JPH08119121A - 車両用操舵装置 - Google Patents
車両用操舵装置Info
- Publication number
- JPH08119121A JPH08119121A JP25565994A JP25565994A JPH08119121A JP H08119121 A JPH08119121 A JP H08119121A JP 25565994 A JP25565994 A JP 25565994A JP 25565994 A JP25565994 A JP 25565994A JP H08119121 A JPH08119121 A JP H08119121A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear box
- steering
- steering gear
- vehicle
- shaft
- Prior art date
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- Pending
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- Steering Controls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両の衝突時にステアリングホイールを確実
に前方に移動させ、或いはステアリングギヤボックスか
ら切り離して二次ストロークを可能とする。 【構成】 ステアリングギヤボックスGをステアリング
ギヤボックス支持手段15を介してダッシュボード14
の前面に前後回動自在に支持し、ステアリングギヤボッ
クスGから下方に突出するアーム20の下端とフロント
サイドフレーム24とを連結部材23を介して接続す
る。車両の衝突によってフロントサイドフレーム24が
後方に変形すると、連結部材23にアーム20を押圧さ
れたステアリングギヤボックスGが前方に回動し、ピニ
オンシャフト2の上端に連結されたステアリングシャフ
ト及びステアリングホイールを車体前方に移動させ、或
いはシアピンを破断させてステアリングシャフトをステ
アリングギヤボックスGから切り離す。
に前方に移動させ、或いはステアリングギヤボックスか
ら切り離して二次ストロークを可能とする。 【構成】 ステアリングギヤボックスGをステアリング
ギヤボックス支持手段15を介してダッシュボード14
の前面に前後回動自在に支持し、ステアリングギヤボッ
クスGから下方に突出するアーム20の下端とフロント
サイドフレーム24とを連結部材23を介して接続す
る。車両の衝突によってフロントサイドフレーム24が
後方に変形すると、連結部材23にアーム20を押圧さ
れたステアリングギヤボックスGが前方に回動し、ピニ
オンシャフト2の上端に連結されたステアリングシャフ
ト及びステアリングホイールを車体前方に移動させ、或
いはシアピンを破断させてステアリングシャフトをステ
アリングギヤボックスGから切り離す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体前部にステアリン
グギヤボックスを左右方向に配置し、このステアリング
ギヤボックスの上部から後上方に延びるステアリングシ
ャフトの後端にステアリングホイールを設けてなる車両
用操舵装置に関する。
グギヤボックスを左右方向に配置し、このステアリング
ギヤボックスの上部から後上方に延びるステアリングシ
ャフトの後端にステアリングホイールを設けてなる車両
用操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる車両用操舵装置において、車両の
衝突によるエンジンの後退を利用してステアリングホイ
ールを車体前方に移動させるものが、本出願人により既
に提案されている(特願平6−211061号)。この
ものは、車両の衝突により後退するエンジンがステアリ
ングギヤボックスの下部を支持する強度部材を後方に変
形させることにより、ステアリングギヤボックスの上部
を前方に移動させてステアリングシャフト及びステアリ
ングホイールを前方に引くようになっている。
衝突によるエンジンの後退を利用してステアリングホイ
ールを車体前方に移動させるものが、本出願人により既
に提案されている(特願平6−211061号)。この
ものは、車両の衝突により後退するエンジンがステアリ
ングギヤボックスの下部を支持する強度部材を後方に変
形させることにより、ステアリングギヤボックスの上部
を前方に移動させてステアリングシャフト及びステアリ
ングホイールを前方に引くようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものは、エンジンと強度部材間に空間が存在するた
