JPH08117808A - 薄板熱間圧延設備および圧延方法 - Google Patents

薄板熱間圧延設備および圧延方法

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JPH08117808A
JPH08117808A JP25704894A JP25704894A JPH08117808A JP H08117808 A JPH08117808 A JP H08117808A JP 25704894 A JP25704894 A JP 25704894A JP 25704894 A JP25704894 A JP 25704894A JP H08117808 A JPH08117808 A JP H08117808A
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JP
Japan
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coil
rolling
thin plate
hot
hot rolling
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Application number
JP25704894A
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English (en)
Inventor
Nobuhisa Otani
信久 大谷
Kazuhiko Kondo
一彦 近藤
Masayuki Ishida
雅之 石田
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ライン長の短い薄板熱間圧延設備を得る。 【構成】 スラブを複数基の熱間圧延機により圧延して
薄板を製造する薄板熱間圧延設備において、コイルボッ
クス4、複数基の可逆式熱間圧延機6、水冷式冷却テー
ブル7および巻取機8をこの順に設けた薄板熱間圧延設
備。上記に記載の薄板熱間圧延設備を使用して薄板を圧
延する薄板熱間圧延方法であって、スラブ101aを、
複数基の可逆式熱間圧延機4により圧延機を正逆転させ
ながら圧延して粗バー101cとし、得られた粗バー1
01cをコイルボックス4に巻き取り、この粗バー10
1cを巻き戻しながら複数基の可逆式熱間圧延機6で正
転圧延して最終板厚の薄板とし、引続き水冷式冷却テー
ブル7で所定の温度に冷却した後、巻取機8に巻き取る
薄板熱間圧延方法。 【効果】 建設費が安くなるとともに、連続鋳造との直
結が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延温度に加熱したス
ラブを、コイルボックスと複数基の可逆式または非可逆
式熱間圧延機により薄板に圧延し、水冷式冷却テーブル
で所定の温度に冷却した後、巻取機に巻き取る薄板熱間
圧延設備および薄板熱間圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薄板の熱間圧延においては、圧延
能率を高める観点から、加熱炉に近接して、複数基の粗
圧延機、複数基の仕上圧延機、水冷式冷却テーブルおよ
び複数機の巻取機をこの順序に直線配置し、加熱炉で圧
延温度に加熱されたスラブを前記巻取機の方向に向かっ
て一方向に圧延し、粗圧延、仕上圧延、冷却および巻取
りという一連の工程を短時間で行うという方法を実施し
ている。
【0003】また、これらのラインをコンパクトにした
ものとして、粗圧延機を1基の可逆圧延機のみとして複
数パスの圧延を行なわせ、その分、粗圧延機のスタンド
数を減らしたもの、粗圧延機を1基の可逆圧延機と1〜
2基の一方向圧延機から構成したもの等がある。
【0004】しかし、これらの設備はいずれの場合も、
年間200万t以上の生産量に適した設備であり、年間
100万t程度の生産量に適応するためには過剰な設備
となっている。対応生産量が少ない場合に設備費を安価
にする方法として、圧延機のスタンド数を減らし、圧延
機を粗仕上兼用圧延機とし、かつ可逆式として往復圧延
を行うことにより圧延に必要なパス数を確保することが
考えられる。しかしながら、この圧延方法では、前述し
た圧延方法の場合と比較して圧延材料が薄くなってから
の圧延時間が長くなるので、圧延材の温度が低下し、目
標とする厚さまで圧延できなくなるという問題がある。
【0005】この問題を解消するため、コイルボックス
により圧延途中で圧延材をコイルに巻き取って復熱、均
熱させてから圧延機に供給することが行なわれている。
圧延温度に加熱したスラブから、コイルボックスと複数
基の可逆式熱間圧延機を使用して薄板を圧延する方法お
よび装置としては、特開平2−175009号公報に開
示されたものがある。この技術は帯鋼の製造に関するも
のであり、その装置は図6に示されるようなものであ
る。図6において、51、51’は連続鋳造装置、5
2、52’は切断機、53、53’はその後に配置され
る補償炉、54は可逆仕上圧延機、55は可逆仕上圧延
機54に接続して配置されるコイルボックス、56は冷
却装置、57は巻取機である。連続鋳造機51、51’
