JPH0811885A - Idタグ付きパレットとその製造方法 - Google Patents

Idタグ付きパレットとその製造方法

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JPH0811885A
JPH0811885A JP15191494A JP15191494A JPH0811885A JP H0811885 A JPH0811885 A JP H0811885A JP 15191494 A JP15191494 A JP 15191494A JP 15191494 A JP15191494 A JP 15191494A JP H0811885 A JPH0811885 A JP H0811885A
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pallet
tag
tubular
openings
legs
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JP15191494A
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Teruichi Mori
照一 森
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Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Publication of JPH0811885A publication Critical patent/JPH0811885A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D2203/00Decoration means, markings, information elements, contents indicators
    • B65D2203/10Transponders

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂製パレット特有の構造と製造方法を
有効に利用して、簡単かつ廉価に製造でき、しかも、外
部からの衝撃などにも耐え得るIDタグ付きパレットと
その製造方法の提供を目的とする。 【構成】 矩形の荷載置部周辺の裏面から突出し、突出
端が開口する有底の筒状脚部3を合成樹脂にて一体成形
したパレット構成体を、筒状脚部3の開口部同士を密接
状態で接続してなるパレットにおいて、筒状脚部3の内
部に、無線通信可能なIDタグ8が挿入されているID
タグ付きパレット。矩形の荷載置部周辺の裏面から突出
し、突出端が開口する有底の筒状脚部3を備えるパレッ
ト構成体を合成樹脂にて一体成形し、筒状脚部3の開口
部同士を熱溶着によって接続して形成するパレットの製
造方法において、筒状脚部3の内部に無線通信可能なI
Dタグ8を挿入し、このIDタグ8を挿入したままで筒
状脚部3の開口部同士を熱溶着するIDタグ付きパレッ
トの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、取り扱う荷を管理する
ために、パレットに電磁波やマイクロ波にて通信可能な
IDタグを取り付けたIDタグ付きパレットとその製造
方法に関し、より詳しくは、矩形の荷載置部と、この荷
載置部周辺の裏面から突出し、その突出端が開口する有
底筒状の複数の筒状脚部とを合成樹脂にて一体成形した
パレット構成体の2個を、前記筒状脚部の開口部同士を
密接状態で接続してなるパレットにIDタグを取り付け
たIDタグ付きパレットと、この種のIDタグ付きパレ
ットの製造方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のIDタグ付きパレットと
しては、特開平5−85545号公報に開示のものなど
が知られている。この公報に開示の技術は、製造が完了
した後の完成品であるパレットにおいて、そのパレット
