JPH08119646A - 光学素子成形用型 - Google Patents

光学素子成形用型

Info

Publication number
JPH08119646A
JPH08119646A JP25218794A JP25218794A JPH08119646A JP H08119646 A JPH08119646 A JP H08119646A JP 25218794 A JP25218794 A JP 25218794A JP 25218794 A JP25218794 A JP 25218794A JP H08119646 A JPH08119646 A JP H08119646A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
titanium
mold
phase
tungsten
optical element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25218794A
Other languages
English (en)
Inventor
Sunao Miyazaki
直 宮崎
Tetsuo Kuwabara
鉄夫 桑原
Yasuyuki Nakai
靖行 中居
Kiyoshi Yamamoto
潔 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP25218794A priority Critical patent/JPH08119646A/ja
Publication of JPH08119646A publication Critical patent/JPH08119646A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • C03B11/084Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses material composition or material properties of press dies therefor
    • C03B11/086Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses material composition or material properties of press dies therefor of coated dies
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • C03B11/084Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses material composition or material properties of press dies therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/02Press-mould materials
    • C03B2215/08Coated press-mould dies
    • C03B2215/10Die base materials
    • C03B2215/12Ceramics or cermets, e.g. cemented WC, Al2O3 or TiC
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/02Press-mould materials
    • C03B2215/08Coated press-mould dies
    • C03B2215/14Die top coat materials, e.g. materials for the glass-contacting layers
    • C03B2215/26Mixtures of materials covered by more than one of the groups C03B2215/16 - C03B2215/24, e.g. C-SiC, Cr-Cr2O3, SIALON

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 繰り返して使用しても表面の劣化が無く、か
つ強度の高い型を提供する。 【構成】 ガラス光学素子のプレス成形に用いる光学素
子成形用型において、型母材のレンズ成形面及びその近
傍が、(a)タングステンが65.7〜92.9重量
%、チタンが24.0〜0.8重量%、炭素が10.3
〜6.1重量%、残りが不可避不純物からなる組成を有
し、かつ(b)第1相が炭化タングステン相、第2相が
NaCl型結晶のチタンとタングステンの固溶体複炭化
物相の2相混合組織からなり、型母材のその他の部分が
コバルトを3〜10重量%含む超硬合金からなる光学素
子成形用型。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ、プリズム等の
ガラスよりなる光学素子をガラス素材のプレス成形によ
