JPH081204B2 - 旋回制御回路 - Google Patents
旋回制御回路Info
- Publication number
- JPH081204B2 JPH081204B2 JP63174134A JP17413488A JPH081204B2 JP H081204 B2 JPH081204 B2 JP H081204B2 JP 63174134 A JP63174134 A JP 63174134A JP 17413488 A JP17413488 A JP 17413488A JP H081204 B2 JPH081204 B2 JP H081204B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- pressure
- control
- relief
- switching valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Operation Control Of Excavators (AREA)
- Jib Cranes (AREA)
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、油圧クレーン等に用いられる旋回制御回路
に関するものである。
に関するものである。
油圧クレーンの旋回制御回路では、一般に方向切換弁
の切換えによりスプール開口面積を制御してモータに対
する流入流量および流出流量を制御し、旋回の加速およ
び減速を制御する流量制御方式が採用されている。ま
た、油圧クレーンでは、方向切換弁を中立に戻したとき
に旋回モータの両側の回路を互いに連通させてモータを
慣性により回転させる中立フリーの旋回制御が一般的で
ある。
の切換えによりスプール開口面積を制御してモータに対
する流入流量および流出流量を制御し、旋回の加速およ
び減速を制御する流量制御方式が採用されている。ま
た、油圧クレーンでは、方向切換弁を中立に戻したとき
に旋回モータの両側の回路を互いに連通させてモータを
慣性により回転させる中立フリーの旋回制御が一般的で
ある。
なお、上記流量制御方式とは別に圧力制御方式とし
て、操作レバーの操作角に応じたパイロット圧を出力す
るパイロット弁を用い、このパイロット弁からのパイロ
ット圧によってパイロット式方向切換弁を切換えるとと
もに、ポンプの吐出回路に設けたパイロット式可変リリ
ーフ弁のリリーフ設定圧を制御することにより、旋回の
加速圧力および減速圧力を制御するように構成したもの
がある(たとえば特開昭53−21379号公報)。
て、操作レバーの操作角に応じたパイロット圧を出力す
るパイロット弁を用い、このパイロット弁からのパイロ
ット圧によってパイロット式方向切換弁を切換えるとと
もに、ポンプの吐出回路に設けたパイロット式可変リリ
ーフ弁のリリーフ設定圧を制御することにより、旋回の
加速圧力および減速圧力を制御するように構成したもの
がある(たとえば特開昭53−21379号公報)。
上記従来の流量制御方式では、方向切換弁のスプール
開口面積を制御するだけであるため、方向切換弁を中立
位置から作動位置へ切換えて旋回加速を行う際に、スプ
ールストロークの小さい範囲では制御性が良好である
が、スプールストロークが大きくなると、モータへの流
入流量が急増し、圧力が急に上昇するために圧力を介し
ての旋回加速トルクの制御が困難であり、制御性が悪
い。
開口面積を制御するだけであるため、方向切換弁を中立
位置から作動位置へ切換えて旋回加速を行う際に、スプ
ールストロークの小さい範囲では制御性が良好である
が、スプールストロークが大きくなると、モータへの流
入流量が急増し、圧力が急に上昇するために圧力を介し
ての旋回加速トルクの制御が困難であり、制御性が悪
い。
また、中立フリー制御では旋回加速後に方向切換弁を
中立に戻しても旋回油圧モータを制動、停止できず、旋
回体が慣性により回転するので、旋回の制動時には方向
切換弁をいわゆる逆レバー操作によりモータ加速時と逆
方向に切換えて、モータの吐出し側にポンプ吐出油を流
入させて制動する必要があるが、この場合、方向切換弁
による流量制御だけではモータの吐出し側に一挙に大流
量が流入するために、その減速圧力の制御が上記加速圧
力の制御時以上に困難となり、制御性が悪い。
中立に戻しても旋回油圧モータを制動、停止できず、旋
回体が慣性により回転するので、旋回の制動時には方向
切換弁をいわゆる逆レバー操作によりモータ加速時と逆
方向に切換えて、モータの吐出し側にポンプ吐出油を流
入させて制動する必要があるが、この場合、方向切換弁
による流量制御だけではモータの吐出し側に一挙に大流
量が流入するために、その減速圧力の制御が上記加速圧
力の制御時以上に困難となり、制御性が悪い。
一方、従来の圧力制御方式では操作レバーの操作角が
小さい範囲で、レバーが操作されてからパイロット弁よ
りパイロット圧が出力され、可変リリーフ弁のリリーフ
設定圧が制御され、モータの加速圧力または減速圧力が
制御されるまでの応答性が悪く、低圧減での微妙な圧力
制御が困難である。
小さい範囲で、レバーが操作されてからパイロット弁よ
りパイロット圧が出力され、可変リリーフ弁のリリーフ
設定圧が制御され、モータの加速圧力または減速圧力が
制御されるまでの応答性が悪く、低圧減での微妙な圧力
制御が困難である。
また、パイロット弁からのパイロット圧でパイロット
式方向切換弁を切換えるとともに、パイロット式可変リ
リーフ弁のリリーフ設定圧を制御する方式では、パイロ
ット弁と方向切換弁とを接続するパイロット配管が外部
配管となるために、このパイロット配管に破損、コネク
タの離脱等のトラブルが発生すると、方向切換弁がスプ
リングにより直ちに中立フリー位置に戻され、旋回の制
動、停止ができなくなる。しかも、可変リリーフ弁のパ
イロット部とパイロット弁とを接続するパイロット配管
も外部配管であるため、このパイロット配管に破損、コ
ネクタの離脱等のトラブルが発生した場合も、可変リリ
ーフ弁のリリーフ設定圧を制御できなくなる。とくに、
従来の可変リリーフ弁はパイロット圧が入力されないと
きはリリーフ設定圧がほぼ0となるために、旋回の制動
時に上記トラブルが発生すると、減速圧力がほぼ0とな
って旋回の制動が不能となり、旋回体が慣性により暴走
する危険性がある。
式方向切換弁を切換えるとともに、パイロット式可変リ
リーフ弁のリリーフ設定圧を制御する方式では、パイロ
ット弁と方向切換弁とを接続するパイロット配管が外部
配管となるために、このパイロット配管に破損、コネク
タの離脱等のトラブルが発生すると、方向切換弁がスプ
リングにより直ちに中立フリー位置に戻され、旋回の制
動、停止ができなくなる。しかも、可変リリーフ弁のパ
イロット部とパイロット弁とを接続するパイロット配管
も外部配管であるため、このパイロット配管に破損、コ
