JP3537387B2 - 超音波処置具 - Google Patents

超音波処置具

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JP3537387B2 JP2000232054A JP2000232054A JP3537387B2 JP 3537387 B2 JP3537387 B2 JP 3537387B2 JP 2000232054 A JP2000232054 A JP 2000232054A JP 2000232054 A JP2000232054 A JP 2000232054A JP 3537387 B2 JP3537387 B2 JP 3537387B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開腹して外科手術
を行う際に使用される外科手術用の超音波処置具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えばUSP5,322,05
5、特表平8−505801号公報及び特許25924
87号公報には内視鏡外科手術用の超音波処置具である
超音波凝固切開装置が開示されている。これらの装置で
は細長い挿入部の先端部に超音波凝固切開用の処置部が
配設されている。さらに、挿入部の基端部には手元側の
操作ハンドル部が配設されている。そして、この操作ハ
ンドル部のハンドル操作にともない先端部の超音波凝固
切開用の処置部が操作されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】USP5,322,0
55、特表平8−505801号公報及び特許2592
487号公報などに開示された内視鏡外科手術用の超音
波凝固切開装置では、挿入部の長さが長いものとなって
いる。そのため、この装置を開腹手術で使用する際、挿
入部の先端部の処置部を患部に接触させる位置に配置し
た場合には、操作ハンドル部が患者から離れるため、手
元がぶれやすく、処置しにくくなる問題がある。
【0004】また、挿入部の長さが比較的短い開腹手術
用の超音波凝固切開装置もあるが、従来の装置ではハン
ドル部の形状がピストルタイプのため、細かい処置をす
るのに適した形状となっていない。そのため、ハンドル
部の操作性が悪い問題がある。
【0005】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、開腹手術に適し、その作業性の向上を
図ることができる超音波処置具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、超音
波振動を発生させる振動子部と、前記振動子部からの超
音波振動を拡大・伝達する伝達部と、前記伝達部の先端
に設けられたプローブ部と、前記プローブ部の長軸方向
と略平行で操作者が把持するケーシング部と、前記ケー
シング部を備えると共に前記プローブ部を保持する本体
部と、前記プローブ部との間に被把持組織を挟むための
面を有するクランプ部と、一端に前記クランプ部を備え
た長尺なアーム部と、前記クランプ部が前記プローブ部
の長軸方向と直交する方向側に移動可能な状態で前記ア
ーム部を前記本体部に対して軸支する軸支部と、前記ア
ーム部に設けられ前記クランプ部が前記プローブ部に対
して接離するよう前記アーム部を操作可能な操作部と、
を有することを特徴とする超音波処置具である。 請求
項2の発明は、前記本体部に対して前記アーム部が着脱
自在に設けられたことを特徴とする請求項1記載の超音
波処置具である。 請求項3の発明は、前記クランプ部
は前記アーム部に対して着脱自在に設けられたことを特
徴とする請求項1及び2いずれか一方に記載の超音波処
置具である。
【0007】そして、超音波処置時には振動子部から発
生させた超音波振動を伝達部によってこの伝達部の先端
部のプローブ部に拡大・伝達させる。このとき、プロー
ブ部を生体組織に対して接触させて伝達部からの振動を
生体組織に伝える。さらに、アーム部と操作部との間の
相対動作によってクランプ部をプローブ部に対して開閉
動作させ、クランプ部とプローブ部との間で生体組織を
挟み込む閉位置と、プローブ部から離れて生体組織を開
放する開位置とに移動操作するようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1(A)〜(C)を参照して説明する。図1(A)
は開腹して外科手術を行う際に使用される本実施の形態
の外科手術用の超音波処置具である超音波凝固/切開装
置のハンドピース1を示すものである。本実施の形態の
ハンドピース1にはグリップ部(超音波処置具本体)2
が設けられている。このグリップ部2の内部には図1
(B)に示すように超音波振動を発生させる振動子3が
設けられている。この振動子3にはホーン(伝達部)4
の基端部が連結されている。このホーン4の先端部には
プローブ部5が締結されている。そして、振動子3から
の超音波振動をホーン4によって振幅拡大させた状態で
プローブ部5に伝達させるようになっている。
【0009】さらに、グリップ部2には振動子3を覆う
略円筒状の振動子カバー6と、ホーン4およびプローブ
部5を覆うケーシング7とが設けられている。ここで、
ケーシング7には先細状のホーンカバー部7aと、この
ホーンカバー部7aの先端部に連結された細径部7bと
が設けられている。そして、このケーシング7のホーン
カバー部7aの基端部が振動子カバー6の先端開口部に
連結されている。なお、プローブ部5の先端部はケーシ
ング7の細径部7bの先端開口部から前方に突出された
状態で保持されている。
【0010】また、振動子カバー6の外周面には第1の
手掛け部6aが形成されている。この第1の手掛け部6
aには例えば振動子カバー6の外周面に手指を掛ける複
数の溝部6bが並設されている。
【0011】さらに、振動子カバー6の基端部には略L
字状のアーム部(操作手段)8の基端部が固定されてい
るとともに、連結コード9の一端部が連結されている。
この連結コード9の他端部は図示されていない超音波凝
固/切開装置の本体に連結されている。
【0012】さらに、アーム部8にはプローブ部5の先
端部と離間対向配置されたクランプ部10と、このクラ
ンプ部10から手元側に伸びるアーム本体(操作部)1
1とが設けられている。ここで、アーム本体11の表面
には滑り止め用のリブ12が設けられている。また、ア
ーム本体11の内面側にはストッパー13が内方向に向
けて突設されている。そして、グリップ部2の第1の手
掛け部6aとアーム部8のアーム本体11との間の相対
操作にともないクランプ部10はプローブ部5の先端部
に対して接離(開閉)操作されるようになっている。こ
こで、クランプ部10はプローブ部5との間で生体組織
を挟み込む閉位置と、図1(A),(B)に示すように
プローブ部5から離れて生体組織を開放する開位置とに
移動可能になっている。
【0013】また、クランプ部10には図1(C)に示
すようにアーム本体11の先端に固定ねじ14で固定さ
れたジョー15が設けられている。このジョー15には
テフロン(デュポン社の商標名)から成る把持部16が
嵌合されている。さらに、把持部16の表面はプレート
17で覆われている。このプレート17の手元側の端部
は固定ねじ18によりジョー15に固定されている。
【0014】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態の超音波凝固/切開装置の使用時にはまず
ハンドピース1の先端部のプローブ部5とクランプ部1
0との間に生体組織を挿入させた状態に配置する。その
後、アーム部8のアーム本体11と、振動子カバー6及
びケーシング7とを握り込むことで、アーム本体11の
先端部のクランプ部10側をプローブ部5側に接近させ
る方向に移動させ、プローブ部5とクランプ部10との
間で生体組織を挟む。
【0015】この状態で、超音波凝固/切開装置の本体
に接続された図示しないフットスイッチを踏むと、図示
しない超音波凝固/切開装置の本体からコード9を経由
して流れる高周波電流が振動子3に供給される。このと
き、振動子3により超音波振動に変換され、ホーン4に
て振幅拡大された状態で、プローブ部5に超音波振動が
伝わる。そのため、生体組織はプローブ部5の超音波振
