JPH0812008B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH0812008B2
JPH0812008B2 JP2409996A JP40999690A JPH0812008B2 JP H0812008 B2 JPH0812008 B2 JP H0812008B2 JP 2409996 A JP2409996 A JP 2409996A JP 40999690 A JP40999690 A JP 40999690A JP H0812008 B2 JPH0812008 B2 JP H0812008B2
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cooling
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cooler
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信三 高橋
浩一郎 勝山
潔 柳町
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
    • F24F3/12Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling
    • F24F3/14Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification
    • F24F3/153Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification with subsequent heating, i.e. with the air, given the required humidity in the central station, passing a heating element to achieve the required temperature

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気調和装置に関し、特
に顕熱負荷に比べて除湿負荷が小さく、更に風量が多い
特色を持つ、例えばクリーンルームや恒温恒湿室に有用
な省エネルギーが図れる空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クリーンルームでは室内の清浄度を保つ
ために、また恒温恒湿室では良好且つ均一な室内の温度
湿度分布を得るために多くの給気量を必要としている。
このため、室内からの還気と室内の冷却除湿負荷を消去
するための給気との温度差は極めて小さく、1〜3℃程
度となる場合さえあり、従って例えば室温を25℃に保
つためには22〜24℃程度の空気を給気する必要があ
る。しかるにクリーンルームにしろ恒温恒湿室にしろ、
冷却負荷と共に通常僅かとはいえ除湿負荷が存在する。
従って湿り空気線図より、室内の相対湿度を40%すな
わち絶対湿度約0.8%(0.008Kg−水蒸気/K
g−乾燥空気)とすると、この空気の露点は約10.7
℃であるから、還気を単に22から24℃に冷却したの
では除湿は全く行われないこととなる。そこで従来の空
気調和装置では、図18に示す様に還気の一部を露点よ
りも低い温度の冷却水や冷媒を用いた空気冷却器3′を
通過させて必要なだけ除湿を行い、冷却除湿した空気C
を元の還気の残りEと混合して室内に給気していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の空気調和装
置では図19に示す湿り空気線図となる。ここで、還気
Aの状態は、還気A:温度25℃、絶対湿度0.8%と
し、給気Bの状態は、給気B:温度22℃、絶対湿度
0.79%とすると、還気Aと給気Bとを結んで飽和空
気線に外挿した空気Cの状態はほぼ、空気C:温度10
℃、絶対湿度0.75%となる。そこで上記従来の空気
調和装置に従って還気Aのうち比率a量だけの空気Cを
露点10.7℃にまで冷却して飽和度100%とし、更
に10℃にまで冷却して僅かの水分を除湿し、しかる後
残りの比率(1−a)の空気Eと混合して給気Bを得て
いた。この場合上記冷却する還気Aのうちの比率aは、
温度の釣り合いより、10×a+25×(1−a)=2
2となり、湿度の釣り合いより、0.75×a+0.8
×(1−a)=0.79となる。従ってどちらの式で計
算してもa=0.2となる。
【0004】すなわち上記従来の空気調和装置では、温
度25℃、絶対湿度0.8%の還気Aから高々温度22