で鋳造された未処理材を、硬化後、切断機52、52’
で所定の長さに切断した後、補償炉53、53’内で圧
延温度に加熱し仕上圧延機54に供給する。
【0006】仕上圧延機54では、未処理材を正転方向
に圧延した後にコイルボックス55に巻き取る。その
後、未処理材はコイルボックス55から巻き戻され、再
び仕上圧延機54に供給されて、仕上圧延機54の逆転
方向に圧延されて目標の厚みとされた後、冷却装置56
で冷却され、巻取機57に巻き取られて製品コイルとさ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−17500
9号公報に開示された帯鋼を圧延する方法および装置に
おいては、コイルボックス55が多段式可逆仕上圧延機
54の後方に設置されているので、最終段階の圧延にお
いては、コイルボックス55で巻き取られた中間材を巻
き戻して可逆仕上圧延機54を通して最終板厚に圧延
し、次いで可逆仕上圧延機54の前方に設けた冷却装置
56により所定の温度に冷却し、冷却装置56の前方に
設けた巻取機57で巻き取るという作業工程となる。
【0008】すなわち、補償炉53と可逆仕上圧延機5
4との間には、必ず冷却テーブル56と巻取機57が設
置されていなければならないので、次のような問題点が
ある。
【0009】(1)冷却テーブルは短くても80m以上
になるため、補償炉と可逆仕上圧延路との間の距離が長
くなり、この距離を搬送する途中で圧延前のスラブの温
度が低下し、圧延トラブルが発生する。
【0010】(2)最終段階の仕上圧延、冷却および巻
き取りを行っている間は、次のスラブの粗圧延を行うこ
とができず、圧延能率が低下する。
【0011】この他、 (3)4基の圧延機が連動しているので、フレキシビリ
ティに乏しい。
【0012】(4)コイルボックスが固定式で1基しか
設置されていないので、往復各1パスの圧延しかでき
ず、従って製造できる板厚に限界がある。 という問題点を有する。
【0013】この発明は、従来技術の上述のような問題
点を解消し、中規模の生産量に適した安価でコンパクト
で効率のよい薄板熱間圧延設備および方法を提供するこ
とを目的としている。
【0014】
【課題を解決する手段】この発明に係る第一の薄板熱間
圧延設備(請求項1)は、スラブを複数基の熱間圧延機
により圧延して薄板を製造する薄板熱間圧延設備におい
て、コイルボックス、複数基の可逆式熱間圧延機、水冷
式冷却テーブルおよび巻取機をこの順に設けたものであ
る。
【0015】また、この発明に係る第一の薄板熱間圧延
方法(請求項2)は、上記第一の薄板熱間圧延設備を使
用して薄板を圧延する薄板熱間圧延方法であって、スラ
ブを、可逆式熱間圧延機により圧延機を正逆転させなが
ら圧延して粗バーとし、得られた粗バーをコイルボック
スに巻き取り、この粗バーを巻き戻しながら複数基の可
逆式熱間圧延機で正転圧延して最終板厚の薄板とし、引
続き水冷式冷却テーブルで所定の温度に冷却した後、巻
取機に巻き取るものである。
【0016】また、この発明に係る第二の薄板熱間圧延
設備(請求項3)は、スラブを複数基の熱間圧延機によ
り圧延して薄板を製造する薄板熱間圧延設備において、
コイルボックス、少なくとも1基の可逆式熱間粗圧延
機、複数基の熱間仕上圧延機、水冷式冷却テーブルおよ
び巻取機をこの順に設けたものである。
【0017】また、この発明に係る第二の薄板熱間圧延
方法(請求項4)は、上記第二の薄板熱間圧延設備を使
用して薄板を圧延する薄板熱間圧延方法であって、スラ
ブを可逆式熱間粗圧延機により圧延機を正逆転させなが
ら圧延して粗バーとし、得られた粗バーをコイルボック
スに巻き取り、この粗バーを巻き戻しながら熱間仕上圧
延機又は可逆式熱間粗圧延機と熱間仕上圧延機で圧延し
て最終板厚の薄板とし、引続き水冷式冷却テーブルで所
定の温度に冷却した後、巻取機に巻き取るものである。
【0018】また、この発明に係る第三の薄板熱間圧延
設備(請求項5)は、スラブを複数基の熱間圧延機によ
り圧延して薄板を製造する薄板熱間圧延設備において、
入側コイルボックス、複数基の可逆式熱間圧延機、出側
コイルボックス、水冷式冷却テーブルおよび巻取機をこ
の順に設けたものである。
【0019】また、この発明に係る第三の薄板熱間圧延
方法(請求項6)は、上記第三の薄板熱間圧延設備を使
用して薄板を圧延する薄板熱間圧延方法であって、スラ
ブを可逆式熱間圧延機により圧延機を正逆転させながら
圧延して粗バーとし、得られた粗バーを出側コイルボッ
クスに巻き取り、この粗バーを巻き戻しながら可逆式熱
間圧延機を逆転圧延して更に減厚された粗バーとし、得
られた粗バーを入側コイルボックスに巻き取り、この粗
バーを巻き戻しながら可逆式熱間圧延機を正転圧延して
最終板厚の薄板とし、引続き水冷式冷却テーブルで所定
の温度に冷却した後、巻取機に巻き取るものである。
【0020】また、この発明に係る第四の薄板熱間圧延
設備(請求項7)は、スラブを複数基の熱間圧延機によ
り圧延して薄板を製造する薄板熱間圧延設備において、
コイル挿入機構を有するコイル巻出し装置、複数基の非
可逆式熱間圧延機、コイルボックス、水冷式冷却テーブ
ルおよび巻取機をこの順に設けるとともに、前記コイル
