WO2023153363A1 - 超音波処置具 - Google Patents

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Abstract

生体組織を効率良く切開することができる超音波処置具を提供するべく、超音波処置具は、先端部に設けられ、被検体内の生体組織を把持する把持部(15)と、把持部(15)が把持した生体組織に超音波振動を伝達する超音波振動子(16)と、把持部(15)に設けられ、生体組織と対面する把持面(32A)から突出する応力集中構造体(37))とを備え、応力集中構造体(37)は、把持部(15)の長手方向に沿って配される長尺状の突起であり、把持面(32A))からの突出方向における先端部(37A)が、連続した鋸歯状に形成されているように構成した。

Description

超音波処置具
 本発明は、血管などの生体組織の封止及び切開に用いる超音波処置具に関する。
 医療分野において、超音波振動を発生させる超音波処置具を用いて被検体に各種処置を施すことが知られている。特許文献1には、血管等の生体組織を把持する一対の把持部と、超音波振動子(超音波トランスデューサ;ultrasonictransducer)とを備え、把持部を介して超音波振動を伝達し、生体組織の封止、切開などの処置を行う超音波処置具が記載されている。超音波振動子は、圧電材等の各種デバイスから構成され、供給された電力を超音波振動に変換する。
 また、特許文献1に記載の超音波処置具では、把持部が生体組織と対面する把持面に、複数の鋸歯を有する。複数の鋸歯は、所定の間隔を置いて配されている。これにより、超音波処置具が生体組織を把持する際、生体組織に対する把持性が向上する。
特表2016-511096号公報
 上記特許文献1に記載の超音波処置具は、生体組織を把持する把持性が向上しているため、生体組織を封止する処置には適しているが、生体組織を切開する処置には適していない。すなわち、上記特許文献1に記載の超音波処置具では、複数の鋸歯が所定の間隔を置いて配されているため、鋸歯の無い部分は、鋸歯のある部分よりも生体組織に掛かる圧力が非常に小さい。よって、生体組織を把持する力を大きくしても、鋸歯の無い部分では切開することができないことがある。
 本発明は、生体組織を切開する処置を効率良く行うことができる超音波処置具を提供することを目的とする。
 本発明の超音波処置具は、把持部と、超音波振動子と、応力集中構造体とを備え、応力集中構造体は、把持部の長手方向に沿って配される長尺状の突起であり、把持面からの突出方向における先端部が、連続した鋸歯状に形成されている。把持部は、先端部に設けられ、被検体内の生体組織を把持する。超音波振動子は、把持部が把持した生体組織に超音波振動を伝達する。応力集中構造体は、把持部に設けられ、生体組織と対面する把持面から突出する。
 超音波振動子は、把持部に配されていることが好ましい。応力集中構造体は、硬度がブリネル硬さで40HBW以上であることが好ましい。把持部は、応力集中構造体と対向する面の硬度がブリネル硬さで40HBW以上であることが好ましい。
 超音波振動子は、圧電材から構成され、圧電材の厚み寸法に応じた共振周波数との差が20%以内である周波数の交流電圧信号で駆動されることが好ましい。圧電材は、チタン酸ジルコン酸鉛であることが好ましい。圧電材は、キュリー点が200°C以上であることが好ましい。
 超音波振動子を駆動する交流電圧信号が連続して供給されることが好ましい。把持部は、生体組織としての血管を把持するものであることが好ましい。
 把持部の基端に連設された挿入部と、挿入部の基端に連設された操作部とを備えた、外科手術用処置具であることが好ましい。把持部は、生体組織を把持する一対の把持片を備え、把持片の一方に応力集中構造体が設けられていることが好ましい。
 本発明によれば、生体組織を切開する処置を効率良く行うことができる超音波処置具を提供することができる。
