JPH08117228A - 生体情報提示装置 - Google Patents

生体情報提示装置

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Publication number
JPH08117228A
JPH08117228A JP26028694A JP26028694A JPH08117228A JP H08117228 A JPH08117228 A JP H08117228A JP 26028694 A JP26028694 A JP 26028694A JP 26028694 A JP26028694 A JP 26028694A JP H08117228 A JPH08117228 A JP H08117228A
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JP
Japan
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vibration
sensor
surgical instrument
forceps
living body
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Application number
JP26028694A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Mizuno
均 水野
Masahiro Kudo
正宏 工藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】手術器械を体腔内に挿入して手術を行う際に、
診断および術中における治療方針の判断、さらには操作
時の安全性を図る生体情報提示装置を提供することにあ
る。 【構成】生体の体腔内に挿入する把持鉗子1と、この把
持鉗子1の挿入部2に設けられ生体の物理的性質や把持
鉗子1と生体との接触圧力を計測する力覚センサ4と、
この力覚センサ4の検出信号を変調し、変調された信号
を振動体の振動に変換し、この振動を把持鉗子1の操作
者に感知させる振動提示手段6を設けたことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、生体の体腔内に挿入
する鉗子や内視鏡等の手術器械に触覚または力覚情報を
検知するセンサを取り付け、生体の硬さや、手術器械が
生体から受ける力を計測し、これを操作者に提示する生
体情報提示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉗子や内視鏡等の手術器械に触覚または
力覚情報を検知するセンサを取り付け、生体の硬さや、
手術器械が生体から受ける力を計測し、これを操作者に
提示するものとして次に示すものが知られている。
【0003】例えば、特願平5−84505号は、対象
物との接触情報を操作者に伝達する触覚提示装置におい
て、触覚提示手段が弾性部材の上に圧電素子の屈曲振動
を伝達させ、弾性部部材上に接触した操作者の指先に対
象物の触覚情報を伝達するように構成されている。ま
た、特願平5−59957号は、体腔内に挿入される医
療器具の先端に設け、この触覚センサの出力を内視鏡画
像を表示する表示装置の画面に触覚情報として表示する
ようにしたものである。
【0004】さらに、特開平3−80827号公報は、
モータの駆動力により湾曲する内視鏡において、湾曲操
作のためのスイッチ内に圧電素子による振動発生手段を
設けたものである。また、特願平5−273697号
は、モータの駆動力により湾曲する内視鏡において、湾
曲操作のために設けたトラックボールに、トラックボー
ルの動きを制動する手段を設けたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
願平5−84505号の圧電素子の上にある弾性部材に
操作者が触れるときに、強く触れると振動が減少するこ
とがある。特願平5−59957号は、触覚センサの出
力をもとに、医療器具の操作上の判断を行う場合に、モ
ニターを見ないと、操作上の判断ができないため、見落
とすと安全上の問題が生じる。
【0006】さらに、特開平3−80827号公報は、
内視鏡の操作スイッチを強く押すと、振動が減少すると
言う問題が生じる。さらに特願平5−273697は、
トラックボールを操作する力の制御を行うため、制御構
成が複雑である。また、トラックボールを静止させてい