ボックスで巻き取ったコイルを取り出し前記コイル巻出
し装置まで移送するコイル取出・移送装置とを設けたも
のである。
【0021】また、この発明に係る第四の薄板熱間圧延
方法(請求項8)は、上記第四の薄板熱間圧延設備を使
用して薄板を圧延する薄板熱間圧延方法であって、スラ
ブを非可逆式熱間圧延機により圧延して中間厚の粗バー
とし、この中間厚の粗バーをコイルボックスに巻き取
り、このコイルをコイル取出・移送装置でコイルボック
スから取り出してコイル巻出し装置まで移送してコイル
巻出し装置に挿入して巻き出し、再び非可逆式熱間圧延
機により圧延してさらに減厚された粗バーとするという
工程を繰り返して最終粗バーとした後、この最終粗バー
をコイルボックスに巻き取り、このコイルをコイル取出
・移送装置でコイルボックスから取り出してコイル巻出
し装置まで移送してコイル巻出し装置に挿入して巻き出
し、非可逆式熱間圧延機により仕上圧延して最終板厚の
薄板とし、水冷式冷却テーブルで所定の温度に冷却して
から巻取機でコイルに巻き取るものである。
【0022】また、この発明に係る第五の薄板熱間圧延
設備(請求項9)は、スラブを複数基の熱間圧延機によ
り圧延して薄板を製造する薄板熱間圧延設備において、
コイル挿入機構を有するコイル巻出し装置、少なくとも
1基の可逆式熱間粗圧延機、複数基の熱間仕上圧延機、
コイルボックス、水冷式冷却テーブルおよび巻取機をこ
の順に設けるとともに、前記コイルボックスで巻き取っ
たコイルを取り出し前記コイル巻出し装置まで移送する
コイル取出・移送装置を設けたものである。
【0023】また、この発明に係る第五の薄板熱間圧延
方法(請求項10)は、上記第五の薄板熱間圧延設備を
使用して薄板を圧延する薄板熱間圧延方法であって、ス
ラブを可逆式熱間粗圧延機により、又は可逆式熱間粗圧
延機と熱間仕上圧延機を組み合わせて圧延して中間厚の
スラブとし、この中間厚のスラブを可逆式熱間粗圧延機
と熱間仕上圧延機により圧延して粗バーとし、(a)こ
の粗バーをコイルボックスに巻き取り、このコイルをコ
イル取出・移送装置でコイルボックスから取り出してコ
イル巻出し装置まで移送し、コイルをコイル巻出し装置
に挿入して巻き出し、再び可逆式熱間粗圧延機と熱間仕
上圧延機により圧延してさらに減厚された粗バーとし、
前記(a)の工程を必要回数繰り返した後、最終粗バー
をコイルボックスに巻き取り、このコイルをコイル取出
・移送装置でコイルボックスから取り出してコイル巻出
し装置まで移送し、コイルをコイル巻出し装置に挿入し
て巻き出し、可逆式熱間粗圧延機と熱間仕上圧延機によ
り圧延して最終板厚の薄板とし、水冷式冷却テーブルで
所定の温度に冷却してから巻取機でコイルに巻き取るも
のである。
【0024】
【作用及び効果】請求項1及び請求項2の発明では、 (a)仕上圧延機を可逆式として粗圧延機の機能を兼ね
させているので、特別な粗圧延機を設ける必要がない。 (b)可逆式熱間圧延機の入側に必要であった粗バーの
受入れスペースはコイルボックスで代用され、可逆式熱
間圧延機の出側に必要であった粗バーの受入れスペース
は冷却装置と共用できるので、ラインの長さを著しく短
くできる。 (c)粗バーの受入れにコイルボックスを使用している
ので、粗バーの温度を均一に保つことができる。 (d)水冷式冷却テーブル、巻取機を圧延機のスラブ供
給側とは反対側に配置しているので、圧延能率が低下す
ることはない。
【0025】請求項3及び請求項4の発明では、前記
(b)〜(d)の作用・効果が得られる。
【0026】請求項5及び請求項6の発明では、可逆式
熱間圧延機の入側と出側の双方にコイルボックスを配置
しているので、粗バーの温度低下を効率よく防ぐことが
できる。また、可逆式熱間圧延機の入側と出側に必要で
あった粗バーの受入れスペースはコイルボックスで代用
されるので、ラインの長さを著しく短くできる。さら
に、前記(d)の作用・効果が得られる。
【0027】請求項7及び請求項8の発明では、非可逆
式熱間圧延機の出側で粗バーをコイルボックスに巻取
り、このコイルをコイル取出・移送装置でコイルボック
スから取り出してコイル巻出し装置まで移送し、コイル
をコイル巻出し装置に挿入して巻き出し、再び複数基の
非可逆式粗仕上兼用熱間圧延機により圧延する工程を繰
り返すので、安価な非可逆式圧延機のみで圧延を行なう
ことができる。また、非可逆式熱間圧延機の出側に必要
であった粗バーの受入れスペースはコイルボックスで代
用されるので、ラインの長さを著しく短くできる。さら
に、前記(a)、(c)、(d)の作用・効果が得られ
る。
【0028】請求項9及び請求項10の発明は、可逆式
熱間粗圧延機を使用しているので、請求項8及び請求項
9の発明に比して、圧延機の数を少なくすることができ
る。
【0029】上記により、いずれの発明においても、従
来の大規模な設備に比して圧延機の数が少なくなり、ラ
イン長が短縮され、建設費が安くなるとともに、製鋼と
圧延の連続化が容易となり、省エネルギにも寄与するこ
とができる。
【0030】
【実施例】この発明の第一の薄板熱間圧延設備の実施例
および第一の薄板熱間圧延設備を使用した薄板熱間圧延
