JPH0811955B2 - 容量可変形揺動式圧縮機 - Google Patents

容量可変形揺動式圧縮機

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JPH0811955B2
JPH0811955B2 JP63266138A JP26613888A JPH0811955B2 JP H0811955 B2 JPH0811955 B2 JP H0811955B2 JP 63266138 A JP63266138 A JP 63266138A JP 26613888 A JP26613888 A JP 26613888A JP H0811955 B2 JPH0811955 B2 JP H0811955B2
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JP
Japan
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chamber
suction
crank chamber
pressure
main shaft
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清 寺内
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は容量可変形揺動式圧縮機に関し、特に、斜板
の傾斜角を変化する容量可変形揺動式圧縮機に関する。
(従来の技術) 主軸に連結され、クランク室に配設された斜板の回転
運動を揺動板の揺動運動に変換して、この揺動運動によ
ってピストンを往復運動させ、さらにクランク室の圧力
を調整して斜板の主軸に対する傾斜角を変化させること
で、ピストンストロークを変化させ、これによって圧縮
容量を変化させるようにした容量変形揺動式圧縮機は従
来から (1)米国特許第3861829号 (2)米国特許第4428718号 により知られている。即ち、米国特許第3861829号の圧
縮機においては、クランク室に流入するブローバイガス
の吸入側への流出量を調整することにより、ピストン背
面に加わるクランク室内圧力を可変とし、ガス圧縮によ
り揺動板に生ずる逆方向モーメントおよびその他のモー
メントとをバランスさせて所望の揺動板傾斜角を得るも
のである。
米国特許第4428718号の圧縮機においては、基本的に
は米国特許第3861829号と類似しているが、吐出室側か
らクランク室への導入ガス量を例御することで同様な揺
動板傾斜角の制御を行うものである。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記の米国特許あるいは類似の従来技術
は、基本的にはクランク室圧力を吸入室圧力に対して高
くすることにより、制御作用を行わせるものであり、こ
の制御のためのクランク室へのガス導入、クランク室か
らのガス排出に複雑な構造を必要とし、また、ガス出入
量の時間的遅れの問題、あるいはクランク室内力の異常
上昇に伴う破損や、クランク室内圧力が高いことによる
耐久性の減少など、制御の安定性、信頼性、耐久性に関
し多くの問題を持っていた。
(課題を解決するための手段) 本発明はかかる従来装置の問題点を除去することを目
的とするもので、本発明によれば、吸入室と、吐出室
と、クランク室と、該クランク室内に配設された回転主
軸と、該主軸に対する傾斜角が変化し、かつ、前記主軸
の回転によって揺動するように前記クランク室内に配設
された揺動板と、該揺動板に連結され、該揺動板の揺動
によって往復動し、前記吸入室から吸入された冷媒を圧
縮して前記吐出室に吐出する複数のピストンと、前記吸
入室に前記冷媒を導入する吸入路と、該吸入路内に設け
られた絞り弁装置と、前記クランク室と前記吸入室とを
常時連通する連通路とを備えたことを特徴とする容量可
変形揺動式圧縮機が得られる。
(作用) 吸入路に絞り弁を設け、これを上流側の吸入圧力に応
じて開閉させることにより、上流側の圧力(吸入圧力)
を制御すると共に、この絞り込み作用によって冷房低負
荷時、下流側圧力が低下し、この圧力低下により、揺動
板を介して斜板に加わるガス圧縮力(ピストンの圧縮反
力)が減少すると共に、その総和値の作用点が主軸より
離れた方向に移動する。これによって斜板角度を増加さ
せようとする方向のモーメントが減少し、結果として斜
板角度が減少して圧縮機容量が減少する。
冷房負荷が増大すると逆の動作となる。すなわち、吸
入路の絞り込みは減少し、下流側の圧力も増大するた
め、ガス圧縮反力が増大する。これと共に反力の総和の
斜板への作用点は、主軸の軸心側に移行して斜板角度を
増そうとするモーメントが増大し、圧縮機容量を増大さ
せる。
このようにして、クランク室内の圧力を制御すること
無く、圧縮機容量を制御することができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図を用いて説明する。
第1図を参照して、圧縮機ケーシング1にはその中央
部に貫通孔が形成され、この貫通孔には主軸2が挿通さ
れて、ケーシング1にベアリング1aおよび1bによって回
転可能に支持されている。圧縮機ケーシング1により形
成されるクランク室4には、ロータ5が配置され、主軸
2に取り付けられている。このロータ5にはヒンジ機構
5aを介して斜板6が取り付けられ、この斜板6の内壁面
は主軸2に当接して摺動可能となっている。そして、斜
板6はピン5bを介してヒンジ機構5aによって主軸2に対
する傾斜角が変化するようになっている。この斜板6に
はベアリング6aを介して揺動板7が配置されており、こ
の揺動板には球連接によって複数のピストンロッド8が
連結されている。圧縮機ケーシング1には、主軸2を取
り囲むようにして、複数のシリンダー9が所定の間隔を
置いて形成されている。ピストンロッド8はシリンダー
9内に配置されたピストン10に球連結されている。クラ
ンク室4内において、圧縮機ケーシング1には主軸2と
平行にガイド棒11が固定されており、このガイド棒11は
揺動板7の一端部により挟持され、これによって揺動板
7の一端部はガイド棒11に対して主軸方向に揺動可能と
なっている。
圧縮機ケーシング1の右端面には弁板12を介してシリ
ンダーヘッド13が配設され、圧縮機ケーシング1の右側
開口端が閉塞される。シリンダーヘッド13には吸入室14
および吐出室15が形成されている。吸入室14は吸入路14
aに連結されている。吐出室15は吐出ポート15aに連結さ
れている。弁板12には吸入弁口12aおよび吐出弁口12bが
形成され、吸入室14および吐出室15はそれぞれ吸入弁口