動により、摩擦熱が発生し、凝固・切開される。
【0016】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態の超音波凝固/切
開装置のハンドピース1には従来のような細長い挿入部
がないため、開腹手術において、本実施の形態の超音波
凝固/切開装置のハンドピース1を使用すると、患部の
処置をする際に、手元がぶれず、操作性に優れる。
【0017】また、ハンドピース1のアーム部8のアー
ム本体11と、振動子カバー6及びケーシング7とから
なるハンドル形状が略V字状のピンセット形状に近いた
め、他の手術器具と持ち変える作業が簡単である。
【0018】さらに、プローブ部5とクランプ部10と
の間の処置部と、ハンドピース1のアーム部8のアーム
本体11と、振動子カバー6の第1の手掛け部6aとの
操作部との間の距離が近いため、細かい処置をする時に
は、処置効率が良い効果がある。
【0019】また、図2および図3は本発明の第2の実
施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施
の形態(図1(A)〜(C)参照)のハンドピース1の
構成を次の通り変更したものである。
【0020】すなわち、本実施の形態ではハンドピース
1のケーシング7の外表面に回動ピン21を設け、この
回動ピン21によりアーム部22を回動自在に連結させ
たものである。ここで、アーム部22の基端部側には図
3に示すように略Y字状の二又部22a,22bが形成
されている。そして、これらの二又部22a,22b間
にハンドピース1のケーシング7が挿入されている。
【0021】また、アーム部22の手元側には略リング
状の指かけ部23が形成されている。さらに、アーム部
22の先端部側には二又部22a,22b間を連結する
略直線状の1本の延設部22cが延設されている。この
延設部22cには第1の実施の形態のクランプ部10と
同様の構成のクランプ部24が設けられている。
【0022】また、振動子カバー6の外表面には略リン
グ状の指かけ部25が設けられている。そして、この振
動子カバー6の指かけ部25とアーム部22の指かけ部
23とに使用者の手指が挿入されてプローブ部5とクラ
ンプ部24との間の処置部の開閉動作が行われるように
なっている。
【0023】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態の超音波凝固/切開装置の使用時にはまず
ハンドピース1の振動子カバー6の指かけ部25とアー
ム部22の指かけ部23とに使用者の手指を入れてハン
ドピース1の先端部のプローブ部5とクランプ部24と
の間を開操作する。この状態で、プローブ部5とクラン
プ部24との間に生体組織を挿入させた状態に配置す
る。その後、アーム部22を握り込むと、回動ピン21
を中心としてアーム部22が回動し、クランプ部24が
プローブ部5に向かって動き、生体組織が挟み込まれ
る。その他の作用は、第1の実施の形態と同様である。
【0024】そこで、本実施の形態では第1の実施の形
態の効果に加え、振動子カバー6の指かけ部25とアー
ム部22の指かけ部23とを設けたので、これらを開く
方向に回動させる作業が行いやすいので、生体組織の剥
離操作に優れる。
【0025】さらに、本実施の形態ではクランプ部24
がプローブ部5に対して大きく開くため、クランプ部2
4とプローブ部5との間に比較的広い範囲の生体組織を
挟むことができる。そのため、一度の作業で広い範囲の
生体組織を凝固・切開できる効果がある。
【0026】また、図4は第2の実施の形態(図2およ
び図3参照)の超音波凝固/切開装置のハンドピース1
の変形例を示すものである。本変形例は第2の実施の形
態のハンドピース1のプローブ部5の外周囲にプローブ
部5を覆うプローブカバー31を設け、プローブ部5に
直接手が触れないようにしたものである。
【0027】また、図5は本発明の第3の実施の形態を
示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図
1(A)〜(C)参照)の超音波凝固/切開装置のハン
ドピース1におけるアーム部8のアーム本体11に略リ
ング状の指かけ部32を設けたものである。
【0028】そこで、本実施の形態ではアーム本体11
の指かけ部32に手指を入れて剥離操作を行うことがで
きる。そのため、第1の実施の形態と同様の効果に加
え、本実施の形態では特に剥離操作が簡単に行える効果
がある。
【0029】また、図6(A),(B)乃至図9は本発
明の第4の実施の形態を示すものである。本実施の形態
は第1の実施の形態(図1(A)〜(C)参照)の超音
波凝固/切開装置のハンドピース1のグリップ部2とア
ーム部8との連結部の構成を次の通り変更したものであ
る。
【0030】すなわち、本実施の形態では図7に示すよ
うに第1の実施の形態のハンドピース1のグリップ部2
からアーム部8を分離したグリップ本体41と、第1の
実施の形態のグリップ部2から分離されたアーム部8に
よって形成される図8(A),(B)に示す連結ユニッ
ト42とが設けられている。
【0031】さらに、この連結ユニット42には第1の
実施の形態のアーム部8におけるアーム本体11の後端
部に図8(A)に示すように略L字状の屈曲部43が屈
曲形成されている。この屈曲部43には図8(B)に示
すように略C字状のスナップフィット部44が設けられ
ている。
【0032】このスナップフィット部44のC字形状部
分の内径寸法は振動子カバー6の外径寸法と略同径また
は若干小径に設定されている。さらに、スナップフィッ
ト部44のC字形状部分の開口部分44aの幅寸法は振
動子カバー6の外径寸法よりも小径に設定されている。
そして、本実施の形態の連結ユニット42はこのスナッ
プフィット部44が図6(A),(B)に示すようにグ
リップ本体41の振動子カバー6の後端部に対して着脱
可能に連結されるようになっている。
【0033】さらに、本実施の形態では第1の実施の形
態のクランプ部10の種類が異なる複数の連結ユニット
42が予め設けられている。ここで、本実施の形態の連
結ユニット42には例えば図9(A1),(A2)に示
すように通常タイプのクランプ部10Aを備えた標準タ
イプの連結ユニット42Aと、図9(B1),(B2)
に示すように通常タイプの連結ユニット42Aのクラン
プ部10Aよりも軸方向の長さが長いタイプのクランプ
部10Bを備えた縦長タイプの連結ユニット42Bと、
図9(C1),(C2)に示すように通常タイプの連結
ユニット42Aのクランプ部10Aよりも幅の広いクラ
ンプ部10Cを備えた幅広タイプユニット42Cと、図
9(D1),(D2)に示すように通常タイプの連結ユ
ニット42Aのクランプ部10Aよりも微細なクランプ
部10Dを備えた微細タイプユニット42Dとがそれぞ
れ設けられている。
【0034】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態のハンドピース1では使用後、スナップフ
ィット部44の着脱機能を利用してアーム部8の連結ユ
ニット42をグリップ本体41から取外せる。そして、
クランプ部10の形状の異なる他の連結ユニット42、
例えば図9(A1),(A2)に示す標準タイプの連結
ユニット42A、または図9(B1),(B2)に示す
縦長タイプの連結ユニット42B、または図9(C
1),(C2)に示す幅広タイプユニット42C、また
は図9(D1),(D2)に示す微細タイプユニット4
2Dに交換できる。
【0035】そこで、上記構成の本実施の形態のハンド
ピース1の使用時にはグリップ本体41に取付けること
ができる連結ユニット42の種類を適宜、選択的に交換
して使用することができるので、複数のクランプ形状の
連結ユニット42A〜42Dのうちいずれか手技に応じ
て好適なタイプのものを適宜選択し、グリップ本体41
に取付けることができる。そのため、処置効率が良い。
また、クランプ部10が劣化した際に、簡単に連結ユニ
ット42を交換できるため、低コストな超音波凝固/切
開装置を提供できる効果もある。
【0036】また、図10および図11は第4の実施の
形態(図6(A),(B)乃至図9参照)の超音波凝固
/切開装置のハンドピース1における連結ユニット42
の変形例を示すものである。本変形例では第4の実施の
形態の連結ユニット42のアーム本体11の先端部に第
