JPH08120303A - 粉体成形用バインダーおよび粉体成形用組成物、並びに焼結部材の製造法 - Google Patents

粉体成形用バインダーおよび粉体成形用組成物、並びに焼結部材の製造法

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JPH08120303A
JPH08120303A JP6260064A JP26006494A JPH08120303A JP H08120303 A JPH08120303 A JP H08120303A JP 6260064 A JP6260064 A JP 6260064A JP 26006494 A JP26006494 A JP 26006494A JP H08120303 A JPH08120303 A JP H08120303A
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powder
weight
powder molding
degreasing
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Yoshimitsu Sagawa
喜光 寒川
Takashi Nanba
多加志 難波
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脱脂工程において割れ・膨れ等の欠陥のない
成形体を得、短時間での脱脂の完了を可能し、しかも焼
結後にはカーボン残さをほとんど含まない焼結部材を得
ることができる粉体成形用バインダー、粉体成形用組成
物及び焼結部材の製造方法を提供する。 【構成】 本発明は、下記一般式(i) −(−CH2−O−CH2CH2−O−)n
・・・(i) (式中、nは1以上の整数を表わす。)で示される構造
単位を60重量%以上含有する樹脂バインダー(a)1
0〜50重量%、助バインダー(b)0〜80重量%及
び流動化剤(c)10〜90重量%からなる粉体成形用
バインダー、該粉体成形用バインダー30〜70体積%
及び焼結可能な粉体30〜70体積%からなる粉体成形
用組成物、並びに該粉体成形用組成物を原料に用いた焼
結部材の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属、セラミックス、
サーメット等の焼結可能な粉体材料から焼結部材を製造
するにあたり、使用される粉体成形用バインダー及び粉
体成形用組成物、並びに焼結部材の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、セラミック及び金属製品
の複雑形状製品等の成形方法に、射出成形法や押出成形
法が利用されている。これらの成形法では、粉体材料に
流動性を付与させるために種々の有機化合物、熱可塑性
樹脂を添加し、混練後、これを成形用原料として成形
し、得られた成形体を脱脂、焼結することにより、焼結
部材製品が得られる。欠陥のない焼結部材を得るために
もっとも重要な工程は脱脂工程であり、現在行われてい
る脱脂方法として成形体を加熱し、含まれる有機バイン
ダーを加熱分解及びガス化させる熱分解法、有機溶剤等
を用いて成形体から有機バインダーを溶出させる溶剤抽
出法の二種類の方法が挙げられる。
【0003】加熱により有機バインダーを除去する脱脂
方法では、成形体中に欠陥を生じないように脱脂するに
は、有機バインダーの加熱分解及び蒸発が短時間に集中
しないようにする必要がある。即ち、有機バインダーの
加熱分解及び蒸発が短時間に集中すると成形体内部に圧
力がかかり割れ及び膨れの原因になる。このことから脱
脂中に割れ・膨れを生じないようにするためには有機バ
インダーの加熱分解及び蒸発が徐々に行われるように長
時間かける必要がある。特に、粉体材料の粒径が小さく
なり、比表面積が大きい場合には、成形を行う際の加熱
流動を安定して行うために必要とされる有機バインダー
の量が多くなり、結果的に脱脂の際に加熱工程を多段階
にする等の工夫が必要となり、ますます脱脂に長時間を
要する。現在、バインダーに昇華性物質を加える方法も
考えられているが、混練・成形の際に昇華性物質が蒸発
することが考えられ、成形時のスプール・ランナー部の
再生が困難である。
【0004】次に、有機溶剤を用いて成形体から有機バ
インダーを溶出する方法では、溶媒により有機バインダ
ー中の溶媒に可溶な物質が溶出し、除かれた有機バイン
ダーの部分が通り道となって、残りの有機バインダーの
加熱分解、蒸発がスムーズに行われる。そのため、脱脂
の際の割れや膨れ等の欠陥が生じにくくなる。しかしな
がら、現在行われている溶剤抽出法では用いられる有機
