JP2001037771A - 超音波処置装置 - Google Patents

超音波処置装置

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JP2001037771A
JP2001037771A JP11220432A JP22043299A JP2001037771A JP 2001037771 A JP2001037771 A JP 2001037771A JP 11220432 A JP11220432 A JP 11220432A JP 22043299 A JP22043299 A JP 22043299A JP 2001037771 A JP2001037771 A JP 2001037771A
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incision
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ultrasonic probe
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JP11220432A
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English (en)
Inventor
Tomohisa Sakurai
友尚 櫻井
Mitsumasa Okada
光正 岡田
Yoshikiyo Shibata
義清 柴田
Kenichi Kimura
健一 木村
Hiroshi Okabe
洋 岡部
Takahiro Ogasaka
高宏 小賀坂
Masaaki Ueda
昌章 植田
Akira Shiga
明 志賀
Takeaki Nakamura
剛明 中村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い範囲で生体組織に対する処置が可能で、
生体組織の凝固、切開或いは管状組織の吻合を適切に確
実且つ容易に行うことができる超音波処置装置を提供す
る。 【解決手段】 ハンドピース2の処置部12は、可動ジ
ョー14を可動して、超音波プローブ13の先端部分1
3aと可動ジョー14との間に対象とする生体組織を狭
持し、先端部分13aを超音波振動子により超音波振動
させて、摩擦熱により、この生体組織を凝固、切開す
る。ここで、超音波プローブ13の先端部分13aは、
複数の超音波周波数により振動させられるため、振動の
腹の部分を様々な箇所に現して超音波プローブ13の先
端部分13aの全長に亘って摩擦熱により生体組織を凝
固切開できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波振動を利用
して生体組織の凝固切開や吻合等の処置を行う超音波処
置装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、外科治療用に、生体組織の把持し
た部分に超音波振動を加えて凝固させ切開する超音波凝
固切開装置、或いは、腸管や血管等をはめ合わせ超音波
を加えて吻合する超音波管状組織吻合装置等の超音波処
置装置が開発されている。
【0003】例えば、特開平9−131350号公報に
は、超音波振動子に連結されて超音波振動を伝達する超
音波プローブと、超音波プローブの先端部に配置された
固定部材と、固定部材と対向して生体組織を把持又は切
除するように可動する可動部材と、可動部材の可動操作
を行う操作部とを有し、超音波振動子からの超音波振動
を固定部材に伝達することにより生体組織を凝固及び切
除する超音波凝固切開装置の一例が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の超音波
凝固切開装置では、固定部材と可動部材の先端で組織を
摘むには好適に行えるものの、固定部材と可動部材とが
対向する面の全域に亘って組織を把持して凝固切開する
用途には向いていなかった。
【0005】すなわち、図10に従来の超音波凝固切開
装置の処置部における超音波振動の関係を示す。尚、図
10(a)に示す従来の超音波凝固切開装置の処置部で
は説明を簡単にするため、超音波プローブ先端の固定部
材101を棒状の部材、この固定部材101と対向して
生体組織を把持又は切除するように可動する可動部材1
02を細長のジョーとして示す。図10(b)には、図
10(a)に対応する超音波周波数と振幅分布を示し、
振幅分布がゼロになる点は振動の節となり、振幅分布が
最大になる点は振動の腹となる。そして、固定部材10
1と可動部材102との間に生体組織を挟んで固定部材
101を超音波振動させると、摩擦熱により組織が凝固
して切離される。この作用は超音波振動の振動振幅が大
きい固定部材101の振動の腹の部分で効率的に機能す
る。固定部材101が振動していない節の部分では、凝
固切離が行われない。従って、超音波振動の周波数によ
