆動手段18bについては、図
3に示すように、装置本体の底部近傍に配設されたモー
タ29と、上記カセット受け18aを昇降させるべく該
モータ29の出力を上記両ガイドシャフト26に伝達す
る動力伝達機構30とから成る。
【0024】次に、上記水洗槽18の後段に第8段目の
処理手段として設けられた温水引上げ槽19に関して
は、最高で約70℃に保温される脱イオン水(DIW)
が貯留されている。
【0025】続いて、最後段に配設されたアンローダ部
20に配置された乾燥室21を含む乾燥手段の構成を説
明する。前述もしたように、当該乾燥手段は、上記各処
理手段を経ることにより処理液が付着したガラス基板
(図示せず)を、加熱気体、この場合、熱した大気を用
いて乾燥させるものである。
【0026】図1及び図2並びに図4に示すように、上
記乾燥室21は、上記ガラス基板を収容したカセットK
の搬入及び搬出をなすための2つの開口部32a,32
b(図4参照)が形成された乾燥室本体32と、該両開
口部32a,32bを夫々開閉させるべく設けられたシ
ャッター33a,33bと、該シャッター33a,33
bを作動させる駆動手段(図示せず)とを有している。
すなわち、カセットKを乾燥室21内に搬入する際にシ
ャッター33aを開き、搬入したらこれを閉じ、また、
搬出する際にシャッター33bを開く。なお、該乾燥室
21に対するカセットKの搬入及び搬出は、図示しない
ベルトコンベア等により行われる。また、該ベルトコン
ベア等は、後述する搬送手段に含まれる。
【0027】次いで、上記乾燥室21内に熱風を送るた
めの手段について説明する。
【0028】図4に示すように、該手段は、案内手段と
してのダクト36を有している。該ダクト36は、上記
乾燥室21内に対し、気体、この場合大気を案内する気
体案内路を形成する。なお、図示のように、ダクト36
の大気取入部には弁38が設けられており、大気の取入
れ量を該弁38の開度によって調節したり、完全に閉じ
て吸気を遮断することが行われる。
【0029】上記ダクト36によって形成される気体案
内路中には、大気取入側から順に、ファンモータ41、
フィルター42、ヒーター43及びフィルター44が互
いに所定の距離をおいて配設されている。ファンモータ
41は、大気を吸引して該気体案内路内に取り入れ、且
つ、送給することを行う。また、ヒーター43の上流側
に配置されたフィルター42は粗フィルターであり、濾
材としてウォータープルーフ・グラスファイバー等が使
用され、比較的大きな塵埃を除去し、取り入れられた大
気を清浄化するものである。ヒーター43は、この送給
される大気を所定の温度に加熱する加熱手段として作用
する。また、該ヒーター43の下流側に設けられたフィ
ルター44は精密フィルターであり、濾材としてグラス
ファイバー等が使用され、上流側のフィルター42にて
除去し得ない例えば0.1μm以下の微細な塵埃を除去
する能力を有する。
【0030】なお、図4に示すように、上記ダクト36
は乾燥室21の上部に接続され、ヒーター43を通じて
送給される熱風は矢印にて示すようにカセットKに対し
て上方から吹き付けられる。また、同図に示すように、
乾燥室21の下部には他のダクト45が接続されてお
り、このダクト45を通じて排気が行われる。該ダクト
45の排気部には弁47が設けられており、該弁47の
開度によって排気量を調節したり、完全に閉じて排気を
行わないようにする。該ダクト45は、該弁47よりも
上流側において、連通ダクト49により前述の大気送給
用のダクト36と連通されている。そして、該連通ダク
ト49にはこれを開閉させるための弁50が設けられて
いる。すなわち、上記弁47を開いて該弁50を閉じる
ことによって排気が行われ、弁47を閉じ、かつ弁50
を開くことにより、乾燥室21よりの排気が再びダクト
36内に還流されるものである。
【0031】上記から明らかなように、当該基板自動処
理乾燥装置においては、加熱手段としてのヒーター43
の上流側に粗フィルターであるフィルター42が配置さ
れ、同下流側に精密フィルターとしてのフィルター44
が設けられている。かかる構成によれば、比較的大き目
の塵埃は上流側フィルター42によって予め除去される