1の実施の形態のクランプ部10を着脱自在に保持する
クランプ保持部51を設け、第4の実施の形態の連結ユ
ニット42のアーム本体11から分離されたクランプ部
10によって形成される着脱クランプ体52をこのクラ
ンプ保持部51に着脱自在に連結する構成にしたもので
ある。
【0037】ここで、本変形例のクランプ保持部51は
図10に示すように連結ユニット42のアーム本体11
の先端部に形成されたスリット53によって構成されて
いる。さらに、本変形例の着脱クランプ体52の上面に
はアーム本体11のスリット53に係脱可能に係合され
るリブ54が突設されている。
【0038】そして、本変形例では超音波凝固/切開装
置のハンドピース1を使用後、連結ユニット42のアー
ム本体11のスリット53からリブ54を外すことで、
着脱クランプ体52を交換できる。そのため、本変形例
では第4の実施の形態の連結ユニット42から第1の実
施の形態のクランプ部10だけを交換できるため、更に
低いコストで超音波凝固/切開装置のハンドピースを提
供できる効果がある。
【0039】また、図12(A),(B)は本発明の第
5の実施の形態を示すものである。図12(A)は本実
施の形態の超音波凝固/切開装置のハンドピース61を
示すものである。本実施の形態のハンドピース61のグ
リップ部62には略円筒状のケーシング63が設けられ
ている。このケーシング63の基端部側には超音波振動
を発生させる振動子64が内蔵されている。この振動子
64にはホーン(伝達部)65の基端部が連結されてい
る。このホーン65の先端部にはプローブ部66が締結
されている。そして、振動子64からの超音波振動をホ
ーン65によって振幅拡大させた状態でプローブ部66
に伝達させるようになっている。
【0040】また、振動子64を覆う略円筒状の振動子
カバー67はケーシング63の基端部側に配設されてい
る。この振動子カバー67の先端部にはアタッチメント
68が取付けられている。
【0041】さらに、ケーシング63には振動子カバー
67のアタッチメント68に係脱可能に係止されるスト
ッパー69が設けられている。そして、振動子カバー6
7のアタッチメント68とケーシング63のストッパー
69とによって振動子カバー67をケーシング63に着
脱可能に取付けるようになっている。
【0042】また、本実施の形態のハンドピース61に
はプローブ部66に対して開閉可能に支持されたクラン
プ部70と、このクランプ部70をプローブ部66に対
して開閉操作する開閉操作機構71とが設けられてい
る。この開閉操作機構71にはプローブ66の外表面を
覆う可動シース72が設けられている。この可動シース
72はケーシング63の前面開口部を閉塞する閉塞部材
73の軸心部に形成されたガイド口73aに沿ってプロ
ーブ66の軸心方向にスライド可能に支持されている。
【0043】また、クランプ部70の手元側には板ばね
状の弾性部材74の先端部が固定されている。この弾性
部材74の基端部は可動シース72の先端部内周面に固
定部材75を介して固定されている。そして、この弾性
部材74によってクランプ部70がプローブ部66から
離れる方向(開方向)に付勢されるようになっている。
【0044】さらに、可動シース72の手元側端部には
指かけ部76が固定されている。ここで、ケーシング6
3の外周面には指かけ部76を可動シース72の軸方向
にスライド自在にガイドするガイド口77が形成されて
いる。そして、指かけ部76はこのガイド口77から可
動シース72の外部側に延出され、ガイド口77に沿っ
て可動シース72の軸方向にスライド自在に支持されて
いる。
【0045】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態のハンドピース61の使用時にはケーシン
グ63を握った状態で、開閉操作機構71の指かけ部7
6に使用者の手指が挿入される。この状態で、可動シー
ス72が軸方向にスライド移動される。この可動シース
72のスライド動作にともないクランプ部70がプロー
ブ部66に対して開閉操作される。
【0046】ここで、指かけ部76が図12(B)に示
すようにガイド口77の最前端位置まで移動された状態
では弾性部材74の付勢力に抗して可動シース72内に
弾性部材74が引き込まれる。これにより、可動シース
72の先端部によって弾性部材74を介してクランプ部
70がプローブ部66側に閉じる方向に押圧され、クラ
ンプ部70とプローブ部66との間に生体組織が挟み込
まれて生体組織がしっかりと把持される。
【0047】この状態で、図示しないフットスイッチを
踏むと、図示しない超音波凝固/切開装置の本体から高
周波電流がハンドピース61に供給される。この高周波
電流は振動子64により超音波振動に変換され、ホーン
65によって振幅拡大させた状態でプローブ部66に伝
達される。そして、このときのプローブ部66の超音波
振動の摩擦により、クランプ部70とプローブ部66と
の間の生体組織は凝固・切開される。
【0048】その後、図12(A)に示すように指かけ
部76を手元側に引くと、弾性部材74の付勢力によっ
てクランプ部70がプローブ部66から離れる方向(開
方向)に移動され、クランプ部70が開く。
【0049】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態ではハンドピース
61のプローブ部66に対してクランプ部70を開閉操
作するための操作方法が指かけ部76の前後動作による
ため、ハンドピース61の手元がぶれることなく、正確
にクランプ部70の開閉操作を行うことができる。ま
た、使用者が疲れにくく、処置を安定に行える効果があ
る。
【0050】また、図13(A),(B)は本発明の第
6の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第5
の実施の形態(図12(A),(B)参照)の超音波凝
固/切開装置のハンドピース61の開閉操作機構71の
構成を次の通り変更したものである。
【0051】すなわち、本実施の形態の開閉操作機構8
1では第5の実施の形態の可動シース72の手元側端部
に連結部材82が固定されている。この連結部材82に
はリンク83の一端部が支点84を介して回動自在に連
結されている。
【0052】さらに、本実施の形態のハンドピース61
のケーシング63の外周面には可動ハンドル85の一端
部が支点86を介して回動自在に連結されている。この
可動ハンドル85の他端部には略リング状の手がけ部8
7が設けられている。
【0053】また、可動ハンドル85の中途部にはリン
ク83の他端部が支点88を介して回動自在に連結され
ている。なお、その他の部分の構成は第5の実施の形態
と同様である。
【0054】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態のハンドピース61の使用時には可動ハン
ドル85の手がけ部87のリング内に手指を通した状態
で、ハンドピース61のケーシング63を握る。続い
て、開状態のクランプ部70とプローブ部66との間に
生体組織を挟み、可動ハンドル85を握り込むと、可動
ハンドル85は支点86を中心として図13(A)中で
時計回り方向に回動する。このとき、可動ハンドル85
の回動動作に連動して連結部材82が支点88及び支点
84を介して先端側に移動するため、弾性部材74の付
勢力に抗して可動シース72内に弾性部材74が引き込
まれる。これにより、可動シース72の先端部によって
弾性部材74を介してクランプ部70がプローブ部66
側に閉じる方向に押圧され、クランプ部70とプローブ
部66との間に生体組織が挟み込まれて生体組織がしっ
かりと把持される。なお、その他の動作は第5の実施の
形態と同様である。
【0055】そこで、上記構成の本実施の形態では可動
ハンドル85がハンドピース61の重心に近い場所に配
置されているため、ハンドピース61のバランスが良
い。そのため、開腹手術においてハンドピース61の使
用者が疲れにくく、効率良く処置できる効果がある。
【0056】また、図14(A),(B)は本発明の第
7の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第5
の実施の形態(図12(A),(B)参照)の超音波凝