り、固定部材101と可動部材102とが噛み合う根元
部分は振動の節となり、先端部分は腹となるため、生体
組織は固定部材101の先端側の狭い範囲でしか凝固切
離できない。
【0006】加えて、固定部材101の先端では、超音
波振動によるキャビテーション現象が発生するため、固
定部材101の先端近傍では生体組織を凝固できず、生
体組織を処置可能な範囲がさらに狭くなってしまうとい
う課題も有している。
【0007】一方、従来より、一般的に用いられている
管状組織吻合装置、例えば、腸管吻合装置では、金属製
のステープル等の異物を体内に残すという問題があり、
また、アンビルと本体に分離される構成となっており、
それぞれを腸管の中に入れ、体内でこれらを組み合わせ
る作業が必要であった。
【0008】そこで、超音波振動を利用して腸管等の吻
合をすることができれば、体内に異物を残すこともな
く、又、作業も容易になる。しかしながら、管状組織の
吻合は、接続する管同士の接続部全周を確実に接続処理
することが必要で、広い範囲で超音波振動を加えること
が必要になる。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、広い範囲で生体組織に対する処置が可能で、生体組
織の凝固、切開或いは管状組織の吻合を適切に確実且つ
容易に行うことができる超音波処置装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明による超音波処置装置は、一対の対
向部材の互いに対向する面に処置対象物を狭持自在で、
上記一対の対向部材の少なくとも一方が上記処置対象物
に対する超音波振動による所定の処置を行う処置手段
と、上記超音波を発生する超音波振動子の駆動制御を行
う制御手段とを備えた超音波処置装置において、上記制
御手段は、上記超音波振動子で複数の周波数の超音波を
発生させることを特徴とする。
【0011】上記請求項1記載の超音波処置装置は、生
体組織の凝固、切開或いは管状組織の吻合等の処置を行
う場合、まず、処置手段の一対の対向部材の互いに対向
する面に処置対象組織を狭持する。そして、制御手段
で、超音波振動子を駆動制御して超音波振動子から複数
の周波数の超音波を発生させ、処置手段の一対の対向部
材の少なくとも一方が処置対象組織に対する超音波振動
による処置を行う。すなわち、複数の周波数の超音波に
より処置手段の対向部材が対象組織を処置するため、対
向部材の広い範囲で生体組織に対する処置が可能であ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1及び図2は本発明の実施の第
1形態を示し、図1は超音波凝固切開装置の全体構成説
明図、図2は超音波凝固切開装置の処置部における超音
波振動の関係の説明図である。尚、本実施の第1形態に
おいては、超音波処置装置として超音波凝固切開装置を
例に説明する。
【0013】図1において、符号1は超音波凝固切開装
置を示し、この超音波凝固切開装置1は、超音波による
凝固及び切開を行う超音波振動子(図示せず)を内蔵し
たハンドピース2と、このハンドピース2内の超音波振
動子に接続ケーブル4を介して駆動信号を供給する駆動
制御装置3と、駆動制御装置3に接続され、駆動信号の
ON/OFF操作を行うフットスイッチ5とを備えて主
要に構成されている。
【0014】上記駆動制御装置3のフロントパネル6に
は、電源スイッチ7、操作パネル8及びコネクタ接続部
9等が設けられており、このコネクタ接続部9に上記接
続ケーブル4の端部に設けられたコネクタ4aが接続さ
れている。
【0015】上記ハンドピース2は、処置手段としての
ものであり、内部に超音波振動子が配設された手元側の
操作部10と、この操作部10から延出された細長いシ
ース11と、この細長いシース11の先端側で生体組織
に接して凝固、切開の処置を行う処置部12とから構成
される。
【0016】上記ハンドピース2の処置部12は、超音
波振動子に連結されて超音波振動を伝達する細長な超音
波プローブ13の棒状の先端部分13aが露呈されてお
り、この超音波プローブ13の先端部分13aに対向し
て、生体組織を把持又は切除するように可動する細長の
ジョー14が設けられて形成されている。
【0017】上記処置部12の可動ジョー14は、上記
操作部10に設けられた固定ハンドル15aと可動ハン
ドル15bにより作動されるようになっており、ハンド
ル15a,15bを開閉操作することにより、可動ジョ
ー14を超音波プローブ13の先端部分13aに対して
接離させることができる。
【0018】すなわち、上記ハンドピース2の処置部1
2は、上記可動ジョー14を可動して、超音波プローブ
13の先端部分13aと可動ジョー14との間に対象と
する生体組織を狭持し、上記先端部分13aを超音波振
動子により超音波振動させて、摩擦熱により、この生体
組織を凝固、切開できるようになっている。
【0019】そして、上記ハンドピース2内の超音波振
