JPH08119124A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JPH08119124A
JPH08119124A JP25510094A JP25510094A JPH08119124A JP H08119124 A JPH08119124 A JP H08119124A JP 25510094 A JP25510094 A JP 25510094A JP 25510094 A JP25510094 A JP 25510094A JP H08119124 A JPH08119124 A JP H08119124A
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Hideki Touzu
秀起 東頭
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出電流値のゼロ点の微調整を不要にし、し
かも目標電流値が0のときに各相の電圧が基準電圧から
変化することを防止する。 【構成】 電流検出器44u 、44v 、44w により3相交流
モータ12の各相の電流値を検出し、AD変換器49u 、49
v 、49w により各電流検出器44u 〜44w の出力をAD変
換し、フィードバック演算手段47により各AD変換器49
u 〜49w の出力と各相の目標電流値に基づいてモータ12
の各相の制御出力を演算する。各AD変換器49u 〜49w
の出力にオフセット値を加えて演算手段47に出力するオ
フセット手段50u 、50v 、50w 、および運転開始時に目
標電流値が0のときのいずれか1相のオフセット手段50
u 〜50w の出力の符号が残りの2相のオフセット手段50
u 〜50w の出力の符号と逆になるように各オフセット値
を設定するオフセット値設定手段51を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、3相交流モータを目
標電流値に基づいてPWM駆動することにより操舵補助
を行う電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のパワーステアリング装置におい
ては、電流検出器により3相交流モータの各相の電流を
それぞれ検出し、AD変換器により各電流検出器の出力
をそれぞれAD変換し、フィードバック制御手段により
各AD変換器の出力と各相の目標電流値に基づいてモー
タの各相に対する制御出力を演算している。そして、P
WM電圧をEとすると、目標電流値が0のときの各相の
制御電圧(基準電圧)はE/2(PWMデューティは5
0%付近)となり、目標電流が変化すると、各相の制御
電圧が基準電圧を中心に周期的に変化して、各相間に目
標電流値に応じた電流が流れるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、AD変換器
の出力には、通常、数ビット程度の振れがあり、各電流
検出器の出力が0であっても、各AD変換器の出力が0
にならず、3相のAD変換器の出力が全て+側に偏った
り、逆に−側に偏ったりすることがある。このように3
相のAD変換器の出力が全て+側あるいは−側に偏る
と、目標電流値が0のときに前述の電圧(E/2)が3
相ともに同じ割合で下降あるいは上昇し、最終的に、各
相が0%あるいは100%のデューティとなる。このよ
うな状態から目標電流値が変化して、各相間に電流を流
す場合、いずれか1相は基準電圧に対して−方向に変化
しないと電流が流れないため、上記のように3相ともに
0%あるいは100%のデューティとなるのは問題であ
る。このため、装置の製造時に、フィードバック演算手
段にフィードバックする検出電流値のゼロ点の微調整が
必要である。また、検出電流値のゼロ点は時間の経過に
伴って変化するので、このような経時変化に対する微調
整も必要になる。
【0004】この発明の目的は、上記の問題を解決し、
検出電流値のゼロ点の微調整が不要で、しかも目標電流
値が0のときに各相の電圧が基準電圧から変化すること
が防止できる電動パワーステアリング装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による電動パワ