め、エンジンの後退量が少ない場合にステアリングギヤ
ボックスの回動量が不足することがあり、またステアリ
ングギヤボックスが回動する場合であっても、前記空間
をエンジンが後退するために多少のタイムラグが発生す
る問題がある。
来のものは、エンジンと強度部材間に空間が存在するた
め、エンジンの後退量が少ない場合にステアリングギヤ
ボックスの回動量が不足することがあり、またステアリ
ングギヤボックスが回動する場合であっても、前記空間
をエンジンが後退するために多少のタイムラグが発生す
る問題がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、車両の衝突時にシートベルトやエアバッグを充分に
機能させるための時間的又は空間的余裕を確保すべくス
テアリングホイールを確実且つ速やかに前方に移動さ
せ、或いは車両の衝突時に二次衝突のエネルギーを吸収
すべくステアリングホイールを確実且つ速やかに二次ス
トロークさせることが可能な車両用操舵装置を提供する
ことを目的とする。
で、車両の衝突時にシートベルトやエアバッグを充分に
機能させるための時間的又は空間的余裕を確保すべくス
テアリングホイールを確実且つ速やかに前方に移動さ
せ、或いは車両の衝突時に二次衝突のエネルギーを吸収
すべくステアリングホイールを確実且つ速やかに二次ス
トロークさせることが可能な車両用操舵装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、車体前部にステアリ
ングギヤボックスを左右方向に配置し、このステアリン
グギヤボックスの上部から後上方に延びるステアリング
シャフトの後端にステアリングホイールを設けてなる車
両用操舵装置において、ステアリングギヤボックスを前
後回動自在に支持するとともに、ステアリングギヤボッ
クスから下方に突設したアームと前部車体構造物とを連
結部材で連結したことを特徴とする。
に、請求項1に記載された発明は、車体前部にステアリ
ングギヤボックスを左右方向に配置し、このステアリン
グギヤボックスの上部から後上方に延びるステアリング
シャフトの後端にステアリングホイールを設けてなる車
両用操舵装置において、ステアリングギヤボックスを前
後回動自在に支持するとともに、ステアリングギヤボッ
クスから下方に突設したアームと前部車体構造物とを連
結部材で連結したことを特徴とする。
【0006】また請求項2に記載された発明は、車体前
部にステアリングギヤボックスを左右方向に配置し、こ
のステアリングギヤボックスの上部から後上方に延びる
ステアリングシャフトの後端にステアリングホイールを
設けてなる車両用操舵装置において、ステアリングギヤ
ボックスを前後回動自在に支持するとともに、ステアリ
ングギヤボックスから下方に突設したアームと車体前部
に搭載したエンジンとを連結部材で連結したことを特徴
とする。
部にステアリングギヤボックスを左右方向に配置し、こ
のステアリングギヤボックスの上部から後上方に延びる
ステアリングシャフトの後端にステアリングホイールを
設けてなる車両用操舵装置において、ステアリングギヤ
ボックスを前後回動自在に支持するとともに、ステアリ
ングギヤボックスから下方に突設したアームと車体前部
に搭載したエンジンとを連結部材で連結したことを特徴
とする。
【0007】
【作用】請求項1又は2の構成によれば、車両の衝突に
より前部車体構造物又はエンジンが後退すると、連結部
材によってアームを押圧されたステアリングギヤボック
スが前方に回動し、その結果としてステアリングシャフ
トがステアリングホイールと共に車体前方に引かれ、或
いはステアリングシャフトが中間部で破断する。
より前部車体構造物又はエンジンが後退すると、連結部
材によってアームを押圧されたステアリングギヤボック
スが前方に回動し、その結果としてステアリングシャフ
トがステアリングホイールと共に車体前方に引かれ、或
いはステアリングシャフトが中間部で破断する。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
する。
【0009】図1〜図5は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は車両用操舵装置の斜視図、図2は図1の2
−2線矢視図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図
2の4−4線断面図、図5は作用の説明図である。
ので、図1は車両用操舵装置の斜視図、図2は図1の2
−2線矢視図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図
2の4−4線断面図、図5は作用の説明図である。
【0010】車両用操舵装置は、車体前部に搭載された
エンジンEの後方に車体左右方向に配置された概略円筒
