JPH08120477A - 錫を回収するための電解方法 - Google Patents

錫を回収するための電解方法

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JPH08120477A
JPH08120477A JP20446595A JP20446595A JPH08120477A JP H08120477 A JPH08120477 A JP H08120477A JP 20446595 A JP20446595 A JP 20446595A JP 20446595 A JP20446595 A JP 20446595A JP H08120477 A JPH08120477 A JP H08120477A
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electrolysis
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Philippe G Robert
ジェラール ロベルト フィリップ
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    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
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    • C25C1/00Electrolytic production, recovery or refining of metals by electrolysis of solutions
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機溶液中に1g/Lより少ない量で、かつ
キレートの形で含まれる錫を電解抽出する方法を提供す
る。 【解決手段】 物理的障壁によって隔離された陽極室お
よび陰極室を含む電解装置を使用し、高度の還元性およ
び10より大きいpHを有し、かつ錫が1g/Lより少な
い量で、主としてキレートの形で存在している水性有機
溶液を前記陰極室に導入し、そして定電流または定電圧
方式で電解を行ない錫を回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機溶液、特にキ
レート状態の錫を含む溶液、から錫を電解抽出する方法
に関する。
【0002】本発明は、また、例えばリバーサル製品の
処理に用いられる写真浴中に含まれる錫を再生利用し、
あるいはこれを集積するために、写真浴中に含まれてい
る錫の回収にこの方法を使用することに関する。
【0003】
【従来の技術】反転フィルムや反転ペーパーの通常の処
理には、その黒白現像および発色現像の間に反転工程が
含まれる。そのような処理例には、P.Glafkid
es著の「写真の化学と物理 第2巻(Chimie
et Physique Photographiqu
es Tome2)」、第5版、第954頁以降に詳細
に記載されているエクタクロームE−6(登録商標)処
理がある。
【0004】反転工程の間、錫は、初めのうちは反転浴
中に第1錫塩の形で存在する。この浴のある量は、フィ
ルムのパーフォレーションでの毛管作用やフィルム上の
ゼラチン層の含浸によって、フィルムと一緒に機械的に
発色現像浴へと運び込まれる。錫は、発色現像浴中では
主としてキレートの形で存在している。
【0005】実際には、発色現像は、被処理フィルムが
通過せしめられるタンク中で行われる。新しい現像浴が
定期的に添加され、各剤の消耗が補償される。環境保護
の理由のためには、浴を再生利用することが望ましい。
再生使用中に錫含量は増加する。その含量がおよそ0.
2g/Lを越えると、フィルムのセンシトメトリー特性
はそれによって影響を受ける。これが、浴の他成分を変
えることなしに、発色現像浴中に含まれる錫を少なくと
も部分的に抽出することが望ましい理由である。
【0006】電解による錫の回収は、多くの特許文献に
記載されている。例えば、英国特許第2,159,13
9号明細書には、錫を約10〜30%の量で含有する生
成物もしくは濃縮物から錫を回収する方法が記載されて
いる。この目的の場合には、出発物質は、不活性ガスも
しくは空気の存在下に炭酸カリウムによる分解に付さ
れ、次いで高温下で水洗されて、得られた溶液が50〜
500A/m2 の電流密度で電解される。この方法によ
ると、錫を30g/L含有する溶液から、90%までの
錫が電解により回収される。
【0007】東独特許第119,441号明細書には、
アルカリ電解による錫の精錬に由来する溶液から錫を除
く方法が記載されている。これを実行するために、錫お
よび炭酸塩に富むNa2 S電解液が、850A/m2
り高い陽極電流密度、100A/m2 より低い陰極電流
密度および30℃より低い温度下で直流を用いる非酸化
性陽極を備えた第2の電解に連続して付される。この電