ーステアリング装置は、目標電流値に基づき、3相交流
モータを駆動して、操舵補助を行うものであって、上記
モータの各相の電流値をそれぞれ検出する電流検出手
段、上記各電流検出手段の出力をそれぞれAD変換する
AD変換手段、および上記各AD変換手段の出力と各相
の目標電流値に基づいて上記モータの各相に対する制御
出力を演算するフィードバック演算手段を備えている電
動パワーステアリング装置において、上記各AD変換手
段の出力にそれぞれ所定のオフセット値を加えて上記フ
ィードバック演算手段に出力するオフセット手段、およ
び運転開始時に目標電流値が0のときのいずれか1相の
上記オフセット手段の出力の符号が残りの2相の上記オ
フセット手段の出力の符号と逆になるように上記各オフ
セット手段のオフセット値を設定するオフセット値設定
手段を備えていることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】各オフセット手段により、各AD変換手段の出
力にそれぞれオフセット値を加えた信号がモータの各相
の検出電流値としてフィードバック演算手段にフィード
バックされる。各オフセット値は、オフセット値設定手
段により、目標電流値が0のときのいずれか1相のオフ
セット手段の出力の符号が残りの2相のオフセット手段
の出力の符号と逆になるように設定されるので、目標電
流値が0のとき、3相のオフセット手段の出力が全て同
じ符号側に偏ることがない。このため、各AD変換手段
の出力に関係なく、目標電流値が0のときに、各相の電
圧は0%あるいは100%のデューティに変化すること
がなく、基準電圧に保たれる。したがって、装置の製造
時に検出電流値のゼロ点の微調整を行う必要がない。ま
た、上記のオフセット値の設定は運転開始時に毎回行わ
れるので、経時変化に対する検出電流値のゼロ点の微調
整も不要である。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。
【0008】図1は自動車の電動パワーステアリング装
置の機械的部分の1例を示し、図2はその主要部の詳細
を示している。なお、図1および図2の説明において、
図面の左右を左右とする。
【0009】自動車の車体に左右方向に長いハウジング
(1) が固定されており、このハウジング(1) 内に左右方
向にのびるラック軸(2) が回転はしないが左右方向(軸
方向)に移動しうるように支持されている。ハウジング
(1) の左端寄りの部分に形成されたギヤボックス(3) 内
に、トーションバー(図示略)によって連結された入力
軸(4) と出力軸(5) が回転自在に支持されている。出力
軸(5) にはラック軸(2) のラック(図示略)とかみ合う
ピニオン(6) が一体に形成され、入力軸(4) は図示しな
いハンドル(ステアリングホイール)に連結されてい
る。ギヤボックス(3) には、入力軸(4) と出力軸(5) の
間のトーションバーのねじれを検出することによってハ
ンドルからの操舵トルクを検出するトルクセンサ(7) が
設けられている。ハウジング(1) から突出したラック軸
(2) の左右両端部に、ボール継手(8)(9)を介してタイロ
ッド(10)(11)が連結されている。
【0010】ハウジング(1) の中間部内に、3相交流モ
ータであるブラシレスモータ(12)により回転させられる
筒状の外側回転軸(13)が軸受(14)(15)を介して軸方向に
は移動しないように回転支持されている。モータ(12)
は、ハウジング(1) 内に固定されたステータ(16)と外側
回転軸(13)の外周部に直接設けられたロータ(17)とから
構成されている。
【0011】ラック軸(2) の周囲のハウジング(1) の適
当な位置にロータリエンコーダなどを使用した回転位置
センサ(35)が取付けられており、このセンサ(35)の入力
軸に固定された歯車(36)と外側回転軸(13)の右端部外周
に固定された歯車(37)とがかみ合わされている。そし
て、外側回転軸(13)の回転が歯車(37)(36)により増速さ
れてセンサ(35)に伝えられ、センサ(35)によって外側回
転軸(13)すなわちロータ(17)の回転位置(ロータ角)が
検出される。
【0012】外側回転軸(13)の内側に、筒状の内側回転