超音波処置具システムの構成を説明する説明図である。 超音波処置具の要部断面図であり、把持部が閉じた状態(A)及び開いた状態(B)を示す要部断面図である。 把持部が閉じた状態の超音波処置具の斜視図である。 把持部が開いた状態の超音波処置具の斜視図である。 図2(A)のV-V線に沿って切断した要部断面図である。 把持部が把持した血管に処置を施している状態を説明する説明図である。 応力集中構造体周辺の斜視図である。 超音波用駆動装置の概要を示すブロック図である。 血管を把持して超音波振動子を駆動させた場合における、超音波振動子の駆動時間と血管温度との関係を表すグラフである。 超音波処置具により血管を封止する処置を行う際の動作を示す説明図である。 超音波処置具により血管を切開する処置を行う際の動作を示す説明図である。 第2実施形態における把持部の構成を示す要部断面図である。 第2実施形態における応力集中構造体と対向部材の構成を示す説明図である。 第2実施形態における血管を切開する処置を行う際の動作の一部を示す説明図である。 変形例における把持部の構成を示す要部断面図である。
 [第1実施形態]
 図1に示すように、超音波処置具システム10は、超音波処置具11と、超音波用駆動装置12とを備える。外科手術用処置具である超音波処置具11は、操作部13と、挿入部14と、把持部15と、超音波振動子ユニット16(図5及び図6等参照)と、ケーブル17とを備える。
 操作部13は、操作部本体21と、グリップ22と、トリガ23と、起動ボタン24とを備える。操作部本体21は、挿入部14の基端部に連設されている。操作部本体21は、ケーブル17を介して、超音波用駆動装置12と電気的に接続される。グリップ22は、操作部本体21と一体に設けられ、ユーザが手技を行う際に保持する。
 トリガ23は、詳しくは後述するが、把持部15を開閉するために、グリップ22に向かう方向及び離反する方向に揺動可能に設けられている。起動ボタン24は、図示しない信号ケーブル等を介してケーブル17に接続されている。ケーブル17に超音波用駆動装置12が接続された場合、起動ボタン24の押圧操作に応じて出力される起動信号が、後述する超音波用駆動装置12の制御部55に入力される。
 挿入部14は、把持部15の基端部に連設されている。挿入部14は、長尺の円筒状であり、例えば樹脂から形成されている。生体組織を封止及び切開する際、例えばトロカールを介して患者の体内(被検体内)に挿入される。挿入部14には、操作ワイヤ26(図2参照)が挿通されている。操作ワイヤ26は、把持部15と一体に設けられている。操作ワイヤ26の基端部は、操作部本体21の内部でトリガ23と接続されている。このため、操作ワイヤ26は、トリガ23の揺動に伴って、挿入部14内でその軸方向に押し引き動作される。トリガ23は、グリップ22に向かう方向及び離反する方向にそれぞれ操作しやすい形状、例えば、Y字状に分岐した形状に形成されている。
 図2に示すように、把持部15は、挿入部14の先端部、すなわち、超音波処置具11の先端部に設けられている。把持部15は、上下に配された一対の把持片31、32と、リンク機構33と、これらを支持する支持部材34とを備える。
 一対の把持片31、32には、超音波振動子ユニット16(図5及び図6参照)がそれぞれ設けられている。超音波振動子ユニット16は、把持片31、32の把持面31A、32Aに配されている。把持面31A、32Aは、把持片31、32の内面であり、互いに対向し、生体組織と対面する面である。そして、把持部15を閉じた場合、一対の把持片31、32の把持面31A、32A同士が近接する。これによって、一対の把持片31、32間に被検体内の生体組織を挟み込むようにして把持することができる。
 超音波振動子ユニット16は、一対の把持片31,32に把持された生体組織と接する。そして、超音波振動子ユニット16を構成する超音波振動子41(図5及び図6参照)は、超音波用駆動装置12から供給された電力により超音波振動し、且つデバイス駆動(超音波振動子41の駆動)に起因する温度上昇を発生する。これにより、超音波振動子ユニット16は、一対の把持片31,32が把持した生体組織に超音波振動と、デバイス駆動に起因する熱とを伝達する。
 もしも、従来の超音波処置具のように、操作部に超音波振動子を配置した場合、超音波振動を伝達させるために、操作部と把持部との間に剛性の高い伝達部材を設けなければならず、この伝達部材を支持するために挿入部も剛性の高いものでなければならない。これに対して、本発明では、上述したように把持部15に超音波振動子41を設けているため、操作部13と把持部15と間、すなわち挿入部14には、超音波振動子41に電力を供給するための信号ケーブル(図示せず)があればよく、挿入部14についても高い剛性を必要としない。すなわち、挿入部14としては、従来の超音波処置具よりも柔軟性を有する材質のもの、及び/又は外径が小さいものを選択することが可能となり、設計の自由度が向上する。また、挿入部14が真っ直ぐな状態から屈曲した状態に変形させる機構を備えることもできる。