ので、精密フィルターである下流側フィルターがこの大
き目の塵埃による目詰まりを起こしてその機能を損なう
ことがなく、全ての大きさの塵埃を効率良く除去するこ
とが出来、塵埃除去効率が高まっている。
【0032】また、上記構成においては、熱によって容
易に発煙したり溶け易くしかも比較的大きな紙片やビニ
ール片等の塵埃は上記上流側フィルター42によって除
去されてヒーター43には至らず、これらの不都合な事
象の発生は防止され、装置は常に円滑に作動を続けるこ
とが出来る。
【0033】続いて、処理対象としてのガラス基板(図
示せず)を収容したカセットKを前述した各処理手段に
よる処理位置及び乾燥室21内を巡らせるべく搬送する
搬送手段について説明する。なお、乾燥室21に対する
カセットKの搬入及び搬出は該搬送手段に含まれる図示
しないベルトコンベア等により行われることを既に述べ
たので、ここではその説明を省略し、上記各処理手段に
対してカセットKを搬入し、搬出することを行う構成に
ついて説明する。
【0034】この搬送を行うための手段は、図1及び図
2に示す基体部53を備えている。図示のように、該基
体部53は、上記した各処理手段の後方に配置され、該
各処理手段に沿うように左右方向(矢印X方向及びその
反対方向)において往復動自在となっている。そして、
該基体部53を移動させるための駆動手段(図示せず)
が設けられている。なお、図1において、該基体部53
が右方向における移動限界位置にある状態を実線で示
し、左方向における移動限界位置にある状態を一点鎖線
にて示している。
【0035】図3に示すように、上記基体部53には、
カセットKの挟持及びその解除動作を行う挟持機構55
が設けられている。図示のように、この挟持機構55
は、上下方向(矢印Z方向及びその反対方向)において
往復動自在となっており、図示しない駆動手段によって
昇降させられる。なお、図3において、該挟持機構55
が上方向における移動限界位置にある状態を一点鎖線に
て示し、下方向における移動限界位置にある状態を二点
鎖線で示している。
【0036】上記の構成においては、図1及び図2に示
すローダ部11上に前段の工程より供給されるカセット
Kが、上記挟持機構55により挟持される。その後、該
挟持機構55の昇降動作と上記基体部53の左方(矢印
X方向)への移動とが適宜行われることによって該カセ
ットKは洗剤槽12及び13等の各種洗浄用処理手段に
よる処理位置を順に巡らされて洗浄処理が施される。そ
して、最後にアンローダ部20に持ち来され、ここで乾
燥室21を経て乾燥処理が行われ、回収される。この一
連の処理工程において、上記挟持機構55は、図2にお
いて矢印で示す軌跡にて移動する。すなわち、軌跡Z1
→Z2 →X3 →Z3 →Z4 →X4 →Z5→Z6 →X5
7 →Z8 →X6 →Z9 →Z10→X7 →Z11→Z12→X
8 →Z13→Z14→X9 →Z15→Z16→X10→Z17→Z18
→X11→Z19→Z20→X12→Z21である。また、挟持機
構55はカセットKを上記アンローダ部20に対して受
け渡した後、図2において軌跡Z22→X13にて示すよう
に移動させられ、ローダ部11の上方に戻される。そし
て、次のカセットKを挟持して同様に搬送する。
【0037】ところで、当該基板自動処理乾燥装置にお
いては、前述した各処理手段及び乾燥手段の処理環境を
高い水準とするため、下記に構成が採用されている。
【0038】すなわち、図2及び図3に示すように、上
述の各種処理手段及び乾燥手段の各々に対してこれらの
上方に、夫々清浄気体、この場合大気を雰囲気として供
給する複数の清浄気体供給手段61が並設されている。
そして、図1及び図2に示すように、該雰囲気の排気を
行う排気手段としての排気ダクト62が設けられてい
る。かかる構成を採用したことによって、上記各処理手
段による各種処理及び乾燥手段による乾燥作業が行われ
る各区域に雰囲気として供給される大気中に含まれる塵
埃等がほぼ完全に除去され、また、該各区域同士の間に
おける雰囲気の相互流入も防止され、それ故に雰囲気は
極く清浄に保たれ、ガラス基板の清浄度が極めて高めら
れるという効果が得られる。
【0039】また、図から明らかなように、上記各清浄
