JPH08121653A - 線、棒状物のクランプ - Google Patents

線、棒状物のクランプ

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JPH08121653A
JPH08121653A JP6281566A JP28156694A JPH08121653A JP H08121653 A JPH08121653 A JP H08121653A JP 6281566 A JP6281566 A JP 6281566A JP 28156694 A JP28156694 A JP 28156694A JP H08121653 A JPH08121653 A JP H08121653A
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JP
Japan
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holding
groove
wire
elastic
elastic arm
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Application number
JP6281566A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Maruoka
浩幸 丸岡
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Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
    • F16L3/22Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets specially adapted for supporting a number of parallel pipes at intervals
    • F16L3/223Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets specially adapted for supporting a number of parallel pipes at intervals each support having one transverse base for supporting the pipes

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Clamps And Clips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保持部による線、棒状物の保持力を比較的高
く設定できる構成を備えながら、該保持部への線、棒状
物の保持操作および該保持状態の解除操作を容易に行
え、また取付スペースを必要最小限とし得るクランプの
提供。 【構成】 クランプの保持部20は、保持溝21と、保
持溝21の一方の溝縁部21aより突設されると共に、
先端側を保持溝21の溝底21b側に向けて屈曲されて
いる弾性腕22と、保持溝21の溝底21bより、弾性
腕22が備えられている溝縁部21aと反対の側にある
溝壁21cに向けて突設される弾性ガイド片23とを備
える。弾性ガイド片23は、弾性ガイド片23の先端と
弾性腕22の先端との間より、弾性腕22および弾性ガ
イド片23を撓み込ませて保持溝21に押し入れられた
線、棒状物Wに対し、弾性腕22の先端部が、この保持
溝21にある線、棒状物Wの保持溝21の直上側にある
面に接するように、線、棒状物Wに圧接される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、適宜の取付対象物に
対して、ワイヤー、ケーブル、パイプなどの線、棒状物
を取り付けるために用いられる該線、棒状物の保持部
と、取付対象物への取付手段とを備えたクランプの改良
に関し、より詳細には、該保持部による線、棒状物の保
持力を比較的高く設定できる構成を備えながら、該保持
部への線、棒状物の保持操作及び該保持状態の解除操作
の容易なクランプの提供に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤ、ケーブル、パイプなどの線、棒