 把持部15を構成する一対の把持片31、32は支持軸35を中心として上下方向に開閉可能となっている。支持軸35は、支持部材34に支持されている。把持片31、32は、長尺の板状、すなわち挿入方向Zにおける寸法が幅方向X(図3参照)における寸法よりも長い板状に形成され、互いに同じ外形に形成されている。
 リンク機構33は、リンク板33Aと、連結ピン33Bと、嵌着ピン33Cとを備える。リンク板33Aは、一方の端部が一対の把持片31、32と連結ピン33Bを介して連結されている。一対の把持片31、32がリンク板33Aと連結される位置は、把持片31、32の基端部であり、支持軸35よりも基端側の位置である。リンク板33Aの他方の端部は、操作ワイヤ26の先端に設けられた連結部材36と、嵌着ピン33Cを介して連結されている。嵌着ピン33Cは、連結部材36に対してリンク板33Aを回動自在に連結する。
 連結部材36は、円柱形状に形成されている。連結部材36は、支持部材34に形成された貫通孔34Aを貫通して、一部が挿入部14の内部に位置する。支持部材34は、略円筒形状に形成され、挿入部14の先端に固着されている。支持部材34は、先端から切り欠かれた切欠き34Bを有する。一対の把持片31、32及びリンク板33Aは、切欠き34Bの内側で移動するため、支持部材34が把持片31、32及びリンク板33Aの移動を妨げることがない。
 リンク機構33は、操作ワイヤ26の押し引き動作による直動運動を回動運動に変換し、一対の把持片31、32を開閉動作させる。操作部本体21内には、トリガ23をグリップ22側に引くと操作ワイヤ26を基端側に引き、逆に、トリガ23をグリップ22から離反させると操作ワイヤ26を先端側に押し出すカム機構(図示せず)などが設けられている。これにより、トリガ23をグリップ22側に引くと、把持片31、32が閉じられて把持部15が閉じた状態(図2(A)及び図3参照)となり、トリガ23をグリップ22から離反させると、把持片31、32が開かれて把持部15が開いた状態(図2(B)及び図4参照)となる。
 一対の把持片31,32のうち、一方の把持片32には、応力集中構造体37が設けられている。応力集中構造体37の詳細については後述する。
 図5に示すように、超音波振動子ユニット16は、超音波振動子41と、バッキング材層42と、音響整合層43とを積層させることで構成されている。
 超音波振動子41は、圧電材44(圧電素子ともいわれる。)と、電極46、47とから構成されている。圧電材44は板状に形成されている。電極46、47は、圧電材44よりも薄い板状に形成され、圧電材44の両面に積層されている。超音波振動子41は、把持片31、32の把持面31A、32Aと平行に配されている。すなわち、超音波振動子41は、把持部15が把持した血管等の生体組織と対面する位置に配されている。また、超音波振動子41が振動する方向は、圧電材44、及び電極46、47が積層された方向と平行である。よって、超音波振動子41による超音波振動の方向と、把持部15が把持する把持方向Yが平行である。
 圧電材44としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を用いることが好ましい。なお、圧電材44としては、これに限らず、キュリー点が高い圧電材を用いることが好ましく、キュリー点が200°C以上である圧電材、例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、チタン酸バリウム(BaTiO)を用いてもよい。なお、キュリー点は、キュリー温度ともいわれ、圧電材の温度を上昇させた場合、結晶構造が正方晶から立方晶に変わる温度であり、圧電材が圧電性を失う温度(圧電材の耐熱温度ともいうことができる。)である。
 また、電極46、47は、図示しない信号ケーブル等を介してケーブル17に接続されている。信号ケーブルは、例えば、挿入部14の内周面又は外周面に沿って配線されている。ケーブル17に超音波用駆動装置12が接続された場合、電極46、47は、ケーブル17等を介して超音波用駆動装置12と電気的に接続される。なお、電極46、47のうち、一方はケーブル17等を介してグランドに接続され、他方は超音波用駆動装置12から後述する交流電圧信号の電力が供給される。
