JP2000254138A - 超音波凝固切開装置 - Google Patents

超音波凝固切開装置

Info

Publication number
JP2000254138A
JP2000254138A JP11064772A JP6477299A JP2000254138A JP 2000254138 A JP2000254138 A JP 2000254138A JP 11064772 A JP11064772 A JP 11064772A JP 6477299 A JP6477299 A JP 6477299A JP 2000254138 A JP2000254138 A JP 2000254138A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe
jaw
living tissue
ultrasonic
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11064772A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3270415B2 (ja
Inventor
Mitsumasa Okada
光正 岡田
Makoto Miyawaki
宮脇  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP06477299A priority Critical patent/JP3270415B2/ja
Priority to US09/518,085 priority patent/US6569178B1/en
Publication of JP2000254138A publication Critical patent/JP2000254138A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3270415B2 publication Critical patent/JP3270415B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、簡単な構成で、生体組織の凝固と、
生体組織の切除とを同時に効率よく行うことができる超
音波凝固切開装置を提供することを最も主要な特徴とす
る。 【解決手段】ジョー105がプローブ113側に閉操作
された際に、プローブ113とジョー105との間に把
持される被処置部を凝固する凹部131をジョー105
とプローブ113との対向面の少なくとも一部分に設け
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体外または体内お
いて生体組織を把持しながら超音波を利用し、生体組織
の切開、切除或いは凝固等の処置を行う超音波凝固切開
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、超音波凝固切開装置として例え
ば、USP第5,322,055号明細書に示されてい
る装置が知られている。この超音波凝固切開装置には、
超音波振動を発生する超音波振動子と、この超音波振動
子に接続された振動伝達部材と、この振動伝達部材の先
端部に形成されたブレード(プローブ)と、このブレー
ドと対峙して開閉可能に支持されたジョーと、このジョ
ーを開閉操作するハンドル部とが設けられている。
【0003】そして、使用時にはハンドル部のハンドル
操作によってブレードに対してジョーを開閉操作するよ
うになっている。ここで、ブレードに対してジョーを閉
じることにより、ジョーとブレードとの間に生体組織が
把持される。
【0004】さらに、生体組織が把持された状態で、超
音波振動子が駆動される。この超音波振動子からの超音
波振動は振動伝達部材を介してブレードに伝達され、生
体組織との接触部に発生する超音波振動の摩擦熱によっ
て生体組織を凝固しながら生体組織を切開する等の処置
を行うようになっている。このとき、生体組織の把持部
位には凝固作用と切開作用が同時に加わり、出血を招く
ことなくその把持した生体組織部位の部分が切開され
る。
【0005】また、USP第5,322,055号明細
書にはブレードにナイフ状の切開部と、略円弧状の断面
形状の凝固面とを設け、ジョーに対してブレードの切開
部を対向配置させた状態と、凝固面を対向配置させた状
態とを切換え可能にした構成が示されている。ここで、
ジョーに対してブレードの切開部を対向配置させた状態
にセットした場合には生体組織の把持部位における切開
作用が強くなるようになっている。さらに、ジョーに対
してブレードの凝固面を対向配置させた状態にセットし
た場合には生体組織の把持部位における凝固作用が強く
なるようになっている。
【0006】また、特開平8−275951号公報にも
同様にハンドル操作によってジョーを動かしてブレード
との間に生体組織を把持し、ジョーに超音波振動を加え
ることにより生体組織の把持部位の切開、切除或いは凝
固等の処置を行う構成の装置が示されている。
【0007】さらに、同公報ではジョー側に生体組織と
の接触面積が広い凝固面と、生体組織との接触面積が狭
い切開部とを設け、ブレードに対してジョーの切開部を
対向配置させた状態と、凝固面を対向配置させた状態と
を切換え可能にした構成が示されている。そして、この
場合はブレードに対してジョーの切開部を対向配置させ
た状態では生体組織の把持部位における切開作用が強く
なり、ブレードに対してジョーの凝固面を対向配置させ
た状態では生体組織の把持部位における凝固作用が強く
なるようになっている。
【0008】また、上記従来の装置では図27および図
28に示すようにブレードaおよびジョーbにおける生
体組織の把持面a1、b1は略ライン状に略一様に設定
されている。そして、生体組織の凝固切開処置時には図
29に示すように生体組織cにブレードaおよびジョー
bにおける生体組織の把持面a1、b1と略同一形状の
切開部分c1が形成されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、体内の例え
ば、血管や、大腸、小腸、胆管等の管状組織を切断した
のち、管状組織の切断端部同士を吻合する血管吻合や、
腸吻合等の処置を行う場合には血管の吻合口を外翻し、
内膜同士が相接するようにして吻合口の全周を針と糸で
手縫いすることにより縫合する作業が一般に行なわれて
いる。このような血管吻合等の処置を針と糸による手縫
い作業に代えて上記超音波凝固切開装置を使用して行う
ことが考えられている。この場合、吻合口の周縁部位に
周方向に沿って複数箇所を凝固して接合させたのち、こ
の接合部の周囲の不要な部分を切除するトリミング処置
が行われる。そのため、1回の血管吻合等の処置中に、
生体組織の凝固と、切除とがそれぞれ行われることにな
る。
【0010】しかしながら、上記従来構成の超音波凝固
切開装置ではブレードや、ジョーが凝固用、または切除
用のいずれか一方にセットされた状態で使用されるの
で、1台の超音波凝固切開装置のみで生体組織の凝固
と、生体組織の切除とを同時に効率よく行うことが難し
い問題がある。
【0011】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、簡単な構成で、生体組織の凝固と、生
体組織の切除とを同時に効率よく行うことができる超音
波凝固切開装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、超音波振動を
発生する超音波振動子と、この超音波振動子に接続さ
れ、生体組織に対して処置を行うための処置部へ超音波
振動を伝達する振動伝達部材と、この振動伝達部材の先
端部に連結されたプローブと、このプローブと対峙して
前記プローブに対して開閉可能に支持され、前記プロー
ブとの間に生体組織を把持する把持部材と、この把持部
材を前記プローブに対して開閉操作する操作手段とを具
備する超音波凝固切開装置において、前記把持部材が前
記プローブ側に閉操作された際に、前記プローブと前記
把持部材との間に把持される被処置部を凝固する非接触
部を前記把持部材と前記プローブとの対向面の少なくと
も一部分に設けたことを特徴とする超音波凝固切開装置
である。そして、本発明では、把持部材がプローブ側に
閉操作された際に、把持部材と、プローブとの接触部に
よってプローブと把持部材との間に把持される被処置部
を切除(切開)し、把持部材とプローブとの非接触部に
よってプローブと把持部材との間に把持される被処置部
を凝固することにより、生体組織の凝固と、生体組織の
切除とを同時に効率よく行うことができるようにしたも
のである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図13(a),(b)を参照して説明する。
図1は本実施の形態の超音波凝固切開具1の全体構成を
示す斜視図である。超音波凝固切開具1は図2(a)で
示すハンドルユニット(操作手段)2と、図2(b)で
示すプローブユニット3と、図3で示す振動子ユニット
4を備えてなり、図1で示す状態に組み立てられるよう
になっている。
【0014】図2(a)で示す如く、ハンドルユニット
2には振動子接続部11を有した操作部本体12に固定
した前側ハンドル13と、回動する後側ハンドル14と