状物を取付対象物に対してワンタッチで取りつけること
などを目的として、該取付対象物に対する取付手段と、
該線、棒状物の保持手段とを備えたクランプが提案され
ている。
【0003】図12に示されるハーネス等の保持具(実
開平3−88077)は、基板100の一面に取付対象
物に対する取付手段としての脚部102を備えさせると
共に、他面に一対の腕101、101を該基板100の
面に略直交する向きに突設し、この腕101、101間
をハーネス等の保持部としている。また、該腕101、
101の先端側には、互いに他方の腕101側に向けて
湾曲される湾曲部101a、101aが形成されてお
り、この湾曲部101a、101aの先端に基板100
の面に向いた当接面101b、101bが形成してあ
る。従って、このハーネス等の保持具によれば、前記一
対の腕101、101の先端側からハーネス等を該腕1
01の湾曲部101a上縁に押し付け、該腕101、1
01を外方に撓み込ませることにより、該腕101、1
01の基部側にハーネス等を押し入れることができ、こ
の押し入れ位置で撓み込まされた両腕101、101を
弾性復帰させて、該ハーネス等の上側に前記当接面10
1bが当接されるようにして、該ハーネス等を前記一対
の腕101、101間に保持させることができるもので
あった。
【0004】また、図13に示されるパイプクランプ
は、基板200の一面に取付対象物に対する取付手段と
しての脚部203を備えさせると共に、他面に複数の保
持溝201…201を設けてパイプの保持部としてい
る。また、該保持溝201…201の両溝縁からは、基
板200の面に略直交する向きに一対の腕202、20
2がそれぞれ突設されており、この腕202、202の
先端よりそれぞれ保持溝201の溝底に向けて屈曲片2
02a、202aが一体に設けられ、この屈曲片202
a、202aの先端に保持溝201の溝底を向いた当接
面202bが形成されている。従って、このパイプクラ
ンプによれば、前記一対の腕202、202の先端間よ
り、前記屈曲片202aを該腕202側に撓み込ませる
ように保持されるべきパイプを押し入れ、前記保持溝2
01内に収め入れた後に、該撓み込ませた屈曲片202
aを弾性復帰させて、該パイプなどの上側に前記当接面
202bを当接するようにでき、これにより該パイプ等
を保持できるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記ハーネ
ス等の保持具では、前記一対の腕101、101間にハ
ーネスを保持させるにあたり、該一対の腕101、10
1の双方を外方に撓み込ませなければならないばかり
か、該保持具では、該一対の腕101、101の先端間
に該保持具の左右方向に向けては隙間が設けられていな
いため、この保持にあたり、保持されるべきハーネス等
を腕101、101の先端部に比較的強く押し付けなけ
ればならず、該保持操作をスムースに行い難いものであ
った。
【0006】また、一旦保持させたハーネスなどの保持
を解く必要が生じた場合、前記一対の腕101、101
の双方を外方に撓み込ませる操作が必要となるため、こ
の保持を解く操作もまたスムースに行い難いものであっ
た。
【0007】一方、前記パイプクランプは、屈曲片20
2aの腕202の先端から当接面202bまでの寸法を
比較的長くする構成としてあり、この屈曲片202aを
その基部を中心に徐々に外側に撓み込ませ易く、また、
保持溝201の溝幅方向に沿って屈曲片202a、20
2aの先端間に隙間が設けられていることから、前記ハ
ーネス等の保持具に比べて保持溝201内にパイプを押
し入れ易い構成とされている。
【0008】しかし、該パイプクランプでも、パイプの
保持にあたり前記一対の屈曲片202a、202aの双
方を撓み込ませなければならないため、この保持にあた
ってはそれ相応の力でパイプを該屈曲片202a、20
2aに押し付けなければならないものであった。この屈
曲片202a、202aの撓み込みを容易にするために
は、該屈曲片202a、202aのストロークをさらに
長くする方法も考えられるが、該屈曲片202aのスト
ロークが長くなると、基板200から腕202の先端ま
での寸法も必然的に大きくせざるを得ないため、このク