動子は、駆動制御装置3内に形成されている制御手段と
しての駆動制御回路(図示せず)により駆動制御され、
超音波振動子は、2種類の周波数の超音波を発生させる
ように駆動制御される。
【0020】すなわち、本実施の第1形態では、図2に
示すように、ハンドピース2内の超音波振動子は、実線
で示す周波数fr1と破線で示す周波数fr2(例えば、2
・fr1)の超音波を発生するべく駆動制御される。
【0021】ここで、図2(b)に示すように、超音波
周波数fr1による振動分布は、可動ジョー14と噛み合
う超音波プローブ13の先端部分13aの先端付近と、
シース11との境の根元付近でそれぞれ振幅が最大にな
るが、先端部分13aの中央では、振動の節となるため
振幅がゼロとなっている。
【0022】一方、超音波周波数fr2(=2・fr1)に
よる振動分布は、上述の先端部分13aの先端付近と根
元付近の他に、更に先端部分13aの中央付近でも振動
の腹となるため振幅が最大となる。
【0023】そして、この2種類の周波数fr1,fr2の
超音波で、上記超音波プローブ13の先端部分13aを
振動させることにより、超音波プローブ13の先端部分
13aの全長に亘って摩擦熱により生体組織を凝固切開
できるように構成されている。尚、2種類の超音波周波
数fr1,fr2で駆動するのは、同時或いは交互のどちら
でも良い。
【0024】このように、本実施の第1形態によれば、
2種類の周波数fr1,fr2の超音波で、超音波プローブ
13の先端部分13aを振動させることにより、超音波
プローブ13の先端部分13aの全長の広い範囲で摩擦
熱により生体組織を凝固切開することが可能であり、適
切に確実且つ容易に生体組織を凝固切開することが可能
になっている。又、様々な長さの超音波プローブ13の
先端部分13aで適用することができ汎用性に優れてい
る。尚、本実施の第1形態では、2種類の周波数fr1,
fr2の超音波で凝固切開するようになっているが、超音
波プローブ13の先端部分13aの長さ等の条件により
3種類以上の周波数の超音波を用いても良い。
【0025】次に、図3は、本発明の実施の第2形態に
よる、超音波凝固切開装置のハンドピースの説明図であ
る。尚、本実施の第2形態は、超音波凝固切開装置のハ
ンドピースの構成が前記実施の第1形態と異なるもので
ある。
【0026】すなわち、図3において、ハンドピース2
0は、超音波振動子を内蔵する把持部A21と他方の操
作部である把持部B22とから構成されており、把持部
A21と把持部B22とはリンク部23で回動自在に接
続されて鋏状に形成されている。
【0027】上記把持部A21には、内部の超音波振動
子に接続され、超音波振動を処置部24に伝達する超音
波プローブ25が設けられている。一方、上記把持部B
22には、超音波プローブ25と噛み合うように設けら
れた生体組織を狭持するためのジョー26が形成されて
いる。
【0028】そして、把持部A21と把持部B22を、
リンク部23を支点に回動させて閉じることにより、超
音波振動している超音波プローブ25とジョー26との
間に比較的大きな生体組織を挟み込んで凝固切開するこ
とができるようになっている。
【0029】このとき、把持部A21内の超音波振動子
を複数の異なる周波数で駆動して超音波プローブ25を
複数の異なる周波数の超音波振動させることにより、超
音波プローブ25全長に亘って振動の腹を設けることが
できるため、超音波プローブ25全長に亘っての凝固切
開が可能となる。
【0030】また、超音波プローブ25の先端とジョー
26の先端を互いに外側に屈曲させて(或いは、僅かに
面取りを施して)、把持部A21と把持部B22を閉じ
ても先端が生体組織に当たらないようにすることで、超
音波プローブ25先端でのキャビテーションによる凝固
不能の状況を避けることができ、凝固切開範囲を広く保
つことが可能である。
【0031】次に、図4は、本発明の実施の第3形態に
よる、超音波凝固切開装置のハンドピース処置部の説明
図である。尚、本実施の第3形態は、内視鏡下手術で利
用できる超音波凝固切開具に対する応用例を示すもので
あり、特に生体組織を狭持する構成が大きく異なるもの
である。
【0032】すなわち、図4において、符号30は超音
波凝固切開具の体内への挿入部を示し、挿入部30の内
部には、超音波振動する超音波プローブ31と、この超
音波プローブ31に対して略垂直方向に移動自在で生体
組織を挟み込む可動ジョー32と、この可動ジョー32
の後面に対して滑動自在に連接されると共に超音波プロ
ーブ31に対して略水平方向に移動自在なプッシャー3
3とが設けられている。そして、可動ジョー32とプッ
シャー33との接触面は、テーパ状に連接されており、
プッシャー33を前方(図中矢印A)に移動させると可
動ジョー32が超音波プローブ31に向かい生体組織を
挟み込む方向(図中矢印B)に移動させられるようにな
っている。
【0033】こうして、プッシャー33を手元側に引い