のケタにドリルなどで穴を穿設して、その穴内にIDタ
グを挿入し、かつ、衝撃からIDタグを保護するために
樹脂を注入して硬化させ、同時に、このIDタグをパレ
ットのケタに固定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、この従来
の技術によれば、完成した後のパレットに、改めてID
タグ挿入用の穴を穿設したり、衝撃に対する保護のため
に樹脂を注入するなどの特別な作業が必要となり、製造
が煩雑となってコストアップの要因となる欠点がある。
【0004】本発明は、このような従来欠点を解消する
ためのもので、合成樹脂製パレット特有の構造と製造方
法に着目し、それらを有効に利用することにより、比較
的簡単に、かつ、廉価に製造することができ、しかも、
外部からの衝撃などにも耐え得るIDタグ付きパレット
とその製造方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明によるIDタグ付きパレットの第1の特徴構
成は、矩形の荷載置部と、この荷載置部周辺の裏面から
突出し、その突出端が開口する有底筒状の複数の筒状脚
部とを合成樹脂にて一体成形したパレット構成体の2個
を、前記筒状脚部の開口部同士を密接状態で接続してな
るパレットにおいて、前記筒状脚部の内部に、無線通信
可能なIDタグが挿入されている点にある。
【0006】このIDタグ付きパレットの第2の特徴構
成は、前記2個のパレット構成体の筒状脚部の開口部同
士が、熱溶着によって接続されている点にある。
【0007】第3の特徴構成は、前記IDタグが、前記
筒状脚部に対する位置決め用の保持枠によって保持され
た状態で、前記筒状脚部の内部に挿入されている点にあ
る。
【0008】第4の特徴構成は、前記保持枠が、断熱作
用と緩衝作用とを有する材料からなり、かつ、前記ID
タグを囲套して保持するように構成されている点にあ
る。
【0009】第5の特徴構成は、前記保持枠が、前記パ
レット構成体の一方の筒状脚部とほぼ同じ長さに形成さ
れ、この一方の筒状脚部の底と、前記熱溶着により筒状
脚部の開口部内側に形成されたバリとによって、前記筒
状脚部の内部でこの筒状脚部の長手方向に位置保持され
ている点にある。
【0010】第6の特徴構成は、前記IDタグが、複数
の筒状脚部のうち、前記荷載置部の辺のほぼ中央から突
出し、その両側にフォーク差し込み口が形成されている
筒状脚部の内部に挿入されている点にある。
【0011】また、本発明によるIDタグ付きパレット
の製造方法の第1の特徴は、矩形の荷載置部と、この荷
載置部周辺の裏面から突出し、その突出端が開口する有
底筒状の複数の筒状脚部とを備えるパレット構成体を合
成樹脂にて一体成形し、このパレット構成体の2個を、
前記筒状脚部の開口部同士を熱溶着によって接続して形
成するパレットの製造方法において、前記筒状脚部の内
部に無線通信可能なIDタグを挿入し、このIDタグを
挿入したままで前記筒状脚部の開口部同士を熱溶着する
点にある。
【0012】この製造方法の第2の特徴は、前記IDタ
グが、前記筒状脚部に対する位置決め用で、かつ、断熱
作用を有する材料から形成された保持枠によって囲套保
持されて前記筒状脚部の内部に挿入され、この挿入状態
のままで前記筒状脚部の開口部同士を熱溶着する点にあ
る。
【0013】さらに、第3の特徴は、前記保持枠が、前
記パレット構成体の一方の筒状脚部とほぼ同じ長さに形
成され、この一方の筒状脚部の底と、前記熱溶着により
筒状脚部の開口部内側に形成されるバリとによって、前
記筒状脚部の内部でこの筒状脚部の長手方向に位置保持
されるように、前記筒状脚部の開口部の内側にバリを形
成する点にある。
【0014】
【作用】以上のように、本発明によるIDタグ付きパレ
ットの第1の特徴構成によれば、2個の合成樹脂製パレ
ット構成体を、その筒状脚部の開口部同士を密接状態で
接続してなるパレットにおいて、筒状脚部の内部にID
タグが挿入されているため、合成樹脂製パレット特有の
構造である筒状脚部の内部空間を有効に利用して、この
