JPH08117537A - 集塵部材 - Google Patents

集塵部材

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JPH08117537A
JPH08117537A JP6286137A JP28613794A JPH08117537A JP H08117537 A JPH08117537 A JP H08117537A JP 6286137 A JP6286137 A JP 6286137A JP 28613794 A JP28613794 A JP 28613794A JP H08117537 A JPH08117537 A JP H08117537A
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧力損失の上昇を防止しながら効果的な集
塵、特に流体中の油分の除去を経済的かつ効率よく行
う。 【構成】 第1の多孔スクリーン1aと第2の多孔スク
リーン1bとは相互に180度反転して、即ち裏返して
配置されている。これにより第1の多孔スクリーン1a
の開口2aは油含有気体Gの流れ方向に対して角度αを
もって斜めに開口し、第2の多孔スクリーン1bの開口
2bは反対に−αをもって斜めに開口している。油含有
気体Gは先ず第1の多孔スクリーン1aにおいて下降流
G1となり、つづいて第2の多孔スクリーン1bにおい
ては反転して上昇流G2となる。油含有気体Gに含まれ
る油ミスト及び油蒸気等の油分は油含有気体Gの反転に
於ける慣性および同油含有気体Gの多孔スクリーン壁面
への衝突によりその大半が除去される。またこれら多孔
スクリーン1a、1bで除去されなかった微細な粒子は
濾過式集塵を行うフィルタ3により殆ど除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉塵或いはガス流中のカ
ーボン等の除去に利用可能な集塵部材に係り、特に微細
な油粒子(油ミスト)及び油蒸気を含むガス流からこれ
ら油ミストおよび油蒸気を除去するのに効果的な集塵部
材に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばホテルや飲食店の厨房においては
調理過程で油が微細粒子(ミスト)状或いは蒸気となっ
て大量に発生する。このような油ミスト或いは油蒸気を
含有する気体(以下「油含有気体」と称する)をそのま
ま外部に排出することは大気汚染の一因となり、また排
気ダクト内に付着した油が発火して火災を生じる危険性
もある。このため油含有気体は外部に排出される前に含
有する油分を除去する必要があって、各種の装置が提案
されかつ現に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来型油除去
装置のうち、例えば油蒸気を除去するものとしては活性
炭等の吸着材が充填されたフィルタを用いたものが提供
されている。この装置は比較的高い油蒸気除去効率を有
するものの、油ミストの除去率はかなり低いため油ミス
トが共存する気体には不向きである。
【0004】一方油ミストの除去は主として慣性衝突法
が採用されている。この方法は特に油粒子が大きい場合
には効果的であるが、粒子が微細な場合には捕集効率が
低下する問題がある。慣性衝突を効果的に行う手段とし
て油含有気体の通過方向に対して一定の角度(例えば3
0〜60度)の傾斜角をもった開口が多数形成された網
目スクリーンが配置され、かつこの網目スクリーンの開
口相互が90度ずつ面方向に向けて角度変位するよう複
数の網目スクリーンが配置された構成が提案されている
(特願昭58−27672号)。
【0005】上記提案の構成によれば、開口相互が90
度ずつ変位するため、各スクリーンの開口を通過する油
含有気体は旋回流を形成し、慣性衝突方式による効果的
な塵埃或いは油分の捕集が期待される。しかしながらこ
のような捕集効果を発揮するためには前記網目スクリー
ンを10枚程度、場合によっては20枚程度積層配置す
る必要があり、これらスクリーンを通過する流体の圧力
損失は多大なものとなり、送風機の容量を大きくする等
装置のランニングコストの上昇が懸念される。また当該
装置も含め慣性衝突方式では、いかに捕集効率を高めて
も、搬送流体に比較して質量の差の少ない油蒸気を効率
的に分離捕集することは不可能である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点に
鑑み構成されたものであって、油含有気体等、除去対象
