JPH0811796B2 - 水溶性切削、研削油剤 - Google Patents
水溶性切削、研削油剤Info
- Publication number
- JPH0811796B2 JPH0811796B2 JP1234074A JP23407489A JPH0811796B2 JP H0811796 B2 JPH0811796 B2 JP H0811796B2 JP 1234074 A JP1234074 A JP 1234074A JP 23407489 A JP23407489 A JP 23407489A JP H0811796 B2 JPH0811796 B2 JP H0811796B2
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- JP
- Japan
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- oil
- water
- soluble cutting
- cutting
- test
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、金属を切削するとき、又は金属を研削する
ときに使用される水溶性の切削、研削油剤に関し、切削
性、研削性、低泡性、防錆性、防腐性及び価格の点で優
れているものを提供する。
ときに使用される水溶性の切削、研削油剤に関し、切削
性、研削性、低泡性、防錆性、防腐性及び価格の点で優
れているものを提供する。
（先行技術） 通常、水溶性切削、研削油剤は、鉱油、油性剤、界面
活性剤、防食剤、防腐剤などを含有しており、使用目的
に応じて、各種の成分が配合されている。これら各種の
成分は何れも相応の価格を有し、入手困難なものもあ
る。
活性剤、防食剤、防腐剤などを含有しており、使用目的
に応じて、各種の成分が配合されている。これら各種の
成分は何れも相応の価格を有し、入手困難なものもあ
る。
（発明の目的） 上記のような背景のもと、水溶性切削、研削油剤の構
成成分について、従来品と同等もしくはそれ以上の性能
を与え、かつ安価にしかも容易に入手できる原料源につ
いて、種々検討を重ねたところ、或種の副産物がこの目
的に合致することを見い出した。
成成分について、従来品と同等もしくはそれ以上の性能
を与え、かつ安価にしかも容易に入手できる原料源につ
いて、種々検討を重ねたところ、或種の副産物がこの目
的に合致することを見い出した。
（発明の構成） 本発明は、この知見に基づくものであり、ひまし油の
アルカリ精製工程で副産される石けん分を特定の処理を
行ない、これを水溶性切削、研削油剤の成分として有効
利用するものである。
アルカリ精製工程で副産される石けん分を特定の処理を
行ない、これを水溶性切削、研削油剤の成分として有効
利用するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。一般に植物油は、大
豆、ナタネ、ヒマ、ゴマ等の種子から圧搾法又は圧抽法
により採油される。採油された原油は、そのままではガ
ム質、色素、微量金属、臭い成分、その他の不純物を含
み、保存中又は使用中酸化や変敗するので、これらを十
分精製して除去する必要がある。原油中に含まれる脂肪
酸は、炭酸ソーダ、カセイソーダ等のアルカリ水溶液を
加えてかき混ぜ、油に溶けない脂肪酸石けんの形にして
分離する所謂、アルカリ精製法によって除去される。
豆、ナタネ、ヒマ、ゴマ等の種子から圧搾法又は圧抽法
により採油される。採油された原油は、そのままではガ
ム質、色素、微量金属、臭い成分、その他の不純物を含
み、保存中又は使用中酸化や変敗するので、これらを十
分精製して除去する必要がある。原油中に含まれる脂肪
酸は、炭酸ソーダ、カセイソーダ等のアルカリ水溶液を
加えてかき混ぜ、油に溶けない脂肪酸石けんの形にして
分離する所謂、アルカリ精製法によって除去される。
アルカリ精製は、単に脂肪酸を除去するだけでなく、
リン脂質、色素、金属およびその他の不純物も除かれる
ので、通常、脂肪酸を中和するのに必要なアルカリ量よ
りもやや多くのアルカリが使用される。このアルカリ精
製法によって、アルカリ石けんの水溶液（上記の不純物
とともに一部の脂肪油を含む）が脂肪油から分離され
る。次いでこれを酸で処理すれば、上記の不純物が除か
れた脂肪酸（一部脂肪油を含む油分、これを通称、“ダ
ークオイル”と言う）が単離される。
リン脂質、色素、金属およびその他の不純物も除かれる
ので、通常、脂肪酸を中和するのに必要なアルカリ量よ
りもやや多くのアルカリが使用される。このアルカリ精
製法によって、アルカリ石けんの水溶液（上記の不純物
とともに一部の脂肪油を含む）が脂肪油から分離され
る。次いでこれを酸で処理すれば、上記の不純物が除か
れた脂肪酸（一部脂肪油を含む油分、これを通称、“ダ
ークオイル”と言う）が単離される。
一般にアルカリ精製法は色々な脂肪油に対して適用さ
