JPH08119155A - キャビン付トラクタの空調装置 - Google Patents
キャビン付トラクタの空調装置Info
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- JPH08119155A JPH08119155A JP25847194A JP25847194A JPH08119155A JP H08119155 A JPH08119155 A JP H08119155A JP 25847194 A JP25847194 A JP 25847194A JP 25847194 A JP25847194 A JP 25847194A JP H08119155 A JPH08119155 A JP H08119155A
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- JP
- Japan
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- cabin
- air conditioner
- tractor
- fixed
- evaporator
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- Pending
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- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 キャビンの分解・組立を簡素化すると共に、
キャビンの重量を軽減する。 【構成】 トラクタの車体1にキャビン6を着脱自在に
搭載し、エバポレータ25を内蔵したエアコンユニット
27を備え、車体1側にエバポレータ25からの冷媒ガ
スを圧縮するコンプレッサ28を固定したものにおい
て、エアコンユニット27を、運転席22の下方側に配
置すると共に、車体1上に固定する。
キャビンの重量を軽減する。 【構成】 トラクタの車体1にキャビン6を着脱自在に
搭載し、エバポレータ25を内蔵したエアコンユニット
27を備え、車体1側にエバポレータ25からの冷媒ガ
スを圧縮するコンプレッサ28を固定したものにおい
て、エアコンユニット27を、運転席22の下方側に配
置すると共に、車体1上に固定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャビン付トラクタの
空調装置に関するものである。
空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラクタには、車体を主構成する伝動ケ
ースにキャビンを搭載したものがあり、このキャビンの
前後は、一般に、伝動ケースに固定したブラケットに防
振ゴムを介して支持されている。また、キャビン付トラ
クタには、室内の空気の温度,湿度等を快適な状態に保
つために、空調装置が設けられ、この空調装置の、エバ
ポレータを内蔵したエアコンユニットを、キャビンのル
ーフ内に設けると、天井部が室内側に大きく進出し、居
住性を害することから、運転席の下方側に設けたもの
が、特開平3−276885号公報に開示されている。
ースにキャビンを搭載したものがあり、このキャビンの
前後は、一般に、伝動ケースに固定したブラケットに防
振ゴムを介して支持されている。また、キャビン付トラ
クタには、室内の空気の温度,湿度等を快適な状態に保
つために、空調装置が設けられ、この空調装置の、エバ
ポレータを内蔵したエアコンユニットを、キャビンのル
ーフ内に設けると、天井部が室内側に大きく進出し、居
住性を害することから、運転席の下方側に設けたもの
が、特開平3−276885号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エバポレータからの冷
媒ガスを圧縮するコンプレッサは、通常、エンジンによ
って回転駆動されることから、ボンネット内のエンジン
近傍に設けられる。また、前記従来のエアコンユニット
はキャビンの床板上に固定されていることから、キャビ
ンを分解・組立するのに、コンプレッサとエバポレータ
とに連結される冷媒流通用のパイプを分離・接続する作
業を要し、キャビンのメンテナンス作業が煩雑なものと
なっているという問題がある。
媒ガスを圧縮するコンプレッサは、通常、エンジンによ
って回転駆動されることから、ボンネット内のエンジン
近傍に設けられる。また、前記従来のエアコンユニット
はキャビンの床板上に固定されていることから、キャビ
ンを分解・組立するのに、コンプレッサとエバポレータ
とに連結される冷媒流通用のパイプを分離・接続する作
業を要し、キャビンのメンテナンス作業が煩雑なものと
なっているという問題がある。