る状態では力を提示することができないという問題があ
る。
【0007】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、生体の体腔内に手術
器械を挿入して手術を行う際に、診断および術中におけ
る治療方針の判断、さらには、手術器械の操作時の安全
性の確保することができる生体情報提示装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、生体の体腔内に挿入する手術器械と、
この手術器械の挿入部に設けられ生体の物理的性質や手
術器械と生体との接触圧力を計測するセンサと、このセ
ンサの検出信号を変調する変調手段と、変調された信号
を振動体の振動に変換する変換手段と、この振動を前記
手術器械の操作者に感知させる振動提示手段とを具備し
たことにある。
【0009】
【作用】操作者は、体腔内に挿入した手術器械としての
把持鉗子で生体組織を把持する場合に、組織の硬さ、組
織から受ける力を振動として操作者の手に感じることが
でき、例えば、血管のように、今把持している臓器が何
であるかを判断することができる。また、正常組織との
比較により、診断の目安となる。また、把持の際に、無
理な力を加えることを防止できる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の各実施例を図面に基づいて
説明する。図1および図2は第1の実施例を示し、生体
の体腔内に手術器械を挿入して手術を行う際に、診断お
よび術中における治療方針の判断、さらには、手術器械
の操作時の安全性の確保を目的とする生体の物理的性質
の計測をより簡便に行うことができるようにしたもので
ある。
【0011】図1は、振動提示手段を備えた把持鉗子の
構成を示す。すなわち、把持鉗子1の挿入部2の先端部
には鉗子開閉部3が設けられ、この鉗子開閉部3には力
覚センサ4が設けられている。把持鉗子1の挿入部2の
基端部には操作部5が設けられ、この操作部5には振動
提示手段6が設けられている。この振動提示手段6は力
覚センサ4の検出量に応じて振動し、操作者の手Hに振
動を伝達させることにより、操作者に鉗子開閉部3に作
用する力覚を提示することができる。
【0012】図2は、第1の実施例の振動提示手段6の
構成を示し、回転型モータ7の回転軸8には、その回転
軸8回りにアンバランスモーメントを有する慣性体9が
設けられている。回転型モータ7が回転することによ
り、振動が発生する。振動の周波数は、回転型モータ7
の回転数に比例し、振動の振幅は、振動提示手段6の一
次共振周波数の以下では、単調増加する。
【0013】図1に示すように、回転型モータ7の駆動
回路10および力覚センサ4の検出回路11が設けられ
ている。ここで、回転型モータ7にDCモータを使用す
ると、駆動電圧がDCモータの回転数に比例するため、
検出回路11で得られた力覚センサ4の検出電圧を、駆
動回路10で変調増幅し、DCモータの駆動電圧として
使用することができる。なお、検出電圧を変調増幅して
駆動電圧を作る際に、駆動電圧を検出電圧に単純に比例
させるだけでなく、予め求めておいた操作者に与える振
動の感度とモータの回転数との関係を利用することもで
きる。
【0014】図3は第2の実施例を示し、力覚センサと
して、歪みゲージセンサを使用した場合の実施例を示
す。図3(a)に示す形状をした歪みゲージ12は、図
3(b)のように鉗子開閉部3に装着されている。鉗子
開閉部3には、図3(c)に示すように、鉗子開閉部3
に設けた溝13に挿入することで装着されており容易に
着脱可能である。装着状態において、図3(d)に示す
ように、歪みゲージ12が鉗子開閉部3の面より突出し
ているため、図3(e)のように、物Aを把持したとき
に、歪みゲージ12が変形して歪みが発生する。
【0015】この実施例によれば、力覚センサとしての
歪みゲージ12が、鉗子開閉部3から容易に着脱可能で
あるため、センサをディスポーサルにする、或いは、洗
浄、滅菌の際に取り外して行う等の方法により、洗浄、
滅菌が容易である。
【0016】図4は第3の実施例を示し、力覚センサと
して、圧電素子を使用した触覚センサの実施例を示す。
把持鉗子の把持部14には触覚センサ15が装着されて
いる。この触覚センサ15には駆動用圧電セラミックス
16および検出用セラミックス17がそれぞれ設けられ
ている。これらセラミックス16,17は爪18ととも
に重ねて接合されている。この触覚センサ15は被検出