バインダーに、鉱油、脂肪酸系油、天然油等の液体原料
を多量に用いることから、成形体から前記油が滲み出す
ことが多く、長期の成形体原料の保管においても油の滲
み出しにより、安定した原料の保管が困難である。ま
た、長期保存した成形体では、表面に移行した油により
抽出脱脂時に割れや膨れ等が生じることが多い。
【0005】また、バインダーとして水溶性樹脂を用
い、この水溶性樹脂を水を用いて溶出することが、例え
ば特開昭2−101101号公報に提案されている。こ
の発明では脱脂に水を用いることで、有機溶剤に比べ安
価で取り扱いが安全であるという長所がある。しかしな
がら、溶剤に比べ成形体に対する浸透度が劣る面があ
り、成形体内部に浸透した場合も溶剤に比べ蒸発が遅
く、特に多くの有機バインダーを必要とする比表面積が
10m2/g程度であるセラミック・金属粉体を用いた場
合、抽出後に乾燥時間が長くかかり、加熱により成形体
内部に浸透した水を取り除く場合、加熱温度が高くなる
と成形体に割れ、膨れを生じることがある。さらには、
脱脂に水を用いるため、水に接触して錆びるような鉄、
銅等の粉体は使用できなくなり、また、セラミックス、
例えばSi34は水と反応してアンモニアガスを発生す
るという問題があり、成形体としての原料が限定される
と言う問題点を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の粉体
成形用バインダーの上記問題点を解決するためになされ
たものである。すなわち本発明の目的は、脱脂工程にお
いて溶媒や水を使用する必要が無く、しかも割れ・膨れ
等の欠陥のない成形体を得ることができ、さらに短時間
で脱脂の完了を可能にする成形用バインダーおよび成形
用組成物、ならびに焼結部材の製造法を提供することに
ある。また、長期の成形体の保管においても油の滲み出
し等のない、安定な成形体を得るための成形用組成物を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(i) −(−CH2−O−CH2CH2−O−)n− ・・・(i) (式中、nは1以上の整数を表わす。)で示される構造
単位を60重量%以上含有する樹脂バインダー(a)1
0〜50重量%、助バインダー(b)0〜80重量%及
び流動化剤(c)10〜90重量%(ただし成分
(a)、(b)および(c)の合計は100重量%であ
る。)からなる粉体成形用バインダーである。
【0008】また、本発明の他の発明は、前記粉体成形
用バインダー(I)30〜70体積%、及び焼結可能な
粉体(II)30〜70体積%(ただし成分(I)およ
び(II)の合計は100体積%である。)からなる粉
体成形用組成物である。
【0009】また、本発明の他の発明は、前記粉体成形
用組成物から焼結部材を製造する方法であって、下記
(A)、(B)および(C)の工程からなる焼結部材の
製造法である。
【0010】(A)粉体成形用組成物を成形して成形体
を得る工程 (B)該成形体よりバインダー成分を除去する脱脂工程 (C)更に加熱して該成形体を焼結する工程
【0011】
【作用】本発明の粉体成形用バインダーを構成する必須
成分である樹脂バインダー(a)は、前記一般式(i)
で示される構造単位を60重量%以上含有していること
が必須であり、80重量%以上含有していることが好ま
しい。該構造単位の含有量が60重量%未満の場合に
は、樹脂バインダー(a)の分解性が低下し、脱脂工程
が長くなる他、焼結後のカーボン残さが増加する場合が
ある。
【0012】本発明の樹脂バインダー(a)は、1,3
−ジオキソランの開環重合や1,3−ジオキソランと他
の共重合可能な単量体との共重合、ホルムアルデヒドと
種々のグリコールとの縮合、ホルムアルデヒドと種々の
グリコール及びこれらと共重合可能な単量体との共重合
によって合成することができる。中でも1,3−ジオキ
ソランを単独開環重合或いは他の単量体と共重合する方
法は、所望の構造を有する樹脂バインダー(a)を短時
間で簡便に合成できる点で好ましい。
【0013】1,3−ジオキソランと共重合可能な単量
体としては、例えば、スチレン、(メタ)アクリル酸
(エステル)、エチレン、プロピレン等の不飽和炭化水
素;2−メチル−1,3−ジオキソラン、2−フェニル
−1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキ
ソラン、4−エチル−1,3−ジオキソラン等の1,3
−ジオキソラン環含有化合物;トリオキサン、エチレン
オキシド、プロピレンオキシド、テトラヒドロフラン、
1,3−ジオキセパン、1,3,6−トリオキソカン等