ランプの取付対象物上に該クランプの取付スペースを充
分に確保し難い場合には、不向きなものであった。
【0009】また、このパイプクランプにあっても、一
旦保持させたパイプの保持を解く必要が生じた場合、前
記一対の腕202、202の双方を外方に撓み込ませる
操作が必要となるため、この保持を解く操作もまたスム
ースに行い難いものであった。
【0010】さらに、このパイプクランプにあっては、
隣り合う保持溝201、201の一方の保持溝201の
一方の溝端部に立設されている腕202が同時に、隣り
合う他方の保持溝201の溝端部に立設されている腕2
02となっているため、該隣り合う一方の保持溝201
にパイプを保持させると、他方の保持溝201にも隣接
される腕202が該他方の保持溝201の内方に撓み、
この結果、該他方の保持溝201内にパイプを押し入れ
難くなることがあった。
【0011】そこでこの発明は、保持部による線、棒状
物の保持力を比較的高く設定できる構成を備えながら、
該保持部への線、棒状物の保持操作および該保持状態の
解除操作を容易に行え、また取付スペースを必要最小限
とし得るクランプの提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明では、線、棒状物Wを保持する保持部20
と、取付対象物Pへの取付手段30とを備えたクランプ
の前記保持部20を、保持溝21(21’、21”)
と、該保持溝21(21’、21”)の一方の溝縁部2
1aより突設されると共に、先端側を該保持溝21(2
1’、21”)の溝底21b側に向けて屈曲又は湾曲さ
れている弾性腕22と、該保持溝21(21’、2
1”)の溝底21bより、該弾性腕22が備えられてい
る溝縁部21aと反対の側にある溝壁21cに向けて突
設される弾性ガイド片23とを備える構成とすると共
に、この弾性ガイド片23が、この弾性ガイド片23の
先端と前記弾性腕22の先端との間より、該弾性腕22
および弾性ガイド片23を撓み込ませて前記保持溝21
(21’、21”)に押し入れられた線、棒状物Wに対
し、前記弾性腕22の先端部が、この保持溝21(2
1’、21”)にある該線、棒状物Wの該保持溝21
(21’、21”)の直上側にある面に接するように、
該線、棒状物Wに圧接される構成とされているものとし
た。
【0013】また、請求項2に係る発明では、前記クラ
ンプが二以上の前記保持部20,20…を連続して備え
ている構成のものとした。
【0014】
【作用】この発明に係るクランプは、線、棒状物Wを保
持する保持部20を、保持溝21(21’、21”)
と、該保持溝21(21’、21”)の一方の溝縁部2
1aより突設されると共に先端側を該保持溝21(2
1’、21”)の溝底21b側に向けて屈曲又は湾曲さ
せている弾性腕22と、この保持溝21(21’、2
1”)の溝底21bより、該弾性腕22が備えられてい
る溝縁部21aと反対の側にある溝壁21cに向けて突
設される弾性ガイド片23とを備えており、このガイド
片23が、この弾性ガイド片23の先端と前記弾性腕2
2の先端との間より、該弾性腕22および弾性ガイド片
23を撓み込ませて前記保持溝21(21’、21”)
に押し入れられた線、棒状物Wに対し、該弾性腕22の
先端部が、この保持溝21(21’、21”)にある該
線、棒状物Wの直上側にある面に接するように、圧接さ
れる構成としていることから、線、棒状物Wの保持溝2
1(21’、21”)への押し入れにあっては、主とし
て、前記弾性腕22の屈曲又は湾曲されている先端側を
該弾性腕22の突設側に向けて該屈曲又は湾曲部を略中
心に撓み込ませると共に、該弾性腕22の突設側を溝縁
部21aを略中心に撓み込ませて、該弾性腕22の先端
と弾性ガイド片23の先端との間を無理なく押し拡げさ
せることにより、スムースに行うことができる。
【0015】また、前記弾性腕22は、該弾性腕22の
先端部が、保持溝21(21’、21”)にある該線、
棒状物Wの該保持溝21(21’、21”)の直上側に
ある面に接するように、該線、棒状物Wに圧接される構
成とされているので、保持溝21(21’、21”)に
収められた線、棒状物Wが該保持溝21(21’、2
1”)の直上側に向けて抜け出すように移動されても、
弾性腕22の先端部がこの移動側に常時位置し、しか