が設けられている。前側ハンドル13の操作端部には親
指以外の指の複数のものを選択的に差し込める指掛け孔
15が設けられ、後側ハンドル14の操作端部には同じ
手の親指を掛ける指掛け孔16が設けられている。後側
ハンドル14は操作部本体12にねじ止めされた軸ピン
17に枢着され、回動できるようになっている。
【0015】図2及び図5で示す如く、後側ハンドル1
4の他端には係止ピンを兼ねた固定ねじ部材19が貫通
して設けられている。固定ねじ部材19の内端には図5
に示すように操作部本体12に装着されるプローブユニ
ット3に係合させる係合部21が設けられ、固定ねじ部
材19の他端には操作つまみ部22が形成されている。
固定ねじ部材19の中間部には遊び部24が形成されて
いる。そして、この固定ねじ部材19の遊び部24が後
側ハンドル14の他端部に形成した貫通孔23内に遊動
自在に挿通されている。さらに固定ねじ部材19の中間
部には遊び部24より外端側に位置して、上記貫通孔2
3に形成された雌ねじ部25に螺合する雄ねじ部26が
形成されている。そして、固定ねじ部材19はその遊び
部24が貫通孔23に位置する範囲で自由に進退移動す
ることができる。このため、係合部21を後述するロー
タへの係合位置から待避させることができる。また、係
合部21の係合位置まで固定ねじ部材19を前進させて
雌ねじ部25に雄ねじ部26をねじ込むことにより図6
(a)で示す如く、ロータへの係合位置に固定できるよ
うになっている。
【0016】固定ねじ部材19には操作つまみ部22と
後側ハンドル14の間に位置したばね部材、例えばコイ
ルばね28が巻装されている。そして、図6(b)で示
す如く、雌ねじ部25から雄ねじ部26を外すと、固定
ねじ部材19はコイルばね28の弾性復元力によって、
図5で示す如く、自動的に待避する。このため、プロー
ブユニット3の挿入装着及び分解抜去作業を妨げない。
【0017】また、操作部本体12の上部にはこれに装
着されるプローブユニット3を装着位置に固定するスト
ッパー片29が枢着されている。ストッパー片29は耐
久性向上のため金属製としたり、また電気的絶縁性の確
保のために電気絶縁性材料で形成する。ストッパー片2
9は、ばね30によりプローブユニット3に係止する。
向きに回動するように付勢されていて、通常、図4
(a)で示す向きに回動して待機している。
【0018】図4(a)で示す如く、操作部本体12の
前端には挿入シース部31が、回転ノブ32の部材及び
固定ナット33を介して連結されている。挿入シース部
31と回転ノブ32は操作部本体12に対して同軸的に
回転可能に取着されている。つまり、回転ノブ32は操
作部本体12に形成した鍔34をその回転ノブ32と、
固定ナット33との間で挟み込むことにより構成される
軸受け手段35により、回転自在に支持されている。挿
入シース部31はその摺接する部分の摩擦力により常に
ある程度の制動は掛っており、簡単に回転するものでは
ないが、前側ハンドル13と後側ハンドル14を強く握
るとその間の摩擦力が増してブレーキが掛かる。つま
り、挿入シース部31の回転を確実に阻止する制動手段
が組み込まれている。
【0019】図4(a)で示す如く、挿入シース部31
は剛性のある金属製パイプからなる。芯材31aとこれ
に被覆した電気的絶縁性樹脂の外皮31bとの2重管構
造になっている。図4(b)で示す如く、挿入シース部
31内の先端部分にはこれに挿通されるプローブユニッ
ト3に係合する一対の係止片36が設けられている。係
止片36は芯材31aの部材を一部延長してこれを内側
に曲げ込むことにより形成されている。この係止位置に
対応して回転ノブ32の上面部分には係止位置を示す指
標38が設けられている。そして、この指標38が上に
位置する状態で操作部本体12にプローブユニット3を
差し込めば、係止片36にプローブユニット3の先端に
設けられる後述するジョー保持部材の一部が係止し、こ
れと同時にストッパー片29がその装着位置に振動子ユ
ニット4のハンドピース41の部分を固定する。
【0020】振動子ユニット4は図7(a)で示す如
く、ハンドピース41の円筒状カバー42内に超音波振
動子43を配置し、超音波振動子43の前端はホーン4
4を連結して構成されている。ホーン44の先端には図
7(b)で示す如く、プローブユニット3の後端をねじ
込む雌ねじ部45が形成されている。超音波振動子43
はそのホーン44をカバー42の前端部に支持すること
によりカバー42に保持されている。つまり、ホーン4
4はその外鍔46をカバー42の内周に密に嵌め込み、
カバー42の内周に形成した内鍔47と、カバー42に
ねじ込まれる固定リング48との間に外鍔46を挟み込
んで固定することにより保持されている。また、図7
(b)で示す如く、ホーン44の外鍔46の一部には切
欠き凹部からなる係合受け部51が形成され、一方、カ
バー42の内鍔47にはその係合受け部51に嵌まり込
んで係合する凸部からなる係合部52が形成されてい
る。また、ホーン44の外鍔46と、これを挟むカバー
42の内鍔47と固定リング48との間にはそれぞれ弾
性材からなる緩衝部材53がホーン44の軸方向におい
て介在している。そして、ホーン44の外鍔46が緩衝
部材53を介して挟み込まれ、締め付けられている。
【0021】また、図7(a)で示す如く、カバー42
の前端部にはリング状のストッパー受け部材56がねじ
込んで固定的に取着されている。ストッパー受け部材5
6の外周面部には環状の周回溝57が形成されている。
このストッパー受け部材56にはハンドルユニット2側
のストッパー片29が嵌まり込んで係止するようになっ
ている。また、ストッパー受け部材56の内腔58には
プローブユニット3のロータ78の後端部分が嵌まり込
むようになっている。
【0022】上記超音波振動子43は図7で示す如く、
複数の圧電素子61を積層し、これらをホーン44と後
部材62との間でその中心部分に貫通した図示しないボ
ルと、により締め付けたランジュバン型超音波振動子に
よって構成されている。各圧電素子61の間にはそれぞ
れ電極63が介在され、この電極63を通じて各圧電素
子61に駆動電圧を印加するようになっている。また、
電極63にはハンドピースコード64からのリード線6
5が接続されている。グランド側の電極63には別のリ
ード線66がさらに接続され、このリード線66は高周
波用接続ピン67に接続されている。この接続ピン67
は高周波電源に通じる図示しない高周波供給コードが接
続されるようになっている。グランド側の電極63は超
音波振動子43の導電性ボルトから同じく導電性のホー
ン44に電気的に通じている。また、ホーン44の先端
に接続される後述するプローブユニット3の振動伝達部
材及びプローブも導電性の部材であり、これらの部材を
通じて先端処置部まで電気的に導通するように構成され
ている。
【0023】ハンドピースコード64は図3で示した如
く長尺で可撓性のものであり、この延出先端にはハンド
ピースプラグ68が設けられている。このハンドピース
プラグ68には防水キャップ69が付設され、この振動
子ユニット4を洗浄する際にハンドピースプラグ68の
端子部付近を防水キャップ69で覆うようになってい
る。
【0024】プローブユニット3は図8乃至図10で示
す如く形成されている。すなわち、超音波振動を伝達す
る棒状の振動伝達部材71と、これに沿って略平行に配
置される操作駆動軸72とを有する。振動伝達部材71
は音響効果が高く、生体適合性のよいチタン材やアルミ
ニウム材等で形成されている。振動伝達部材71は先端
側部分71aと後端側部分71bとの2体からなり、両
者はねじ止めと接着により固定的に連結されている。振
動伝達部材71の後端部分には雄ねじ部73が形成さ
れ、この雄ねじ部73はホーン44の先端に形成した雌
ねじ部45にねじ込まれるようになっている。そして、
振動伝達部材71の後端の段差端面74がホーン44の
先端面に突き当たる位置までねじ込んで強固に連結され
るようになっている。振動伝達部材71の後端部の周面
にはスパナ掛け面75が形成されている。このスパナ掛
け面75には後述するスパナの開口部を嵌合して掛ける
ようになっている。
【0025】操作駆動軸72はワイヤー状の部材であ
り、これは比較的剛性があり、また、ばね弾性も備え
た、例えばステンレススチール(SUS)等の材料によ
って形成されている。また、操作駆動軸72には薄い金
属製のパイプ76が被嵌されている。パイプ76は操作
駆動軸72の基端から先端の手前の途中部分のところま
でにわたり被嵌されている。パイプ76は操作駆動軸7
2の周面に接着されている。パイプ76の適当な個所に
は小さな切欠き部77が形成され、この切欠き部77の
開口から接着剤を注入して両者を接着するようになって
いる。
【0026】操作駆動軸72の後端にはロータ78が固
定的に取着されている。ロータ78はその中心が振動伝
達部材71の中心軸と一致する中心軸を有する円筒状の
回転体形状に形成されている。ロータ78の外周には2
条の鍔81を設けて係合用環状溝82を形成している。
係合用環状溝82にはハンドルユニット2の可動ハンド
ルである後側ハンドル14に取着された固定ねじ部材1
9の係合部21が嵌まり込んで係合する。係合用環状溝
82の前後の周面部にはOリング83,84が装着され
