JPS592754B2 - アンチモン、ヒ素、水銀および錫の電解回収方法 - Google Patents

アンチモン、ヒ素、水銀および錫の電解回収方法

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JPS592754B2
JPS592754B2 JP51052038A JP5203876A JPS592754B2 JP S592754 B2 JPS592754 B2 JP S592754B2 JP 51052038 A JP51052038 A JP 51052038A JP 5203876 A JP5203876 A JP 5203876A JP S592754 B2 JPS592754 B2 JP S592754B2
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Description

【発明の詳細な説明】 5 本発明は定性分析化学で錫類と呼ばれる群の金属、
すなわちHg、As、Sb、Snの電解回収方法に関す
る。
電解は、上記群を形成する上記金属の1種または2種以
上の硫化物および(あるいは)酸化物を含む出発原料を
硫化物イオンを含有する’0溶液で浸出することによつ
て得たアルカリ性硫化物溶液で行う。上記金属を硫化物
イオンで浸出する方法は、アルカリ金属以外の出発原料
中に含まれる他の金属に関して完全な選択性が得られる
ので有利である15ことが知られている。
この方法は出発原料から1種または2種以上の金属を回
収することが主目的の場合に特に適している。また浸出
残留物が錫類以外の回収可能金属、例えば銅を含む場合
にも適している。例えば、今日の技術を用いて銅濃縮物
を処理する場合、電解製造した銅がかかる銅に現在課さ
れている厳格な要求を満たすための前提条件の一つは、
原料のアンチモン含量が銅含量に対して0.5%以下で
あるということができる。従つて、アンチモン含量の多
い銅濃縮物を完全に利用できるようにするには、銅濃縮
物を銅融解炉へ送る前に濃縮物中のアンチモン含量の大
部分をまず除去しなければならない。錫類の各金属の陰
極反応は次の通りである。
今日の技術では、対応する陽極反応は硫黄イオンの酸化
による元素硫黄の生成を含むが、生成する元素硫黄は陽
極上または電解液中に沈殿せずに、多硫化物イオンの形
となつて強い硫化物環境中で溶解する。
可溶性の酸素一硫黄イオンも生成する。陽極反応の例を
挙げると次のようなものがある。米国アイダホ州のサン
シヤインマイニング社(SunshincMining
COmpary)は硫化物浸出後電解を行う方法を工業
的に応用した〔エンジニアリング アンド マイニング
ジヤーナル(EnglneeringandMini
ngJOurnal)45・54〜58ページ(194
4)〕oこの方法では、濃度2509Na2S/tの硫
化ナトリウム水溶液を用いて銅濃縮物からアンチモンを
浸出する。しかし、電解を行うには、陽極と陰極とを隔
膜で互いに隔離する特別設計の電解槽を用いねばならな
い。この方法では、陽極で生成した多硫化物イオンと酸
素一硫黄イオンとが陰極へ移動しないようにし、これら
のイオンが陰極で還元されて受容できない電流収率の減
少を生じることがないようにする。上記論文によれば、
陽極室へ導入する電解液は509/tのSnと250f
1/tのNa2sとを含み、電流密度は約30アンペア
/TIである。上記の方法では、陽極生成物は多硫化物
イオンおよび酸素一硫黄イオンとして電解液中に残留す
るので、電解とは別個に、多硫化物イオンと酸素−硫黄
イオンとを硫化バリウムで沈殿させることにより、これ
らのイオンが系中に濃縮されて系の浸出能力が急速に低
下することがないように電解液を再生せねばならない。
液中の硫化物イオンは電解液系の陽極以外の部分でも酸
化されるが、酸化の程度は陽極での酸化より小さい。硫
化バリウムは沈殿を別個の系で炭素で還元することによ
つて回収される。F−カドレツク(F.Kadlec)
およびP.ブレザニ一(P.Brezany)はフライ
ベルゲル フオルシユンスヘフト(Freiberge
rFOrschunsheft)34(1959)、5