解液は、その後再生使用される。この方法によると、錫
の濃度が50〜70g/Lから1〜3g/Lまで減少さ
れる。
【0008】西独特許第2,647,006号明細書に
は、錫で覆われた板状金属由来のスクラップからの錫の
回収が記載されているが、そこでは、スクラップを加熱
し、ソーダで処理し、そして洗浄した後、30〜80g
/Lの錫を含む溶液が2段階電解に付され、その際第1
の段階では100〜150A/cm2 の電流密度が、第2
の段階では50〜70A/m2 の電流密度が、共に80
〜90℃で適用される。この方法によると、30〜90
%の錫が回収される。
【0009】国際出願特許第9,001,077号明細
書には、写真処理液中に含まれる金属の回収を目的とし
た電解沈殿法が記載されている。この処理においては、
チオ硫酸塩もしくは亜硫酸塩の形で金属を含む溶液が、
陰極でいかなる金属の析出も起ることなく電解によって
分解される。金属は、濾過により金属硫黄の形で回収さ
れる。この方法によると、錫を含む種々の金属を回収す
ることが可能であるが、それは銀の回収に好適に利用さ
れる。
【0010】これら従来技術の特許によると、有機溶液
中に主として錫がキレートの形で存在しているような場
合には、この錫を電解によって回収することは不可能で
ある。
【0011】米国特許第4,437,949号明細書に
は、有機ハロゲン化物を錫と反応させることによって有
機錫ハロゲン化物を製造する間に得られるハロゲン化有
機錫錯塩の電解によって、錫を回収し、または有機錫化
合物を生成する方法および装置が記載されている。電解
に付される溶液には、10〜20g/Lの錫が含まれ
る。
【0012】この装置では、陽極は水性陽極液中にそし
て陰極は陰極液中に設置されるが、そうすると、前記ハ
ロゲン化錫錯塩を含む水と非混和性である相が形成され
る。電流がこれらの2相間に電解的に流されると、前記
の水性陽極液およびこれと非混和性の陰極液間の液/液
界面で、陽極液が陰極液から分離される。この電解中
に、有機相は樹枝状物でもって富化される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の一つ
の目的は、10より高いpHを有し、かつ、錫が主として
キレートの形で1g/Lより少ない量で存在するような
高度に還元性の有機溶液に含まれる錫を抽出するための
新規な方法にある。
【0014】本発明の他の目的は、リバーサル製品の処
理においてキレートの形で存在し、かつ反転浴に由来す
ることが認められる錫を、発色現像浴から抽出すること
にある。
【0015】本発明の他の目的は、錫の含有レベルが許
容値に維持される間は、反転処理由来の発色現像浴を再
生利用することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】高度に還元性で10より
大きいpHを有し、かつ、錫が1g/Lより少ない量で、
主としてキレートの形で存在している水性有機溶液中に
含まれる錫を回収するための本発明による方法は、物理
的障壁により隔離された陽極室および陰極室を含む電解
装置を用いて、前記有機溶液を陰極室に導入し、そし
て、定電流または定電位方式で電解を行うことからな
る。
【0017】好ましい実施態様によれば、電解は25%
〜85%の衝撃係数RC を有する脈動電解電流をもった
定電流方式で実施される。こゝでRC は次式:
【数1】 で定義される。式中、tworkは、陰極表面積1.19dm
2 当り5〜60mAの強さをもつ動作電流が陰極を通過す
る間の時間を表わし、そして、tidleは、保持電流が通
過させられる間の時間を表わし、その強さは、動作電流
のおよそ10〜20%を表わす。本発明の構成では、そ
れ故電流密度は、4〜50mA/dm2 の間にある。この保
持電流は、陰極上での錫の再溶解を妨げるのに役立つ。
【0018】本発明による方法の利点は、浴の他の成分
を破壊することなしに、リバーサル製品の処理に用いら
れる発色現像浴に含まれる相当量の錫の抽出を可能とな
すことにある。
【0019】本発明による方法は、この浴の再生利用を
可能となし、それによって廃液を減少させることにより
環境を保護する。このように再生利用された溶液の使用
によっても、最終写真製品のセンシトメトリー特性には
全く悪影響を及ぼさない。
【0020】
【発明の実施の形態】キレートの形で錫を含む有機溶液
の例として、反転浴由来の錫を含むE−6(登録商標)
処理からの発色現像浴を用いて、本発明を詳細に説明す
る。
【0021】反転浴において、錫は、錫塩、例えばSn
Cl2 の形で存在している。この錫は、高度に還元性で
かつ強塩基性(pH12)である発色浴に移行される。こ
の浴では、錫は、Sn2+,Sn+4の形で、そして主にS
nO3 2- およびHSnO2 -の形で存在している。
【0022】この発色浴は、化学的に複雑であり、そし
て電解によって認め得る程度に変化させてはならない。
この浴は、特に、現像主薬のCD3 (4−アミノ−3−