た状態で可動ジョー32と超音波プローブ31との間に
生体組織を挟み込み、次にプッシャー33を押し込んで
可動ジョー32を超音波プローブ31に向かって移動さ
せることで、生体組織に対して均等な圧力をかけた状態
で超音波プローブ31を超音波振動させると、摩擦熱に
より組織が凝固切離される。この時に、超音波プローブ
31を複数の周波数で駆動することにより、超音波プロ
ーブ31全長に亘って広い範囲で確実な凝固切開が可能
となる。
【0034】次に、図5及び図6は本発明の実施の第4
形態を示し、図5は超音波腸管吻合装置の全体説明図、
図6は吻合における腸管の断面説明図である。前記実施
の第1形態〜第3形態までは、切開を目的とする装置に
本発明を適用した例であるが、本実施の第4形態は吻合
を目的とする装置を例に説明する。
【0035】すなわち、図5において、符号40は、超
音波腸管吻合装置のハンドピースを示し、このハンドピ
ース40は、リンク部43で回動自在に連結された一対
の狭持部41,42からなり、この一対の狭持部41,
42は、それぞれ、超音波振動子を内臓する超音波振動
子格納部44,45と、超音波振動子からの超音波振動
を伝達すると共に腸管を狭持する超音波プローブ46,
47とから構成されている。
【0036】こうして、腸管を吻合する際には、図5及
び図6に示すように、まず、腸管の中に、端部に引張紐
49が接続された板部材48を挿入する。
【0037】次いで、腸管の重なった部分を超音波プロ
ーブ46,47にて挟み込んで超音波振動を出力する
と、腸管が摩擦熱と圧接力により溶着される。尚、腸管
の内部は、板部材48により溶着されないようになって
いる。
【0038】ここで、超音波プローブを上下に2本備え
てあり、これを開閉自在のジョーとしているため、板部
材48の上下で同時に吻合される。また、超音波プロー
ブ46,47を異なった複数の周波数で駆動すること
で、超音波プローブ46,47全長にわたって腸管を吻
合することができる。
【0039】術後は、板部材48に備えられている引張
紐49を引くことで、板部材48を経肛門的に取り出す
ことができ、体内に何等異物を残すことなく吻合ができ
る。尚、板部材48は、吻合する腸管の径に合わせて数
種類の物を準備すると良い。また、板部材48の材質
は、フッ素樹脂等樹脂やゴム材或いは生体吸収性の材料
とすると良い。
【0040】次に、図7は、本発明の実施の第5形態に
よる、超音波管状組織吻合装置による吻合を示す断面説
明図である。尚、本実施の第5形態は、腸管や血管等の
管状組織内に特別の部材を設けることなく吻合を行う装
置の例を示すものである。
【0041】すなわち、図7において、符号51,52
は、吻合させる管腔組織を示しており、それらを重ね合
わせた部分に超音波振動を発生する吻合装置の超音波振
動子53,54が配置される。
【0042】上記一対の超音波振動子53,54は、M
Hzオーダーの周波数で、図示しない吻合装置の駆動制
御部により駆動される。超音波振動子53,54の間に
挟んだ管状組織の溶着させたい部分(図中C)に振動の
腹が当たるように周波数を設定することで、管状組織内
に特別の部材を設けることなく管状組織を吻合させるこ
とが可能になる。
【0043】次に、図8及び図9は本発明の実施の第6
形態を示し、図8は超音波凝固切開具の断面説明図、図
9は処置部先端の断面説明図である。尚、本実施の第6
形態は超音波凝固切開具の他の例を示す。
【0044】すなわち、図8において、符号60は、内
視鏡下手術に応用できる超音波凝固切開具のハンドピー
スを示し、このハンドピース60は、超音波振動子を内
蔵する超音波振動子格納部61と、この超音波振動子格
納部61から延出されたシース62と、このシース62
の側部に設けられたハンドル63と、シース62先端に
て形成される処置部64とから主要に構成されている。
【0045】上記処置部64は、超音波振動子格納部6
1内の超音波振動子に接続され、超音波振動を処置部6
4に伝達する超音波プローブ65と組織を把持するため
のジョー66とを備えている。このジョー66は、後端
部分がシース62内を延出されて、上記ハンドル63に
連結されている。
【0046】また、図9に示すように、上記シース62
の先端部には、ジョー66と接触する部分には、例え
ば、フッ素樹脂からなる滑り部材67が設けられてい
る。
【0047】このように構成されるハンドピース60で
は、ハンドル63を開くように操作すると、相対的に、
シース62が処置部64の先端に向かって移動すること
により、ジョー66が超音波プローブ65に向かって閉
じるように動作する。ジョー66と超音波プローブ65
との間に生体組織を把持しておくことで、生体組織が凝
固切開される。この時、超音波プローブ65を複数の異
なった周波数で駆動することにより、超音波プローブ6
5全長にわたって凝固切開が可能になる。尚、この構造
によれば、リンク機構が必要ないので、容易に長尺な凝