〜17ページに、銅濃縮物からアンチモンと水銀とを浸
出した後浸出液の電解を行う方法を記載している。
この方法は上述の方法とかなり似ているが、電解液の再
生方法が異なる。後者の方法では、隔膜電解槽から適当
量の陽極液を取出し、蒸発、冷却を行うことにより、酸
素一硫黄塩を硫化ナトリウムと一緒に晶出させる。得ら
れた沈殿を次に約1000℃で炭素で還元して硫化ナト
リウムを回収する。この論文の著者は硫化ナトリウムの
再生費が高いと述べている。電解は509/tのアンチ
モンおよび1669/tの硫化ナトリウムを含む入来溶
液の陰極液組成で実質的に行われる。
陽極液へはナトリウムの損失を補うため水酸化ナトリウ
ムを加える。クベテイン メタリ一(CvetyneM
etally)(1968)L5Oページにはアンチモ
ンを硫化アルカリ溶液で浸出し且つ電解回収する方法が
記載されている。この論文の操作データによれば、アン
チモンを隔膜を用いない電解槽中で電解回収できるが、
電流収率は60%以下である。この論文の著者の記載に
よると、ソ連以外で隔膜を挿入して陽極液と陰極液との
循環を隔離することにより電流収率を増す試みがなされ
たが、かかる対策は浴中の電圧が増し且つ溶液の流動パ
ターンがかなり複雑になるので比較的非能率的であると
考えられる。しかも、電解液の再生はやはり必要である
。電解は上述した方法と比べて比較的高い電流密度、す
なわち1500アンペア/Tllで行われる。しかし、
循環電解液の成分含量は比較的低く、アンチモン259
/t、水酸化ナトリウム309/t、硫化ナトリウム1
009/tである。上述した方法と同様、この方法でも
液中の硫化物イオンの一部分の好ましくない酸化が起こ
り、硫化物イオンは多硫化物イオン、チオ硫酸イオン、
硫酸イオンは酸化される。このため酸化生成物が濃厚に
ならないようにする特別な配慮が必要である。この論文
中に挙げてある一つの実施例によれば、主部が20〜2
5%以下の非常に低い電流収率でアンチモンが電解的に
除かれた系外・\出る電解液の一部を放流(Tappe
dOff)した後、残つた3〜59/tのアンチモンと
硫化ナトリウムとを多数の不純物とともに含む電解液を
受器に放出する。しかし、これは環境面から不適当であ
ると考えられる。そこでこの論文の著者は一つの改良法
を提案している。しかし、この改良力法は、系から放流
する電解液を電解しないで可溶性鉄塩で処理して残留液
がアンチモンおよび硫化物イオンをほとんど含まなくな
つた後、他のイオンを含んだま\受器へ放出することを
すすめているだけである。上記のサンシヤインマイニン
グ社が提案しているような他の電解液再生方法は複雑で
不経済であるか、あるいは非能率的であるとこの論文の
著者は考えている。要するに、困難で費用のかかる電解
液の再生とこれに続く電解に関する問題を上記刊行物中
のどの方法も解決していないということができる。
また、隔膜を用いないが電流収率の低い電解槽と隔膜を
用い、電流収率は高いが費用がかかり且つ複雑で、陽極
液と陰極液に別々の循環装置が必要な電解槽とのいずれ
の電解槽を選ぶべきかという問題も未解決である。本発
明によれば、アンチモン、錫、ヒ素、水銀をこれらの物
質の硫化物および(あるいは)酸化物を含有する原料か
ら高収率(〉90%)で浸出した後、上記金属を硫化ア
ルカリ溶液から高電流収率(〉80%)で電解回収する
と同時に、別個の沈殿操作を必要とせずに浸出液を再生
することができる。
本発明では溶液再生の必要はないので、高電流収率を得
るため電解槽に隔膜を取付ける必要もない。本発明の方
法は多数の工程から成り、陽極電流密度は1500アン
ペア/d以上であり、同時に電解中のイオン強度は硫化
物イオンのモル/t濃度の2倍と水酸イオンのモル/t
濃度との和が少なくとも8になるような大きさであり、
且つ電解液は水酸イオンのモル/t濃度と硫化物イオン
のモル/t濃度との比が少なくとも1になることも特徴
とする。このようにイオン強度、水酸イオン含量および
電流密度が高いと、生成する酸素一硫黄化合物全量がS
O!−を構成し、アルカリイオンとしてナトリウムを用
いた場合には、飽和硫酸ナトリウム溶液の形で存在する
。過剰の硫酸ナトリウムは電解槽の底に沈殿し、スラツ