内部空間内に衝撃などに弱いIDタグを完全に封じ込め
ることが可能となる。したがって、従来のように、完成
した後で穴を穿設したり、樹脂を注入するなどの特別な
作業が不要となり、比較的簡単に製造することができ、
しかも、筒状脚部の内部空間にIDタグを挿入すること
で、外部からの衝撃に対しても保護することができる。
【0015】このIDタグ付きパレットの第2の特徴構
成によれば、2個のパレット構成体の筒状脚部の開口部
同士が、熱溶着によって接続されているため、筒状脚部
の開口部同士は密閉され、筒状脚部の内部空間内への水
などの侵入が防止されるのは勿論、開口部全周が溶着さ
れることで、この筒状脚部の保形効果が期待でき、筒状
脚部の変形によるIDタグの損傷が緩和される。
【0016】第3の特徴構成によれば、IDタグが、位
置決め用の保持枠によって保持された状態で、筒状脚部
の内部に挿入されているため、IDタグが筒状脚部内で
回動することがなく、回動に伴うIDタグへの衝撃が緩
和されるとともに、回動による位置ずれが防止されるの
で、IDタグによる電磁波やマイクロ波の方向性が一定
して確実な通信が可能となる。
【0017】第4の特徴構成によれば、保持枠が、断熱
作用と緩衝作用とを有する材料からなり、IDタグを囲
套して保持するように構成されているがため、IDタグ
が、外部からの熱や衝撃に対して確実に保護されるのは
勿論のこと、筒状脚部の開口部同士を熱溶着する際の高
温からも有効に保護される。このように、IDタグを保
持枠で囲套するだけで、先に述べた回動防止のみなら
ず、断熱作用と緩衝作用をも一挙に期待できる。
【0018】第5の特徴構成によれば、保持枠が、パレ
ット構成体の一方の筒状脚部とほぼ同じ長さに形成され
て、この筒状脚部の底と熱溶着により形成されたバリと
によって、筒状脚部の内部でその長手方向に位置保持さ
れているため、筒状脚部内での回動移動に加えて、さら
に、長手方向の移動も防止され、IDタグに加わる衝撃
が一層緩和されるとともに、電磁波などの方向性が一定
に維持される。それでいて、特別な固定具などを必要と
せず、熱溶着の際に当然に形成されるバリを利用するも
のであるから、構造も簡単で製造も容易となる。
【0019】第6の特徴構成によれば、IDタグが、荷
載置部の辺のほぼ中央から突出し、その両側にフォーク
差し込み口が形成されている筒状脚部の内部に挿入され
ているものであるから、フォークリフト側に読み取り装
置を設けて検品作業を行う場合などにおいても、読み取
り装置をIDタグに近接させることが可能で、このID
タグによる記憶情報を確実に読み取ることができる。
【0020】また、本発明によるIDタグ付きパレット
の製造方法の第1の特徴によれば、合成樹脂にて一体成
形したパレット構成体の2個を、その筒状脚部の開口部
同士を熱溶着によって接続して形成するパレットの製造
方法において、筒状脚部の内部に無線通信可能なIDタ
グを挿入し、このIDタグを挿入したままで前記筒状脚
部の開口部同士を熱溶着するものであるから、特別な作
業を何ら必要とせず、当然に必要な熱溶着の際に、筒状
脚部の内部空間をそのまま利用して、この内部空間内に
IDタグを完全に封じ込めることができる。しかも、こ
の筒状脚部の開口部同士は、熱溶着によって確実に密閉
されるため、筒状脚部の内部への水などの侵入が防止さ
れるのみならず、この熱溶着による筒状脚部の保形効果
によって、筒状脚部の変形によるIDタグの損傷が緩和
される。
【0021】この製造方法の第2の特徴によれば、前記
IDタグが、断熱作用を有する材料から形成された位置
決め用で保持枠によって囲套保持されて筒状脚部の内部
に挿入され、この挿入状態のままで筒状脚部の開口部同
士を熱溶着するものであるから、この熱溶着の際の高温
からIDタグを保護することができ、しかも、その後に
おいては、この保持枠が回動によるIDタグの位置ずれ
を防止し、電磁波やマイクロ波の方向性を一定にして確
実な通信を可能にする。
【0022】この製造方法の第3の特徴によれば、保持