℃、絶対湿度0.79%の給気Bを得るのに、還気Aの
20%もの空気Cを空気冷却器3′で10℃にまで冷却
して除湿し、しかる後残り80%の空気Eと混合して給
気Bを得ていた。10℃まで冷却するには通常、冷凍機
7′によらざるをえないが、10℃に冷却するのは空気
の冷却というよりはむしろ除湿のためであり、しかも除
湿に寄与するのは10.7℃から10℃への冷却部分だ
けである。すなわち僅か0.7℃の露点温度差による除
湿しか行っていないが故に、還気Aの20%をも冷凍機
7′によって冷却することとなっている。還気Aと空気
Cとの比エンタルピーは湿り空気線図より約11[Kc
al/Kg(DA)]と7[Kcal/Kg(DA)]
で、冷凍機7′で除去すべきエンタルピーは、還気Aの
風量をA[Kg/Hr]とすれば、 0.2A×(11−7)=0.80A[Kcal/Hr] の熱量を必要とし、多量の空気の冷却除湿を必要とする
ために冷凍機7′の負荷が大きな空気調和装置となって
いた。
【0005】本発明は上記の問題点を解消して、電力を
多く消費する冷凍機での冷却負荷を少なくして空調出来
る省エネルギー型の空気調和装置を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、顕熱負
荷に比べて除湿負荷が小さく更に風量が多い特色を持つ
クリーンルームや恒温恒湿室に使用する空気調和装置に
おいて、室外から取り込んだ外気を除湿する除湿器と、
冷却塔の下流に冷凍機を結合して通常は冷却塔のみを運
転し夏場の一時期のみ冷凍機を運転して前記室内からの
還気の露点温度より高温の冷却水を発生させる冷却装置
と、前記冷却装置で得た室内からの還気の露点温度より
高温の冷却水を用いて前記室内からの還気を顕熱冷却す
る顕熱冷却器とからなり、前記除湿を行なった外気と前
記顕熱冷却を行なった還気とを混合して加熱も加湿も行
なうことなく前記室内へ供給するようにしたことを特徴
とする空気調和装置である。
【0007】また空気の冷却と除湿とを行って室内へ供
給する空気調和装置において、前記室内へ供給しようと
する空気を3分割し、第1の部分については除湿器で除
湿を行い、第2の部分については露点以下にならない顕
熱冷却を行い、第3の部分については何らの除湿も冷却
も行わず、これらの全3者を混合して前記室内へ供給す
ることを特徴とする空気調和装置である。また空気の冷
却と除湿とを行って室内へ供給する空気調和装置におい
て、前記室内へ供給しようとする空気について露点以下
にならない顕熱冷却を行い、該顕熱冷却した空気を2分
割し、一方については除湿器で除湿を行い、他方の前記
顕熱冷却したままの空気と混合して前記室内へ供給する
ことを特徴とする空気調和装置である。
【0008】また空気の冷却と除湿とを行って室内へ供
給する空気調和装置において、前記室内へ供給しようと
する空気を2分割し、一方について露点以下にならない
顕熱冷却を行い、更に該顕熱冷却した空気について2分
割し、一方について除湿器で除湿を行い、該顕熱冷却し
た後除湿した空気と前記顕熱冷却した空気と冷却も除湿
も行わない空気との全3者を混合して室内へ供給するこ
とを特徴とする空気調和装置である。また前記において
室内へ供給しようとする空気は、前記室内の還気、又は
室内の還気と室外から取り込んだ外気との両者であって
もよい。
【0009】また空気の冷却と除湿とを行って室内へ供
給する空気調和装置において、室外から取り込んだ外気
について除湿器で除湿を行い、前記室内からの還気につ
いて露点以下にならない顕熱冷却を行い、両者を混合し
て前記室内へ供給することを特徴とする空気調和装置で
ある。前記において露点以下にならない顕熱冷却は、冷
却塔の下流に冷凍機を結合して通常は冷却塔のみを運転
し夏場の一時期のみ冷凍機をも運転するようにした冷却
装置で得られる冷却水を用いて行うことが出来る。また
前記において露点以下にならない顕熱冷却は、地下水を
用いて行うことができる。
【0010】更に前記空気の一部の除湿を、該空気の一
部を露点よりも低温に冷却する冷却除湿によって行うこ
とも、又は化学吸湿剤による化学除湿によって行うこと
も出来る。前記空気の一部の除湿を化学除湿によって行
うときには、該空気の一部を前記残余の空気の少なくと
も一部と共に顕熱冷却を行った後に化学除湿することも
出来る。また化学除湿の後に前記残余の空気の少なくと
も一部と共に顕熱冷却を行うことも出来る。また前記残
余の空気の少なくとも一部の顕熱冷却とは別個に化学除
湿することも出来る。
【0011】
【作用】本発明は上記の構成であるから、外気について
は除湿し、還気については冷却塔ないしは冷凍機により