方法の実施例を図1により説明する。図1(a)は第一
の薄板熱間圧延設備の実施例のライン構成を説明する説
明図、図1(b)〜(d)は第一の薄板熱間圧延設備を
使用した薄板熱間圧延方法の圧延手順を示す説明図であ
る。
【0031】この薄板熱間圧延設備は、図1(a)に示
すように、加熱炉100に近接して設けられ前後にデス
ケーリング装置1および2と、出側にクロップシヤー3
が配置されているコイルボックス4と、コイルボックス
4に引き続いて設けられ入側にエッジャー5を配置した
4スタンドの可逆式熱間圧延機6と、可逆式熱間圧延機
6の出側で圧延された薄板を所定の温度に冷却するラン
アウトクーリングテーブル7およびランアウトクーリン
グテーブル7で冷却された薄板をコイルに巻き取るコイ
ラー8とから構成されている。
【0032】上述した薄板熱間圧延設備は、従来の薄板
熱間圧延設備と比較して全体の圧延機スタンド数を減ら
すことができるので、圧延ラインを短くすることがで
き、設備費が低減できるとともに、連続鋳造機と薄板熱
間圧延設備を直結することも可能となる。また、コイル
ボックスを使用しているので、圧延材を圧延途中でコイ
ルに巻き取ることができ、圧延材の温度低下による薄板
の品質不良を防止することができる。
【0033】次に、上述した薄板熱間圧延設備を使用し
た薄板熱間圧延方法の実施例を図1(b)〜(d)によ
り説明する。図1(b)に示すように、温度が1200
℃で220mm厚のスラブ101aは、デスケーリング
装置1によりデスケーリングされた後、可逆式熱間圧延
機6により、圧延機の正転方向に圧延されて100mm
厚の中間スラブ101bとなる。圧延後のスラブ温度は
1150℃程度である。圧延後の中間スラブを受け入れ
るスペースとして、第4スタンドとランアウトクーリン
グテーブル7の間に間隔を設けてもよいが、ランアウト
クーリングテーブル7自体を中間スラブ受入れスペース
として使用することもでき、この場合は、ラインの長さ
をより短くすることができる。
【0034】次いで、図1(c)に示すように、中間ス
ラブ101bは、4スタンド可逆式熱間圧延機6によ
り、圧延機の逆転方向に圧延されて15〜30mm厚の
粗バー(中間圧延材)101cとなり、コイルボックス
4でコイルに巻き取られる。コイルボックス4でコイル
に巻き取られるときの粗バー101cの温度は、105
0℃程度となる。なお、第1パス目においては、コイル
ボックス4はテーブルの下に格納されており、第1パス
目においてスラブの後端がコイルボックス4の上を通過
すると巻取りの準備を開始し、第2パス目で粗バーの先
端がコイルボックス4に到達するまでに準備を完了す
る。粗バー101cの先後端あるいはエッジ部の温度
は、圧延中にはその他の部分よりも温度が低下している
が、コイルボックス4でコイルに巻き取られることによ
り、他の部分の熱影響を受けて復熱し、コイル全体が均
熱された状態となる。
【0035】そして、図1(d)に示すように、コイル
ボックス4でコイルに巻き取られた粗バー101cは、
ふたたび巻き戻され、クロップシヤー3により先後端ク
ロップを切断されるとともに、デスケーリング装置2に
よりデスケーリングされた後、可逆式熱間圧延機6によ
り、圧延機の正転方向に圧延され、850〜900℃の
仕上温度で最小1.6mmの薄板102となり、ランア
ウトクーリングテーブル7で所定の温度に冷却されてか
ら、コイラー8によりコイル103に巻き取られる。
【0036】上述した薄板熱間圧延方法によれば、最小
3パスの圧延で薄板の圧延ができるので、品質のよい薄
板を能率良く圧延することができる。
【0037】次に、この発明の第二の薄板熱間圧延設備
の実施例および第二の薄板熱間圧延設備を使用した薄板
熱間圧延方法の実施例を図2により説明する。 (なお、コイルボックスの格納と、均熱効果について
は、以下のどの実施例についても同じであるので、以下
の実施例の記載においては説明を省略する。また、デス
ケーリング装置とクロップシャーの役割についても、当
業者に自明なものであるので記載を省略する。)
【0038】図2(a)は第二の薄板熱間圧延設備の実
施例のライン構成を説明する説明図、図2(b)〜
(f)は第二の薄板熱間圧延設備を使用した薄板熱間圧
延方法の圧延手順を示す説明図である。
【0039】この薄板熱間圧延設備は、図2(a)に示
すように、加熱炉100に近接して設けられ前後にデス
ケーリング装置11および12と、出側にクロップシヤ
ー13が配置されているコイルボックス14と、コイル
ボックス14に引き続いて設けられ入側にエッジャー1
5を配置した可逆式熱間粗圧延機16と、この可逆式熱
間粗圧延機16の後方に配置された3スタンド非可逆式
熱間仕上圧延機17と、非可逆式熱間仕上圧延機17の
出側で圧延された薄板を所定の温度に冷却するランアウ
トクーリングテーブル18およびランアウトクーリング
テーブル18で冷却された薄板をコイルに巻き取るコイ
ラー19とから構成されている。この薄板熱間圧延設備
によっても、第一の薄板熱間圧延設備の実施例の場合と
同様な効果がもたらされる。
【0040】この薄板熱間圧延設備を使用した薄板熱間
圧延方法の実施例を図2(b)〜(d)により説明す
る。
