JPH0812005A - 廃棄物分解処理車 - Google Patents

廃棄物分解処理車

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JPH0812005A
JPH0812005A JP14366294A JP14366294A JPH0812005A JP H0812005 A JPH0812005 A JP H0812005A JP 14366294 A JP14366294 A JP 14366294A JP 14366294 A JP14366294 A JP 14366294A JP H0812005 A JPH0812005 A JP H0812005A
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waste
container
pressure receiving
cylindrical case
receiving plate
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Susumu Ueda
進 上田
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昇 藤原
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Kurita Water Industries Ltd
Daiwa KK
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Kurita Water Industries Ltd
Daiwa KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 家庭から排出される生ゴミ等の有機廃棄物を
一括発酵分解処理することが可能な経済性の極めて高い
廃棄物分解処理車の提供を目的とする。 【構成】 路上を走行可能なトラック10と、該トラッ
ク10上に搭載されて廃棄物Mを分解処理する廃棄物処
理装置11とから廃棄物分解処理車を構成し、更に、廃
棄物処理装置11を、トラック10上に設けられて廃棄
物Mが貯留される容器12と、該容器12内に外部から
の廃棄物Mを投入する投入手段13と、該投入手段13
によって投入された容器12内の廃棄物Mを撹拌して該
廃棄物M中の有機物を発酵分解処理する撹拌機14とか
ら構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭から排出される生
ごみ等の有機廃棄物を発酵分解処理する廃棄物分解処理
車に関する
【0002】
【従来の技術】従来、家庭から排出される生ごみ等の廃
棄物を処理する装置として、本出願人は特願平4−98
213号に示すものを提供した。この出願に示される廃
棄物処理装置は、図5に示すように、生ごみ等の廃棄物
Mが貯留可能な円筒容器1と、該円筒容器1の中心に回
転自在に支持された垂直軸2に固定され、該垂直軸2の
周囲にて移動される撹拌機3とから構成されているもの
であって、廃棄物Mが投入される円筒容器1内には、お
が屑及び廃棄物分解用の微生物等が予め投入されてい
る。また、撹拌機3は、垂直軸2に対して水平にかつ上
下に間隔をおいて設けられたプーリ4と、プーリ4に巻
回された無端ベルト5と、プーリ4を駆動する駆動機構
6と、無端ベルト5に設けられて、円筒容器1内に堆積
された廃棄物Mをかき揚げる撹拌羽根7と、撹拌羽根7
に対して微小な間隔をおいて撹拌機3の本体部に固定さ
れた受圧板8とから構成されている。
【0003】そして、上記のように構成された廃棄物処
理装置は、撹拌羽根7によって矢印(ハ)で示すように
廃棄物Mがかき揚げられて、撹拌機3の一方の側(矢印
(ロ)側)に送られた場合に、廃棄物Mが受圧板8側に
堆積されて、該受圧板8を矢印(イ)方向に押圧し、そ
の結果、撹拌機3が矢印(イ)方向に前進する。また、
矢印(ハ)で示すように廃棄物Mがかき揚げられること
によって廃棄物Mが先に投入されていたおが屑及び微生
物等と均一撹拌され、これによって廃棄物Mの発酵、分
