JPH08121534A - 捩り振動低減装置 - Google Patents

捩り振動低減装置

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JPH08121534A
JPH08121534A JP26213794A JP26213794A JPH08121534A JP H08121534 A JPH08121534 A JP H08121534A JP 26213794 A JP26213794 A JP 26213794A JP 26213794 A JP26213794 A JP 26213794A JP H08121534 A JPH08121534 A JP H08121534A
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torsion spring
spring seat
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政徳 神田
Shoichi Tsuchiya
章一 土屋
Taku Murasugi
卓 村杉
Atsuhiro Mori
淳弘 森
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フランジ部の窓の径方向幅を拡げることな
く、トーションスプリングとドライブプレートとの接触
を阻止する。フランジ部の強度低下を招くことなく、振
動騒音の発生や構成部材の摩耗を防止する。 【構成】 クラッチハブ10のフランジ部12の両側に
ドライブプレート13,14を回動可能に配置する。フ
ランジ部12と両ドライブプレート13,14とに同様
の窓22,23,24を夫々形成し、これらの窓22,
23,24にまたるようにトーションスプリング25を
配置する。トーションスプリング25によって捩り振動
を低減する。トーションスプリング25の両端部にスプ
リングシート28を嵌着する。スプリングシート28
を、短径寸法がトーションスプリング25の外径と略同
一で、長径寸法がトーションスプリング25の外径より
も長い楕円状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエンジンと変
速機との連結部等に用いられる捩り振動低減装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の捩り振動低減装置は、軸方向に
所定間隔離間した状態で結合された第1プレートと第2
プレートの間に、第3プレートが回動可能に配置され、
第1,第2プレートと第3プレートとがトーションスプ
リングによって回動方向で弾性的に連結された概略構成
となっており、第1,第2プレートと第3プレートの一
方側を動力伝達系の入力側に、他方側を出力側に夫々連
結し、動力伝達系の捩り振動をトーションスプリングの
弾性によって低減するようになっている。そして、前記
トーションスプリングは第3プレートに形成された窓
と、第1,第2プレートのこの窓の端部に対応する部位
に形成された係止部とにまたがって配置され、第1,第
2プレートと第3プレートの相対回動時に、トーション
スプリングが前記各係止部と窓の端部とによって圧縮さ
れるようになっている。
【0003】また、この種の捩り振動低減装置として図
13に示すようなものが従来より案出されている。
【0004】この捩り振動低減装置は、トーションスプ
リング1の端部に円形状のスプリングシート2が嵌着さ
れ、トーションスプリング1の端部を、第3プレート3
の窓3aの端部と第1,第2プレート4,5の係止部
(図示せず。)とにこのスプリングシート2を介して確
実に当接させるようになっている。そして、前記スプリ
ングシート2の外径D1はトーションスプリング1の外
径D0よりも所定寸法だけ長く形成され、このスプリン
グシート2によってトーションスプリング1と第1,第
2プレート4,5の内側対向面との間に所定のクリアラ
ンスdを保つようになっている。このため、この捩り振
動低減装置においては、第1,第2プレート4,5と第
3プレート3の相対回動時に、トーションスプリング1
の外側面が直接第1,第2プレート4,5の内側対向面
4a,5aに接触することがなく、したがって、この接
触に起因した振動騒音の発生や構成部材の摩耗を確実に
防止することができる。
【0005】尚、この類似技術は、例えば、実開昭62
−6535号公報や同62−45428号公報等に示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の捩