【0041】図2(b)〜(d)に示すように、まず、
温度が1200℃で220mm厚のスラブ101aは、
可逆式熱間粗圧延機16により、圧延機を正逆転させな
がらの複数パスにより減厚されて、図2(e)に示すよ
うに、粗圧延の最終パスで15〜35mm厚の粗バー1
01cとなった後、コイルボックス14でコイルに巻き
取られる。このときの粗バー温度は1050℃程度であ
る。
【0042】そして、図2(f)に示すように、コイル
ボックス14でコイルに巻き取られた粗バー101cは
巻き戻され、可逆式熱間粗圧延機16および非可逆式熱
間仕上圧延機17により圧延機の正転方向に圧延され、
850〜900℃の仕上温度で最小1.6mmの薄板1
02となり、ランアウトクーリングテーブル18で所定
の温度に冷却されてから、コイラー19によりコイル1
03に巻き取られる。この際、可逆式熱間粗圧延機16
では圧延を行なわずに空通しをし、非可逆式熱間仕上圧
延機17でのみ圧延を行なうようにしてもよい。
【0043】この薄板熱間圧延方法の場合、図2
(d)、(e)に示すように、粗圧延時に非可逆式熱間
仕上圧延機17の圧延ロールの間隔をあけて、圧延中の
中間スラブを非可逆式熱間仕上圧延機17の中に受け入
れながら圧延する方法を採用すれば、可逆式粗圧延機1
6と非可逆式熱間仕上圧延機17の間隔を短くすること
ができる。
【0044】次に、この発明の第三の薄板熱間圧延設備
の実施例および第三の薄板熱間圧延設備を使用した薄板
熱間圧延方法の実施例を図3により説明する。図3
(a)は第三の薄板熱間圧延設備の実施例のライン構成
を説明する説明図、図3(b)〜(f)は第三の薄板熱
間圧延設備を使用した薄板熱間圧延方法の圧延手順を示
す説明図である。
【0045】この薄板熱間圧延設備は、図3(a)に示
すように、加熱炉100に近接して設けられ前後にデス
ケーリング装置21および22と、出側にクロップシヤ
ー23が配置されている入側コイルボックス24と、入
側コイルボックス24に引き続いて設けられ入側にエッ
ジャー25を配置した可逆式熱間圧延機26と、この可
逆式熱間圧延機26の後方に配置された入側にデスケー
リング装置27を配置した出側コイルボックス28と、
可逆式熱間圧延機26の出側で圧延された薄板を所定の
温度に冷却するランアウトクーリングテーブル29およ
びランアウトクーリングテーブル29で冷却された薄板
をコイルに巻き取るコイラー30とから構成されてい
る。この薄板熱間圧延設備も第一の薄板熱間圧延設備の
実施例の場合と同様な効果がもたらされる。
【0046】この薄板熱間圧延設備を使用した薄板熱間
圧延方法の実施例を図3(b)〜(d)により説明す
る。
【0047】図3(b)〜(d)に示すように、まず、
温度が1250℃で220mm厚のスラブ101aは、
可逆式熱間圧延機26により、圧延機を正逆転させなが
ら減厚されて、20〜50mmの粗バー101cとなっ
た後、出側コイルボックス28によりコイルに巻き取ら
れる。このときのコイルの温度は1050℃程度であ
る。 図3(e)に示すように、出側コイルボックス2
8で巻き取られたコイルは、ふたたび巻き戻され、可逆
式熱間圧延機26により、圧延機を逆転させながら圧延
されて、5〜20mmの粗バー101dとなり、入側コ
イルボックス24によりコイルに巻き取とられる。この
ときのコイルの温度は1000℃程度である。
【0048】入側コイルボックス24で巻き取られたコ
イルは、再び巻き戻されながら可逆式熱間圧延機26に
より、圧延機を正転させながら圧延されて、最小1.2
mmの最終板厚の薄板となり、ランアウトクーリングテ
ーブル29で所定の温度に冷却されてから、コイラー3
0によりコイル103に巻き取られる。
【0049】第三の薄板熱間圧延設備の実施例の薄板熱
間圧延設備を使用した薄板熱間圧延方法は上述した方法
にかぎらず、粗バーの厚さがコイルに巻取り可能である
程度に薄くなった後に、必要に応じてコイルボックスに
巻き取るという方法を採用することもでき、圧延条件に
応じてパススケジュールを選べるという利点がある。
【0050】次に、この発明の第四の薄板熱間圧延設備
の実施例および第四の薄板熱間圧延設備を使用した薄板
熱間圧延方法の実施例を図4により説明する。図4
(a)は第四の薄板熱間圧延設備の実施例のライン構成
を説明する説明図、図4(b)〜(g)は第四の薄板熱
間圧延設備を使用した薄板熱間圧延方法の圧延手順を示
す説明図である。
【0051】この薄板熱間圧延設備は、図4(a)に示
すように、加熱炉100に近接して設けられ前後にデス
ケーリング装置31および32と、出側にクロップシヤ
ー33が配置されているコイル挿入機構を有するコイル
巻出し装置34と、コイル巻出し装置34に引き続いて
設けられ入側にエッジャー35を配置した4スタンドの
非可逆式熱間圧延機36と、この非可逆式熱間圧延機3
6の後方に配置された出側コイルボックス37と、出側
コイルボックス37で巻き取ったコイルを取り出し、コ
イル巻出し装置34まで搬送するコイル取出・移送装置
38と非可逆式熱間圧延機36の出側で圧延された薄板
を所定の温度に冷却するランアウトクーリングテーブル
39およびランアウトクーリングテーブル39で冷却さ