 音響整合層43は、患者の人体と超音波振動子41との間の音響インピーダンス整合をとるために設けられたものである。音響整合層43は、超音波振動子41の外側に配置され、厳密には、図6に示すように、超音波振動子41に対して、把持部15が把持する生体組織と対面する側に重ねられている。すなわち、音響整合層43は、把持片31、32の把持面31A、32Aから露呈する位置に設けられている。
 音響整合層43が設けられていることにより、超音波の透過率を高めることが可能となる。音響整合層43の材料としては、音響インピーダンスの値が超音波振動子41の圧電材44に比して、より患者の人体のものの値に近い様々な有機材料を用いることができる。音響整合層43の材料としては、具体的にはエポキシ系樹脂、シリコンゴム、ポリイミド及びポリエチレン等が挙げられる。また、音響整合層43は、複数の層から形成され、要求される音響インピーダンスの値に応じて、材料、構成される層の数が適宜選択される。なお、超音波振動子ユニット16は、音響整合層43を設けない構成でも良い。
 バッキング材層42は、超音波振動子41を裏側(音響整合層43とは反対側)から支持する。なお、バッキング材は、例えば、硬質ゴム等の剛性を有する材料等から構成される。また、バッキング材層42と超音波振動子41との間には、エアギャップ層48、すなわち、バッキング材層42と超音波振動子41との間に介在する隙間が形成されている。エアギャップ層48は、内部の空気によって超音波を反射させることができるため、超音波振動子41の裏側から発せられた超音波を反射させる機能を有する。これにより、血管V等の生体組織に超音波振動を効率良く伝達させることができる。なお、これに限らず、バッキング材層42には、エアギャップ層48を設けずに超音波を反射させる材料を充填してもよい。
 応力集中構造体37は、把持面32Aから突出する突起である。上述したように、把持面32Aには、超音波振動子ユニット16の音響整合層43が設けられている。このため、応力集中構造体37は、音響整合層43の表面に、例えば接着剤などにより固着されている。音響整合層43に応力集中構造体37を固着する方法としては、例えば、音響整合層43と応力集中構造体37との間に接着剤を塗布することにより接着する。または、音響整合層43の表面に溝を形成し、この溝に応力集中構造体37を嵌め込んでもよい。あるいは、接着と、溝への嵌合の両方によって音響整合層43に応力集中構造体37を固着してもよい。なお、これに限らず、例えば、音響整合層43と応力集中構造体37とを金属等により一体に形成してもよい。また、把持面32Aの中央部に位置する応力集中構造体37と、この応力集中構造体37の左右にそれぞれ隣接し、応力集中構造体37を挟み込む超音波振動子ユニット16とを備える構成でもよい。
 図7に示すように、応力集中構造体37は、把持片32の長手方向すなわち挿入方向Zに沿って配される長尺状の突起である。応力集中構造体37は、把持面32Aからの突出方向すなわち把持方向Yにおける先端部37Aが、連続した鋸歯状に形成されている。このような応力集中構造体37を備えることによって、把持部15に把持された生体組織に対して、応力集中構造体37が接触している部分に応力が集中し、さらに、先端部37Aを鋸歯状としたことで応力が集中しやすくなっている。よって、従来の超音波処置具を操作する場合よりも小さい力で操作しても、生体組織である血管V等を切開することができる。また、連続した鋸歯状の応力集中構造体37を有することで、把持部15は、生体組織を確実に把持することができる。
 応力集中構造体37は、硬度がブリネル硬さで40HBW以上であり、例えば金属、セラミックス等から形成されている。これにより、把持部15に把持された生体組織に対して、さらに応力が伝わりやすくなり、生体組織を切開する処置をより効率的に行うことができる。また、応力集中構造体37は、例えば、幅W11(幅方向Xにおける寸法)が0.2mm、把持面32Aから突出する高さH11(把持方向Yにおける寸法)が0.2mm(図6参照)である。
 図8に示すように、超音波用駆動装置12は、信号発信器51と、アンプ52、インピーダンス整合回路53と、制御部55とを備える。信号発信器51は、任意の周波数と波形を持った交流電圧信号を生成する機能を有しており、例えば、周知のファンクションジェネレータと同様の構成及び機能を有する。