気体供給手段61の気体供給口が上記各処理手段及び乾
燥手段の片側、この場合上側に配置され、排気手段とし
ての排気ダクト62の排気取入口62a(図3参照)が
該片側に対する他側である下側に配置されている。かか
る構成の故、各清浄気体供給手段61より供給される清
浄な大気は上記各区域間を巡るように乱れることなく、
ほぼ層流として速やかに下方に流れ、特に各区域間にお
ける雰囲気の相互流入が防止される。
【0040】なお、本実施例においては上述のように、
清浄気体供給手段61の気体供給口を各処理手段及び乾
燥手段の上方に配設し、排気ダクト62の排気取入口6
2aを下方に配置しているが、この構成に限定するもの
ではない。すなわち、該気体供給口及び排気取入口62
aについて、上記各処理手段及び乾燥手段を前後方向
(矢印Y方向及びその反対方向)や左右方向(矢印X方
向及びその反対方向)において挟むように配置してもよ
い訳である。
【0041】次に、上記各清浄気体供給手段61の構成
について詳述する。
【0042】図5乃至図7に示すように、当該清浄気体
供給手段61は、フレーム及びパネルからなる略直方体
状の筐体66を有している。該筐体66の上下両面は開
放されており、上面側及び下面側にプレフィルター67
及びフィルター68が夫々覆設されている。該プレフィ
ルター67はその素材として可洗不織布等が使用され、
また、フィルター68については濾材としてウォーター
プルーフ・ファイバー等が使用され、例えば0.1μm
以下の塵埃を除去する能力を有する。なお、該フィルタ
ー68の更に下側には、金属あるいは樹脂製の板に孔を
多数形成してなるパンチングフェイス69が設けられて
いる。
【0043】上記筐体66内、すなわちプレフィルター
67とフィルター68により挟まれる位置に例えば3つ
のファンモータ70が一列に配設されており、且つ、ブ
ラケット71を介して筐体66に対して取り付けられて
いる。なお、該ブラケト71は筐体66に対して着脱自
在となっており、ハンドル71aが設けられている。
【0044】かかる構成の清浄気体供給手段61におい
ては、各ファンモータ70が作動することによって、大
気がプレフィルター67を通じて取り入れられ、更にフ
ィルター68を経て下方に送り出される。
【0045】なお、本実施例においては、処理、乾燥の
対象としてガラス基板が示されているが、シリコンウェ
ハーなど、他種の基板を扱う基板自動処理乾燥装置につ
いても本発明が適用可能であることは勿論である。ま
た、本実施例の基板自動処理乾燥装置においては、ガラ
ス基板を収容したカセットKを搬送することが行われて
いるが、このようなカセットを用いず、基板自体のみを
搬送して処理を行う基板自動処理乾燥装置にも適用し得
る。
【0046】また、本実施例においては、各処理手段の
雰囲気及び乾燥用気体として大気が導入されているが、
この他、必要に応じて種々の気体を用いるようにしても
よい。
【0047】更に、処理手段の数やその種類に関して
も、上述した構成に限らず、適宜変更可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による基板
自動処理乾燥装置においては、加熱手段の上流側と下流
側にフィルターが設けられている。従って、この上流側
フィルターとして比較的大きな塵埃を除去するための粗
フィルターを用い、微細な塵埃を除去し得る精密フィル
ターを下流側フィルターとして使用することにより、該
精密フィルターが大き目の塵埃による目詰まりを起こし
てその機能を損なうことがなく、全ての大きさの塵埃を
効率良く除去することが出来、塵埃除去効率が高まって
いる。また、かかる構成においては、熱によって容易に
発煙したり溶け易くしかも比較的大きな紙片やビニール
片等の塵埃は上記上流側フィルターによって除去されて
加熱手段には至らず、これら不都合な事象の発生は防止
され、装置は常に円滑に作動を続けることが出来る。ま
た、本発明による基板自動処理乾燥装置においては、夫
々フィルターを具備して清浄気体を雰囲気として供給す
る清浄気体供給手段が、処理手段及び乾燥手段の各々に
対応して複数配設されると共に、該雰囲気の排気を行う
排気手段が設けられている。かかる構成のため、各種処