枠が、パレット構成体の一方の筒状脚部とほぼ同じ長さ
に形成され、この筒状脚部の底と熱溶着により形成され
るバリとによって、筒状脚部の内部でその長手方向に位
置保持されるように、筒状脚部の開口部の内側にバリを
形成するものであるから、熱溶着の際に当然に形成され
るバリをそのまま有効に利用して、筒状脚部内での長手
方向の移動も確実に防止することができ、IDタグの電
磁波などの方向性を一定に維持して、より確実な通信が
可能となる。
【0023】
【発明の効果】要するに、本発明によるIDタグ付きパ
レットの第1の特徴構成によれば、合成樹脂製パレット
特有の構造を有効に利用して、電磁波やマイクロ波によ
り通信可能なIDタグを筒状脚部の内部空間に封じ込め
て、このIDタグを外部の衝撃などから保護することが
できる。
【0024】IDタグ付きパレットの第2の特徴構成に
よれば、パレット構成体の筒状脚部の開口部同士を熱溶
着によって接続することで、この筒状脚部の保形効果が
期待でき、それにより筒状脚部の変形を極力阻止して、
内部にあるIDタグの損傷を防止することができる。
【0025】第3の特徴構成によれば、保持枠によって
IDタグの筒状脚部内での回動を阻止して、電磁波やマ
イクロ波の方向性を一定にすることが可能となり、第4
の特徴構成によれば、この保持枠の断熱作用と緩衝作用
とによって、熱溶着の際の高温やその後の衝撃などか
ら、IDタグを確実に保護することができる。
【0026】第5の特徴構成によれば、熱溶着により形
成されたバリをそのまま利用して、IDタグの筒状脚部
内における長手方向の移動をも防止し、電磁波などの方
向性を一定に維持するとともに、第6の特徴構成によれ
ば、フォークリフトを用いての検品作業をも確実に行う
ことができる。
【0027】また、本発明によるIDタグ付きパレット
の製造方法の第1の特徴によれば、パレット製造時にお
いて当然に必要な熱溶着工程の際に、特別な作業を要せ
ずにIDタグを筒状脚部の内部空間内に封じ込めること
ができ、しかも、この筒状脚部同士の熱溶着で筒状脚部
の保形効果が期待でき、内部にあるIDタグの損傷を防
止することができる。
【0028】この製造方法の第2の特徴によれば、断熱
作用を有する保持枠によって、IDタグを熱溶着の際の
高温から保護し、電磁波やマイクロ波の方向性をも一定
にすることができ、さらに、第3の特徴によれば、熱溶
着の際に当然に形成されるバリを有効に利用して、筒状
脚部内におけるIDタグの長手方向への移動も防止し、
電磁波などの方向性を一定に維持して、より確実な通信
が可能となる。
【0029】
【実施例】本発明によるIDタグ付きパレットとその製
造方法につき、図面に基づいて説明する。
【0030】図1と図2は、完成品としてのIDタグ付
きパレットを示し、このパレットは、荷を載置するため
の矩形の荷載置部1と形状の異なる4種類の筒状脚部
2,3,4,5とを備えた合成樹脂製の2個のパレット
構成体6を互いに接続して製造される。このパレット構
成体6は、図3に示すような構造で、荷載置部1の裏面
から合計4種類の筒状脚部2,3,4,5が一体的に突
出形成されている。つまり、荷載置部1の四隅から合計
4個の筒状脚部2が、荷載置部1の各辺の中央から形状
の異なる2種類の筒状脚部3,4が合計4個、さらに、
荷載置部1の中心部から1個の筒状脚部5が突出されて
いる。そして、この荷載置部1裏面の相対向する一対の
辺からは、補強部材7aで補強された壁状脚部7も突出
されている。
【0031】荷載置部1の四隅に位置する筒状脚部2
は、荷載置部1を底とする有底の筒状で、突出端が開口
されるとともに、この筒状脚部2の長手方向に沿う複数
の補強部材2aによって補強されている。同様に、荷載
置部1の各辺に位置する筒状脚部3,4も、中心部に位
置する筒状脚部5も、ともに荷載置部1を底とする有底
の筒状で、それぞれ、突出端が開口されるとともに、長
手方向に沿う複数の補強部材3a,4a,5aで補強さ
れている。そして、これら各補強部材2a,3a,4
a,5aを含む各筒状脚部2,3,4,5と補強部材7