メチル−N−エチル−N−β−(メタンスルホンアミ
ド)エチルアニリン)、シトラジン酸、亜硫酸ナトリウ
ム、抗カルシウム剤、等を含んでいる。
【0023】この浴は、非常に酸化し易く、そこで、電
解中に好ましくない反応、例えば亜硫酸塩と水の還元な
ど、も陰極で起ることが可能である。このことが、本発
明による方法の実施において、図1に示されるような装
置、即ち発色浴の有機相が陽極により酸化されるのを防
止するため、陽極(2)と陰極(1)との各室が分離さ
れている装置が用いられる理由である。陰極室には、不
活性雰囲気中に維持された発色浴(4)の溶液が送ら
れ、そして、陽極室には、pH12を有する緩衝液(5)
が送られる。
【0024】一例として、イオン交換膜(3)または有
機もしくは無機質の中性な物理的セパレーター、例え
ば、多孔質のポリプロピレンあるいはセラミック焼結体
が、陽極および陰極の間の物理的セパレーターとして用
いられる。
【0025】本発明で使用できる膜の一例には、スルホ
ン酸基をもった過弗素化共重合体からなる、NAFIO
N(商標名)117タイプのカチオン交換膜がある。
【0026】電解装置の形は、重要ではない。例えば陽
極と陰極が対向して設置された平板であり、そして電気
の流れが溶液の流れ方向に対して垂直または平行である
セルを用いることができる。他のタイプの電解装置、例
えば、多孔質もしくは大容量電極を、あるいは可動電極
を備えた装置であって、但し、陽極と陰極の各室が分離
されているものを予想することができる。
【0027】1つの好ましい実施態様では、電解装置
は、金属板もしくはエキスパンデットメタル製の板、多
孔質金属もしくはプラスチック支持体上に付着された金
属から形成された板の形の陽極および陰極を含む。例え
ば、陰極は、錫で被覆された銅板であってよく、また陽
極は、ステンレス鋼板であってもよい。
【0028】電解に使用される装置は、図2に示される
ように、錫を最適に抽出した後に各室における溶液の更
新を確保する2個の蠕動ポンプ(6,6′)を含む。連
続供給を予想することができる。
【0029】本発明によると、定電流方式で、つまり一
定の直流(DC)もしくはパルス電流でもって、また
は、定電圧方式、つまり一定の電圧でもって運転を行な
うことができる。この方法は、好ましくはパルス陰極電
流で実施され、また、このような条件の下では、誘導電
流効率が非常に高い。
【0030】反転浴に由来する錫を含む発色現像浴の処
理においては、電解電流密度は70mA/dm2 を超えては
ならない。実際には、それは4〜50mA/dm2 の間で、
好ましくは16〜25mA/dm2 の間で変化する。twork
+tidleサイクルの長さは、0.5〜5秒の間で変わり
得、そして、衝撃係数RC は25%〜85%の間で変わ
り得る。好ましいサイクルの長さは約2秒である。
【0031】本発明の一つの実施態様によれば、陰極の
表面積は1.19dm2 に等しく、電解電流の強さは、5
〜60mAの間、好ましくは20〜30mAであり、そし
て、保持電流はおよそ2mAである。
【0032】上記の電解条件を用いると、当初錫を約2
00mg/L含んでいた溶液から、6時間より少ない時間
で、110mg/Lの錫量となるまで錫を抽出することが
可能である。実際上は、200mg/Lの限界量に達する
以前に錫を抽出することが必要である。
【0033】使用電気量は、抽出されるべき錫の量に依
存する。錫は、主としてSn2+の形で存在するから、そ
れ故Sn2+からSn0 を得るには2ファラデーが必要で
ある。
【0034】
【実施例】以下、本発明をその実施例を参照して説明す
る。
【0035】実施例1−14 これらの実施例では、調合したシーズニング後のE−6
(登録商標)CD発色現像液の浴を模擬する溶液を用い
て、定電流方式で本方法を実施する。この現像液は、エ
クタクローム(登録商標)リバーサル製品のE−6処理
における発色現像の間中使用される。
【0036】前記E−6(登録商標)CD発色現像液
は、特に、コダックCD3 (登録商標)現像液(4−ア
ミノ−3−メチル−N−エチル−N−β−(メタンスル
ホンアミド)エチルアニリン硫酸塩(3/2 H2 SO
4 ,H2 O))、シトラジン酸および亜硫酸ナトリウム
を含み、この現像液のpHは11.97である。
【0037】この現像液に対し、SnCl2 を1リット
ル当り50〜200mgの全錫量の比率で添加する。
【0038】NAFION(登録商標)117製のイオ
ン交換膜で隔離され、1.19dm2の表面積を有する銅
陰極およびステンレス鋼陽極を含む電解装置の陰極室に
前記溶液を導入し、そしてpH12の緩衝液をその陽極室
に導入する。
【0039】この電解装置には、図2に示される装置の
通りに給電される。
【0040】(実施例1−9)これらの実施例では、そ
れぞれ0.25,0.55および0.85の衝撃係数を
有し、また14〜57mAまでの間の動作電流の強さを有
するパルス電流を使用する。
【0041】溶液中の錫の初期濃度は、それぞれ87.