顕熱冷却し、両者を混合して加熱も加湿も行うことなく
室内に供給するから、空気の冷却と除湿との夫々の目的
に別個に対処することが出来る。即ち多くの電力を消費
する冷凍機での冷却除湿する空気量を大幅に少なくして
除湿するための負荷を少なく出来る。また還気は顕熱冷
却され、すなわち露点温度以下には冷却されないが、顕
熱冷却のための冷却水もまた還気の露点温度以上として
いるから、顕熱冷却器への結露を招くことがない。
【0012】
【第1実施例】図1は本発明の第1実施例を示す系統図
であり、図2はその湿り空気線図である。クリーンルー
ム1より排出される還気Aは空気Cと空気Dとに2分割
され、一方の空気Cはダンパー2を経て除湿用空気冷却
器3によって冷却除湿され、他方の空気Dはダンパー4
を経て顕熱用空気冷却器5によって冷却され、しかる後
両者は混合されて給気Bとなり、給気Bは送風機6によ
ってクリーンルーム1に送風される。除湿用空気冷却器
3の2次側は冷凍機7によって得られる一般的な冷却水
温5℃の冷却水とその戻り水温10℃の冷却水で冷却さ
れ、顕熱用空気冷却器3は例えば通常温度16℃の地下
水によって冷却される。この第1実施例の作用を、図2
に示す湿り空気線図上において、従来例と同様に説明す
る。 還気A:温度25℃、絶対湿度0.8%(0.008K
g−水蒸気/Kg−乾燥空気) 給気B:温度22℃、絶対湿度0.79%とすると、還
気Aから給気Bを得る場合、まず空気Aを通常の井戸水
等で安価に得られる顕熱用空気冷却器によって冷却した
後の空気Dの状態を、例えば、 空気D:温度23℃、絶対湿度0.8%を得られるもの
とすると、図2の空気Dと給気Bとを結んで飽和空気線
に外挿した点が除湿用空気冷却器によって冷却除湿され
た後の空気Cの状態に相当し、これはほぼ、 空気C:温度8℃、絶対湿度0.65%となっている。
【0013】そこで還気Aのうち空気Cの比率をaとす
ると、空気Dの比率は(1−a)となり、両空気C、D
はその比率に応じた内分点に混合されて給気Bとなるか
ら、例えば温度の釣り合いから、 8×a+23×(1−a)=22 となり、a=0.067となる。即ち還気Aの6.7%
の空気Cだけ除湿用空気冷却器によって冷却除湿し、残
りの93.3%の空気Dについては安価な井戸水等で冷
却出来る顕熱用冷却器で冷却することにより、必要な給
気Bを得ることが出来る。
【0014】これを従来例と比べると、まず本実施例で
は還気Aの6.7%の空気Cを25℃から8℃にまで冷
却除湿している。この比エンタルピーは湿り空気線図か
ら11Kcal/Kg(DA)と6Kcal/Kg(D
A)である。これに対して従来例では20%の空気Cを
25℃から10℃に冷却除湿していた。同様にこの比エ
ンタルピは11Kcal/Kgと7Kcal/Kgであ
る。8℃にしろ10℃にしろこの程度の温度にまで冷却
するにはいずれにしろ冷凍機を必要とする。しかし本実
施例では除湿用空気冷却器を通過する空気Cの風量は従
来例より大幅に減少し、また冷凍機で除去すべきエンタ
ルピーを比較しても、還気Aの風量をA[Kg/Hr]
とすれば、本実施例の0.067A×(11−6)=
0.335A[Kcal/Hr]と従来例の0.2A×
(11−7)=0.8A[Kcal/Hr]とでは冷却
負荷も大幅に減少する。この結果、設備費が少なくて済
み、運転費においても冷凍機の運転消費エネルギーが大
幅に減少する。上記計算式の数値は外気を含まない場合
であるが、外気を導入する場合でも冷却除湿する空気量
が大幅に少なく済み、運転消費エネルギーが減少する。
以上のようにこの第1実施例では、専ら空気の除湿を行
う除湿用空気冷却器3と、専ら空気の冷却のみ行う顕熱
用空気冷却器5を用いることにより、除湿用空気冷却器
3を通過する風量は還気Aの6.7%で良く、冷凍機の
負荷も0.335A[Kcal/Hr]と小さく、運転
費設備費が少なくて済む。このため空気調和装置の運転
エネルギーが減少する。
【0015】本実施例では空気Dについて顕熱用空気冷
却器5を必要としているが、顕熱用空気冷却器5は25
℃の空気Dを23℃に冷却するものであるから、還気A
の23℃以下の冷却水であればよく、還気Aの露点以下
の冷却水温まで必要でない。例えば図1のように一般的
な16℃の地下水を利用することが出来る。また図3に
示すように、夏場の一時期以外は冷却塔10aのみによ
って十分に冷却することが出来、通年としては冷却塔の
下流にブースターとして冷凍機10bを結合して前記夏
場の一時期のみ運転するようにした冷却装置10によっ
て得られる冷却水で冷却することが出来る。この冷却装