も、該線、棒状物Wが前記保持溝21(21’、2
1”)の直上側に向けて前記のように移動された場合、
この線、棒状物Wに先端部を接しさせる弾性腕22は前
記屈曲又は湾曲されている部分を中心に先端側を該線、
棒状物Wの前記直上側に位置するように撓み出されるの
で、該線、棒状物Wの抜け出しが確実に阻止される。
【0016】また、前記保持溝21(21’、21”)
に対する線、棒状物Wの押し入れ方向、すなわち、前記
弾性腕22の先端と前記弾性ガイド片23の先端との間
の隙間が、保持溝21(21’、21”)の直上側に位
置しないため、該保持溝21(21’、21”)の直上
側に向けて前記のように移動される線、棒状物Wが前記
弾性腕22の先端と弾性ガイド片23の先端との間より
抜け出されるおそれがない。
【0017】また、保持溝21(21’、21”)に保
持されている線、棒状物Wを抜き出す場合には、主とし
て、前記弾性腕22を該弾性腕22の突設側に向けて撓
み込ませることで、該弾性腕22の先端と前記弾性ガイ
ド片23の先端との間の隙間を拡げて、この間より比較
的容易に抜き出すことができる。
【0018】さらに、請求項2記載の発明のように前記
保持部20を二以上連続して設けた場合には、前記弾性
ガイド片23と前記保持溝21(21’、21”)の前
記弾性腕22が備えられている溝縁部21aと反対の側
にある溝壁21cとは接していないことから、隣り合う
一方の保持溝21(21”)に線、棒状物Wを保持させ
ていても、隣り合う他の保持溝21(21’)を構成す
る溝壁21dが内側に向けて撓み込むなどすることがな
く、該他の保持溝21(21’)への線、棒状物の収め
入れに支障をきたすことがない。
【0019】
【実施例】以下、この発明に係る線、棒状物のクランプ
の典型的な実施例を、図1ないし図11に基いて説明す
る。
【0020】なお、図1は、クランプの使用状態を理解
し易いように、使用状態にあるクランプを斜視の状態
で、また、図2は、側面から示している。
【0021】また、図3は、クランプの長さ側の側面よ
り、また、図5は、クランプの幅側の側面より、図4
は、クランプの底面より、実施例に係るクランプをそれ
ぞれ示している。
【0022】また、図6ないし図8は、クランプの保持
部20に対する線、棒状物Wの押し入れ、保持の過程を
示しており、また、図9は、保持された線、棒状物Wを
保持部20の保持溝21の直上に向けて引っ張り上げた
状態を示している。
【0023】また、図10は、クランプの保持部20に
よる線、棒状物Wの保持を解く状態を示している。
【0024】また、図11は、クランプの保持部20を
構成する弾性腕22の変更例を示している。
【0025】図1および図2に特に示されるように、こ
の実施例に係るクランプは、取付対象物Pに対して取り
つけられると共に、この取付側と反対の側に設けられて
いる保持部20にワイヤー、ケーブル、パイプなどの
線、棒状物Wを保持して、前記取付対象物Pにこの線、
棒状物Wを取付けるために用いられる。
【0026】この実施例では、クランプは、略長方形状
をなす板状の基板10の一面10’側に前記保持部20
を、他面10”側に前記取付対象物Pに対する取付手段
30を備えさせて構成されている。
【0027】保持部20は、前記基板10の幅方向に亘
って設けられると共に、両端を該基板10の長手側の両
側縁で開口させている保持溝21と、この保持溝21の
一方溝縁21a部より上方に向けて突設される弾性腕2
2と、この保持溝21の溝底21bより、該弾性腕22
が備えられている一方溝縁21aと反対の側にある溝壁
21cに向けて突設される弾性ガイド片23とを備えて
いる。なお、前記弾性腕22および弾性ガイド片23に
所要の弾性変形特性を付与する観点からは、この実施例
に係るクランプは、プラスチック材料を一体に成形して
構成することが望ましい。
【0028】また特に、この実施例では、前記基板10
の長手方向の一方端部に第一の前記保持溝21’が設け
られると共に、この第一の保持溝21’に隣り合うよう
に、第二の保持溝21”を備えており、この二条の保持
溝21’、21”により、二個の前記保持部20、20
を構成している。なお、該保持部20の個数は、および
設置位置、また、前記保持溝21’、21”の溝幅、深
さなどは、保持すべき線、棒状物の本数、種類などに応