ている。そして、ユニット2,3,4を組み立てた際、
ロータ78の前端側周部85がハンドルユニット2の嵌
合孔部80に嵌まり込み、ロータ78の後端側周部87
が操作部本体12の内腔内においてストッパー受け部材
56の内腔58内に嵌まり込む。また、振動子ユニット
4側のストッパー受け部材56の周回溝57にはストッ
パー片29が係止するようになっている。そして、振動
子ユニット4はプローブユニット3と一体に回転が可能
であり、また、プローブユニット3の操作駆動軸72は
ハンドルユニット2によるハンドル操作で、ロータ78
と一体的に、振動子ユニット4及び振動伝達部材71の
静止部材に対して前後軸方向への移動が可能である。
【0027】振動伝達部材71と操作駆動軸72とは複
数のスぺーサー86によって連結されている。各スぺー
サー86はいずれも振動伝達部材71の振動の節に位置
して取着されている。スぺーサー86は振動伝達部材7
1の中間部分を摺動自在に嵌め込む嵌合溝87と、パイ
プ76を被嵌した操作駆動軸72を貫通する支持孔(嵌
合溝)88とを有してなり、振動伝達部材71と操作駆
動軸72を所定の間隔で平行に保持するようになってい
る。また、パイプ76を被嵌した操作駆動軸72には、
スぺーサー86の前後の移動を阻止するために最先端の
スぺーサーのものを除き、止め輪89がその前後に被嵌
して設けられている。各止め輪89はいずれも接着によ
り操作駆動軸72に被嵌したパイプ76の外周に固定さ
れている。この止め輪89には接着剤を流し込むための
スリット90が形成されている。
【0028】最先に位置するスペーサー86は後述する
プローブ113を含めてその遠位端に最も近い超音波振
動の節部に位置して設けられている。そして、この最先
に位置するスペーサー86は操作駆動軸72に被嵌した
パイプ76の外周に接着されて固定してもよいが、ここ
ではパイプ76の外周にその軸方向に移動可能に被嵌さ
れている。また、スペーサー86は支持部材89を有
し、この両者には止めリング91が被嵌され、両者を締
結されていると共に、接着により一体的に固定されてい
る。つまり、振動伝達部材71の後述するフランジ95
の部分を、その上下からスぺーサー86と支持部材89
で挟み込み、スぺーサー86と支持部材89に止めリン
グ91を被嵌して締結し、スペーサー86と止めリング
91を接着する。このとき、支持部材89はスペーサー
86に含まれる部材であり、両者を接着固定するように
してもよい。
【0029】最先端のスペーサー86のところに位置す
る振動伝達部材71の部分には回動規制用フランジ95
が形成されている(図10の断面D―Dを参照)。この
回動規制用フランジ95は断面形状が矩形の異形状であ
り、対応するスペーサー86の内面部に形成された嵌込
み溝96に嵌め込まれて係合し、振動伝達部材71廻り
でのスペーサー86の回動を阻止する規制を行うように
なっている。スペーサー86の嵌込み溝96には操作駆
動軸72側に位置してその回動規制用フランジ95とス
ペーサー86の間には振動吸収部材の例えばゴム製の緩
衝部材97が嵌め込まれている。
【0030】最先端のスペーサー86はこの位置より前
方へ延びるジョー保持部材100の支持基端部を兼ねる
ものであり、スペーサー86とジョー保持部材100の
両者は一体に形成されているため、ジョー保持部材10
0は振動伝達部材71の軸方向の移動及びその軸廻りで
の回動が規制されている。ジョー保持部材100は前方
端が振動伝達部材71の先端手前まで延長されていて、
この先端部には後述するジョー(把持部材)105が連
結されるようになっている。ジョー保持部材100には
その基端部付近から先端まで達するスリット溝101が
形成されている。ジョー保持部材100の先端部ではス
リット溝101の左右両部分を連結する補強橋102が
架設されている。
【0031】ジョー保持部材100の先端部には補強橋
102より先に位置してスリット溝101の左右両部分
に橋架する枢支ピン103が設けられている。そして、
この枢支ピン103にはジョー105が枢着されてい
る。ここではジョー105の軸受け用連結孔106が図
8(a)で示す如く斜めの長孔からなり、この連結孔1
06内に枢支ピン103が挿通されている。また、図1
1で示す如くジョー105の基端部分において連結孔1
06の下側に位置する部位には操作駆動軸72の先端が
連結されている。操作駆動軸72の先端部分は略直角に
屈曲され、その屈曲部107がジョー105の側面から
そのジョー105に穿孔された孔108に嵌入されて回
動自在に連結されている。屈曲部107の長さ(幅)は
図10のA−A断面で示す如く、スリット溝101の幅
よりわずかに短く、その屈曲部107は常時スリット溝
101内に位置するように設けられている。従って、屈
曲部107の根元部分から仮に破断してもジョー105
の孔108内に嵌入されたまま保持され、破断片が体腔
内等に落下することがない。
【0032】ジョー105は基体111と接触部材11
2とからなり、両者は一体化されている。ここで、基体
111は金属材料によって形成され、接触部材112は
例えばテフロン(デュポン社の製造する四フッ化エチレ
ン樹脂の商標名)によって形成されている。さらに、ジ
ョー105は振動伝達部材71の先端部を直接に用いて
形成されたプローブ(固定側把持片)113と対峙する
いわゆる可動ブレード(可動側把持片)を構成してい
る。プローブ113の部分は断面形状が縦長のいわゆる
固定ブレードを構成する。プローブ113の先端周面部
分は丸みが付けられている。そして、ジョー105は操
作駆動軸72を押し引きすることによりプローブ113
に対峙して回動させられるものであり、ジョー105と
プローブ113により生体組織を把持する開閉自在な超
音波処置部(先端処置部)を構成している。図8は、操
作駆動軸72を牽引してジョー105が閉じた状態であ
り、プローブ113の上面に接触している。
【0033】また、枢支ピン103が嵌まり込むジョー
105の連結孔106はその枢支ピン103が移動でき
る幅での長孔に形成されている。図11で示す如く、連
結孔106の長手方向はプローブ113の把持面に垂直
な線に対して角度θで傾斜している。このように連結孔
106の長手方向が斜めであると、プローブ113に対
してのジョー105の噛み合わせが向上する。つまり、
図12(a)〜(c)で示す如く、ジョー105の連結
孔106内で枢支ピン103が相対的に移動できるた
め、ジョー105がプローブ113に均一に噛み合って
把持する動作工程量が増すと共に把持閉鎖時においての
当たりが全体にわたり均一になる。
【0034】この実施形態の場合にあっては、連結孔1
06の傾斜角θは、0°を越え90°未満に設定する。
また、45°以下であることが望ましく、特に、12°
の±10°に設定すると、把持力量が先端側と手前側に
おいて略同じくなる。
【0035】尚、ジョー105を支持する連結孔106
と枢支ピン103の関係はジョー105側に枢支ピン1
03を設け、ジョー保持部材100側に連結孔106を
形成するようにしてもよく、この場合にも上記同様の機
能を奏する。
【0036】また、ジョー保持部材100の処には操作
駆動軸72を引いてジョー105を閉じる操作を行う際
にジョー105の操作量を規制するストッパー機構が設
けられている。つまり、ジョー保持部材100のスリッ
ト溝101内に位置した操作駆動軸(可動部材)72の
途中部分にはストッパー管121が被嵌されている。ス
トッパー管121は内面に雌ねじを形成し、操作駆動軸
72に被嵌したパイプ76の外周に形成した雄ねじに螺
合して取着されている。この螺合での取付け手段とした
ことによりストッパー管121の位置を製作過程で微調
整することができる。さらに、パイプ76の外周に形成
した雄ねじの部分には管状のナット122が螺合してお
り、ストッパー管121をダブルナット形式で固定する
ようになっている。ストッパー管121及びナット12
2の外周面には回転操作する際の滑止め用としてローレ
ットが形成されている。さらにストッパー管121及び
なっト122はこれを螺合するパイプ76に接着されて
いる。ストッパー管121とナット122には接着剤を
注入するためのスリット孔124が形成されている。
【0037】そして、操作駆動軸72を引き込んでジョ
ー105を閉じた際、ストッパー管121の後端が静止
部材側に形成したスリット溝101の後端面からなるス
トッパー受け面125に当たり、それ以上の引き込みを
阻止し、ジョー105の操作量を制限するようになって
いる。操作駆動軸72に対するストッパー管121の位
置は操作駆動軸72にストッパー管121がねじ込み式
に取り付けられている。ため、これらを組み付ける際に
それの位置を部品誤差を解消するように調整して精度よ
く取り付けることができる。
【0038】また、本実施の形態の超音波凝固切開具1
におけるプローブユニット3の先端処置部のプローブ1
13には図11に示すようにジョー105との対向面に
切欠された凹部(非接触部)131と、ジョー105と
接触する接触部132とが設けられている。ここで、凹
部131はプローブ113の最先端部に配置され、接触
部132はこの凹部131の後方位置に配置されてい
る。なお、このプローブ113の凹部131はプローブ