【0004】そこで、本発明は前記問題点に鑑みて、エ
アコンユニットを運転席の下方に配置したものであっ
て、しかも、キャビンの分解・組立が容易なキャビン付
トラクタの空調装置を提供することを目的とする。
アコンユニットを運転席の下方に配置したものであっ
て、しかも、キャビンの分解・組立が容易なキャビン付
トラクタの空調装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明が前記目的を達成
するために講じた技術的手段は、トラクタの車体1にキ
ャビン6を着脱自在に搭載し、エバポレータ25を内蔵
したエアコンユニット27を備え、車体1側にエバポレ
ータ25からの冷媒ガスを圧縮するコンプレッサ28を
固定したキャビン付トラクタの空調装置において、前記
エアコンユニット27を、運転席22の下方側に配置す
ると共に、車体1上に固定した点にある。
するために講じた技術的手段は、トラクタの車体1にキ
ャビン6を着脱自在に搭載し、エバポレータ25を内蔵
したエアコンユニット27を備え、車体1側にエバポレ
ータ25からの冷媒ガスを圧縮するコンプレッサ28を
固定したキャビン付トラクタの空調装置において、前記
エアコンユニット27を、運転席22の下方側に配置す
ると共に、車体1上に固定した点にある。
【0006】
【作用】エアコンユニット27およびコンプレッサ28
がトラクタ側にあることから、キャビン6を分解・組立
する際において、冷媒流通用パイプの分離・接続する必
要がなく、該作業が簡素化される。
がトラクタ側にあることから、キャビン6を分解・組立
する際において、冷媒流通用パイプの分離・接続する必
要がなく、該作業が簡素化される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1乃至図3において、1はトラクタの車体で、
エンジン2,フライホイールハウジング3および伝動ケ
ース4を直結して主構成され、エンジン2はラジエー
タ,バッテリー等と共にボンネット5で覆われている。
伝動ケース4は、クラッチとトランスミッションとを内
有し、複数個に分割されており、該伝動ケース4にはキ
ャビン6が搭載されている。
する。図1乃至図3において、1はトラクタの車体で、
エンジン2,フライホイールハウジング3および伝動ケ
ース4を直結して主構成され、エンジン2はラジエー
タ,バッテリー等と共にボンネット5で覆われている。
伝動ケース4は、クラッチとトランスミッションとを内
有し、複数個に分割されており、該伝動ケース4にはキ
ャビン6が搭載されている。
【0008】このキャビン6は、前支柱7と、後支柱8
と、それらの間の中間支柱9とを左右両側に有すると共
に、これら支柱7,8,9の上端部に溶着固定された平
面視矩形状の上部枠材10を備え、この上部枠材10は
角筒体から中空状に形成されている。キャビン6の後下
部左右両側には、左右の後輪を覆うフェンダ11が設け
られ、この左右両フェンダ11の上面から前面下端に亘
って平面視コ字形の下部枠材12が固着され、この下部
枠材12は後支柱8及び中間支柱9の下端に溶着固定さ
れている。
と、それらの間の中間支柱9とを左右両側に有すると共
に、これら支柱7,8,9の上端部に溶着固定された平
面視矩形状の上部枠材10を備え、この上部枠材10は
角筒体から中空状に形成されている。キャビン6の後下
部左右両側には、左右の後輪を覆うフェンダ11が設け
られ、この左右両フェンダ11の上面から前面下端に亘
って平面視コ字形の下部枠材12が固着され、この下部
枠材12は後支柱8及び中間支柱9の下端に溶着固定さ
れている。
【0009】この下部枠材12には、左右一対の下部支
柱13が溶着固定され、左右下部支柱13の下端部には
取付プレート14が固着され、この取付プレート14
は、伝動ケース4の後部左右両側から突出された後車軸
ケース15に固定のブラケット16に防振ゴム17を介
して着脱自在に取付固定されている。また、キャビン6
の前下部は、伝動ケース4の前部左右両側部に取付固定
されたブラケット18に防振ゴム19を介して支持され
ており、これらによってキャビン6が車体1にフローテ
ィング状態で支持されている。
柱13が溶着固定され、左右下部支柱13の下端部には
取付プレート14が固着され、この取付プレート14
は、伝動ケース4の後部左右両側から突出された後車軸
ケース15に固定のブラケット16に防振ゴム17を介
して着脱自在に取付固定されている。また、キャビン6
の前下部は、伝動ケース4の前部左右両側部に取付固定
されたブラケット18に防振ゴム19を介して支持され
ており、これらによってキャビン6が車体1にフローテ
ィング状態で支持されている。
【0010】キャビン6の上端部にはアウタールーフ2