ネクタの離脱等のトラブルが発生した場合も、可変リリ
ーフ弁のリリーフ設定圧を制御できなくなる。とくに、
従来の可変リリーフ弁はパイロット圧が入力されないと
きはリリーフ設定圧がほぼ0となるために、旋回の制動
時に上記トラブルが発生すると、減速圧力がほぼ0とな
って旋回の制動が不能となり、旋回体が慣性により暴走
する危険性がある。
本発明は、このような問題を解消するためになされた
ものであり、レバー操作角の小さい範囲から大きい範囲
まで広範囲に亘って旋回の加速および減速を適正に制御
でき、操作性ならびに制御性の良好な旋回制御回路を提
供することを目的としている。また、他の目的は、可変
リリーフ弁の制御系に電気配線の断線あるいは油圧パイ
ロット配管の破損、コネクタの離脱等のトラブルが発生
しても、旋回を速やかに制動、停止して旋回体が暴走す
ることを確実に防止できるようにすることにある。
ものであり、レバー操作角の小さい範囲から大きい範囲
まで広範囲に亘って旋回の加速および減速を適正に制御
でき、操作性ならびに制御性の良好な旋回制御回路を提
供することを目的としている。また、他の目的は、可変
リリーフ弁の制御系に電気配線の断線あるいは油圧パイ
ロット配管の破損、コネクタの離脱等のトラブルが発生
しても、旋回を速やかに制動、停止して旋回体が暴走す
ることを確実に防止できるようにすることにある。
上記目的達成のために、本発明の旋回制御回路は、旋
回油圧モータと、旋回油圧モータに対する圧油の給排を
制御する方向切換弁と、方向切換弁の入口側に接続され
るロードチェック弁と、ロードチェック弁と方向切換弁
との間に分岐接続される可変リリーフ弁とを一体的に連
設して旋回ユニットが構成され、この旋回ユニットのロ
ードチェック弁上流に設けられた入口ポートが油圧源回
路に接続されるとともに、方向切換弁の戻り側および可
変リリーフ弁の二次側に連通して設けられた出口ポート
がタンク回路に接続され、方向切換弁はブリードオフ通
路を備えた中立オープンの3位置切換弁でレバー操作に
よりスプール開口面積が制御される手動切換弁であり、
可変リリーフ弁は電磁比例式圧力制御弁で構成され、方
向切換弁にスプールストロークの検出手段が付設され、
この検出手段からの信号に基づいて可変リリーフ弁のリ
リーフ設定圧を制御する制御手段を備え、この制御手段
は、可変リリーフ弁のリリーフ設定圧を、方向切換弁の
スプールストロークの小さい範囲では方向切換弁のスプ
ール開口面積制御によって決まる制御圧力よりも高圧域
で比例的に制御するように設定され、かつ、上記スプー
ルストロークの大きい範囲では上記制御圧力よりも低圧
域で比例的に制御するように設定されて構成されてい
る。
回油圧モータと、旋回油圧モータに対する圧油の給排を
制御する方向切換弁と、方向切換弁の入口側に接続され
るロードチェック弁と、ロードチェック弁と方向切換弁
との間に分岐接続される可変リリーフ弁とを一体的に連
設して旋回ユニットが構成され、この旋回ユニットのロ
ードチェック弁上流に設けられた入口ポートが油圧源回
路に接続されるとともに、方向切換弁の戻り側および可
変リリーフ弁の二次側に連通して設けられた出口ポート
がタンク回路に接続され、方向切換弁はブリードオフ通
路を備えた中立オープンの3位置切換弁でレバー操作に
よりスプール開口面積が制御される手動切換弁であり、
可変リリーフ弁は電磁比例式圧力制御弁で構成され、方
向切換弁にスプールストロークの検出手段が付設され、
この検出手段からの信号に基づいて可変リリーフ弁のリ
リーフ設定圧を制御する制御手段を備え、この制御手段
は、可変リリーフ弁のリリーフ設定圧を、方向切換弁の
スプールストロークの小さい範囲では方向切換弁のスプ
ール開口面積制御によって決まる制御圧力よりも高圧域
で比例的に制御するように設定され、かつ、上記スプー
ルストロークの大きい範囲では上記制御圧力よりも低圧
域で比例的に制御するように設定されて構成されてい
る。
この構成において、可変リリーフ弁がバランスピスト
ン形リリーフ弁で、その親弁の圧力制御部にリリーフ設
定圧の上限設定値が設定される固定リリーフ弁構造の第
2子弁と、上記制御手段からの制御信号によりリリーフ
設定圧が制御される電磁比例リリーフ弁構造の第2子弁
とが並列に接続されて構成され、第2子弁の一次側もし
くは二次側に電磁切換弁が直列に接続され、電磁切換弁
は第2子弁に制御信号が入力されているときにのみ第2
子弁の一次側もしくは二次側通路を連通させそれ以外の
ときに上記通路を遮断する構成としてもよい。
ン形リリーフ弁で、その親弁の圧力制御部にリリーフ設
定圧の上限設定値が設定される固定リリーフ弁構造の第
2子弁と、上記制御手段からの制御信号によりリリーフ
設定圧が制御される電磁比例リリーフ弁構造の第2子弁
とが並列に接続されて構成され、第2子弁の一次側もし
くは二次側に電磁切換弁が直列に接続され、電磁切換弁
は第2子弁に制御信号が入力されているときにのみ第2
子弁の一次側もしくは二次側通路を連通させそれ以外の
ときに上記通路を遮断する構成としてもよい。
また、上記検出手段および制御手段による電気的制御
に代えて、方向切換弁のスリープストロークに応じて二
次圧力が制御される可変減圧弁を用い、可変リリーフ弁
をパイロット式圧力制御弁とし、そのリリーフ設定圧を
可変減圧弁の二次圧力に基づいて油圧パイロット式で、
上記制御手段による制御と同様の制御特性で制御するよ
うに構成してもよい。
に代えて、方向切換弁のスリープストロークに応じて二
次圧力が制御される可変減圧弁を用い、可変リリーフ弁
をパイロット式圧力制御弁とし、そのリリーフ設定圧を
可変減圧弁の二次圧力に基づいて油圧パイロット式で、
上記制御手段による制御と同様の制御特性で制御するよ
うに構成してもよい。
さらに、上記可変リリーフ弁をバランスピストン形の
パイロット式圧力制御弁として、その親弁の圧力制御部
に固定リリーフ弁構造の第1子弁と、パイロット式可変
リリーフ弁構造の第2子弁およびにパイロット切換弁と
を接続して、第2子弁にパイロット圧が入力されないと
きに、パイロット切換弁を遮断位置にして第1子弁が働
くように構成することもできる。
パイロット式圧力制御弁として、その親弁の圧力制御部
に固定リリーフ弁構造の第1子弁と、パイロット式可変
リリーフ弁構造の第2子弁およびにパイロット切換弁と
を接続して、第2子弁にパイロット圧が入力されないと
きに、パイロット切換弁を遮断位置にして第1子弁が働
くように構成することもできる。
上記の構成により、レバー操作角の小さい範囲では、
手動操作による方向切換弁のスプール開口面積制御が優
先され、低圧域で開口面積制御による流量制御を通じて
の圧力制御が行われ、制御の応答性が高められるととも
に、微妙な制御を容易にして操作性が向上される。ま
た、レバー操作角の大きい範囲では、上記開口面積制御