 超音波用駆動装置12には、各種処理に関するプログラムがプログラム用メモリ(図示しない)に格納されている。プロセッサによって構成される制御部55がプログラム用メモリ内のプログラムを実行することによって、信号発信器51、アンプ52、及び、インピーダンス整合回路53の機能を実現する。
 信号発信器51は、例えば、sin波の波形の交流電圧信号を出力する。一対の超音波振動子41に電力を供給するため、各超音波振動子41に対してアンプ52及びインピーダンス整合回路53がそれぞれ設けられている。信号発信器51は、同じ周波数と同じ波形とを持った交流電圧信号をアンプ52にそれぞれ出力する。アンプ52は、信号発信器51から出力された交流電圧信号を、超音波振動子41を駆動可能なレベルの電圧まで増幅させる。インピーダンス整合回路53は、アンプ52と直列に接続され、アンプ52から出力された交流電圧信号の入力インピーダンスを超音波振動子41のインピーダンスに整合させることができる。
 信号発信器51は、制御部55の制御により圧電材44の共振周波数との差が20%以内の周波数で、交流電圧信号を出力する。圧電材44は、厚み寸法D1(図5及び図6参照)に応じた共振周波数を有しており、具体的には、厚み寸法をD1(m)、厚み寸法D1に応じた共振周波数をf(Hz)、圧電材44の音速(圧電材44中を伝わる音波の速度)をv(m/sec)とした場合、D1=v/2fの関係となる。
 また、制御部55は、信号発信器51を制御して超音波振動子41を駆動する交流電圧信号を連続して供給させる。ここでいう連続して供給させるとは、少なくとも超音波振動子41の駆動中は、信号発信器51から交流電圧信号が途切れることがなく出力し続けることをいう。
 また、制御部55は、起動ボタン24から送信される起動信号を受け付ける。起動信号を受け付けた制御部55は、信号発信器51を制御して超音波振動子41を駆動する交流電圧信号を供給させる。
 図9は、血管Vを把持片31、32で把持して超音波振動子41を駆動させた場合における、超音波振動と、デバイス駆動に起因する熱とによる温度上昇、すなわち、超音波振動子41の駆動時間tと血管温度TEとの関係を表すグラフである。P1、P2は、血管Vに超音波振動と、デバイス駆動に起因する熱とを伝達した場合に、封止及び切開が完了する完了点をそれぞれ示している。また、t0は、超音波振動子41が超音波振動を開始する際の駆動時間であり、t1及びt2は、血管Vの封止及び切開が完了する駆動時間をそれぞれ表す。このグラフに示すように、把持部15に把持され、超音波振動と、デバイス駆動に起因する熱とが伝達された血管Vは、温度が上昇し、駆動時間t1になると封止が完了する。さらに駆動時間t1を過ぎて駆動時間t2になると切開が完了する。
 超音波処置具システム10を用いて、ユーザである医師が超音波処置具11による封止及び切開の処置を行う際の動作について、図10及び図11を参照して説明する。なお、図10及び図11は、生体組織としての血管Vを処置する例について表している。また、符号Bは、血管V内に存在する血液を表している。超音波処置具11による処置を行う前に、医師は、患者の体内の血管Vに向けて所望する位置及び深さでトロカールを穿刺し、このトロカールを介して超音波処置具11を挿入することで、血管Vまで把持部15を到達させることができる。
 医師は、例えば、超音波処置具11とは別の位置から患者の体内に挿入した内視鏡により撮像した内視鏡画像を観察しながら、トリガ23に指を掛けてグリップ22から離反させる方向に揺動させ、把持部15の把持片31、32を開いた状態にする。これにより、血管Vを挟む位置に一対の把持片31、32の位置を合わせることができる(図7に示す状態)。
 次に医師は、図10(A)に示すように、トリガ23をグリップ22側に引く方向に揺動させ、把持片31、32を開いた状態から閉じた状態に回動させる。これにより、把持部15が血管Vを把持する。なお、図10(A)~図10(C)は、血管Vを封止する処置を行う際のプロセスを示す説明図である。そして、医師は、把持片31、32が血管Vを把持する状態を保持したまま、起動ボタン24を押圧操作する。起動ボタン24の押圧操作に応じて送信された起動信号がケーブル17等を介して超音波用駆動装置12の制御部55に入力される。
 起動信号が入力された制御部55は、超音波用駆動装置12の各部を起動させ、信号発信器51を制御して超音波振動子41を駆動する交流電圧信号を連続して供給させる。これにより、超音波振動子41の駆動が開始して超音波振動を血管Vに伝達する。