の環状エーテル類;γ−ブチロラクトン、グリコリド、
ラクチド、ε−カプロラクトン、ε−カプロラクタム等
のラクトン又はラクタムを挙げることができ、これらの
1種または2種以上を用いることができる。
【0014】通常、(共)重合はカチオン重合で行い、
重合方法はバルク重合、溶液重合、懸濁重合等あらゆる
重合方法で行うことができる。
【0015】樹脂バインダー(a)の合成に用いられる
開始剤にも特に制限はなく、従来公知の1,3−ジオキ
ソラン環を開環重合させることのできる開始剤を用いる
ことができる。具体的には、ヘテロポリ酸、三弗化ホウ
素のエーテラート、トリエチルオキソニウムテトラフル
オロボレート等の四フッ化ホウ素オキソニウム化合物、
アルミノキサン/硫酸混合物、塩化スズなどが挙げら
れ、これらの中から選ばれる1種または2種以上が用い
られる。ヘテロポリ酸としては、リンタングステン酸や
ケイタングステン酸、リンモリブデン酸が挙げられる。
前記重合開始剤の中でも、ヘテロポリ酸、トリエチルオ
キソニウムテトラフルオロボレート及びアルミノキサン
/硫酸混合物は高活性であるので好ましく、またヘテロ
ポリ酸中でもリンタングステン酸は1,3−ジオキソラ
ン含有化合物中に含まれる不純物や水分の影響を受け難
く、さらに得られるポリジオキソランが非着色性である
という点で好ましい。
【0016】本発明の樹脂バインダー(a)を製造する
際の反応温度についても特に制限はないが、通常0℃〜
100℃、好ましくは25℃〜80℃で反応を行うのが
好ましい。反応温度が0℃未満の場合には、反応速度が
非常に遅く、生産性が著しく低下する場合がある。一
方、反応温度が100℃を超える場合には、反応速度が
非常に速く、重合反応に伴う発熱を除去して反応を制御
するのが困難となるため危険であるばかりでなく、連鎖
移動反応が促進されるために分子量分布が広くなり、バ
インダーとしての流動特性が低下する場合がある。
【0017】本発明の樹脂バインダー(a)を製造する
装置についても特に制限はなく、通常の櫂型や錨型攪拌
翼を備えた槽型反応器の他、住友重機械工業(株)製の
マックスブレンド翼やスーパーブレンド翼を備えた槽型
反応器、(株)ノリタケ製スタティックミキサーや住友
重機械工業(株)製スルーザーミキサーの如き駆動部を
有しないピストンフロー型連続式反応器や、(株)栗本
鐵工所製KRCニーダー、住友重機械工業(株)製バイ
ボラック、三菱重工業(株)製SCRニーダー、(株)
日本製鋼所製TEX−K、(株)神戸製鋼所製NEX−
T、MIXTRON、HYPERKTX等の一軸又は二
軸の連続式反応器等を用いることができる。
【0018】本発明の樹脂バインダー(a)は、開始剤
の活性を保ったまま放置すると分解が起こる場合がある
ので、重合後に安定化のために開始剤を失活させるのが
好ましい。開始剤失活剤としては、アンモニア、トリエ
チルアミン、エチレンジアミン、アニリン、ピリジン、
ピペリジン等のアミン類、アンモニア、ナトリウムメチ
ラートの塩基性化合物等が挙げられ、これらの1種又は
2種以上を用いることができる。前記失活剤の中でもア
ミン類は重合体内での拡散性が良好であり、迅速に開始
剤を失活させることができるので特に好適に用いられ
る。
【0019】開始剤の失活は、開始剤投入時点から2〜
300分、好ましくは5〜60分以内に行うのが好まし
い。開始剤投入から開始剤の失活までの時間が300分
より長い場合には重合体の分解が進行するために所望の
分子量のポリジオキソランを得ることができない場合が
ある。
【0020】開始剤の失活方法に関しては特に制限はな
く、重合装置内で行っても良いし、また重合装置から重
合物を取り出した後、引き続いて重合装置で記載した如
きバッチ式あるいは連続式の別の混合装置を用いて行っ
ても良い。
【0021】さらに、本発明の樹脂バインダー(a)
は、その製造に際してアルコールや水等によって分子量
を制御したり、あるいはイソシアナート等と1,3−ジ
オキソラン環含有化合物(共)重合体とを反応させるこ
とによって耐熱性を所望の温度まで向上させることも可
能である。
【0022】本発明の樹脂バインダー(a)の80〜1
80℃での溶融粘度は50〜10000000cpsが
好ましい。50cpsより低いと、成形時にジェッティ
ングが起こしたり、得られる成形体の強度が弱くなる場
合がある。一方、10000000cpsより高いと、
粉体材料との濡れ性が低下して焼結部材の強度が低下し
たり、成形時の作業性が低下したり、脱脂時に成形体に
割れや膨れ等が生じたり、脱脂に時間がかかる場合があ
る。
【0023】本発明の樹脂バインダー(a)の数平均分
子量は500〜50万が好ましく、5000〜25万が