部に接触させ接触部を加振させ、このときに被検出部と
の接触により固有振動数及びその最大振幅の変化を検出
し、この結果から被検出部の粘弾性を求めるものであ
る。この触覚センサ15により検出された粘性また弾性
の大きさを、振動の大きさに変換し、操作者の手Hに伝
達させることにより粘性または弾性の大きさを操作者伝
達することが可能となる。なお、ここで、駆動用圧電セ
ラミックス16と検出用セラミックス17を一つのセラ
ミックスで代用することも可能である。
【0017】図5は第4の実施例を示し、力覚センサと
して、圧電セラミックスを使用した超音波エコーによる
生体の音響インピーダンスを計測する実施例を示す。把
持鉗子の把持部14には圧電セラミックス19が装着さ
れている。また、生体の音響インピーダンスと同等の材
質(たとえば樹脂、エラストマー)でできた接触板20
が圧電セラミックス19とともに重ねて把持部14に接
合されている。圧電セラミックス19がパルス波を発信
すると同時に、生体組織の被検出部からのエコー信号を
検出する。エコーが発生する被検出部の深さに対応した
信号が帰ってくるまでの時間と、信号の大きさに対応し
た生体の音響インピーダンスを計測することができる。
この力覚センサとしての圧電セラミックス19により検
出された、ある深さに特定した音響インピーダンスの大
きさを、振動の大きさに変換し、操作者の手Hに伝達さ
せることにより音響インピーダンスを操作者に伝達する
ことが可能となる。なお、生体の音響インピーダンス
は、圧力を加えると高い方へ変化することにより、音響
インピーダンスより把持力の計測が可能となる。
【0018】前記第1〜第4の実施例では、手術器械が
把持鉗子の場合を示しているが、代わりに、剥離鉗子、
開傷器具(リトラクタ)でもよく、また、触覚センサ専
用のプローブでもよい。
【0019】第1〜第4の実施例によれば、操作者は、
把持鉗子1で生体組織を把持する場合に、組織の硬さ、
組織から受ける力を振動として手Hに感じることができ
るため、例えば、血管のように、今把持している臓器が
何であるかを判断することができる。また、正常組織と
の比較により、診断の目安となる。また、把持の際に、
無理な力を加えることを防止できる。
【0020】図6および図7は第5の実施例を示し、第
1の実施例と同様に、手術用マニピュレータにより遠隔
的に手術を行う際に、診断および術中における治療方針
の判断、さらには、手術器械の操作時の安全性の確保を
目的とする生体の物理的性質の計測をより簡便に行うこ
とができるようにしたものである。
【0021】図6は手術装置の全体の構成を示し、手術
用マニピュレータ21と、手術用マニピュレータ21の
操作手段であるマスタマニピュレータ22とから構成さ
れている。手術用マニピュレータ21の先端部には鉗子
23が設けられている。鉗子23には第1の実施例と同
様に力覚センサが設けられている。また、マスタマニピ
ュレータ22の操作部24には、図7に示すように、振
動提示手段6が内蔵されている。振動提示手段6は、回
転型モータ7の回転軸8に、その回転軸8回りにアンバ
ランスモーメントを有する慣性体9および回転型モータ
7と慣性体9が結合するフレキシブルなシャフト25が
設けられている。第1の実施例と同様に、回転型モータ
7が回転することにより振動が発生する。振動の周波数
は、回転型モータ7の回転数に比例し、振動の振幅は、
振動提示手段6の一次共振周波数の以下では、単調増加
する。
【0022】操作者は、マスタマニピュレータ22の操
作部24を手Hで持って動作させると、その動きに追従
するように、手術用マニピュレータ21が動作する。ま
た、図7の操作スイッチ26を押すと鉗子23が開閉す
る。鉗子23に設けられたセンサおよびセンサの検出回
路さらには振動提示手段6の駆動回路の構成およびそれ
らの作用は、第1の実施例と同様であるので説明を省略
する。
【0023】また、第1の実施例と同様に、センサとし
て歪みゲージ、圧電素子センサ、超音波振動子等が使用
できる。また、第5の実施例では、手術器械が把持鉗子
の場合を示しているが、代わりに、剥離鉗子、開傷器具
(リトラクタ)でもよく、また、触覚センサ専用のプロ
ーブでもよい。
【0024】この実施例によれば、手術用マニピュレー
タ21により遠隔的に手術を行う場合に、手術用マニピ
ュレータ21が生体に与える力覚を操作者に振動として
伝達させることにより、安全に手術を行うことを可能と
するとともに、操作者は組織の剥離等のように微妙な力