れており、植物に由来するものでもひまし油、ナタネ
油、ゴマ油、椿油、オリーブ油、アマニ油等がアルカリ
精製法の対象とされている。この発明は、植物油の中か
らひまし油を選んで使用することを特徴としている。す
なわち、この発明は、ひまし油をアルカリ精製して分別
された石けん分から、これを酸で中和して分離した脂肪
酸を加えることを特徴としている。水溶性切削、研削油
剤としては、エマルジョン型、ソリューブル型及びケミ
カルソリューション型の３種があり、各型により、構成
成分の種類及び配合割合が相違するが、通常、エマルジ
ョン型では、鉱油、界面活性剤、カップリング剤、防腐
剤、極圧添加剤、油性剤等を、ソリューブル型では、多
量の界面活性剤、鉱油、極圧添加剤、油性剤、さび止め
剤等を、また、ケミカルソリューション型では、無機塩
類、有機アミン、界面活性剤等を主成分として含み、目
的によって配合割合が相違する。本発明の油剤では、上
記従来公知の各型の油剤中に配合される５〜25重量％程
度の界面活性剤の１部又は全部を上述のようにして得ら
れる脂肪酸で代替して用いる。
れており、植物に由来するものでもひまし油、ナタネ
油、ゴマ油、椿油、オリーブ油、アマニ油等がアルカリ
精製法の対象とされている。この発明は、植物油の中か
らひまし油を選んで使用することを特徴としている。す
なわち、この発明は、ひまし油をアルカリ精製して分別
された石けん分から、これを酸で中和して分離した脂肪
酸を加えることを特徴としている。水溶性切削、研削油
剤としては、エマルジョン型、ソリューブル型及びケミ
カルソリューション型の３種があり、各型により、構成
成分の種類及び配合割合が相違するが、通常、エマルジ
ョン型では、鉱油、界面活性剤、カップリング剤、防腐
剤、極圧添加剤、油性剤等を、ソリューブル型では、多
量の界面活性剤、鉱油、極圧添加剤、油性剤、さび止め
剤等を、また、ケミカルソリューション型では、無機塩
類、有機アミン、界面活性剤等を主成分として含み、目
的によって配合割合が相違する。本発明の油剤では、上
記従来公知の各型の油剤中に配合される５〜25重量％程
度の界面活性剤の１部又は全部を上述のようにして得ら
れる脂肪酸で代替して用いる。
（発明の効果） 本発明の油剤は、以下の実施例に示されるように、従
来の油剤に比し明らかに優れる効果を有する。とくに低
泡性、防錆性、防腐性が優れ、かつ極めて安価である。
来の油剤に比し明らかに優れる効果を有する。とくに低
泡性、防錆性、防腐性が優れ、かつ極めて安価である。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に
限定されるものではない。
が、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に
限定されるものではない。
実施例１ 本発明の水溶性切削油剤の組成、及び比較例として従
来公知の水溶性切削油剤の組成（重量％）を第１表に示
す。実施例１及び２と比較例１とがエマルジョン型であ
り、実施例３と比較例２とがソリューブル型である。こ
れらの油剤について、切削性試験及び消泡性試験を行な
った結果を第２表に示す。なお、切削性試験は、油剤を
水道水で10倍した水溶液を調製し、直立ボール盤により
ドリル及びタップ加工を行ない、その切削抵抗値を測定
し切削性能を評価した。
来公知の水溶性切削油剤の組成（重量％）を第１表に示
す。実施例１及び２と比較例１とがエマルジョン型であ
り、実施例３と比較例２とがソリューブル型である。こ
れらの油剤について、切削性試験及び消泡性試験を行な
った結果を第２表に示す。なお、切削性試験は、油剤を
水道水で10倍した水溶液を調製し、直立ボール盤により
ドリル及びタップ加工を行ない、その切削抵抗値を測定
し切削性能を評価した。
試験条件は次の通り。
ａ）ドリル試験： 工具、8.8φ HSS ドリル 切削速度、12.6m/min. 送 り 0.2mm/rev. ｂ）タップ試験： 工具、M10×1.5 切削速度 1.9m/min. ｃ）被 削 材:SCM440、50φ×30 また、消泡性試験は、同様に油剤を水道水で10倍希釈
した水溶液の10を使用し、ギァーポンプによる循環試
験を行ない、泡高さを測定して消泡性を評価した。試験
条件としては、1.5kg/cm2×１時間であった。
した水溶液の10を使用し、ギァーポンプによる循環試
験を行ない、泡高さを測定して消泡性を評価した。試験
条件としては、1.5kg/cm2×１時間であった。
次に防錆試験及び腐敗試験を行なった結果を第３表及
び第４表に示す。防錆試験はFC20（ねずみ鋳鉄切粉）10
gをシャーレ中に採取し、これに希釈した各試料30ccを
加え、10分放置後各試料を傾斜法により除去し、室温に
て24時間後の鋳鉄切粉の錆の発生状況を観察した。また
腐敗試験は、第１表に示す10倍希釈水溶液の100ml中
に、FC20切粉5g、トウモロコシ粉2g及び腐敗液2mlを添
加し、30℃に放置して経時変化を観察した。