更に好ましい。前記範囲をはずれると、上記と同様に成
形体に割れや膨れが生じたり、脱脂に時間がかかる場合
がある。
【0024】本発明の樹脂バインダー(a)は単独で粉
体成型用バインダーとして優れた性能を有しているが、
使用する焼結可能な粉体材料の種類により、更に樹脂バ
インダー(a)と助バインダー(b)及び流動化剤
(c)とを混合した形態で使用することも可能である。
【0025】助バインダー(b)としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリスチレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、酢酸セルロース、ポリブチ
ルメタクリレート、ポリ(メタ)アクリル酸(エステ
ル)、ポリ(メタ)アクリル酸(塩)等の(メタ)アク
リル系(共)重合体、ポリビニルアルコール、カルボキ
シメチルセルロース、グルコース、メチルセルロース、
でんぷん、デキストリン、糖蜜、ゼラチン、パルプ廃
液、ペプトン、ポリビニルエーテル、エチルセルロー
ス、アセチルセルロース、ワックス、流動パラフィン、
重油、機械油、フェノール樹脂、エチルシリケート、ポ
リアセタール、ナイロン系樹脂等を挙げることができ、
これらの一種または二種以上を使用することができる。
【0026】流動化剤(c)としては、パラフィンワッ
クス、マイクロクリスタリンワックス、ウレタン化ワッ
クス、及びフィッシャートロプシュワックス等のワック
ス類、ポリエチレングリコール、ステアリン酸等の供給
脂肪酸、ステアリン酸アルミニウム、及びステアリン酸
マグネシウム等の高級脂肪酸の金属塩、ステアリン酸ジ
グリコール等の高級脂肪酸エステル、パン粉、鉱油、ジ
エチルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチルフ
タレート等の脂肪酸ジエステル、脂肪酸モノエステルを
挙げることができ、これらの一種または二種以上を使用
することができる。
【0027】樹脂バインダー(a)、助バインダー
(b)及び流動化剤(c)との混合比率は、樹脂バイン
ダー(a)を10〜50重量%、助バインダー(b)を
0〜80重量%及び流動化剤(c)を10〜90重量%
とするのが好ましく、樹脂バインダー(a)を10〜4
0重量%、助バインダー(b)を20〜60重量%及び
流動化剤(c)を40〜70重量%とするのがより好ま
しい。ただし、成分(a)、(b)および(c)の合計
は100重量%である。
【0028】樹脂バインダー(a)と助バインダー
(b)の混合方法については、特に制限はなく、従来の
混合方法を使用することができる。例えば、ニーダー等
を用いて、80〜200℃で0.5〜3時間混合を行え
ばよい。
【0029】本発明の粉体成形用組成物は、前記粉体成
形用バインダー(I)と焼結可能な粉体材料(II)と
から構成される。更に詳しくは、樹脂バインダー(a)
と助バインダー(b)及び流動化剤(c)からなる粉体
成形用バインダー(I)と、焼結可能な粉体材料(I
I)とから構成される。
【0030】粉体成形用組成物中のそれぞれの含有量
は、粉体成形用バインダー(I)を30〜70体積%お
よび焼結可能な粉体材料(II)を30〜70体積%と
するのが好ましい。ただし、成分(I)および(II)
の合計は100体積%である。
【0031】本発明の粉体成形用組成物の製造する際の
焼結可能な粉体成形用組成物と粉体成型用バインダーと
の混合方法としては特に制限はなく、一般の混合方法が
使用できる。例えば、ニーダー等を用いて、80〜20
0℃で0.5〜3時間混合を行えばよい。また、樹脂バ
インダー(a)と助バインダー(b)及び流動化剤
(c)を混合して成形用バインダーとし、これを焼結可
能な粉体材料に混合して使用する方法や、焼結可能な粉
体材料に、樹脂バインダー(a)と助バインダー(b)
及び流動化剤(c)を順次混合して使用する方法等が可
能である。
【0032】本発明の粉体成型用組成物は、前記の如く
して組成物とした後に、更に必要に応じて粉砕を行い、
様々な大きさのペレットとする事も可能である。
【0033】次に、本発明において、焼結可能な粉体材
料から焼結部材を製造する方法を以下に示す。本発明の
粉体成形用組成物を成形して成形体を得、次いでバイン
ダー成分の脱脂、焼結を行い製品となる。
【0034】成形の方法としては特に制限はなく一般の
方法が用いられる。例えば、80〜200℃で300〜
1500kg/cm2の条件で行うことができる。
【0035】脱脂工程では粉体成形用バインダーを除去
する。本発明の樹脂バインダー(a)は溶剤或いは水に
よる脱脂も可能であるが、樹脂バインダー(a)の優れ