り振動低減装置の場合、トーションスプリング1の端部
に嵌着するスプリングシート2が円形状であって、しか
も、その外径D1をトーションスプリング1の外径D0
りも所定寸法大きくなるように形成しているため、第3
プレート3に形成する窓3aの径方向幅をスプリングシ
ート2の外径D1に合わせて大きく形成しなければなら
ず、そのために、第3プレート3の強度低下を招来する
ことが考えられる。
【0007】そこで本発明は、第3プレートの強度低下
を招くことなく、トーションスプリングと第1,第2プ
レートとの接触を回避してこの接触に起因した振動騒音
の発生や構成部材の摩耗を確実に防止することのできる
捩り振動低減装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1の発明は、入力部材と出力
部材のうちの一方側の部材が、互いに結合された第1プ
レートと第2プレートとから成り、他方側の部材が、こ
の第1プレートと第2プレートの間に回動可能に配置さ
れた第3プレートから成り、この第3プレートに窓が形
成されると共に、前記第1,第2プレートのこの窓の端
部に対応する部位に係止部が形成され、さらにこの第3
プレートの窓と第1,第2プレートの係止部とにまたが
ってトーションスプリングが配置されて、前記第1,第
2プレートと第3プレートとがこのトーションスプリン
グによって回動方向で弾性的に連結されて成る捩り振動
低減装置であって、前記トーションスプリングの端部に
スプリングシートが取り付けられたものにおいて、前記
スプリングシートを、短径寸法が前記トーションスプリ
ングの外径と略同一で、長径寸法がトーションスプリン
グの外径よりも長い略楕円状に形成し、このスプリング
シートを、長径側の端部が前記第1プレートと第2プレ
ートの対向面方向に向くように配置した。
【0009】請求項2の発明は、前記スプリングシート
の短径側の両端部に、互いに平行な一対の平面を形成
し、この一対の平面部分を前記第3プレートの窓に摺動
可能に嵌合した。
【0010】請求項3の発明は、前記第1プレートと第
2プレートの対向面にスプリング受容部を形成し、この
スプリング受容部の少なくとも両端部を、前記スプリン
グシートの長径側の端部と略同一の曲率に形成した。
【0011】
【作用】請求項1の発明の場合、スプリングシートの長
径寸法がトーションスプリングの外径よりも長いため、
スプリングシートの長径側の端部により、トーションス
プリングの外側面と第1,第2プレートの対向面との間
に、互いの接触を回避すべく所定のクリアランスが設定
される。また、スプリングシートの短径寸法はトーショ
ンスプリングの外径と略同一であるため、第3プレート
の窓の径方向幅はトーションスプリングの外径と略同一
の寸法にとどめることができる。
【0012】請求項2の発明の場合、スプリングシート
の短径側の端部と第3プレートの窓とが面接触すること
となる。
【0013】請求項3の発明の場合、スプリング受容部
の少なくとも両端部の曲率がスプリングシートの長径側
の端部の曲率と略同一であるため、スプリングシートが
回転したり傾斜しようとすると、長径側の端部がスプリ
ング受容部と接触してこれを阻止する。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を図1〜図12に基づ
いて説明する。
【0015】まず、本発明の第1実施例を図1〜図4に
よって説明する。
【0016】この実施例は、本発明にかかる捩り振動低
減装置を自動車用手動変速機のクラッチ装置部分に用い
たもので、図中10は、クラッチ装置のクラッチハブで
ある。このクラッチハブ10は、変速機のドライブシャ
フト(図示せず。)にスプライン嵌合される本体部11
と、この本体部11から径方向外側に延びるフランジ部
12とから構成されている。また、13,14は、前記
フランジ部12の軸方向両側に回動可能に配置された一
対のドライブプレートであり、この一対のドライブプレ
ート13,14は、軸方向に所定間隔離間した状態で外
周縁部相互がピン15によってかしめ固定されている。
【0017】そして、一方のドライブプレート13とフ
ランジ部12の内周縁部間には環状の摩擦材16が介装
され、他方のドライブプレート14とフランジ部12の
内周縁部間には、同様の摩擦材17と、ドライブプレー
ト14に軸方向変位可能に掛止されたリテーナプレート
18と、このリテーナプレート18を通して摩擦材1
6,17を軸方向に付勢して両摩擦材16,17に摩擦
荷重を付与するばね材19とが介装されている。また、
他方のドライブプレート14の外周縁部には、環状の摩