12aおよび吐出弁口12bを介してシリンダー9に連通して
いる。弁板12、およびバルブリテーナ16は固定ネジ17に
よって共締めされ固定されている。クランク室4および
吸入室14は連通路18により連通している。
前記吸入室14にいたる吸入路14aには、絞り弁装置19
が設けられている。絞り弁装置19は側面に吸入路14aに
連通する開孔20を有し、底面に前記吸入室14に連通する
開孔21を有する円筒状の弁室22を備えている。この弁室
22内にはベローズ23が設けられ、このベローズ23の下端
部には前記開孔21に嵌合する弁体24が取着されている。
ベローズ23の上端は支持体25により弁室22の上底面に固
着されている。
次に上記の容量可変圧縮機の動作を説明する。前記吸
入室14にいたる吸入路14aに設けられた絞り弁装置19は
吸入路14aの圧力をベローズ23で検知して、圧力の大き
さに応じて弁体24の位置を開孔21に対して変化させ、吸
入室14の圧力がほぼ一定となるように制御する。
一方、吸入室14は、弁板12に穿設された連通孔12c及
び連通路18を介してクランク室4と常時連通しているた
め、クランク室内圧力は吸入室内圧力とほぼ一致する。
ところで、クランク室4内の斜板6は、回転阻止機構
であるガイド棒11によって回転阻止された揺動板7とベ
アリング6aを介して回転自在に結合しており、主軸2に
取り付けられたロータ5に設けられたピン5bによって主
軸に対する傾斜角度が変化し得るように、支持されてい
る。この傾斜角度は、ピン5bによる支持点を中心とした
モーメントの釣り合いの変化により変化する。すなわ
ち、吸入室14内の圧力が下降するとガス圧縮反力が減少
すると共に、その全圧縮力の合力の作用点が、シャフト
中心から離れる方向に移動し、ピン5bに近づくため斜板
6の傾斜角度を増大させるモーメントが減少して斜板6
の傾斜角度が小さくなり、圧縮機の容量が減少する。
反対に、吸入室14の圧力が上昇すると、ガス圧縮反力
は増大するとともに、その作用点がシャフト中心方向に
近付きピン5bから離れるため、斜板6の傾斜角度を増大
させるモーメントが大きくなり、斜板の傾斜角度が増し
て圧縮機の容量が増大する。
このように、絞り弁装置19の作用により、吸入室14の
圧力は、冷房負荷が小さいとき低下し、大きいとき上昇
するので、圧縮機の容量変化もこの冷房負荷の変化に対
応して変化し、容量制御が行われる。
なお、従来のクランク室圧制御を行う圧縮機に比較し
て、本発明の圧縮機では斜板の角度を制御するモーメン
トが異なるため、ピン5bの位置は従来の装置に対し設計
的に変更される。また、斜板の動作を補い或いは安定化
するため、スプリング等の手段を用いてもよい。
また、上記絞り弁装置の位置は、蒸発器(図示せず)
出口から圧縮機吸入室に至る吸入路内のいずれの位置に
設けてもよい。又、上記絞り弁装置は何らかの外部信号
により開度が制御されるものであってもよい。例えば、
既知の開閉制御装置より発せられる電気的信号等により
絞り弁装置19は開閉される。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明の容量可変形揺動式圧縮機
によれば、クランク室内の圧力を制御すること無く、圧
縮機容量を制御することができるので従来の装置に見ら
れた問題点、すなわち、クランク室へのガス導入、クラ
ンク室からのガス排出に複雑な構造を必要とし、また、
ガス出入量の時間的遅れの問題、あるいはクランク室圧
力の異常上昇に伴う破損や、クランク室内圧力が高いこ
とによる耐久性の減少など、制御の安定性、信頼性、耐
久性に関する多くの問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す容量可変形揺動式圧縮
機の断面図である。 2:回転主軸、4:クランク室、6:斜板、、7:揺動板、10:
ピストン、14:吸入室、14a:吸入路、15:吐出室、19:絞
り弁装置、23:ベローズ、24:弁体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸入室と、吐出室と、クランク室と、該ク
    ランク室内に配設された回転主軸と、該主軸に対する傾
    斜角が変化し、かつ、前記主軸の回転によって揺動する
    ように前記クランク室内に配設された揺動板と、該揺動
    板に連結され、該揺動板の揺動によって往復動し、前記
    吸入室から吸入された冷媒を圧縮して前記吐出室に吐出
    する複数のピストンと、前記吸入室に前記冷媒を導入す
    る吸入路と、該吸入路内に設けられた絞り弁装置と、前
    記クランク室と前記吸入室とを常時連通する連通路とを
    備えたことを特徴とする容量可変形揺動式圧縮機。
  2. 【請求項2】前記吸入路内に設けられた絞り弁装置は前
    記吸入路の上流側の圧力を検知し、該圧力に応じて弁の
    開度を変更し得る調整弁であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の容量可変形揺動式圧縮機。
  3. 【請求項3】前記吸入路に設けられた弁装置は、外部信
    号により開閉制御されることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の容量可変形揺動式圧縮機。
JP63266138A 1988-10-24 1988-10-24 容量可変形揺動式圧縮機 Expired - Lifetime JPH0811955B2 (ja)

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JPH02115576A JPH02115576A (ja) 1990-04-27
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US5577894A (en) * 1993-11-05 1996-11-26 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Piston type variable displacement compressor
US5603610A (en) * 1993-12-27 1997-02-18 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Clutchless piston type variable displacement compressor
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