た分解性を利用して、加熱による脱脂を行う方が溶剤回
収や排水処理といった問題も生じないことから好まし
い。すなわち、本発明の好ましい脱脂方法は、脱脂炉に
て常圧、減圧、真空のいずれかの雰囲気中で加熱を行い
本発明の成形用バインダーを除去する。この際の条件は
特に制限はなく、一般の方法が用いられる。例えば、窒
素雰囲気下で室温から500℃まで30〜100℃/時
の昇温速度で行われる。この際、本発明の樹脂バインダ
ー(a)がまず溶融、熱分解によって脱脂され、さらに
温度の上昇に伴い助バインダーやその他の有機物が脱脂
される。
【0036】有機溶剤による脱脂を行う場合に使用する
溶剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、デカリ
ン、テトラリン等を使用することができる。脱脂は、2
0℃〜80℃で10〜360分行うのが好ましい。必要
に応じて攪拌を行い脱脂を促進することも可能である。
溶剤による脱脂工程では、本発明の粉体成形用バインダ
ーの70〜90%を除去するのが好ましい。次いで、脱
脂炉にて常圧、減圧、真空のいずれかの雰囲気中で加熱
を行うことにより、残りのバインダー及び助バインダ
ー、その他の有機物が脱脂される。
【0037】脱脂後の成形体は、焼結することにより、
焼結部材を与える。この際の条件は一般の条件が使用で
きる。例えば、真空中あるいは不活性ガス中で1300
℃で2時間保持といった条件で行われる。
【0038】
【実施例】以下に、実施例と比較例を用いて本発明を説
明するが、本発明は以下に示す実施例に限定されない。
【0039】なお、実施例および比較例に記載した「脱
脂率」は、下記の式より算出した。
【0040】
【数1】
【0041】また実施例および比較例に記載した「焼結
体中のカーボン残さ」は、、下記の式より算出した。
【0042】
【数2】
【0043】実施例及び比較例において使用した助バイ
ンダー、流動化剤及び焼結可能な粉体の原料は、下記の
ものである。
【0044】ポリプロピレン:徳山曹達製PN670 パラフィンワックス:日本精蝋製SP0145 カルナバワックス:キシダ化学製(試薬) SUS316L粉末:三菱製鋼製、粒径10.6μm、
タップ密度4.28g/cm3 カルボニル鉄粉:BASF製CARBONYL IRO
N POWDER OM、粒径4.5μm、タップ密度
4.1g/cm3 銅粉:三井金属製、粒径21.2μm、タップ密度3.
5g/cm3 アルミナ粉末:昭和軽金属製AL−160SG タイプ
4、粒径0.5μm、タップ密度3.3g/cm3 <合成例1>攪拌機、冷却器、温度計および窒素導入管
を備えた4つ口フラスコに、和光純薬工業(株)製1,
3−ジオキソラン60.00gを入れ、0℃の氷水浴に
て内部温度を3℃にした。これに、重合開始剤として減
圧下120℃で20時間乾燥することにより得られたリ
ンタングステン酸の5重量%メチルエチルケトン溶液
0.6mlを攪拌下添加した。重合は開始剤投入後直ち
に開始し、約6分で発熱ピーク55℃を迎えた。氷水浴
を50℃の温水浴に換えて反応器を保温してポリマーを
15分間熟成した後、濃度0.1重量%のトリエチルア
ミンの1,3−ジオキソラン溶液5mlを添加して、反
応を停止した。
【0045】得られた樹脂バインダー(1)のサイズ排
除クロマトグラフィーによって測定したポリスチレン換
算数平均分子量は7万であった。
【0046】<合成例2>使用する重合開始剤の量を
0.3mlとした以外は合成例1と同様にして重合を行
った。重合は開始剤投入後直ちに開始し、約6分で発熱
ピーク45℃を迎えた。その後の熟成及び開始剤の中和
も合成例1と同様に行った。
【0047】得られた樹脂バインダー(2)のサイズ排
除クロマトグラフィーによって測定したポリスチレン換
算数平均分子量は23万であった。
【0048】得られた樹脂バインダー(2)の熱分解挙
動を、(株)島津製作所製DTG−50Hを用いて評価
を行い、代表的なバインダーであるエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体と比較した結果を図1に示した。図1によ
り、樹脂バインダー(2)が、エチレン−酢酸ビニル共
重合体よりも低温から高速で分解し、340℃付近でほ
ぼ完全に分解していることは明らかである。
【0049】<実施例1>樹脂バインダー(1)2.1
重量部、ポリプロピレン2.0重量部及びパラフィンワ
ックス5.0重量部を、加圧ニーダー内で140℃にて
40分間加熱・混練することにより、本発明の粉体成型
用バインダー(1)を得た。
【0050】得られた粉体成型用バインダー(1)9.