0が取付固定され、キャビン6の底部には鋼板から構成
された床板21が張られている。床板21の後部は一段
高く形成され、この床板21後部上に、左右フェンダ1
1間に位置する運転席22が取付固定されている。この
運転席22の前方にはステアリング装置23が配置され
ている。
0が取付固定され、キャビン6の底部には鋼板から構成
された床板21が張られている。床板21の後部は一段
高く形成され、この床板21後部上に、左右フェンダ1
1間に位置する運転席22が取付固定されている。この
運転席22の前方にはステアリング装置23が配置され
ている。
【0011】なお、左右前支柱7間にはフロントガラス
が、前支柱7と中間支柱9との間にはドアが、中間支柱
9と後支柱8との間にはサイドガラスが、左右後支柱8
間にはリヤガラスがそれぞれ嵌込まれる。また、アウタ
ールーフ20の内面側にはインナールーフが設けられ
る。運転席22の下方側の床板21下方には、ケース2
4内にエバポレータ25,ブロワ26等を収納してなる
エアコンユニット27が配置され、このエアコンユニッ
ト27は伝動ケース4の後部上に取付固定されている。
エバポレータ25からの冷媒ガスを圧縮するコンプレッ
サ28はエンジン2の上部に固定され、エンジン2によ
って回転駆動される。なお、エアコンユニット27はエ
ンジン2の熱で高温になる冷却水を熱源とするヒータコ
アが内蔵されている。また、コンデンサもボンネット5
内に設けられている。
が、前支柱7と中間支柱9との間にはドアが、中間支柱
9と後支柱8との間にはサイドガラスが、左右後支柱8
間にはリヤガラスがそれぞれ嵌込まれる。また、アウタ
ールーフ20の内面側にはインナールーフが設けられ
る。運転席22の下方側の床板21下方には、ケース2
4内にエバポレータ25,ブロワ26等を収納してなる
エアコンユニット27が配置され、このエアコンユニッ
ト27は伝動ケース4の後部上に取付固定されている。
エバポレータ25からの冷媒ガスを圧縮するコンプレッ
サ28はエンジン2の上部に固定され、エンジン2によ
って回転駆動される。なお、エアコンユニット27はエ
ンジン2の熱で高温になる冷却水を熱源とするヒータコ
アが内蔵されている。また、コンデンサもボンネット5
内に設けられている。
【0012】エアコンユニット27のケース上面側に
は、後部に左右一対の空気取入れ口29が設けられ、前
部に空調空気吹出し口30が設けられている。左右の後
支柱8および中間支柱9は、図4にも示すように、上部
枠材10と下部枠材12とを連結すると共にキャビン室
内側に開放状のコ字形に形成された剛材8a,9aと、
キャビン室外側に開放状のコ字形に形成されて剛材8
a,9aの開放側を塞ぐように取付固定された内装材8
b,9bとから上下開口状の筒体に形成されている。
は、後部に左右一対の空気取入れ口29が設けられ、前
部に空調空気吹出し口30が設けられている。左右の後
支柱8および中間支柱9は、図4にも示すように、上部
枠材10と下部枠材12とを連結すると共にキャビン室
内側に開放状のコ字形に形成された剛材8a,9aと、
キャビン室外側に開放状のコ字形に形成されて剛材8
a,9aの開放側を塞ぐように取付固定された内装材8
b,9bとから上下開口状の筒体に形成されている。
【0013】左右各後支柱8の上端開口は上部枠材10
の下面で閉塞され、下端側にはダクト31が接続され、
該ダクト31の下端開口は、ゴム製の蛇腹式フレキシブ
ルダクト32によってエアコンユニット27の空気取入
れ口29に接続連通されている。また、各後支柱8の上
部後面側には該後支柱8内に外気を取入れるための外気
取入れ口33が設けられ、各後支柱8の下部のキャビン
室内側には該後支柱8内に室内の空気を取入れるための
開閉自在な内気取入れ口34が設けられ、各後支柱8内
の、外気取入れ口33と内気取入れ口34との間にはダ
ンパ35が設けられている。
の下面で閉塞され、下端側にはダクト31が接続され、
該ダクト31の下端開口は、ゴム製の蛇腹式フレキシブ
ルダクト32によってエアコンユニット27の空気取入
れ口29に接続連通されている。また、各後支柱8の上
部後面側には該後支柱8内に外気を取入れるための外気
取入れ口33が設けられ、各後支柱8の下部のキャビン
室内側には該後支柱8内に室内の空気を取入れるための
開閉自在な内気取入れ口34が設けられ、各後支柱8内
の、外気取入れ口33と内気取入れ口34との間にはダ
ンパ35が設けられている。
【0014】したがって、エアコンユニット27のブロ
ワ26を作動させることで、後支柱8、ダクト31,3
2を経て、外気又は(及び)室内空気がエアコンユニッ
ト27内に導入され、この導入された空気は、エバポレ
ータ25又は(及び)ヒータコアを通って冷気あるいは
暖気となって空調空気吹出し口30から排出されるよう