り製造するのに使用される型に関する。
【0002】
【従来の技術】研磨工程を必要としないでガラス素材の
プレス成形によってレンズを製造する技術は従来のレン
ズの製造において必要とされた複雑な工程をなくし、簡
単かつ安価にレンズを製造することを可能とし、近年、
レンズのみならずプリズムその他のガラスよりなる光学
素子の製造に使用されるようになってきた。
【0003】このようなガラス光学素子のプレス成形に
使用される型材に要求される性質としては、硬さ、耐熱
性、離型性、鏡面加工性等に優れていることが挙げられ
る。従来、この種の型材として金属、セラミックス、ま
たそれらをコーティングした材料等、数多くの提案がさ
れている。いくつかの例を挙げるならば、特開昭49−
51112公報には13Crマルテンサイト鋼が、特開
昭52−45613公報にはSiC及びSi34 が、
特開昭60−246230公報には超硬合金に貴金属を
コーティングした材料が提案されている。
【0004】しかし、13Crマルテンサイト鋼は酸化
し易く、更に高温でFeがガラス中に拡散してガラスが
着色する欠点を持つ。また、SiCやSi34 は一般
的には酸化されにくいとされているが、高温ではやはり
酸化が起こり表面にSiO2の膜が形成されるためガラ
スと融着を起こし、更に高硬度のため型自体の加工性が
極めて悪いという欠点を持つ。また、貴金属をコーティ
ングした材料は融着は起こしにくいが、極めて軟かいた
め傷がつき易くまた変形し易い欠点を持つ。
【0005】上記の技術に対し、特公昭62−5121
1公報にはコバルトを3〜10重量%含む超硬合金が開
示されており、これにより鏡面性に優れた光学素子が一
応は得られることが分っている。しかし、超硬合金の場
合、バインダーであるコバルトがガラス中の成分主とし
てPbO及びアルカリ成分の溶出によって侵食され易い
ので、成形を重ねるうちにバインダー部分が消滅し、最
終的にはWC粒子の脱落を起こす結果、鏡面性が劣化し
て型の寿命が短くなるという欠点を持つ。
【0006】
【従来の技術】一般に、超硬合金はWCとCoより構成
されるが、この他に更に耐食性が向上したものとしてW
CとNiより構成される超硬合金がある。しかし、バイ
ンダーメタルであるNiは、 PbO+Ni→NiO+Pb で表わされるPbOの還元反応によって生じた金属Pb
がNiを侵食して型の腐食が進行するため、ガラスに対
する耐食性が十分ではないことが分った。
【0007】以上の欠点を無くすために、特開平2−1
20244号公報にはコバルトやニッケル等のバインダ
ーを含まない超硬合金が開示されており、ガラスにより
侵食されにくい複合炭化物相を第2相として有すること
によって成形用型の表面劣化を防止し、長寿命化を達成
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この超硬合金
では、バインダーを含まないため硝子により侵食されに
くいものの型の靭性が不足しており、型の強度の点で問
題がある。例えばCoを5%含む超硬合金(WC95
%、Co5%)では、衝撃値が0.180kg・m/c
2 であるのに対して、バインダーレス超硬合金(第1
相WC90%、第2相(W,Ti,Ta)C10%)で
は、衝撃値が0.103kg・m/cm2 に低下してい
る(−43%)。このため、型の取り扱いが悪いと簡
単にかけてしまう成形前のブランクの洗浄不良等によ
り異物(例えば金属粉)が混入して融着が発生した場合
には、型を開く時に型に無理な力がかかり型が割れる
型がかじった時に割れる等の型の強度不足により型が使
用不能になる欠点があった。
【0009】従って、本発明の目的は、硝子に侵食され
にくい超硬合金型でありながら強度の高い型を提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明においては、型母
材のレンズ成形面及びその近傍のみを、超硬合金のバイ
ンダーメタルであるコバルトあるいはニッケルを含有せ
ず、ガラスにより侵食されにくい複合炭化物相を第2相
として有する組成の超硬合金とし、かつそれ以外の部分
をコバルトを3〜10%含む超硬合金とすることによっ
て、成形用型の表面劣化を防止しかつ強度の高い型を達
成している。
【0011】すなわち、本発明は、ガラス光学素子のプ
レス成形に用いる光学素子成形用型において、型母材の
レンズ成形面及びその近傍が、(a)タングステンが6
5.7〜92.9重量%、チタンが24.0〜0.8重
量%、炭素が10.3〜6.1重量%、残りが不可避不
純物からなる組成を有し、かつ(b)第1相が炭化タン
グステン相、第2相がNaCl型結晶のチタンとタング
ステンの固溶体複炭化物相の2相混合組織からなり、型
母材のその他の部分がコバルトを3〜10重量%含む超
硬合金からなることを特徴とする光学素子成形用型であ
る。更に、(2)(a)の組成で、チタンがその一部を
周期律表IVb,Vb,およびVIb族に属する遷移金属の
1種または2種以上で置換されており、かつ(b)の形
態で、チタンとタングステンの固溶体複炭化物相がチタ
ンとタングステンと該遷移金属の1種または2種以上の