固/切開装置のハンドピース61の開閉操作機構71の
構成を次の通り変更したものである。
【0057】すなわち、本実施の形態の開閉操作機構9
1では第5の実施の形態の可動シース72に代えて基端
部がケーシング63の前面開口部の閉塞部材73に固定
された固定シース92が設けられている。この固定シー
ス92の先端部にはプローブ部66に対して開閉可能な
クランプ部93の基端部が回動ピン94を中心に回動自
在に連結されている。なお、クランプ部93の回動ピン
94をプローブ66に対して固定する固定部材103を
設けても良い。
【0058】また、本実施の形態のケーシング63には
クランプ部93を開閉操作する操作ハンドル95が装着
されている。ここで、ケーシング63の外周面にはハン
ドル装着穴96が形成されている。さらに、このハンド
ル装着穴96の周縁部位にはハンドル支持部97が内方
向に向けて突設されている。そして、このハンドル支持
部97に操作ハンドル95が支点98を介して回動自在
に連結されている。なお、ケーシング63の外側に延出
された操作ハンドル95の外端部には略リング状の手が
け部99が設けられている。
【0059】また、ケーシング63の内部にはリング状
の連結部材100がホーン65の軸部に沿ってスライド
自在に装着されている。この連結部材100にはケーシ
ング63の内部に挿入された操作ハンドル95の内端部
が支点101を介して回動自在に連結されている。
【0060】さらに、連結部材100には先端側に伸び
る駆動部材102の基端部が固定されている。この駆動
部材102の先端部はクランプ部93に回動自在に連結
されている。なお、その他の部分の構成は第5の実施の
形態と同様である。
【0061】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態のハンドピース61の使用時には操作ハン
ドル95の手がけ部99のリング内に手指を通した状態
で、ハンドピース61のケーシング63を握る。続い
て、開状態のクランプ部93とプローブ部66との間に
生体組織を挟み、操作ハンドル95を握り込むと、この
操作ハンドル95が支点98を中心に図14(A)中で
時計回り方向に回動する。このとき、操作ハンドル95
の回動動作に連動して連結部材100および駆動部材1
02が後方側に移動される。さらに、このときの駆動部
材102の移動動作にともないクランプ部93は回動ピ
ン94を中心に図14(A)中で反時計回り方向に回動
し、図14(B)に示すようにプローブ66とクランプ
部93との間に生体組織をしっかりと把持することがで
きる。なお、その他の動作は第5の実施の形態と同様で
ある。
【0062】そこで、上記構成の本実施の形態では操作
ハンドル95がハンドピース61の重心に近い場所に配
置されているため、ハンドピース61のバランスが良
い。そのため、開腹手術においてハンドピース61の使
用者が疲れにくく、効率良く処置できる効果がある。
【0063】また、図15乃至図17は本発明の第8の
実施の形態を示すものである。本実施の形態は図15に
示すように第4の実施の形態(図6(A),(B)乃至
図9参照)の超音波凝固/切開装置のハンドピース1を
モノポーラ型の高周波処置具を兼ねる構成に変更したも
のである。
【0064】すなわち、本実施の形態のハンドピース1
には振動子カバー6の後端部に高周波電流用の接続ピン
111が突設され、この接続ピン111に図16に示す
ように高周波電流供給用の接続コード112の先端のコ
ネクタ113が着脱可能に接続されている。
【0065】さらに、接続ピン111の基端部には図1
7に示すように内部コード111aの一端が接続されて
いる。この内部コード111aの他端は振動子カバー6
の内部の振動子3に設けられた電極3aに接続されてい
る。この電極3aはプローブ部5と電気的に接続されて
いる。
【0066】そして、本実施の形態によると、ハンドピ
ース1の接続ピン111に高周波電流供給用の接続コー
ド112のコネクタ113を接続させることにより、高
周波電流をプローブ部5に通電することができる。その
ため、超音波による処置に加え、高周波電流による処置
が行えるため、処置能力が向上する効果がある。
【0067】また、図18および図19は本発明の第9
の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第8の
実施の形態(図15乃至図17参照)の超音波凝固/切
開装置のハンドピース1をバイポーラ型の高周波処置具
を兼ねる構成に変更したものである。
【0068】すなわち、本実施の形態では第8の実施の
形態のハンドピース1におけるアーム本体11の屈曲部
43にも高周波電流用の第2の接続ピン121が突設さ
れ、この第2の接続ピン121に高周波電流供給用の接
続コード112の先端のコネクタ113(図16参照)
が同様に着脱可能に接続できるようになっている。
【0069】そして、本実施の形態によると、ハンドピ
ース1の振動子カバー6の接続ピン111と、アーム本
体11の屈曲部43の第2の接続ピン121とにそれぞ
れ高周波電流供給用の接続コード112のコネクタ11
3を接続させることにより、プローブ部5及びクランプ
部10にそれぞれ高周波電流を通電でき、バイポーラに
よる処置が行える効果がある。そのため、本実施の形態
でも超音波による処置に加え、高周波電流による処置が
行えるため、処置能力が向上する効果がある。
【0070】また、図20および図21は本発明の第1
0の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1
の実施の形態(図1(A)〜(C)参照)のハンドピー
ス1の振動子カバー6の外周面にハンドスイッチ131
をスナップフィット132を介して着脱可能に取付けた
ものである。ここで、ハンドスイッチ131の上面に
は、例えば超音波処置及び高周波処置のオン・オフを行
うためのスイッチ部133が設けられている。
【0071】さらに、アーム部8のアーム本体11の内
面側のストッパー13はスイッチ部133と離間対向配
置され、かつ図20に示すようにこのストッパー13に
よってスイッチ部133を押せるような形状になってい
る。
【0072】そこで、本実施の形態ではハンドピース1
のアーム部8のアーム本体11を握り込むと、スイッチ
部133を押せるため、超音波処置及び高周波処置のオ
ン・オフなどが行える。その結果、フットスイッチを踏
むことなく、ハンドピース1で処置する際のアーム本体
11の握り込みにより、スイッチ部133をオン・オフ
できるため、処置効率が良く、フットスイッチの踏み間
違いを防げる効果がある。また、インピーダンスの増減
により、スイッチ部133のオン・オフを行うことがで
きる。
【0073】また、図22(A),(B)は本発明の第
11の実施の形態を示すものである。本実施の形態では
図22(A)に示すように第1の実施の形態(図1
(A)〜(C)参照)のハンドピース1のプローブ部
5、ホーン4、振動子3の軸心部をそれぞれ貫通する吸
引管路141が形成されている。さらに、ハンドピース
1の手元側には図22(B)に示すように吸引管路14
1に連通された手元側吸引口142が設けられている。
そして、この手元側吸引口142には図示しない吸引器
に接続された吸引チューブが接続できるようになってい
る。
【0074】そこで、本実施の形態ではハンドピース1
による処置時に不意の出血した際、吸引管路141から
血液を吸引することで術野を確保することができる。さ
らに、吸引チューブでなく、必要に応じて送水チューブ
を接続することもできる。このように送水チューブを接
続することで、術野を洗浄することもできる。そのた
め、超音波による処置の最中、送水吸引管を使うことな
く、術野を確保できるため、処置効率が良い効果があ
る。
【0075】また、図23は本発明の第12の実施の形
態を示すものである。本実施の形態では第1の実施の形
態(図1(A)〜(C)参照)のハンドピース1のアー
ム部8の構成を次の通り変更したものである。
【0076】すなわち、本実施の形態のハンドピース1
にはグリップ部2に対して接離する方向に平行移動する
アーム部材151が設けられている。このアーム部材1
51には略直線状のアーム本体(第2の手掛け部)15
2と、このアーム本体152の先端部に配設されたクラ