 図10(B)は、把持片31、32が血管Vを把持する状態を保持したまま、超音波振動子41の超音波振動が血管Vに伝達開始した直後の状態である。この状態では、血管Vはまだ封止されていない。なお、この状態では、把持片31、32が血管Vを把持する把持圧を2MPa以下とすることが好ましい。把持部15には、応力集中構造体37を備えているため、把持片31、32が血管Vを把持する際、応力集中構造体37が血管Vに食い込んで確実に把持することができる。すなわち、血管Vを封止する処置を効率良く行うことができる。
 そして、図10(C)に示すように、把持片31、32が血管Vを把持する状態を保持したまま、超音波振動子41の超音波振動が伝達されることにより血管Vが温度上昇する。超音波振動子41が、上述した共振周波数との差が20%以内の周波数で駆動された場合、血管Vは、5秒以内に150°C以上に到達する。なお、この場合、超音波振動子41自体の発熱と超音波振動による発熱との両方が血管Vの温度を上昇させる。
 血管Vは一定の温度(約60°C~90°C)以上となった場合、タンパク質等の成分が凝固する。このため、血管Vは、把持片31、32により把持された部分が封止される。この際、血管Vの切開が開始されない一定の時間以下で、かつ血管V内の血液Bが漏れない程度の封止圧で血管Vを把持する。これらの一定の時間、及び封止圧は、血管Vの機械的物性、及び超音波振動が血管Vに伝達開始した直後の把持圧に依存する。
 上述したような条件で血管Vの処置を行った場合、血管Vは、駆動時間t1=5秒で封止が完了し、駆動時間t2=10秒で切開が完了する(図9参照)。よって、血管Vを封止する処置を行う場合は、超音波振動子41の超音波振動が伝達開始してから5秒以上、10秒未満で処置を終了することが好ましい。
 一方、血管Vを切開する処置を行う場合、医師は、血管Vを封止する処置を行う場合と同様に、超音波処置具11を操作して血管Vを把持する(図11(A)参照)。なお、図11(A)~図11(C)は、血管Vを切開する処置を行う際のプロセスを示す説明図である。そして、医師は、把持片31、32が血管Vを把持する状態を保持したまま、起動ボタン24を押圧操作する。起動ボタン24の押圧操作に応じて送信された起動信号が超音波用駆動装置12の制御部55に入力される。
 起動信号が入力された制御部55は、超音波用駆動装置12の各部を起動させ、信号発信器51を制御して交流電圧信号を連続して供給させる。これにより、超音波振動子41の駆動が開始して超音波振動を血管Vに伝達する。医師は、トリガ23をグリップ22側に引く方向にさらに揺動させることによって、血管Vを把持する把持圧を増加させる。この場合、血管Vを封止する処置を行う場合よりも把持圧が大きい。
 図11(B)に示すように、超音波振動子41の超音波振動と、デバイス駆動に起因する熱とが伝達されることにより血管Vが温度上昇し、さらに把持部15による把持圧が増加すると、血管Vに対して、応力集中構造体37が接触している部分に応力が集中する。また、この際、血管Vは、温度上昇により機械的強度が低下している。応力集中構造体37は、把持面32Aから突出する突起であるため、血管Vのうち、応力集中構造体37が接触している部分は、把持面32Aが接触している部分よりも厚みが少ない。さらに、先端部37Aを鋸歯状としたことで応力が集中しやすくなっている。よって、従来の超音波処置具を操作する場合よりも小さい力で超音波処置具11を操作しても、血管Vを容易に切開することができる。すなわち、血管Vを切開する処置を効率良く行うことができる。
 上述したような条件で血管Vの処置を行った場合、血管Vは、駆動時間t2=7秒で切開が完了する。よって、血管Vを切開する処置を行う場合は、超音波振動子41の超音波振動が伝達開始してから7秒以上で処置を終了することが好ましい。
 切開が完了する駆動時間t2を過ぎた後、医師は、図11(C)に示すように、トリガ23をグリップ22から離反させる方向に揺動させることによって、把持部15の把持片31、32を開いた状態にする。血管Vの切開された部分V1、V2が分離するとともに、把持片31、32から離れる。このようにして血管Vを切開する処置が終了する。
 [第2実施形態]