軸(18)がスプライン(19)などを介して軸方向に移動しう
るが相互に回転はしないように取付けられ、内側回転軸
(18)の内側に、ブシュ(20)を介してラック軸(2) が相互
に回転および軸方向の移動ができるように通されてい
る。
【0013】内側回転軸(18)の一部は、これが外側回転
軸(13)に対して移動しても常に外側回転軸(13)より左側
に突出しているようになっており、この部分が、次のよ
うに、第1ねじ結合手段を構成する第1ボールねじ(21)
を介してハウジング(1) に連結されている。すなわち、
内側回転軸(18)の外周面にねじ部(22)が形成され、この
ねじ部(22)が、ハウジング(1) に固定されたボールナッ
ト(23)に多数の循環ボール(24)を介してねじはめられて
いる。
【0014】ラック軸(2) が、次のように、第2ねじ結
合手段を構成する第2ボールねじ(25)を介して内側回転
軸(18)の左端部に連結されている。すなわち、ラック軸
(2)の外周面にねじ部(26)が形成され、このねじ部(26)
が、内側回転軸(18)の左端部に固定されたボールナット
(27)に多数の循環ボール(28)を介してねじはめられてい
る。
【0015】この実施例では、2つのボールねじ(21)(2
5)のねじの向きは逆であり、第2ボールねじ(25)のねじ
のリードが第1ボールねじ(21)のそれより大きくなって
いる。
【0016】運転者がハンドルを回転させると、その回
転が入力軸(4) 、トーションバーおよび出力軸(5) を介
してピニオン(6) に伝えられ、ピニオン(6) の回転によ
りラック軸(2) が左右に移動させられて、車輪が操舵さ
れる。このとき、トルクセンサ(7) により検出された操
舵トルクの方向および大きさに基づいてモータ(12)が駆
動され、これによってラック軸(2) がピニオン(6) によ
るのと同じ方向に移動させられる。
【0017】たとえば、ハンドル操作によりラック軸
(2) を左側に移動させる場合、モータ(12)のロータ(17)
は図面の右側から見て右方向(時計方向)に回転させら
れる。これにより、外側回転軸(13)と内側回転軸(18)も
同じ方向に同じ量だけ回転させられる。内側回転軸(18)
が上記の方向に回転すると、第1ボールねじ(21)の作用
により内側回転軸(18)がハウジング(1) に対して左側に
移動するとともに、第2ボールねじ(25)の作用によりラ
ック軸(2) が内側回転軸(18)に対して左側に移動する。
その結果、ラック軸(2) がハウジング(1) に対して左側
に移動し、その移動量は、ハウジング(1) に対する内側
回転軸(18)の移動量と内側回転軸(18)に対するラック軸
(2) の移動量の和に等しい。ハウジング(1) に対する内
側回転軸(18)の移動量は、内側回転軸(18)の回転量およ
び第1ボールねじ(21)のねじのリードに比例し、内側回
転軸(18)に対するラック軸(2) の移動量は、内側回転軸
(18)の回転量および第2ボールねじ(25)のねじのリード
に比例する。したがって、ハウジング(1) に対するラッ
ク軸(2) の移動量は、2つのボールねじ(21)(25)のねじ
のリードの和および内側回転軸(18)の回転量に比例す
る。
【0018】ハンドル操作によりラック軸(2) を右側に
移動させる場合も、同様である。
【0019】2つのボールねじ(21)(25)のねじの向きを
同じにすると、ハウジング(1) に対する内側回転軸(18)
の移動方向と内側回転軸(18)に対するラック軸(2) の移
動方向が逆になり、したがって、ハウジング(1) に対す
るラック軸(2) の移動方向は内側回転軸(18)の回転方向
と2つのボールねじ(21)(25)のねじのリードの大小関係
によって決まり、移動量はこれらのねじのリードの差お
よび内側回転軸(18)の回転量に比例する。
【0020】このように、モータ(12)による内側回転軸
(18)の単位回転量当たりのラック軸(2) のハウジング
(1) に対する移動量すなわち減速比は2つのボールねじ
(21)(25)のねじのリードによって決まるので、これらを
適当に決めることによって減速比を任意に設定すること
ができる。
【0021】モータ(12)による内側回転軸(18)の回転が
伝達ロスの非常に小さいボールねじ(21)(25)によってラ