aを含む壁状脚部7とが、荷載置部1とともに合成樹脂
にて一体成形されてパレット構成体6が形成されてい
る。
【0032】このようなパレット構成体6が、各筒状脚
部2,3,4,5の開口部と壁状脚部7の遊端部とを相
対向させた状態で、互いに熱溶着により接続されてパレ
ットが形成されているのであるが、前記筒状脚部2,
3,4,5のうち、壁状脚部7が存在しない辺の中央か
ら突出する筒状脚部3の一方の内部に、電磁波やマイク
ロ波にて通信可能なIDタグ8が挿入されている。この
IDタグ8は、図4に示すように、カード状のもので、
断熱作用と緩衝作用とを有する発泡スチロールからなる
保持枠9に形成されたスリット9a内に挿入され、もっ
て、このIDタグ8がそのほぼ全周を発泡スチロール製
の保持枠9で囲套された状態で、前記筒状脚部3の内部
に挿入位置されている。
【0033】この筒状脚部3は、前述したように複数の
補強部材3aで補強されており、そのため、この筒状脚
部3の内部が分割されて、複数の筒状部が形成されてい
る。これら複数の筒状部のうち、荷載置部1の辺の最外
側で、かつ、辺の中央に位置する筒状部3bの内部にI
Dタグ8を保持する保持枠9が挿入されている。そのた
め、この保持枠9は、前記筒状部3bの断面形状に一致
する外形に形成され、さらに、この保持枠9の長さが、
筒状脚部3内部の長さとほぼ同じ長さに形成されてい
る。
【0034】したがって、IDタグ8を保持枠9のスリ
ット9a内に挿入し、その保持枠9をパレット構成体1
の前記筒状部3b内に挿入すると、この筒状部3b内に
保持枠9がきっちりと入り込んで保持枠9の回動が阻止
されるとともに、筒状部3bの開口部と保持枠9とがほ
ぼ面一の状態となる。この状態で、保持枠9を挿入した
パレット構成体6と別のパレット構成体6との各筒状脚
部2,3,4,5と壁状脚部7とを加熱し、両パレット
構成体6の各筒状脚部2,3,4,5と壁状脚部7とを
相対向させて押圧して熱溶着により接続し、その後、I
Dタグ8が挿入された筒状部3bの外表面に、このID
タグ8の存在位置を示す目印13を設けるのである。
【0035】この熱溶着の際、IDタグ8を挿入した筒
状部3bや筒状脚部3もかなり高温に加熱されるのであ
るが、このIDタグ8は、断熱作用を有する保持枠9で
囲套されているので、熱による悪影響もあまり受けず、
熱によるIDタグ8の劣化が防止される。このように両
パレット構成体6を熱溶着で強固に接続することによ
り、パレットが製造され、同時に、熱溶着によって密閉
された筒状部3b内にIDタグ8が封じ込まれるのであ
る。したがって、例えパレットが雨水に曝されたとして
も、雨水が筒状部3b内にまで侵入することがないばか
りか、筒状脚部3の開口部の全周が熱溶着で接続される
ことにより、筒状部3bを含む筒状脚部3全体の保形効
果も期待でき、筒状部3b内のIDタグ8が外部の衝撃
から保護される。
【0036】さらに、保持枠9を挿入した筒状脚部3を
含んで、全ての筒状脚部2,3,4,5の開口部には、
図5に示すように、その外側に切り欠き部10が形成さ
れている。したがって、熱溶着の際に形成されるバリ1
1は、各筒状脚部2,3,4,5の内側にのみ突出して
形成され、外側に突出して形成されることはない。その
ため、前記筒状脚部2,3,4,5のうち、壁状脚部7
が存在しない辺の中央から突出する筒状脚部3の両側に
形成されるフォーク差し込み口12に、図外フォークリ
フトのフォークなどを差し込んでも、フォークがバリ1
1に引っ掛かってパレットを損傷させるようなことがな
い。また、内側に形成されたバリ11は、保持枠9が挿
入された筒状部3bの底と積極的に協働して、この保持
枠9の長手方向への移動を阻止することになる。したが
って、保持枠9に囲套されたIDタグ8が筒状部3b内
に封じ込まれると、筒状部3b内での移動は一切阻止さ
れ、かつ、緩衝作用を有する保持枠9によって、外部の
衝撃からも保護される。
【0037】このようにして製造されたIDタグ8付き
のパレットにあっては、このIDタグ8が、書換え可能