び第４表に示す。防錆試験はFC20（ねずみ鋳鉄切粉）10
gをシャーレ中に採取し、これに希釈した各試料30ccを
加え、10分放置後各試料を傾斜法により除去し、室温に
て24時間後の鋳鉄切粉の錆の発生状況を観察した。また
腐敗試験は、第１表に示す10倍希釈水溶液の100ml中
に、FC20切粉5g、トウモロコシ粉2g及び腐敗液2mlを添
加し、30℃に放置して経時変化を観察した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ１０Ｎ 70:00
Claims (1)
- 【請求項１】ひまし油のアルカリ精製工程で分離される
石けん分からこれを酸で中和して脂肪酸を分離し、この
ようにして得られた脂肪酸を含有することを特徴とする
水溶性切削、研削油剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1234074A JPH0811796B2 (ja) | 1989-09-08 | 1989-09-08 | 水溶性切削、研削油剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1234074A JPH0811796B2 (ja) | 1989-09-08 | 1989-09-08 | 水溶性切削、研削油剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0397790A JPH0397790A (ja) | 1991-04-23 |
| JPH0811796B2 true JPH0811796B2 (ja) | 1996-02-07 |
Family
ID=16965189
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1234074A Expired - Lifetime JPH0811796B2 (ja) | 1989-09-08 | 1989-09-08 | 水溶性切削、研削油剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0811796B2 (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3071545A (en) * | 1960-02-08 | 1963-01-01 | Socony Mobil Oil Co Inc | Cutting fluid |
| JPS5529536A (en) * | 1978-08-23 | 1980-03-01 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | Water-soluble metal-machining oil |
| JPS57159891A (en) * | 1981-03-27 | 1982-10-02 | Yushiro Do Brazil Ind Chem Ltd | Water-soluble cutting/grinding oil |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0676590B2 (ja) * | 1987-08-12 | 1994-09-28 | ユシロ化学工業株式会社 | 水溶性切削油剤 |
| JPS6485296A (en) * | 1987-09-25 | 1989-03-30 | Miyoshi Yushi Kk | Water-soluble metal working oil |
-
1989
- 1989-09-08 JP JP1234074A patent/JPH0811796B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3071545A (en) * | 1960-02-08 | 1963-01-01 | Socony Mobil Oil Co Inc | Cutting fluid |
| JPS5529536A (en) * | 1978-08-23 | 1980-03-01 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | Water-soluble metal-machining oil |
| JPS57159891A (en) * | 1981-03-27 | 1982-10-02 | Yushiro Do Brazil Ind Chem Ltd | Water-soluble cutting/grinding oil |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0397790A (ja) | 1991-04-23 |
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