による流量・圧力制御よりも、スプールストロークの検
出値に基づく可変リリーフ弁のリリーフ設定圧の制御が
優先され、高圧域でリリーフ設定圧による圧力制御がレ
バー操作に対応して適正に行われ、制御範囲が拡大され
る。そして、レバー操作の全域に亘って旋回の加速なら
びに減速が適正に制御され、制御性が良好となる。
手動操作による方向切換弁のスプール開口面積制御が優
先され、低圧域で開口面積制御による流量制御を通じて
の圧力制御が行われ、制御の応答性が高められるととも
に、微妙な制御を容易にして操作性が向上される。ま
た、レバー操作角の大きい範囲では、上記開口面積制御
による流量・圧力制御よりも、スプールストロークの検
出値に基づく可変リリーフ弁のリリーフ設定圧の制御が
優先され、高圧域でリリーフ設定圧による圧力制御がレ
バー操作に対応して適正に行われ、制御範囲が拡大され
る。そして、レバー操作の全域に亘って旋回の加速なら
びに減速が適正に制御され、制御性が良好となる。
また、上記可変リリーフ弁のリリーフ設定圧の制御に
おいて、電気系統の配線の断線あるいはパイロット配管
の破損、コネクタの離脱等のトラブルが発生した場合
に、上限設定圧に設定された固定リリーフ弁構造の第1
子弁の働きにより、可変リリーフ弁のリリーフ設定圧が
上限設定圧となって旋回油圧モータが速やかに停止さ
れ、旋回の暴走が防止され、安定性が高められる。
おいて、電気系統の配線の断線あるいはパイロット配管
の破損、コネクタの離脱等のトラブルが発生した場合
に、上限設定圧に設定された固定リリーフ弁構造の第1
子弁の働きにより、可変リリーフ弁のリリーフ設定圧が
上限設定圧となって旋回油圧モータが速やかに停止さ
れ、旋回の暴走が防止され、安定性が高められる。
第1図は本発明の第1の実施例を示す油圧回路図であ
る。この図において、旋回ユニットUは、ロードチェッ
ク弁2と、方向切換弁3と、旋回油圧モータ4と、可変
リリーフ弁5と、背圧弁6とを一体的に連設して構成さ
れ、その入口ポート21に油圧源回路11を介して油圧ポン
プ(油圧源)1が接続され、出口ポート24にタンク回路
12を介してタンク10が接続されている。なお、ロードチ
ェック弁2は旋回ユニットUの入口ポート21側の最上流
に配置されている。
る。この図において、旋回ユニットUは、ロードチェッ
ク弁2と、方向切換弁3と、旋回油圧モータ4と、可変
リリーフ弁5と、背圧弁6とを一体的に連設して構成さ
れ、その入口ポート21に油圧源回路11を介して油圧ポン
プ(油圧源)1が接続され、出口ポート24にタンク回路
12を介してタンク10が接続されている。なお、ロードチ
ェック弁2は旋回ユニットUの入口ポート21側の最上流
に配置されている。
方向切換弁3はブリードオフ通路を備えた中立オープ
ンの6ポートを3位置切換弁で、操作レバー31によって
スプール開口面積が制御される手動切換弁であり、その
入力ポートP1,P2が通路22およびロードチェック弁2を
介して入口ポート21に接続され、アクチュエータロート
Ap,Bpがモータ通路41,42により旋回油圧モータ4の両ポ
ートに接続され、リターンポートR1,R2がリターン通路2
3および背圧弁6を介して出口ポート24に接続されてい
る。43,44はキャビテーション防止用チェック弁であ
る。
ンの6ポートを3位置切換弁で、操作レバー31によって
スプール開口面積が制御される手動切換弁であり、その
入力ポートP1,P2が通路22およびロードチェック弁2を
介して入口ポート21に接続され、アクチュエータロート
Ap,Bpがモータ通路41,42により旋回油圧モータ4の両ポ
ートに接続され、リターンポートR1,R2がリターン通路2
3および背圧弁6を介して出口ポート24に接続されてい
る。43,44はキャビテーション防止用チェック弁であ
る。
方向切換弁3にはスプールストロークsを検出するた
めに直線形ポテンショメータや差動トランス等からなる
検出手段7が設けられ、その検出信号がコントローラ
(制御手段)8に出力される。
めに直線形ポテンショメータや差動トランス等からなる
検出手段7が設けられ、その検出信号がコントローラ
(制御手段)8に出力される。
可変リリーフ弁5は電磁比例圧力制御弁で、バランス
ピストン形リリーフ弁により構成され、その親弁51をス
プリング側に形成された圧力制御部52に、上限圧力が設
定される固定リリーフ弁構造を第1子弁53と、コントロ
ーラ8からの制御信号に応じてリリーフ設定圧が制御さ
れる電磁比例リリーフ弁構造の第2子弁55とが並列に接
続され、第2子弁55の一次側(二次側でもよい)に電磁
切換弁54が直列に接続されて構成され、親弁51の一次側
がロードチェック弁2と方向切換弁3との間の通路22に
分岐接続され、親弁51および各子弁53,54の二次側がリ
ターン通路23に接続されている。
ピストン形リリーフ弁により構成され、その親弁51をス
プリング側に形成された圧力制御部52に、上限圧力が設
定される固定リリーフ弁構造を第1子弁53と、コントロ
ーラ8からの制御信号に応じてリリーフ設定圧が制御さ
れる電磁比例リリーフ弁構造の第2子弁55とが並列に接
続され、第2子弁55の一次側(二次側でもよい)に電磁
切換弁54が直列に接続されて構成され、親弁51の一次側
がロードチェック弁2と方向切換弁3との間の通路22に
分岐接続され、親弁51および各子弁53,54の二次側がリ
ターン通路23に接続されている。
上記の構成において、レバー31を操作し、方向切換弁
3をたとえば左位置に切換えると、ポンプ1の吐出油が
矢印イ方向に導かれてモータ4に流入し、モータ4が右
方向に回転されて旋回の加速が行われ、モータ4からの
戻り油が矢印ロ方向に導かれてタンク10に戻される。
3をたとえば左位置に切換えると、ポンプ1の吐出油が
矢印イ方向に導かれてモータ4に流入し、モータ4が右
方向に回転されて旋回の加速が行われ、モータ4からの
戻り油が矢印ロ方向に導かれてタンク10に戻される。
この旋回加速時に、方向切換弁3のスプールストロー
クsに応じてポートP1→R1間のブリードオフ通路の開口
面積Aが第3図の実線Iに示すように制御される。ま
た、この開口面積制御に伴ってモータ4に対する流入流
量が制御され、モータ吸込み側の圧力(加速圧力)が次
のように制御される。この場合、方向切換弁3によるス
プール制御は基本的には流量制御であるが、旋回のよう
な慣性負荷の制御性を評価するときは、スプール制御の
場合であっても旋回加速開始時すなわちモータ4側に流
れる流量が0のときのモータ吸込み側の圧力制御特性、
あるいは後述する旋回減速開始時(第4図参照)の圧力
制御特性で判断した方が分り易い。そこで、上記開口面
積制御に伴って制御されるモータ4の加速開始時におけ
る加速圧力を考案すれば、第3図の線II 1,II 2,II 3,I
I 4に示す通りである。