固切開具を構成することができる。
【0048】[付記] (1) 一対の対向部材の互いに対向する面に処置対象
物を狭持自在で、上記一対の対向部材の少なくとも一方
が上記処置対象物に対する超音波振動による所定の処置
を行う処置手段と、上記超音波を発生する超音波振動子
の駆動制御を行う制御手段とを備えた超音波処置装置に
おいて、上記制御手段は、上記超音波振動子で複数の周
波数の超音波を発生させることを特徴とする超音波処置
装置。
【0049】(2) 上記一対の対向部材は、上記超音
波振動子による超音波振動を伝達する細長の超音波プロ
ーブと、この超音波プローブの長さ方向に対向して配設
した細長部材であることを特徴とする付記項1に記載の
超音波処置装置。
【0050】(3) 上記複数の周波数は、基本周波数
と該基本周波数の2倍の周波数であることを特徴とする
付記項1又は付記項2に記載の超音波処置装置。
【0051】(4) 上記対向部材の先端側は、これら
対向部材を閉じた際に互いに接触しないことを特徴とす
る付記項1乃至付記項3の何れか一つに記載の超音波処
置装置。
【0052】(5) 管状組織の吻合を行う際には、管
状組織の互いに吻合する部位の管内に該管中を経て取り
出し自在な板状部材を挿入することを特徴とする付記項
1,3,4の何れか一つに記載の超音波処置装置。
【0053】(6) 上記一対の対向部材の両方を、上
記超音波振動子による超音波振動を伝達する細長の超音
波プローブで形成したことを特徴とする付記項5に記載
の超音波処置装置。
【0054】(7) 上記一対の超音波プローブは、互
いに異なる周波数で振動することを特徴とする付記項6
に記載の超音波処置装置。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、一
対の対向部材の互いに対向する面に処置対象物を狭持し
て超音波振動を利用した処置を行う超音波処置装置にお
いて、複数の超音波周波数が出力されて、この複数の周
波数の超音波で処置されるので、超音波の波長長さに応
じた広い範囲で生体組織に対する処置が可能であり、生
体組織の凝固、切開或いは管状組織の吻合を適切に確実
且つ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による、超音波凝固切
開装置の全体構成説明図
【図2】同上、超音波凝固切開装置の処置部における超
音波振動の関係の説明図
【図3】本発明の実施の第2形態による、超音波凝固切
開装置のハンドピースの説明図
【図4】本発明の実施の第3形態による、超音波凝固切
開装置のハンドピース処置部の説明図
【図5】本発明の実施の第4形態による、超音波腸管吻
合装置の全体説明図
【図6】同上、吻合における腸管の断面説明図
【図7】本発明の実施の第5形態による、超音波管状組
織吻合装置による吻合を示す断面説明図
【図8】本発明の実施の第6形態による、超音波凝固切
開具の断面説明図
【図9】同上、処置部先端の断面説明図
【図10】従来の超音波凝固切開装置の処置部における
超音波振動の関係
【符号の説明】
1…超音波凝固切開装置 2…ハンドピース 3…駆動制御装置 10…操作部 11…シース 12…処置部 13…超音波プローブ 13a…先端部分 14…可動ジョー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 義清 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 木村 健一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 岡部 洋 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 小賀坂 高宏 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 植田 昌章 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 志賀 明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C060 CC32 GG02 JJ22 JJ23 JJ25

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の対向部材の互いに対向する面に処
    置対象物を狭持自在で、上記一対の対向部材の少なくと
    も一方が上記処置対象物に対する超音波振動による所定
    の処置を行う処置手段と、上記超音波を発生する超音波
    振動子の駆動制御を行う制御手段とを備えた超音波処置
    装置において、 上記制御手段は、上記超音波振動子で複数の周波数の超
    音波を発生させることを特徴とする超音波処置装置。
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