113の製作時に切削加工によって形成されている。
【0039】さらに、プローブ113の凹部131はジ
ョー105がプローブ113側に閉操作された際にジョ
ー105に対して非接触状態で保持され、プローブ11
3と、ジョー105との間に把持される生体組織の被処
置部を凝固する部分として機能するようになっている。
また、プローブ113の接触部132はジョー105が
プローブ113側に閉操作された際にジョー105に対
して接触する位置まで移動し、プローブ113とジョー
105との間に把持される生体組織を切除(切開)する
部分として機能するようになっている。
【0040】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態の超音波凝固切開具1の使用時にはハンド
ルユニット2の各ハンドル13,14を片方の手で把持
し、後側ハンドル14を回動すれば、先端処置部のジョ
ー105を開閉することができる。後側ハンドル14を
回動すると、固定的に位置するプローブ113に対して
ジョー105が回動し、その両者の間で生体組織を把持
し、または開くことによりその両者で臓器を剥離したり
圧排したりすることができる。
【0041】また、超音波処置を行う場合には、トラカ
ール等を利用して腹腔内に誘導し、その先端処置部のプ
ローブ113とジョー105の間に患部の生体組織を把
持する。このとき、プローブ113の最先端部の凹部1
31では生体組織を把持する。際の把持力量が比較的小
さくなり、この凹部131の後方位置の接触部132の
部分では生体組織の把持力量が大きくなる。
【0042】この状態で、プローブ113に超音波振動
が加えられる。このとき、プローブ113の凹部131
の部分ではプローブ113とジョー105の間に把持さ
れる。生体組織が凝固される。さらに、プローブ113
の接触部132の部分ではプローブ113とジョー10
5の間に把持される生体組織が凝固しながら切除(切
開)される。
【0043】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態の超音波凝固切開
具1ではプローブ113におけるジョー105との対向
面に切欠された凹部131と、ジョー105と接触する
接触部132とを設け、ジョー105がプローブ113
側に閉操作された際にプローブ113の凹部131と、
ジョー105との間の非接触部分で生体組織を凝固し、
接触部132の部分ではプローブ113とジョー105
の間に把持される生体組織を凝固しながら切除(切開)
することができる。したがって、本実施の形態の超音波
凝固切開具1では生体組織の凝固と、生体組織の切除と
を同時に効率よく行うことができる。
【0044】また、本実施の形態の超音波凝固切開具1
を使用して体内の例えば、血管吻合の処置を行う場合に
は図13(a)に示すように血管H1を切断したのち、
この血管H1の吻合口H2の周縁部位H3を略フランジ
状に外翻し、切断された2つの血管H1の吻合口H2の
内膜同士が相接するようにして吻合口H2の周縁部位H
3の全周を接合させる。このとき、2つの血管H1の吻
合口H2の周縁部位H3間を接合させたリング状の接合
部H4が形成される。
【0045】続いて、本実施の形態の超音波凝固切開具
1のプローブ113とジョー105の間で2つの血管H
1の接合部H4の一部を把持させる。この状態で、プロ
ーブ113に超音波振動が加えられる。このとき、プロ
ーブ113の凹部131の部分では血管H1の接合部H
4が凝固され、接触部132の部分では血管H1の接合
部H4が凝固されながら切除(切開)されるトリミング
処置が行われる。そのため、血管H1の接合部H4の凝
固と、この接合部H4の周囲の不要な部分を切除するト
リミング処置とが同時に行われる。
【0046】この超音波処置は血管H1の接合部H4の
周方向に沿って複数箇所で行なわれる。そして、全ての
箇所で上記超音波処置が終了すると図13(b)に示す
ように2つの血管H1の接合部H4の吻合処置が終了す
る。したがって、本実施の形態の超音波凝固切開具1を
使用して血管吻合の処置を行う場合には余分な部分のト
リミングと吻合とが同時にできるので、血管吻合の処置
を効率よく行うことができる。
【0047】また、図14は本発明の第2の実施の形態
を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態
(図1乃至図13(a),(b)参照)の超音波凝固切
開具1におけるプローブユニット3の先端処置部の構成
を次の通り変更したものである。なお、これ以外の部分
は第1の実施の形態の超音波凝固切開具1と同一構成に
なっており、第1の実施の形態の超音波凝固切開具1と
同一部分には同一の符号を付してここではその説明を省
略する。
【0048】すなわち、第1の実施の形態ではプローブ
113に凹部131と接触部132とを設けた構成を示
したが、本実施の形態ではジョー105の接触部材11
2におけるプローブ113との対向面の先端部に切欠さ
れた凹部(非接触部)141が形成され、この凹部14
1の後方位置にプローブ113と接触する接触部142
が形成されている。ここで、ジョー105の凹部141
はジョー105がプローブ113側に閉操作された際に
プローブ113に対して非接触状態で保持され、プロー
ブ113とジョー105との間に把持される生体組織の
被処置部を凝固する部分として機能するようになってい
る。また、ジョー105の接触部142はジョー105
がプローブ113側に閉操作された際にプローブ113
に対して接触する位置まで移動し、プローブ113とジ
ョー105との間に把持される生体組織を切除(切開)
する部分として機能するようになっている。
【0049】そこで、本実施の形態では先端処置部のプ
ローブ113とジョー105の間に患部の生体組織を把
持した際に、ジョー105の最先端部の凹部141では
生体組織を把持する際の把持力量が比較的小さくなり、
この凹部141の後方位置の接触部142の部分では生
体組織の把持力量が大きくなる。そのため、この状態
で、プローブ113に超音波振動が加えられると、ジョ
ー105の凹部141の部分ではプローブ113とジョ
ー105の間に把持される生体組織が凝固され、ジョー
105の接触部142の部分ではプローブ113とジョ
ー105の間に把持される生体組織が凝固しながら切除
(切開)される。したがって、本実施の形態でも第1の
実施の形態と同様の効果が得られる。
【0050】また、図15は本発明の第3の実施の形態
を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態
(図1乃至図13(a),(b)参照)の超音波凝固切
開具1と同様に、プローブ113に凹部131と接触部
132とを設けるとともに、第2の実施の形態(図14
参照)と同様に、ジョー105の接触部材112におけ
るプローブ113との対向面の先端部に切欠された凹部
141を形成し、この凹部141の後方位置にプローブ
113と接触する接触部142を形成したものである。
【0051】そこで、本実施の形態では先端処置部のプ
ローブ113とジョー105の間に患部の生体組織を把
持した際に、ジョー105の最先端部の凹部141とプ
ローブ113の凹部131との間では生体組織を把持す
る際の把持力量が比較的小さくなり、これらの凹部14
1、131の後方位置の接触部142、132の部分で
は生体組織の把持力量が大きくなる。そのため、この状
態で、プローブ113に超音波振動が加えられると、ジ
ョー105の凹部141とプローブ113の凹部131
との間の部分ではプローブ113とジョー105の間に
把持される生体組織が凝固され、ジョー105の接触部
142とプローブ113の接触部132との間の部分で
はプローブ113とジョー105の間に把持される生体
組織が凝固しながら切除(切開)される。したがって、
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の効果が得ら
れる。
【0052】また、図16は本発明の第4の実施の形態
を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態
(図1乃至図13(a),(b)参照)の超音波凝固切
開具1におけるプローブユニット3の先端処置部の構成
を次の通り変更したものである。
【0053】すなわち、本実施の形態ではプローブユニ
ット3の先端処置部のプローブ113にはジョー105
との対向面における後方側に切欠された凹部(非接触
部)151が形成され、この凹部151の前方側にジョ
ー105と接触する接触部152が形成されている。そ
して、ジョー105の凹部151はジョー105がプロ
ーブ113側に閉操作された際にプローブ113に対し
て非接触状態で保持され、プローブ113とジョー10
5との間に把持される生体組織の被処置部を凝固する部
分として機能するようになっている。また、ジョー10
5の接触部152はジョー105がプローブ113側に
閉操作された際にプローブ113に対して接触する位置
まで移動し、プローブ113とジョー105との間に把
持される生体組織を切除(切開)する部分として機能す
るようになっている。なお、このプローブ113の凹部
151はプローブ113の製作時に切削加工によって形