じて、適宜変更して構わない。
【0029】また、前記第一の保持溝21’の前記弾性
ガイド片23の突設方向にある溝壁21cは、前記基板
10の長さ方向の一方端に該基板10に略直交する向き
に側板10aを立設させることにより形成されており、
また、前記第二の保持溝21”は、該第一の保持溝2
1’の弾性腕22が設けられている側に弾性ガイド片2
3の突設方向にある溝壁21cを備えている。
【0030】前記弾性腕22は、前記保持溝21’、2
1”の前記一方溝縁21a部より、該保持溝21’、2
1”の直上に向けて斜めに突き出される傾斜部22a
と、この傾斜部22aの先端側より屈曲されて、該傾斜
部22aに続いて前記保持溝21’、21”の溝底21
bに向けて突き出される屈曲部22bとを備えている。
【0031】一方、前記弾性ガイド片23は、前記保持
溝21’、21”の溝底21bより、該保持溝21’、
21”の前記溝壁21cとの間に間隔を開けて、該溝壁
21cに向けて傾斜状に突設されている。
【0032】そして、この弾性ガイド片23と、前記弾
性腕22が備えられている側の溝壁21dとの間が、
線、棒状物Wを保持する保持空間Sとされている。
【0033】また、この実施例では特に、該弾性ガイド
片23と前記溝壁21dとの間の最大の間隔イ(図6に
おいて示す。)が、前記保持空間Sに収められる線、棒
状物の直径ロ(図6において示す。)よりも、やや狭い
構成とされている。
【0034】また、前記弾性腕22の先端と弾性ガイド
片23の先端間の間隔ハ(図6において示す。)が、前
記線、棒状物Wの直径ロよりも狭い構成とされている。
【0035】従って、図7に示されるように、前記線、
棒状物Wは、前記保持空間S内に、前記弾性腕22の先
端と弾性ガイド片23の先端間より、該弾性腕22およ
び弾性ガイド片23を互いに離れ出す向きに撓み込ませ
ながら押し入れられた後、図8に示されるように、前記
保持空間S内に収められた位置で、前記弾性腕22と前
記弾性ガイド片23とに圧接、保持される。なお、この
押し入れにあたり、弾性腕22の傾斜部22aが、該弾
性腕22の基部を中心に外方に撓み出すと共に、弾性腕
22の屈曲部22bが、該屈曲部22bと傾斜部22と
が接し合う頂部22b’を中心に該傾斜部22aの側に
撓み込むことから、該弾性腕22と弾性ガイド片23と
の間の隙間は拡げ易く、前記押し入れは容易とされる。
【0036】また、前記弾性ガイド片23の先端部に
は、該弾性ガイド片23の先端から基部側に向けて外拡
がり状に傾斜する傾斜面23a’を備えた突部23aが
設けられており、この突部23aは、該弾性ガイド片2
3の基部側に向けられた段面23a”を備えている。従
って、図8に示されるように、前記保持空間S内に押し
入れられた前記線、棒状物Wは、この弾性ガイド片23
の突部23aないし段面23a”に接して、この弾性ガ
イド片23の先端と前記弾性腕22の先端との間より抜
け出さないように保持されると共に、該弾性ガイド片2
3に圧接されて前記弾性腕22が設けられている側の溝
壁21d側に向けて常時押し付けられるように保持され
る。
【0037】また、前記弾性腕22の先端には、前記保
持溝21’、21”の溝底21b側に向けられた弧状の
当接面22cが設けられており、前記保持空間S内に押
し入れられた前記線、棒状物Wの面に沿うように、該
線、棒状物Wに対してこの当接面22cが圧接される構
成とされている。
【0038】従って、図8に示されるように、前記弾性
ガイド片23により該弾性腕22が設けられている側の
溝壁21d側に常時押し付けられるように前記保持空間
S内に保持される前記線、棒状物Wは、前記弾性腕22
の先端の当接面22cに前記保持溝21’、21”の直
上側に向けられた面を常時当接させる。また、該保持さ
れている線、棒状物Wが該保持溝21’、21”の直上
に向けて移動させられても、図9に示されるように、前
記弾性腕22は外側にやや撓み込ませながらも、前記頂
部22b’を中心に屈曲部22bを溝壁21c側にやや
拡き出すように撓み出して、前記当接面22cを常に前
記保持溝21’、21”の溝直上側に向いた線、棒状物
Wの面に接する構成とされている。さらに前記弾性腕2
2と弾性ガイド片23との先端間の隙間は、保持溝2
1’、21”の直上に位置されないことから、前記のよ