物を含有した流体の流れ方向に対して所定の角度の傾斜
角を持った開口が多数形成されたスクリーン(以下「多
孔スクリーン」と称する)が、複数枚配置されかつ隣接
する各多孔スクリーンはそれぞれ表裏が対向位置するよ
う180度反転させて、即ち相互に裏返しとなるように
配置され、かつこれら多孔スクリーン群の背後には微細
な透孔が形成された濾過式フィルターが配置されている
ことを特徴とする集塵部材である。
【0007】
【作用】最初の多孔スクリーンに流入した流体は、各開
口の傾斜角に対応した角度で例えば下降流となり、かつ
表裏が逆に配置された次の多孔スクリーンにおいては前
記下降流が反転して開口の傾斜角に沿った上昇流とな
る。このように各多孔スクリーンを通過する度に流体は
下降・上昇を繰り返し、含有する捕集対象物、例えば油
ミストの殆どが慣性衝突により捕集され、かつおよび油
蒸気の一部も凝集して捕集される。また多孔スクリーン
群を出た流体は微細な透孔が形成された濾過式フィルタ
を通過することにより油蒸気等、慣性衝突では捕集が困
難なものが捕集される。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を参考に具体的
に説明する。
【0009】図1は本発明に使用される多孔スクリーン
の一例を示す図であり、図2はこの多孔スクリーンを用
いた集塵部材の第1の実施例を示す。
【0010】先ず図1を用いて多孔スクリーンの構成を
説明する。矢印1は多孔スクリーン全体を示し、この多
孔スクリーン1は例えばSUS304系のステンレス、
アルミニウムまたはニッケル等の金属材料により形成さ
れている。但し金属材料で形成されることは多孔スクリ
ーン形成の必須の要件ではなく、これら金属材料以外
に、例えばプラスッチクス或いはセラミックス等により
形成することも可能であるが、以下金属材料により形成
される場合を例に説明する。
【0011】2は開口であり、その名称の如く多孔スク
リーン1は多数の開口2が連設されることにより形成さ
れる。例えばその形成方法としては金属板に多数の切り
口(スリット)を予め形成し、かつこの金属板を所定の
方向に引っ張ることにより切り口部分を開いて開口とす
る構成、即ちエキスパンドメタルと称される形成方法等
が用いられる。各開口2は油含有気体Gの流れ方向に対
して所定の角度αを以て斜めに開口している。この角度
αは油含有気体Gのが開口内に流入する際に含有する油
分を慣性により分離し、かつその流れが乱流とならずほ
ぼ層流を維持する程度の角度が効果的である。この様な
点から発明者らが試験をした結果、前記αは25度乃至
70度の間が適当であるとの結論に達した。
【0012】図2は図1に示される多孔スクリーン1を
用いた集塵部材の構成例を示す。1aは図1に示す多孔
スクリーン1を図1の配置状態と同じ状態、即ち各開口
2が角度αを以て斜め上に開口している状態で配置され
たものを、また1bはこの多孔スクリーンを180度反
転させて、即ち裏返して配置されたものを示す。従って
多孔スクリーン1bの開口2は角度αを以て下向きとな
るので、多孔スクリーン1bの開口において、油含有気
体Gに対する開口角度は以後−αで示す事とする。また
以後の説明に誤解が生じないようにするため、多孔スク
リーン1aの開口2は2a、同1bの開口2は2bとす
る。なお図示の構成では多孔スクリーン1は2枚のみ配
置されているが、3枚以上配置することももとより可能
である。この場合は隣接する多孔スクリーン1は相互に
180度反転させて配置される。
【0013】次に符号3はこれら各多孔スクリーン1の
背後に配置された濾過集塵方式のフィルタ(以下単に
「フィルタ」と称する)である。このフィルタ3は前記
多孔スクリーン1a、1bで捕集できなかった油ミスト
の微細粒子や油蒸気を濾過方式で捕集するものである。
スクリーン3の構成材料としてはセラミックスの多孔体
或いは金属フォームと通称される金属(例えばニッケル
系金属)材料からなる多孔質材が有効である。この金属
フォーム又はセラミックス多孔体であれば付着物を除去
することにより多数回の再使用が可能であるため効果的
である。但し多孔スクリーン部分で大半の油分が除去さ
れるためフィルタ3に付着する油の量はさほど多くはな
い。なおフィルタ3を使い捨て型とし、フィルタとして
紙類等を用いることも考えられるが、そのままでは発火
等の危険性があるため高温の油ミスト等に使用する場合
には防火処理をしておく必要がある。
【0014】以上の構成の集塵部材において、油含有気