成されている。
【0054】そこで、本実施の形態では先端処置部のプ
ローブ113とジョー105の間に患部の生体組織を把
持した際に、ジョー105の最先端部の凹部141では
生体組織を把持する際の把持力量が比較的小さくなり、
この凹部141の後方位置の接触部142の部分では生
体組織の把持力量が大きくなる。そのため、この状態
で、プローブ113に超音波振動が加えられると、ジョ
ー105の凹部141の部分ではプローブ113とジョ
ー105の間に把持される生体組織が凝固され、ジョー
105の接触部142の部分ではプローブ113とジョ
ー105の間に把持される生体組織が凝固しながら切除
(切開)される。したがって、本実施の形態でも第1の
実施の形態と同様の効果が得られる。
【0055】また、図17は本発明の第5の実施の形態
を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態
(図1乃至図13(a),(b)参照)の超音波凝固切
開具1におけるプローブユニット3の先端処置部の構成
を次の通り変更したものである。
【0056】すなわち、本実施の形態ではプローブユニ
ット3の先端処置部のジョー105の接触部材112に
はプローブ113との対向面における後方側に切欠され
た凹部(非接触部)161が形成され、この凹部161
の前方側にプローブ113と、接触する接触部162が
形成されている。そして、ジョー105の凹部161は
ジョー105がプローブ113側に閉操作された際にプ
ローブ113に対して非接触状態で保持され、プローブ
113とジョー105との間に把持される生体組織の被
処置部を凝固する部分として機能するようになってい
る。また、ジョー105の接触部162はジョー105
がプローブ113側に閉操作された際にプローブ113
に対して接触する位置まで移動し、プローブ113とジ
ョー105と、の間に把持される生体組織を切除(切
開)する部分として機能するようになっている。
【0057】そこで、本実施の形態では先端処置部のプ
ローブ113とジョー105の間に患部の生体組織を把
持した際に、ジョー105の凹部161では生体組織を
把持する際の把持力量が比較的小さくなり、この凹部1
61の前方位置の接触部162の部分では生体組織の把
持力量が大きくなる。そのため、この状態で、プローブ
113に超音波振動が加えられると、ジョー105の凹
部161の部分ではプローブ113とジョー105の間
に把持される生体組織が凝固され、ジョー105の接触
部162の部分ではプローブ113とジョー105の間
に把持される生体組織が凝固しながら切除(切開)され
る。したがって、本実施の形態でも第1の実施の形態と
同様の効果が得られる。
【0058】また、図18および図19(a)は本発明
の第6の実施の形態を示すものである。本実施の形態に
は図18に示すように略ピンセット状の超音波凝固切開
装置のハンドピース171が設けられている。
【0059】本実施の形態のハンドピース171にはグ
リップ部172が設けられている。このグリップ部17
2の内部には超音波振動を発生させる超音波振動子43
(図7(a),(b)参照)が設けられている。この振
動子43にはホーン44の基端部が連結されている。こ
のホーン44の先端部にはプローブ部173が設けられ
ている。そして、振動子43からの超音波振動をホーン
44によって振幅拡大させた状態でプローブ部173に
伝達させるようになっている。
【0060】さらに、グリップ部172には振動子43
を覆う略円筒状の振動子カバー174と、ホーン44お
よびプローブ部173を覆うケーシング175とが設け
られている。ここで、ケーシング175には先細状のホ
ーンカバー部175aと、このホーンカバー部175a
の先端部に連結された細径部175bとが設けられてい
る。そして、このケーシング175のホーンカバー部1
75aの基端部が振動子カバー174の先端開口部に連
結されている。なお、プローブ部173の先端部はケー
シング175の細径部175bの先端開口部から前方に
突出された状態で保持されている。
【0061】また、振動子カバー174の基端部には略
L字状の連結操作部(操作手段構成部)176の基端部
が固定されているとともに、連結コード177の一端部
が連結されている。この連結コード177の他端部は図
示されていない超音波凝固切開装置の本体に連結されて
いる。
【0062】さらに、連結操作部176にはプローブ部
173の先端部と離間対向配置されたジョー178と、
このジョー178から手元側に伸びるアーム部179と
が設けられている。ここで、アーム部179の表面には
滑り留め用のリブ180が設けられている。また、アー
ム部179の内面側にはストッパー181が内方向に向
けて突設されている。そして、連結操作部176のアー
ム部179の操作にと、もないジョー178はプローブ
部173の先端部に対して接離(開閉)操作されるよう
になっている。ここで、ジョー178はプローブ部17
3との間で生体組織を挟み込む閉位置と、プローブ部1
73から離れて生体組織を開放する開位置とに移動可能
になっている。
【0063】また、ジョー178には図19(a)に示
すようにプローブ部173との対向面に切欠された凹部
(非接触部)182と、プローブ部173と接触する接
触部183とが設けられている。ここで、凹部182は
ジョー178の最先端部に配置され、接触部183はこ
の凹部182の後方位置に配置されている。なお、この
プローブ部173の凹部182はプローブ部173の製
作時に切削加工によって形成されている。
【0064】さらに、ジョー178の凹部182はジョ
ー178がプローブ部173側に閉操作された際にプロ
ーブ部173に対して非接触状態で保持され、プローブ
部173とジョー178との間に把持される生体組織の
被処置部を凝固する部分として機能するようになってい
る。また、ジョー178の接触部183はジョー178
がプローブ部173側に閉操作された際にプローブ部1
73に対して接触する位置まで移動し、プローブ部17
3とジョー178との間に把持される生体組織を切除
(切開)する部分として機能するようになっている。
【0065】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態の超音波凝固切開装置の使用時にはまずハ
ンドピース171の先端部のプローブ部173とジョー
178との間に生体組織を挿入させた状態に配置する。
その後、連結操作部176のアーム部179と、振動子
カバー174及びケーシング175とを握り込むこと
で、アーム部179の先端部のジョー178側をプロー
ブ部173側に接近させる方向に移動させ、プローブ部
173とジョー178との間で生体組織を挟む。このと
き、ジョー178の最先端部の凹部182では生体組織
を把持する際の把持力量が比較的小さくなり、この凹部
182の後方位置の接触部183の部分では生体組織の
把持力量が大きくなる。
【0066】この状態で、プローブ部173に超音波振
動が加えられる。このとき、ジョー178の凹部182
の部分ではプローブ部173とジョー178の間に把持
される生体組織が凝固される。さらに、プローブ部17
3の接触部183の部分ではプローブ部173とジョー
178の間に把持される生体組織が凝固しながら切除
(切開)される。
【0067】そこで、本実施の形態では先端処置部のプ
ローブ部173とジョー178の間に患部の生体組織を
把持した際に、ジョー178の最先端部の凹部182で
は生体組織を把持する際の把持力量が比較的小さくな
り、この凹部182の後方位置の接触部183の部分で
は生体組織の把持力量が大きくなる。そのため、この状
態で、プローブ部173に超音波振動が加えられると、
ジョー178の凹部182の部分ではプローブ部173
とジョー178の間に把持される生体組織が凝固され、
ジョー178の接触部183の部分ではプローブ部17
3とジョー178の間に把持される生体組織が凝固しな
がら切除(切開)される。したがって、本実施の形態で
も第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0068】また、図19(b)は第6の実施の形態の
変形例を示すものである。本変形例は第6の実施の形態
(図18および図19(a)参照)の超音波凝固切開装
置のハンドピース171におけるプローブ部173の先
端部に凹部191を形成し、この凹部191の後方部位
にジョー178と接触する接触部192が形成されてい
る。
【0069】そして、プローブ部173の凹部191は
ジョー178がプローブ部173側に閉操作された際に
ジョー178に対して非接触状態で保持され、プローブ
部173とジョー178との間に把持される生体組織の
被処置部を凝固する部分として機能するようになってい
る。また、プローブ部173の接触部192はジョー1
78がプローブ部173側に閉操作された際にジョー1
78に対して接触する。位置まで移動し、プローブ部1
73とジョー178との間に把持される生体組織を切除
(切開)する部分として機能するようになっている。
【0070】そこで、本実施の形態では先端処置部のプ
ローブ部173とジョー178の間に患部の生体組織を
把持した際に、プローブ部173の最先端部の凹部19