状のステアリングギヤボックスGを備える。ステアリン
グギヤボックスGの内部においてラックR及びピニオン
Pが噛合しており、ラックRに接続された一対のタイロ
ッド1,1がステアリングギヤボックスGの左右両端か
ら外部に延出するとともに、ピニオンPに接続されたピ
ニオンシャフト2がステアリングギヤボックスGの右端
から上方に延出する。
エンジンEの後方に車体左右方向に配置された概略円筒
状のステアリングギヤボックスGを備える。ステアリン
グギヤボックスGの内部においてラックR及びピニオン
Pが噛合しており、ラックRに接続された一対のタイロ
ッド1,1がステアリングギヤボックスGの左右両端か
ら外部に延出するとともに、ピニオンPに接続されたピ
ニオンシャフト2がステアリングギヤボックスGの右端
から上方に延出する。
【0011】車体前下方から後上方に延びるコラムチュ
ーブ3の内部に回転自在に支持されたステアリングシャ
フト4は、その後端にステアリングホイール5を備える
とともに、その前端が中間シャフト6を介して前記ピニ
オンシャフト2の上端に連結される。中間シャフト6は
外側のアウタシャフト7と内側のインナシャフト8とを
荷重により破断可能な2本のシアピン9,9で結合した
もので、アウタシャフト7の後端がステアリングシャフ
ト4にユニバーサルジョイントよりなるアッパージョイ
ント10を介して接続されるとともに、インナシャフト
8の前端がピニオンシャフト2にユニバーサルジョイン
トよりなるロアジョイント11を介して接続される。
ーブ3の内部に回転自在に支持されたステアリングシャ
フト4は、その後端にステアリングホイール5を備える
とともに、その前端が中間シャフト6を介して前記ピニ
オンシャフト2の上端に連結される。中間シャフト6は
外側のアウタシャフト7と内側のインナシャフト8とを
荷重により破断可能な2本のシアピン9,9で結合した
もので、アウタシャフト7の後端がステアリングシャフ
ト4にユニバーサルジョイントよりなるアッパージョイ
ント10を介して接続されるとともに、インナシャフト
8の前端がピニオンシャフト2にユニバーサルジョイン
トよりなるロアジョイント11を介して接続される。
【0012】コラムチューブ3は、図示せぬインストル
メントパネルの内部で上下2個の衝撃吸収ブラケット1
2,13を介して支持される。衝撃吸収ブラケット1
2,13は、荷重がステアリングホイール5に作用した
とき、ステアリングホイール5及びステアリングシャフ
ト4と共に前方に二次ストロークするコラムチューブ3
に所定の摺動抵抗を与え、エネルギーを吸収する機能を
有する。
メントパネルの内部で上下2個の衝撃吸収ブラケット1
2,13を介して支持される。衝撃吸収ブラケット1
2,13は、荷重がステアリングホイール5に作用した
とき、ステアリングホイール5及びステアリングシャフ
ト4と共に前方に二次ストロークするコラムチューブ3
に所定の摺動抵抗を与え、エネルギーを吸収する機能を
有する。
【0013】ステアリングギヤボックスGは、ダッシュ
ボード14の前面に設けた左右一対のステアリングギヤ
ボックス支持手段15,15によって前後回動自在に支
持される。即ち、各ステアリングギヤボックス支持手段
15は、ダッシュボード14の前面に溶接した取付ブラ
ケット16と、この取付ブラケット16の前面にボルト
17…で結合されるキャップ18とを備える。取付ブラ
ケット16とキャップ18間に形成された円形の開口部
に、ゴムブッシュ19を介してステアリングギヤボック
スGが前後回動自在に保持される。
ボード14の前面に設けた左右一対のステアリングギヤ
ボックス支持手段15,15によって前後回動自在に支
持される。即ち、各ステアリングギヤボックス支持手段
15は、ダッシュボード14の前面に溶接した取付ブラ
ケット16と、この取付ブラケット16の前面にボルト
17…で結合されるキャップ18とを備える。取付ブラ
ケット16とキャップ18間に形成された円形の開口部
に、ゴムブッシュ19を介してステアリングギヤボック
スGが前後回動自在に保持される。
【0014】ステアリングギヤボックスGの右端下面に
はアーム20が下向きに突設されており、アーム20の
下端にナット21で固定したゴムブッシュ22に一端を
支持された連結部材23の他端が、ダッシュボード14
から車体前方に延びる右側のフロントサイドフレーム2
4にボルト25で結合される。前記連結部材23によっ
てステアリングギヤボックスGの前後回動位置を規制す
ることにより、ステアリングギヤボックスGから後上方
に延びるピニオンシャフト2の角度を精密に位置決めす
ることができる。
はアーム20が下向きに突設されており、アーム20の
下端にナット21で固定したゴムブッシュ22に一端を
支持された連結部材23の他端が、ダッシュボード14