固溶体複炭化物相である前記(1)の光学素子成形用型
である。(3)(a)の組成で、炭素がその一部を窒素
で置換されており、かつ(b)の形態で、チタンとタン
グステンの固溶体複炭化物相がチタンとタングステンの
固溶体複炭窒化物相である前記(1)の光学素子成形用
型である。(4)(a)の組成で、チタンがその一部を
周期律表IVb,Vb,およびVIb族に属する遷移金属の
1種または2種以上で置換されており、炭素がその一部
を窒素で置換されており、かつ(b)の形態で、チタン
とタングステンの固溶体複炭化物相がチタンとタングス
テンと該遷移金属の1種または2種以上の固溶体複炭窒
化物相である前記(1)の光学素子成形用型である。
【0012】本発明の型を製造するには、例えばWC粉
末を第1成分として、TiC粉末あるいはTiCとWC
の固溶体粉末(TiC/WC=3/7)を第2成分とし
て用い、所定の配合比にボールミルあるいはアトライタ
ーにて湿式混合し、これと同時にWC粉末を第1成分と
して、それにCo粉末を所定の配合比にボールミルある
いはアトライターにて湿式混合し、レンズ成形面及びそ
の近傍には前述の混合物を、それ以外の部分には後述の
混合物となるようにそれぞれの混合物を組み合わせおお
よその形にし、乾燥後所望の形状に約1t〜10t/c
2 で加圧成形する。
【0013】次に、得られた混合粉末の成形体を高温
(好ましくは1800℃)で焼結した後、最終的な光学
素子の形状に相当する形状に加工して成形用型を得る。
【0014】焼結は非酸化雰囲気下で行なわれる。レン
ズ成形面及びその近傍の組成のWC,TiCの望ましい
配合比はWC70〜99重量%、TiC1〜30重量%
である。
【0015】ここで、TiCを添加する意味は組成を緻
密化することにある。すなわち、TiC量が1重量%未
満では焼結性が不良になり、また30重量%を越えると
焼結性が不良になり、しかも得られる結晶粒が粗大化し
易く粒界に隙間ができる。
【0016】原料粉末としてWC粉末とTiC粉末を用
いた場合、焼結時に、WCの第1相と、WCの一部がT
iCと固溶体を形成して(Ti.W)C(NaCl型結
晶)で示される複炭化物の第2相を構成する。該焼結温
度での複炭化物中のWCの固溶限度は約70重量%であ
る。従って、焼結後の組成構成は、原料粉がWC99重
量%、TiC 1重量%の場合第1相のWCが96.7
重量%、第2相の(Ti,W)Cが3.3重量%とな
り、原料粉がWC70重量%、TiC30重量%の場合
第1相のWCが0重量%、第2相の(Ti,W)Cが1
00重量%となる。
【0017】また、第2成分としてTiC粉末の一部を
周期律のIVb,V,VIb族に属する遷移金属の一種又は
二種以上の炭化物又は窒化物で置換えた固溶体複炭化物
粉を用いることも可能である。
【0018】例えば、耐熱性を上げるためにTaCを第
2成分の一部に用いた場合、焼結後の第2相は(Ti,
Ta,W)Cの3元系複炭化物となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。 (実施例1)WC粉とTiC粉の混合比を変えて3種類
の混合粉を調製した。個々の混合比を表1に示す。
【0020】
【0021】また、WC粉とCo粉の混合比を変えて3
種類の混合粉を調製した。個々の混合比を表2に示す。
【0022】
【0023】レンズ成形面及びその近傍の組成が表1の
1〜3のいずれか、それ以外の部分が表2の4〜6のい
ずれかになるように混合粉を調製し、図1に示す形状に
プレス成形した。図1において1は光学素子成形型、2
はレンズ成形面になる面、3はバインダーレス超硬合金
の部分で厚みは約5mm、4はコバルトを3〜10重量
%含む超硬合金の部分である。その後真空雰囲気で焼結
を行ない、焼結した素材を熱間静圧プレス法(HIP)
により気体(アルゴン)を圧力媒体として5000kg
/cm2 の高圧をかけて緻密化した。
【0024】その後、光学素子の形状に相当する形状に
鏡面加工を行ない本発明の型を得た。表3に得られた型
の一覧を示す。
【0025】次に、本発明による光学素子成形用型によ
ってガラスレンズのプレス成形を行なった例について詳
述する。
【0026】図2中、21は真空槽本体、22はそのフ
タ、23は光学素子を成形するための上型、24はその
下型、25は上型を押えるための上型押え、26は胴
型、27は型ホルダー、28はヒータ、29は下型をつ
き上げる突き上げ棒、30は該突き上げ棒を作動するエ
アシリンダ、31は油回転ポンプ、32,33,34は
バルブ、35は不活性ガス流入パイプ、36はバルブ、
37はリークパイプ、38はバルブ、39は温度セン
サ、40は水冷パイプ、41は真空槽を支持する台を示
す。
【0027】レンズを製作する工程を次に述べる。フリ
ント系光学ガラスSF14(転移点Tg=485℃、軟
化点Sp=586℃)を球状にし所定の量に調製したガ
ラス素材を型のキャビティー内に入れる。
【0028】ガラス素材を投入した型を装置内に設置し
てから真空槽21のフタ22を閉じ、水冷パイプ40に
水を浸し、ヒータ28に電流を通す。この時窒素ガス用