解が促進されることになる。なお、図5において符号9
で示すものは、円筒容器1に対して廃棄物Mを送り込む
ための投入口である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の廃棄
物処理装置は家庭用に作成されたものであり、家庭毎に
購入して設置するものであるので、購入のために多くの
費用を出費する必要があり、不経済であるという問題が
生じていた。また、上記の廃棄物処理装置が家庭に設置
されていない場合には、生ごみ等の廃棄物Mを収集車に
より回収した上で焼却処分するようにしており、これに
より大気が汚染される等の問題があり、この点において
も改善されることが求められていた。
【0005】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、上述した廃棄物処理装置を家庭毎に設置
する必要が無く、かつ家庭から排出される生ゴミ等の有
機廃棄物を一括発酵分解処理することが可能な経済性の
極めて高い廃棄物分解処理車の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の請求項に示す発明では、路上を走行可能な走行
車と、該走行車上に搭載されて廃棄物を処理する廃棄物
処理装置とから構成される廃棄物分解処理車であって、
上記廃棄物処理装置は、走行車上に設けられて廃棄物が
貯留される容器と、該容器内に外部からの廃棄物を投入
する投入手段と、該投入手段によって投入された容器内
の廃棄物を撹拌して該廃棄物中の有機物を発酵分解処理
する撹拌機とから構成されることを特徴とする。
【0007】第2の請求項に示す発明では、上記撹拌機
として、容器に対して水平なレールに沿って走行自在な
移動体と、該移動体に対して上下方向に設けられたベル
ト、チェーン等を有する伝導手段と、伝導手段に一定の
間隔をおいて固定されて、容器内に堆積した廃棄物を該
伝導手段の反対側に向けてかき揚げる撹拌羽根と、撹拌
羽根の外側位置にあり、かつ撹拌羽根を間に挟んだ両側
位置に上下方向に移動自在に設けられて、撹拌羽根によ
りかき揚げられた廃棄物がその後方側に送り込まれた場
合に、該廃棄物の重圧力により移動体を前方側に走行さ
せる一対の受圧板と、これら受圧板を、容器の下部に位
置する下降位置と、容器の上部に位置する上昇位置との
間でそれぞれ昇降させる受圧板昇降機構とを具備するこ
とを特徴とする。
【0008】第3の請求項に示す発明では、上記投入手
段として、容器の上部に設けられて一定の間隔をおいて
孔が形成される筒状ケースと、該筒状ケース内に設けら
れて該筒状ケース内にて廃棄物を搬送するスクリュー
と、これら筒状ケース及びスクリューを各軸回りにて回
転させる搬送駆動手段とからなる水平搬送手段が具備さ
れていることを特徴とする。
【0009】
【作用】第1の請求項に示す発明では、路上を走行可能
な走行車と、該走行車上に搭載されて廃棄物を分解処理
する廃棄物処理装置とから廃棄物分解処理車を構成し、
更に、廃棄物処理装置を、走行車上に設けられて廃棄物
が貯留される容器と、該容器内に外部からの廃棄物を投
入する投入手段と、該投入手段によって投入された容器
内の廃棄物を撹拌して該廃棄物を発酵分解処理する撹拌
機とから構成したので、走行車を走行させて各家庭から
排出される廃棄物を廃棄物処理装置の容器内に順次回収
し、更に該廃棄物中の有機物を撹拌機により容器内で撹
拌、発酵、分解させるようにすれば、従来のように廃棄
物処理装置を家庭毎に設置する必要が無く、かつ家庭か
ら排出される大量の廃棄物を、焼却処分すること無く一
括発酵分解処理することができる。また、本発明では、
回収した廃棄物を特別な処理場に運ぶこと無く、走行車
上で全て処理することができ、更に、容器が容量に達す
るまで廃棄物を積み増すことができる。
【0010】第2の請求項に示す発明では、容器内に
て、撹拌羽根により伝導手段の後方側に廃棄物がかき揚
げられ、更に伝導手段の後方側にかき揚げられた廃棄物
が受圧板を押圧することにより、該受圧板とともに移動
体が前方側に走行させられる。そして、このような受圧
板が、撹拌羽根の前後に対してそれぞれ設けられ、かつ
