JPH08117926A - 連続鋳造装置における溶湯注入制御方法および装置 - Google Patents
連続鋳造装置における溶湯注入制御方法および装置Info
- Publication number
- JPH08117926A JPH08117926A JP26352594A JP26352594A JPH08117926A JP H08117926 A JPH08117926 A JP H08117926A JP 26352594 A JP26352594 A JP 26352594A JP 26352594 A JP26352594 A JP 26352594A JP H08117926 A JPH08117926 A JP H08117926A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten metal
- continuous casting
- magnetic field
- pouring
- endless belts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】簡易な制御方式にてブローホール発生を有効に
防止する。 【構成】上下の無端ベルト5と、左右のダムブロック
と、溶湯を注入する注入口とから構成される連続鋳造装
置において、前記溶湯注入口近傍において、溶湯の流下
方向と逆向きに磁場Aを形成することを特徴とする連続
鋳造装置の溶湯注入制御方法、および、上下の無端ベル
ト5と、左右のダムブロックと、溶湯を注入する注入口
とから構成される連続鋳造装置の溶湯注入制御装置にお
いて、前記溶湯注入口近傍であって且つ前記無端ベルト
5の外側に、溶湯の流下方向と逆向きに磁場を形成する
磁場発生装置8を設けたことを特徴とする連続鋳造装置
の溶湯注入制御装置。
防止する。 【構成】上下の無端ベルト5と、左右のダムブロック
と、溶湯を注入する注入口とから構成される連続鋳造装
置において、前記溶湯注入口近傍において、溶湯の流下
方向と逆向きに磁場Aを形成することを特徴とする連続
鋳造装置の溶湯注入制御方法、および、上下の無端ベル
ト5と、左右のダムブロックと、溶湯を注入する注入口
とから構成される連続鋳造装置の溶湯注入制御装置にお
いて、前記溶湯注入口近傍であって且つ前記無端ベルト
5の外側に、溶湯の流下方向と逆向きに磁場を形成する
磁場発生装置8を設けたことを特徴とする連続鋳造装置
の溶湯注入制御装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は簡易な制御方式にてブロ
ーホール発生を有効に防止することができる連続鋳造装
置における溶湯注入制御方法および装置に関する。
ーホール発生を有効に防止することができる連続鋳造装
置における溶湯注入制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のツインベルト方式の連続鋳造装置
としては図2および図3に示すものがあり、スプロケッ
ト4により駆動される上下の無端ベルト5と、左右のダ
ムブロック連3と、溶湯2を注入するためのタンディッ
シュ1とから構成されている。この従来装置では、図3
に示されるように、鋳造時溶湯2をタンディッシュ1か
ら注入する場合、溶湯が下ベルト5に沿って流れ込む際
に気泡7を巻き込み、キャストバー中にブローホールが
形成され易いという問題があった。
としては図2および図3に示すものがあり、スプロケッ
ト4により駆動される上下の無端ベルト5と、左右のダ
ムブロック連3と、溶湯2を注入するためのタンディッ
シュ1とから構成されている。この従来装置では、図3
に示されるように、鋳造時溶湯2をタンディッシュ1か
ら注入する場合、溶湯が下ベルト5に沿って流れ込む際
に気泡7を巻き込み、キャストバー中にブローホールが
形成され易いという問題があった。
【0003】そこで、ブローホール形成を防止する対策
として、(1)湯面6をタンディッシュ1の先端付近ま
で上げて溶湯注入のエネルギーを減少させることにより
湯面6への突入速度を低下させる方法、(2)巻き込ま
れた気泡7を真空装置等により脱気する方法、(3)浸
漬ノズルによる注入方法が考えられた。
として、(1)湯面6をタンディッシュ1の先端付近ま
で上げて溶湯注入のエネルギーを減少させることにより
湯面6への突入速度を低下させる方法、(2)巻き込ま
れた気泡7を真空装置等により脱気する方法、(3)浸
漬ノズルによる注入方法が考えられた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法にはそれぞれ以下の問題点がある。すなわち、(1)
の方法では、オーバーフローを避けるため湯面レベルを
より精確に制御する制御装置が必要となり、(2)の方
法では、脱気のために湯面内に挿入する脱気パイプが湯
面検知を妨害する可能性があり、(3)の方法では、浸
漬ノズルが詰まってタンディッシュにおいて溶湯がオー
バーフローする恐れがある。
法にはそれぞれ以下の問題点がある。すなわち、(1)
の方法では、オーバーフローを避けるため湯面レベルを
より精確に制御する制御装置が必要となり、(2)の方
法では、脱気のために湯面内に挿入する脱気パイプが湯
面検知を妨害する可能性があり、(3)の方法では、浸
漬ノズルが詰まってタンディッシュにおいて溶湯がオー
バーフローする恐れがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題に