な半導体メモリからなる記憶手段や、この記憶手段に記
憶された種々の情報に対応する電磁波やマイクロ波を送
信する送信手段、ならびに、受信した電磁波やマイクロ
波を作動用電力に変換する電力変換手段などを備えてい
るため、このパレット上に載置された荷の管理などに用
いられる。すなわち、例えばフォークリフトなどに、I
Dタグ8の送信手段からの電磁波やマイクロ波を受信す
る受信手段や作動用電磁波やマイクロ波を送信する送信
手段、ならびに、受信した電磁波などに制御されるコン
トローラなどを備えた読み取り装置を取り付けることに
より、この読み取り装置がパレットのIDタグ8に近接
すると、このIDタグ8との間で電磁波などによる無線
通信が可能となり、IDタグ8の記憶手段による記憶情
報に基づいて、パレット上の荷を検品したり、この荷の
搬送先を読み取ることなどができるのである。
【0038】〔別実施例〕先の実施例においては、ID
タグ8としてカード状のものを示したが、図6に示すよ
うに、棒状のIDタグ8を用い、保持枠9に設けた孔9
b内にこの棒状のIDタグ8を挿入して実施してもよい
し、図7に示すように、ボタン状のIDタグ8を用い、
保持枠9に設けたスリット9c内にこのボタン状のID
タグ8を挿入して実施してもよい。IDタグ8そのもの
も、先に述べた電力変換手段を備えた無電力型のもので
もよいし、バッテリを備えた形式のものであってもよ
い。
【0039】また、4種類ある筒状脚部2,3,4,5
のうち、壁状脚部7が存在しない辺の中央から突出する
筒状脚部3の一方にのみIDタグ8を挿入したものを示
したが、この筒状脚部3の両方にIDタグ8を挿入して
実施することもできる。さらに、この筒状脚部3以外
に、荷載置部1の四隅に位置する筒状脚部2のひとつあ
るいは複数個の内部にIDタグ8を挿入することも、荷
載置部1の中心部に位置する筒状脚部5の内部にIDタ
グ8を挿入して実施することもできる。
【0040】2個のパレット構成体6の接続について
も、必ずしも熱溶着のみに限るものではなく、ボルトな
どを用いて接続することも可能である。この場合、各筒
状脚部2,3,4,5のうち、少なくともIDタグ8を
挿入した筒状脚部の開口部同士を接着剤などを用いて接
続することで、IDタグ8を挿入した筒状脚部の保形効
果が期待できる。
【0041】また、IDタグ8を囲套する保持枠9の移
動阻止についても、必ずしもバリ11を利用する必要は
ない。例えば、筒状脚部2,3,4,5の内部に保持枠
9を挿入する際、接着剤を用いたり、ビスなどの固定具
を用いて、筒状脚部2,3,4,5の長手方向への移動
を阻止するようにして実施することもできる。
【0042】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】IDタグ付きパレットの平面図
【図2】IDタグ付きパレットの正面図
【図3】パレット構成体の底面図
【図4】パレット構成体の要部とIDタグとを示す分解
斜視図
【図5】図4におけるV−V線断面図
【図6】IDタグの別の実施例を示す分解斜視図
【図7】IDタグの別の実施例を示す分解斜視図
【符号の説明】
1 荷載置部 2,3,4,5 筒状脚部 6 パレット構成体 8 IDタグ 9 保持枠 11 バリ 12 フォーク差し込み口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形の荷載置部(1)と、この荷載置部
    (1)周辺の裏面から突出し、その突出端が開口する有
    底筒状の複数の筒状脚部(2),(3),(4),
    (5)とを合成樹脂にて一体成形したパレット構成体
    (6)の2個を、前記筒状脚部(2),(3),
    (4),(5)の開口部同士を密接状態で接続してなる
    パレットにおいて、 前記筒状脚部(2),(3),(4),(5)の内部
    に、無線通信可能なIDタグ(8)が挿入されているI
    Dタグ付きパレット。
  2. 【請求項2】 前記2個のパレット構成体(6)の筒状