れた薄板をコイルに巻き取るコイラー40とから構成さ
れている。この薄板熱間圧延設備も第一の薄板熱間圧延
設備の実施例の場合と同様な効果がもたらされる。
【0052】この薄板熱間圧延設備を使用した薄板熱間
圧延方法の実施例を図4(b)〜(f)により説明す
る。
【0053】図4(b)に示すように、まず、温度が1
250℃で100〜250mm厚のスラブ101aは、
非可逆式熱間圧延機36により圧延されて、20〜50
mmの粗バー101cとなった後、出側コイルボックス
37によりコイルに巻き取られる。このときのコイルの
温度は1050℃程度である。
【0054】続いて、図4(c)に示すように、出側コ
イルボックス37で巻き取られたコイルは、コイル取出
・移送装置38により取り出され、コイル巻出し装置3
4まで搬送されて、コイル巻出し装置34に挿入され
る。
【0055】次に、図4(d)に示すように、コイル巻
出し装置34に挿入されコイルは巻き出されながら、非
可逆式熱間圧延機36で最終板厚の薄板102に圧延さ
れ、ランアウトクーリングテーブル39で所定の温度に
冷却されてから、コイラー40でコイル103に巻き取
られる。
【0056】圧延開始時のスラブ厚が厚い場合は、前記
図4(c)の工程の後で前記図4(d)に示す工程を行
なわず、図4(e)に示すように、コイル巻出し装置3
4に挿入されたコイルを巻き出して4スタンド非可逆式
熱間圧延機36で再度圧延して出側コイルボックス37
で巻き取って、図4(f)に示すように、コイル取出・
移送装置38により取り出して、コイル巻出し装置34
まで搬送して挿入する。この図4(e)、図4(f)に
示す工程を必要回数繰り返して粗圧延を繰り返した後、
図4(d)に示す仕上圧延を行って最終板厚の薄板10
2に圧延する。
【0057】次に、この発明の第五の薄板熱間圧延設備
の実施例および第五の薄板熱間圧延設備を使用した薄板
熱間圧延方法の実施例を図5により説明する。図5
(a)は第五の薄板熱間圧延設備の実施例のライン構成
を説明する説明図、図5(b)〜(f)は第五の薄板熱
間圧延設備を使用した薄板熱間圧延方法の圧延手順を示
す説明図である。
【0058】この薄板熱間圧延設備は、図5(a)に示
すように、加熱炉100に近接して設けられ前後にデス
ケーリング装置41および42と、出側にクロップシヤ
ー43が配置されているコイル挿入機構を有するコイル
巻出し装置44と、コイル巻出し装置44に引き続いて
設けられ入側にエッジャー45を配置した1スタンドの
可逆式熱間粗圧延機46と、その後方に設けられた2ス
タンドの熱間仕上圧延機46’と、熱間仕上圧延機4
6’の後方に配置された出側コイルボックス47と、出
側コイルボックス47で巻き取ったコイルを取り出し、
コイル巻出し装置44まで搬送するコイル取出・移送装
置48と、2スタンド熱間仕上圧延機46’の出側で圧
延された薄板を所定の温度に冷却するランアウトクーリ
ングテーブル49およびランアウトクーリングテーブル
49で冷却された薄板をコイルに巻き取るコイラー50
とから構成されている。この薄板熱間圧延設備も第一の
薄板熱間圧延設備の実施例の場合と同様な効果がもたら
される。
【0059】この薄板熱間圧延設備を使用した薄板熱間
圧延方法の実施例を図5(b)〜(f)により説明す
る。
【0060】温度が1250℃で100〜250mm厚
のスラブ101aは、デスケーリング装置41によりデ
スケーリングされた後、図5(b)、(c)に示す工程
を必要回数繰り返すことにより、可逆式熱間粗圧延機4
6により圧延されて約100mmの厚さの中間スラブと
される。中間スラブの温度は約1150℃である。
【0061】この際、可逆式熱間粗圧延機46と熱間仕
上圧延機46’との間には、中間スラブを受け入れるだ
けのスペースをとっておいてもよいし、可逆式熱間粗圧
延機46による圧延中は熱間仕上圧延機46’のロール
の間隔を空けておき、熱間仕上圧延機46’中に中間ス
ラブを受け入れるようにしてもよい。後者の場合は、全
ラインの長さを短縮することができる。
【0062】また、最初のパス又は途中のパスから、可
逆式熱間粗圧延機46と熱間仕上圧延機46’を連動さ
せ、これらの圧延機を両方用いてスラブの圧延を行なっ
てもよい。このような圧延を行なうためには、熱間仕上
圧延機46’を可逆式のものにしておく必要がある。
【0063】次に、第5図(d)に示す工程により、中
間スラブは、可逆式熱間粗圧延機46と熱間仕上圧延機
46’を通って圧延され、厚さ20〜30mmの粗バー
101cとなった後、出側コイルボックス47によりコ
イルに巻き取られる。このときのコイルの温度は110
0℃程度である。
【0064】出側コイルボックス47で巻き取られたコ
イルは、図5(e)に示すように、コイル取出・移送装
置48により取り出され、コイル巻出し装置44まで搬
送されて、コイル巻出し装置44に挿入される。
【0065】次に、図5(f)に示すように、コイル巻
出し装置44に挿入されコイルは巻き出されながら、可
逆式熱間粗圧延機46と熱間仕上圧延機46’を通って
圧延され、ランアウトクーリングテーブル49で所定の
温度に冷却されてから、コイラー50でコイル103に