体Gはフィルタ3の下流側に配置された誘引型の送風機
(IDF/図示せず)により吸引され第1の多孔スクリ
ーン1aに向かう(図2参照)。この場合、第1の多孔
スクリーン1aに於けるの油含有気体Gの流入速度は
0.5〜2.0m/sec程度となるよう前記IDFが
運転される。第1の多孔スクリーン1aに至った油含有
気体Gは各開口1aが所定の角度αを以て斜めに開口し
ているため、開口壁面に衝突し含有する油ミストを開口
壁面に付着させながら下降流G1を形成する。なお含有
する油蒸気もこの衝突により一部凝結し前記ミストと共
に付着し、付着した油は自重により多孔スクリーンに沿
って流下し、図示しない油溜に捕集される。
【0015】一方第1の多孔スクリーン1bを出た油含
有気体Gは次に−αを以て開口する第2の多孔スクリー
ン1bの開口2bに流入し、前記下降流G1は一転して
上昇流G2となる。この反転の際、前記第1の多孔スク
リーン1bにおいて捕集されなかった油ミストの多くが
慣性により振り分け除去される(図中の破線による矢印
で示す)。更に上昇流G2に転じた油含有気体Gは前記
第1の多孔スクリーン1aにおけると同様の慣性衝突方
式により更に油ミストが除去されると共に油蒸気は開口
壁面に凝集し除去される。このように本発明において
は、油含有気体Gは各多孔スクリーン1が180度反転
して配置されているため上昇、下降を繰り返しその間に
衝突による油捕集、油蒸気の凝集及び流体反転時の慣性
による油除去を繰り返す。この様に油含有気体Gは隣接
する各多孔スクリーンの間で急激に流路を変更するため
一つの多孔スクリーンに於ける油分の除去効率が高い。
従って多孔スクリーンの配置枚数を少なくして、しかも
効率のよい油分の除去が可能となり、装置全体としての
圧力損失を大幅に低減できる。よって後述するフィルタ
3による捕集も含め、油分捕集率90パーセントを実現
するために必要な多孔スクリーンの設置枚数は2〜3枚
と極めて僅かである。因みに従来装置では捕集効率を9
0パーセントとすること自体が困難であり、仮に達成可
能としてもスクリーンの設置個数は10枚以上となるこ
とが予想され、圧力損失増大による送風機の大容量化等
装置のランニングコストもかなり増加する。
【0016】上述の如く各多孔スクリーン1a、1bに
おいて油含有気体Gに含まれる油分の殆どは除去される
が、油ミスト中の微細な油粒子及び油蒸気の凝縮による
同様の微細油粒子の一部は第2の多孔スクリーン1bを
通過してしまう。フィルタ3はこのような粒子を濾過捕
集するために配置され、ここにおいて残りの油分の殆ど
が除去される。なお、このフィルタ部分においても当然
のことながら小孔部分以外に衝突した油蒸気は凝集し捕
集される。
【0017】図3は第2の実施例を示す。この実施例で
は集塵部材正面に対する圧力損失分布を変化させて集塵
部材全体としての油含有気体の吸引効率を高めるように
構成している。
【0018】本実施例において、フィルタ3は下部に向
かってその断面の厚さが少なくなるよう形成されること
によりフィルタ3の圧力損失の分布が変化するよう構成
されている。より具体的にはフィルタ3の下方に向かっ
て気体の通過時の圧力損失が低下するよう構成されてい
る。これにより前記第1及び第2の多孔スクリーン1
a、1bも含めた集塵部材全体が、部材の下方ほど圧力
損失が低下するように構成されることになる。
【0019】以上の構成とすることにより集塵部材上下
方向において下に向かうほど流体の吸引量が多くなる傾
向を示す。このため例えば集塵部材の下側から油含有気
体Gが上昇するような状態において、当該油含有気体G
は集塵部材の位置に上昇するとその下方部分から直ちに
吸引されるため、上昇してきた油含有気体Gは分散する
前に効率的に集塵部材に吸引される。なお図示の構成で
はフィルタ3の厚さを変えることにより圧力損失分布に
変化を与えたが、これ以外にも、例えばフィルタ3の厚
さは均一の状態で、かつフィルタ平面における開口比率
の分布を変化させることにより、或いは前記断面厚さと
この開口比率の分布の両方を変化させることにより圧力
損失の分布に変化を与えることも当然可能である。
【0020】次に図4の(A)および(B)は多孔スク
リーン1における開口2の配置状態を模式的に示す。先
ず(A)の構成では各開口2はそれぞれ開口正面が略菱
形に形成されることにより開口相互は菱形の各辺を共通
の壁面とすることによってそれぞれが斜めに連設した構
成となっている。一方(B)の構成は各開口2は水平方
向および垂直方向の何れに対しても一列に整列するよう