 図12~図14に示すように、上記第1実施形態の構成に加えて、応力集中構造体と対向する面に、応力集中構造体と同等の硬度を有する部材を備えてもよい。この場合、把持部61は、一対の把持片31、32のうち、一方の把持片32に応力集中構造体62を備え、他方の把持片31に応力集中構造体62と同等の硬度を有する対向部材63を備えることが好ましい。なお、以下では、上記第1実施形態における把持部15と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。また、把持部15の構成を把持部61の構成に代えたこと以外は、上記第1実施形態の超音波処置具11と同様であり、説明を省略する。
 図12に示すように、応力集中構造体62は、上記第1実施形態における応力集中構造体37と同様に、把持面32Aから突出する突起であり、音響整合層43の表面に固着されている。また、応力集中構造体62は、硬度がブリネル硬さで40HBW以上であり、例えば金属、セラミックス等から形成されている。応力集中構造体62を音響整合層43に固着する方法としては、上記第1実施形態における応力集中構造体37を音響整合層43に固着する方法と同様である。なお、これに限らず、例えば、音響整合層43と応力集中構造体62とを金属等により一体に形成してもよい。
 応力集中構造体62は、把持片32の長手方向すなわち挿入方向Zに沿って配される長尺状の突起である。応力集中構造体62は、把持面32Aからの突出方向すなわち把持方向Yにおける先端部62Aが、上記第1実施形態における応力集中構造体37と同様に、連続した鋸歯状に形成されている。
 対向部材63は、応力集中構造体62と対向する位置に配された板状の部材である。対向部材63は、把持片31の長手方向に沿って配される長尺状に形成されている。対向部材63は、把持片31の把持面31Aであって、音響整合層43の表面に固着されている。対向部材63は、上述したように応力集中構造体62と同等の硬度を有し、具体的には、応力集中構造体62と対向する面の硬度がブリネル硬さで40HBW以上であり、例えば金属、セラミックス等から形成されている。
 図13に示すように、対向部材63の幅W22(幅方向Xにおける寸法)は、応力集中構造体62の幅W21よりも大きい。例えば、対向部材63の幅W22は、0.6mmであり、応力集中構造体62の幅W21は0.2mmである。これにより、把持部15を閉じた場合、応力集中構造体62と対向部材63とを確実に対向させることができる。
 ユーザである医師が本実施形態の超音波処置具による切開の処置を行う際の動作について、図12~図14を参照して説明する。なお、本実施形態の超音波処置具による封止の処置を行う際の動作は上記第1実施形態と同様であり、説明を省略する。
 血管Vを切開する処置を行う場合、医師は、上記第1実施形態における場合と同様に、超音波処置具11を操作して血管Vを把持する(図12に示す状態)。そして、医師は、把持片31、32が血管Vを把持する状態を保持したまま、起動ボタン24を押圧操作する。起動ボタン24の押圧操作に応じて送信された起動信号が制御部55に入力される。
 起動信号が入力された制御部55は、信号発信器51を制御して交流電圧信号を連続して供給させる。これにより、超音波振動子41の駆動が開始して超音波振動を血管Vに伝達する。医師は、トリガ23をグリップ22側に引く方向にさらに揺動させることによって、血管Vを把持する把持圧を増加させる。
 図14に示すように、超音波振動子41の超音波振動が伝達されることにより血管Vが温度上昇し、さらに把持部61の把持圧が増加すると、血管Vに対して、応力集中構造体62が接触している部分に応力が集中する。本実施形態では、応力集中構造体62と対向する位置に同等の硬度を有する対向部材63が設けられている(図13参照)。血管Vは、応力集中構造体62と対向部材63とにより挟まれた状態となるため、応力が分散しなくなる。これにより、把持部61に把持された血管Vのうち、応力集中構造体62が接触している部分についてさらに応力が集中しやすくなっている。よって、上記第1実施形態よりもさらに小さい力で超音波処置具11を操作しても、血管Vを容易に切開することができる。すなわち、血管Vを切開する処置を効率良く行うことができる。
 なお、上記第2実施形態では、他方の把持片31に備えた対向部材63について、超音波振動子ユニット16に固着する構成としているが、これに限らず、超音波振動子ユニット16の一部を構成するものでもよい。図15に示す変形例では、例えば、超音波振動子ユニット16のうち、把持面31Aを構成する音響整合層43の一部を対向部材63とし、応力集中構造体62と同等の硬度を有する材質から構成する。この場合、音響整合層43の中央に対向部材63が配されるため、対向部材63を除く箇所は、2つの音響整合層43A、43Bに分かれる。音響整合層43A、43Bは、上記各実施形態と同様の材料及び構造である。音響整合層43A、43Bと対向部材63とを固着して把持面31Aに配置することが好ましい。