から車体前方に延びる右側のフロントサイドフレーム2
4にボルト25で結合される。前記連結部材23によっ
てステアリングギヤボックスGの前後回動位置を規制す
ることにより、ステアリングギヤボックスGから後上方
に延びるピニオンシャフト2の角度を精密に位置決めす
ることができる。
【0015】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
の作用について説明する。
【0016】図4に示すように、車両の衝突時に前方か
らの衝撃によってフロントサイドフレーム24が後方に
変形すると、連結部材23によってアーム20の下端が
後方に押圧されることにより、左右のステアリングギヤ
ボックス支持手段15,15に支持したステアリングギ
ヤボックスGが前方に回動する。その結果、図5に示す
ように、ステアリングギヤボックスGから後上方に延び
るピニオンシャフト2の上端が矢印A方向に移動する。
らの衝撃によってフロントサイドフレーム24が後方に
変形すると、連結部材23によってアーム20の下端が
後方に押圧されることにより、左右のステアリングギヤ
ボックス支持手段15,15に支持したステアリングギ
ヤボックスGが前方に回動する。その結果、図5に示す
ように、ステアリングギヤボックスGから後上方に延び
るピニオンシャフト2の上端が矢印A方向に移動する。
【0017】このとき、ステアリングギヤボックスG自
体が回転するためにピニオンシャフト2の上端は矢印A
方向に大きく移動し、その結果、中間シャフト6のシア
ピン9,9が荷重により破断して中間シャフト6のイン
ナシャフト8がダッシュボード14の開口141 から前
方に引き抜かれる。これにより、ステアリングホイール
5、ステアリングシャフト4及びコラムチューブ3はス
テアリングギヤボックスGから切り離され、ステアリン
グホイール5、ステアリングシャフト4及びコラムチュ
ーブ3はステアリングギヤボックスGの影響を受けずに
車体前方に向けて二次ストロークすることが可能とな
る。そして、前記二次ストロークの間に衝撃吸収ブラケ
ット12,13に対してコラムチューブ3が前方にスラ
イドすることによりエネルギーが吸収される。
体が回転するためにピニオンシャフト2の上端は矢印A
方向に大きく移動し、その結果、中間シャフト6のシア
ピン9,9が荷重により破断して中間シャフト6のイン
ナシャフト8がダッシュボード14の開口141 から前
方に引き抜かれる。これにより、ステアリングホイール
5、ステアリングシャフト4及びコラムチューブ3はス
テアリングギヤボックスGから切り離され、ステアリン
グホイール5、ステアリングシャフト4及びコラムチュ
ーブ3はステアリングギヤボックスGの影響を受けずに
車体前方に向けて二次ストロークすることが可能とな
る。そして、前記二次ストロークの間に衝撃吸収ブラケ
ット12,13に対してコラムチューブ3が前方にスラ
イドすることによりエネルギーが吸収される。
【0018】上述したように、ステアリングギヤボック
スGから下方に延びるアーム20とフロントサイドフレ
ーム24とを連結部材23で連結し、フロントサイドフ
レーム24の変形に基づいてステアリングギヤボックス
Gを回動させているので、車両の衝突後にタイムラグ無
しにステアリングギヤボックスGを回動させることが可
能となるばかりか、ステアリングギヤボックスGの前方
にエンジンEが存在しないミッドシップ車両やリヤエン
ジン車両であってもステアリングギヤボックスGを回動
させることができる。
スGから下方に延びるアーム20とフロントサイドフレ
ーム24とを連結部材23で連結し、フロントサイドフ
レーム24の変形に基づいてステアリングギヤボックス
Gを回動させているので、車両の衝突後にタイムラグ無
しにステアリングギヤボックスGを回動させることが可
能となるばかりか、ステアリングギヤボックスGの前方
にエンジンEが存在しないミッドシップ車両やリヤエン
ジン車両であってもステアリングギヤボックスGを回動
させることができる。
【0019】尚、前記シアピン9,9を装備しておらず
に中間シャフト6が分離不能である場合には、ステアリ
ングギヤボックスGの回動によってステアリングホイー
ル5、ステアリングシャフト4及びコラムチューブ3が
車体前方に引かれ、ステアリングホイール5の後方に充
分な空間が形成される。これにより、シートベルトやエ
アバッグによって乗員を拘束すべく、充分な時間的又は
空間的余裕を確保することができる。
に中間シャフト6が分離不能である場合には、ステアリ
ングギヤボックスGの回動によってステアリングホイー
ル5、ステアリングシャフト4及びコラムチューブ3が
車体前方に引かれ、ステアリングホイール5の後方に充
分な空間が形成される。これにより、シートベルトやエ
アバッグによって乗員を拘束すべく、充分な時間的又は