になっている。
ワ26を作動させることで、後支柱8、ダクト31,3
2を経て、外気又は(及び)室内空気がエアコンユニッ
ト27内に導入され、この導入された空気は、エバポレ
ータ25又は(及び)ヒータコアを通って冷気あるいは
暖気となって空調空気吹出し口30から排出されるよう
になっている。
【0015】なお、後支柱8内の上部にはフィルタ36
が設けられ、外気はこのフィルタ36を通して取入れら
れるようになっている。左右各中間支柱9の上端開口
は、上部枠材10の下面側に形成された開口37を介し
て上部枠10内に連通しており、下端側にはダクト38
が接続され、該ダクト38の下端開口は、ゴム製の蛇腹
式フレキシブルダクト39によってエアコンユニット2
7の空調空気吹出し口30に接続連通されている。
が設けられ、外気はこのフィルタ36を通して取入れら
れるようになっている。左右各中間支柱9の上端開口
は、上部枠材10の下面側に形成された開口37を介し
て上部枠10内に連通しており、下端側にはダクト38
が接続され、該ダクト38の下端開口は、ゴム製の蛇腹
式フレキシブルダクト39によってエアコンユニット2
7の空調空気吹出し口30に接続連通されている。
【0016】また、各中間支柱9の、キャビン室内側に
は、上下一対の吹出しグリル40,41が設けられると
共に、ダクト38にも吹出しグリル42が設けられてい
て、エアコンユニット27から吹出された空調空気が、
運転者の顔、胸、肩、足元等に吹付けられる。また、上
部枠材10の、前部、左右側部および後部の下面側に
は、フロントガラス、サイドガラス、ドアガラス、リヤ
ガラス用のデフロスターとして機能させるための吹出し
グリル43が設けられている。
は、上下一対の吹出しグリル40,41が設けられると
共に、ダクト38にも吹出しグリル42が設けられてい
て、エアコンユニット27から吹出された空調空気が、
運転者の顔、胸、肩、足元等に吹付けられる。また、上
部枠材10の、前部、左右側部および後部の下面側に
は、フロントガラス、サイドガラス、ドアガラス、リヤ
ガラス用のデフロスターとして機能させるための吹出し
グリル43が設けられている。
【0017】なお、前記各グリル40,41,42,4
3は開閉自在とされている。前記伝動ケース4の後部に
は三点リンクが装着可能とされると共に、リフトアーム
44が回動自在に設けられ、リフトアーム44はリフト
ロッド45を介して三点リンクのロワーリンク46に連
結され、前記リフトアーム44を上下揺動させる油圧シ
リンダ47は伝動ケース4の後端部側方に、縦向きに配
置されている。リフトアームを上下揺動させる油圧シリ
ンダは、通常は、伝動ケース4の後部上面に取付固定さ
れるが、前記のように構成することによって、運転席2
2が高くならないようになる。
3は開閉自在とされている。前記伝動ケース4の後部に
は三点リンクが装着可能とされると共に、リフトアーム
44が回動自在に設けられ、リフトアーム44はリフト
ロッド45を介して三点リンクのロワーリンク46に連
結され、前記リフトアーム44を上下揺動させる油圧シ
リンダ47は伝動ケース4の後端部側方に、縦向きに配
置されている。リフトアームを上下揺動させる油圧シリ
ンダは、通常は、伝動ケース4の後部上面に取付固定さ
れるが、前記のように構成することによって、運転席2
2が高くならないようになる。
【0018】図5に示すように、エンジン2からの動力
は、主クラッチ48→主変速機構49→油圧クラッチ5
0→前後進切換え機構51→副変速機構52→クリープ
変速機構53→差動装置54を経て後輪に伝達される。
なお、55は、前輪動力切換え機構を示し、56は、P
TO系の変速機構で、ここから伝動ケース4後部および
下部のPTO軸に動力伝達される。
は、主クラッチ48→主変速機構49→油圧クラッチ5
0→前後進切換え機構51→副変速機構52→クリープ
変速機構53→差動装置54を経て後輪に伝達される。
なお、55は、前輪動力切換え機構を示し、56は、P
TO系の変速機構で、ここから伝動ケース4後部および
下部のPTO軸に動力伝達される。
【0019】伝動ケース4の中間部はステップフロアを
フラットにするために横長の偏平状に形成されている。
このため、コスト、効率等の観点から、伝動ケース4内
の潤滑油の量を図5仮想線で示すように、主クラッチ4
8、主変速機構49、油圧クラッチ50等に合わせる
と、副変速機構52、クリープ変速機構53、差動装置
54の潤滑が行えなくなる。そこで、この実施例におけ
るトラクタでは、図5において正面拡大断面図で示すよ
うに、主変速機構49の相互に咬合する一対のギヤ5
7,58をカバー59で覆って油圧ポンプ60を形成
し、この油圧ポンプ60によって差動装置54(および
副変速機構52、クリープ変速機構53)を潤滑するよ