 上記各実施形態では、生体組織として血管を把持し、封止及び切開を行う処置を例示しているが、処置を行う生体組織は血管に限定するものではなく、管状の生体組織、例えば、腸の一部、生殖器系の一部などにも適用することができる。
 上記実施形態では、把持部15を構成する一対の把持片31、32の両方に、超音波振動子41を備え、構造物に対して両方から超音波振動を伝達させているが、本発明はこれに限らず、把持部15を構成する一対の把持片31、32のいずれか一方にのみ超音波振動子41を設けてもよい。この場合、超音波振動子41は、一方の把持片に配され、超音波振動子41と対面する他方の把持片の把持面は、超音波振動子41による超音波振動を反射させる材料から形成することが好ましい。また、この場合、上記各実施形態で述べた応力集中構造体は、一対の把持片31、32のうち、超音波振動子41が配されるほうに設けることが好ましい。
10 超音波処置具システム
11 超音波処置具
12 超音波用駆動装置
13 操作部
14 挿入部
15 把持部
16 超音波振動子ユニット
17 ケーブル
21 操作部本体
22 グリップ
23 トリガ
24 起動ボタン
26 操作ワイヤ
31、32 把持片
31A、32A 把持面
33 リンク機構
33A リンク板
33B 連結ピン
33C 嵌着ピン
34 支持部材
34A 貫通孔
34B 切欠き
35 支持軸
36 連結部材
37 応力集中構造体
37A 先端部
41 超音波振動子
42 バッキング材層
43 音響整合層
43A、43B 音響整合層
44 圧電材
46、47 電極
48 エアギャップ層
51 信号発信器
52 アンプ
53 インピーダンス整合回路
55 制御部
61 把持部
62 応力集中構造体
62A 先端部
63 対向部材
B 血液
D1 厚み寸法
H11 高さ
t、t0、t1、t2 駆動時間
TE 温度
V 血管
V1、V2 切開された部分
W11 幅
W21 幅
W22 幅

Claims (11)

  1.  先端部に設けられ、被検体内の生体組織を把持する把持部と、
     前記把持部が把持した前記生体組織に超音波振動を伝達する超音波振動子と、
     前記把持部に設けられ、前記生体組織と対面する把持面から突出する応力集中構造体とを備え、
     前記応力集中構造体は、
     前記把持部の長手方向に沿って配される長尺状の突起であり、
     前記把持面からの突出方向における先端部が、連続した鋸歯状に形成されている超音波処置具。
  2.  前記超音波振動子は、前記把持部に配されている請求項1記載の超音波処置具。
  3.  前記応力集中構造体は、硬度がブリネル硬さで40HBW以上である請求項1又は2に記載の超音波処置具。
  4.  前記把持部は、前記応力集中構造体と対向する面の硬度がブリネル硬さで40HBW以上である請求項3に記載の超音波処置具。
  5.  前記超音波振動子は、圧電材から構成され、前記圧電材の厚み寸法に応じた共振周波数との差が20%以内である周波数の交流電圧信号で駆動される請求項1ないし4のいずれか1項に記載の超音波処置具。
  6.  前記圧電材は、チタン酸ジルコン酸鉛である請求項5に記載の超音波処置具。
  7.  前記圧電材は、キュリー点が200°C以上である請求項5に記載の超音波処置具。
  8.  前記超音波振動子を駆動する交流電圧信号が連続して供給される請求項1ないし7のいずれか1項に記載の超音波処置具。
  9.  前記把持部は、前記生体組織としての血管を把持するものである請求項1ないし8のいずれか1項に記載の超音波処置具。
  10.  前記把持部の基端に連設された挿入部と、
     前記挿入部の基端に連設された操作部とを備えた、外科手術用処置具である請求項1ないし9のいずれか1項に記載の超音波処置具。
  11.  前記把持部は、前記生体組織を把持する一対の把持片を備え、前記把持片の一方に前記応力集中構造体が設けられている請求項1ないし10のいずれか1項に記載の超音波処置具。
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