バルブ36及び38は閉じ、排気系バルブ32,33,
34も閉じている。なお、油回転ポンプ31は常に回転
している。
【0029】バルブ32を開け排気を始め10-2Tor
r以下になったらバルブ32を閉じ、バルブ36を開い
て窒素ガスをボンベより真空槽内に導入する。所定温度
になったらエアシリンダ30を作動させて100kg/
cm2 の圧力で1分間加圧する。圧力を除去した後、冷
却温度を−25℃/minで転移点以下になるまで冷却
し、その後は−100℃/min以上の温度で冷却を行
ない、200℃以下に下がったらバルブ36を閉じ、リ
ークバルブ33を開いて真空槽21内に空気を導入す
る。それからフタ22を開け上型押えをはずして成形物
を取り出す。
【0030】上記のようにして、レンズを成形した。こ
の時の成形条件すなわち時間−温度関係図を図3に示
す。
【0031】以上のような成形を200回繰り返し行な
い、型及び成形品の表面粗さを測定した。結果を表3に
示す。
【0032】比較例1〜3と同様に、実施例1〜9でも
表面粗さの劣化は認められず、母材の大部分がCoを含
む超硬合金でもレンズ成形面及びその近傍がバインダー
レス超硬合金であれば成形に支障のないことが分る。一
方、比較例4〜6に示すようにバインダーを含む超硬合
金では、表面粗さの劣化が認められ、耐久性のある型は
得られない。
【0033】次に、型の強度をテストするために図4に
示す型を用いて、わざと型がかじるように図5のように
上型の中心からずれた位置を100kg/cm2 でプレ
スした。なお、図4、5において5は上型、6は下型で
それぞれ表3に示す組成になっている。7は胴型で上型
5と下型6のずれを防止すると共に成形品8の厚みを決
める。9は下板、10は押圧ロットである。表3に結果
を示す。
【0034】バインダーレス超硬合金むくの比較例1〜
3では、いずれも型が破損し強度が不足していることが
分る。一方、実施例1〜9及びCoを含む超硬合金むく
の比較例4〜6では、型の破損は認められなかった。
【0035】(実施例2)WC粉、TiC粉の他にTa
C粉、HfN粉等を用いて各種混合粉を調製した。個々
の混合比を表4に示す。 (単位:重量%)
【0036】これらの混合粉及び実施例1で作製したW
CとCoの混合粉を用いて実施例1と同様の方法で光学
素子成形用型を作成した。
【0037】次に、連続成形装置を使用して硝子レンズ
のプレス成形を行なった例について述べる。
【0038】使用した成型装置を図6に示す。
【0039】図6において、104は取入れ用置換室で
あり、106は成形室であり、108は蒸着室であり、
110は取出し用置換室である。112,114,11
6はゲートバルブであり、118はレールであり、12
0は該レール上を矢印A方向に搬送されるパレットであ
る。124,138,140,150はシリンダであ
り、126,152はバルブである。128は成形室1
06内においてレール118に沿って配列されているヒ
ータである。
【0040】成形室106内はパレット搬送方向に沿っ
て順に加熱ゾーン106−1、プレスゾーン106−2
及び徐冷ゾーン106−3とされている。プレスゾーン
106−2において、上記シリンダ138のロッド13
4の下端には成形用上型部材130が固定されており、
上記シリンダ140のロッド136の上端には成形用下
型部材132が固定されている。これら上型部材130
及び下型部材132は、上記図6の本発明による型部材
である。蒸着室108内においては、蒸着物質146を
収容した容器142及び該容器を加熱するためのヒータ
144が配置されている。
【0041】フリント系光学ガラス(SF14、軟化点
Sp=586℃、ガラス転移点Tg=485℃)を所定
の形状及び寸法に粗加工して、成形のためのブランクを
得た。
【0042】ガラスブランクをパレット120に載置
し、取入れ置換室104内の120−1の位置へ入れ、
該位置のパレットをシリンダ124のロッド122によ
りA方向に押してゲートバルブ112を越えて成形室1
06内の120−2の位置へと搬送し、以下同様に所定
のタイミングで順次新たに取入れ置換室104内にパレ
ットを入れ、このたびにパレットを成形室106内で1
20−2→……→120−8の位置へと順次搬送した。
この間に、加熱ゾーン106−1ではガラスブランクを
ヒータ128により徐々に加熱し128−4の位置で軟
化点以上とした上で、プレスゾーン106−2へと搬送
し、ここでシリンダ138,140を作動させて上型部
材130及び下型部材132により10kg/cm2
圧力で5分間プレスし、その後加圧力を解除しガラス転
移点以下まで冷却し、その後シリンダ138,140を
作動させて上型部材130及び下型部材132をガラス
成形品から離型した。該プレスに際しては上記パレット
が成形用胴型部材として利用された。しかる後に、徐冷
ゾーン106−3ではガラス成形品を徐々に冷却した。
なお、成形室106内には不活性ガスを充満させた。
【0043】成形室106内において120−8の位置
に到達したパレットを、次の搬送ではゲートバルブ11
4を越えて蒸着室108内の120−9の位置へと搬送