クsに応じてポートP1→R1間のブリードオフ通路の開口
面積Aが第3図の実線Iに示すように制御される。ま
た、この開口面積制御に伴ってモータ4に対する流入流
量が制御され、モータ吸込み側の圧力(加速圧力)が次
のように制御される。この場合、方向切換弁3によるス
プール制御は基本的には流量制御であるが、旋回のよう
な慣性負荷の制御性を評価するときは、スプール制御の
場合であっても旋回加速開始時すなわちモータ4側に流
れる流量が0のときのモータ吸込み側の圧力制御特性、
あるいは後述する旋回減速開始時(第4図参照)の圧力
制御特性で判断した方が分り易い。そこで、上記開口面
積制御に伴って制御されるモータ4の加速開始時におけ
る加速圧力を考案すれば、第3図の線II 1,II 2,II 3,I
I 4に示す通りである。
第3図において、 実線II 1はポンプ1が大容量(80cc/rev)で、ポンプ
1を駆動するエンジンの回転数が高く、吐出流量が大流
量(160/min)の場合、 実線II 2はポンプ1が大容量(同上)で、エンジンの
回転数が低く、吐出流量が小流量(56/min)の場合、 破線II 3はポンプ1が小容量(40cc/rev)で、エンジ
ンの回転数が高く、吐出流量が大流量(80/min)の場
合、 破線II 4はポンプ1が小容量(同上)で、エンジンの
回転数が低く、吐出流量が小流量(28/min)の場合、
をそれぞれ示している。
1を駆動するエンジンの回転数が高く、吐出流量が大流
量(160/min)の場合、 実線II 2はポンプ1が大容量(同上)で、エンジンの
回転数が低く、吐出流量が小流量(56/min)の場合、 破線II 3はポンプ1が小容量(40cc/rev)で、エンジ
ンの回転数が高く、吐出流量が大流量(80/min)の場
合、 破線II 4はポンプ1が小容量(同上)で、エンジンの
回転数が低く、吐出流量が小流量(28/min)の場合、
をそれぞれ示している。
一方、上記方向切換弁3のスプールストロークsが検
出手段7により検出されてコントローラ8に入力され、
このコントローラ8により可変リリーフ弁5のリリーフ
設定圧が第3図の実線IIIに示すように制御される。
出手段7により検出されてコントローラ8に入力され、
このコントローラ8により可変リリーフ弁5のリリーフ
設定圧が第3図の実線IIIに示すように制御される。
すなわちコントローラ8には第2図に示す制御回路が
設けられている。このコントローラ8において、ディザ
発振器81から出力される三角波と、検出手段7により検
出されたスプールストローク検出信号とが加算器82によ
り加算され、その加算値と、しきい値設定手段84に設定
されたしきい値とが比較器83により比較される。ここ
で、スプールストローク検出信号が増えるに従って比較
器83のON出力がディザ周期の中で増える。そして、その
処理信号が定電流発生器85を通り、可変リリーフ弁用ア
ンプ86を経て電磁比例リリーフ弁つまり第2子弁55のソ
レノイドに制御電流が入力される。このとき上記ソレノ
イドに生じた電位が定電流発生器85にフィードバックさ
れることにより、ソレノイドに所定の電流が供給され
る。また、この電位に基づいて切換弁用アンプ87のトラ
ンジスタが開となり、電磁切換弁54のソレノイドが励磁
され、この電磁切換弁54が連通位置に切換えられる。
設けられている。このコントローラ8において、ディザ
発振器81から出力される三角波と、検出手段7により検
出されたスプールストローク検出信号とが加算器82によ
り加算され、その加算値と、しきい値設定手段84に設定
されたしきい値とが比較器83により比較される。ここ
で、スプールストローク検出信号が増えるに従って比較
器83のON出力がディザ周期の中で増える。そして、その
処理信号が定電流発生器85を通り、可変リリーフ弁用ア
ンプ86を経て電磁比例リリーフ弁つまり第2子弁55のソ
レノイドに制御電流が入力される。このとき上記ソレノ
イドに生じた電位が定電流発生器85にフィードバックさ
れることにより、ソレノイドに所定の電流が供給され
る。また、この電位に基づいて切換弁用アンプ87のトラ
ンジスタが開となり、電磁切換弁54のソレノイドが励磁
され、この電磁切換弁54が連通位置に切換えられる。
こうして検出手段7による検出信号に基づいて第2子
弁55に制御信号が入力されるとともに、電磁切換弁54が
連通位置に切換えられることによって、可変リリーフ弁
5のリリーフ設定圧が方向切換弁3のスプールストロー
クsに応じて第3図の実線IIIに示すように制御され
る。このとき可変リリーフ弁5のリリーフ設定圧の下限
設定値Pminは第2子弁55のスプリングによる初期設定値
(たとえば10Kg/cm2)によって決まり、上限設定値Pmax
は固定リリーフ形の第1子弁53の設定値(たとえば210K
g/cm2)によって決まる。
弁55に制御信号が入力されるとともに、電磁切換弁54が
連通位置に切換えられることによって、可変リリーフ弁
5のリリーフ設定圧が方向切換弁3のスプールストロー
クsに応じて第3図の実線IIIに示すように制御され
る。このとき可変リリーフ弁5のリリーフ設定圧の下限
設定値Pminは第2子弁55のスプリングによる初期設定値
(たとえば10Kg/cm2)によって決まり、上限設定値Pmax
は固定リリーフ形の第1子弁53の設定値(たとえば210K
g/cm2)によって決まる。
また、上記制御曲線IIIは方向切換弁3の開口面積制
御によって決まる旋回加速開始時の圧力制御曲線II 1,I
I 2,II 3,II 4および後述する旋回減速開始時の圧力制
御曲線を考慮て設定されるものであり、原則として、ス
プールストロークsの小さい範囲(III a−III b間)で
は圧力制御曲線II 1〜II 4よりも高圧域で一定の緩勾配
で制御され、スプールストロークsの大きい範囲(III
b−III c間)では、圧力制御曲線II 1〜II 4よりも低圧
域で一定の急勾配で制御されるように設定されている。
御によって決まる旋回加速開始時の圧力制御曲線II 1,I
I 2,II 3,II 4および後述する旋回減速開始時の圧力制
御曲線を考慮て設定されるものであり、原則として、ス
プールストロークsの小さい範囲(III a−III b間)で
は圧力制御曲線II 1〜II 4よりも高圧域で一定の緩勾配
で制御され、スプールストロークsの大きい範囲(III
b−III c間)では、圧力制御曲線II 1〜II 4よりも低圧
域で一定の急勾配で制御されるように設定されている。
第3図により旋回加速時において、方向切換弁3のス
プールストロークsの小さい範囲では可変リリーフ弁5
のリリーフ設定圧よりも、スプール開口面積制御による
制御圧力が低圧域にあり、したがって、開口面積制御が
優先され、その後、スプールストロークsが大きくなる
と、開口面積制御による制御圧力が急上昇しようとする