うに構成している。
フラットにするために横長の偏平状に形成されている。
このため、コスト、効率等の観点から、伝動ケース4内
の潤滑油の量を図5仮想線で示すように、主クラッチ4
8、主変速機構49、油圧クラッチ50等に合わせる
と、副変速機構52、クリープ変速機構53、差動装置
54の潤滑が行えなくなる。そこで、この実施例におけ
るトラクタでは、図5において正面拡大断面図で示すよ
うに、主変速機構49の相互に咬合する一対のギヤ5
7,58をカバー59で覆って油圧ポンプ60を形成
し、この油圧ポンプ60によって差動装置54(および
副変速機構52、クリープ変速機構53)を潤滑するよ
うに構成している。
【0020】図6に示すように、前記前輪動力切換え機
構55は、差動装置54への入力軸61にスプライン嵌
合された駆動ギヤ62と、この駆動ギヤ62に咬合する
動力取出ギヤ63と、この動力取出ギヤ63と一体回動
する伝動ギヤ64と、前輪用差動装置に連動連結された
推進軸65上に軸心方向前後移動自在にスプライン嵌合
された切換ギヤ66とから構成され、切換ギヤ66を前
後移動させて伝動ギヤ64に咬合させるか否かで動力の
切換えがなされる。
構55は、差動装置54への入力軸61にスプライン嵌
合された駆動ギヤ62と、この駆動ギヤ62に咬合する
動力取出ギヤ63と、この動力取出ギヤ63と一体回動
する伝動ギヤ64と、前輪用差動装置に連動連結された
推進軸65上に軸心方向前後移動自在にスプライン嵌合
された切換ギヤ66とから構成され、切換ギヤ66を前
後移動させて伝動ギヤ64に咬合させるか否かで動力の
切換えがなされる。
【0021】切換ギヤ64には、シフタ溝67が設けら
れ、このシフタ溝67には、図7に示すように、左右軸
廻りに前後揺動自在に支持されたシフトアーム68が嵌
合され、このシフトアーム68にはシフトレバー69が
連結され、このシフトレバー69の上下揺動操作によっ
てシフトアーム68が左右軸廻りに前後揺動動作される
ようになっている。
れ、このシフタ溝67には、図7に示すように、左右軸
廻りに前後揺動自在に支持されたシフトアーム68が嵌
合され、このシフトアーム68にはシフトレバー69が
連結され、このシフトレバー69の上下揺動操作によっ
てシフトアーム68が左右軸廻りに前後揺動動作される
ようになっている。
【0022】シフトレバー69の中途部には、上下方向
の縦杆部69aを備え、この縦杆部69aは、図8にも
示すように、左右方向外方に向けて開放状の平面コ字形
の溝70を有するプレート71の、該コ字形溝70を上
下方向に挿通しており、このプレート71の下面には、
コ字形溝70の前後方向中央部に若干突出する規制棒7
2が固定され、この規制棒72によって、シフトレバー
69の前輪駆動位置(実線で示す)あるいは前輪非駆動
位置(仮想線で示す)において、縦杆部69aを拘束す
ることにより、シフトレバー69が振動によって動かな
いように保持している。
の縦杆部69aを備え、この縦杆部69aは、図8にも
示すように、左右方向外方に向けて開放状の平面コ字形
の溝70を有するプレート71の、該コ字形溝70を上
下方向に挿通しており、このプレート71の下面には、
コ字形溝70の前後方向中央部に若干突出する規制棒7
2が固定され、この規制棒72によって、シフトレバー
69の前輪駆動位置(実線で示す)あるいは前輪非駆動
位置(仮想線で示す)において、縦杆部69aを拘束す
ることにより、シフトレバー69が振動によって動かな
いように保持している。
【0023】これは、シフトレバー69が振動によって
動くと、シフトアーム68のシフタ溝67に嵌合してい
る部分が擦れて摩耗するからである。なお、規制棒71
は、縦杆部69aの強制的移動を許容すべくバネ材によ
って形成されている。
動くと、シフトアーム68のシフタ溝67に嵌合してい
る部分が擦れて摩耗するからである。なお、規制棒71
は、縦杆部69aの強制的移動を許容すべくバネ材によ
って形成されている。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、トラクタの車体1にキ
ャビン6を着脱自在に搭載し、エバポレータ25を内蔵
したエアコンユニット27を備え、車体1側にエバポレ
ータ25からの冷媒ガスを圧縮するコンプレッサ28を
固定したキャビン付トラクタの空調装置において、前記
エアコンユニット27を、運転席22の下方側に配置す
ると共に、車体1上に固定したので、キャビン6を分解
・組立する際に、空調装置の冷媒流通用パイプの分離・
接続作業が不要とされ、キャビン6の分解・組立作業が
簡素化できると共に、キャビン6の重量が軽減でき、分
解・組立の際、有利である。
ャビン6を着脱自在に搭載し、エバポレータ25を内蔵