ンプ部153とが設けられている。ここで、クランプ部
153はプローブ部5の先端部と離間対向配置されてい
る。さらに、アーム本体152の表面には滑り留め用の
リブ154が設けられている。
【0077】また、アーム部材151とハンドピース1
のグリップ部2との間には前後2ヶ所にばね部材155
が介設されている。そして、これらのばね部材155の
ばね力によってアーム部材151はハンドピース1のグ
リップ部2から離れる方向に付勢された状態で保持され
ている。このとき、クランプ部153はプローブ部5か
ら離れた開位置で保持されている。
【0078】また、これらのばね部材155のばね力に
抗してアーム部材151をハンドピース1のグリップ部
2に接近させる方向に平行移動操作することにより、ク
ランプ部153はプローブ部5に対して接近される閉位
置方向に移動されるようになっている。
【0079】そして、本実施の形態のハンドピース1の
使用時にはアーム部材151のアーム本体152の略中
央部位をハンドピース1のグリップ部2の方向に押圧す
ることにより、図23中に矢印で示すようにハンドピー
ス1のグリップ部2に対してアーム部材151のアーム
本体152全体を接近させる方向に平行移動操作するこ
とができる。このとき、アーム部材151のアーム本体
152とともにクランプ部153はプローブ部5に接近
される閉位置方向に移動され、プローブ部5とクランプ
部153との間で生体組織を挟むことができる。
【0080】この状態で、超音波凝固/切開装置の本体
に接続された図示しないフットスイッチを踏むと、図示
しない超音波凝固/切開装置の本体からコード9を経由
して流れる高周波電流が振動子3に供給される。このと
き、振動子3により超音波振動に変換され、ホーン4に
て振幅拡大された状態で、プローブ部5に超音波振動が
伝わる。そのため、生体組織はプローブ部5の超音波振
動により、摩擦熱が発生し、凝固・切開される。
【0081】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態の超音波凝固/切
開装置のハンドピース1ではアーム部材151とハンド
ピース1のグリップ部2との間に前後2ヶ所にばね部材
155を介設し、ハンドピース1のグリップ部2に対し
てアーム部材151のアーム本体152全体を接近させ
る方向に平行移動操作することにより、アーム部材15
1のアーム本体152とともにクランプ部153を閉位
置方向に移動させ、プローブ部5とクランプ部153と
の間で生体組織を挟むようにしたものである。そのた
め、本実施の形態ではプローブ部5とクランプ部153
との間を平行に噛み合わせることができるので、プロー
ブ部5とクランプ部153との間で挟んだ生体組織を均
一に切除することができる。
【0082】また、図24は本発明の第13の実施の形
態を示すものである。本実施の形態ではハンドピース1
におけるホーン4の先端部とプローブ部5との間に大径
な固定部161が一体的に設けられている。この固定部
161にはアーム軸支部(支点)162が設けられてい
る。この軸支部162は振動子3からの超音波振動がホ
ーン4によって振幅拡大させた状態でプローブ部5に伝
達される超音波振動伝達系における超音波振動しない節
(node)の部分に配置されている。
【0083】さらに、本実施の形態のハンドピース1に
は振動子カバー6の外周面に手指挿入用の略楕円形状の
第1のリング部(第1の手掛け部)163が突設されて
いる。
【0084】また、ハンドピース1の軸支部162には
アーム部材164が回動可能に軸支されている。このア
ーム部材164には略直線状のアーム本体165が設け
られている。このアーム本体165の先端部にはプロー
ブ部5の先端部と離間対向配置されるクランプ部166
が配設されている。さらに、アーム本体165の手元側
には手指挿入用の略楕円形状の第2のリング部(第2の
手掛け部)167が形成されている。
【0085】そして、本実施の形態のハンドピース1の
使用時にはグリップ部2の第1のリング部163と、ア
ーム部材164の第2のリング部167とにそれぞれ使
用者の手指が挿入された状態で、グリップ部2の第1の
リング部163とアーム部材164の第2のリング部1
67との間が相対的に開閉操作される。このとき、グリ
ップ部2の第1のリング部163とアーム部材164の
第2のリング部167との間の相対操作にともないクラ
ンプ部166はプローブ部5の先端部に対して接離(開
閉)操作され、クランプ部166とプローブ部5との間
で生体組織を挟み込む閉位置と、クランプ部166とプ
ローブ部5との間を離して生体組織を開放する開位置と
に移動される。
【0086】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態ではハンドピース
1におけるホーン4の先端部とプローブ部5との間に大
径な固定部161を一体的に設け、この固定部161に
アーム部材164を回動可能に軸支する軸支部162を
設けたので、軸支部162でクランプ部166側のアー
ム部材164とプローブ部5側の固定部161とが互い
に摩擦により消耗した際に、これらを個別に交換するこ
とができる。そのため、ハンドピース1全体を修理する
場合に比べてコスト的に安価となる効果がある。
【0087】また、図25および図26は本発明の第1
4の実施の形態を示すものである。本実施の形態ではハ
ンドピース1におけるホーン4の部分にアーム連結部1
71が設けられている。このアーム連結部171にはね
じ穴部172が形成されている。さらに、本実施の形態
のハンドピース1には振動子カバー6の外周面に手指挿
入用の略楕円形状の第1のリング部(第1の手掛け部)
173が突設されている。
【0088】また、ハンドピース1のアーム連結部17
1にはアーム部材174が着脱可能に連結されるように
なっている。このアーム部材174には略直線状のアー
ム本体175が設けられている。このアーム本体175
の先端部にはプローブ部5の先端部と離間対向配置され
るクランプ部176が配設されている。さらに、アーム
本体175の手元側には手指挿入用の略楕円形状の第2
のリング部(第2の手掛け部)177が形成されてい
る。
【0089】また、本実施の形態のアーム本体175に
は前後方向の略中央部位にねじ挿通孔178が形成され
ている。そして、このねじ挿通孔178に挿通される固
定ねじ179の先端部がハンドピース1のねじ穴部17
2に螺着されている。これにより、アーム部材174は
この固定ねじ179を介してハンドピース1のアーム連
結部171に回動可能に軸支されている。
【0090】さらに、本実施の形態ではクランプ部17
6の種類、すなわちクランプ形状が異なる複数のアーム
部材174が予め設けられている。ここで、本実施の形
態のアーム部材174には例えば図26(A1),(A
2)に示すように通常タイプのクランプ部176Aを備
えた標準タイプのアーム部材174Aと、図26(B
1),(B2)に示すように通常タイプのアーム部材1
74Aのクランプ部176Aよりも軸方向の長さが長い
タイプのクランプ部176Bを備えた縦長タイプのアー
ム部材174Bと、図26(C1),(C2)に示すよ
うに通常タイプのアーム部材174Aのクランプ部17
6Aよりも幅の広いクランプ部176Cを備えた幅広タ
イプのアーム部材174Cと、図26(D1),(D
2)に示すように通常タイプのアーム部材174Aのク
ランプ部176Aよりも微細なクランプ部176Dを備
えた微細タイプのアーム部材174Dとがそれぞれ設け
られている。
【0091】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態のハンドピース1ではハンドピース1のア
ーム連結部171にアーム部材174が連結された状態
で、はさみタイプの超音波処置具として使用することが
できる。
【0092】さらに、使用後、固定ねじ179をハンド
ピース1のねじ穴部172から取外すことにより、アー
ム部材174をハンドピース1のアーム連結部171か
ら取外せる。そして、クランプ部176の形状の異なる
他のアーム部材174、例えば図26(A1),(A
2)に示す標準タイプのアーム部材174A、または図
26(B1),(B2)に示す縦長タイプのアーム部材
174B、または図26(C1),(C2)に示す幅広