のに対し、可変リリーフ弁5のリリーフ設定圧が上記制
御圧力よりも低圧域で、スプールストロークsに応じて
一定の勾配で比較的に制御され、このリリーフ設定圧の
制御による圧力制御が優先される。これによりたとえば
ポンプ1が大容量で、最大吐出流量(線II 1)のとき
は、加速圧力が第3図の矢印ハ方向に制御され、最小吐
出流量(線II 2)のときは同矢印ニ方向に制御される。
プールストロークsの小さい範囲では可変リリーフ弁5
のリリーフ設定圧よりも、スプール開口面積制御による
制御圧力が低圧域にあり、したがって、開口面積制御が
優先され、その後、スプールストロークsが大きくなる
と、開口面積制御による制御圧力が急上昇しようとする
のに対し、可変リリーフ弁5のリリーフ設定圧が上記制
御圧力よりも低圧域で、スプールストロークsに応じて
一定の勾配で比較的に制御され、このリリーフ設定圧の
制御による圧力制御が優先される。これによりたとえば
ポンプ1が大容量で、最大吐出流量(線II 1)のとき
は、加速圧力が第3図の矢印ハ方向に制御され、最小吐
出流量(線II 2)のときは同矢印ニ方向に制御される。
このようにスプールストロークsの小さい範囲では、
開口面積制御を優先させて加速圧力を低圧域で制御する
ことにより、ショックが少なくスムーズに旋回起動され
る。また、方向切換弁3が手動切換弁であるので、レバ
ー操作角が小さい範囲でも制御の応答性がよく、低圧域
での制御が適正に行われ、円滑に旋回される。さらに、
スプールストロークsの大きい範囲では、可変リリーフ
弁5のリリーフ設定圧の制御が優先されて開口面積制御
による圧力の急上昇が抑制され、このリリーフ設定圧の
制御によりスプールストローク後半で圧力制御も適正に
行われ、旋回加速が円滑に行われる。
開口面積制御を優先させて加速圧力を低圧域で制御する
ことにより、ショックが少なくスムーズに旋回起動され
る。また、方向切換弁3が手動切換弁であるので、レバ
ー操作角が小さい範囲でも制御の応答性がよく、低圧域
での制御が適正に行われ、円滑に旋回される。さらに、
スプールストロークsの大きい範囲では、可変リリーフ
弁5のリリーフ設定圧の制御が優先されて開口面積制御
による圧力の急上昇が抑制され、このリリーフ設定圧の
制御によりスプールストローク後半で圧力制御も適正に
行われ、旋回加速が円滑に行われる。
その後、旋回速度の制御は方向切換弁3のスプールに
よる流量制御で行われるものであり、旋回が次第に加速
されて速度が上がっていくと、第3図の線Iで決まるス
プールのブリードオフ通路を通る流量が次第に減少し、
ある流量になると、ポンプ吐出圧力が通常の旋回圧力ま
で下がり、一定の速度で旋回される。
よる流量制御で行われるものであり、旋回が次第に加速
されて速度が上がっていくと、第3図の線Iで決まるス
プールのブリードオフ通路を通る流量が次第に減少し、
ある流量になると、ポンプ吐出圧力が通常の旋回圧力ま
で下がり、一定の速度で旋回される。
次に、レバー31を中立に戻し、方向切換弁3を中立に
戻すと、両モータ通路41,42が互いに連通され、モータ
4は慣性により回転し続け、いわゆる中立流し運転が行
われる。
戻すと、両モータ通路41,42が互いに連通され、モータ
4は慣性により回転し続け、いわゆる中立流し運転が行
われる。
上記旋回を停止するときは、レバー31を旋回加速時と
逆方向に操作(逆レバー操作)する。これによりポンプ
1の吐出油の一部がポートP1からポートR1を経てタンク
10にブリードオフされながら、その残りの流量がポート
P2からポートBpを経て矢印ホ方向に流入する。このと
き、方向切換弁3のスプールストロークsに応じてポー
トP1→R1のブリードオフ通路の開口面積Aが上記加速時
と同様に制御される(第4図の実線I)。
逆方向に操作(逆レバー操作)する。これによりポンプ
1の吐出油の一部がポートP1からポートR1を経てタンク
10にブリードオフされながら、その残りの流量がポート
P2からポートBpを経て矢印ホ方向に流入する。このと
き、方向切換弁3のスプールストロークsに応じてポー
トP1→R1のブリードオフ通路の開口面積Aが上記加速時
と同様に制御される(第4図の実線I)。
さらにこの場合、モータ排出側の通路42にはモータ4
の貫性回転によりモータ4から排出される油と、ポンプ
1の吐出油とが流入し、その流入流量が上記開口面積A
に応じて制御され、これに伴ってモータ4の減速開始時
におけるモータ排出側の圧力(減速圧力)が第4図の線
II 5,II 6,II 7,II 8に示すように制御される。
の貫性回転によりモータ4から排出される油と、ポンプ
1の吐出油とが流入し、その流入流量が上記開口面積A
に応じて制御され、これに伴ってモータ4の減速開始時
におけるモータ排出側の圧力(減速圧力)が第4図の線
II 5,II 6,II 7,II 8に示すように制御される。
第4図において、 実線II 5はポンプ1が大容量(80cc/rev)で、ポンプ
1を駆動するエンジンの回転数が高く、上記流入流量が
大流量(320/min)の場合、 実線II 6はポンプ1が大容量(同上)で、エンジンの
回転数が低く、上記流入流量が小流量(112/min)の
場合、 破線II 7はポンプ1が小容量(40cc/rev)で、エンジ
ンの回転数が高く、上記流入流量が大流量(160/mi
n)の場合、 破線II 8はポンプ1が小容量(同上)で、エンジンの
回転数が低く、上記流入流量が小流量(56/min)の場
合、をそれぞれ示している。なお、減速時も上記加速時
と同じブリードオフ通路の制御特性(線I)に基づいて
圧力制御されるが、減速時はブリードオフ通路を通る流
量が(ポンプ吐出流量)+(モータ排出流量)となって
増加しているため、制御圧力は加速時に比べて高くな
る。
1を駆動するエンジンの回転数が高く、上記流入流量が
大流量(320/min)の場合、 実線II 6はポンプ1が大容量(同上)で、エンジンの
回転数が低く、上記流入流量が小流量(112/min)の
場合、 破線II 7はポンプ1が小容量(40cc/rev)で、エンジ
ンの回転数が高く、上記流入流量が大流量(160/mi
n)の場合、 破線II 8はポンプ1が小容量(同上)で、エンジンの
回転数が低く、上記流入流量が小流量(56/min)の場
合、をそれぞれ示している。なお、減速時も上記加速時
と同じブリードオフ通路の制御特性(線I)に基づいて
圧力制御されるが、減速時はブリードオフ通路を通る流
量が(ポンプ吐出流量)+(モータ排出流量)となって
増加しているため、制御圧力は加速時に比べて高くな
る。
一方、上記逆レバー操作時においても、方向切換弁3
のスプールストロークsが検出手段7により検出され、
コントローラ8により可変リリーフ弁5のリリーフ設定
圧がスプールストロークsに応じて第4図の実線IIIの
ように制御される。この場合、可変リリーフ弁5は圧力