ック軸(2) に伝達されるので、全体の伝達ロスが非常に
小さく、したがって、モータ(12)の容量を小さくするこ
とが可能である。
【0022】たとえば、従来のようにウォームとラック
・ピニオンでモータの回転をラック軸に伝達する場合、
全体の伝達効率は約0.6であり、上記実施例のように
2つのボールねじでモータの回転をラック軸に伝達する
場合、全体の伝達効率は約0.9である。したがって、
上記実施例のようにすれば、従来の約2/3の容量のモ
ータで同じ駆動力が得られることになる。
【0023】ブラシレスモータ(12)は、モータ特性が低
回転、高トルクであるため、減速比が小さくてよく、減
速機構が簡単になり、ブラシレスモータ(12)とボールね
じ(21)(25)を用いた減速機構を組合わせることにより、
低回転、高トルクのモータ特性を十分に生かすことがで
き、モータ慣性を小さくすることによるハンドル戻りな
どの性能が大幅に向上する。また、ブラシレスモータ(1
2)を用いているため、回転位置センサが必要になるが、
回転位置センサ(35)がラック軸(2) の周囲に設けられて
いるため、取付けの自由度が高い。
【0024】上記のモータ(12)は、図3に示すように、
パワーステアリング装置のモータ制御装置(40)によって
制御される。
【0025】図3において、モータ制御装置(40)は、モ
ータ駆動回路(41)、電流検出装置(42)およびPWM制御
装置(43)を備えている。
【0026】モータ駆動回路(41)は、モータ(12)のU、
V、W各相について2個ずつ、合計6個のパワースイッ
チング素子たとえばFET(41u1)(41u2)(41v1)(41v2)(4
1w1)(41w2)を備えている。各FET(41u1)〜(41w2)は、
後述するように、PWM制御装置(43)によって開閉制御
され、これにより、モータ(12)の各相に流れる電流値が
制御される。
【0027】電流検出装置(42)は、モータ(12)の各相に
流れる電流値をそれぞれ検出する電流検出手段としての
3個の電流検出器(44u)(44v)(44w) 、および各電流検出
器(44u) 〜(44w) の出力をそれぞれAD変換してPWM
制御装置(43)に出力するAD変換手段としての3個のA
D変換器(49u)(49v)(49w) を備えている。電流検出器(4
4u) 〜(44w) は、たとえば、ホールCTなどから構成さ
れている。
【0028】PWM制御装置(43)は、トルクセンサ(7)
および電流検出装置(42)の出力に基づいてモータ駆動回
路(41)の各FET(41u1)〜(41w2)を制御し、これにより
モータ(12)をPWM制御するものである。PWM制御装
置(43)はたとえばマイクロコンピュータにより構成され
るが、その構成を機能的に表現すると、図3のようにな
る。すなわち、PWM制御装置(43)は、トルクセンサ
(7) の出力に基づいてモータ(12)の目標電流値を演算す
る目標電流値演算手段(45)、この目標電流値および回転
位置センサ(35)の出力に基づいて3相分相処理を行う3
相分相処理手段(46)、これによる3相分相出力と電流検
出装置(42)の出力に基づいて各相のPI演算を行うフィ
ードバック演算手段としてのPI演算手段(47)、ならび
に各相のPI演算結果に基づいて各相のFET(41u1)〜
(41w2)をPWM駆動するPWM駆動手段(48)を有する。
なお、これらの機能は、従来のパワーステアリング装置
において公知のものである。PWM制御装置(43)は、ま
た、各AD変換器(49u) 〜(49w) の出力にそれぞれ所定
のオフセット値を加えてPI演算手段(47)に出力するオ
フセット手段(50u)(50v)(50w) 、および運転開始時に目
標電流値が0のときのいずれか1相のオフセット手段(5
0u) 〜(50w) の出力の符号が残りの2相のオフセット手
段(50u) 〜(50w) の出力の符号と逆になるようにオフセ
ット値を設定するオフセット値設定手段(51)を備えてい
る。
【0029】次に、図4のフローチャートを参照して、
モータ制御装置(40)の動作の1例について説明する。
【0030】まず、車両のイグニッションキーがオンに
なると、運転が開始され、所定の初期設定(ステップ