配置構成されている。この両構成において、非液体の微
細物、即ち微細な砂粒や繊維くず等固体の塵埃を除去す
る場合には(A)、(B)何れの構成であっても構わな
い。一方油含有気体G等、油ミストや油蒸気等除去対象
が液体或いは液体が変化した物質である場合には(A)
の構成の方が望ましい。即ち(A)の構成はでは各開口
2がそれぞれ斜めに位置することにより開口壁面に付着
した油分はこの共通を壁面端部を矢印の如く斜めに流下
することが可能となり、油分の捕集が(B)の構成より
も容易となる。
【0021】図5は第3の実施例を示す。
【0022】図中符号4は本実施例に用いられるフィル
タを示し、その構成及び形成材料は前記各実施例と同様
のものである。図示のフィルタ4は多孔スクリーン1b
の開口2bの出口に沿って凹凸に形成されている。この
ように形成されることにより先ずフィルタ4の表面面積
は、気体が通過する正面面積よりも大きく設定すること
ができる。この構成においてフィルタ4に対する付着物
が少ない状態では多孔スクリーン1bの各開口2bを出
た油含有気体Gの上昇流G2は、前記フィルタ4のうち
この上昇流G2とほぼ直交する面4aを通過する。この
ようにして初期の段階ではフィルタ4の直交面4aを中
心として油分が付着し、これによりこの直交面4aの抵
抗が徐々に増加する。この抵抗の増加に対応して前記上
昇流G2の一部は破線で示すようにこの上昇流G2とほ
ぼ平行する平行面4bに流入する。この際上昇流G2は
破線の如く流路を急激に変更するため、フィルタ4全体
としての圧力損失はある程度増加するものの慣性による
油分の捕集率の増加が期待される。
【0023】図6は本発明に係る集塵部材と従来型の集
塵部材との性能の比較例を示す線図である。図中実線で
示される(a)は本発明に係る構成(図2に示す構成)
の集塵部材を、点線で示される(b)は濾過式フィルタ
のみの構成を、また一点鎖線で示される(c)は多孔ス
クリーン単体の構成を示す。
【0024】まず同図(A)において、濾過式フィルタ
のみの構成(b)では油捕集量が増大するのに比例して
圧力損失が大幅に上昇することがわかる。これに対して
多孔スクリーン単体の構成(c)では圧力損失の増加は
僅かな量に押さえられ、本発明の構成(a)に於ける圧
力損失の増加もこの多孔スクリーン単体の構成(c)に
ほぼ近い程度に押さえられることがわかる。
【0025】一方図(B)において、時間の経過と共に
油の捕集量が増加した際に、濾過式フィルタのみの構成
(b)ではフィルタが保持する油の量(油保持量)大き
くなり、他方多孔スクリーン単体の構成(c)では油保
持量はさして増加しない。即ち捕集した油の除去という
点では濾過式フィルタのみの構成(b)はかなり劣り、
これが前記図(A)の圧力損失の増大の原因にもなって
いる。また本発明の構成(a)は多孔スクリーン単体の
構成(c)ほどではないが油保持量は濾過式フィルタの
みの構成(b)に比較して大幅に少なくすることが可能
である。
【0026】以上の点から本発明の構成では、油を捕集
しても目詰まりし難く、また捕集後の油保持量も少ない
ため発火等の虞が小さく安全性が高い。また然もフィル
タ洗浄時のコストを低減することが可能となる。
【0027】次に図6(C)及び(D)において、多孔
スクリーン単体の構成(c)では、油除去性能を高める
ために通過風速を大きく設定する必要があるが〔図
(D)参照〕、通過風速の増加に対応する圧力損失の増
加の程度が大きく〔図(C)参照〕、送風機の容量を大
きく設定する等の必要が生じる。これに対して本発明の
構成(a)では、濾過式フィルタのみの構成(b)とほ
ぼ同様に通過風速が低くても油除去性能は図(D)の如
く殆ど低下しないため、通過風速を低速に設定でき、従
って図(C)で示されるように低圧力損失での運転が可
能となる。また大量に出た油煙を排出する等、通過風速
を増加させる必要が生じた場合でも圧力損失の増加を低
く押さえることができる。
【0028】上記性能比較も含め、本発明の構成を、捕
集対象を含む流体が油含有気体である場合を例に説明し
たが、本集塵部材はもとより油分を含有する油含有気体
に対してのみ有効なものではなく、固体または液体の如
何を問わず種々の塵埃を含む流体に対して幅広く有効で
あることは当業者において容易に推測できるものであ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明は複数枚配置されかつ隣接する各
多孔スクリーンはそれぞれ表裏が対向位置するよう18
0度反転させ、即ち相互に裏返しとなるように配置され