擦板20,20が複数のクッショニングプレート21を
介して取り付けられ、クラッチ接続時にこの摩擦板2
0,20が図外のフライホイールとプレッシャプレート
とに挾圧されるようになっている。尚、この実施例では
クラッチハブ10のフランジ部12が第1プレートを構
成し、一方のドライブプレート13が第2プレートを、
他方のドライブプレート14が第3プレートを夫々構成
している。
【0018】前記クラッチハブ10のフランジ部12に
は円周方向等間隔に複数個の窓22が形成されており、
両ドライブプレート13,14のこれらの窓22と対応
する位置には同様の窓23,24が夫々複数個形成され
ている。そして、フランジ部12とドライブプレート1
3,14の対応する窓23,24には、これらの窓2
2,23,24にまたがるようにトーションスプリング
25が配置され、クラッチハブ10と両ドライブプレー
ト13,14がこのトーションスプリング25を介して
回動方向で弾性的に連結されている。前記両ドライブプ
レート13,14の各窓23,24は、円周方向に沿う
径方向内側と外側の側縁部がトーションスプリング25
の外周面に沿うように円弧状に曲げられ、この円弧状に
曲げられた部分がスプリング受容部26,27となって
いる。尚、この実施例においては、ドライブプレート1
3,14の窓23,24の端部が、第3プレートの窓
(22)の端部に対応する係止部となっている。
【0019】ここで、前記トーションスプリング25の
両端部には低摩擦材によって形成されたスプリングシー
ト28が取り付けられており、トーションスプリング2
5の各端部がこのスプリングシート28を介してフラン
ジ部12と両ドライブプレート13,14の各窓22,
23,24に当接するようになっている。このスプリン
グシート28は、図1,図4に示すように正面形状が略
楕円状に形成されており、その背面側の中心部にトーシ
ョンスプリング25の端部に嵌合されるべく円形状の突
起29が設けられている。そして、このスプリングシー
ト28の略楕円形状は、短径寸法Wがトーションスプリ
ング25の外径と略同一になり、長径寸法Dがトーショ
ンスプリング25の外径よりも所定寸法長くなるように
設定されており、短径側の両端部には互いが平行になる
ような一対の平面30a,30bが形成されている。ス
プリングシート28の長径側の両端部は、図4に示すよ
うに、トーションスプリング25の中心Oから長径方向
に所定長さSだけオフセットした点O’、O”を曲率中
心とした所定半径Rの円弧形状に形成されている。そし
て、このスプリングシート28は、長径側の両端部が両
ドライブプレート13,14のスプリング受容部26,
27内に指向し、短径側の平面30a,30bがフラン
ジ部12の窓22に摺動可能に嵌合した状態で、トーシ
ョンスプリング25と共に窓22,23,24の内部に
配置されている。尚、スプリング受容部26,27の円
弧形状は、その両端部がスプリングシート28の長径側
の端部と略同一の曲率に設定されている。
【0020】以上のような構成であるため、ドライブプ
レート13,14に駆動トルクが入力されると、その駆
動トルクがトーションスプリング25を介してクラッチ
ハブ10に伝達され、そのとき動力伝達系の捩り振動が
トーションスプリング25による吸振作用と摩擦材1
6,17による減衰作用とによって低減される。
【0021】この捩り振動低減装置の場合、スプリング
受容部26,27内に位置されるスプリングシート28
の長径寸法Dがトーションスプリング25の外径よりも
長いため、トーションスプリング25の外側面とドライ
ブプレート13,14のスプリング受容部26,27と
の間に所定クリアランスが確保されることとなり、上記
の捩り振動低減時にトーションスプリング25がドライ
ブプレート13,14に接触することはない。このた
め、トーションスプリング25とドライブプレート1
3,14との接触による振動騒音の発生や構成部材の摩
耗等の不具合は生じない。尚、トーションスプリング2
5とスプリング受容部26,27との間のクリアランス
は、スプリングシート28の曲率中心O’,O”のオフ
セット量Sと、曲率半径Rを変えることにより、容易に
変更することができる。そして、さらにこの装置にあっ
ては、スプリングシート28の短径寸法Wがトーション
スプリング25の外径と略同一に設定されているため、
フランジ部12に形成する窓22の径方向幅をトーショ
ンスプリング25の外径と略同一の寸法にとどめること
ができ、そのため、フランジ部12の充分な強度を維持
することができる。
【0022】また、この捩り振動低減装置においては、