1重量部を粒径10〜20μmのSUS316L粉末1
00重量部に添加し、加圧ニーダーを用いて140℃で
40分間混練し、取り出した後混練物を粉砕することに
より、本発明の粉体成形用組成物(1)を得た。
【0051】得られた粉体成型用組成物(1)を、成形
温度150℃、射出圧力1800kg/cm2で射出成
形し、厚み4mm、幅10mm、長さ50mmの成形体
(1)を得た。
【0052】得られた成形体(1)を電気炉に入れ、5
0℃で2時間保持した後、20℃/時間の昇温速度で3
20℃まで昇温し、さらに320℃で2時間保持するこ
とにより成形体(1)の脱脂を行った。成形体(1)の
脱脂率は94.2重量%であった。
【0053】得られた脱脂後の成形体(1)を、50℃
の電気炉に入れ、空気雰囲気下100℃/時間の昇温速
度で600℃まで昇温した。600℃で2時間保持した
後、200℃/時間の昇温速度で1300℃まで昇温
し、さらに1300℃で2時間保持した後室温まで放冷
することにより、焼結部材(1)を得た。得られた焼結
部材内に残存するカーボン残さは40ppmであった。
【0054】<実施例2>樹脂バインダー(2)1.7
重量部、ポリプロピレン2.3重量部及びパラフィンワ
ックス4.8重量部を、加圧ニーダー内で140℃にて
40分間加熱・混練することにより、本発明の粉体成型
用バインダー(2)を得た。
【0055】得られた粉体成型用バインダー(2)8.
8重量部を粒径10〜20μmのカルボニル鉄粉100
重量部に添加し、加圧ニーダーを用いて140℃で40
分間混練し、取り出した後混練物を粉砕することによ
り、本発明の粉体成形用組成物(2)を得た。
【0056】得られた粉体成型用組成物(2)を、成形
温度150℃、射出圧力1800kg/cm2で射出成
形し、厚み4mm、幅10mm、長さ50mmの成形体
(2)を得た。
【0057】得られた成形体(2)を電気炉に入れ、5
0℃で2時間保持した後、20℃/時間の昇温速度で3
00℃まで昇温し、さらに300℃で2時間保持するこ
とにより成形体(2)の脱脂を行った。成形体(2)の
脱脂率は95.0重量%であった。
【0058】得られた脱脂後の成形体(2)を、50℃
の電気炉に入れ、水素雰囲気下、100℃/時間の昇温
速度で600℃まで昇温した。その後、200℃/時間
の昇温速度で1250℃まで昇温し、さらに1250℃
で2時間保持した後室温まで放冷することにより、焼結
部材(2)を得た。得られた焼結部材内に残存するカー
ボン残さは35ppmであった。
【0059】<実施例3>樹脂バインダー(2)1.2
重量部、ポリプロピレン2.0重量部及びパラフィンワ
ックス4.0重量部を、加圧ニーダー内で140℃にて
40分間加熱・混練することにより、本発明の粉体成型
用バインダー(3)を得た。
【0060】得られた粉体成型用バインダー(3)7.
2重量部を粒径10〜20μmの銅粉末100重量部に
添加し、加圧ニーダーを用いて140℃で40分間混練
し、取り出した後混練物を粉砕することにより、本発明
の粉体成形用組成物(3)を得た。
【0061】得られた粉体成型用組成物(3)を、成形
温度150℃、射出圧力1800kg/cm2で射出成
形し、厚み4mm、幅10mm、長さ50mmの成形体
(3)を得た。
【0062】得られた成形体(3)を電気炉に入れ、5
0℃で2時間保持した後、20℃/時間の昇温速度で3
20℃まで昇温し、さらに320℃で2時間保持するこ
とにより成形体(3)の脱脂を行った。成形体(3)の
脱脂率は93.0重量%であった。
【0063】得られた脱脂後の成形体(3)を、50℃
の電気炉に入れ、水素雰囲気下100℃/時間の昇温速
度で500℃まで昇温した。その後、200℃/時間の
昇温速度で1100℃まで昇温し、さらに1100℃で
2時間保持した後室温まで放冷することにより、焼結部