した。通常、ここで真空蒸着を行なうのであるが、本実
施例では蒸着を行なわなかった。そして、次の搬送では
ゲートバルブ116を越えて取出し置換室110内の1
20−10の位置へと搬送した。そして、次の搬送時に
はシリンダ150を作動させてロッド148によりガラ
ス成形品を成形装置102外へと取出した。
【0044】以上のようなプレス成形を10000回繰
り返して行ない、型及び成形品の表面粗さを測定した結
果を表5に示す。
【0045】比較例7〜15と同様に実施例10〜27
でも表面粗さの劣化は認められず、実施例1と同様に母
材の大部分がCoを含む超硬合金でもレンズ成形面及び
その近傍がバインダーレス超硬合金であれば成形に支障
のないことがわかる。一方、比較例16,17に示すよ
うにバインダーを含む超硬合金では、表面粗さの劣化が
認められ、耐久性のある型は得られない。
【0046】次に、型の強度をテストするために実施例
1と同様に図4に示す型を用いて、わざと型がかじるよ
うに図5のように上型の中心からずれた位置を100k
g/cm2 でプレスした。表6に結果を示す。
【0047】バインダーレス超硬合金むくの比較例7〜
15では、いずれも型が破損し強度が不足していること
が分る。一方、実施例10〜27及びCoを含む超硬合
金むくの比較例16,17では型の破損は認められなか
った。
【0048】
【外1】
【0049】
【外2】
【0050】
【外3】
【0051】
【外4】
【0052】
【外5】
【0053】
【外6】
【0054】
【外7】
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガラス光
学素子のプレス成形に用いる光学素子成形用型におい
て、型母材のレンズ成形面及びその近傍をバインダーレ
ス超硬合金とし、型母材のその他の部分がコバルトを3
〜10重量%含む超硬合金とすることにより、繰り返し
て使用しても表面の劣化が無く、かつ強度の高い型を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る光学素子成形用型の断面図であ
る。
【図2】実施例1に係るレンズの成形装置である。
【図3】実施例1に係る成形条件を説明する図である。
【図4】実施例1に係る型の強度テスト用の型の断面図
である。
【図5】実施例1に係る型の強度テスト用の型の断面図
である。
【図6】実施例2に係る光学素子成形用型を使用するレ
ンズの連続成形装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 光学素子成形型 2 レンズ成形面になる面 3 バインダーレス超硬合金 4 コバルトを含む超硬合金 5 上型 6 下型 7 胴型 8 成形品 9 下板 10 押圧ロット 21 真空槽本体 22 フタ 23 上型 24 下型 25 上型おさえ 26 胴型 27 型ホルダー 28 ヒータ 29 つき上げ棒 30 エアシリンダ 31 油回転ポンプ 32,33,34 バルブ 35 流入パイプ 36 バルブ 37 流出パイプ 38 バルブ 39 温度センサ 40 水冷パイプ 41 台 102 成形装置 104 取入れ用置換室 106 成形室 108 蒸着室 110 取出し用置換室 112 ゲートバルブ 114 ゲートバルブ 116 ゲートバルブ 118 レール 120 パレット 122 ロッド 124 シリンダ 126 バルブ 128 ヒータ 130 上型 132 下型 134 ロッド 136 ロッド 138 シリンダ 140 シリンダ 142 容器 144 ヒータ 146 蒸着物質 148 ロッド 150 シリンダ 152 バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 潔 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス光学素子のプレス成形に用いる光
    学素子成形用型において、型母材のレンズ成形面及びそ
    の近傍が、 (a)タングステンが65.7〜92.9重量%、チタ
    ンが24.0〜0.8重量%、炭素が10.3〜6.1
    重量%、残りが不可避不純物からなる組成を有し、 かつ(b)第1相が炭化タングステン相、第2相がNa
    Cl型結晶のチタンとタングステンの固溶体複炭化物相
    の2相混合組織からなり、 型母材のその他の部分がコバルトを3〜10重量%含む
    超硬合金からなることを特徴とする光学素子成形用型。
  2. 【請求項2】 (a)の組成で、チタンがその一部を周
    期律表IVb,Vb,およびVIb族に属する遷移金属の1
    種または2種以上で置換されており、 かつ(b)の形態で、チタンとタングステンの固溶体複
    炭化物相がチタンとタングステンと該遷移金属の1種ま
    たは2種以上の固溶体複炭化物相である請求項1記載の
    光学素子成形用型。
  3. 【請求項3】 (a)の組成で、炭素がその一部を窒素
    で置換されており、かつ(b)の形態で、チタンとタン
    グステンの固溶体複炭化物相がチタンとタングステンの