スプリングシート28の短径側の両端部に一対の平面3
0a,30bが形成され、この平面30a,30bがフ
ランジ部12の窓22に摺動可能に嵌合されているた
め、スプリングシート28と窓22が、図1に示すよう
に、面で安定して接触することとなり、その結果、スプ
リングシート28の回転や傾斜が規制されると共に、ス
プリングシート28と窓22の局部的な摩耗が生じなく
なる。さらに、この装置では、スプリング受容部26,
27の端部がスプリングシート28の長径側の端部と略
同一の曲率に形成されているため、スプリングシート2
8が回転しようとすると、スプリングシート28の図1
中のaで示す短径側の領域がスプリング受容部26,2
7に当接してその回転が規制される。したがって、スプ
リングシート28の回転は、フランジ部12の窓22
と、両ドライブプレート13,14のスプリング受容部
26,27とによって確実に規制されることとなり、そ
の回転に伴うスプリングシート28と他の構成部材との
摺動が生じなくなる。
【0023】つづいて、第2実施例を図5〜図10によ
って説明する。
【0024】この実施例は、本発明にかかる捩り振動低
減装置をエンジンと自動車用自動変速機の連結部分に用
いたもので、図中40,41は、内周縁部が互いに重合
された状態でエンジンのクランクシャフト42に結合さ
れた一対のドライブプレートであり、43は、両ドライ
ブプレート40,41の外周縁部間に回動可能に介装さ
れたドリブンプレートである。ドリブンプレート43
は、一方のドライブプレート40を貫通するボルト44
によってトルクコンバータのコンバータカバー45に結
合されている。尚、図中46は、両ドライブプレート4
0,41の外周縁部間を軸方向に所定間隔離間した状態
で結合するピンであり、47は、ドライブプレート4
0,41とドリブンプレート43の間に介装された軸受
部材、48は、他方のドライブプレートの外周縁部に取
り付けられ、エンジン始動時にスタータモータのピニオ
ン(図示せず。)が噛合されるリングギヤである。この
実施例においては、一方のドライブプレート40が第1
プレート、他方のドライブプレート41が第2プレー
ト、ドリブンプレート43が第3プレートを構成してい
る。
【0025】前記ドリブンプレート43には周方向に沿
う円弧状の窓49が複数個形成されており、これに対
し、前記一方のドライブプレート40には、ドリブンプ
レート43の各窓49に対応して同様の窓50が形成さ
れ、他方のドライブプレート41には、ドリブンプレー
ト43の各窓49の端部に対応するようにドライブピー
ス51がリベット止めされている。この実施例において
は一方のドライブプレート40の窓49の端部と他方の
ドライブプレート41のドライブピース51とが第1,
第2プレートの係止部を構成している。そして、ドリブ
ンプレート43の各窓49と、これに対応する一方のド
ライブプレート40の窓50と他方のドライブプレート
41の一対のドライブピース51,51とには、これら
にまたがって入れ子型の一対のトーションスプリング5
2,52が直列配置の状態で配置されている。また、両
ドライブプレート40,41の間には、ドライブプレー
ト40,41とドリブンプレート43に対して相対回動
可能に環状の遊動子53が介装されており、この遊動子
53の外周に形成された複数の突起54が各窓49内の
一対のトーションスプリング52,52間に介装され
て、これらの一対のトーションスプリング52,52を
円周方向に沿って直列に作用させるようになっている。
したがって、ドライブプレート40,41とドリブンプ
レート43は、トーションスプリング52と遊動子53
とを介して回動方向で弾性的に連結されている。尚、一
方のドライブプレート40の各窓49の径方向外側の縁
部と、他方のドライブプレート41のこの縁部に対向す
る部位には、円弧状に形成されたスプリング受容部5
5,56が夫々設けられている。
【0026】ここで、前記トーションスプリング52の
両端部には低摩擦材で形成されたスプリングシート5
7,58が夫々嵌着されており、各トーションスプリン
グ52の端部が、ドリブンプレート43,ドライブプレ
ート40の各窓49,50とドライブプレート41のド
ライブピース51、または、遊動子53の突起54に対
し、スプリングシート57または58を介して当接する
ようになっている。スプリングシート57,58は、短
径寸法がトーションスプリング52の外径と略同一で、
長径寸法がトーションスプリング52の外径よりも長い
略楕円状に形成されており、その背面側の中央部にはト
ーションスプリング52が嵌合される突起59が形成さ