覚を必要とする、難しい操作を行うことができる。
【0025】図8は第6の実施例を示し、第1〜第5の
実施例と同様に、体内に手術器械を挿入して手術を行う
際に、診断および術中における治療方針の判断、さらに
は、手術器械の操作時の安全性の確保を目的とする生体
の物理的性質の計測をより簡便に行うことができるよう
にしたものである。
【0026】図8は振動提示手段6の構成を示し、電磁
ソレノイド27に慣性体28が設けられている。電磁ソ
レノイド27が往復運動することにより振動が発生す
る。電磁ソレノイド27の振動を発生させるための駆動
回路10および検出回路11は第1の実施例と同じであ
る。センサの検出回路11から得られた検出電圧を振動
周波数に変換し、交流電圧として電磁ソレノイド27を
駆動する。なお、交流電圧を作る際に、その周波数を検
出電圧に単純に比例させるだけでなく、予め求めておい
た操作者に与える振動の感度とモータの回転数との関係
を利用することもできる。
【0027】図9および図10は、第7の実施例を示
し、第1〜第6の実施例と同様に、手術用マニピュレー
タにより遠隔的に手術を行う際に、診断および術中にお
ける治療方針の判断、さらには、手術器械の操作時の安
全性の確保を目的とする生体の物理的性質の計測をより
簡便に行うことができるようにしたものである。
【0028】したがって、第1の実施例と同一構成部分
は同一番号を付して説明を省略する。図9は振動提示手
段6の構成を示している。図9に示すように積層圧電素
子30には慣性体31が設けられている。積層圧電素子
30の電極32に交流電圧を印加することにより、積層
圧電素子30が伸縮し振動が発生する。積層圧電素子3
0の振動を発生させるための駆動回路10が接続されて
いる。ここでは、センサの検出回路11から得られた検
出電圧を周波数に変換し、交流電圧として圧電素子を駆
動する。なお、交流電圧を作る際に、その周波数を検出
電圧に単純に比例させるだけでなく、予め求めておいた
操作者に与える振動の感度とモータの回転数との関係を
利用することもできる。また、慣性体31は、駆動電圧
に対する振動提示手段6の機械的インピーダンスを変更
するためのもので、慣性体31を大きくすると振動の共
振周波数が下がり、共振周波数より低い周波数における
振幅が増大する作用を示すが、必ずしも無くても構わな
い。
【0029】また、振動提示手段6は、図10に示すよ
うに、複数の積層圧電素子30を面状あるいは直線状に
配列したものでも構わない。この場合、センサも同様
に、複数の圧電素子33を面状あるいは直線状に配列し
た検出部を設け、振動提示手段6とセンサの各々素子を
配列毎に対応させることにより、センサで検出された力
覚情報が、振動として操作者に提示される。
【0030】この実施例によれば、操作者は、把持鉗子
で、生体組織を把持する場合に、組織の硬さ、組織から
受ける力を振動として手Hに感じることができるため、
例えば、血管のように、今把持している臓器が何である
かを判断することができる。また、正常組織との比較に
より、診断の目安となる。また、把持の際に、無理な力
を加えることを防止できる。さらに、センサおよび振動
提示手段6を、それぞれ複数の検出部および振動発生手
段から構成することにより、操作者に力覚の分布情報を
提示することが可能となり、より微妙な力覚を必要とす
る、難しい操作を行うことができる。
【0031】図11および図12は第8の実施例を示
し、手術器械を体内に挿入し体内の観察を行う際に、手
術器械の操作時の安全性の確保を目的として、挿入部が
生体に接触する際に受ける力を検知し、これを簡便な方
法で操作者に知らせるようにしたものである。
【0032】図11は手術装置の全体の構成を示し、観
察用マニピュレータ40と、観察用マニピュレータ40
の先端に設けられた内視鏡41と、内視鏡41の先端に
設けられた力覚センサ44と、内視鏡41の表示を行う
HMD(Head Mounted Display)
42と、HMD42に設置された3次元位置センサ43
と、HMD42に設置された振動提示手段6から構成さ
れている。図12に示すように、振動提示手段6は、H
MD42に2つ設置されている。
【0033】振動提示手段6は、第1の実施例と同様
に、回転型モータ7の回転軸8に、その回転軸8回りに
アンバランスモーメントを有する慣性体9および回転型
モータ7より構成されている。第1の実施例と同様に、
回転型モータ7が回転することにより振動が発生する。
振動の周波数は、回転型モータ7の回転数に比例し、振