タイプのアーム部材174C、または図26(D1),
(D2)に示す微細タイプのアーム部材174Dに選択
的に適宜交換できる。
【0093】そこで、上記構成の本実施の形態のハンド
ピース1の使用時にはハンドピース1のアーム連結部1
71に取付けることができるアーム部材174の種類を
適宜、選択的に交換して使用することができるので、複
数のクランプ形状のアーム部材174A〜174Dのう
ちいずれか手技に応じて好適なタイプのものを適宜選択
し、ハンドピース1のアーム連結部171に取付けるこ
とができる。そのため、処置効率が良い。また、クラン
プ部176が劣化した際に、簡単にアーム部材174を
交換できるため、低コストな超音波凝固/切開装置を提
供できる効果もある。
【0094】また、本実施の形態ではハンドピース1の
アーム連結部171からアーム部材174を取外したま
まの状態で、ハンドピース1をナイフタイプの超音波処
置具として単独で使用することもできる。そのため、ハ
ンドピース1の使い勝手が良い効果もある。
【0095】また、図27は本発明の第15の実施の形
態を示すものである。本実施の形態は第14の実施の形
態(図25および図26参照)のハンドピース1の構成
を次の通り変更したものである。
【0096】すなわち、本実施の形態では第14の実施
の形態のハンドピース1のプローブ部5、ホーン4、振
動子3の軸心部をそれぞれ貫通する吸引管路181が形
成されている。さらに、ハンドピース1の手元側にはこ
の吸引管路181に連通された手元側吸引口142(図
22(B)参照)が設けられている。そして、この手元
側吸引口142には図示しない吸引器に接続された吸引
チューブ182が接続されている。
【0097】そこで、本実施の形態では第14の実施の
形態のハンドピース1と同様にこのハンドピース1のア
ーム連結部171にアーム部材174(図25参照)が
連結された状態で、はさみタイプの超音波処置具として
使用することができる。
【0098】また、ハンドピース1のアーム連結部17
1からアーム部材174を取外したままの状態で、ハン
ドピース1をナイフタイプの超音波処置具として単独で
使用することもできる。このとき、同時に吸引器を駆動
することにより、超音波吸引装置として使用することも
でき、ハンドピース1の使い勝手が一層、向上する効果
がある。
【0099】また、図28は本発明の第16の実施の形
態を示すものである。本実施の形態は第13の実施の形
態(図24参照)のハンドピース1における振動子カバ
ー6の外周面に対して軸回り方向に回転可能に連結され
た回転部材191を設け、この回転部材191にハンド
ピース1の第1のリング部163を設けたものである。
ここで、回転部材191の前方には振動子カバー6の外
周面に螺着されるねじ止め部材192が設けられてい
る。そして、このねじ止め部材192の締め付けを緩め
ることにより、回転部材191が振動子カバー6の外周
面に対して軸回り方向に回転自在な状態で保持されると
ともに、ねじ止め部材192を締め付けることにより、
回転部材191を任意の回転位置で固定することができ
るようになっている。
【0100】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態では振動子カバー
6の外周面に対して軸回り方向に回転可能に連結された
回転部材191を設け、この回転部材191にハンドピ
ース1の第1のリング部163を設けたので、ハンドピ
ース1のプローブ部5とハンドピース1の第1のリング
部163との振動子カバー6の軸回り方向の回転位置を
簡単に位置合わせすることができる。そのため、ハンド
ピース1のプローブ部5と振動子3側のホーン4との接
続部がねじ込み式に連結される場合にプローブ部5と振
動子3側のホーン4とのねじ込み連結作業後、プローブ
部5の回転方向の固定位置と、ホーン4側の振動子カバ
ー6の回転方向の固定位置とが正しく位置決めできてい
ない場合には、振動子カバー6の外周面に対して回転部
材191を軸回り方向に回転させてハンドピース1の第
1のリング部163とプローブ部5との回転方向の位置
合わせ作業を行うことができる。
【0101】さらに、本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他
の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。 記 (付記項1) 超音波振動を発生させる振動子と、振動
子を覆う振動子カバーと、超音波振動を拡大・伝達させ
る伝達部と、伝達部からの振動を生体組織に対して接触
させるプローブ部と、プローブ部に対して生体組織を挟
み込む閉位置と、生体組織を開放する開位置とで移動で
きるクランプ部とからなる超音波凝固切開装置におい
て、少なくとも振動子カバーが一つの操作手段を構成す
ることを特徴とする超音波凝固切開装置。
【0102】(付記項1の従来技術) USP5,32
2,055、特表平8−505801号公報及び特許2
592487号公報にて開示された内視鏡外科手術用の
超音波凝固切開装置がある。
【0103】(付記項1が解決しようとする課題)
USP5,322,055、特表平8−505801号
公報及び特許2592487号公報にて開示された内視
鏡外科手術用の超音波凝固切開装置では、挿入部が長い
ため、開腹手術で使用する際、処置部を患部に配置する
と、操作部が患者から離れるため、手元がぶれやすく、
処置しずらいことがあった。また、挿入部の短い開腹手
術用の超音波凝固切開装置があるが、ハンドルの形状が
ピストルタイプのため、操作性が悪い。また、細かい処
置をするのに適した形状となっていなかった。
【0104】(付記項1の目的) 本発明は、開腹手術
に適した操作部を有する超音波凝固切開装置を提供する
ものである。
【0105】(付記項1の効果) 本発明により、開腹
手術に適した操作部を有する超音波凝固切開装置を提供
できる。
【0106】(付記項2) 超音波振動を発生させる振
動子と、振動子を覆う振動子カバーと、超音波振動を拡
大・伝達させる伝達部と、伝達部からの振動を生体組織
に対して接触させるプローブ部と、プローブ部に対して
生体組織を挟み込む閉位置と、生体組織を開放する開位
置とで移動できるクランプ部とからなる超音波凝固切開
装置において、第1の操作手段を振動子カバーとし、第
2の操作手段は第1の操作手段から伸長し、遠位端部に
クランプ部の設けられた伸長部材とすることを特徴とす
る超音波凝固切開装置。
【0107】(付記項3) 付記項2において、伸長部
材とクランプ部は概同一方向に開閉することを特徴とす
る超音波凝固切開装置。
【0108】(付記項3−2) 付記項2において、ハ
ンドルの支点がプローブの長軸上に設けたことを特徴と
する超音波凝固切開装置。
【0109】(付記項3−3) 付記項2において、ハ
ンドルの支点が振動子カバーに設けたことを特徴とする
超音波凝固切開装置。
【0110】(付記項3−4) 付記項2において、ハ
ンドルの支点がクランプ部とハンドル力点の中間に設け
たことを特徴とする超音波凝固切開装置。
【0111】(付記項4) 付記項2において、クラン
プ部の設けた第2の操作手段がプローブの軸方向と交わ
る方向に配置したことを特徴とする超音波凝固切開装
置。
【0112】(付記項5) 付記項2において、クラン
プ部をプローブに対して概平行に開閉させる操作部であ
る超音波凝固切開装置。
【0113】(付記項6) 付記項3、4、5におい
て、伸長部材は金属製弾性部材からなることを特徴とす
る超音波凝固切開装置。
【0114】(付記項7) 付記項3、4、5におい
て、伸長部材は樹脂製弾性部材からなることを特徴とす
る超音波凝固切開装置。
【0115】(付記項8) 付記項2において、伸長部
材は操作手段から着脱自在にしたことを特徴とする超音
波凝固切開装置。
【0116】(付記項9) 付記項8において、手術目
的に応じた形状のクランプ部を有する伸長部材に交換で
きることを特徴とする超音波凝固切開装置。
【0117】(付記項10) 付記項2において、クラ
ンプ部は伸長部材から着脱自在としたことを特徴とする
超音波凝固切開装置。
【0118】(付記項11) 付記項10において、手
術目的に応じた形状のクランプ部に交換できることを特
徴とする超音波凝固切開装置。
【0119】(付記項12) 超音波振動を発生させる