それぞれが容器の下部に位置する下降位置と、容器の上
部に位置する上昇位置との間を昇降するように設けられ
ていることから、いずれか一方の受圧板を下降位置に配
置し、他方の受圧板を上昇位置に配置することにより、
移動体をレールに沿って二つの方向のいずれにも移動さ
せることができる。すなわち、本発明では、走行車上の
容器という限られたスペースにおいて撹拌機を往復動さ
せることができる。
【0011】第3の請求項に示す発明では、投入手段と
して、容器上部に設けられて一定の間隔をおいて孔が形
成される筒状ケースと、該筒状ケース内に設けられて該
筒状ケース内にて廃棄物を搬送するスクリューと、これ
ら筒状ケース及びスクリューを各軸回りにて回転させる
搬送駆動手段とからなる水平搬送手段が具備されてお
り、該水平搬送手段のスクリューが回転することにより
筒状ケース内にて廃棄物が搬送され、かつ筒状ケースが
回転することにより、スクリューにより搬送された廃棄
物が、該筒状ケースに一定の間隔をおいて設けられた孔
から容器内に順次排出される。すなわち、本発明に示さ
れる水平搬送手段により、外部からの廃棄物を容器内の
広い範囲に投入することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の廃棄物分解処理車の実施例を
図1〜図4に基づいて説明する。まず、図1を参照して
全体の概略構成について説明すると、図において符号1
0で示すものは路上を走行可能なトラック(走行車)で
あって、トラック10の荷台部分には廃棄物処理装置1
1が設けられている。廃棄物処理装置11は、トラック
10の荷台部分に設けられて廃棄物Mが貯留される容器
12と、該容器12内に外部からの廃棄物Mを投入する
投入手段13と、該投入手段13によって投入された容
器12内の廃棄物Mを撹拌して該廃棄物M中の有機物を
発酵分解処理する撹拌機14とから構成されているもの
であって、廃棄物Mが投入される容器12内には、おが
屑及び廃棄物分解用の微生物等が予め投入されている。
【0013】撹拌機14は、容器12に対して水平に設
けられたレール15と、該レール15に沿って走行自在
な台車16と、該台車16に固定された支持部材17に
上下方向に間隔をおいて設けられた一対のスプロケット
18と、これらスプロケット18に巻回されたチェーン
19と、チェーン19に一定の間隔をおいて固定され
て、容器12内に堆積した廃棄物Mをチェーン19の反
対側に向けてかき揚げる撹拌羽根20と、撹拌羽根20
の外側位置で、かつ撹拌羽根20を間に挟んだ両側位置
に上下方向に移動自在に設けられて、撹拌羽根20によ
りかき揚げられた廃棄物がその後方側に送り込まれた場
合に、該廃棄物Mの重圧力により台車16を前方側に走
行させる一対の受圧板21・22と、これら受圧板21
・22を、容器12の下部に位置する下降位置と、容器
12の上部に位置する上昇位置との間で昇降させる受圧
板昇降機構23とから構成されるものであって、スプロ
ケット18は、台車16に搭載された駆動モータ(図示
略)により正転及び逆転可能に駆動される。
【0014】受圧板21は一対の板部材21A・21B
から構成され、受圧板22も同様に、一対の板部材22
A・22Bから構成されるものであって、これら各板部
材21A・21B/22A・22Bは、それぞれが台車
16の支持部材17に上下方向に設けられた専用のガイ
ドレール24に沿って上下方向に移動自在に支持されて
いる。なお、これら板部材21A・21B/22A・2
2Bの中で、板部材21A・22Aは内側を図1に矢印
aで示す範囲内で移動するものであり、板部材21B・
22Bは板部材21A・22Aの外側を矢印bで示す範
囲内で移動するものであって、これら板部材21A・2
1B/22A・22Bの移動範囲a・bの末端に位置す
るところのガイドレール24には、ストッパ25(図2
参照)がそれぞれ固定されている。
【0015】受圧板昇降機構23は、受圧板21・22
の外側に位置する板部材21B・22Bを互いに接続す
るワイヤ26と、台車16上に設けられてワイヤ26を
移動自在に支持するための滑車27と、ワイヤ26を送