1では生体組織を把持する際の把持力量が比較的小さく
なり、この凹部191の後方位置の接触部192の部分
では生体組織の把持力量が大きくなる。そのため、この
状態で、プローブ部173に超音波振動が加えられる
と、プローブ部173の凹部191の部分ではプローブ
部173とジョー178の間に把持される生体組織が凝
固され、プローブ部173の接触部192の部分ではプ
ローブ部173と、ジョー178の間に把持される生体
組織が凝固しながら切除(切開)される。したがって、
本実施の形態でも第6の実施の形態と同様の効果が得ら
れる。
【0071】また、図20乃至図22(a)〜(c)は
本発明の第7の実施の形態を示すものである。本実施の
形態は第1の実施の形態(図1乃至図13(a),
(b)参照)の超音波凝固切開具1におけるプローブユ
ニット3の先端処置部の構成を次の通り変更したもので
ある。
【0072】すなわち、本実施の形態の超音波凝固切開
具1におけるプローブユニット3の先端処置部のプロー
ブ113の先端部には図20に示すようにジョー105
側に向けて突設部201が突設されている。さらに、ジ
ョー105の先端部にはプローブ113の突設部201
と対応する位置に同様の突設部202が突設されてい
る。そして、ジョー105がプローブ113側に閉操作
された際に図21(a)に示すようにプローブ113の
突設部201とジョー105の突設部202との間で生
体組織の被処置部を把持するようになっている。ここ
で、プローブ113の突設部201以外の部分には生体
組織と接触しない非接触部203が形成されている。
【0073】そして、本実施の形態の超音波凝固切開具
1の使用時にはジョー105がプローブ113側に閉操
作された際に図21(a)に示すようにプローブ113
の突設部201とジョー105の突設部202との間で
生体組織の被処置部が把持される。このとき、プローブ
113の突設部201以外の非接触部203の部分は生
体組織と接触しない長さLのスペースが形成された状態
で保持される。
【0074】この状態で、プローブ113に超音波振動
が加えることにより、プローブ113の突設部201と
ジョー105の突設部202との間で把持されている生
体組織の被処置部に超音波処置、すなわち凝固や、切開
等の処置が行なわれる。そのため、本実施の形態の超音
波凝固切開具1による超音波処置時には図21(b)に
示すように例えば血管H1の吻合口H2の周縁部位H3
に局部的に凝固や、切開等の処置を行ない、局部的なパ
ンチ状の超音波処置部H5を形成することができる。
【0075】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態ではプローブ11
3の先端部にジョー105側に向けて突設部201を突
設するとともに、ジョー105の先端部にプローブ11
3の突設部201と対応する位置に同様の突設部202
を突設し、ジョー105がプローブ113側に閉操作さ
れた際に図21(a)に示すようにプローブ113の突
設部201とジョー105の突設部202との間で生体
組織の被処置部を把持するようにした。そのため、生体
組織の被処置部に図21(b)に示す局部的なパンチ状
の超音波処置部H5のように狭い範囲をポイント的に凝
固(切開)ができるので、血管吻合や、血管縫合のよう
に狭い点の圧着が可能となる。
【0076】なお、図22(a)〜(c)は本実施の形
態の超音波凝固切開具1を使用して血管吻合を行う手順
を示すものである。まず、図22(a)に示すように血
管H1の吻合口H2の周縁部位H3間を接合させたリン
グ状の接合部H4に糸204で仮固定される。このと
き、糸204は接合部H4の周方向に180°対向した
2点で仮固定される。
【0077】続いて、図22(b)に示すように本実施
の形態の超音波凝固切開具1を使用して吻合口H2の周
縁部位H3間を接合させたリング状の接合部H4に局部
的なパンチ状の超音波処置部(凝固部)H5が形成され
る。なお、図22(c)は本実施の形態の超音波凝固切
開具1を使用した血管吻合作業の終了した血管H1の吻
合部を示す。
【0078】また、図23は本発明の第8の実施の形態
を示すものである。本実施の形態は第7の実施の形態
(図20乃至図22(a)〜(c)参照)の超音波凝固
切開具1におけるプローブユニット3の先端処置部の構
成を次の通り変更したものである。
【0079】すなわち、本実施の形態ではジョー105
の先端部の突設部202を省略し、ジョー105のプロ
ーブ113との対向面には平面状の接触部材112を装
着したものである。そして、本実施の形態ではプローブ
113の先端部のみに突設部201が突設されている。
【0080】そこで、本実施の形態であっても第7の実
施の形態と同様に、プローブ113の突設部201以外
の非接触部203の部分は生体組織と接触しない長さL
のスペースが形成された状態で保持されるので、第7の
実施の形態と同様に生体組織の被処置部に図21(b)
に示す局部的なパンチ状の超音波処置部H5のように狭
い範囲をポイント的に凝固(切開)ができる。そのた
め、第7の実施の形態と、同様に血管吻合や、血管縫合
のように狭い点の圧着が可能となる。
【0081】また、図24は本発明の第9の実施の形態
を示すものである。本実施の形態は第6の実施の形態
(図18および図19(a)参照)の略ピンセット状の
超音波凝固切開装置のハンドピース171の構成を次の
通り変更したものである。
【0082】すなわち、本実施の形態ではプローブ部1
73の先端部にジョー178側に向けて突設部211が
突設されている。さらに、ジョー178の先端部にはプ
ローブ部173の突設部211と対応する位置に同様の
突設部212が突設されている。そして、ジョー178
がプローブ部173側に閉操作された際にプローブ部1
73の突設部211とジョー178の突設部212との
間で生体組織の被処置部を把持するようになっている。
ここで、プローブ部173の突設部211以外の部分に
は生体組織と接触しない非接触部213が形成されてい
る。
【0083】そこで、本実施の形態であっても第7の実
施の形態(図20乃至図22(a)〜(c)参照)と同
様に、プローブ部173の突設部211以外の非接触部
213の部分は生体組織と接触しない状態で保持される
ので、第7の実施の形態と同様に生体組織の被処置部に
図21(b)に示す局部的なパンチ状の超音波処置部H
5のように狭い範囲をポイント的に凝固(切開)ができ
る。そのため、第7の実施の形態と同様に血管吻合や、
血管縫合のように狭い点の圧着が可能となる。
【0084】また、図25(a),(b)および図26
は本発明の第10の実施の形態を示すものである。本実
施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図13(a),
(b)参照)の超音波凝固切開具1におけるプローブユ
ニット3の先端処置部の構成を次の通り変更したもので
ある。
【0085】すなわち、本実施の形態ではプローブユニ
ット3の先端処置部のプローブ113にはジョー105
との対向面における一側部に切欠された凹部(非接触
部)221が形成され、他側部(凹部221の側部)に
はジョー105と接触する接触部222が形成されてい
る。そして、ジョー105の凹部221はジョー105
がプローブ113側に閉操作された際にプローブ113
に対して非接触状態で保持され、プローブ113とジョ
ー105との間に把持される生体組織の被処置部を凝固
する部分として機能するようになっている。また、ジョ
ー105の接触部222はジョー105がプローブ11
3側に閉操作された際にプローブ113に対して接触す
る位置まで移動し、プローブ113とジョー105との
間に把持される生体組織を切除(切開)する部分として
機能するようになっている。
【0086】そこで、本実施の形態では先端処置部のプ
ローブ113とジョー105の間に患部の生体組織H6
を把持した際に、ジョー105の一側部の凹部221で
は生体組織H6を把持する際の把持力量が比較的小さく
なり、この凹部221の側部の接触部222の部分では
生体組織H6の把持力量が大きくなる。そのため、この
状態で、プローブ113に超音波振動が加えられると、
ジョー105の凹部221の部分ではプローブ113と
ジョー105の間に把持される生体組織H6が凝固され
て凝固部H7が形成され、ジョー105の接触部222
の部分ではプローブ113とジョー105の間に把持さ
れる生体組織H6が凝固しながら切除(切開)される。
したがって、本実施の形態でも第1の実施の形態と同様
の効果が得られる。さらに、本実施の形態では図26に
示すようにジョー105の一側部の凹部221の部分で
生体組織H6の一部をしっかり凝固し、不要な部分は切
除するトリミング処理が可能となる。
【0087】さらに、本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他
の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。 記 (付記項1) 超音波振動を発生する超音波振動子と、
この超音波振動子に接続され生体組織に対して処置を行
うための処置部へ超音波振動を伝達する振動伝達部材と
この振動伝達部材の遠位端に連結されたプローブと、こ