置10では年間を通して同じ温度の冷却水が安価に得ら
れ、また顕熱冷却器5での水量が一定になるので顕熱冷
却器5の制御が容易になる。従って除湿用空気冷却器3
の運転費は十分に低く、結局総合的に見て運転消費エネ
ルギーが少なくて済む空気調和装置である。
【0016】
【第2実施例】次に図4は本発明の第2実施例を示す系
統図であり、この第2実施例の湿り空気線図上の状態
は、上記第1実施例と同じ図2のごとくである。即ち顕
熱用空気冷却器5は25℃の還気Aを23℃に冷却する
だけであるから絶対湿度は変化せず図のAからDへ水平
移動し、第1実施例と同じ図2になる。従って除湿用空
気冷却器3を通過する風量は還気Aの6.7%である。
なお、第1実施例では空気Cの冷却除湿を空気Dの顕熱
冷却とは別個に行っていたが、この第2実施例では全て
の還気Aを先ず顕熱用空気冷却器5によって冷却し、し
かる後空気Cと空気Dとに分割し、空気Cについてのみ
除湿用空気冷却器3を通過させ、しかる後空気Cと空気
Dとを混合して給気Bを得ている。
【0017】即ち空気Cについてみれば、空気Dと共に
顕熱冷却を行った後に、冷却除湿を行うものであり、顕
熱用空気冷却器5の負荷が第1実施例のときよりも若干
増加し、その分除湿用空気冷却器3の負荷を軽減するこ
とが出来る。即ち湿り空気線図から、空気D(23℃、
絶対湿度0.8%)の比エンタルピーは10.5Kca
l/Kgで、空気C(8℃、絶対湿度0.65%)の比
エンタルピーは6Kcal/Kgであるから、、除湿用
空気冷却器3のエンタルピーは、0.067A×(1
0.5−6)=0.302A[Kcal/Hr]で、前
記第1実施例の0.335A[Kcal/Hr]よりも
更に除湿用空気冷却器3の負荷が減少する。
【0018】
【第3実施例】上記第1及び第2実施例においては還気
Aの全てを給気Bとしていたが、還気Aの全てを排出
し、給気Bの全てを外気より取り入れることも出来る。
しかし一般には還気Aのうち一部を排出し、排出した分
を外気から補給することが多い。その場合の一例を第3
実施例として図5に系統図を、図6に湿り空気線図上に
示した。この第3実施例は図5に示すごとく取り入れ外
気Gの全てを除湿用空気冷却器3によって冷却除湿し、
還気Aのうち給気Bにまわす空気Dを顕熱用空気冷却器
5によって冷却したものである。この実施例の除湿用空
気冷却器3を通過する風量比率a、及び除湿用空気冷却
器3の負荷を計算すると次のようになる。
【0019】図6の湿り空気線図から、外気Gは温度2
8℃で絶対湿度が1.2%であり、顕熱冷却器5で冷却
された空気Dと混合して給気Bを得るためには、前記実
施例と同様に外気Gを8℃まで除湿用空気冷却器3で冷
却しなければならないから、 還気A:温度25℃、絶対湿度0.8% 給気B:温度22℃、絶対湿度0.79% 空気D:温度23℃、絶対湿度0.8% 除湿空気C:温度8℃、絶対湿度0.65%である。 還気Aのうち比率aだけ外気Gを取り入れるとすれば、
排気量もaで空気Dの比率は(1−a)となるから、温
度の釣り合いより、 8×a+23×(1−a)=22 の式が成り立ち、a=0.067になる。即ち6.7%
の除湿外気Gと還気Aの残り93.3%の空気Dによっ
て必要な給気Bを得る。また湿り空気線図より、外気G
(28℃、絶対湿度1.2%)の比エンタルピーは14
[Kcal/Kg]であるから、除湿用空気冷却器3の
エンタルピーは、 (14−6)[Kcal/Kg]×0.067A[Kg/Hr] =0.536A[Kcal/Hr] で、従来例と比較して少なく、省エネルギーが図れる。
【0020】その他、例えば図7の系統図で示すよう
に、取り入れ外気Gと給気に回す還気Aとを先ず混合
し、次いで顕熱用空気冷却器5によって冷却し、しかる
後顕熱冷却した空気の一部のみを除湿用空気冷却器3に
よって冷却除湿し残りの空気と混合して給気Bとしても
良い。
【0021】
【第4実施例】次に以上の各実施例では給気しようとす
る空気は、還気であれ外気であれ全ての空気を冷却して
いたが、除湿冷却する空気と、顕熱冷却する空気と、更
に何らの冷却をも行わない空気との3分割によって給気
Bを構成することも出来る。この実施例を第4実施例と
して図8の系統図と図9の湿り空気線図上に示す。例え
ば先の第1実施例では25℃の還気Aのうち6.7%の
空気Cだけを除湿用空気冷却器によって25℃から8℃
に、また第2実施例では23℃から8℃にまで冷却除湿
し、残りの93.3%の空気については顕熱用冷却器に
よって25℃から23℃にまで2℃冷却していたが、こ
れを顕熱用冷却器5によって25℃から21℃に、2°
の倍の4℃冷却するとすれば、93.3%の半分46.