って受圧板21・22を昇降させる駆動モータ28とか
ら構成されるものであって、駆動モータ28により、受
圧板21が上昇位置に移動した場合に受圧板22は下降
位置に配置され、また、受圧板22が上昇位置に移動し
た場合に受圧板21は下降位置に配置されるようになっ
ている。
【0016】このときの受圧板21・22の作用を詳細
に説明すれば、例えば図1に示すような下降位置にある
受圧板21の板部材21Bが、受圧板昇降機構23によ
り上昇させられた場合には、板部材21Bが一定長さ上
昇した時点で、該板部材21Bの下端部に設けられてい
る引揚金具(図1、図2に符号28で示す)が、板部材
21Aの下端部に当接して、該板部材21Aを上方に持
ち上げ、これによって板部材21A・21Bは互いに重
なった状態となって、共に上昇位置に配置されることに
なる。一方、板部材21A・21Bが上昇する場合に
は、ワイヤ26によって連結されている板部材22Bは
連動して下降することになるが(下降前の位置は、図1
に示すように板部材22A・22Bは上昇位置にて重な
った状態にある)、このとき、同様に板部材22Aは、
板部材22Bの下端部に設けられている引揚金具28に
支持されていることから、板部材22Bの下降動作に伴
って板部材22Aも同時に下降することになる。また、
板部材22Aを案内するガイドレール24の途中にはス
トッパ25(板部材21Aのストッパのみ記載:図2参
照)が設けられおり、このストッパ25によって、共に
下降している板部材22A・22Bにおいて、内側の板
部材22Aが停止させられ、これによって外側の板部材
22Bのみが下降することになる。その結果、撹拌羽根
20の外側位置に、板部材22A・22Bからなる平面
状の壁が形成されることになる。すなわち、下降位置に
ある受圧板21が上昇位置に移動した場合に、これに応
じて上昇位置にある受圧板22が下降位置に移動するこ
とになる。
【0017】なお、上記例では、受圧板21の上昇、受
圧板22の下降について説明したが、受圧板21の下
降、受圧板22の上昇についても基本動作は同じである
ので、詳細な説明は省略する。
【0018】そして、以上のような撹拌機14によれ
ば、図1に示すように受圧板21が下降位置にあり、か
つ受圧板22が上昇位置にある場合に、駆動モータによ
りスプロケット18を時計方向に駆動する。これによ
り、撹拌羽根20によって矢印(ロ)側にある廃棄物M
が反対側の矢印(イ)側にかき揚げられて、該廃棄物M
が受圧板21側に堆積され、その結果、該受圧板21が
矢印(ロ)方向に押圧され、撹拌機14が矢印(ロ)方
向に前進することになる。そして、撹拌機14が矢印
(ロ)方向に進んでレール15の末端に到達した場合
(図示しないリミットスイッチにより検出する)には、
スプロケット18を停止させ、更に、受圧板昇降機構2
3により、下降位置にある受圧板21を上昇位置に、上
昇位置にある受圧板22を下降位置に移動させる。
【0019】一方、受圧板21が上昇位置にあり、かつ
受圧板22が下降位置にある場合には、駆動モータによ
りスプロケット18を反時計方向に駆動する。これによ
り、撹拌羽根20によって矢印(イ)側にある廃棄物M
が反対側の矢印(ロ)側にかき揚げられて、該廃棄物M
が受圧板22側に堆積され、その結果、該受圧板22が
矢印(イ)方向に押圧され、撹拌機14が矢印(イ)方
向に前進することになる。そして、撹拌機14が矢印
(イ)方向に進んでレール15の末端に到達した場合
(図示しないリミットスイッチにより検出する)には、
スプロケット18を停止させ、更に、受圧板昇降機構2
3により、上昇位置にある受圧板21を下降位置に、下
降位置にある受圧板22を上昇位置に移動させる。そし
て、このような撹拌機14による廃棄物Mのかき揚げに
よって、該廃棄物Mが先に投入されていたおが屑、微生
物等と均一撹拌され、これによって廃棄物Mの発酵分解
が促進され、更に、撹拌機14がレール15に沿って矢
印(イ)ー(ロ)方向に往復動されることから、廃棄物
Mの発酵分解を連続的に効率良く行うことが可能とな
る。
【0020】次に、投入手段13について、図1、図
3、図4を参照して詳細に説明する。投入手段13は、