1)およびオフセット値の設定(ステップ2)が行われ
る。初期設定において、U、V、W各相のオフセット値
はたとえば0に設定される。オフセット値の設定は、目
標電流値が0のときに、いずれか1相のオフセット手段
(50u) 〜(50w) の出力の符号が残りの2相のオフセット
手段(50u) 〜(50w) の出力の符号と逆になるようにオフ
セット値を設定するものであり、その処理の詳細が図5
のフローチャートに示されている。図5において、ま
ず、目標電流値が0に設定され(ステップ201 )、AD
変換器(49u) からU相の検出電流値(デジタル値)が入
力され(ステップ202 )、この値が0から+5までの間
にあるかどうかが調べられる(ステップ203 )。ステッ
プ203 においてU相の検出電流値が0から+5までの間
になければ、オフセット手段(50u) の出力が0から+5
までの間の値になるように、オフセット値設定手段(51)
によりU相のオフセット値が新たに設定され(ステップ
204 )、ステップ205 に進む。ステップ203 においてU
相の検出電流値が0から+5までの間にあれば、そのま
まステップ205 に進む。ステップ205 では、AD変換器
(49v) からV相の検出電流値が入力され、次に、この値
が0から−5までの間にあるかどうかが調べられる(ス
テップ206 )。ステップ206 においてV相の検出電流値
が0から−5までの間になければ、オフセット手段(50
v) の出力が0から−5までの間の値になるように、オ
フセット値設定手段(51)によりV相のオフセット値が新
たに設定され(ステップ207 )、ステップ208 に進む。
ステップ206 においてV相の検出電流値が0から−5ま
での間にあれば、そのままステップ208 に進む。ステッ
プ208 では、AD変換器(49w)からW相の検出電流値が
入力され、次に、この値が0から−5までの間にあるか
どうかが調べられる(ステップ209 )。ステップ209 に
おいてW相の検出電流値が0から−5までの間になけれ
ば、オフセット手段(50W) の出力が0から−5までの間
の値になるように、オフセット値設定手段(51)によりW
相のオフセット値が新たに設定され(ステップ210 )、
ステップ2の処理が終了する。ステップ209 においてW
相の検出電流値が0から−5までの間にあれば、そのま
ま処理が終了する。このステップ2の処理により、目標
電流値が0のときに、U相のオフセット手段(50u) の出
力が0から+5までの間の正側の値に、V相およびW相
のオフセット手段(50v)(50w)の出力が0から−5までの
間の負側の値になるように、各相のオフセット値が設定
される。図4において、ステップ2の処理が終了する
と、所定の初期診断が行われ(ステップ3)、フェイル
セーフ用リレーがオンになって(ステップ4)、モータ
(12)が電源に接続される。次に、回転位置センサ(35)か
らのロータ角の入力(ステップ5)、および電流検出装
置(42)からの各相の電流値の入力(ステップ6)が行わ
れる。ステップ6においては、オフセット手段(50u) に
よりAD変換器(49u) の出力にU相のオフセット値が加
えられて、これがU相の検出電流値としてPI演算手段
(47)に出力される。同時に、オフセット手段(50v) によ
りAD変換器(49v) の出力にV相のオフセット値が加え
られて、これがV相の検出電流値としてPI演算手段(4
7)に出力され、オフセット手段(50w) によりAD変換器
(49w) の出力にW相のオフセット値が加えられて、これ
がW相の検出電流値としてPI演算手段(47)に出力され
る。次に、トルクセンサ(7) からの操舵トルクの入力
(ステップ7)、目標電流値の演算(ステップ8)、目
標電流値の3相分相処理(ステップ9)、各相のPI演
算(ステップ10)および各相のPWM出力(ステップ1
1)が行われる。ステップ8においては、目標電流値演
算手段(45)により、あらかじめ設定されている操舵トル
クと目標電流値との関係に基づいて、目標電流値が求め
られる。ステップ9においては、3相分相処理手段(46)
により、ステップ8で求められた目標電流値に対して、
ロータ角に応じた各相の電流値が求められる。ステップ