うに保持溝21’、21”内に保持された線、棒状物W
は、該保持溝21’21”内に安定的に保持される。
【0039】なお、この実施例では、弾性腕22の屈曲
部22bの前記溝壁21c側に向けられた側面が、傾斜
部22aとの連設側より該屈曲部22bの先端側に向け
て次第に該溝壁21c側に近付くように傾斜するガイド
面22dとされており、一方、このガイド面22dに向
き合う溝壁21c上には、この溝壁21cに続く、外広
がり状に傾斜されるガイド面21c’が、前記側板10
aの第一の保持溝21’側の側面、および、第一の保持
溝21’の溝縁21a部に突設されている弾性腕22の
傾斜部22aの第二の保持溝21”側に向けられた側面
とに形成されており、前記保持空間Sへの入口となる前
記弾性腕22と弾性ガイド片23との間の隙間に続く内
窄り状の導入空間S’が形成されている。これにより、
図6に示されるように、保持させるべき線、棒状物W
を、この導入空間S’に収めるだけで、前記保持空間S
の入口となる前記弾性腕22と弾性ガイド片23との間
の隙間に線、棒状物Wを導き、これに続いて、該線、棒
状物Wを前記保持空間S内に向けて押し込むことがで
き、該保持空間S内への該線、棒状物Wの押し入れ、保
持操作を円滑に行うことが可能とされている。
【0040】また、特に、この実施例では、保持される
線、棒状物Wを常時弾性腕22の当接面22c下方に位
置させる弾性ガイド片23が、前記溝壁21cとの間に
間隔を開けて設けられているので、図2に示されるよう
に、第二の保持溝21”に線、棒状物Wを保持させて
も、これにより第一の保持溝21’を構成する溝壁21
dが内方に押圧などされて、第一の保持溝21’内に
線、棒状物Wを収め入れ難くなることがない特長を有し
ている。
【0041】また、この実施例に係るクランプを構成す
る前記基板10の他面10”には、この実施例では、該
基板10の前記第一の保持溝21’が設けられている側
と反対の側よりの位置に取付対象物Pへの取付手段30
が設けられている。
【0042】この実施例では、この取付手段30は、前
記基板10の面に略直交する向きに突設されている脚片
31と、この脚片31の先端部より、前記基板10の他
面10”に向けて外広がり状に突設されている一対の弾
性片32、32とを備えて構成されている。また、この
弾性片32の先端には、前記基板10の他面10”に向
き合った係合面32aが形成されている。なお、取付手
段30の具体的構成は、この実施例のものに限られるも
のではなく、例えばボトル、ナットを用いて取付対象物
Pへ取付けても良く、また、接着剤を用いて取付けても
良い。
【0043】一方、取付対象物Pは、この実施例ではパ
ネル状をなすと共に、前記脚片31の挿入穴P’を備え
ている。また、クランプの装着側と反対の側に、この挿
入穴P’に穴N’を連通させるように、ナットNを溶着
している。
【0044】ここで、この実施例では、ナットNの穴
N’の穴径は、前記脚片31の先端部に設けられた一対
の弾性片32、32の先端間の寸法よりも、やや小さい
ものとされていると共に、該ナットNの穴N’の穴縁
が、挿し入れられる脚片31の弾性片32の先端に接す
る構成とされている。
【0045】従って、図1および図2に示されるよう
に、取付対象物Pの挿入穴P’に対して、脚片31を挿
し入れることにより、該脚片31の弾性片32を一旦内
側に撓み込ませた後、復帰させて、該弾性片32の先端
に設けられた係合面32aをナットNの穴N’の穴縁に
係合させることができ、この係合により、クランプを取
付対象物Pにワンタッチで取付けることができる。
【0046】そして、このように取付対象物Pに取り付
けられたクランプの前記保持部20に、所望の線、棒状
物Wを前記のように保持させることにより、取付対象物
Pの面に沿うように、該線、棒状物Wを確実に配設させ
ることができる。
【0047】なお、クランプを構成する基板10の他面
10”であって、前記第一の保持溝21’が設けられて
いる側縁部には、取付対象物Pへの取付時に該取付対象
物Pの面に接する突部10bが設けられている一方、こ
の突部10bが設けられている側と反対の側には、該突
部10bよりも、前記他面10”よりの突き出し寸法を
やや大きくする弾性舌片10cが設けられており、取付