理及び乾燥作業が行われる各区域に雰囲気として供給さ
れる気体中に含まれる塵埃等がほぼ完全に除去され、ま
た、該各区域同士の間における雰囲気の相互流入も防止
され、それ故に雰囲気は極く清浄に保たれ、基板の清浄
度が極めて高められるという効果が得られる。また、上
記各清浄気体供給手段の気体供給口が上記各処理手段及
び乾燥手段の片側に配置され、上記排気手段の排気口が
該片側に対する他側に配置されているから、各清浄気体
供給手段から供給される清浄な気体は上記各区域間を巡
るように乱れることなく、ほぼ層流として速やかに排気
され、特に各区域間における雰囲気の相互流入が防止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例としての基板自動処理
乾燥装置の、断面を含む平面図である。
【図2】図2は、図1に関するA−A矢視にして、断面
を含む正面図である。
【図3】図3は、図1に関するB−B矢視にして、断面
を含む側面図である。
【図4】図4は、図1乃至図3に示した基板自動処理乾
燥装置が備える乾燥手段の縦断面図である。
【図5】図5は、図1乃至図3に示した基板自動処理乾
燥装置が備える清浄気体供給手段の、一部断面を含む平
面図である。
【図6】図6は、図5に関するC−C矢視にして、一部
断面を含む正面図である。
【図7】図7は、図5に関するD−D矢視にして、断面
を含む側面図である。
【図8】図8は、従来の基板自動処理乾燥装置の概略を
示す平面図である。
【図9】図9は、図8に示した基板自動処理乾燥装置が
具備する乾燥手段の縦断面図である。
【符号の説明】
11 ローダ部 12,13 洗剤槽(処理手段) 14,15,16,17,18 水洗槽(処理手段) 19 温水引上げ槽(処理手
段) 20 アンローダ部 21 乾燥室 36 ダクト(案内手段) 41 ファンモータ 42 上流側フィルター 43 ヒーター(加熱手段) 44 下流側フィルター 45 ダクト 49 連通ダクト 53 基体部 55 挟持機構 61 清浄気体供給手段 62 排気ダクト(排気手
段) 67 プレフィルター 68 フィルター

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に対して処理液を用いて所要の処理
    を施す処理手段と、該処理液が付着した該基板を加熱気
    体を以て乾燥させる乾燥手段と、前記基板を前記処理手
    段及び乾燥手段を巡るべく搬送する搬送手段とを備え、 前記乾燥手段は、供給される気体を乾燥させるべき基板
    に向けて案内する案内手段と、該案内手段により形成さ
    れる気体案内路中に設けられて各々気体の清浄化、加熱
    を行う2つのフィルター及び加熱手段とを有し、該フィ
    ルター各々が該加熱手段を挾んで前記気体案内路の上流
    側と下流側に配置されていることを特徴とする基板自動
    処理乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記上流側フィルターは粗フィルター、
    下流側フィルターは精密フィルターであることを特徴と
    する請求項1記載の基盤自動処理乾燥装置。
  3. 【請求項3】 フィルターを通じて清浄気体を雰囲気と
    して供給する清浄気体供給手段が前記処理手段及び乾燥
    手段の各々に対応して複数配設されると共に、該雰囲気
    の排気を行う排気手段が設けられていることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の基板自動処理乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記清浄気体供給手段の気体供給口が前
    記処理手段及び乾燥手段の片側に配置され、前記排気手
    段の排気取入口が該片側に対する他側に配置されている
    ことを特徴とする請求項3記載の基板自動処理乾燥装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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