制御弁であるため、その流入流量が変っても圧力制御特
性は基本的には変らず、したがって、この減速時におけ
る可変リリーフ弁5のリリーフ設定圧の制御特性は、上
記加速時の場合と同じである。
のスプールストロークsが検出手段7により検出され、
コントローラ8により可変リリーフ弁5のリリーフ設定
圧がスプールストロークsに応じて第4図の実線IIIの
ように制御される。この場合、可変リリーフ弁5は圧力
制御弁であるため、その流入流量が変っても圧力制御特
性は基本的には変らず、したがって、この減速時におけ
る可変リリーフ弁5のリリーフ設定圧の制御特性は、上
記加速時の場合と同じである。
そして、第4図において、開口面積制御による制御圧
力(線II 5,II 6,II 7,II 8)と、可変リリーフ弁5の
リリーフ設定圧(線III)とのうち、低圧側の圧力によ
ってモータ4が減速、停止される。この場合、線II 5に
示すようにポンプ1が大容量でモータ排出側の流入流量
が最大流量のときは、スプールストロークsが小さい範
囲でも可変リリーフ弁5のリリーフ設定圧が低圧域にあ
り、したがって可変リリーフ弁5による圧力制御が優先
される。なお、それ以外の条件(線II 6,II 7,II 8)で
は、方向切換弁3のスプールストロークsの小さい範囲
で、可変リリーフ弁5のリリーフ設定圧よりも、スプー
ル開口面積制御による制御圧力が低圧域にあり、したが
って、開口面積制御が優先され、その後、スプールスト
ロークsが大きくなると、開口面積制御による制御圧力
が急上昇しようとするのに対し、可変リリーフ弁5のリ
リーフ設定圧が上記制御圧力よりも低圧域で、スプール
ストロークsに応じて一定の勾配で比例的に制御され、
可変リリーフ弁5による圧力制御が優先される。
力(線II 5,II 6,II 7,II 8)と、可変リリーフ弁5の
リリーフ設定圧(線III)とのうち、低圧側の圧力によ
ってモータ4が減速、停止される。この場合、線II 5に
示すようにポンプ1が大容量でモータ排出側の流入流量
が最大流量のときは、スプールストロークsが小さい範
囲でも可変リリーフ弁5のリリーフ設定圧が低圧域にあ
り、したがって可変リリーフ弁5による圧力制御が優先
される。なお、それ以外の条件(線II 6,II 7,II 8)で
は、方向切換弁3のスプールストロークsの小さい範囲
で、可変リリーフ弁5のリリーフ設定圧よりも、スプー
ル開口面積制御による制御圧力が低圧域にあり、したが
って、開口面積制御が優先され、その後、スプールスト
ロークsが大きくなると、開口面積制御による制御圧力
が急上昇しようとするのに対し、可変リリーフ弁5のリ
リーフ設定圧が上記制御圧力よりも低圧域で、スプール
ストロークsに応じて一定の勾配で比例的に制御され、
可変リリーフ弁5による圧力制御が優先される。
このようにスプールストロークsの小さい範囲では、
開口面積制御もしくは可変リリーフ弁3の圧力制御によ
り低圧域で減速圧力を制御することにより、ショックの
少ない状態で旋回の減速が行われ、スプールストローク
sの大きい範囲では、可変リリーフ弁5による圧力制御
で減速圧力を制御することにより、減速圧力が一定の勾
配で制御され、旋回がスムーズに減速、停止される。
開口面積制御もしくは可変リリーフ弁3の圧力制御によ
り低圧域で減速圧力を制御することにより、ショックの
少ない状態で旋回の減速が行われ、スプールストローク
sの大きい範囲では、可変リリーフ弁5による圧力制御
で減速圧力を制御することにより、減速圧力が一定の勾
配で制御され、旋回がスムーズに減速、停止される。
次に、上記旋回減速時において、コントローラ8から
可変リリーフ弁5に対する信号ライン等に断線、コネク
タの離脱等のトラブルが生じた場合、可変リリーフ弁5
の第2子弁55に制御信号が入力されなくなるが、この場
合、第2図の回路によって、電磁切換弁54にも切換え信
号が入力されなくなり、電磁切換弁54がスプリングによ
り遮断位置にオフセットされ、第2子弁55の一次側がブ
ロックされる。このため第2子弁55が働かなくなり、こ
の第2子弁55の並列に接続されている第1子弁53が機能
する。そして、この可変リリーフ弁5のリリーフ設定圧
が第1子弁53に設定された上限設定値(たとえば210Kg/
cm2)となり、この設定値によって旋回が速やかに制
動、停止され、旋回体が慣性により暴走することが確実
に防止される。
可変リリーフ弁5に対する信号ライン等に断線、コネク
タの離脱等のトラブルが生じた場合、可変リリーフ弁5
の第2子弁55に制御信号が入力されなくなるが、この場
合、第2図の回路によって、電磁切換弁54にも切換え信
号が入力されなくなり、電磁切換弁54がスプリングによ
り遮断位置にオフセットされ、第2子弁55の一次側がブ
ロックされる。このため第2子弁55が働かなくなり、こ
の第2子弁55の並列に接続されている第1子弁53が機能
する。そして、この可変リリーフ弁5のリリーフ設定圧
が第1子弁53に設定された上限設定値(たとえば210Kg/
cm2)となり、この設定値によって旋回が速やかに制
動、停止され、旋回体が慣性により暴走することが確実
に防止される。
第5図は第2の実施例を示す油圧回路図である。この
実施例では、可変リリーフ弁5aをパイロット式圧力制御
弁で構成し、第1図の実施例における可変リリーフ弁5
の電磁切換弁54および電磁比例リリーフ弁構造の第2子
弁55の代りにパイロット切換弁54aおよびパイロット式
リリーフ弁55aを用い、その切換え用および設定圧制御
用の各パイロット部に可変減圧弁9の二次圧力を入力さ
せるようにしている。可変減圧弁9は方向切換弁3のス
プールストロークaに応じて二次圧力が制御されるもの
で、その制御子91を方向切換弁3のスプールの一体に形
成されたカム32に係合させている。可変減圧弁9の二次
側と上記各弁54a,55aのパイロット部とは管路92により
外部配管で接続される。90はパイロット油圧源である。
なお、他の構成は第1図の実施例と実質的に同一であ
り、したがって、第5図において、第1図と同一機能を
発揮する部分には同一符号を付している。
実施例では、可変リリーフ弁5aをパイロット式圧力制御
弁で構成し、第1図の実施例における可変リリーフ弁5
の電磁切換弁54および電磁比例リリーフ弁構造の第2子
弁55の代りにパイロット切換弁54aおよびパイロット式
リリーフ弁55aを用い、その切換え用および設定圧制御
用の各パイロット部に可変減圧弁9の二次圧力を入力さ
せるようにしている。可変減圧弁9は方向切換弁3のス
プールストロークaに応じて二次圧力が制御されるもの
で、その制御子91を方向切換弁3のスプールの一体に形
成されたカム32に係合させている。可変減圧弁9の二次
側と上記各弁54a,55aのパイロット部とは管路92により
外部配管で接続される。90はパイロット油圧源である。