ているため各多孔スクリーンを通過する流体は各多孔ス
クリーンの通過時に上下に波うつように通過する。この
ため慣性・衝突集塵の効率が高く、従って一つの多孔ス
クリーンにおける対象物の捕集効率が高くなる。このた
め高い集塵効率を保持しながら集塵部材全体の圧力損失
を低く設定できる。また従来に比較して送風機の容量も
小さいもので十分であり装置の運転経費も低減できる。
【0030】また慣性・衝突集塵を行う多孔スクリーン
の背後には主として濾過集塵を行うフィルタが設けられ
ているため慣性・衝突集塵方式では捕集が困難な塵埃も
最終的には高い効率で捕集可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に使用される多孔スクリーンの
斜視部分図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す集塵部材の断面部
分図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す集塵部材の断面概
略図である。
【図4】(A)は多孔スクリーンにおける開口の配置状
態の一例を示す多孔スクリーン正面概略図、同(B)は
他の配置状態を示す多孔スクリーン正面概略図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す集塵部材の断面部
分図である。
【図6】本発明の構成と他の従来構成との性能を比較す
るための線図であって、(A)は油捕集量と圧力損失と
の関係を示す線図、(B)は油捕集量と捕集した油の保
持量との関係を示す線図、(C)は通過風速と圧力損失
との関係を示す線図、(D)は通過風速と油除去性能と
の関係を示す線図である。
【符号の説明】
1 多孔スクリーン 1a 第1の多孔スクリーン 1b 第2の多孔スクリーン 2 開口 2a 第1の多孔スクリーンの開口 2b 第2の多孔スクリーンの開口 3 (濾過式)フィルタ 4 フィルタ(凹凸型)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の開口が形成された多孔スクリーン
    の複数枚を有する集塵用の部材であって、多孔スクリー
    ンの各開口は流体の流れ方向に対して所定の角度で斜め
    に形成され、かつ隣接する各多孔スクリーンはその対向
    面が表裏を成すよう180度反転して配置されることに
    より全体として多孔スクリーン群を形成し、当該多孔ス
    クリーン群の背後には濾過式のフィルタが配置されてい
    ることを特徴とする集塵部材。
  2. 【請求項2】 多孔スクリーン群は二枚の多孔スクリー
    ンにより形成され、流体上流側の第1の多孔スクリーン
    はその開口が流体の流れ方向に対して斜めに下降するよ
    う構成され、かつ当該第1の多孔スクリーンの背後に位
    置する第2の多孔スクリーンの開口は流体流れ方向に対
    して斜めに上昇するよう構成されることにより、多孔ス
    クリーン群に流入した流体は下降流から上昇流に転ずる
    よう構成したことを特徴とする請求項1記載の集塵部
    材。
  3. 【請求項3】 多孔スクリーン群の背後に配置された濾
    過式フィルタは、フィルタ正面の領域において、流体の
    発生源に近い部分の領域の圧力損失が他の領域よりも低
    減されるよう構成されたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の集塵部材。
  4. 【請求項4】 多孔スクリーン群の背後に配置された濾
    過式フィルはその断面が波型となるよう凹凸に形成され
    たことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の集
    塵部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011143364A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Tlv Co Ltd 気液分離器
JP2016014381A (ja) * 2014-07-03 2016-01-28 ナブテスコ株式会社 車両用空気圧縮装置
KR102181817B1 (ko) * 2020-07-09 2020-11-24 이지창 도장용 분진포집장치

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