ジの形で容易に除去することができる。本発明ではもつ
ぱら硫酸イオンが生成し、硫酸イオンは直接沈殿として
析出し、容易に除去できるので、分解困難な硫黄化合物
の除去の必要がなく、同時に、隔膜を用いずに非常に高
い電流収率が得られる。
この場合、分離困難な硫黄化合物とは酸化状態が6より
低い、電解が困難な硫黄一酸素化合物のことであり、硫
黄を完全に酸化して硫酸塩にするとかかる困難は起こら
ない。このようにして生成した硫酸イオンは非常に安定
で還元しにくいので、硫化物イオンの陽極酸化の結果と
して電流収率を減少させる陰極での反応は全然起こらな
い。特定の陽極反応は次式で示すことができる。
S2′−1−80H−→024−+4H20+8e一陽
極膜から水酸イオンがなくならないようにするため、本
発明では電解液の水酸イオン濃度が、確実に硫化物イオ
ンに対して少なくとも1等モル量の水酸イオンが存在す
るような濃度になつている。すなわち0H−/S2のイ
オン比が少なくとも1:1になつている。便宜上、この
比は1.5:1と6:1の間にあり、約2:1のイオン
比が特に好ましい。本発明の組成を有する電解液中への
硫酸ナトリウムの溶解度は非常に小さいので、溶液の浸
出能力は低下しない。
しかし、得られた硫酸ナトリウムは結晶水を持たないこ
とがわかつており、陽極膜自体には残りの電解液中より
も可溶性である。これは上記反応式かられかるように陽
極膜が希水酸化ナトリウム溶液と考えることができるこ
とによるものである。従つて、硫酸ナトリウムは陽極膜
の外側の電解液中で沈殿し、陽極には付着しない〜 電解を行う温度は約50℃ぐらいの低温でよいが、電解
液成分の適切な百分率の場合、5『C以下の温度で硫酸
ナトリウム以外の塩が晶出し始めるので、電解中に実際
に問題が生じる。
温度は90℃以上の高温でもよいが、蒸発や熱の損失や
腐食などの実際上の理由から通常150℃までに制限さ
れる。0H−/S2−のイオン比を増加させると、液中
への硫化ナトリウムの溶解度が減少し、従つて同じ温度
での液の浸出効果も低下する。
しかし、イオン比0H−/S が高い場合には、低い場
合よりも常圧における液の沸点が上がるので、より高温
で浸出を行うことができる。イオン比が6:1で硫化物
イオン濃度が200f1/tの場合、後に実施例3中で
示すように、沸点は約190℃になる。例えば腐食や蒸
発のような実際的理由のため、浸出は150〜175℃
の温度範囲内で行うことが好ましく、このことは後に実
施例2中で示すように、硫化物イオン200g/t1イ
オン比2:1、沸点約170℃の浸出溶液で可能になる
。系の水収支を保ち且つ陽極反応で生成した水および浸
出残留物の洗浄のために添加した水を系から確実に除去
するため、本発明では電解液を電解槽から浸出段階へ移
し、浸出段階で沸騰させながら、浸出工程中水の蒸発に
よつて、浸出液の沸点が約120℃から170℃に上が
るような期間原料に作用させることができる。通常、浸
出液系が空気中の酸素の作用で次式に従つてある程度酸
化されるのを防ぐことは不可能である。
これらの酸化生成物は陰極で還元されるので、陰極の電
流収率を低下させる。
この陰極電流収率の損失は、好ましくは浸出操作ととも
に浸出液を鉄削り屑の形の鉄のような還元剤で処理する
ことによつてなくすことができる。0H濃度が高く且つ
浸出温度が高いために、従来知られている浸出液に比べ
て非常に速やかに鉄が反応するので、粉末状鉄やスポン
ジ状鉄のような高比表面積は必要でなく、鉄加工作業で
得られるような屑鉄などの闘粗い鉄を使用することがで
きる。
後に示す実施例2から明らかなように、この特別な方法
を用いることにより陰極電流収率は85%から92%に
増加する。硫化物出発原料を用いる場合、酸化されうる
よりも多量の硫黄が浸出される。この硫黄は 二硫酸ア
ルカリとして沈殿する。上記の溶液の還元を例えば鉄削
り屑で行う場合、次式に従つてFeSの形で硫化物イオ
ンの同時沈殿が起こる。
かくして、鉄削り屑の添加は系中の硫化物イオン濃度増
加を少なくする働きがある。
硫化物原料を浸出する場合、沈殿した硫酸アルカリおよ
び浸出残留物の不完全な洗浄の形で処理サイタル中に失
われるアルカリイオンは、系に水酸化アルカリを加える
ことによつて補充される。