対象物Pへの取付時にこの舌片10cが、やや撓み込ま
された状態で取付対象物Pの面に圧接される構成とされ
ている。これにより、クランプ本体10は、取付対象物
P面にガタなく取付けられることになる。
【0048】また、図中10a’で示されるのは、側板
10aの補強用のリブであり、また、図中10d、10
eで示されるのは、クランプの肉厚を均一化するための
穴である。
【0049】また、前記保持部20を構成する弾性腕2
2と弾性ガイド片23との間に前記のように保持させた
線、棒状物Wの該保持部20より取り出しは、図11に
示されるように、ドライバーなどの工具Gの先端を弾性
腕22の先端と線、棒状物Wとの間に挿し入れ、この弾
性腕22を主として該弾性腕22の突設側に向けて撓み
込ませることで、該弾性腕22の先端と前記弾性ガイド
片23の先端間の間隔を押し拡げ、両者の間より線、棒
状物Wを抜き出して行う。
【0050】なお、こうした抜き出しを容易にする観点
からは、例えば図11に示されるように、前記弾性腕2
2の屈曲部22b外側の略中央部に、前記工具Gの先端
の収まる凹部22b”などを設けて、該弾性腕22を構
成することが望ましい。
【0051】
【発明の効果】この発明に係るクランプは、線、棒状物
Wを保持する保持部20を、保持溝21(21’、2
1”)と、該保持溝21(21’、21”)の一方の溝
縁部21aより突設されると共に先端側を該保持溝21
(21’、21”)の溝底21b側に向けて屈曲又は湾
曲させている弾性腕22と、この保持溝21(21’、
21”)の溝底21bより、該弾性腕22が備えられて
いる溝縁部21aと反対の側にある溝壁21cに向けて
突設される弾性ガイド片23とを備えており、この弾性
ガイド片23が、この弾性ガイド片23の先端と前記弾
性腕22の先端との間より、該弾性腕22および弾性ガ
イド片23を撓み込ませて前記保持溝21(21’、2
1”)に押し入れられた線、棒状物Wに対し、該弾性腕
22の先端部が、この保持溝21(21’、21”)に
ある該線、棒状物Wの直上側にある面に接するように、
圧接される構成としており、線、棒状物Wの保持溝21
(21’、21”)への押し入れにあっては、主とし
て、前記弾性腕22の屈曲又は湾曲されている先端側を
該弾性腕22の突設側に向けて該屈曲又は湾曲部を略中
心に撓み込ませると共に、該弾性腕22の突設側を溝縁
部21aを略中心に容易に撓み込ませて、該弾性腕22
の先端と弾性弾性ガイド片23の先端との間を無理なく
押し拡げさせることにより、スムースに行うことができ
る.したがって、該弾性腕22のストロークを必要最小
限としながら、保持部20に対して、線、棒状物Wを容
易に押し入れ保持させることができる。
【0052】また、前記弾性腕22は、前記弾性腕22
の先端部が、保持溝21(21’、21”)にある該
線、棒状物Wの該保持溝21(21’、21”)の直上
側にある面に接するように、該線、棒状物Wに圧接され
る構成とされており、保持溝21(21’、21”)に
収められた線、棒状物Wが該保持溝21(21’、2
1”)の直上側に向けて抜け出すように移動されても、
弾性腕22の先端部がこの移動側に常時位置し、しか
も、該線、棒状物Wが前記保持溝21(21’、2
1”)の直上側に向けて前記のように移動された場合、
この線、棒状物Wに先端部を接しさせる弾性腕22は前
記屈曲又は湾曲されている部分を中心に先端側を該線、
棒状物Wの前記直上側に位置するように撓み出されるの
で、前記保持部20への線、棒状物Wの押し入れが容易
な構造を備えながら、該線、棒状物Wの抜け出しを確実
に阻止することができる。
【0053】また、前記保持溝21(21’、21”)
に対する線、棒状物Wの押し入れ方向、すなわち、前記
弾性腕22の先端と前記弾性弾性ガイド片23の先端と
の隙間が、保持溝21(21’、21”)の直上側に位
置しないための、該保持溝21(21’、21”)の直
上側に向けて前記のように移動される線、棒状物Wが前
記弾性腕22の先端と弾性弾性ガイド片23の先端との
間より抜け出される事態を一層防止することができる。
【0054】また、保持溝21(21’、21”)に保
持されている線、棒状物Wは、主として、前記弾性腕2
2を該弾性腕22の突設側に向けて撓み込ませること
で、該弾性腕22の先端と前記弾性弾性ガイド片23の