動の振幅は、振動提示手段6の一次共振周波数の以下で
は、単調増加する。
【0034】操作者は、HMD42を頭部に装着し、頭
を動かすと、頭の動きを3次元位置センサ43が検出
し、その動きに追従するように、観察用マニピュレータ
40が動作する。この際、内視鏡41の先端部が体内の
臓器に接触すると、その力を力覚センサが検出し、接触
した位置に対応した振動提示手段6が、力の大きさに対
応して振幅で振動する。センサおよびセンサの検出回路
11、さらには振動提示手段6の駆動回路10の構成お
よびそれらの作用は、第1の実施例と同様であるので説
明を省略する。
【0035】また、第1の実施例と同様に、センサとし
て歪みゲージ、電圧素子センサ、超音波振動子等が使用
できる。観察用マニピュレータ40により遠隔的に体内
の観察を行う場合に、観察用マニピュレータ40が生体
に与える力を操作者に振動として伝達させることによ
り、安全に手術を行うことが可能となる。
【0036】図13および図14は第9の実施例を示
し、第8の実施例の観察用マニピュレータ40の代わり
に、内視鏡45を設けたものである。この内視鏡45の
湾曲操作用スイッチ46には振動提示手段6が設けられ
ている。内視鏡45の先端部47が体内の臓器に接触す
ると、先端部47に設けられた圧力センサ48と制御装
置49に設けた圧力センサ検出回路50により接触圧を
検出する。この値を圧力位置に対応した湾曲操作用の振
動提示手段6を圧力センサ48の検出量に対応した振幅
で振動するように、触覚提示手段駆動回路51により駆
動する。
【0037】図14に示すように、振動を発生する手段
として、慣性体52と圧電セラミックス53を使用し、
これを湾曲スイッチ46の下面に装着してある。また、
湾曲スイッチ46の感応部54は、湾曲スイッチ46の
最下部に設けられている。また、湾曲スイッチ46は4
つの湾曲方向に対応して用意されており、この湾曲スイ
ッチ46を選択的に押すことにより湾曲部55が湾曲す
る。また、前記制御回路49には湾曲モータ駆動回路5
6およびビデオプロセッサ57が設けられており、ビデ
オプロセッサ57はモニタ58に接続されている。
【0038】図15は第10の実施例を示し、マスター
スレーブ方式による遠隔操作マニピュレータを備えた手
術装置の全体構成を示す。操作用マスタマニピュレータ
60の操作に応じてスレーブマニピュレータとしての処
置用マニピュレータ61が動作するようになっている。
処置用マニピュレータ61には生体の体腔内62に挿入
された手術器械63が設けられ、この手術器械63の挿
入部64の先端部には処置用グリッパ65が設けられて
いる。挿入部64の基端部には第1の力覚センサ66が
設けられ、処置用グリップ65で臓器の把持等を行う
と、第1の力覚センサ66が処置用グリッパ65から受
ける臓器からの反力を検知できる。したがって、第1の
力覚センサ66の検出量によって前記振動発生手段の制
御を行うことができる。
【0039】一方、67は、FMD(Face Mou
nt Display)であり、このFMDの上には3
Dディジタイザ68が設けられている。3Dディジタイ
ザ68から得られる、空間における位置と姿勢の6つの
自由度の移動量に従い、観察用マニピュレータ69が動
作を行い、体腔内62に挿入された挿入部70の先端に
ある立体観察可能な内視鏡71により体腔内62を観察
する。ここで、操作者は、見たいところを見るべく頭を
動かすことにより観察用マニピュレータ69がその動き
に追従して動作するため、あたかも体腔内62を直接覗
いているような臨場感を得ることができる。この挿入部
70の基端部には第2の力覚センサ72が設けられ、内
視鏡71が臓器に接触した場合に受ける反力を検知でき
る。この第2の力覚センサ72の検出量によって前記振
動発生手段の制御を行うことができる。
【0040】図16は第11の実施例を示し、前記操作
用マスタマニピュレータ60の操作者が手で握るグリッ
プに前記振動発生手段を設けたものである。グリップ本
体73の内部にはモータ74が設けられ、このモータ7
4の回転軸にはコイルシャフト75を介して慣性体76
が結合されている。さらに、コイルシャフト75および
慣性体76はフレキシブルチューブ77によって覆われ
ており、前記力覚センサから検出した検出量に比例した
電圧をモータ74に供給することにより、モータ74の
回転数を制御し、ひいては、振動の大きさを制御するよ
うになっている。
【0041】これより、操作者はこの振動を手で感じる