なお、他の構成は第1図の実施例と実質的に同一であ
り、したがって、第5図において、第1図と同一機能を
発揮する部分には同一符号を付している。
第5図において、方向切換弁3を切換えると、そのス
プールストロークsに応じて可変減圧弁9の二次圧力が
制御され、この二次圧力に応じて可変リリーフ弁5aの第
2子弁55aのリリーフ設定圧が制御されるとともに、切
換弁54aが連通位置に切換えられる。
プールストロークsに応じて可変減圧弁9の二次圧力が
制御され、この二次圧力に応じて可変リリーフ弁5aの第
2子弁55aのリリーフ設定圧が制御されるとともに、切
換弁54aが連通位置に切換えられる。
これにより旋回加速時には第3図に示す制御が行わ
れ、旋回減速時には第4図に示す制御が行われ、第1の
実施例と同様の作用効果が発揮される。
れ、旋回減速時には第4図に示す制御が行われ、第1の
実施例と同様の作用効果が発揮される。
なお、上記各実施例において、電磁切換弁54およびパ
イロット切換弁54aを省略しても所期の目的は達成でき
るものである。
イロット切換弁54aを省略しても所期の目的は達成でき
るものである。
以上のように本発明は、方向切換弁のスプール開口面
積制御と、可変リリーフ弁の圧力制御とを組合わせて行
うようにしたものであり、レバー操作角の小さい範囲で
は、手動操作による方向切換弁のスプール開口面積制御
を優先させることにより、低圧域で開口面積制御による
流量制御を通じての圧力制御を行うことができ、制御の
応答性を高めることができ、微妙な制御を容易にして操
作性を向上できる。また、レバー操作角の大きい範囲で
は、上記開口面積制御による流量・圧力制御よりも、ス
プールストロークの検出値に基づく可変リリーフ弁のリ
リーフ設定圧の制御を優先させることにより、高圧域で
リリーフ設定圧による圧力制御をレバー操作に対応して
適正に行うことができ、制御範囲を拡大できる。そし
て、レバー操作の全域に亘って旋回の加速ならびに減速
を適正に制御でき、制御性が良好となる。
積制御と、可変リリーフ弁の圧力制御とを組合わせて行
うようにしたものであり、レバー操作角の小さい範囲で
は、手動操作による方向切換弁のスプール開口面積制御
を優先させることにより、低圧域で開口面積制御による
流量制御を通じての圧力制御を行うことができ、制御の
応答性を高めることができ、微妙な制御を容易にして操
作性を向上できる。また、レバー操作角の大きい範囲で
は、上記開口面積制御による流量・圧力制御よりも、ス
プールストロークの検出値に基づく可変リリーフ弁のリ
リーフ設定圧の制御を優先させることにより、高圧域で
リリーフ設定圧による圧力制御をレバー操作に対応して
適正に行うことができ、制御範囲を拡大できる。そし
て、レバー操作の全域に亘って旋回の加速ならびに減速
を適正に制御でき、制御性が良好となる。
また、上記可変リリーフ弁のリリーフ設定圧の制御に
おいて、電気系統の配線の断線あるいはパイロット配管
の破損、コネクタの離脱等のトラブルが発生した場合、
上限設定圧に設定された固定リリーフ弁構造の第1子弁
の働きにより、可変リリーフ弁のリリーフ設定圧を上限
設定圧にして旋回油圧モータを速やかに停止させること
ができ、旋回の暴走を確実に防止でき、安全性を高める
ことができる。
おいて、電気系統の配線の断線あるいはパイロット配管
の破損、コネクタの離脱等のトラブルが発生した場合、
上限設定圧に設定された固定リリーフ弁構造の第1子弁
の働きにより、可変リリーフ弁のリリーフ設定圧を上限
設定圧にして旋回油圧モータを速やかに停止させること
ができ、旋回の暴走を確実に防止でき、安全性を高める
ことができる。
第1図は本発明の第1の実施例を示す油圧回路図、第2
図は可変リリーフ弁の制御手段の一例を示すブロック
図、第3図は旋回加速時の制御特性図、第4図は旋回減
速時の制御特性図、第5図は第2の実施例を示す油圧回
路図である。 U……旋回ユニット、1……油圧ポンプ、2……ロード
チェック弁、3……方向切換弁、4……旋回油圧モー
タ、5……可変リリーフ弁、7……検出手段、8……コ
ントローラ(制御手段)、10……タンク、11……ポンプ
回路、12……タンク回路、21……入口ポート、24……出
口ポート、51……親弁、52……制御部、53……固定リリ
ーフ弁構造の第1子弁、54……電磁切換弁、55……電磁
比例リリーフ弁構造の第2子弁、9……可変減圧弁、54
a……パイロット切換弁、55a……パイロットリリーフ弁
構造の第2子弁。
図は可変リリーフ弁の制御手段の一例を示すブロック
図、第3図は旋回加速時の制御特性図、第4図は旋回減
速時の制御特性図、第5図は第2の実施例を示す油圧回
路図である。 U……旋回ユニット、1……油圧ポンプ、2……ロード
チェック弁、3……方向切換弁、4……旋回油圧モー
タ、5……可変リリーフ弁、7……検出手段、8……コ
ントローラ(制御手段)、10……タンク、11……ポンプ
回路、12……タンク回路、21……入口ポート、24……出
口ポート、51……親弁、52……制御部、53……固定リリ
ーフ弁構造の第1子弁、54……電磁切換弁、55……電磁
比例リリーフ弁構造の第2子弁、9……可変減圧弁、54
a……パイロット切換弁、55a……パイロットリリーフ弁
構造の第2子弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F15B 11/028
Claims (4)
- 【請求項1】旋回油圧モータと、旋回油圧モータに対す
る圧油の給排を制御する方向切換弁と、方向切換弁の入
口側に接続されるロードチェック弁と、ロードチェック
弁と方向切換弁との間に分岐接続される可変リリーフ弁
とを一体的に連設して旋回ユニットが構成され、この旋
回ユニットのロードチェック弁上流に設けられた入口ポ
ートが油圧源回路に接続されるとともに、方向切換弁の
戻り側および可変リリーフ弁の二次側に連通して設けら
れた出口ポートがタンク回路に接続され、方向切換弁は
ブリードオフ通路を備えた中立オープンの3位置切換弁
でレバー操作によりスプール開口面積が制御される手動
切換弁であり、可変リリーフ弁は電磁比例式圧力制御弁
で構成され、方向切換弁にスプールストロークの検出手
段が付設され、この検出手段からの信号に基づいて可変
リリーフ弁のリリーフ設定圧を制御する制御手段を備
え、この制御手段は、可変リリーフ弁のリリーフ設定圧
を、方向切換弁のスプールストロークの小さい範囲では
方向切換弁のスプール開口面積制御によって決まる制御
圧力よりも高圧域で比例的に制御するように設定され、
かつ、上記スプールストロークの大きい範囲では上記制
御圧力よりも低圧域で比例的に制御するように設定され
ていることを特徴とする旋回制御回路。 - 【請求項2】可変リリーフ弁がバランスピストン形リリ
ーフ弁で、その親弁の圧力制御部にリリーフ設定圧の上