したエアコンユニット27を備え、車体1側にエバポレ
ータ25からの冷媒ガスを圧縮するコンプレッサ28を
固定したキャビン付トラクタの空調装置において、前記
エアコンユニット27を、運転席22の下方側に配置す
ると共に、車体1上に固定したので、キャビン6を分解
・組立する際に、空調装置の冷媒流通用パイプの分離・
接続作業が不要とされ、キャビン6の分解・組立作業が
簡素化できると共に、キャビン6の重量が軽減でき、分
解・組立の際、有利である。
【図1】キャビン付トラクタの側面断面概略図である。
【図2】空調装置の空気流通経路を示す斜視図である。
【図3】キャビン付トラクタの正面断面図である。
【図4】後支柱、中間支柱の平面断面図である。
【図5】伝動ケースの側面概略図である。
【図6】前輪動力切換え機構の側面断面図である。
【図7】前輪動力切換え機構の切換ギヤを操作する操作
装置の斜視図である。
装置の斜視図である。
【図8】シフトレバーの保持構造を示す平面図である。
1 車体 6 キャビン 25 エバポレータ 27 エアコンユニット 28 コンプレッサ
Claims (1)
- 【請求項1】 トラクタの車体(1)にキャビン(6)
を着脱自在に搭載し、エバポレータ(25)を内蔵した
エアコンユニット(27)を備え、車体(1)側にエバ
ポレータ(25)からの冷媒ガスを圧縮するコンプレッ
サ(28)を固定したキャビン付トラクタの空調装置に
おいて、 前記エアコンユニット(27)を、運転席(22)の下
方側に配置すると共に、車体1上に固定したことを特徴
とするキャビン付トラクタの空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25847194A JPH08119155A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | キャビン付トラクタの空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25847194A JPH08119155A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | キャビン付トラクタの空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08119155A true JPH08119155A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17320690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP25847194A Pending JPH08119155A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | キャビン付トラクタの空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH08119155A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008302796A (ja) * | 2007-06-07 | 2008-12-18 | Komatsu Ltd | 作業機械 |
JP2009040420A (ja) * | 2008-11-11 | 2009-02-26 | Kubota Corp | トラクタのキャビン |
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EP2172353A1 (en) * | 2008-10-02 | 2010-04-07 | C.R.F. Società Consortile per Azioni | Diffused ventilation system for cabs of agricultural tractors, harvesters, earth-moving machines or the like |
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JP2020015462A (ja) * | 2018-07-27 | 2020-01-30 | コベルコ建機株式会社 | 建設機械のキャブ |
JP2021195081A (ja) * | 2020-06-18 | 2021-12-27 | 株式会社クボタ | 作業車両 |
-
1994
- 1994-10-24 JP JP25847194A patent/JPH08119155A/ja active Pending
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