6%の空気Dだけを顕熱用空気冷却器5によって冷却
し、残り半分の46.6%の空気Eについては何らの冷
却も行わず、しかる後、除湿冷却した空気Cと顕熱冷却
した空気Dと何ら冷却しない空気Eとの3者を混合して
給気Bを得ることが出来る。この場合も給気Bのうち比
率aだけ除湿冷却器3で25℃から8℃に冷却するの
で、空気aの比率は前記同様の計算から0.067とな
り、除湿冷却器3でのエンタルピーは、 (11−6)×0.067A=0.335A[Kcal/Hr] で、負荷は従来技術に比べて小さい。
【0022】この第4実施例の場合にも、先の第1実施
例と同様に空気Cの冷却除湿を空気Dの顕熱冷却とは別
個に行うことも出来るし、図10の系統図で示すように
第2実施例と同様に空気Cと空気Dとを先ず顕熱用冷却
器5によって冷却し、しかる後、空気Cと空気Dとに分
割し、空気Cについてのみ除湿用空気冷却器3によって
冷却除湿することも出来る。
【0023】更にまた図11の系統図で示すように、冷
却除湿しようとする空気を例えば室内からの還気の一部
と外気とによって構成することも出来る。
【0024】更に顕熱用空気冷却器5によって還気Aを
25℃から19℃にまで6°冷却すれば、6.7%の空
気Cは除湿用空気冷却器によって還気Aを25℃から8
℃にまで冷却除湿し、93.3%の1/3、即ち31.
1%の空気Dは顕熱用空気冷却器によって19℃にまで
冷却し、93.3%の2/3、即ち62.2%の空気E
は何らの冷却をも行わず、しかる後、空気Cと空気Dと
空気Eとを混合して給気Bを得ることが出来る。この系
統図を図12に示す。即ち何らの冷却を行わない空気E
は前記実施例の46.6%から62.2%に多く出来
る。一般に除湿用空気冷却器によってある温度湿度にま
で冷却除湿することが出来るとし、顕熱用空気冷却器に
よってある温度にまで冷却することが出来るとしたとき
には、除湿用空気冷却器3を通過する空気Cの風量と顕
熱用空気冷却器を通過する空気Dの風量を未知数とし、
温度の釣り合いと絶対湿度の釣り合いとの2元連立方程
式を解くことによって、空気C、空気D及び空気Eの風
量を求めることが出来る。
【0025】
【第5実施例】次に以上の各実施例においては、空気C
の除湿はこの空気Cをその露点よりも低温に冷却する冷
却除湿によって行っていたが、空気Cの除湿を吸湿材に
よる化学除湿によって行うことも出来る。但し冷却除湿
による除湿のときには必然的に空気の冷却を伴うが、化
学除湿のときには一般には発熱反応によって行われるか
ら空気の昇温を伴う点で異なる。その他の点については
上記各実施例を応用することができ、第5実施例として
その系統図を図13に、また同実施例に係る湿り空気線
図を図14に示した。この第5実施例は冷却除湿しよう
とする空気を、空気Cと空気Dと空気Eとに3分割し、
空気Cについては化学除湿器8で化学除湿を行い、空気
Dと混ぜた後顕熱用空気冷却器5で顕熱冷却を行い、空
気Eについては何らの除湿も冷却も行わず、しかる後、
全3者を混合して給気Bを構成したものである。化学除
湿を行う場合には、例えばシリカゲルなどの吸着剤又は
塩化リチウムなどの吸収液などを用いることが出来る。
なお、除湿後の化学除湿器は機器や室内の排気熱を利用
して復元させ、半永久的に使用出来る。なお第5実施例
の図13では化学除湿器8によって空気Cの化学除湿を
行った後に、昇温した空気C′を空気Dと共に顕熱冷却
して、顕熱用空気冷却器5の効率的な運用を図ってい
る。
【0026】次に図15の系統図で示すように、先ず空