先端との間の間隔を拡げて、この間より比較的容易に抜
き出すことができ、一旦保持された線、棒状物Wの交
換、位置合せなどの作業を容易に行える特長を有する。
【0055】さらに、請求項2記載の発明のように前記
保持部を二以上連続して設けた場合には、前記弾性ガイ
ド片23と前記保持溝21(21’、21”)の前記弾
性腕22が備えられている溝縁部21aと反対の側にあ
る溝壁21cとは接していないことから、隣り合う一方
の保持溝21(21’、21”)に線、棒状物Wを保持
させていても、隣り合う他の保持溝21(21’、2
1”)を構成する溝壁21dが内側に向けて撓み込むな
どすることがなく、該他の保持溝21(21’、2
1”)への線、棒状物Wの収め入れに支障をきたすこと
がない特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】クランプの使用状態を示す斜視図
【図2】クランプの使用状態を示す側面図
【図3】クランプの側面図
【図4】クランプの底面図
【図5】クランプの側面図
【図6】クランプの使用状態を示す要部側面図
【図7】クランプの使用状態を示す要部側面図
【図8】クランプの使用状態を示す要部側面図
【図9】クランプの使用状態を示す要部側面図
【図10】クランプの使用状態を示す要部側面図
【図11】クランプの弾性腕22の変更例を示す要部斜
視図
【図12】従来の保持具の側面図
【図13】従来のクランプの側面図
【符号の説明】
P 取付対象物 W 線、棒状物 20 保持部 21 保持溝 21a 溝縁部 21b 溝底 21c 溝壁 22 弾性腕 23 弾性ガイド片 30 取付手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線、棒状物を保持する保持部と、取付対
    象物への取付手段とを備えたクランプであって、 前記保持部は、保持溝と、 該保持溝の一方の溝縁部より突設されると共に、先端側
    を該保持溝の溝底側に向けて屈曲又は湾曲させている弾
    性腕と、 該保持溝の溝底より、該弾性腕が備えられている溝縁部
    と反対の側にある溝壁に向けて突設される弾性ガイド片
    とを備えており、 この弾性ガイド片が、この弾性ガイド片の先端と前記弾
    性腕の先端との間より、該弾性腕および弾性ガイド片を
    撓み込ませて前記保持溝に押し入れられた線、棒状物に
    対し、前記弾性腕の先端部が、この保持溝にある該線、
    棒状物の該保持溝の直上側にある面に接するように、該
    線、棒状物に圧接される構成とされていることを特徴と
    する線、棒状物のクランプ。
  2. 【請求項2】 二以上の前記保持部が連続して備えられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の線、棒状物のク
    ランプ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011106476A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Nifco Inc クランプ
ES2573003A1 (es) * 2014-12-03 2016-06-03 Bsh Electrodomésticos España, S.A. Dispositivo de campo de cocción con una unidad de soporte para sostener una unidad de electrónica
KR20160150581A (ko) * 2015-06-22 2016-12-30 가부시키가이샤 니프코 클램프

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EP3029381B1 (de) 2014-12-03 2019-07-24 BSH Hausgeräte GmbH Kochfeldvorrichtung
EP3029381B2 (de) 2014-12-03 2022-07-20 BSH Hausgeräte GmbH Kochfeldvorrichtung
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