ことによって、処置用マニピュレータ61の先端に受け
る反力を感じとることができ、臓器や処置用マニピュレ
ータ61に無理な力が働くような操作を防止できる。な
お、処置側は処置用マニピュレータ61に限らず、電動
アングル式内視鏡、形状記憶合金カテーテルであっても
よい。
【0042】図17は第12の実施例を示し、スレーブ
マニピュレータアームに手術器械としての把持鉗子78
を支持した状態を示す。この把持鉗子78は、鉗子本体
79と、この鉗子本体79の基端部に設けられた支持部
80と、鉗子本体79の先端部に設けられた把持部81
とから構成されている。
【0043】前記支持部80には振動発振・受信部82
が設けられ、この振動発振・受信部82は鉗子本体79
の内部に設けられた振動伝達部83を介して把持部81
の基端部に設けられた検出部84と接続されている。検
出部84は円周上に等間隔に3個配置されておれ、これ
ら検出部84は独立して設けられた振動伝達部83を介
して振動発振・受信部82に接続されている。
【0044】そして、各々の検出部84は、振動伝達部
83の接触状態が外力によって変化するようになってお
り、この変化量が振動の振幅または共振周波数の変化と
なって現れる。これを振動発振・受信部82で検出する
が、3個の検出部84の検出量の合成により外力のベク
トルを求めることができる。
【0045】図18は、医療用マニピュレータを示し、
手術器械としての把持鉗子90を示す。この把持鉗子9
0は、鉗子本体91と、この鉗子本体91の基端部に設
けられた支持部92と、鉗子本体92の先端部に設けら
れた把持部93とから構成されている。
【0046】支持部92にはアクチュエータ94が内蔵
されており、このアクチュエータ94はロードセル95
を介して前記鉗子本体91に内挿されたロッド96の一
端に連結されている。ロードセル95の他端はリンク9
7を介して把持部93に連結されており、アクチュエー
タ94によってロッド96を進退することで把持部93
が開閉して組織を把持できるようになっている。
【0047】把持部93は中空構造で、その組織把持面
はゴム等の弾性体98によって形成されている。弾性体
98にはワイヤ99の一端が接続されており、このワイ
ヤ99は鉗子本体91に内挿されたコイルシース100
に挿通され、その他端には支持部92に接続されてい
る。さらに、ワイヤ99には歪みゲージ101が取り付
けられている。
【0048】アクチュエータ94によりロッド96が進
退することで把持部93が開閉し、組織を把持すること
ができる。このとき、組織を把持する力はロッド96に
加わる力をロードセル95で検知することにより判る。
また、把持部93では組織を把持したときに弾性体98
が撓み、ワイヤ99にテンションをかける。このテンシ
ョンを歪みゲージ101で検知することにより組織が弾
性体98に与える変位が判る。したがって、上記2つの
情報により組織の硬さが判り、また把持部93を含む鉗
子本体91の先端側に電気的なセンサを有しないため、
安全で信頼性が高い。
【0049】前述した実施態様によれば、次に構成が得
られる。 (付記1)生体の体腔内に挿入する手術器械と、この手
術器械の挿入部に設けられ生体の物理的性質や手術器械
と生体との接触圧力を計測するセンサと、このセンサの
検出信号を変調する変調手段と、変調された信号を振動
体の振動に変換する変換手段と、この振動を前記手術器
械の操作者に感知させる振動提示手段とを具備したこと
を特徴とする生体情報提示装置。 (付記2)振動提示手段は、回転型モータと、この回転
型モータの回転部に設けたアンバランスな慣性体からな
ることを特徴とする付記1記載の生体情報提示装置。 (付記3)振動提示手段は、電磁ソレノイドと、この電
磁ソレノイドの移動部に設けた慣性体からなることを特
徴とする付記1記載の生体情報提示装置。 (付記4)振動提示手段は、圧電振動子と、この圧電振
動子に設けた慣性体からなることを特徴とする付記1記
載の生体情報提示装置。 (付記5)手術器械は、生体の物理的性質を計測するセ
ンサを取り付けたプローブであることを特徴とする付記
1記載の生体情報提示装置。 (付記6)手術器械は、鋏、把持鉗子、剥離鉗子、ピン
セット、リトラクタのいずれかであることを特徴とする
付記1記載の生体情報提示装置。 (付記7)手術器械は、内視鏡であることを特徴とする
付記1記載の生体情報提示装置。 (付記8)手術器械は、手術用マニピュレータであるこ
とを特徴とする付記1記載の生体情報提示装置。 (付記9)振動提示手段は、手術器械に設けられること