限設定値が設定される固定リリーフ弁構造の第2子弁
と、上記制御手段からの制御信号によりリリーフ設定圧
が制御される電磁比例リリーフ弁構造の第2子弁とが並
列に接続されて構成され、第2子弁の一次側もしくは二
次側に電磁切換弁が直列に接続され、電磁切換弁は第2
子弁に制御信号が入力されているときにのみ第2子弁の
一次側もしくは二次側通路を連通させそれ以外のときに
上記通路を遮断するように構成されていることを特徴と
する請求項1記載の旋回制御回路。 - 【請求項3】旋回油圧モータと、旋回油圧モータに対す
る圧油の給排を制御する方向切換弁と、方向切換弁の入
口側に接続されるロードチェック弁と、ロードチェック
弁と方向切換弁との間に分岐接続される可変リリーフ弁
とを一体的に連設して旋回ユニットが構成され、この旋
回ユニットのロードチェック弁上流に設けられた入口ポ
ートが油圧源回路に接続されるとともに、方向切換弁の
戻り側および可変リリーフ弁の二次側に連通して設けら
れた出口ポートがタンク回路に接続され、方向切換弁は
ブリードオフ通路を備えた中立オープンの3位置切換弁
でレバー操作によりスプール開口面積が制御される手動
切換弁であり、方向切換弁のスプールストロークに応じ
て二次圧力が制御される可変減圧弁を有し、可変リリー
フ弁は上記可変減圧弁の二次圧力に基づいてリリーフ設
定圧が制御されるパイロット式圧力制御弁であって、そ
のリリーフ設定圧が、方向切換弁を中立位置から作動位
置へ切換える際のスプールストロークの小さい範囲では
方向切換弁のスプール開口面積制御によって決まる制御
圧力よりも高圧域で制御されるように設定され、かつ、
上記スプールストロークの大きい範囲では上記制御圧力
よりも低圧域で制御されるように設定されていることを
特徴とする旋回制御回路。 - 【請求項4】可変リリーフ弁がバランスピストン形リリ
ーフ弁で、その親弁の圧力制御部にリリーフ設定圧の上
限設定値が設定される固定リリーフ弁構造の第1子弁
と、上記可変減圧弁の二次圧力に基づいてリリーフ設定
圧が制御されるパイロット式リリーフ弁構造の第2子弁
とが並列に接続されて構成され、第2子弁の一次側もし
くは二次側にパイロット切換弁が直列に接続され、パイ
ロット切換弁は上記可変減圧弁の二次圧力が第2子弁の
制御部に入力されているときにのみ第2子弁の一次側も
しくは二次側通路を連通させそれ以外のときに上記通路
を遮断するように構成されていることを特徴とする請求
項3記載の旋回制御回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63174134A JPH081204B2 (ja) | 1988-07-12 | 1988-07-12 | 旋回制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63174134A JPH081204B2 (ja) | 1988-07-12 | 1988-07-12 | 旋回制御回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0226303A JPH0226303A (ja) | 1990-01-29 |
JPH081204B2 true JPH081204B2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=15973255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63174134A Expired - Lifetime JPH081204B2 (ja) | 1988-07-12 | 1988-07-12 | 旋回制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081204B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102008022B1 (ko) * | 2012-12-24 | 2019-08-06 | 두산인프라코어 주식회사 | 굴삭기의 옵션 작업장치 제어방법 |
CN111779731B (zh) * | 2020-08-05 | 2024-08-16 | 中铁宝桥集团有限公司 | 一种用于磁浮列车的气控减压阀测试装置及控制方法 |
-
1988
- 1988-07-12 JP JP63174134A patent/JPH081204B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0226303A (ja) | 1990-01-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5159813A (en) | Slewing control device for crane | |
US5062266A (en) | Slewing control device for crane | |
CN108757613B (zh) | 回转控制阀组、回转控制系统和起重机 | |
JPH081204B2 (ja) | 旋回制御回路 | |
JPH0624688A (ja) | クレ−ンの旋回制御装置 | |
JP2002265187A (ja) | 旋回制御装置 | |
JPS63151539A (ja) | 車両走行制御装置 | |
JPH1037905A (ja) | アクチュエータ作動回路 | |
JPH0632938Y2 (ja) | クレーンの旋回制御装置 | |
JPH10246205A (ja) | 油圧モータの油圧制御回路装置 | |
JP2547441B2 (ja) | 旋回制御回路 | |
JP2549420B2 (ja) | 旋回制御装置 | |
JP3294183B2 (ja) | 油圧ウインチのカウンタバランス回路 | |
JPS6238497B2 (ja) | ||
JP3669757B2 (ja) | 旋回慣性体油圧駆動装置 | |
JP4017812B2 (ja) | カウンタバランス弁を有する油圧回路およびクレーン | |
JPH08277547A (ja) | 車両の走行系制御回路 | |
JPH1137321A (ja) | 切換弁並びに2速式油圧モータ制御方法及び制御回路 | |
JPH03290532A (ja) | 土木・建設機械の油圧駆動装置 | |
JPH0745654Y2 (ja) | クレーン機能付パワーショベルの油圧回路 | |
JPH0524964Y2 (ja) | ||
JPH0147642B2 (ja) | ||
JPH045342A (ja) | 土木・建設機械の油圧駆動装置 | |
JPS5988544A (ja) | 旋回装置の油圧回路 | |
JPS59177299A (ja) | フオ−クリフトの荷役用液圧装置 |