気Cと空気Dとを共に顕熱冷却し、しかる後空気Cの化
学除湿を行うことにより、化学除湿器8の効率的な運用
を図ることも出来る。
【0027】また図16の系統図で示すように、空気C
を化学除湿器8にだけ通過させ、昇温した空気Cをその
まま顕熱冷却した空気Dと何らの冷却を行わない空気E
とに混合させて給気Bとすることも出来る。
【0028】更に図17の系統図で示すように、昇温し
た空気Cを空気C専用の反応熱冷却器9に通過させて冷
却して、顕熱冷却した空気Dと何ら冷却しない空気Eと
に混合させて給気Bとすることも出来る。
【0029】
【発明の効果】以上説明のごとく本発明は、冷却除湿し
ようとする空気の一部について、除湿と省エネルギー的
な顕熱冷却とを行い、これらを組み合わせた空気調和装
置であるから、空気の冷却と除湿との夫々に応じて最も
適切な効率の良い空気調和を行うことが出来る。従って
エネルギー効率が高く、省エネルギーな空気調和装置を
提供出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る系統図である。
【図2】 本発明の第1実施例に係る湿り空気線図であ
る。
【図3】 顕熱用空気冷却器を冷却する冷却装置の一例
を示す系統図である。
【図4】 本発明の第2実施例に係る系統図である。
【図5】 本発明の第3実施例に係る系統図である。
【図6】 本発明の第3実施例に係る湿り空気線図であ
る。
【図7】 本発明の第3実施例の別の態様に係る系統図
である。
【図8】 本発明の第4実施例に係る系統図である。
【図9】 本発明の第4実施例に係る湿り空気線図であ
る。
【図10】 本発明の第4実施例の別の態様に係る系統
図である。
【図11】 本発明の第4実施例の別の態様に係る系統
図である。
【図12】 本発明の第4実施例の別の態様に係る系統
図である。
【図13】 本発明の第5実施例に係る系統図である。
【図14】 本発明の第5実施例に係る湿り空気線図で
ある。
【図15】 本発明の第5実施例の別の態様に係る系統
図である。
【図16】 本発明の第5実施例の別の態様に係る系統
図である。
【図17】 本発明の第5実施例の別の態様に係る系統
図である。
【図18】 従来技術に係る系統図である。
【図19】 従来技術に係る湿り空気線図である。
【符号の説明】
1…クリーンルーム 2,4…ダンパー 3
…除湿用空気冷却器 5…顕熱用空気冷却器 6…送風機 7
…冷凍機 8…化学除湿器 9…反応熱冷却器 1
0…冷却装置 10a…冷却塔 10b…冷凍機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顕熱負荷に比べて除湿負荷が小さく更に風
    量が多い特色を持つクリーンルームや恒温恒湿室に使用
    する空気調和装置において、 室外から取り込んだ外気を除湿する除湿器と、 冷却塔の下流に冷凍機を結合して通常は冷却塔のみを運
    転し夏場の一時期のみ冷凍機を運転して前記室内からの
    還気の露点温度より高温の冷却水を発生させる冷却装置
    と、 前記冷却装置で得た室内からの還気の露点温度より高温
    の冷却水を用いて前記室内からの還気を顕熱冷却する顕
    熱冷却器とからなり、 前記除湿を行なった外気と前記顕熱冷却を行なった還気
    とを混合して加熱も加湿も行なうことなく前記室内へ供
    給するようにしたことを特徴とする空気調和装置。
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