れている。そして、スプリングシート57,58の短径
側の両端部には互いに平行な一対の平面60a,60b
が形成されており、この一対の平面60a,60b部分
がドリブンプレート43の窓49内に摺動可能に嵌合さ
れて、その状態で長径側の端部が両ドライブプレート4
0,41のスプリング受容部55,56内に指向してい
る。また、遊動子53の突起54側のスプリングシート
58は、図7,図8に示すように、その表面側に溝61
が形成されており、この溝61に遊動子53の突起54
が嵌合されている。尚、このスプリングシート58の溝
61は遊動子53の形状や数に応じて任意数設ければ良
く、例えば、図9,図10に示すように二つの遊動子5
3a,53bを用いる場合にはこれに対応する二つの溝
61,61を設ける。
【0027】さらにまた、両ドライブプレート40,4
1のスプリング受容部55,56は、その両端部がスプ
リングシート57,58の長径側の端部と略同一の曲率
で形成されている。
【0028】この捩り振動低減装置は以上のような構成
であるため、駆動トルクをドライブプレート40,41
からトーションスプリング52を介してドリブンプレー
ト43に伝達すると共に、捩り振動をトーションスプリ
ング52の吸振作用によって低減する。
【0029】そしてこの捩り振動低減装置の場合にも、
スプリングシート57,58の短径寸法がトーションス
プリング52の外径と略同一で、長径寸法がトーション
スプリング52の外径よりも長いため、ドリブンプレー
ト43の窓49の径方向幅をトーションスプリング52
の外径と同じに抑えながらも、トーションスプリング5
2とドライブプレート40,41との接触をスプリング
シート57,58の長径側の端部によって回避すること
ができる。したがって、ドリブンプレート43の窓49
回りの強度低下を招くことなく、トーションスプリング
52とドライブプレート40,41との接触による振動
騒音の発生や構成部材の摩耗を防止することができる。
【0030】また、この装置においては、スプリングシ
ート57,58の短径側の端部が平面60a,60b部
分でドリブンプレート43の窓49に安定して接触する
ため、スプリングシート57,58の回転や傾斜をこの
窓49によって規制できるうえ、両者の局部的な摩耗を
も防止できる。
【0031】さらに、この装置の場合、スプリング受容
部55,56の両端部がスプリングシート57,58の
長径側の端部と略同一の曲率に形成されているため、ス
プリング受容部55,56の端部側のスプリングシート
57の回転や傾斜はこのスプリング受容部55,56の
両端部でも規制することができる。また、スプリング受
容部55,56の中心よりのスプリングシート58は溝
61によって遊動子53の突起54と嵌合されているた
め、スプリング受容部55,56の中心部近傍の曲率が
スプリングシート58の曲率よりも大きい場合でも、こ
の嵌合によってスプリングシート58の回転や傾斜を確
実に規制することができる。
【0032】尚、この発明の実施例は以上で説明したも
のに限るものでなく、例えば、図11,図12に示すよ
うに、略楕円状に形成したスプリングシート65の長径
側の端部の領域に、この端部の円弧形状に沿ってガイド
壁66を軸方向に延出させるようにしても良い。この場
合、ガイド壁66でトーションスプリング67の側方を
覆うことができるため、トーションスプリング67とそ
の両側の第1,第2プレートとの接触をより確実に阻止
することができる。また、このような構成とした場合、
ガイド壁66が長径側の端部の領域のみであることか
ら、ガイド壁66との接触を考えて第3プレートの窓の
軸方向幅を拡げる必要がなく、したがって、第3プレー
トの窓回りの強度低下を招く心配もない。
【0033】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、スプリ
ングシートを、短径寸法がトーションスプリングの外径
と略同一で、長径寸法がトーションスプリングの外径よ
りも長い略楕円状に形成し、このスプリングシートを、
長径側の端部が第1,第2プレートの対向面方向に向く
ように配置したため、スプリングシートの長径側の端部
によってトーションスプリングの外側面と第1,第2プ
レートの対向面との接触を回避することができ、しか
も、第3プレートの窓の径方向幅をトーションスプリン
グの外径と略同一の寸法にとどめることができる。した
がって、第3プレートの強度低下を招くことなく、トー
ションスプリングと第1,第2プレートとの接触による
振動騒音の発生や構成部材の摩耗を確実に防止すること
ができる。
【0034】請求項2の発明は、スプリングシートの短