    固溶体複炭窒化物相である請求項1記載の光学素子成形
    用型。
  4. 【請求項4】 (a)の組成で、チタンがその一部を周
    期律表IVb,Vb,およびVIb族に属する遷移金属の1
    種または2種以上で置換されており、炭素がその一部を
    窒素で置換されており、 かつ(b)の形態で、チタンとタングステンの固溶体複
    炭化物相がチタンとタングステンと該遷移金属の1種ま
    たは2種以上の固溶体複炭窒化物相である請求項1記載
    の光学素子成形用型。
JP25218794A 1994-10-18 1994-10-18 光学素子成形用型 Pending JPH08119646A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25218794A JPH08119646A (ja) 1994-10-18 1994-10-18 光学素子成形用型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25218794A JPH08119646A (ja) 1994-10-18 1994-10-18 光学素子成形用型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08119646A true JPH08119646A (ja) 1996-05-14

Family

ID=17233714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25218794A Pending JPH08119646A (ja) 1994-10-18 1994-10-18 光学素子成形用型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08119646A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018090459A (ja) * 2016-12-06 2018-06-14 日本タングステン株式会社 接合体、その使用方法及び製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018090459A (ja) * 2016-12-06 2018-06-14 日本タングステン株式会社 接合体、その使用方法及び製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101313470B1 (ko) 내열성 피복 부재 및 그의 제조 방법, 및 상기 부재를 사용하는 처리 방법
EP1930457A1 (en) Sintered body and method for producing same; sliding member, film-forming material and die for hot extrusion molding each using such sintered body; and hot extrusion molding apparatus and hot extrusion molding method each using such die for hot extrusion molding
JPH03109222A (ja) ガラス部材成形用セラミックス型
JP2003205352A (ja) 溶融金属に対して優れた耐食性、耐摩耗性を有する焼結合金からなる溶融金属用部材、その製造方法、およびそれらを用いた機械構造部材
JPH08119646A (ja) 光学素子成形用型
JP2001181776A (ja) 超硬合金焼結体及びその製造方法
JP2574426B2 (ja) 光学素子成形用型
JPH0316923A (ja) 光学部品成形用複合モールド及びその製造方法
JP3630375B2 (ja) ガラス成形体の成形型
JP2003055729A (ja) 優れた耐食性、耐摩耗性を有する焼結合金材料、その製造方法、およびそれらを用いた機械構造部材
JP4971564B2 (ja) 高温性質に優れる焼結合金およびそれを用いた熱間成形用金型
JPH0524865A (ja) 光学ガラス素子成形用金型
JP4081574B2 (ja) 耐熱性被覆部材の製造方法
JPH0745331B2 (ja) 光学素子成形用型
JP2571290B2 (ja) 光学素子成形用型
JP3011574B2 (ja) 光学素子の成形用型
JPH05140616A (ja) トランスフアーモールド装置用ポツト
JPH04338121A (ja) 光学素子成形用金型
JP3149149B2 (ja) 光学素子成形用型
JPH08119643A (ja) 光学素子成形用型
JP2000072453A (ja) ガラスモールド成形用型及びその製造方法
JPH08217466A (ja) ガラス光学素子の成形方法
JPH06345459A (ja) 光学素子の成形用型
CN112962008A (zh) 一种Ti(C,N)基金属陶瓷工具及其制备方法
JPH0725559B2 (ja) 光学素子成形用型部材