材(3)を得た。得られた焼結部材内に残存するカーボ
ン残さは50ppmであった。
【0064】<実施例4>樹脂バインダー(2)4.0
重量部、ポリプロピレン2.0重量部、パラフィンワッ
クス7.0重量部及びカルナバワックス3.5重量部
を、加圧ニーダー内で140℃にて40分間加熱・混練
することにより、本発明の粉体成型用バインダー(4)
を得た。
【0065】得られた粉体成型用バインダー(4)1
6.5重量部を平均粒径が0.5μmのアルミナ粉末1
00重量部に添加し、加圧ニーダーを用いて140℃で
40分間混練し、取り出した後混練物を粉砕することに
より、本発明の粉体成形用組成物(4)を得た。
【0066】得られた粉体成型用組成物(4)を、成形
温度150℃、射出圧力1800kg/cm2で射出成
形し、厚み4mm、幅10mm、長さ50mmの成形体
(4)を得た。
【0067】得られた成形体(4)を電気炉に入れ、5
0℃で2時間保持した後、10℃/時間の昇温速度で4
20℃まで昇温し、さらに420℃で2時間保持するこ
とにより成形体(4)の脱脂を行った。成形体(4)の
脱脂率は98.5重量%であった。
【0068】得られた脱脂後の成形体(4)を、50℃
の電気炉に入れ、空気雰囲気下150℃/時間の昇温速
度で1600℃まで昇温した。さらに、1600℃で2
時間保持した後室温まで放冷することにより、焼結部材
(4)を得た。得られた焼結部材内にカーボン残さは検
出されなかった。
【0069】<比較例1>粉体成型用バインダーとして
ポリプロピレン4.1重量部及びパラフィンワックス
5.0重量部を、加圧ニーダー内で140℃にて40分
間加熱・混練することにより得られた比較例粉体成型用
バインダー(1)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、金属粉と粉体成型用バインダーとの混練、成形、脱
脂を行い、脱脂後の比較例成形体(1)を得た。比較例
成形体(1)の脱脂率は89.2重量%であった。
【0070】得られた脱脂後の比較例成形体(1)を、
さらに実施例1と同様に焼結することにより、比較例焼
結部材(1)を得た。得られた焼結部材内に残存するカ
ーボン残さは1200ppmであった。
【0071】<比較例2>粉体成型用バインダーとして
ポリプロピレン4.0重量部及びパラフィンワックス
4.8重量部を、加圧ニーダー内で140℃にて40分
間加熱・混練することにより得られた比較例粉体成型用
バインダー(1)を用いた以外は、実施例2と同様にし
て、金属粉と粉体成型用バインダーとの混練、成形、脱
脂を行い、脱脂後の比較例成形体(2)を得た。比較例
成形体(2)の脱脂率は90.1重量%であった。
【0072】得られた脱脂後の比較例成形体(2)を、
さらに実施例2と同様に焼結することにより、比較例焼
結部材(2)を得た。得られた焼結部材内に残存するカ
ーボン残さは850ppmであった。
【0073】<比較例3>粉体成型用バインダーとして
ポリプロピレン3.2重量部及びパラフィンワックス
4.0重量部を、加圧ニーダー内で140℃にて40分
間加熱・混練することにより得られた比較例粉体成型用
バインダー(3)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、金属粉と粉体成型用バインダーとの混練、成形、脱
脂を行い、脱脂後の比較例成形体(3)を得た。比較例
成形体(3)の脱脂率は86.5重量%であった。
【0074】得られた脱脂後の比較例成形体(3)を、
さらに実施例1と同様に焼結することにより、比較例焼
結部材(3)を得た。得られた焼結部材内に残存するカ
ーボン残さは700ppmであった。
【0075】<比較例4>粉体成型用バインダーとして
ポリプロピレン6.0重量部、パラフィンワックス7.