硫化物原料の場合、処理工程・\の硫黄の流入量が上記
のように工程から流出する硫黄量を俊駕するとき、本発
明では溶液を酸素空気で意識的に酸化させ、且つ浸出工
程で鉄削り屑を用いることにより硫黄収支を得ることが
できる。特に、浸出残留物を銅の製造に用いようとする
場合、沈殿銅のような酸化した銅粉末を加えることによ
つて硫化物イオンを過剰に沈殿させることができる。
この方法では、次式に従つて水酸イオンが生成する。上
記の方法の一つで硫黄の収支が得られた場合、陽極反応
中に消費された水酸イオンも補充される。
このことは次に示す処理工程の全体の式から明らかであ
る。すなわち硫化水銀の浸出の場合にはとなる。電解中
の条件は、鉄および鉛のような通常の陽極材料から成る
陽極が好ましくない腐食生成物を生じないという条件で
ある。
チタンのような他の金属は不動態化される。陽極材料と
してはニツケルおよび白金金属が良好であることがわか
つた。以下本発明を実施例で説明する。実施例 1 鉱物テトラニトライト(Mineraltetraed
rite)中で共に硫化物の形で銅と結合しているSb
l6.2%とHgl.38%とを含む銅一鉄硫化物1k
gと、12%の酸素を含む沈殿銅1939とを、Na2
s9769(後の実施例2のNa2S(5Na0Hとの
和に等しい)を有する水溶液中で、この水溶液の最高沸
点120℃で4時間、還流冷却しながら浸出した。
そのとき溶液の容積は2.3tであつた。浸出度はアン
チモンについては94(F6、水銀については93%で
あつた。この実施例では、Na2sだけを含む水溶液中
で最高浸出収率が得られるような条件下で浸出を行つた
この浸出を、本発明の浸出液を用い且つ残りの条件を最
大限度にして同時に行つた実施例2および3の浸出と比
較する。
実施例 2 鉱物テトラニトライト中で共に硫化物の形で銅と結合し
ているSbl6.2(:!)Hgl.38%とを含む銅
一鉄硫化物1kgと、酸素12%を含む沈殿銅1399
とを、Na2S4889とNaOH5OO9(モル比1
:2に相当する)とで、170℃の溶液沸点で、4時間
還流冷却しながら浸出を行つた。
溶液の容積は1.4tであつた。浸出度はアンチモン、
水銀ともに97%であつた。浸出液を残留物から分離し
た。次に、この浸出液を生成した硫酸ナトリウムおよび
不十分な洗浄のために浸出残留物中に残留したナトリウ
ムに相当する水酸化ナトリウムと混合した後、この浸出
液を淵過した浸出残留物から得た洗浄水で希釈し、容積
が2.3tで沸点が12『Cの溶液とし、隔膜のない電
解槽中で電解した。入来する電解液は709/tのアン
チモンを含んでいた。陰極は鉄製で、陰極上の電流密度
は400アンペア/イであつた。陽極は垂直に張渡され
たニツケル網の格子の形であり、陰極電流密度の10倍
の大きさすなわち4000アンペア/Trlの陽極電流
密度になるような表面を示した。電解温度は75電Cで
あつた。初め、Sbで汚染されたHgが陰極上に沈殿し
た。溶液のHg含量が減少して0に近づくにつれて、陰
極沈殿中のアンチモンの百分率が増加し、最後には陰極
沈殿は純アンチモンになつた。陰極電流収率は沈殿した
金属の全量に関して85%であつた。ニツケル陽極網の
まわりにはもつばら無水Na2sO4から成る白色塩が
沈殿した。この沈殿は次々に電解槽の底に沈積し、電解
液は初め多硫化物で僅かに褐色に着色していたが、電解
中に無色透明になつた(Cleared)。硫酸塩の生
成に関しては陽極電流収率は99%であつた。系外・\
出る電解液は初めに得られたのと同じ良好な収率で、陰
極で沈殿した金属量に相当する量で濃縮物を浸出するた
めに使用することができる。
電解および浸出操作をさらに5回繰返した。沈殿銅の一
部分を鉄削り屑で置換えることにより、次の電解を90
〜95%の陰極電流収率で行うことができた。このこと
は生成した硫黄酸化生成物が空気酸化によつて還元され
るという事実によつて可能となる。陽極電流収率も90
〜95%であつた。実施例 3 共に実施例2記載と同じ組成を有する濃縮物1kgと沈
殿銅1399とを、Na2S:6Na0Hのモル比に相
当するNa2S488gとNaOHl5OO9とで、溶
液の沸点190℃で且つ還流冷却しながら浸出を行つた