外部から投入された廃棄物Mを受け入れて粉砕する粉砕
手段30と、粉砕手段30によって粉砕された廃棄物M
を容器12の上部位置に搬送する上方搬送手段31と、
上方搬送手段31によって容器12の上部位置に搬送さ
れた廃棄物Mを、矢印(ロ)方向に沿った水平方向に搬
送する水平搬送手段32とから構成されるものである。
粉砕手段30は、図3に示すように容器12の後下部位
置に設けられるものであって、投入口33を通じて投入
された廃棄物Mをローラ(図示略)等の回転体で押し潰
すことにより粉砕するものである。そして、粉砕手段3
0にて粉砕した廃棄物Mは、隣接する上方搬送手段31
に供給される。
【0021】上方搬送手段31は、図3に示すように粉
砕手段30にて粉砕した廃棄物Mを受ける搬送容器34
と、搬送容器34を上方に移動させるリフト35と、リ
フト35を駆動する図示しない駆動モータとから構成さ
れている。リフト35は、容器12の上部位置と下部位
置にそれぞれ設けられて駆動モータにより回転駆動され
るプーリ36と、プーリ36間にかけ渡されたワイヤ3
7とから構成され、更に、ワイヤ37には、上述した搬
送容器34の側部が固定されている。そして、このよう
な上方搬送手段31によって、廃棄物Mを受け入れた搬
送容器34が上方に搬送され、更に上方位置にて矢印z
で示すように反転され、これによって搬送容器34内の
廃棄物Mが、水平搬送手段32の受入部39(後述す
る)に受け渡されるようになっている。
【0022】水平搬送手段32は、図1、図4に示すよ
うに、搬送容器34からの廃棄物Mが受け入れられる受
入部39と、容器12の上部に軸oを中心として回転自
在に支持され、周方向に対して規則的に位置をずらしか
つ一定の間隔をおいて配置された孔39を有する筒状ケ
ース40と、筒状ケース40内に配置され、かつ容器1
2に対して軸oを中心として回転自在に支持されて、筒
状ケース40内の矢印(ロ)方向に廃棄物Mを搬送する
スクリュー41と、これら筒状ケース40及びスクリュ
ー41を軸oを中心として共に矢印p方向に回転させる
搬送駆動手段(図示略)とを有するものであって、スク
リュー41の回転により、筒状ケース40内にて矢印
(ロ)方向に廃棄物Mを搬送し、また、筒状ケース40
の回転により、該筒状ケース40に一定の間隔をおいて
設けられた孔39から容器12内に順次排出させる。ま
た、上記水平搬送手段32では、搬送駆動手段によっ
て、スクリュー41を筒状ケース40と比較して速い速
度で回転させるようにし、これにより筒状ケース40の
孔39から廃棄物Mを少量ずつ落下させるようにしてい
る。また、スクリュー41の端部は受入部39内に突出
しており、該スクリュー41の回転により、受入部39
内の廃棄物Mが筒状ケース40内に送られるようになっ
ている。
【0023】以上詳細に説明したように本実施例の廃棄
物分解処理車によれば、路上を走行可能なトラック10
と、該トラック10上に搭載されて廃棄物Mを分解処理
する廃棄物処理装置11とから廃棄物分解処理車を構成
し、更に、廃棄物処理装置11を、トラック10上に設
けられて廃棄物Mが貯留される容器12と、該容器12
内に外部からの廃棄物Mを投入する投入手段13と、該
投入手段13によって投入された容器12内の廃棄物M
を撹拌して該廃棄物Mを発酵分解処理する撹拌機14と
から構成したので、トラック10を走行させて各家庭か
ら排出される廃棄物Mを廃棄物処理装置11の容器12
内に回収し、更に該廃棄物M中の有機物を撹拌機14に
より容器12内で撹拌、発酵、分解させるようにすれ
ば、従来のように廃棄物処理装置11を家庭毎に設置す
る必要が無く、かつ家庭から排出される大量の廃棄物M
を、焼却処分すること無くトラック10上にて一括して
発酵分解処理することができ、経済性において優れた効
果を得ることができる。
【0024】また、本実施例の廃棄物分解処理車では、
容器12内にて、撹拌羽根20により台車16の後方側
に廃棄物Mがかき揚げられ、更に台車16の後方側にか
き揚げられた廃棄物Mが受圧板21・22を押圧するこ
とにより、該受圧板21・22とともに台車16が前方