鑑みてなされたものであり、簡易な制御方式にてブロー
ホール発生を有効に防止するため、上下の無端ベルト
と、左右のダムブロックと、溶湯を注入する注入口とか
ら構成される連続鋳造装置において、前記溶湯注入口近
傍において、溶湯の流下方向と逆向きに磁場を形成しな
がら溶湯を注入することを特徴とする連続鋳造装置の溶
湯注入制御方法を提供するものである。
鑑みてなされたものであり、簡易な制御方式にてブロー
ホール発生を有効に防止するため、上下の無端ベルト
と、左右のダムブロックと、溶湯を注入する注入口とか
ら構成される連続鋳造装置において、前記溶湯注入口近
傍において、溶湯の流下方向と逆向きに磁場を形成しな
がら溶湯を注入することを特徴とする連続鋳造装置の溶
湯注入制御方法を提供するものである。
【0006】また、本発明は、上下の無端ベルトと、左
右のダムブロックと、溶湯を注入する注入口とから構成
される連続鋳造装置の溶湯注入制御装置において、前記
溶湯注入口近傍であって且つ前記無端ベルトの外側に、
溶湯の流下方向と逆向きに磁場を形成する磁場発生装置
を設けたことを特徴とする連続鋳造装置の溶湯注入制御
装置を提供するものである。
右のダムブロックと、溶湯を注入する注入口とから構成
される連続鋳造装置の溶湯注入制御装置において、前記
溶湯注入口近傍であって且つ前記無端ベルトの外側に、
溶湯の流下方向と逆向きに磁場を形成する磁場発生装置
を設けたことを特徴とする連続鋳造装置の溶湯注入制御
装置を提供するものである。
【0007】
【作用】本発明の溶湯注入制御方法および装置によれ
ば、例えば、連続鋳造装置内部である下部ベルト側に磁
場を発生することにより、いわゆる電磁ブレーキを形成
する。電磁ブレーキにより発生する磁場(磁束)の向き
が溶湯の流下方向と逆方向に形成されるため、タンディ
ッシュから湯面へ突入する溶湯の注入速度が低下し、そ
の結果気泡の巻き込みが著しく減少する。
ば、例えば、連続鋳造装置内部である下部ベルト側に磁
場を発生することにより、いわゆる電磁ブレーキを形成
する。電磁ブレーキにより発生する磁場(磁束)の向き
が溶湯の流下方向と逆方向に形成されるため、タンディ
ッシュから湯面へ突入する溶湯の注入速度が低下し、そ
の結果気泡の巻き込みが著しく減少する。
【0008】なお、電磁ブレーキにより鋳型に加えられ
る磁場の大きさおよび電磁ブレーキの形状等は、鋳造速
度、鋳造量、鋳型の大きさ・形状等の鋳造条件に応じ有
効に溶湯に磁場が加えられるように適宜選択され得る。
また、電磁ブレーキの設置箇所は溶湯が実質的に流下す
る場所に対応する位置であって、電磁ブレーキの発生す
る磁場が有効に働く位置であればよく、例えば、ベルト
の一部もしくは周囲または間欠的に複数個設けることも
できる。
る磁場の大きさおよび電磁ブレーキの形状等は、鋳造速
度、鋳造量、鋳型の大きさ・形状等の鋳造条件に応じ有
効に溶湯に磁場が加えられるように適宜選択され得る。
また、電磁ブレーキの設置箇所は溶湯が実質的に流下す
る場所に対応する位置であって、電磁ブレーキの発生す
る磁場が有効に働く位置であればよく、例えば、ベルト
の一部もしくは周囲または間欠的に複数個設けることも
できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の溶湯注入制御方法の一実施例
を説明する。図1は本発明の実施例に使用される装置を
示し、従来装置と同様の部分には同一の引用数字を付し
たのでその説明は省略するが、連続鋳造装置内部の下部
ベルト5裏面に設けた電磁ブレーキ8から構成される。
を説明する。図1は本発明の実施例に使用される装置を
示し、従来装置と同様の部分には同一の引用数字を付し
たのでその説明は省略するが、連続鋳造装置内部の下部
ベルト5裏面に設けた電磁ブレーキ8から構成される。
【0010】この電磁ブレーキ8において、矢印Aで示
すように、溶湯の流下方向と逆方向の向きの磁場(磁
束)が形成され、タンディッシュ1から流下する溶湯2
がこの磁場の力を受けて湯面へ突入する速度が低下し、
気泡の巻き込みが著しく減少する。その結果、気泡の巻
き込みに起因してキャストバー中に形成されるブローホ
ールが有効に防止される。本実施例では、電磁ブレーキ
8をベルト5の下部にのみ設けたが、上下左右にそれぞ
れ設けても良い。
すように、溶湯の流下方向と逆方向の向きの磁場(磁
束)が形成され、タンディッシュ1から流下する溶湯2
がこの磁場の力を受けて湯面へ突入する速度が低下し、
気泡の巻き込みが著しく減少する。その結果、気泡の巻
き込みに起因してキャストバー中に形成されるブローホ
ールが有効に防止される。本実施例では、電磁ブレーキ
8をベルト5の下部にのみ設けたが、上下左右にそれぞ
れ設けても良い。
【0011】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、本発明の溶湯
注入制御方法によれば、上下の無端ベルトと、左右のダ
ムブロックと、溶湯を注入する注入口とから構成される
連続鋳造装置において、前記溶湯注入口近傍において、
溶湯の流下方向と逆向きに磁場を形成するようにしたた
め、簡易な制御方式にてブローホール発生を有効に防止
することができる。
注入制御方法によれば、上下の無端ベルトと、左右のダ
ムブロックと、溶湯を注入する注入口とから構成される
連続鋳造装置において、前記溶湯注入口近傍において、
溶湯の流下方向と逆向きに磁場を形成するようにしたた
め、簡易な制御方式にてブローホール発生を有効に防止
することができる。
【図1】本発明の溶湯注入制御方法を実施するために使
用される装置の一実施例を示す。
用される装置の一実施例を示す。
【図2】従来の連続鋳造装置の構成を示す。
【図3】図2の装置において湯面近傍のブローホールの
発生状態を示す。
発生状態を示す。
1 タンディッシュ 2 溶湯 3 ダムブロック 4 スプロケット 5 ベルト 6 湯面 7 巻き込み気泡 8 電磁ブレーキ
Claims (2)
- 【請求項1】上下の無端ベルトと、左右のダムブロック
と、溶湯を注入する注入口とから構成される連続鋳造装
置において、 前記溶湯注入口近傍において、溶湯の流下方向と逆向き
に磁場を形成しながら溶湯を注入することを特徴とする
連続鋳造装置の溶湯注入制御方法。 - 【請求項2】上下の無端ベルトと、左右のダムブロック
と、溶湯を注入する注入口とから構成される連続鋳造装
置の溶湯注入制御装置において、 前記溶湯注入口近傍であって且つ前記無端ベルトの外側
に、溶湯の流下方向と逆向きに磁場を形成する磁場発生
装置を設けたことを特徴とする連続鋳造装置の溶湯注入
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26352594A JPH08117926A (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 連続鋳造装置における溶湯注入制御方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26352594A JPH08117926A (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 連続鋳造装置における溶湯注入制御方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08117926A true JPH08117926A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17390751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26352594A Pending JPH08117926A (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 連続鋳造装置における溶湯注入制御方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08117926A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101844212A (zh) * | 2010-05-19 | 2010-09-29 | 中南大学 | 电磁/超声复合外场连续铸轧装置 |
-
1994
- 1994-10-27 JP JP26352594A patent/JPH08117926A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101844212A (zh) * | 2010-05-19 | 2010-09-29 | 中南大学 | 电磁/超声复合外场连续铸轧装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH08117926A (ja) | 連続鋳造装置における溶湯注入制御方法および装置 | |
JP2000301297A (ja) | タンディッシュ | |
JP2003117636A (ja) | 溶鋼の鋳型内流動制御方法並びにそのための電磁場形成装置 | |
JPS61193755A (ja) | 電磁撹拌方法 | |
JPS6152969A (ja) | 連続鋳造溶鋼の電磁撹拌装置 | |
JPS6272458A (ja) | 電磁撹拌方法 | |
JPH07195142A (ja) | 鋳型構造 | |
JPS62187556A (ja) | 連続鋳造方法 | |
JP2733991B2 (ja) | 鋼の連続鋳造方法 | |
JPH10263763A (ja) | 連続鋳造ストランド内の流動制御方法及び流動制御装置 | |
KR101981455B1 (ko) | 용융물 처리 장치 | |
KR20020052797A (ko) | 고깔댐이 설치된 연속주조용 t형 턴디쉬 | |
JPH0289544A (ja) | 連続鋳造における鋳型内溶鋼流動制御方法 | |
JPH0839202A (ja) | 連続鋳造方法 | |
KR100332920B1 (ko) | 턴디쉬의 용강 실수율 향상장치 | |
JPS6331817Y2 (ja) | ||
KR950009439B1 (ko) | 연속주조 주형 탕면에서의 와류방지방법 | |
JPH0415399Y2 (ja) | ||
JPS632541A (ja) | 溶湯流口を備えた溶湯容器 | |
JPS56128648A (en) | Continuous casting method | |
JP2003230947A (ja) | 高清浄度鋼の鋳造方法 | |
JPH09168857A (ja) | 鋳造方法 | |
JPH08294746A (ja) | ビームブランク鋳造用鋳型 | |
JPH03138053A (ja) | 鋼の連続鋳造における給湯方法 | |
JPH02142652A (ja) | 連続鋳造方法 |