10においては、PI演算手段(47)により、各相につい
て、目標電流値とオフセット手段(50u) 〜(50w) の出力
に基づいて、P(比例)およびI(積分)の演算が行わ
れ、各相の制御出力が求められる。ステップ11において
は、PWM駆動手段(48)により、各相の制御出力に応じ
たパルス幅(デューティ)の出力すなわちPWM制御信
号の出力が行われる。そして、イグニッションキーがオ
フになっているかどうかが調べられ(ステップ12)、オ
フでなければ、ステップ5に戻って、上記の動作が繰返
される。ステップ12においてイグニッションキーがオフ
になれば、処理が終了する。
【0031】
【発明の効果】この発明の電動パワーステアリング装置
によれば、上述のように、装置の製造時の検出電流値の
ゼロ点の微調整や経時変化に対する微調整が不要であ
り、しかも目標電流値が0のときに各相の電圧が基準電
圧から変化することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す電動パワーステアリン
グ装置の機械的部分の一部切欠き背面図である。
【図2】図1の主要部を拡大して示す一部切欠き背面図
である。
【図3】電動パワーステアリング装置のモータ制御装置
の構成の1例を示すブロック図である。
【図4】電動パワーステアリング装置のモータ制御装置
の処理の1例を示すフローチャートである。
【図5】図4のフローチャート中のオフセット値の設定
処理の1例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
(7) トルクセンサ (12) ブラシレスモータ(3相交流モ
ータ) (40) モータ制御装置 (41) モータ駆動回路 (42) 電流検出装置 (43) PWM制御装置 (44u)(44v)(44w) 電流検出器(電流検出手段) (45) 目標電流値演算手段 (46) 3相分相処理手段 (47) PI演算手段(フィードバック
演算手段) (48) PWM駆動手段 (49u)(49v)(49w) AD変換器(AD変換手段) (50u)(50v)(50w) オフセット手段 (51) オフセット値設定手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】目標電流値に基づき、3相交流モータを駆
    動して、操舵補助を行うものであって、上記モータの各
    相の電流値をそれぞれ検出する電流検出手段、上記各電
    流検出手段の出力をそれぞれAD変換するAD変換手
    段、および上記各AD変換手段の出力と各相の目標電流
    値に基づいて上記モータの各相に対する制御出力を演算
    するフィードバック演算手段を備えている電動パワース
    テアリング装置において、 上記各AD変換手段の出力にそれぞれ所定のオフセット
    値を加えて上記フィードバック演算手段に出力するオフ
    セット手段、および運転開始時に目標電流値が0のとき
    のいずれか1相の上記オフセット手段の出力の符号が残
    りの2相の上記オフセット手段の出力の符号と逆になる
    ように上記各オフセット手段のオフセット値を設定する
    オフセット値設定手段を備えていることを特徴とする電
    動パワーステアリング装置。
JP25510094A 1994-10-20 1994-10-20 電動パワーステアリング装置 Withdrawn JPH08119124A (ja)

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JP25510094A JPH08119124A (ja) 1994-10-20 1994-10-20 電動パワーステアリング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100764218B1 (ko) * 2003-06-27 2007-10-05 주식회사 만도 전자제어 파워 스티어링 시스템의 3상 전동기 제어장치
CN105358410A (zh) * 2014-05-29 2016-02-24 日本精工株式会社 电动助力转向装置

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