振動子と、超音波振動を拡大・伝達させる伝達部と、伝
達部からの超音波振動を生体組織に対して接触させるプ
ローブと、プローブに対して生体組織を挟む閉位置と、
生体組織を開放する開位置とで変位可能なクランプ部
と、クランプ部の開閉を行うハンドル部と、クランプ部
とハンドル部を接続する駆動部とからなる超音波凝固切
開装置において、ハンドルの力点がプローブの軸方向に
移動することを特徴とする超音波凝固切開装置。
【0120】(付記項13) 付記項12において、駆
動部は棒状部材からなること特徴とする超音波凝固切開
装置。
【0121】(付記項14) 付記項12において、駆
動部は筒状部材からなることを特徴とする超音波凝固切
開装置。
【0122】(付記項15) 超音波振動を発生させる
振動子と、振動子を覆う振動子カバーと、超音波振動を
拡大・伝達させる伝達部と、伝達部からの超音波振動を
生体組織に対して接触させるプローブと、プローブに対
して生体組織を挟む閉位置と、生体組織を開放する開位
置とで変位可能なクランプ部と、クランプ部の開閉操作
を行うハンドル部とからなる超音波凝固切開装置におい
て、ハンドルの回動中心はハンドルの力点よりも手元側
にあることを特徴とする超音波凝固切開装置。
【0123】(付記項16) 付記項15において、ハ
ンドルは振動子カバーから伸長し、遠位端部にクランプ
部を設けたことを特徴とする超音波凝固切開装置。
【0124】(付記項17) 超音波振動を発生させる
振動子と、超音波振動を拡大・伝達させる伝達部と、伝
達部からの超音波振動を生体組織に対して接触させるプ
ローブと、プローブに対して生体組織を挟む閉位置と、
生体組織を開放する開位置とで変位可能なクランプ部
と、クランプ部の開閉操作を行うハンドル部と、クラン
プ部とハンドル部を接続する駆動部とからなる超音波処
置装置において、ハンドルの回動中心はハンドルの力点
よりも手元側にあることを特徴とする超音波処置装置。
【0125】(付記項18) 付記項17において、ハ
ンドルの力点と回動中心の間に作用部材の一端を回動自
在に接続し、作用部材の他端を駆動部材に対して回動自
在に接続したことを特徴とする超音波処置装置。
【0126】(付記項19) 超音波振動を生体組織に
伝え、上記生体組織を超音波処置する超音波処置具にお
いて、上記超音波処置具の本体は、超音波振動を発生さ
せる振動子と、この振動子を覆う振動子カバーと、上記
振動子からの超音波振動を拡大・伝達させる伝達部と、
この伝達部の先端部に配設され、生体組織に対して接触
させて上記伝達部からの振動を上記生体組織に伝えるプ
ローブ部とを具備し、かつ上記超音波処置具本体との間
で相対動作を行う操作部と、上記プローブ部に対して開
閉可能なクランプ体とを有し、上記操作部と上記超音波
処置具本体との間の相対動作によって上記クランプ体を
上記プローブ部との間で生体組織を挟み込む閉位置と、
上記プローブ部から離れて上記生体組織を開放する開位
置とに移動操作する操作手段を有する。
【0127】(付記項20) 付記項19の処置具にお
いて、上記操作部は、略直線状のアーム本体を有し、上
記クランプ体は、上記アーム本体の先端部に配置されて
いる。
【0128】(付記項21) 付記項20の処置具にお
いて、上記アーム本体は、上記プローブ部の中心軸方向
に対して交差する方向に配置されている。
【0129】(付記項22) 付記項19の処置具にお
いて、上記振動子カバーは、上記操作部と相対動作を行
う上記超音波処置具本体側の操作部を有する。
【0130】(付記項23) 付記項19の処置具にお
いて、上記操作手段は、上記振動子カバーに連結されて
いる。
【0131】(付記項24) 付記項19の処置具にお
いて、上記操作手段は、上記プローブ部に連結されてい
る。
【0132】(付記項25) 付記項19の処置具にお
いて、上記操作手段は、上記クランプ体の開閉動作時に
上記操作部と、上記クランプ体とが概ね同一方向に移動
する。
【0133】(付記項26) 付記項19の処置具にお
いて、上記操作手段は、上記クランプ体の開閉動作時に
上記操作部と、上記クランプ体とが上記プローブ部に対
して概ね平行に移動する。
【0134】(付記項27) 付記項20の処置具にお
いて、上記アーム本体は、金属製弾性部材からなる。
【0135】(付記項28) 付記項20の処置具にお
いて、上記アーム本体は、樹脂製弾性部材からなる。
【0136】(付記項29) 付記項19の処置具にお
いて、上記操作手段は、上記超音波処置具本体に対して
取外し可能に連結されている。
【0137】(付記項30) 付記項29の処置具にお
いて、上記操作手段は、上記超音波処置具本体に対して
交換可能な複数の交換部材を有し、各交換部材は、手術
目的毎に異なる形状の上記クランプ体を有する。
【0138】(付記項31) 付記項19の処置具にお
いて、上記クランプ体は、上記操作部に取外し可能に連
結されている。
【0139】(付記項32) 付記項31の処置具にお
いて、上記クランプ体は、上記操作部に対して交換可能
な複数の交換部材を有し、各交換部材は、手術目的毎に
上記クランプ体の形状が異なる。
【0140】(付記項33) 付記項19の処置具にお
いて、上記操作手段は、上記超音波処置具本体と連結さ
れる連結支点部を有し、上記連結支点部は、上記振動子
カバーに配置されている。
【0141】(付記項34) 付記項19の処置具にお
いて、上記操作手段は、上記超音波処置具本体と連結さ
れる連結支点部を有し、上記連結支点部は、上記プロー
ブ部における超音波振動の節(node)の部分に配置
されている。
【0142】(付記項35) 付記項34の処置具にお
いて、上記連結支点部は、上記クランプ体によって形成
される作用点と、上記操作部の力点との間の部分に配置
されている。
【0143】(付記項36) 付記項33の処置具にお
いて、上記連結支点部は、上記操作部の力点の後ろ側に
配置されている。
【0144】(付記項37) 超音波振動を生体組織に
伝え、上記生体組織を超音波処置する超音波処置具にお
いて、上記超音波処置具の本体は、超音波振動を発生さ
せる振動子と、この振動子を覆う振動子カバーと、上記
振動子からの超音波振動を拡大・伝達させる伝達部と、
この伝達部の先端部に配設され、生体組織に対して接触
させて上記伝達部からの振動を上記生体組織に伝えるプ
ローブ部とを具備し、かつ上記超音波処置具本体との間
で相対動作を行う操作部と、上記プローブ部に対して開
閉可能なクランプ体とを有し、上記操作部と上記超音波
処置具本体との間の相対動作によって上記クランプ体を
上記プローブ部との間で生体組織を挟み込む閉位置と、
上記プローブ部から離れて上記生体組織を開放する開位
置とに移動操作する操作手段を有し、上記超音波処置具
本体は、電源のオン、オフを制御するスイッチを有し、
上記操作手段は、上記操作部の操作時に上記スイッチを
操作するスイッチ操作体を有する。
【0145】(付記項38) 超音波振動を生体組織に
伝え、上記生体組織を超音波処置する超音波処置具にお
いて、上記超音波処置具の本体は、超音波振動を発生さ
せる振動子と、この振動子を覆う振動子カバーと、上記
振動子からの超音波振動を拡大・伝達させる伝達部と、
この伝達部の先端部に配設され、生体組織に対して接触
させて上記伝達部からの振動を上記生体組織に伝えるプ
ローブ部とを具備し、かつ上記超音波処置具本体との間
で相対動作を行う操作部と、上記プローブ部に対して開
閉可能なクランプ体とを有し、上記操作部と上記超音波
処置具本体との間の相対動作によって上記クランプ体を
上記プローブ部との間で生体組織を挟み込む閉位置と、
上記プローブ部から離れて上記生体組織を開放する開位
置とに移動操作する操作手段を有し、上記操作手段は、
上記クランプ体の開閉を行うハンドル部と、このハンド
ル部と上記クランプ体とを接続し、上記ハンドル部に操
作力を加える力点が上記プローブ部の軸方向に移動する
駆動部とを具備する。
【0146】(付記項39) 付記項38の処置具にお
いて、上記駆動部は棒状部材からなる。
【0147】(付記項40) 付記項38の処置具にお
いて、上記駆動部は筒状部材からなる。
【0148】(付記項41) 超音波振動を生体組織に
伝え、上記生体組織を超音波処置する超音波処置具にお
いて、上記超音波処置具の本体は、超音波振動を発生さ