5,125.0および162mg/Lである。
【0042】表1には、動作電流の強さの関数として
の、錫の濃度減少(d(Sn)),pH変化(dpH),C
D3の濃度変化(d(CD3))、亜硫酸塩の濃度変化
(d(Sulph))、シトラジン酸の濃度変化(d
(CZA))、および初期の錫濃度および衝撃係数RC
に関して得られた結果が含まれる。
【0043】表1におけるマイナスの数値は、測定の不
正確さによるものである。
【0044】実施例の1と3,4と6,7と9をそれぞ
れ比較すると、同じ電流の強さで、かつ同じ衝撃係数で
ある場合には、錫の初期濃度が高ければ錫の抽出の度合
も高いことが理解できる。
【0045】全ての実施例から、pHにおける有意な変化
は観察されず、そして、浴の他成分の各濃度も、これら
の条件下では10%より多くは変化しない。
【0046】誘導電流効率は、7〜21%までの間にあ
る。
【0047】
【表1】
【0048】(実施例10)この実施例では、0.25
の衝撃係数および5〜80mAまでの間の動作電流の強さ
のパルス電流を使用する。
【0049】溶液中の錫の初期濃度は、5〜170mg/
Lの間である。
【0050】図3における等反応曲線の形で示される結
果では、45%の錫濃度における最大の減少は、10〜
35mAまでの間の強さで観察される。
【0051】全ての場合に、CD3の濃度は8%より低
く、シトラジン酸の濃度は6%より低く、そして亜硫酸
塩の濃度は4%より低いだけ減少しているが、pHは0.
1単位より多くは増加しない。
【0052】誘導電流効率は、160mg/Lより高い初
期の錫濃度および25mAの強さの場合に、22.5%よ
り大きい。
【0053】(実施例11)衝撃係数が0.55である
点を除いて、実施例10におけると同じ条件下で処理を
行う。
【0054】図4における等反応曲線の形で示される結
果では、35%の錫濃度における最大の減少は、20〜
50mAまでの間の強さでのみ観察される。
【0055】全ての場合に、CD3の濃度は9%より低
く、シトラジン酸の濃度は4%より低く、そして亜硫酸
塩の濃度は4%より低いだけ減少しているが、pHは0.
03単位より多くは増加しない。誘導電流効率は、1
7.5%より小さい。
【0056】(実施例12)衝撃係数が0.85である
点を除いて、実施例10におけると同じ条件下で処理を
行う。
【0057】図5における等反応曲線の形で示される結
果では、25%の錫濃度における最大の減少は、5〜4
0mAまでの間の強さでのみ観察される。
【0058】全ての場合に、CD3の濃度は3%より低
く、シトラジン酸の濃度は3%より低く、そして亜硫酸
塩の濃度は2%より低いだけ減少しているが、pHは0.