側に走行させられる。そして、このような受圧板21・
22が、台車16の前後に対してそれぞれ設けられ、か
つそれぞれが容器12の下部に位置する下降位置と、容
器12の上部に位置する上昇位置との間を昇降するよう
に設けられていることから、いずれか一方の受圧板21
・22を下降位置に配置し、他方の受圧板21・22を
上昇位置に配置することにより、台車16をレール15
に沿って二つの方向のいずれにも移動させることができ
る。すなわち、本実施例の廃棄物処理装置11では、ト
ラック10上の容器12という限られたスペースにおい
て撹拌機14を内部で往復動させることができ、該容器
12内の廃棄物Mを効率良く撹拌、醗酵処理することが
可能となる。
【0025】更に、本実施例の廃棄物分解処理車では、
投入手段13として、容器12上部に設けられて一定の
間隔をおいて孔39が形成される筒状ケース40と、該
筒状ケース40内に設けられて該筒状ケース40内にて
廃棄物Mを搬送するスクリュー41と、これら筒状ケー
ス40及びスクリュー41を各軸回りにて回転させる搬
送駆動手段とからなる水平搬送手段32を具備したの
で、該水平搬送手段32のスクリュー41の回転によ
り、筒状ケース40内にて廃棄物Mを矢印(ロ)方向に
搬送することができ、かつ筒状ケース40の回転によ
り、スクリュー41にて搬送された廃棄物Mを、該筒状
ケース40に一定の間隔をおいて設けられた孔39から
容器12内に順次排出させることができる。すなわち、
上記水平搬送手段32により、外部からの廃棄物Mを容
器12内の広い範囲に投入することができ、これにより
廃棄物Mが特定の箇所に堆積されることが防止されるの
で、撹拌機14にる廃棄物Mの撹拌を効率良く行わせる
ことが可能となる。
【0026】なお、上記実施例では、上方搬送手段31
にてワイヤ37に搬送容器34を固定し、該ワイヤ37
を上方移動させることにより、該搬送容器34内の廃棄
物Mを上方搬送させるようにしたが、上方搬送手段31
による搬送方式はこれに限定されるものでは無く、例え
ば、傾斜状態に設けたコンベアにより粉砕手段30から
水平搬送手段32の受入部39に廃棄物Mを運搬しても
良い。また、上記実施例において、スプロケット18、
チェーン19により請求項に示す「伝導手段」が構成さ
れるが、この伝導手段は、プーリ、ベルトにより構成
し、該ベルトに撹拌羽根20を固定しても良い。また、
台車16により請求項に示す「移動体」が構成される。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように第1の請求項
に示す発明では、路上を走行可能な走行車と、該走行車
上に搭載されて廃棄物を分解処理する廃棄物処理装置と
から廃棄物分解処理車を構成し、更に、廃棄物処理装置
を、走行車上に設けられて廃棄物が貯留される容器と、
該容器内に外部からの廃棄物を投入する投入手段と、該
投入手段によって投入された容器内の廃棄物を撹拌して
該廃棄物を発酵分解処理する撹拌機とから構成したの
で、走行車を走行させて各家庭から排出される廃棄物を
廃棄物処理装置の容器内に回収し、更に該廃棄物中の有
機物を撹拌機により容器内で撹拌、発酵、分解させるよ
うにすれば、従来のように廃棄物処理装置を家庭毎に設
置する必要が無く、かつ家庭から排出される大量の廃棄
物を、焼却処分すること無く走行車にて一括発酵分解処
理することができ、経済性、環境保全の点においても優
れた効果を得ることができる。また、本発明では、回収
した廃棄物を特別な処理場に運ぶこと無く、走行車上に
て該廃棄物中の有機物を全て発酵分解処理することがで
き、更に、容器が容量に達するまで該廃棄物を積み増す
ことができるので、この点においても経済性に優れると
いう効果が得られる。
【0028】第2の請求項に示す発明では、容器内に
て、撹拌羽根により伝導手段の後方側に廃棄物がかき揚
げられ、更に伝導手段の後方側にかき揚げられた廃棄物
が受圧板を押圧することにより、該受圧板とともに移動
体が前方側に走行させられる。そして、このような受圧
板が、撹拌羽根の前後に対してそれぞれ設けられ、かつ
それぞれが容器の下部に位置する下降位置と、容器の上