せる振動子と、この振動子を覆う振動子カバーと、上記
振動子からの超音波振動を拡大・伝達させる伝達部と、
この伝達部の先端部に配設され、生体組織に対して接触
させて上記伝達部からの振動を上記生体組織に伝えるプ
ローブ部とを具備し、かつ上記超音波処置具本体との間
で相対動作を行う操作部と、上記プローブ部に対して開
閉可能なクランプ体とを有し、上記操作部と上記超音波
処置具本体との間の相対動作によって上記クランプ体を
上記プローブ部との間で生体組織を挟み込む閉位置と、
上記プローブ部から離れて上記生体組織を開放する開位
置とに移動操作する操作手段を有し、上記操作手段は、
上記クランプ体の開閉操作を行うハンドル部と、このハ
ンドル部と上記クランプ体とを接続する駆動部とを具備
し、上記ハンドル部は、一端部に配置され、上記超音波
処置具本体に回動可能に連結される回動端部と、他端部
に配置され、操作力を加える力点とを有し、上記回動端
部の回動中心が上記力点よりも手元側に配置されてい
る。
【0149】(付記項42) 付記項41の処置具にお
いて、上記操作手段は、上記ハンドル部の操作力を上記
駆動部に伝達する作用部材を有し、上記作用部材は、上
記力点と上記回動中心との間に回動自在に接続された一
端と、上記駆動部に対して回動自在に接続された他端と
を有する。
【0150】(付記項43) 付記項2、付記項19の
処置具において、上記超音波処置具本体は、上記プロー
ブ部、上記伝達部、上記振動子の各軸心部を貫通する吸
引孔を有し、上記吸引孔は、外部の吸引装置に接続可能
な接続部を有する。
【0151】(付記項44) 付記項2、付記項19の
処置具において、上記超音波処置具本体は、上記プロー
ブ部に高周波電力を供給するモノポーラ型の高周波電力
供給手段を有する。
【0152】(付記項45) 付記項2、付記項19の
処置具において、上記超音波処置具本体は、上記プロー
ブ部および上記クランプ体にそれぞれ高周波電力を供給
するバイポーラ型の高周波電力供給手段を有する。
【0153】
【発明の効果】本発明によれば、可動ハンドルが超音波
処置具の重心に近い場所に配置されているために、超音
波処置具のバランスが良く、そのために、開腹手術にお
いて超音波処置具の使用者が疲れにくく、効率良く処置
できる。
【0154】本発明によれば、可動ハンドルがハンドピ
ースの重心に近い場所に配置されているため、ハンドピ
ースのバランスが良い。そのため、開腹手術においてハ
ンドピースの使用者が疲れにくく、効率良く処置できる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示すもので、
(A)は超音波処置具のハンドピースの斜視図、(B)
はハンドピースの縦断面図、(C)はクランプ部の縦断
面図。
【図2】 本発明の第2の実施の形態の超音波処置具の
ハンドピースを示す側面図。
【図3】 第2の実施の形態の超音波処置具のハンドピ
ースの斜視図。
【図4】 第2の実施の形態の超音波処置具のハンドピ
ースの変形例を示す斜視図。
【図5】 本発明の第3の実施の形態の超音波処置具の
ハンドピースを示す側面図。
【図6】 本発明の第4の実施の形態を示すもので、
(A)は超音波処置具のハンドピースを示す側面図、
(B)は同背面図。
【図7】 第4の実施の形態の超音波処置具のハンドピ
ースのグリップ部を示す側面図。
【図8】 第4の実施の形態の超音波処置具のハンドピ
ースの連結操作部を示すもので、(A)は側面図、
(B)は同背面図。
【図9】 第4の実施の形態の超音波処置具のハンドピ
ースにおける着脱クランプ部の交換部品を説明するため
の説明図。
【図10】 第4の実施の形態の超音波処置具のハンド
ピースにおけるグリップ部の変形例を示す斜視図。
【図11】 第4の実施の形態の超音波処置具のハンド
ピースの変形例のグリップ部の連結状態を示す斜視図。
【図12】 本発明の第5の実施の形態を示すもので、
(A)は超音波処置具のハンドピースのクランプ部の開
状態を示す縦断面図、(B)は同クランプ部の閉状態を
示す縦断面図。
【図13】 本発明の第6の実施の形態を示すもので、
(A)は超音波処置具のハンドピースのクランプ部の開
状態を示す縦断面図、(B)は同クランプ部の閉状態を
示す縦断面図。
【図14】 本発明の第7の実施の形態を示すもので、
(A)は超音波処置具のハンドピースのクランプ部の開
状態を示す縦断面図、(B)は同クランプ部の閉状態を
示す縦断面図。
【図15】 本発明の第8の実施の形態を示す超音波処
置具のハンドピースの側面図。
【図16】 第8の実施の形態のハンドピースの高周波
電流用の接続ピンに高周波電流供給用の接続コードを接
続させた状態を示す側面図。
【図17】 第8の実施の形態における超音波処置具の
ハンドピースの要部を断面にして示す側面図。
【図18】 本発明の第9の実施の形態における超音波
処置具のハンドピースを示す側面図。
【図19】 第9の実施の形態における超音波処置具の
ハンドピースの要部を断面にして示す側面図。
【図20】 本発明の第10の実施の形態を示す超音波
処置具のハンドピースの斜視図。
【図21】 第10の実施の形態のハンドピースのスイ
ッチ部のオン状態を示す斜視図。
【図22】 本発明の第11の実施の形態を示すもの
で、(A)は超音波処置具におけるハンドピースの先端
の吸引口を示す斜視図、(B)は第11の実施の形態の
ハンドピースの手元側の吸引口を示す斜視図。
【図23】 本発明の第12の実施の形態の超音波処置
具におけるハンドピースを示す側面図。
【図24】 本発明の第13の実施の形態の超音波処置
具におけるハンドピースを示す斜視図。
【図25】 本発明の第14の実施の形態の超音波処置
具の要部の分解斜視図。
【図26】 第14の実施の形態の超音波処置具のハン
ドピースにおけるアーム部材の交換部品を説明するため
の説明図。
【図27】 本発明の第15の実施の形態の超音波処置
具におけるハンドピースの先端の吸引口を示す斜視図。
【図28】 本発明の第16の実施の形態の超音波処置
具におけるハンドピースの外観を示す側面図。
【符号の説明】
2 グリップ部(超音波処置具本体) 3、64 振動子 4、65 ホーン(伝達部) 5、66 プローブ部 6、67 振動子カバー 8、22 アーム部(操作手段) 10、24、70、93、153、166、176
クランプ部 11、152 アーム本体(操作部) 23 指かけ部(操作部) 85 可動ハンドル(操作手段) 87、99 手がけ部(操作部) 95 操作ハンドル(操作手段) 151、164、174 アーム部材(操作手段) 167、177 第2のリング部(操作部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−5236(JP,A) 米国特許5700275(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 17/00 - 18/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動を発生させる振動子部と、 前記振動子部からの超音波振動を拡大・伝達する伝達部
    と、 前記伝達部の先端に設けられたプローブ部と、 前記プローブ部の長軸方向と略平行で操作者が把持する
    ケーシング部と、 前記ケーシング部を備えると共に前記プローブ部を保持
    する本体部と、 前記プローブ部との間に被把持組織を挟むための面を有
    するクランプ部と、 一端に前記クランプ部を備えた長尺なアーム部と、 前記クランプ部が前記プローブ部の長軸方向と直交する
    方向側に移動可能な状態で前記アーム部を前記本体部に
    対して軸支する軸支部と、 前記アーム部に設けられ前記クランプ部が前記プローブ
    部に対して接離するよう前記アーム部を操作可能な操作
    部と、 を有する ことを特徴とする超音波処置具。
  2. 【請求項2】 前記本体部に対して前記アーム部が着脱
    自在に設けられたことを特徴とする請求項1記載の超音
    波処置具。
  3. 【請求項3】 前記クランプ部は前記アーム部に対して
    着脱自在に設けられたことを特徴とする請求項1及び2
    いずれか一方に記載の超音波処置具。
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