0重量部及びカルナバワックス3.5重量部を、加圧ニ
ーダー内で140℃にて40分間加熱・混練することに
より得られた比較例粉体成型用バインダー(4)を用い
た以外は、実施例1と同様にして、金属粉と粉体成型用
バインダーとの混練、成形、脱脂を行い、脱脂後の比較
例成形体(4)を得た。比較例成形体(4)の脱脂率は
89.4重量%であった。
【0076】得られた脱脂後の比較例成形体(4)を、
さらに実施例1と同様に焼結することにより、比較例焼
結部材(4)を得た。得られた焼結部材内にカーボン残
さは検出されなかった。
【0077】
【表1】
【0078】表1は、本発明の実施例及び比較例の結
果、さらに脱脂工程終了後の成形体及び焼結工程終了後
の焼結部材の内部の状態を目視にて評価した結果をまと
めたものである。表1の結果より、本発明の構成要素で
ある樹脂バインダー(a)が優れた分解性を有してお
り、樹脂バインダー(a)を使用することによって、脱
脂を高速かつ円滑に行うことが可能となり、しかも焼結
後のカーボン残さの低減に効果があることは明らかであ
る。
【0079】
【発明の効果】本発明の粉体成形用バインダーは柔軟か
つ強靱であり、本発明の粉体成型用バインダーを使用す
ることで焼結可能な粉体材料の成形を成形性良く行うこ
とができる。さらに、本発明の最も重要な要素である樹
脂バインダー(a)は、従来用いられてきたパラフィン
ワックスよりも高い分解性有しており、成形後の脱脂工
程においては、極めて速やかに脱脂を行うことができ
る。更に、樹脂バインダー(a)は焼結後のカーボン残
さがほとんど皆無であることから、チタンやタングステ
ン、磁性材料や炭素鋼といったカーボン残さの制御を非
常に厳密に行う必要のある素材の焼結部材の製造に特に
好ましく用いられる。
【0080】更に、本発明の粉体成型用バインダーの効
果を以下に箇条書きにまとめると、 (1)金属、セラミックス、サーメットに対する親和性
が良好であるため混練時にバインダー成分が粉体材料に
均一に浸透する (2)滑性に優れているため成形時の流動性が非常に良
好である。
【0081】(3)粘度、分子量のバランスが良好であ
るため成形時にはジェッティング等の問題が生じない。
【0082】以上の特徴により、薄肉形状や、偏肉形状
はもちろんのこと、著しく複雑な形状の焼結部材を量産
性良く製造することができる。
【0083】また本発明の成形用組成物を用いると、脱
脂工程において溶媒や水を使用する必要が無く、しかも
割れ・膨れ等の欠陥のない成形体を得ることができ、さ
らに短時間で脱脂の完了を可能にする。また、長期の成
形体の保管においても油の滲み出し等のない、安定な成
形体を得られる。
【0084】また本発明の焼結部材の製造方法を用いる
と、脱脂工程において溶媒や水を使用する必要が無く、
しかも割れ・膨れ等の欠陥のない成形体を得ることがで
き、さらに短時間で脱脂の完了を可能にする。また薄肉
形状や、偏肉形状はもちろんのこと、著しく複雑な形状
の焼結部材を量産性良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、樹脂バインダー(2)と代表的なバイ
ンダーであるエチレン−酢酸ビニル共重合体の熱分解挙
動を比較した温度−重量減少曲線であり、縦軸が重量減
少率(%)、横軸が温度(℃)を表す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(i) −(−CH2−O−CH2CH2−O−)n− ・・・(i) (式中、nは1以上の整数を表わす。)で示される構造
    単位を60重量%以上含有する樹脂バインダー(a)1
    0〜50重量%、助バインダー(b)0〜80重量%及
    び流動化剤(c)10〜90重量%(ただし成分
    (a)、(b)および(c)の合計は100重量%であ
    る。)からなる粉体成形用バインダー。
  2. 【請求項2】 前記樹脂バインダー(a)の数平均分子
    量が500〜50万である請求項1に記載の粉体成形用
    バインダー。
  3. 【請求項3】 前記助バインダー(b)が、ポリプロピ
    レン、ポリエチレン、エチレン−ビニルアルコール共重
    合体、ポリアセタール、ポリスチレンおよびポリ(メ
    タ)アクリル酸エステルからなる群より選ばれる1種又
    は2種以上である請求項1に記載の粉体成形用バインダ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記流動化剤(c)が、パラフィンワッ
    クス、ポリエチレングリコール、ジオクチルフタレート
    およびジブチルフタレートからなる群より選ばれる1種
    又は2種以上である請求項1に記載の粉体成形用バイン
    ダー。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の粉体成
    形用バインダー(I)30〜70体積%、及び焼結可能
    な粉体(II)30〜70体積%(ただし成分(I)お
    よび(II)の合計は100体積%である。)からなる
    ことを特徴とする粉体成形用組成物。
  6. 【請求項6】 前記焼結可能な粉体が、金属、セラミッ
    クスおよびサーメットからなる群より選ばれる1種又は
    2種以上である請求項5記載の粉体成形用組成物。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の粉体成形用組成物から
    焼結部材を製造する方法であって、下記(A)、(B)
    および(C)の工程からなる焼結部材の製造法。 (A)粉体成形用組成物を成形して成形体を得る工程 (B)該成形体よりバインダー成分を除去する脱脂工程 (C)更に加熱して該成形体を焼結する工程
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013204121A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Seiko Epson Corp 脱脂体の製造方法および焼結体の製造方法
JP2014529677A (ja) * 2011-08-02 2014-11-13 ゲーカーエンシンター メタルズ ホールディング ゲーエムベーハーGkn Sinter Metals Holding Gmbh 射出成形法を用いた成形部品製造のための結合剤混合物
JP2019081946A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 日立化成株式会社 焼結磁心の製造方法、圧粉体、及び焼結磁心

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