を特徴とする付記1記載の生体情報提示装置。 (付記10)振動提示手段は、手術器械の操作手段に設
けられることを特徴とする付記1記載の生体情報提示装
置。 (付記11)センサは、手術器械の挿入部に接触する生
体から受ける力を計測する歪ゲージであることを特徴と
する付記1記載の生体情報提示装置。 (付記12)センサは、手術器械の挿入部に接触する生
体の粘弾性を計測する圧電素子であることを特徴とする
付記1記載の生体情報提示装置。 (付記13)センサは、生体の物理的性質の分布を計測
できる複数の検出部を有することを特徴とする付記1記
載の生体情報提示装置。 (付記14)センサは、手術器械の挿入部に接触する生
体の音響インピーダンスを計測する超音波振動子である
ことを特徴とする付記1記載の生体情報提示装置。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、生体の体腔内に挿入する手術器械の挿入部に生体の
物理的性質や手術器械と生体との接触圧力を計測するセ
ンサを設け、このセンサの検出信号を振動体の振動に変
換し、この振動を手術器械の操作者に感知させることに
より、手術器械を体腔内に挿入して手術を行う際に、診
断および術中における治療方針の判断、さらには手術器
械の操作時の安全性を確保することができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す振動提示手段を
備えた把持鉗子を示す斜視図。
【図2】同実施例の振動提示手段としての回転型モータ
と慣性体を示す斜視図。
【図3】この発明の第2の実施例を示す歪みゲージを設
けた鉗子開閉部の説明図。
【図4】この発明の第3の実施例の触覚センサを有した
鉗子開閉部の作用説明図。
【図5】この発明の第4の実施例の圧電セラミックスを
有した鉗子開閉部の作用説明図。
【図6】この発明の第5の実施例を示す手術装置の構成
を示す斜視図。
【図7】同実施例の振動提示手段を備えた操作部を示す
斜視図。
【図8】この発明の第6の実施例を示す振動提示手段と
しての電磁ソレノイドと慣性体を示す斜視図。
【図9】この発明の第7の実施例を示す振動提示手段と
しての積層圧電素子と慣性体との縦断側面図。
【図10】同実施例の振動提示手段を備えた把持鉗子を
示す斜視図。
【図11】この発明の第8の実施例を示す手術装置の斜
視図。
【図12】同実施例のHMDの斜視図。
【図13】この発明の第9の実施例を示す内視鏡装置の
構成図。
【図14】図13のA−A線に沿う断面図。
【図15】この発明の第10の実施例を示す手術装置の
構成図。
【図16】この発明の第11の実施例を示す振動発生手
段を設けたグリップの斜視図。
【図17】この発明の第12の実施例を示す複数の検出
部を設けた把持鉗子の斜視図。
【図18】歪みゲージを設けた把持鉗子の構成図。
【符号の説明】
1…把持鉗子、2…挿入部、3…鉗子開閉部、4…力覚
センサ、5…操作部、6…振動提示手段、10…駆動回
路、11…検出回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の体腔内に挿入する手術器械と、こ
    の手術器械の挿入部に設けられ生体の物理的性質や手術
    器械と生体との接触圧力を計測するセンサと、このセン
    サの検出信号を変調する変調手段と、変調された信号を
    振動体の振動に変換する変換手段と、この振動を前記手
    術器械の操作者に感知させる振動提示手段とを具備した
    ことを特徴とする生体情報提示装置。
JP26028694A 1994-10-25 1994-10-25 生体情報提示装置 Pending JPH08117228A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016189819A1 (en) 2015-05-25 2016-12-01 Sony Corporation Medical apparatus, medical apparatus vibration detection method, and surgical system
US20180206930A1 (en) * 2015-08-10 2018-07-26 Sony Corporation Medical instrument and surgical system

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