のプローブと対峙して可動自在でありプローブとの間に
生体組織を把持する把持部材と、この把持部材を開閉操
作する操作手段とを具備した超音波凝固切開装置におい
て、前記プローブと前記把持部材が閉状態にある時、前
記プローブと前記把持部材との間の少なくとも一部分に
非接触部が設けられていることを特徴とする超音波凝固
切開装置。
【0088】(付記項2) 付記項1において、非接触
部はプローブの段差により形成されることを特徴とする
超音波凝固切開装置。
【0089】(付記項3) 付記項1において、非接触
部は把持部材の段差により形成されることを特徴とする
超音波凝固切開装置。
【0090】(付記項4) 付記項1において、非接触
部は把持部材及びプローブの段差により形成されること
を特徴とする超音波凝固切開装置。
【0091】(付記項5) 付記項1において、非接触
部は接触部より先端側に位置することを特徴とする超音
波凝固切開装置。
【0092】(付記項6) 付記項1において、接触部
は非接触部より先端側に位置することを特徴とする超音
波凝固切開装置。
【0093】(付記項7) 付記項1において、プロー
ブと把持部材との接触部は柔順部材にて形成されたこと
を特徴とする超音波凝固切開装置。
【0094】(付記項8) 超音波振動を発生する超音
波振動子と、この超音波振動子に接続され生体組織に対
して処置を行うための処置部へ超音波振動を伝達する振
動伝達部材とこの振動伝達部材の遠位端に連結されたプ
ローブと、このプローブと対峙して可動自在でありプロ
ーブとの間に生体組織を把持する把持部材と、この把持
部材を開閉操作する操作手段とを具備した超音波凝固切
開装置において、前記プローブの最先端部に凸部が設け
られており、前記凸部と対峙する把持部材との間に生体
組織を挟み込み処置を行うことを特徴とする超音波凝固
切開装置。
【0095】(付記項9) 付記項1において、把持部
材にも凸部が設けられており、前記把持部材の凸部が前
記プローブ凸部と対峙することを特徴とする超音波凝固
切開装置。
【0096】(付記項1〜7の従来技術) 超音波凝固
切開装置は、プローブと把持部材の接触面部分の組織は
切開されてしまうため、凝固幅は切開までに接触面から
近傍組織への熱伝導により決定される。
【0097】(付記項1〜7の目的) 確実に凝固可能
な超音波凝固切開装置の提供。
【0098】(付記項1〜7の課題を解決するための手
段) 本発明では、対向するプローブと把持部に非接触
部を設けることにより、切開部分の端面に確実な凝固幅
を得ることが可能。
【0099】(付記項1〜7の効果) 1.切除せず凝
固のみが可能。2.トリミングが可能。
【0100】(付記項8、9の従来技術) シザースは
約15mmのライン状の切除を行っていた。
【0101】(付記項8、9が解決しようとする課題)
しかし、ポイント的な凝固または切除は行うことがで
きなかった。
【0102】(付記項8、9の目的) 狭い範囲を凝固
(切開)する。
【0103】(付記項8、9の課題を解決するための手
段) 超音波振動子に連結された振動伝達棒の先端部に
凸部が設けられており前記凸部と前記凸部と対峙するジ
ョーとの間に生体組織をはさみ込むことができることを
特徴とする。
【0104】(付記項8、9の効果) ポイント的な凝
固ができるため、血管吻合のように狭い点の圧着が可能
となる。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば把持部材がプローブ側に
閉操作された際に、プローブと把持部材との間に把持さ
れる被処置部を凝固する非接触部を把持部材とプローブ
との対向面の少なくとも一部分に設けたので、簡単な構
成で、生体組織の凝固と、生体組織の切除とを同時に効
率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る超音波凝固切
開具の組み立て状態での斜視図。
【図2】(a)は第1の実施の形態の超音波凝固切開具
のハンドルユニットの斜視図、(b)はプローブユニッ
トの斜視図。
【図3】第1の実施の形態の超音波凝固切開具の振動子
ユニットの斜視図。
【図4】(a)は第1の実施の形態の超音波凝固切開具
のハンドルユニットの縦断面図、(b)は挿入シース部
の先端部分の係止片を示す斜視図。
【図5】第1の実施の形態の超音波凝固切開具のハンド
ルユニットの横断面図。
【図6】第1の実施の形態のハンドルユニットの着脱操
作を説明するための斜視図。
【図7】(a)は第1の実施の形態の振動子ユニットの
縦断面図、(b)はその超音波振動子の斜視図。
【図8】第1の実施の形態のプローブユニットの先端側
部分の縦断面図。
【図9】第1の実施の形態のプローブユニットの後端側
部分の縦断面図。
【図10】第1の実施の形態のプローブユニットの各部
の横断面図。
【図11】第1の実施の形態のプローブユニットの先端
処置部の説明図。
【図12】第1の実施の形態のプローブユニットの先端
処置部の動作説明図。
【図13】(a)は第1の実施の形態の超音波凝固切開
具を使用した血管吻合作業を説明するための説明図、
(b)は血管吻合作業の終了した血管の吻合部を示す縦
断面図。
【図14】本発明の第2の実施の形態の超音波凝固切開
具の要部構成を示す先端処置部の側面図。
【図15】本発明の第3の実施の形態の超音波凝固切開
具の要部構成を示す先端処置部の側面図。
【図16】本発明の第4の実施の形態の超音波凝固切開
具の要部構成を示す先端処置部の側面図。
【図17】本発明の第5の実施の形態の超音波凝固切開
具の要部構成を示す先端処置部の側面図。
【図18】本発明の第6の実施の形態の超音波凝固切開
具全体の斜視図。
【図19】(a)は第6の実施の形態の超音波凝固切開
具の要部構成を示す側面図、(b)は第6の実施の形態
の超音波凝固切開具の変形例を示す要部の側面図。
【図20】本発明の第7の実施の形態の超音波凝固切開
具の要部構成を示す先端処置部の側面図。
【図21】(a)は第7の実施の形態の超音波凝固切開
具の使用状態を示す要部の側面図、(b)は生体組織に
形成された切開部を示す平面図。
【図22】第7の実施の形態の超音波凝固切開具を使用
した血管吻合作業を説明する説明図。
【図23】本発明の第8の実施の形態の超音波凝固切開
具の要部構成を示す先端処置部の側面図。
【図24】本発明の第9の実施の形態の超音波凝固切開
具を示す斜視図。
【図25】(a)は本発明の第10の実施の形態の超音
波凝固切開具の要部構成を示す先端処置部の側面図、
(b)はプローブの正面図。
【図26】第10の実施の形態の超音波凝固切開具によ
る超音波凝固切開処置状態を示す先端処置部の正面図。
【図27】従来例を示す超音波凝固切開具の先端処置部
の側面図。
【図28】図28の超音波凝固切開具のジョーの開操作
状態を示す側面図。
【図29】図28の超音波凝固切開具によって切開され
た生体組織の切開部を示す平面図。
【符号の説明】
2 ハンドルユニット(操作手段) 13 前側ハンドル 43 超音波振動子 71 振動伝達部材 105、178 ジョー(把持部材) 113 プローブ 131、141、151、161、182、191、2
21 凹部(非接触部) 173 プローブ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動を発生する超音波振動子と、 この超音波振動子に接続され、生体組織に対して処置を
    行うための処置部へ超音波振動を伝達する振動伝達部材
    と、 この振動伝達部材の先端部に連結されたプローブと、 このプローブと対峙して前記プローブに対して開閉可能
    に支持され、前記プローブとの間に生体組織を把持する
    把持部材と、 この把持部材を前記プローブに対して開閉操作する操作
    手段とを具備する超音波凝固切開装置において、 前記把持部材が前記プローブ側に閉操作された際に、前
    記プローブと前記把持部材との間に把持される被処置部
    を凝固する非接触部を前記把持部材と前記プローブとの
    対向面の少なくとも一部分に設けたことを特徴とする超
    音波凝固切開装置。
JP06477299A 1999-03-09 1999-03-11 超音波凝固切開装置 Expired - Fee Related JP3270415B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06477299A JP3270415B2 (ja) 1999-03-11 1999-03-11 超音波凝固切開装置
US09/518,085 US6569178B1 (en) 1999-03-09 2000-03-03 Ultrasonic coagulating/cutting apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06477299A JP3270415B2 (ja) 1999-03-11 1999-03-11 超音波凝固切開装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000254138A true JP2000254138A (ja) 2000-09-19
JP3270415B2 JP3270415B2 (ja) 2002-04-02