空間的余裕を確保することができる。
【0020】次に、図6に基づいて本発明の第2実施例
を説明する。
を説明する。
【0021】第2実施例は、ステアリングギヤボックス
Gから下方に突設したアーム20とエンジンEの後部と
が連結部材23によって連結される。尚、ここでいうエ
ンジンEとは、それと一体のトランスミッションを含む
ものとする。
Gから下方に突設したアーム20とエンジンEの後部と
が連結部材23によって連結される。尚、ここでいうエ
ンジンEとは、それと一体のトランスミッションを含む
ものとする。
【0022】而して、この第2実施例によれば、車両の
衝突時に前方からの衝撃によってエンジンEが後退する
と、連結部材23によってアーム20の下端が後方に押
圧されることにより、ステアリングギヤボックスGが前
方に回動する。このとき、エンジンEが後退すると即座
にステアリングギヤボックスGが回動するため、タイム
ラグ無しに中間シャフト6のシアピン9,9を破断さ
せ、或いはステアリングホイール5、ステアリングシャ
フト4及びコラムチューブ3を車体前方に向けて二次ス
トロークさせることが可能となる。
衝突時に前方からの衝撃によってエンジンEが後退する
と、連結部材23によってアーム20の下端が後方に押
圧されることにより、ステアリングギヤボックスGが前
方に回動する。このとき、エンジンEが後退すると即座
にステアリングギヤボックスGが回動するため、タイム
ラグ無しに中間シャフト6のシアピン9,9を破断さ
せ、或いはステアリングホイール5、ステアリングシャ
フト4及びコラムチューブ3を車体前方に向けて二次ス
トロークさせることが可能となる。
【0023】次に、図7に基づいて本発明の第3実施例
を説明する。
を説明する。
【0024】第3実施例は、ステアリングギヤボックス
Gを回動自在に支持するステアリングギヤボックス支持
手段15,15をダッシュボード14に設ける代わり
に、車体前部に左右方向に配設したサブフレーム26の
上面に設けている。
Gを回動自在に支持するステアリングギヤボックス支持
手段15,15をダッシュボード14に設ける代わり
に、車体前部に左右方向に配設したサブフレーム26の
上面に設けている。
【0025】この実施例によれば、ダッシュボード14
よりも剛性の高いサブフレーム26にステアリングギヤ
ボックス支持手段15,15を設けたことにより、連結
部材23の後方押圧力によってステアリングギヤボック
ス支持手段15,15が後方に移動することがなくな
り、ステアリングギヤボックスGを一層確実に回動させ
ることができる。
よりも剛性の高いサブフレーム26にステアリングギヤ
ボックス支持手段15,15を設けたことにより、連結
部材23の後方押圧力によってステアリングギヤボック
ス支持手段15,15が後方に移動することがなくな
り、ステアリングギヤボックスGを一層確実に回動させ
ることができる。
【0026】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0027】例えば、前部車体構造物はフロントサブフ
レーム24以外のものであっても良い。また中間シャフ
ト6を分離させるための手段はシアピン9,9に限定さ
れず、他の任意の手段を用いることができる。
レーム24以外のものであっても良い。また中間シャフ
ト6を分離させるための手段はシアピン9,9に限定さ
れず、他の任意の手段を用いることができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、請求項1又は2に記載さ
れた発明によれば、ステアリングギヤボックスを前後回
動自在に支持するとともに、ステアリングギヤボックス
から下方に突設したアームと前部車体構造物又は車体前
部に搭載したエンジンとを連結部材で連結したので、車
両の衝突時に前部車体構造物又はエンジンが後方に移動
すると連結部材にアームを押圧されたステアリングギヤ
ボックスが直ちに前方に回動し、ステアリングシャフト
が車体前方に引かれる。これにより、ステアリングホイ
ールを車体前方に引き込んでステアリングホイールの後
方に充分な空間を確保することができ、或いはステアリ
ングホイールをステアリングギヤボックスから切り離し
てステアリングホイールに衝撃吸収のための二次ストロ
ークを行わせることができる。
れた発明によれば、ステアリングギヤボックスを前後回
動自在に支持するとともに、ステアリングギヤボックス
から下方に突設したアームと前部車体構造物又は車体前
部に搭載したエンジンとを連結部材で連結したので、車
両の衝突時に前部車体構造物又はエンジンが後方に移動
すると連結部材にアームを押圧されたステアリングギヤ
ボックスが直ちに前方に回動し、ステアリングシャフト
が車体前方に引かれる。これにより、ステアリングホイ
ールを車体前方に引き込んでステアリングホイールの後