    脚部(2),(3),(4),(5)の開口部同士が、
    熱溶着によって接続されている請求項1記載のIDタグ
    付きパレット。
  3. 【請求項3】 前記IDタグ(8)が、前記筒状脚部
    (2),(3),(4),(5)に対する位置決め用の
    保持枠(9)によって保持された状態で、前記筒状脚部
    (2),(3),(4),(5)の内部に挿入されてい
    る請求項1または2記載のIDタグ付きパレット。
  4. 【請求項4】 前記保持枠(9)が、断熱作用と緩衝作
    用とを有する材料からなり、かつ、前記IDタグ(8)
    を囲套して保持するように構成されている請求項3記載
    のIDタグ付きパレット。
  5. 【請求項5】 前記保持枠(9)が、前記パレット構成
    体(6)の一方の筒状脚部(2),(3),(4),
    (5)とほぼ同じ長さに形成され、この一方の筒状脚部
    (2),(3),(4),(5)の底と、前記熱溶着に
    より筒状脚部(2),(3),(4),(5)の開口部
    内側に形成されたバリ(11)とによって、前記筒状脚
    部(2),(3),(4),(5)の内部でこの筒状脚
    部(2),(3),(4),(5)の長手方向に位置保
    持されている請求項4記載のIDタグ付きパレット。
  6. 【請求項6】 前記IDタグ(8)が、複数の筒状脚部
    (2),(3),(4),(5)のうち、前記荷載置部
    (1)の辺のほぼ中央から突出し、その両側にフォーク
    差し込み口(12)が形成されている筒状脚部(3)の
    内部に挿入されている請求項1、2、3、4または5記
    載のIDタグ付きパレット。
  7. 【請求項7】 矩形の荷載置部(1)と、この荷載置部
    (1)周辺の裏面から突出し、その突出端が開口する有
    底筒状の複数の筒状脚部(2),(3),(4),
    (5)とを備えるパレット構成体(6)を合成樹脂にて
    一体成形し、このパレット構成体(6)の2個を、前記
    筒状脚部(2),(3),(4),(5)の開口部同士
    を熱溶着によって接続して形成するパレットの製造方法
    において、 前記筒状脚部(2),(3),(4),(5)の内部に
    無線通信可能なIDタグ(8)を挿入し、このIDタグ
    (8)を挿入したままで前記筒状脚部(2),(3),
    (4),(5)の開口部同士を熱溶着するIDタグ付き
    パレットの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記IDタグ(8)が、前記筒状脚部
    (2),(3),(4),(5)に対する位置決め用
    で、かつ、断熱作用を有する材料から形成された保持枠
    (9)によって囲套保持されて前記筒状脚部(2),
    (3),(4),(5)の内部に挿入され、この挿入状
    態のままで前記筒状脚部(2),(3),(4),
    (5)の開口部同士を熱溶着する請求項7記載のIDタ
    グ付きパレットの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記保持枠(9)が、前記パレット構成
    体(6)の一方の筒状脚部(2),(3),(4),
    (5)とほぼ同じ長さに形成され、この一方の筒状脚部
    (2),(3),(4),(5)の底と、前記熱溶着に
    より筒状脚部(2),(3),(4),(5)の開口部
    内側に形成されるバリ(11)とによって、前記筒状脚
    部(2),(3),(4),(5)の内部でこの筒状脚
    部(2),(3),(4),(5)の長手方向に位置保
    持されるように、前記筒状脚部(2),(3),
    (4),(5)の開口部の内側にバリ(11)を形成す
    る請求項8記載のIDタグ付きパレットの製造方法。
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