巻き取られる。
【0066】粗バーの厚さが厚く、目標とするコイルの
厚さが薄い場合には、必要に応じて図5(f)に示す工
程の前に、コイル巻出し装置44に挿入されコイルを巻
き出しながら、可逆式熱間粗圧延機46と熱間仕上圧延
機46’で圧延して出側コイルボックス47に巻取り、
図5(e)に示す工程でコイル巻出し装置44まで搬送
して、コイル巻出し装置44に挿入することを繰り返し
て、粗バーの厚さを必要な薄さまで減厚すればよい。
【0067】この方法により、板厚1.2 mmまでのコイ
ルを製造することができる。以上、この発明の薄板熱間
圧延設備を使用し、この発明の薄板熱間圧延を実施する
ことにより、スラブの温度低下を防止できるので、圧延
トラブルが発生せず、圧延能率も低下せず、かつ熱間圧
延ラインがコンパクトに構成できるので、建設費が安く
てすむ。
【0068】なお、前記実施例の説明においては、スタ
ンド数、パス回数を特定して説明した部分もあるが、こ
れらは、使用するスラブの厚さ・長さ・加熱温度、製品
厚、必要生産量、設備の経済性を考慮して適宜選択でき
るものであり、実施例に示された数に限定されるもので
はない。
【0069】また、粗仕上兼用圧延機、仕上圧延機がそ
れぞれ複数基ある場合において、1回の圧延ですべての
スタンドを使用しなければならないわけではなく、目標
とされる板厚と圧延条件との関係、圧延される材料の温
度とロール材質の関係等で、これらのスタンドのうちい
くつかがいわゆるダミースタンドとなって使用されない
(空パス)となることがあることは、当業者にとって常
識的なことであり、本発明における方法の発明において
も、このような圧延方法が当然に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の薄板熱間圧延設備の実施例およ
びこの薄板熱間圧延設備を使用した薄板熱間圧延方法の
実施例の説明図であり、(a)は薄板熱間圧延設備の配
置図、(b)〜(d)は圧延の手順を示す説明図であ
る。
【図2】本発明の第二の薄板熱間圧延設備の実施例およ
びこの薄板熱間圧延設備を使用した薄板熱間圧延方法の
実施例の説明図であり、(a)は薄板熱間圧延設備の配
置図、(b)〜(f)は圧延の手順を示す説明図であ
る。
【図3】本発明の第三の薄板熱間圧延設備の実施例およ
びこの薄板熱間圧延設備を使用した薄板熱間圧延方法の
実施例の説明図であり、(a)は薄板熱間圧延設備の配
置図、(b)〜(f)は圧延の手順を示す説明図であ
る。
【図4】本発明の第四の薄板熱間圧延設備の実施例およ
びこの薄板熱間圧延設備を使用した薄板熱間圧延方法の
実施例の説明図であり、(a)は薄板熱間圧延設備の配
置図、(b)〜(f)は圧延の手順を示す説明図であ
る。
【図5】本発明の第五の薄板熱間圧延設備の実施例およ
びこの薄板熱間圧延設備を使用した薄板熱間圧延方法の
実施例の説明図であり、(a)は薄板熱間圧延設備の配
置図、(b)〜(f)は圧延の手順を示す説明図であ
る。
【図6】従来の薄板熱間圧延設備の説明図である。
【符号の説明】
4、14 コイルボックス 6 可逆式熱間圧延機 7、18、29、39、49 ランアウトクーリングテ
ーブル 8、19、30、40、50 コイラー 16 可逆式熱間粗圧延機 17 非可逆式熱間圧延機 24 入側コイルボックス 26 可逆式熱間圧延機 28、37、47 出側コイルボックス 34、44 コイル巻出し装置 26 非可逆式熱間圧延機 38、48 コイル取出・移送装置 46 可逆式熱間粗圧延機 46’ 熱間仕上圧延機

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラブを複数基の熱間圧延機により圧延
    して薄板を製造する薄板熱間圧延設備において、コイル
    ボックス、複数基の可逆式熱間圧延機、水冷式冷却テー
    ブルおよび巻取機をこの順に設けたことを特徴とする薄
    板熱間圧延設備。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の薄板熱間圧延設備を使
    用して薄板を圧延する薄板熱間圧延方法であって、スラ
    ブを、可逆式熱間圧延機により圧延機を正逆転させなが
    ら圧延して粗バーとし、得られた粗バーをコイルボック
    スに巻き取り、この粗バーを巻き戻しながら可逆式熱間
    圧延機で正転圧延して最終板厚の薄板とし、引続き水冷
    式冷却テーブルで所定の温度に冷却した後、巻取機に巻
    き取ることを特徴とする薄板熱間圧延方法。
  3. 【請求項3】 スラブを複数基の熱間圧延機により圧延
    して薄板を製造する薄板熱間圧延設備において、コイル
    ボックス、少なくとも1基の可逆式熱間粗圧延機、複数
    基の熱間仕上圧延機、水冷式冷却テーブルおよび巻取機
    をこの順に設けたことを特徴とする薄板熱間圧延設備。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の薄板熱間圧延設備を使
    用して薄板を圧延する薄板熱間圧延方法であって、スラ
    ブを可逆式熱間粗圧延機により圧延機を正逆転させなが