径側の両端部に、互いに平行な一対の平面を形成し、こ
の一対の平面部分を第3プレートの窓に摺動可能に嵌合
して、スプリングシートの短径側の端部と第3プレート
の窓とが面接触するようにしたため、スプリングシート
の回転や傾斜を抑制してその回転や傾斜に伴うスプリン
グシートと他部材との摺動を無くし、しかも、スプリン
グシートと窓の局部的な摩耗を無くすことができる。
【0035】請求項3の発明は、第1,第2プレートの
対向面にスプリング受容部を形成し、このスプリング受
容部の少なくとも両端部を、スプリングシートの長径側
の端部と略同一の曲率に形成したため、スプリングシー
トの回転や傾斜をスプリング受容部によって確実に抑制
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図2のA−A線に沿
う断面図。
【図2】同実施例を示す部分破断正面図。
【図3】同実施例を示す側面図。
【図4】同実施例を示す背面図。
【図5】本発明の第2実施例を示す部分破断正面図。
【図6】同実施例を示すB−B線に沿う断面図。
【図7】同実施例を示す要部の拡大断面図。
【図8】同実施例を示す側面図。
【図9】本発明の他の実施例を示す断面図。
【図10】同実施例を示す側面図。
【図11】本発明のさらに他の実施例を示す背面図。
【図12】同実施例を示す側面図。
【図13】従来の技術を示す断面図。
【符号の説明】
12…フランジ部(第3プレート)、 13,40…ドライブプレート(第1プレート)、 14,41…ドライブプレート(第2プレート)、 22,49…窓、 25,52,66…トーションスプリング、 26,27,55,56…スプリング受容部、 28,57,58,65…スプリングシート、 30a,30b,60a,60b…平面、 43…ドリブンプレート(第3プレート)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村杉 卓 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 森 淳弘 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力部材と出力部材のうちの一方側の部
    材が、互いに結合された第1プレートと第2プレートと
    から成り、他方側の部材が、この第1プレートと第2プ
    レートの間に回動可能に配置された第3プレートから成
    り、この第3プレートに窓が形成されると共に、前記第
    1,第2プレートのこの窓の端部に対応する部位に係止
    部が形成され、さらにこの第3プレートの窓と第1,第
    2プレートの係止部とにまたがってトーションスプリン
    グが配置されて、前記第1,第2プレートと第3プレー
    トとがこのトーションスプリングによって回動方向で弾
    性的に連結されて成る捩り振動低減装置であって、前記
    トーションスプリングの端部にスプリングシートが取り
    付けられたものにおいて、前記スプリングシートを、短
    径寸法が前記トーションスプリングの外径と略同一で、
    長径寸法がトーションスプリングの外径よりも長い略楕
    円状に形成し、このスプリングシートを、長径側の端部
    が前記第1プレートと第2プレートの対向面方向に向く
    ように配置したことを特徴とする捩り振動低減装置。
  2. 【請求項2】 前記スプリングシートの短径側の両端部
    に、互いに平行な一対の平面を形成し、この一対の平面
    部分を前記第3プレートの窓に摺動可能に嵌合したこと
    を特徴とする前記請求項1記載の捩り振動低減装置。
  3. 【請求項3】 前記第1プレートと第2プレートの対向
    面にスプリング受容部を形成し、このスプリング受容部
    の少なくとも両端部を、前記スプリングシートの長径側
    の端部と略同一の曲率に形成したことを特徴とする前記
    請求項1または2記載の捩り振動低減装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100507823B1 (ko) * 2002-06-07 2005-08-11 발레오 유니시아 트랜스미션즈 가부시끼가이샤 비틀림 진동 감소 장치
KR101386510B1 (ko) * 2012-10-31 2014-04-17 삼성전자주식회사 프로펠러 팬 및 이를 구비하는 공기 조화기

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