部に位置する上昇位置との間を昇降するように設けられ
ていることから、いずれか一方の受圧板を下降位置に配
置し、他方の受圧板を上昇位置に配置することにより、
移動体をレールに沿って二つの方向のいずれにも移動さ
せることができる。すなわち、本発明の廃棄物処理装置
では、走行車上の容器という限られたスペースにおいて
撹拌機を往復動させることができ、該容器内の廃棄物を
効率良く撹拌、醗酵させることが可能となる。
【0029】第3の請求項に示す発明では、投入手段と
して、容器上部に設けられて一定の間隔をおいて孔が形
成される筒状ケースと、該筒状ケース内に設けられて該
筒状ケース内にて廃棄物を搬送するスクリューと、これ
ら筒状ケース及びスクリューを各軸回りにて回転させる
搬送駆動手段とからなる水平搬送手段が具備されてお
り、該水平搬送手段のスクリューが回転することにより
筒状ケース内にて廃棄物が搬送され、かつ筒状ケースが
回転することにより、スクリューにより搬送された廃棄
物が、該筒状ケースに一定の間隔をおいて設けられた孔
から容器内に順次排出される。すなわち、本発明に示さ
れる水平搬送手段により、外部からの廃棄物を容器内の
広い範囲に投入することができ、該容器内で移動する撹
拌機に廃棄物を効率良く撹拌させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】廃棄物分解処理車の全体概略構成を示す正面
図。
【図2】図1に示す受圧板21付近の詳細図。
【図3】図1の側面図であり、かつ廃棄物分解処理車の
後部を示す図。
【図4】投入手段13の水平搬送手段32を示す図。
【図5】従来の廃棄物処理装置を示す斜視図。
【符号の説明】
10 トラック(走行車) 11 廃棄物処理装置 12 容器 13 投入手段 14 撹拌機 15 レール 16 台車(移動体) 18 スプロケット(伝導手段) 19 チェーン(伝導手段) 20 撹拌羽根 21 受圧板 22 受圧板 23 受圧板昇降機構 32 水平搬送手段 40 筒状ケース 41 スクリュー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路上を走行可能な走行車と、該走行車上
    に搭載されて廃棄物を処理する廃棄物処理装置とから構
    成される廃棄物分解処理車であって、 上記廃棄物処理装置は、走行車上に設けられて廃棄物が
    貯留される容器と、該容器内に外部からの廃棄物を投入
    する投入手段と、該投入手段によって投入された容器内
    の廃棄物を撹拌して該廃棄物中の有機物を発酵分解処理
    する撹拌機とから構成されることを特徴とする廃棄物分
    解処理車。
  2. 【請求項2】 上記撹拌機は、 容器に対して水平なレールに沿って走行自在な移動体
    と、 該移動体に対して上下方向に設けられたベルト、チェー
    ン等を有する伝導手段と、 伝導手段に一定の間隔をおいて固定されて、容器内に堆
    積した廃棄物を該伝導手段の反対側に向けてかき揚げる
    撹拌羽根と、 撹拌羽根の外側位置にあり、かつ撹拌羽根を間に挟んだ
    両側位置に上下方向に移動自在に設けられて、撹拌羽根
    によりかき揚げられた廃棄物がその後方側に送り込まれ
    た場合に、該廃棄物の重圧力により移動体を前方側に走
    行させる一対の受圧板と、 これら受圧板を、容器の下部に位置する下降位置と、容
    器の上部に位置する上昇位置との間でそれぞれ昇降させ
    る受圧板昇降機構とを具備することを特徴とする請求項
    1記載の廃棄物分解処理車。
  3. 【請求項3】 上記投入手段として、容器の上部に水平
    に設けられて一定の間隔をおいて孔が形成される筒状ケ
    ースと、該筒状ケース内に設けられて該筒状ケース内に
    て廃棄物を搬送するスクリューと、これら筒状ケース及
    びスクリューを各軸回りにて回転させる搬送駆動手段と
    からなる水平搬送手段が具備されていることを特徴とす
    る請求項1記載の廃棄物分解処理車。
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