03単位より多くは増加しない。誘導電流効率は、1
2.5%より小さい。
【0059】実施例10−12では、錫濃度において一
層大きい減少が低衝撃係数で観察される。
【0060】(実施例13)この実施例では、先の実施
例におけるよりも高い62.5mA〜100mAの間の強さ
の直流を用いる。溶液中の当初の錫濃度は170mg/L
である。
【0061】この結果は図6に示されるが、それによる
と、錫濃度は、直流でかつ比較的高い電気量を用いると
40%だけ減少できることがわかる。初期濃度の170
mg/Lから出発して100mg/Lの濃度を達成するため
には、少なくとも2000クーロンが必要であり、その
最良の結果は、75mAの強さで得られることがわかる。
【0062】誘導電流効率は、それが1.2%を超えな
いので、実施例1−12におけるよりもずっと低い。
【0063】(実施例14)この実施例では、実施例1
3におけるような、0.25の衝撃係数および62.5
mA〜100mAまでの間の強さをもつ循環電流を用いる。
溶液は、実施例13におけるものと同じである。
【0064】この結果は、図7に示されるが、それによ
ると、錫濃度は、循環電流で実施例13におけるよりも
僅か低い電気量を用いて、しかも実質的に実施例13に
おけると同じ誘導電流効率でもって、40%だけ減少で
きることがわかる。
【0065】実施例13および14から、錫は、直流ま
たはパルス電流の高い電流強さのものを用いて、しかも
非常に低い誘導電流効率でもって抽出できることがわか
る。
【0066】実施例15−17 これらの実施例では、定電圧方式で処理を行う。E−6
(登録商標)CD補充液450ccおよびE−6(登録商
標)反転浴50ccからなる溶液を調製する。この溶液
は、152mg/Lの錫を含み、pH12を有する。E−6
(登録商標)CD補充液の組成は、ハロゲン化物を含ま
ないことでE−6(登録商標)CD現像液と異なる。先
の実施例におけると同じ装置を用いる。
【0067】(実施例15)この溶液の50ccについ
て、−1.303V/ENH の定電圧、68.9mAの最大
陰極電流で電解を行なう。この方法では、溶液中のCD
3の濃度がただ+1%だけ変化する間に、錫の濃度は4
7%減少する。
【0068】使用した電気量は77.45クーロンであ
り、それは7.6%の誘導電流効率に相当する。
【0069】(実施例16)−1.103V/ENH の定
電圧および73.2mAの最大陰極電流を用いて、先の実
施例を繰り返す。この方法では、溶液中のCD3の濃度
がただ+1%だけ変化する間に、錫の濃度は36.8%
減少する。
【0070】使用した電気量は65クーロンであり、そ
れは6.9%の誘導電流効率に相当する。
【0071】(実施例17)−1.503V/ENH の定
電圧および172mAの最大陰極電流を用いて、先の実施
例を繰り返す。この方法では、溶液中のCD3の濃度が
+2.6%だけ変化する間に、錫の濃度は15.2%減
少する。
【0072】使用した電気量は65クーロンであり、そ
れは2.8%の誘導電流効率に相当する。
【0073】実施例15−17によれば、定電圧方式で
動作させることが可能であることがわかる。しかしなが
ら、この実施態様は、定電流方式に比べてより不自然で
あり、また工業的にも実施がむずかしい。
【0074】
【発明の効果】本発明は、有機溶液、特にキレートの形
で錫を含む溶液からの錫の電解抽出方法として有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法に使用する電解装置を示す略示断
面図である。
【図2】電解のために使用する本装置システムを示すフ
ローシートである。
【図3】衝撃係数0.25での錫濃度の減少に関する等
反応曲線を示すグラフである。
【図4】衝撃係数0.55での錫濃度の減少に関する等
反応曲線を示すグラフである。
【図5】衝撃係数0.85での錫濃度の減少に関する等
反応曲線を示すグラフである。
【図6】直流電流に伴う電気量の関数としての錫濃度の
減少を示すグラフである。
【図7】衝撃係数0.25を有する循環電流に伴う電気
量の関数としての錫濃度の減少を示すグラフである。
【符号の説明】
1…陰極 2…陽極 3…隔膜(イオン交換膜) 4…発色浴溶液 5…緩衝液 6,6′…蠕動ポンプ 7…不活性ガス雰囲気

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高度の還元性および10より大きいpHを
    有し、かつ、錫が1g/Lより少ない量で、主としてキ
    レートの形で存在している水性有機溶液に含まれる錫を
    回収するための電解方法であって、物理的障壁によって
    隔離された陽極室および陰極室を含む電解装置を使用
    し、前記の有機溶液が前記陰極室に導入され、そして定
    電流または定電圧方式で電解が行われる、錫を回収する
    ための電解方法。
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