Family

ID=13267841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06477299A Expired - Fee Related JP3270415B2 (ja) 1999-03-09 1999-03-11 超音波凝固切開装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3270415B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004012615A1 (ja) * 2002-08-02 2004-02-12 Olympus Corporation 超音波処置具
EP2042113A1 (en) * 2007-09-27 2009-04-01 Olympus Medical Systems Corporation Surgical operating apparatus
US7645278B2 (en) 2006-02-22 2010-01-12 Olympus Corporation Coagulating cutter
US8236017B2 (en) 2007-09-27 2012-08-07 Olympus Medical Systems Corp. Ultrasonic therapeutic apparatus
JP2016511097A (ja) * 2013-03-15 2016-04-14 エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッドEthicon Endo−Surgery,Inc. クランピング機構を備えた超音波外科鋏
JPWO2019016945A1 (ja) * 2017-07-21 2020-07-02 オリンパス株式会社 超音波処置具のブレード、及び、超音波処置具
US11051835B2 (en) 2013-09-19 2021-07-06 Cilag Gmbh International Alignment features for ultrasonic surgical instrument

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08505801A (ja) * 1993-01-27 1996-06-25 ウルトラシジョン インコーポレイテッド 超音波手術器具用クランプ凝固/切断システム
JPH0938099A (ja) * 1995-07-31 1997-02-10 Olympus Optical Co Ltd 超音波切開凝固装置
JPH0998979A (ja) * 1995-10-06 1997-04-15 Olympus Optical Co Ltd 超音波治療装置
JPH10127654A (ja) * 1996-11-05 1998-05-19 Olympus Optical Co Ltd 超音波処置具
JPH1189852A (ja) * 1997-09-18 1999-04-06 Olympus Optical Co Ltd 電気手術装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08505801A (ja) * 1993-01-27 1996-06-25 ウルトラシジョン インコーポレイテッド 超音波手術器具用クランプ凝固/切断システム
JPH0938099A (ja) * 1995-07-31 1997-02-10 Olympus Optical Co Ltd 超音波切開凝固装置
JPH0998979A (ja) * 1995-10-06 1997-04-15 Olympus Optical Co Ltd 超音波治療装置
JPH10127654A (ja) * 1996-11-05 1998-05-19 Olympus Optical Co Ltd 超音波処置具
JPH1189852A (ja) * 1997-09-18 1999-04-06 Olympus Optical Co Ltd 電気手術装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004012615A1 (ja) * 2002-08-02 2004-02-12 Olympus Corporation 超音波処置具
US7264618B2 (en) 2002-08-02 2007-09-04 Olympus Corporation Ultrasonic treatment apparatus
US7645278B2 (en) 2006-02-22 2010-01-12 Olympus Corporation Coagulating cutter
EP2042113A1 (en) * 2007-09-27 2009-04-01 Olympus Medical Systems Corporation Surgical operating apparatus
US8236017B2 (en) 2007-09-27 2012-08-07 Olympus Medical Systems Corp. Ultrasonic therapeutic apparatus
JP2016511097A (ja) * 2013-03-15 2016-04-14 エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッドEthicon Endo−Surgery,Inc. クランピング機構を備えた超音波外科鋏
US11051835B2 (en) 2013-09-19 2021-07-06 Cilag Gmbh International Alignment features for ultrasonic surgical instrument
JPWO2019016945A1 (ja) * 2017-07-21 2020-07-02 オリンパス株式会社 超音波処置具のブレード、及び、超音波処置具

Also Published As

Publication number Publication date
JP3270415B2 (ja) 2002-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3364896B1 (en) Surgical instrument with dual mode end effector and modular clamp arm assembly
JP4388475B2 (ja) 超音波処置具
JP4157574B2 (ja) 外科用処置具
US6569178B1 (en) Ultrasonic coagulating/cutting apparatus
EP2484301B1 (en) Ultrasonic treatment device
JPH11178833A (ja) 超音波処置具
JP3686765B2 (ja) 超音波処置具
JP3537387B2 (ja) 超音波処置具
EP3179933B1 (en) Ultrasonic blade overmold
JP2000312682A (ja) 超音波処置具
US20070173872A1 (en) Surgical instrument for cutting and coagulating patient tissue
US20130345732A1 (en) Ultrasonic device for cutting and coagulating
WO2007097330A1 (ja) 凝固切開装置
JPH105236A (ja) 超音波処置具
JPH105237A (ja) 超音波処置具
JP3354032B2 (ja) 外科用鉗子及び超音波凝固切開装置
US11439427B2 (en) Ultrasonic surgical instrument with clamp arm deflection feature
JP2001008943A (ja) 超音波処置具
JP3270413B2 (ja) 超音波凝固切開装置
JPH08275949A (ja) 超音波切開凝固装置
JP3270415B2 (ja) 超音波凝固切開装置
JPH0998979A (ja) 超音波治療装置
US11653944B2 (en) Passive dissection features for ultrasonic surgical instrument
JP4128309B2 (ja) 超音波処置具の製造方法
KR20210023786A (ko) 초음파 에너지 디바이스

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080118

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090118

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090118

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100118

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120118

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130118

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140118

Year of fee payment: 12

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees