JP2000301297A - タンディッシュ - Google Patents
タンディッシュInfo
- Publication number
- JP2000301297A JP2000301297A JP11112496A JP11249699A JP2000301297A JP 2000301297 A JP2000301297 A JP 2000301297A JP 11112496 A JP11112496 A JP 11112496A JP 11249699 A JP11249699 A JP 11249699A JP 2000301297 A JP2000301297 A JP 2000301297A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten steel
- tundish
- slag
- baffle plate
- outlet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Continuous Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 渦流を生じてスラグや介在物を巻き込むこと
のないように改良したタンディッシュを提供する。 【解決手段】 タンディッシュ１においては、鋳込みの
開始により充填された溶鋼Ｍが流出口６を経て浸漬ノズ
ル９から鋳型に供給されると、溶鋼Ｍは邪魔板１１を迂
回し支持脚１２の間を通って流出口６から流出する。こ
のため、邪魔板１１の上方の溶鋼Ｍには、渦流を生じる
ことなく略水平状態で湯面が下降する。従って、溶鋼Ｍ
の湯面が下降して邪魔板１１の上面に達するまでの間、
溶鋼Ｍの湯面に生じたスラグや介在物Ｓを巻き込んでし
まうことがない。
のないように改良したタンディッシュを提供する。 【解決手段】 タンディッシュ１においては、鋳込みの
開始により充填された溶鋼Ｍが流出口６を経て浸漬ノズ
ル９から鋳型に供給されると、溶鋼Ｍは邪魔板１１を迂
回し支持脚１２の間を通って流出口６から流出する。こ
のため、邪魔板１１の上方の溶鋼Ｍには、渦流を生じる
ことなく略水平状態で湯面が下降する。従って、溶鋼Ｍ
の湯面が下降して邪魔板１１の上面に達するまでの間、
溶鋼Ｍの湯面に生じたスラグや介在物Ｓを巻き込んでし
まうことがない。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造装置に於
けるタンディッシュに関するものである。
けるタンディッシュに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】コスト削減のため、タンディッシュ内の
残湯を可能な限り少なくする操業が行われている。しか
しながら、タンディッシュ内の溶鋼が流出口から流出す
る際渦流を生じると、溶鋼の湯面に浮かぶスラグや介在
物を巻き込んでしまう。スラグや介在物の存在は、鋼の
品質に大きな影響を及ぼす。このため、タンディッシュ
の底面に形成した溶鋼流出口の開口上部に、ダミーのロ
ングストッパー等を吊して渦流の発生を防止し、スラグ
や介在物が巻き込まれないようにしていた。
残湯を可能な限り少なくする操業が行われている。しか
しながら、タンディッシュ内の溶鋼が流出口から流出す
る際渦流を生じると、溶鋼の湯面に浮かぶスラグや介在
物を巻き込んでしまう。スラグや介在物の存在は、鋼の
品質に大きな影響を及ぼす。このため、タンディッシュ
の底面に形成した溶鋼流出口の開口上部に、ダミーのロ
ングストッパー等を吊して渦流の発生を防止し、スラグ
や介在物が巻き込まれないようにしていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、重量物
であるロングストッパーを溶鋼流出口の開口上部に吊持
するには、そのための設備が必要となり、コスト削減の
実効が上がらないという問題点がある。本発明は上記問
題点を解決するためになされたもので、渦流を生じてス
ラグや介在物を巻き込むことのないように改良したタン
ディッシュを提供することを目的とする。
であるロングストッパーを溶鋼流出口の開口上部に吊持
するには、そのための設備が必要となり、コスト削減の
実効が上がらないという問題点がある。本発明は上記問
題点を解決するためになされたもので、渦流を生じてス
ラグや介在物を巻き込むことのないように改良したタン
ディッシュを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のタンディッシュは、底面に形成した溶鋼の
流出口の開口上部に、溶鋼の湯面に浮かぶスラグや介在
物を巻き込む渦流の発生を防止する邪魔板を配置したこ
とを特徴とする。
めの本発明のタンディッシュは、底面に形成した溶鋼の
流出口の開口上部に、溶鋼の湯面に浮かぶスラグや介在
物を巻き込む渦流の発生を防止する邪魔板を配置したこ
とを特徴とする。
【０００５】
【作用及び発明の効果】上記構成のタンディッシュは、
溶鋼流出口の開口上部に邪魔板を配置したから、溶鋼が
流出口から流出する際スラグや介在物を巻き込む渦流を
生じることがない。溶鋼流出口の開口上部に邪魔板を配
置するだけの簡単な構成で、スラグや介在物を巻き込む
渦流の発生を防止できる。
溶鋼流出口の開口上部に邪魔板を配置したから、溶鋼が
流出口から流出する際スラグや介在物を巻き込む渦流を
生じることがない。溶鋼流出口の開口上部に邪魔板を配
置するだけの簡単な構成で、スラグや介在物を巻き込む
渦流の発生を防止できる。
【０００６】
【発明の実施の形態】（第１実施形態）本発明の第１実
施形態を添付図面を参照して説明する。図１は、連続鋳
造装置に於けるタンディッシュ１の断面図、図２は邪魔
板を例示した斜視図である。タンディッシュ１は、側壁
２及び底面３を鉄皮４で一体形成し、側壁２及び底面３
に沿って耐火レンガ等の側部耐火物５ａ及び底部耐火物
５ｂを内張りする。底部耐火物５ｂの略中央には溶鋼Ｍ
の流出口６が形成され、上ノズル７が嵌着されている。
そして、該上ノズル７の下端にはゲート８を介して浸漬
ノズル９が連結されている。
施形態を添付図面を参照して説明する。図１は、連続鋳
造装置に於けるタンディッシュ１の断面図、図２は邪魔
板を例示した斜視図である。タンディッシュ１は、側壁
２及び底面３を鉄皮４で一体形成し、側壁２及び底面３
に沿って耐火レンガ等の側部耐火物５ａ及び底部耐火物
５ｂを内張りする。底部耐火物５ｂの略中央には溶鋼Ｍ
の流出口６が形成され、上ノズル７が嵌着されている。
そして、該上ノズル７の下端にはゲート８を介して浸漬
ノズル９が連結されている。
【０００７】上記流出口６の開口上部には、耐火物から
なる邪魔板１１が水平に配置されている。邪魔板１１
は、底面に設けた支持脚１２を流出口６を形成する底部
耐火物５ｂ上に固定する。邪魔板１１の形状としては、
図２示すように正方形、円形等任意の形状を適用でき
る。また、邪魔板１１及び支持脚１２を底部耐火物５ｂ
と一体成形してもよい。
なる邪魔板１１が水平に配置されている。邪魔板１１
は、底面に設けた支持脚１２を流出口６を形成する底部
耐火物５ｂ上に固定する。邪魔板１１の形状としては、
図２示すように正方形、円形等任意の形状を適用でき
る。また、邪魔板１１及び支持脚１２を底部耐火物５ｂ
と一体成形してもよい。
【０００８】上記構成のタンディッシュ１においては、
鋳込みの開始により充填された溶鋼Ｍが流出口６を経て
浸漬ノズル９から鋳型に供給されると、溶鋼Ｍは邪魔板
１１を迂回し支持脚１２の間を通って流出口６から流出
する。このため、邪魔板１１の上方の溶鋼Ｍには、渦流
を生じることなく略水平状態で湯面が下降する。従っ
て、溶鋼Ｍの湯面が下降して邪魔板１１の上面に達する
までは、スラグや介在物Ｓを巻き込んでしまうことがな
い。また、邪魔板１１は支持脚１２を設けて底部耐火物
５ｂ上に固定するものであるから、構成が簡単となり安
価に形成することができる。
鋳込みの開始により充填された溶鋼Ｍが流出口６を経て
浸漬ノズル９から鋳型に供給されると、溶鋼Ｍは邪魔板
１１を迂回し支持脚１２の間を通って流出口６から流出
する。このため、邪魔板１１の上方の溶鋼Ｍには、渦流
を生じることなく略水平状態で湯面が下降する。従っ
て、溶鋼Ｍの湯面が下降して邪魔板１１の上面に達する
までは、スラグや介在物Ｓを巻き込んでしまうことがな
い。また、邪魔板１１は支持脚１２を設けて底部耐火物
５ｂ上に固定するものであるから、構成が簡単となり安
価に形成することができる。
【０００９】（第２実施形態）図３は本発明の第２実施
形態を示した要部の断面図である。第２実施形態は、底
部耐火物５ｂの略中央に形成された嵌着口２１に、上ノ
ズル２７を嵌着し、該上ノズル７を底部耐火物５ｂを越
えてタンディッシュ１の内部に突出させたものである。
この上ノズル２７は、突出部の側面に複数の水平流入口
２７ａが形成され、該水平流入口２７ａに垂直のノズル
孔２７ｂの上端部が連通されている。垂直のノズル孔２
７ｂを塞ぐ上ノズル２７の上端面２７ｃが、溶鋼Ｍの流
出口となるノズル孔２７ｂに対する邪魔板となり、上記
第１実施形態の流出口６に対する邪魔板１１と同様の機
能を発揮する。
形態を示した要部の断面図である。第２実施形態は、底
部耐火物５ｂの略中央に形成された嵌着口２１に、上ノ
ズル２７を嵌着し、該上ノズル７を底部耐火物５ｂを越
えてタンディッシュ１の内部に突出させたものである。
この上ノズル２７は、突出部の側面に複数の水平流入口
２７ａが形成され、該水平流入口２７ａに垂直のノズル
孔２７ｂの上端部が連通されている。垂直のノズル孔２
７ｂを塞ぐ上ノズル２７の上端面２７ｃが、溶鋼Ｍの流
出口となるノズル孔２７ｂに対する邪魔板となり、上記
第１実施形態の流出口６に対する邪魔板１１と同様の機
能を発揮する。
【００１０】上記第２実施形態は、水平流入口２７ａと
連通するノズル孔２７ｂを形成した上ノズル２７を、底
部耐火物５ｂの略中央に形成された嵌着口２１に嵌着す
ることにより、タンディッシュ１に充填された溶鋼Ｍ
は、湯面が邪魔板１１の上面に達するまでの間、スラグ
や介在物Ｓを巻き込むことなく流出させて鋳込むことが
できる。上ノズル２７を嵌着口２１に嵌着するだけで、
スラグや介在物を巻き込む渦流の発生を防止できるタン
ディッシュを安価に提供することができ、コスト低減に
寄与することができる。
連通するノズル孔２７ｂを形成した上ノズル２７を、底
部耐火物５ｂの略中央に形成された嵌着口２１に嵌着す
ることにより、タンディッシュ１に充填された溶鋼Ｍ
は、湯面が邪魔板１１の上面に達するまでの間、スラグ
や介在物Ｓを巻き込むことなく流出させて鋳込むことが
できる。上ノズル２７を嵌着口２１に嵌着するだけで、
スラグや介在物を巻き込む渦流の発生を防止できるタン
ディッシュを安価に提供することができ、コスト低減に
寄与することができる。
【図１】タンディッシュの断面図である。
【図２】邪魔板を例示した斜視図である。
【図３】第２実施形態の要部の断面図である。
１...タンディッシュ ３...底面 ５ｂ...底部耐火物 ６...流出口 １１...邪魔板 １２...支持脚 ２７...上ノズル ２７ａ...水平流入口 ２７ｂ...ノズル口 ２７ｃ...上端面 Ｍ...溶鋼 Ｓ...スラグや介在物
Claims (1)
- 【請求項１】 底面に形成した溶鋼の流出口の開口上部
に、溶鋼の湯面に浮かぶスラグや介在物を巻き込む渦流
の発生を防止する邪魔板を配置したことを特徴とするタ
ンディッシュ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11112496A JP2000301297A (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | タンディッシュ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11112496A JP2000301297A (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | タンディッシュ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000301297A true JP2000301297A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14588117
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11112496A Withdrawn JP2000301297A (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | タンディッシュ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000301297A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008030069A (ja) * | 2006-07-27 | 2008-02-14 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 溶融金属の連続鋳造方法 |
| KR100865304B1 (ko) * | 2002-07-29 | 2008-10-27 | 주식회사 포스코 | 스타팅 튜브의 내부 이물질 유입방지를 위한 스타팅 튜브캡 |
| CN102266937A (zh) * | 2011-07-29 | 2011-12-07 | 邱艳生 | 一种连铸中间包铸余钢处理装置及其方式 |
| CN102554207A (zh) * | 2012-01-17 | 2012-07-11 | 中冶南方工程技术有限公司 | 一种防止旋涡产生的滑动水口装置 |
| CN105750534A (zh) * | 2016-03-28 | 2016-07-13 | 马鞍山尚元冶金科技有限公司 | 一种if钢中间包及其制造和使用方法 |
| CN109987344A (zh) * | 2019-05-08 | 2019-07-09 | 张化机（苏州）重装有限公司 | 一种格栅立柱式防涡流器 |
| KR102157823B1 (ko) * | 2020-05-08 | 2020-09-18 | 장윤희 | 용액 분리조용 와류 방지기 |
| CN112108642A (zh) * | 2020-09-29 | 2020-12-22 | 重庆大学 | 一种防止钢液卷渣的钢包及方法 |
| CN114096361A (zh) * | 2019-03-04 | 2022-02-25 | 庆北大学校产学协力团 | 用于在连铸工艺中防止漂浮物混入钢包及中间包的自由表面的装置 |
| KR20220109872A (ko) * | 2021-01-29 | 2022-08-05 | 한국내화 주식회사 | 용강 출강 시 슬래그 혼입 방지 방법 및 와류방지체 |
-
1999
- 1999-04-20 JP JP11112496A patent/JP2000301297A/ja not_active Withdrawn
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100865304B1 (ko) * | 2002-07-29 | 2008-10-27 | 주식회사 포스코 | 스타팅 튜브의 내부 이물질 유입방지를 위한 스타팅 튜브캡 |
| JP2008030069A (ja) * | 2006-07-27 | 2008-02-14 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 溶融金属の連続鋳造方法 |
| JP4670762B2 (ja) * | 2006-07-27 | 2011-04-13 | 住友金属工業株式会社 | 溶融金属の連続鋳造方法 |
| CN102266937A (zh) * | 2011-07-29 | 2011-12-07 | 邱艳生 | 一种连铸中间包铸余钢处理装置及其方式 |
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| CN114096361A (zh) * | 2019-03-04 | 2022-02-25 | 庆北大学校产学协力团 | 用于在连铸工艺中防止漂浮物混入钢包及中间包的自由表面的装置 |
| US20220161320A1 (en) * | 2019-03-04 | 2022-05-26 | Kyungpook National University Industry-Academic Cooperation Foundation | Device for Preventing Ingress of Floating Matter on Free Surfaces of Ladle and Tundish During Continuous Casting Process |
| CN109987344A (zh) * | 2019-05-08 | 2019-07-09 | 张化机（苏州）重装有限公司 | 一种格栅立柱式防涡流器 |
| KR102157823B1 (ko) * | 2020-05-08 | 2020-09-18 | 장윤희 | 용액 분리조용 와류 방지기 |
| CN112108642A (zh) * | 2020-09-29 | 2020-12-22 | 重庆大学 | 一种防止钢液卷渣的钢包及方法 |
| KR20220109872A (ko) * | 2021-01-29 | 2022-08-05 | 한국내화 주식회사 | 용강 출강 시 슬래그 혼입 방지 방법 및 와류방지체 |
| KR102441034B1 (ko) * | 2021-01-29 | 2022-09-06 | 한국내화 주식회사 | 용강 출강 시 슬래그 혼입 방지 방법 및 와류방지체 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060704 |