    ら圧延して粗バーとし、得られた粗バーをコイルボック
    スに巻き取り、この粗バーを巻き戻しながら熱間仕上圧
    延機又は可逆式熱間粗圧延機と熱間仕上圧延機で圧延し
    て最終板厚の薄板とし、引続き水冷式冷却テーブルで所
    定の温度に冷却した後、巻取機に巻き取ることを特徴と
    する薄板熱間圧延方法。
  5. 【請求項5】 スラブを複数基の熱間圧延機により圧延
    して薄板を製造する薄板熱間圧延設備において、入側コ
    イルボックス、複数基の可逆式熱間圧延機、出側コイル
    ボックス、水冷式冷却テーブルおよび巻取機をこの順に
    設けたことを特徴とする薄板熱間圧延設備。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の薄板熱間圧延設備を使
    用して薄板を圧延する薄板熱間圧延方法であって、スラ
    ブを可逆式熱間圧延機により圧延機を正逆転させながら
    圧延して粗バーとし、得られた粗バーを出側コイルボッ
    クスに巻き取り、この粗バーを巻き戻しながら可逆式熱
    間圧延機を逆転圧延して更に減厚された粗バーとし、得
    られた粗バー入側コイルボックスに巻き取り、この粗バ
    ーを巻き戻しながら可逆式熱間圧延機を正転圧延して最
    終板厚の薄板とし、引続き水冷式冷却テーブルで所定の
    温度に冷却した後、巻取機に巻き取ることを特徴とする
    薄板熱間圧延方法。
  7. 【請求項7】 スラブを複数基の熱間圧延機により圧延
    して薄板を製造する薄板熱間圧延設備において、コイル
    挿入機構を有するコイル巻出し装置、複数基の非可逆式
    熱間圧延機、コイルボックス、水冷式冷却テーブルおよ
    び巻取機をこの順に設けるとともに、前記コイルボック
    スで巻き取ったコイルを取り出し前記コイル巻出し装置
    まで移送するコイル取出・移送装置を設けたことを特徴
    とする薄板熱間圧延設備。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の薄板熱間圧延設備を使
    用して薄板を圧延する薄板熱間圧延方法であって、スラ
    ブを非可逆式粗仕上兼用熱間圧延機により圧延して中間
    厚の粗バーとし、この中間厚の粗バーをコイルボックス
    に巻き取り、このコイルをコイル取出・移送装置でコイ
    ルボックスから取り出してコイル巻出し装置まで移送し
    てコイル巻出し装置に挿入して巻き出し、再び非可逆式
    熱間圧延機により圧延してさらに減厚された粗バーとす
    るという工程を繰り返して最終粗バーとした後、この最
    終粗バーをコイルボックスに巻き取り、このコイルをコ
    イル取出・移送装置でコイルボックスから取り出してコ
    イル巻出し装置まで移送してコイル巻出し装置に挿入し
    て巻き出し、非可逆式熱間圧延機により圧延して最終板
    厚の薄板とし、水冷式冷却テーブルで所定の温度に冷却
    してから巻取機でコイルに巻き取ることを特徴とする薄
    板熱間圧延方法。
  9. 【請求項9】 スラブを複数基の熱間圧延機により圧延
    して薄板を製造する薄板熱間圧延設備において、コイル
    挿入機構を有するコイル巻出し装置、少なくとも1基の
    可逆式熱間粗圧延機、複数基の熱間仕上圧延機、コイル
    ボックス、水冷式冷却テーブルおよび巻取機をこの順に
    設けるとともに、前記コイルボックスで巻き取ったコイ
    ルを取り出し前記コイル巻出し装置まで移送するコイル
    取出・移送装置とを設けたことを特徴とする薄板熱間圧
    延設備。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の薄板熱間圧延設備を
    使用して薄板を圧延する薄板熱間圧延方法であって、ス
    ラブを可逆式熱間粗圧延機により、又は可逆式熱間粗圧
    延機と熱間仕上げ圧延機を組み合わせて圧延して中間厚
    のスラブとし、この中間厚のスラブを可逆式熱間粗圧延
    機と熱間仕上圧延機により圧延して粗バーとし、(a)
    この粗バーをコイルボックスに巻き取り、このコイルを
    コイル取出・移送装置でコイルボックスから取り出して
    コイル巻出し装置まで移送し、コイルをコイル巻出し装
    置に挿入して巻き出し、再び可逆式熱間粗圧延機と熱間
    仕上圧延機により圧延してさらに減厚された粗バーと
    し、前記(a)の工程を必要回数繰り返した後、最終粗
    バーをコイルボックスに巻き取り、このコイルをコイル
    取出・移送装置でコイルボックスから取り出してコイル
    巻出し装置まで移送し、コイルをコイル巻出し装置に挿
    入して巻き出し、可逆式熱間粗圧延機と熱間仕上圧延機
    により圧延して最終板厚の薄板とし、水冷式冷却テーブ
    ルで所定の温度に冷却してから巻取機でコイルに巻き取
    ることを特徴とする薄板熱間圧延方法。
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