この場合溶液の容積は2.6tであつた。浸出度はSb
については96%、Hgについては95%であつた。ナ
トリウム損失を補うため水酸化ナトリウムを加えた後、
4.6tに希釈し、次に実施例2記載の条件で電解を行
つた。流入電解液は35g/tのアンチモンを含んでい
たが、系から出て行く電解液はSblO9/t、Na2
SlO59/T,.NaOH3259/tを含んでいた
。しかし、陽極電流密度は実施例2の場合より低く、2
000アンペア/Trlであつた。電解を行う前に、水
銀は全部アンチモン粉末と結合析出(CementOv
t)させてアンチモン:水銀の比が1:1の水銀−アン
チモン混合物にした。陰極沈殿は痕跡のヒ素を含む純粋
なアンチモンから成つていた〜 陰極電流収率は83%であつた。
陽極反応および陽極電流収率は実施例2記載と同じであ
り、すなわち99%であつた。電解後出て行く電解液は
、陰極で沈殿した金属の量に相当する量で濃縮物の浸出
に使用して、初めに得られたのと同じ良好な結果を得る
ことができた。
電解および浸出操作をさらに5回繰返した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アンチモン、水銀、ヒ素および錫から成る群の少な
    くとも1種の元素を硫化アルカリ溶液で硫化物および酸
    化物原料から選択的に浸出し、浸出した元素を次に電解
    回収する方法において、電解液中の硫化物イオンと水酸
    イオンとの濃度を、硫化物イオンのモル/l濃度の2倍
    と水酸イオンのモル/l濃度との和が少なくとも8であ
    るように保ち、電解液が少なくとも硫化物イオンと等モ
    ル量の水酸イオンを含み且つ陽極電流密度1500アン
    ペア/m^2以上で電解を行うことを特徴とする上記方
    法。 2 硫化物イオンのモル/l濃度の2倍と水酸イオンの
    モル/l濃度との和が10〜12である、特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 3 温度50〜150℃で電解を行う、特許請求の範囲
    第1項記載の方法。 4 温度を60〜90℃の間に保つ、特許請求の範囲第
    3項記載の方法。 5 温度110〜190℃で浸出を行う、特許請求の範
    囲第1項記載の方法。
JP51052038A 1975-05-07 1976-05-07 アンチモン、ヒ素、水銀および錫の電解回収方法 Expired JPS592754B2 (ja)

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SE7505336A SE390545B (sv) 1975-05-07 1975-05-07 Forfarande for elektrolytisk utvinning av en eller flera av emnena antimon, kvicksilver, arsenik och tenn

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JPS51136523A JPS51136523A (en) 1976-11-26
JPS592754B2 true JPS592754B2 (ja) 1984-01-20

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51052038A Expired JPS592754B2 (ja) 1975-05-07 1976-05-07 アンチモン、ヒ素、水銀および錫の電解回収方法

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US (1) US4017369A (ja)
JP (1) JPS592754B2 (ja)
CA (1) CA1071136A (ja)
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IE (1) IE43370B1 (ja)
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