方に充分な空間を確保することができ、或いはステアリ
ングホイールをステアリングギヤボックスから切り離し
てステアリングホイールに衝撃吸収のための二次ストロ
ークを行わせることができる。
【図1】第1実施例に係る車両用操舵装置の斜視図
【図2】図1の2−2線矢視図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】作用の説明図
【図6】第2実施例に係る、前記図2に対応する図
【図7】第3実施例に係る、前記図3に対応する図
E エンジン G ステアリングギヤボックス 4 ステアリングシャフト 5 ステアリングホイール 20 アーム 23 連結部材 24 フロントサイドフレーム(前部車体構造
物)
物)
Claims (2)
- 【請求項1】 車体前部にステアリングギヤボックス
(G)を左右方向に配置し、このステアリングギヤボッ
クス(G)の上部から後上方に延びるステアリングシャ
フト(4)の後端にステアリングホイール(5)を設け
てなる車両用操舵装置において、 ステアリングギヤボックス(G)を前後回動自在に支持
するとともに、ステアリングギヤボックス(G)から下
方に突設したアーム(20)と前部車体構造物(24)
とを連結部材(23)で連結したことを特徴とする車両
用操舵装置。 - 【請求項2】 車体前部にステアリングギヤボックス
(G)を左右方向に配置し、このステアリングギヤボッ
クス(G)の上部から後上方に延びるステアリングシャ
フト(4)の後端にステアリングホイール(5)を設け
てなる車両用操舵装置において、 ステアリングギヤボックス(G)を前後回動自在に支持
するとともに、ステアリングギヤボックス(G)から下
方に突設したアーム(20)と車体前部に搭載したエン
ジン(E)とを連結部材(23)で連結したことを特徴
とする車両用操舵装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25565994A JPH08119121A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 車両用操舵装置 |
US08/523,184 US5613709A (en) | 1994-09-05 | 1995-09-05 | Rotatable steering gear box and collapsible steering column |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25565994A JPH08119121A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 車両用操舵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08119121A true JPH08119121A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17281831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25565994A Pending JPH08119121A (ja) | 1994-09-05 | 1994-10-20 | 車両用操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08119121A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004231126A (ja) * | 2003-01-31 | 2004-08-19 | Koyo Seiko Co Ltd | ステアリング装置 |
JP2008056128A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Toyota Motor Corp | ステアリングギアボックスの取付け構造 |
-
1994
- 1994-10-20 JP JP25565994A patent/JPH08119121A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004231126A (ja) * | 2003-01-31 | 2004-08-19 | Koyo Seiko Co Ltd | ステアリング装置 |
JP2008056128A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Toyota Motor Corp | ステアリングギアボックスの取付け構造 |
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